2004年11月15日

    岐阜市内線

    予告通り、土曜日は岐阜に行ってきました。なんでも岐阜市内の路面電車がもうすぐなくなってしまうそうなので、なくなる前に乗っておきたかったのです。実際どうなるかはまだわからないみたいですけどね。朝9時前に家を出て、大阪9時半発の新快速で米原へ。そこで快速に乗り換えて岐阜駅に着いたのは12時ちょっと前でした。岐阜でJRを降り、まず名鉄岐阜市内線を経由して名鉄揖斐線方面に向かう路面電車に乗り換えます。ただ現在岐阜駅前電停は工事中で使えないため、隣の新岐阜駅前電停まで歩きました。まあ距離的には200mぐらいですからすぐです。ちなみに揖斐線はこの地図でいうと、岐阜から左上に伸びている線です。この地図だと岐阜駅前電停から忠節駅までつながってないように見えますが、この区間が岐阜市内線でいわゆる路面電車的な併用軌道になっています。忠節から先は普通の電車のように専用軌道を走るので、路面電車という感じではありません。とりあえず終点の黒野まで行き、駅の周りを歩いて、近くの和菓子屋さんで黒米酒まんじゅうとかいう珍しいお菓子を買ったりしました。
    それから再び揖斐線に乗り、岐阜市内線の徹明町電停まで戻ります。ここで名鉄美濃町線に乗り換えです。こちらの車両の方が年季が入っている感じがしました。
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    最初、美濃町線の運行形態がよくわからなくて、新岐阜まで行ってるというのは駅員さんから聞いたのですが、いくらケータイで時刻表を探してもでてこないのでちょっと悩んでしまいました。あとでわかったのですが、美濃町線は「新岐阜駅前」ではなく、名鉄各務原線の「新岐阜駅」に直接乗り入れていたのです。一字違いで大違い…。とにかくこのときはそれがわからなかったので、徹明町から野一色(のいしき)電停までこの電車に乗り、野一色で新岐阜から来た新関行きに乗り換えました。美濃町線はほとんど道路と併走しているのですが、途中民家の前をずっと走っている区間があって、柵もなければ踏切もないので、かなり徐行していました。あれはスピードだしたら危ないわー。乗客はまあ、それなりにいたように思います。そして新関駅で下車。岐阜県関市と言えば刃物で有名、ということで、刃物会館というところに行ってみました。ここでは地場産の刃物の直売をしていたので、私は家へのみやげに刺身包丁を1本買って帰ることにしました。
    そして今度は美濃町線始発の関駅に戻り(新関駅の数百メートル隣ですが、関駅まで来る電車はあまりない)、ここから新岐阜行きの電車に乗ります。行きはあまり気づかなかったのですが、よく見ると美濃町線には信号機がなくて、昔ながらのタブレット交換という方式だったのでびっくりしました。実際に駅で運転手同士がタブレットを交換してるのを見るのは初めてだったので、おもしろかったです(タブレット交換に関してはこのへんのページに説明を譲ります)。そして電車は競輪場前電停から田神線に入り、田神駅からは名鉄各務原線の線路を走って終点の新岐阜に到着。隣のホームには普通の大きさの電車が止まっていて、その大きさの違いがおかしかったです。
    もうこのときにはすっかり日は暮れていたので、JR岐阜駅構内の寿がきやでラーメンを食べて、帰りました。寿がきやと言えば関西では鍋うどんのイメージが強いですが、中部地方ではラーメンも有名なんですよね。特にデパートのイートインコーナーとかでよく見かけるようです。ちなみに豊中でも庄内のサンパティオには入っています。安いですが結構おいしかったので、今度庄内の方にも一度行ってみようっと。

    とまあ一日乗り回ったわけですが、特に気になったのは路面電車にしては本数が少なすぎる、ということです。単線区間があるのであまり本数を増やせないのはわかるのですが、にしても路面電車が15分に一本、美濃町線の徹明町行きに至っては30分に1本というのでは、あまりに少なすぎます。それと岐阜市内線の駅は道路にペンキを塗っただけというような状態で、あれじゃ危なくてなかなか乗ろうという気になれないんじゃないでしょうか。逆に言えばそういうところさえ解決できれば乗客が増える可能性もあるわけで、まだ廃線には早いとおもうんだけどなぁ…。