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    バルト三国の旅5日目(9/20) その2

    大聖堂を出て、何度となく電停を利用していながらまだ見ていなかった国立オペラ座を見に行きます。といっても中には入れないので、外から眺めることに。


    ↑旧市街の入口に立つ、自由の記念碑。ラトビアのシンボルとして扱われているようです。



    ↑オペラ座は立派な建物で、その前にはきれいに手入れされた花壇が広がっていました。



    ↑旧市街と新市街を隔てているピルセータス運河。両岸は公園になっています。

    そういえばトラムには乗りましたがまだトロリーバスには乗っていないことを思い出し、せっかく24時間有効の乗車券が使えるんだから、と乗ってみることにしました。トラムと比べてとても新しい車両だったので、乗り心地は快適そのもの。やはり普通のバスと違って、加速するときに電車のようなモーター音がするのがおもしろいですね。しかし系統を確かめて乗ったはずなのに、なぜか乗ったバスは思っていたのと逆方向に進み始め、一向に引き返す気配がなく、このままではダウガバ川を渡ってしまう!?と焦って次の停留所で下車。別のバスに乗り換えることも考えましたが、幸いそこまで遠くには行っていなかったので、歩いて新市街のほうに戻ることにします。



    ↑新市街のラーチプレシャ通りと、沿線にあるレトロ建築。旧ソ連時代からのものでしょうか。


    ↑トラムが走るバルァナ通り。トラムの線路を見つけると迷うことはないのでほっとします。

    線路沿いに旧市街に戻ると、お昼にお酒を買ったRimiのあるショッピングモール・ツェントルスまで戻ってきました。今度は上の階に行き、本屋さんを冷やかしてみましたが、日本のマンガは残念ながら無く、ロシア語の本が意外と多いなあという印象です。電気屋も気になったのですが、店員さんが張り付いてきそうだったのでやめておきました。

    疲れたので一旦ホテルに戻り、1時間ほど休憩してからご飯を食べに行くことに。今日は大学の頃第二外国語で履修していたロシア語を少しでも使ってみたいと思い、あらかじめチェックしていたロシア料理店に向かいます。中に入ると思ったよりも高級そうな雰囲気で、先客も他に一組しかおらずちょっと尻込みしましたが、意を決して席に着きます。


    ↑まずはモルスを注文し、飲みながら食べ物の注文を考えることに。モルスとはロシアでよく飲まれている、コケモモやクランベリーから作られたジュースですが、あっさりとしておいしかったです。


    ↑まずはロシア料理のウハー(魚のスープ)から。2種類の魚(おそらくニシンとサケ)入りでなかなかおいしく、体が温まりました。つけ合わせは魚の身が入ったパイ。飲み物はラトビアのビールにしましたが、小さいのを頼んだのに量が多い・・・。

    最初、ウハーと魚のパイをロシア語で必死に注文したのですが、店員さんの返答が理解できず、やむなく英語で教えてもらったところ、どうやら魚のパイはウハーにはじめから付いているとのこと。とてもスマートな店員さんで、たどたどしいロシア語でいきなりつまづいた私にも顔色一つ変えず対応してくれ、ほっとしました。
    ビールが思ったより減らなくて、飲んでいる間にもうメインディッシュが到着。なんとか飲み終え、ジョージア(グルジア)のワインを、今度はロシア語でうまく注文できました。


    ↑メインディッシュはベタですがビーフストロガノフにしました。シチューというより肉がメインで、かなり好みの味。ジョージアのワイン(キンズマラウリというワイナリーらしい)も初めて飲みましたが、とても好印象です。


    ↑食後にクランベリー風味のオリジナルウォッカを注文。グラスもウォッカもキンキンに冷えていて、とてもおいしかったです。これは食前酒向きかもしれません。

    飲み終わると店員さんがウォッカをもう一杯サービスで飲ませてくれました。たどたどしくハラショーと返し、飲み終わるとご厚意でさらにもう一杯追加が! おいしかったですがさすがに酔いが回ってきました。
    満足し、お会計をお願いすると50ユーロぐらいだったのでまあそんなもんかと一瞬思ったのですが、よく見るとビーフストロガノフが2皿カウントされていました。指摘するとすぐに訂正してもらえ、35.7ユーロになりましたが、あぶなかった・・・故意ではないと信じたいです。でもまあ、料理もサービスも良かったので、1ユーロチップをテーブルにおいて、店を後にしました。

    結構ウォッカを飲みましたが、そこまでふらふらというわけではなく、ホテルにもすんなりと帰り着きます。しかし夜中はさすがに二日酔いなのか、頭が痛かったです・・・。

    明日はいよいよリガを発ち、バルト三国最後の国、リトアニアに向かうのですが、それはまた次回。

    バルト三国の旅5日目(9/20) その1

    昨日と同じく6時過ぎに起床し、旅行のメモを書いてからシャワーを浴びて朝食会場へ。今日は屋内のテーブルで食べることができました。


    ↑昨日より量は控えめにしましたが、やはりニシンの酢漬けは外せません。

    食べ終わるともう9時半になっていました。まずは昨日開いていなかった、ホテル近くの聖ヨハネ教会に向かいましたが、今日は日曜日なのでミサ中だったため、あとでまた来ることにします。
    教会を後にするとビール瓶を持った地元のおじさんにいきなり「China?」と話しかけられたので「No.」と答えると、今度は「Thailand?」と聞かれました。なんでやねん!と思いながら「Japan.」と答えると、何やら大阪を知っている様子だったので「I came from Osaka.」と答えるとなぜか握手を求められました(笑)。とりあえず「Thank you!」と言って別れましたが、あの人はなんだったんだ・・・。

    それから昨日回廊を見られなかった大聖堂に向かいましたが、今日は14時オープンのようだったので、こちらも後回し。聖ヤコブ教会もミサ中だったので、同じく後回しにします。


    ↑聖ヤコブ教会の塔。時計の上方に鐘がつるされていますが、何やらいわれがあるようです。

    時間をつぶすため、昨日はツアー客が多くて断念した、火薬塔にあるラトビア軍事博物館へ。ここは入場無料ですが中は結構広く、さまざまな展示がありました。ラトビア含むバルト三国はロシアとドイツに翻弄された歴史があるため、市街戦に関する展示品は生々しく悲惨なものもありました。


    ↑博物館裏手にあったレストランの表に出ていたメニュー。操舵輪をモチーフにしているようですね。



    ↑なぜか日本の軍艦模型も展示されていました。長門と霧島、そして大和ですね。


    ↑帰り際にトイレを借りたときに貼られていた紙。ラトビア語で「水を使え」と書いてあって、レバーを押して水を流すように促しているのですが、そこにおそらく各国から来た旅行者がめいめいに自国語でレバーを押せと書いてあるのがとてもおもしろい。私もつい日本語で追記してしまいました(笑)。

    博物館を出て、次は大聖堂の修道院跡にあるリガ航海史博物館へ。ここは写真撮影が別料金だったので撮れませんでしたが、ソ連時代の船の模型や、それよりもっと古い時代の日用品など、いろいろな展示がありました。ただ値段ほどの価値はなかったかな・・・。
    それから市役所近くの民族衣装や工芸品のお店を見て回りましたが、結構良いお値段するのでさすがに手は出ませんでした。


    ↑市役所のすぐ近くにある、リガ工科大学のキャンパス。前にある像はソ連時代に建てられた、ライフル部隊の像だそうです。

    旧市街の南東にはツェントルスというショッピングモールがあるので、そちらに行ってみることに。中にはRimiという少し大きめのスーパーがあったので、おみやげ用にチョコをたくさん買いました。あとビールとブラックバルザムというラトビアオリジナルの薬草酒を買ったらカバンが重い・・・。疲れたのでここからはトラムに乗ることにします。



    ↑5系統のトラムに乗りMīlgrāvis電停方面に乗車すると、途中は思ったより乗降がありましたが、終点近くでは私以外に誰も乗客がいなくなってしまいました。このあたりは工業地帯のようで、人もまばらです。


    ↑車内の様子。ここまで来るのに市中心部から30分はかかったような記憶があります。


    ↑Mīlgrāvis電停ではそれなりに乗ってくる人がいました。ループ線を一周して元来たルートを引き返します。

    国立オペラ座電停で下車し、一旦ホテルに戻っておみやげを置いて再び出発。まずは昨日開いていなかった聖ヨハネ教会を見ていくことにします。


    ↑トラムではレトロな車両も走っていました。





    ↑聖ヨハネ教会の内部。天井の網目模様が独特ですね。



    ↑ステンドグラスも立派なものです。

    お次は昨日オルガンコンサートで立ち寄った大聖堂へ。今日は中に入れるようになっていて、昨日見られなかった回廊も見られるとのことだったので、見ていくことにします。コンサートはないですが、今日もオルガンが鳴っていて良い雰囲気でした。





    ↑回廊と中庭。2枚目の写真は洗礼盤らしきものがあるので洗礼堂でしょうか。




    ↑回廊では、かつて大聖堂の塔で使用されていた時計盤と風見鶏が展示されていました。石板は詳細不明です。


    ↑中庭では、塔の時計で使用されていた鐘が展示されていました。かなりの大きさです。

    回廊を見学後は大聖堂に戻り、しばらくオルガンを聴いていくことにします。
    このあとは引き続き旧市街を散策し、夜はロシア料理をいただくのですが、それはまた次回。

    バルト三国の旅4日目(9/19) その2

    リガ港を出て、すぐ近くのAusekļa iela電停へ。ここは一部の系統のトラムの終点で、日本では珍しいラケット型ループ線を経由して折り返していくトラムをしばらく眺めていました。




    ↑ループ線への分岐とループ線のカーブ。リガのトラムはレトロな雰囲気でデザインが素敵です。


    ↑ループ線を通過するトラム。ループ後は電停に止まらないので、乗客乗せたまま運行するのがおもしろい。

    Ausekļa iela電停から少し東に行くと、ユーゲントシュティール建築という、100年ほど前に流行したアール・ヌーヴォー様式の建築物がたくさんあるエリアがあるので、そちらに向かってみることにします。


    ↑ここはスペイン大使館かな。周辺は落ち着いた雰囲気でした。


    ↑スターハウスのような形状が気になった建物ですが、住宅ではなくワールドトレードセンターのようです。


    ↑こちらはオーストリア大使館。


    ↑雑居ビルのようですが、雰囲気が良かったので写真に収めてみました。








    ↑ユーゲントシュティール建築が集中している、アルベルタ通り周辺の建築物。女性像など、装飾が多いのが特徴に感じました。あと青いレンガが所々使われていて、とても美しい。


    ↑寿司をメインにしたレストランチェーンのようですが、その店名はちょっとどうかと・・・。

    アルベルタ通りから南東の方に少し歩くと、やがて新市街のエリアに入ります。このあたりは観光客より地元の人が多い印象。


    ↑新市街のメインストリートらしい、ブリーヴィーバス通り。ソ連時代のものがどれだけ残っているのかはわかりませんが、建物も実用的な雰囲気のものが多くなります。



    ↑ブリーヴィーバス通りにある、アレクサンドル・ネフスキー教会と救世主生誕大聖堂。他のロシア正教会の例に漏れず、ここも中に入ることはできますが内部撮影禁止だったので外観のみです。それだけ地元の人の信仰の場になっているということでしょう。

    ロシア正教会では立像ではなくイコン(聖画)が使われているのですが、顔や手の部分以外はオクラードと呼ばれる金や銀でできた装飾で覆われているのが印象的で、カトリック系の教会とは全然雰囲気が違うなあと感じました。

    救世主生誕大聖堂の横には、トラム・バス共通のe-タロンスというICカード乗車券の自動券売機がありました。1回券や回数券、指定時間内乗り放題のさまざまなタイプがあるのですが、そろそろトラムにも乗りたかったので24時間有効の乗車券を5ユーロで購入。ICカードとは言いつつ、見た目は名刺大の紙製のカードなので、これで本当に機械が反応するのかちょっと不安になります。ただ太陽に透かしてみると、ちゃんと内部にコイルとICチップが見えたのでたぶん大丈夫なのでしょう。

    このあたりにはトラムの電停がないので、ブリーヴィーバス通りを南西に歩いて、旧市街へと戻ります。


    ↑旧市街へと戻ってきました。なにやらイベントがあるようで、設営が行われています。





    ↑時間があったので製薬学博物館にも立ち寄ってみました。昔の薬局の雰囲気が再現されています。


    ↑近くのXL Pelmeņiというセルフサービスのお店で遅めの昼食。ペリメニはロシア風水餃子なので、見たとおりのおいしさです。スープはビーツの赤でこんなすごいピンク色になっていますが、甘くはなくとても良かった。

    昼食を終えてトラムに乗ろうと電停を探して北上したのですが、国立劇場電停まではちょっと距離がありました(本当は南にすぐの所に国立オペラ座電停があったようです)。ここから6系統のトラムを北向きに乗ったのですが、気付いたら先ほど写真を撮ったAusekļa iela電停のループ線を回っていました。進行方向を南向きに変えて先ほど乗車した国立劇場電停を通り過ぎ、次の国立オペラ座電停で下車。ここから歩いてラトビア国鉄のリガ中央駅に行ってみることにします。


    ↑トラムの車内の様子。外観はレトロな雰囲気ですが、車内は割とモダンでした。左側の座席の上に付いている黄色い機械に乗車券をタッチします。

    最初リガ中央駅のターミナルビルかと思って入った建物は、Stockmannという百貨店でした。ついでなのでお酒売り場をのぞいてみたのですが、あまりおもしろいビールは置いていなかったので、外に出て地下道を通り、東側にある中央駅に向かいます。


    ↑こちらがリガ中央駅の駅舎。Origoというショッピングモールが併設されていました。


    ↑駅の列車案内盤。国内列車がほとんどですが、モスクワ行きの文字も見えます。



    ↑駅のホームに上がってみました。駅舎や連絡通路はきれいなのにホームはずいぶん古びていて、ちょっと寂れた雰囲気を感じてしまいます。




    ↑17:30発モスクワ行きの列車。国際列車は大きな荷物を抱えた人が多く、列車の入口ごとに乗務員が立っていたりして、雰囲気が違いますね。この列車は夜行列車で、モスクワには翌日朝10時過ぎに到着するようです。

    モスクワ行きの列車に遭遇できたので満足して駅を後にします。駅前にはトラムの電停がなかったので、先ほど来た道を戻り、午前中も訪れた中央市場前の電停へ。土日はトラムの本数が少ないようで、たくさんの人が待っていました。ここから4系統のトラムに乗り、今度は川を渡って西側へと向かいます。川を渡ると景色がどんどん郊外のそれになっていきますが、終点まで乗っていると時間がかかるので、5系統との分岐点であるBaldones iela電停で降りて、折り返すことに。


    ↑Baldones iela電停周辺の景色。18時を回ったのであたりは少しずつ暗くなってきました。



    ↑再び4系統のトラムに乗って中央市場電停まで戻ってきました。運河の向こう側を走るラトビア国鉄の車両が美しい。

    ここから今度は7系統のトラムに乗り、そろそろ晩ご飯を食べに行くことにします。7系統はとにかく混んでいて、道中ずっと座れませんでした。9つ先のAtpūtas centrs “Lido”電停で下車。Atpūtas centrs(アトプータス ツェントルス)はレクリエーションセンターという意味で、”Lido”(リド)がお店の名前です。電停はリドの裏側に位置しているので、細い道を通り駐車場を突っ切らなければなりません。中に入ると、レストランに子ども向けの遊園地が併設された、大きな施設でした。場所柄か、家族連れが多いようです。



    ↑ひときわ目立つ、風車のモニュメントと北欧一大きいらしい木造建築。

    レストランとしては2階層に分かれているようで、上がレストラン、下がビアパブのようだったので、まずは上から行くことに。基本的にセルフサービスとなっているので、トレーを手にして好きな物を取っていきます。ビールも自分で注ぐようになっていて、なかなか楽しかったです。


    ↑左上から時計回りに豚肉の串焼き、ニシンのマリネ、サラダバー、ジャガイモベーコンの細切り炒め、ボルシチです。味付けも良くてどれもおいしかったですが、もうすでにお腹がいっぱい・・・。これで13ユーロほどしかかからなかったので、かなりお安いです。

    食べ終わってからビアパブをのぞいてみたのですが、それほどビールの種類もないようだったので、もう一度上に戻り、デザートを食べることにします。


    ↑といいつつ、ビールもおいしかったので小さいグラスでもう一度。左の赤いのはイチゴとチーズのデザートで、右側の黒いのはロシアでよく飲まれているクヴァース(クワス)というライ麦パンなどから作られる微炭酸飲料です。クヴァースは飲んでみるまで味の想像が全然できなかったのですが、麦の香りがほんのりして、想像以上においしい!

    食べ終わるともうお腹がはちきれそうで、苦しい思いをしながら電停へ。もうあたりは真っ暗で、街灯も多くないので少々不安になりましたが、電停で待ってる人が思いの外多かったので、少しほっとしました。やってきたトラムに乗ると今度は無事に座れたので、のんびりと国立オペラ座電停を目指します。下車すると周りはカップルだらけでちょっとびっくりしましたが、早く帰りたかったので一直線にホテルに戻り、就寝。

    明日も引き続きリガに滞在しますが、それはまた次回。

    バルト三国の旅4日目(9/19) その1

    6時過ぎに起床し、旅行のメモを書いてから衣類の洗濯をしたのですが、洗っている時に指の皮がめくれてしまってめっちゃ痛い! 情けない思いをしながらシャワーを浴び、朝食を食べに出たときにはもう9時を回っていました。朝食会場は大混雑していてテラス席しか空いておらず、少々肌寒さを感じながら食事を取るはめに。


    ↑このホテルは朝食の選択肢が多くて良かったです。特に真ん中のお皿左上にあるニシンの酢漬けが脂も乗ってすごくおいしかったのですが、コーヒーには激しく合いませんでした・・・。

    朝食を平らげて外に出ましたが、今日は本当に良い天気! 上着を持ってきた方が良かったかと最初少し後悔しましたが、じきに暖かくなってきました。


    ↑ブラックヘッドの会館。この時はリガ城修復の影響で臨時の大統領官邸となっていたため、中には入れませんでした。第二次大戦時に崩落してしまったものを、20年ほど前に再建したようです。


    ↑ブラックヘッドの会館と広場を挟んで向かいにある市庁舎。こちらも立派な建物です。


    ↑市庁舎の隣にあるこの建物は、リガ工科大学のようです。


    ↑ブラックヘッドの会館を別の角度から。


    ↑旧市街中心部にあった謎のキラキラしたオブジェ。風で金属片が揺れて光を反射していました。


    ↑その近くにあった日本食レストラン。「寿司と居酒屋」と書かれていました。


    ↑リガ大聖堂前広場。本当は大聖堂の中に入りたかったのですが、どうやら改修中のようで入ることができませんでした。



    ↑旧市街の北側に修復され残っている城壁。かつてはこのような城壁が旧市街をぐるっと取り囲んでいたようです。すぐ近くで小型の脚がないチェンバロのような楽器を弾いている人がいて、何だか風情がありました。


    ↑レンガとツタのコントラストが美しい火薬塔は、その名の通り外壁の厚さを生かして火薬の保管庫として使われていた塔です。現在は軍事博物館になっているようですが、ツアー客がたくさんいたので外観だけ見ることに。



    ↑かつてラトビア人の商人が住んでいたという「猫の家」。その名前の由来になった猫の像が左側の屋根の上にあります。


    ↑猫の家のすぐ近くにある大ギルド会館。現在はコンサートホールになっています。

    すぐ近くの観光案内所で無料の地図をもらい、今度は聖ペテロ教会の塔に上ってみることに。塔の上は風が強かったですが、リガの街の構造がよくわかりました。


    ↑この塔はエレベーターがあるので、上るのはとても楽でした。途中教会内部を上から眺めることができます。


    ↑南側を眺めたところ。ダウガバ川を渡る鉄道の鉄橋が見えています。


    ↑西側には道路橋が見えます。その向こうにある三角形のような建物は、国立図書館のようです。


    ↑北西側の川向かいには、銀行などのモダンな建物が見えています。


    ↑北側は修復中で塔に覆いの掛けられた大聖堂の塔がよく見えます。


    ↑東側にはリガ中央駅がありました。駅前にはショッピングセンターがあるようです。


    ↑南東側は昨日バスを降りたときに見たかまぼこ状の中央市場の建物が続いています。




    ↑塔を降りて教会内部も見ていきます。レンガ造りでやや無骨な印象を受けました。

    すぐ隣にある聖ヨハネ教会にも入ってみたかったのですが、開いていなかったのであきらめて中央市場の方に行ってみることにします。


    ↑中央市場までやってきました。トラムの線路沿いにも駐車している車がたくさんあります。




    ↑あのかまぼこ状の建物の内部はこのような市場になっています。建物ごとに魚や肉、野菜、パン、チーズなどさまざまな物が売られていました。サーモンやいくらはわかりやすいですが、それ以外にも見たことのない魚がたくさんあります。


    ↑そして建物の外でもこのように青空市場が開かれていて、多くの人で賑わっていました。こういう雰囲気大好きなので、見ているだけでテンションが上がりますね。バターもチーズのように量り売りで売られていて、しかも安いので買いたくなってしまいます。


    ↑市場のすぐ横をトラムがかすめていきます。

    市場は楽しいのでずっと見ていたかったのですが、12時から大聖堂で行われるオルガンコンサートに間に合わなくなりそうだったので、そろそろ移動することに。



    ↑コンサート前で人が集まってきている大聖堂内部。オルガンも修復中なのか足場が組まれています。

    オルガンコンサートは1曲目にいきなりJ.S.バッハの聖アンのフーガ(BWV552)のイントロが聞こえてきたので、すごくテンションがあがりました。30分ほどのコンサートなのに15分以上あるこの曲をチョイスするなんて思っていなかったので、うれしかったなあ。音響的に特筆すべきことはありませんでしたが、やはりこういう場所で聴くオルガンは最高です。





    ↑コンサート終了後、大聖堂内部を見て回りました。ステンドグラスが素敵。

    せっかく大聖堂の中に入れたので回廊なんかも見ていきたかったのですが、そちらは入れないようでした。仕方ないので大聖堂を出て、街をぶらぶらしてみることに。


    ↑大聖堂広場前にあるこの建物は、どうやらラジオ局のようです。近くでは路上でチェロを弾いている人がいました。


    ↑聖母受難教会。結婚式をしていたようで、にぎやかな雰囲気でした。


    ↑レンガ造りの印象的な英国教会。こちらも残念ながら中には入れず。


    ↑英国教会の向かいにあった古い住宅。説明書きに1795と書いてあったので、おそらく200年以上前に建築されたものなのでしょう。


    ↑そのすぐ近くにあるデンマーク大使館。


    ↑白い塔が印象的なリガ城。本来は大統領官邸として使われているので、当然中には入れません。



    ↑カラフルな建物が印象的なCitadele銀行と、その横にある政府機関の入る高層ビル。



    ↑教会のような建物ですが、今はコンサートホールとして使われているようです。

    街中をカメラ片手に歩いていると、急に知らないおじさんに大きな声で話しかけられてびっくり。たぶんお酒でべろべろだったんだと思いますが、そんなに人通りの多い道でもないので、ちょっとひやっとしました。本当はダウガバ川沿いを歩いてみたかったんですが、広い道路を渡れるところが全然なくて、あきらめているうちにリガ港までやってきました。


    ↑リガ港の近くには船溜まりがあり、多くの船が停泊していました。


    ↑リガ港からストックホルムまで1日2便あるようで、大きなフェリーが停泊していました。ここでトイレを借りられたので一安心。


    ↑晴れてきたのでもう1枚。

    このあとも引き続き街中を散策しますが、それはまた次回。

    バルト三国の旅3日目(9/18) その2

    到着したリガ バスターミナルはたくさんのバスと乗客であふれており、旅客輸送の中心は車なんだなあと強く印象づけられました。


    ↑ここまで乗ってきたLux Expressの前面。結構新しい車体でした。


    ↑バスターミナルから運河を挟んだ向かいには、かまぼこ状の中央市場の建物が続いていました。今日はもう閉まっているようなので、日を改めて来ることにします。

    バスターミナルを出て北上すると、すぐに大きな幹線道路にぶつかります。ここは地下道を通っていくしか横切るすべがなさそうなので、重いスーツケースを持ち上げて地下道を進みます。地上に出てもこのあたりは石畳の道が多く、車輪が痛むのは嫌だなあと思いながらスーツケースを転がしていきました。幸いホテルはバスターミナルから500m弱ほどのところにあったため、難なく発見。早速チェックインを済ませて部屋に向かうと、昨日泊まったホテルの3倍近くはあろうかという部屋の広さにまずはびっくりしました。値段それほど変わらないのに、こんな部屋に一人で泊まってもいいのだろうか、と思ったり。


    ↑こんな感じで部屋はものすごく広々としていました。冷蔵庫がないことを除けば、快適そのものです。

    部屋が快適すぎるので1時間近く部屋でごろごろしながらネットしたりしていましたが、そろそろ19時前になっていたので、夕食を求めてホテルの外へ。路地を南に少し歩いたところにある聖ペテロ教会に行ってみましたが、もう時間も遅かったので外側だけ眺めることにします。


    ↑聖ペテロ教会の外観と塔。この塔は展望台になっているので、明日改めて来ることにします。


    ↑聖ペテロ教会脇にある、ブレーメンの音楽隊の像。なぜここにあるのかというと、リガとブレーメンが姉妹都市だからのようです。

    聖ペテロ教会のすぐ向かいにある、Domini Canesというレストランが今夜の第一候補だったのですが、やはり人気店のようで断られてしまいました。仕方ないので他のレストランを探して市内中心部へと向かいます。


    ↑これはParty bikeという、ビールを飲みながら足元のペダルを漕ぐことで前に進むことができる乗り物のようです。もちろんハンドルやブレーキ操作は専属の運転手がするようですが、なかなかおもしろい乗り物でした。


    ↑街角では路上ライブをするグループがいました。やっぱジャズは良いなぁ。


    ↑旧市街の端にある、Reservedという衣料品店のビル。右側の路上にバスケットボールが詰められLIGAの字を模したモニュメントが置いてあったのですが、なにか大会でもあったのでしょうか。


    ↑リガの中心部にそびえる、リガ大聖堂。残念ながら塔は修復中で、覆いがしてありました。

    大聖堂の少し北側に、候補に入れていたValteraというレストランがあったので行ってみると、テラス席なら空いているとのことだったのでここで夕食を取ることにします。この時、私の隣のテーブルですでに食事をしてらっしゃった女性がいたのですが、もしかして、と思い意を決して声をかけると、やはり作家の近藤史恵さんでした。元々twitterでフォローさせてもらっていたのですが、行きの飛行機がどうやら同じ便だったようでリプライをいただいており、リガにいらっしゃることは知っていたのですが、まさかピンポイントで同じレストランに居合わせるとはびっくり!
    とはいえ、プライベートでいらっしゃるところをあまりお邪魔してしまうのも良くないので、私も料理を注文することにします。ウェイターの若い男の子がすごくまじめそうで、一生懸命英語でメニューの説明をしてくれたのが好印象。


    ↑まずはビールを一杯。リガから100km少々離れたところに醸造所がある、Valmiermuiža(ヴァルミエルムイジャ)のfrishと書かれたものをいただきました。普通のラガーかと思いきや、ほのかに甘さを感じたので何か入っているのかもしれません。付け合わせのパンとチーズはまあまあでした。


    ↑続いて魚のスープをいただきます。Baltic fish creamsと書かれていたので、バルト海の魚を使ったスープのようですが、トマト味も効いていてとてもおいしかったです。そろそろ日が暮れて外も寒くなってきたので、暖かいスープはありがたい。


    ↑2杯目のビールは同じValmiermuižaのヴァイツェンにしました。ここはラトビアで一番とも言われている醸造所のようで、ヴァイツェンもおいしかったです。


    ↑メインディッシュの鰯のフライがやっと到着。マッシュポテトとソースとの相性が良くて、とてもおいしくいただきました。


    ↑メインディッシュが来る前にビールを飲んでしまっていたので、ハウスワインの白を追加。

    料理はとてもおいしかったのですが、外がどんどん寒くなってきて、トイレに行きたくて仕方なくなってきました。お店で借りるのもめんどくさいので、早々にお会計を済ませて帰ろうと思ったのですが、ウェイターの男の子は他のテーブルで必死にメニューの説明をしていて、なかなか回ってきてくれません。ようやく近くを通りかかったのでお会計を済ませてレストランを後に。32.9ユーロと、料理の質の割にはリーズナブルなレストランでなかなか良かったです。


    ↑レストランの外観はこんな感じ。途中子供たちが走り回っていてとてもにぎやかでしたが、それも愛されてる感じがして悪くなかったです。


    ↑夜になり、リガ大聖堂はライトアップされていました。

    何とかホテルに帰り着き、一息つくことができました。今日は移動だけでほぼ一日が終わってしまいましたが、もう寝ることにします。

    明日はリガ市内を観光するのですが、それはまた次回。

    バルト三国の旅3日目(9/18) その1

    6時の目覚ましで起きてから少し旅行記用のメモを書き、シャワーを浴びてカーテンを開けると雨の予報だったはずなのに外は晴れ間が見えていました。あわててロビーに下り、朝食を食べて出かけることにします。


    ↑昨日の教訓を生かし、今日は食べるものを厳選しました。

    しかし外に出たとたんに曇りだし、とうとう雨まで降ってきました。二日続けてほんとについてない・・・。今日は昼頃にタリンを出発しなければならないので、それまでの間観光したかったのですが、雨の中観光するのもつらいのでまずはお土産探しがてら新市街のショッピングセンターに行ってみることにします。昨日も通ったヴィル門から新市街に入ると、街並みが一変しました。


    ↑新市街の風景。一般的なヨーロッパの都市によくあるような建物や、旧ソ連時代からの建物が混在するエリアです。

    新市街にあるヴィル・ケスクスというショッピングモールに入り、食料品売り場を探して少しうろうろしましたが、どうやら地下にあるようです。ここではジャガイモが1kgで1ユーロしなかったり、バターも200gで2ユーロぐらいと、エストニアの物価の安さを実感しました。ほんとはビールが買いたかったのですが、なぜかお酒売り場には入れないようになっていたので、何も買わずに店の外へ。地下には他にもバスターミナルがあり、ここからいろんな所に行けるようです。

    外に出ると雨はさらにひどくなってきました。仕方ないのでヴィル・ケスクスの南西にあるソラリスという別のショッピングモールへ。ここも地下に食料品売り場があったので、探していたエストニアのビールを手にレジへ向かいましたが、長蛇の列ができているのに開いているレジが一つだけなので、全然前に進みません。しばらくしてようやくもう一つレジが開いたので私の番が来たのですが、レジの人になにやら言われたのでよくよく聞いてみると、どうやら10時までアルコール類の販売ができないようです。そうか、それでヴィル・ケスクスでもお酒売り場に入れなかったのか!と納得し、10時まではあと10分弱だったのでレジにビールを置いておいてもらい、あとでもう一度来ることにしました。しかしそんなこと地球の歩き方には書いてなかったので気付かなかった・・・。
    レジを待つ間、マンガ雑誌類は見当たらないなあ、とかチーズやソーセージ売り場はやはり充実しているなあと売り場を眺めつつ、10時になったので再びレジへ。店員さんは笑顔でレジを通してくれたので、ちょっとほっとしました。

    買い物している間に少しは雨ましになったかなーと淡い期待を抱きつつ外に出ましたが、雨はさらにひどくなっていました。道ばたが冠水するような有様で、下水機能が弱いのか雨が強すぎるのかどっちだろうと思いつつ旧市街に戻ることに。


    ↑旧市街の西側にあるラボラトーリウミ通り。こちらは14世紀から16世紀の街並みがほぼそのまま残っているようです。

    相変わらず雨が止まないので、昨日表から見ただけだった海洋博物館へ。ふとっちょマルガレータ内部が展示室になっており、昔の船や漁具、大砲、軍艦の模型など海に関するさまざまなものが展示されていました。このふとっちょマルガレータ自体は監獄として使われていたこともあるようです。

    そろそろ良い時間になってきたので、博物館すぐ近くのホテルに戻ってチェックアウト。バスターミナルを目指すため、近くのLinnahall電停に向かいます。初めて乗るトラムはいつも料金の払い方にとまどうのですが、今回は私の前に現金乗車する人がいたので助かりました。でも1.6ユーロちょうどを料金箱に入れているのに、枚数を聞かれたのはなぜ・・・?


    ↑電停停車中のトラム。窓が大きくて良いデザインです。

    無事に2系統のトラムに乗車。結構乗客は多かったのですが、途中さっき立ち寄ったヴィル・ケスクス前でたくさんの人が降りたので、やっと座ることができました。Bussijaam(バスターミナル)電停で下車すると、すぐ目の前にバスターミナルがありましたが、まだ少し時間があったので他のトラムの写真を撮っていくことにします。




    ↑こうしてみると、新旧様々な種類のトラムが走っているようで、カラフルでした。


    ↑バスターミナルは結構新しい建物でした。出発間際になって雨上がってきたよ・・・。



    ↑バスターミナル前に展示されていた旧ソ連時代のものっぽいレトロなバス。なんとレニングラード行き!

    バスターミナルは新しい割に中に入っているお店は少なくて、売店と花屋さんぐらいでした。売店はわかるけどなんで花屋さん・・・? もうそろそろお昼だったので、売店でサンドイッチを買って食べましたが、味はいまいちでした。こんなことならさっきショッピングセンターに行ったときに何か買っておけばよかったな。あとここから長旅になるので、Twixというチョコ菓子を買っておきました。


    ↑バス乗り場もかなり広々としていました。


    ↑出発15分ほど前にラトビアの首都・リガ行きのバスが到着。今回乗るLux Expressはかなり大きな車体でした。

    荷物をトランクルームに預けて車内へ。このバスは前方と後方で座席のグレードが分かれているのですが、私は後方のLux Express Loungeという高い方のグレードにしたので、2列シートというこれまで乗ったことがないゆったりした座席で、めちゃくちゃ快適でした。Wi-Fiも完備していますし、車内のセルフサービスの機械でコーヒーも飲み放題なので、ちょっとしたセレブ気分を味わえます。料金も4時間半ほどの旅程で40ユーロとそこまで高くないので、このバスで大阪から東京に行きたい・・・!と強く思いました(笑)。12:45にバスが発車し、しばらくは景色を見たり、スマホをWi-Fiにつないでネットを見たりして過ごします。


    ↑座席はこんな感じ。座席もゆったりとしていますし、窓際の飲み物などを置けるスペースも広々としていました。


    ↑しばらく走っているとだんだん郊外の風景になっていき、その先には美しい自然が広がっていました。

    バスは途中パルヌという街を通過しましたが、ここは大きなリゾート地のようでした。ここからバルト海のリガ湾沿いに進んでいくのですが、思ったより海は見えなかったです。パルヌから数十キロ先にラトビアとの国境があるのですが、検問所のような建物は見えるものの、特に検問などはなくそのまま通過。
    途中道路工事の渋滞に巻き込まれたりして少し遅れましたが、17時頃にようやくリガ市内に入りました。リガは見るからにタリンより大きな街で、活気がありそうです。結局予定より20分ほど遅れて17:30頃にリガ バスターミナルに到着。

    このあとホテルに向かい、少しリガの街を観光するのですが、それはまた次回。

    バルト三国の旅2日目(9/17) その2

    旧市街を散策しつつ、今晩ご飯を食べるお店もチェックしていると、朝方にそばを通った聖ニコラス教会の近くまで来ました。


    ↑尖塔が特徴的な聖ニコラス教会。やはり日差しがないと写真を撮るテンションが上がりません。

    それからホテル近くのふとっちょマルガレータと呼ばれる砲塔跡へ。ここは現在海洋博物館として使われているため、中に入ることができます。


    ↑ふとっちょの名の通り、厚みのある円柱形をしています。その西側にある見張塔との間にあるのが、昨日も通ったスール・ランナ門です。


    ↑海洋博物館の入口。左側にはオジェウ事件に関する記念碑があり、ちょうど9月半ばの訪問だったからか、花がたくさん供えられていました。


    ↑今回泊まったホテルは海洋博物館の並びにありました。この左側手前には、三人姉妹と呼ばれる細長い色の違う歴史的な建物が三つ並んでいます。

    続いて朝はまだ開いていなかったのでスルーしていた聖オレフ教会へ。ここは併設の塔からの眺めがすばらしいようなので、まずはそちらに上ってみることにします。


    ↑見上げんばかりに高い塔。エレベーターなどはないのでらせん階段で上っていくのですが、狭くて行き違いがつらいのでなかなか大変でした。


    ↑旧市街側と新市街側で街並みががらっと変わるのがおもしろい。


    ↑海側の風景。私が乗ってきた高速船は左側に見える茶色い塔のあたりに接岸しましたが、中央付近に見える港に到着する船舶会社もあるようなので、注意しないといけません。

    塔からの眺めは素敵でたくさん写真を撮りましたが、風が強いのでずっといるのはちょっとつらかったです。塔を下り、今度は教会に入ってみます。


    ↑聖オレフ教会自体は意外なほど質素でした。何度が雷で焼け落ちているそうなので、昔とは違っているのかもしれません。


    ↑路地から塔を見上げたところ。相当下がらないと全体を写真に収めることができませんでした。

    教会を出て、再びトームペアに上ってみることにします。この時間になると学校帰りの学生たちも多かったです。


    ↑ライ通りをトームペアの入口あたりまでやってきました。このあたりもお店が多いエリアです。


    ↑朝も通ったピッケ・ヤルク通りを上っていくと、画家が自作の絵を売っている光景を何度か目にしました。


    ↑トームキリク(大聖堂)はエストニアでは最古の教会だそうです。

    トームキリクにも上ることができる塔があったのですが、さっき聖オレフ教会の塔に上ったところで足がつらかったので、やめておきました。


    ↑こちらも朝に立ち寄ったアレクサンドル・ネフスキー聖堂。ロシア正教会はタマネギ型のドームがあったり、十字架が独特の形(八端十字架)をしているのですぐわかります。


    ↑トームペアにある展望台。このあたりは定番の観光コースなのか、中国人観光客の姿も多かったです。

    それからトームペアの南東にあるネイツィトルンという塔へ。ここはカフェが併設されているのですが、どこまでがカフェでどこからが観光コースなのかがよくわからなくてちょっと迷ってしまいました。


    ↑ネイツィトルンからはそのまま城壁の上を歩くことができます。ほんとはこのまま後述するキーク・イン・デ・キョクという塔に入りたかったのですが、見えているのに入れなくてそのまま引き返すはめに。


    ↑ここから見る聖オレフ教会の塔も素敵です。

    ネイツィトルンを出て、改めて南にあるキーク・イン・デ・キョクに行こうとしたのですが、入口がどこかわからなくて少しさまよってしまいました。


    ↑さまよっている時に見つけた友好の桜。すぐ近くには日本大使館がありました。

    結局入口は城壁の外側にありました。キーク・イン・デ・キョクとは「台所を覗け」という意味らしく、かつてはこの塔の上から家々の台所が覗けたらしいのですが、残念ながら私には見えませんでした。内部は防衛や軍事に関する博物館になっています。


    ↑内部の様子。入った時点ですでに閉館時間まであと20分だったので駆け足で見て回りましたが、女性のガイドさんが丁寧に解説してくださいました。

    慌ただしく展示を見て外に出ると、時刻は17時半になっていました。まだ晩ご飯には早い時間ですが、時差ぼけのなか塔に上ったりして少々疲れたので、そろそろレストランを探すことにします。


    ↑街を歩いていると目に飛び込んできた理系バー。インパクトがすごい。


    ↑ラエコヤ広場もこの時間になるとレストランがディナーの準備を始めていました。

    最初は聖ニコラス教会近くのRataskaevu 16というレストランに入ろうと思ったのですが、まだ早い時間にもかかわらず予約で一杯とのこと。仕方ないので第二候補として考えていた、観光案内所そばのPegasusというお店へ行くことにしましたが、まだ時間が早すぎてお客さんが誰もいないので、しばらく目の前の公園で時間をつぶし、別のお客さんが入っていくのを見届けてから入ることにしました。


    ↑Pegasusは創業50年以上の老舗ですが、そこまでお高い感じではなくて良い雰囲気です。

    案内してくれた女性の店員さんは、私の下手な英語にも嫌な顔一つせず愛想良くにこやかに応対してくれ、それだけで良いお店だなあと感じました。


    ↑まずはエストニアの国民的ビール、sakuをいただきましたが、いわゆるドラフトビール系の味です。

    ビールはともかく、付け合わせに出てきたパンにびっくりしました。ひまわりの種なんかがたくさん入っているライ麦パンで、持つと手が油でべとべとになる感じだったのですが、そこにバターを付けて食べるとめちゃくちゃうまい! バターにも岩塩と細ネギの小口切りのようなものがかかっていて、他では食べたことないものでした。


    ↑ブイヨンスープ エストニア風パイ添え。カボチャの入ったパイと、塩味のきいたブイヨンスープの組み合わせでおいしかったです。

    続いてsakuのスペシャルビールを頼もうとしたのですが、在庫がないとのことで、別の似たビールをおすすめしてもらいました。


    ↑メインディッシュはタラのフライにしました。思ってたほどボリュームはなかったですが、良い味付けでした。


    ↑おすすめされたビールはÕLLENAUT(読み方はウレナウトでいいのかな?)のVANAMEESというライ麦のIPAだったのですが、ライ麦らしい色の濃さとIPAらしい苦みがマッチしてとてもおいしかったです。エストニアのビール、レベルが高い!


    ↑まだパンが残っていたので、ビールを追加。PÕHJALA(プヤラ)のVIRMALISEDというIPAにしましたが、こちらもさわやかな苦みで良い! PÕHJALAのビールは日本に帰ってきてからも何度か飲む機会があったのですが、どれもおいしいです。

    夜8時近くになり、店内にはお客さんが増えてきました。もうほろ酔いだったのでそろそろお店を出ることにします。さすがに昨日のパブに比べたらお値段はしましたが、それでも31.5ユーロとなかなか良心的な値段でした。しかもレシートにはわざわざ”Thank you. Have a great night!”と書かれてあり、ほんとそのホスピタリティに感激することしきりです。といってももうあとはホテルに帰って寝るだけなのですが・・・。


    ↑ラエコヤ広場はライトアップされており、晩ご飯を食べる人たちでにぎわっていました。


    ↑一方、中心部を離れると人通りが減って少し寂しかったです。治安の悪さは特に感じなかったので安全だとは思いますが、女性の一人歩きは気を付けた方がいいかもしれません。

    ホテルの自室に帰り着いたときにはまだ21時頃でしたが、もう疲労困憊だったのでいそいそと寝る支度を始めました。

    明日はタリンを出発してラトビアの首都リーガに向かうのですが、それはまた次回。

    バルト三国の旅2日目(9/17) その1

    6時半に目覚ましをセットしていましたが、時差ボケであまり寝られなかったのでしばらくごろごろ過ごしてシャワーを浴び、8時半頃に朝食を取りに向かいます。しかし朝食会場には私以外誰もいなくて、ものすごく食べづらかったです。


    ↑朝食はごくありふれたメニューでしたが、左下のおかゆのような物はねばりけがすごくてあまりおいしくなかったです。

    朝食を終え、外に出たとたんに雨が降り出しました。俺持ってるな・・・(笑)。ホテルのすぐそばにある聖オレフ教会は10時オープンだったので後回しにして、まずは城や大聖堂のあるトームペアと呼ばれる丘に上ってみることに。


    ↑トームペアの入口。この右側にはTabinoya(旅の家)という日本人が経営しているホテルがあるようです。


    ↑正面の建物右側をよく見ると、なぜかマリオのスーパースターらしきものが描かれています。これはなんなんでしょう・・・?

    丘へと続く通路を上っていくと、まずはアレクサンドル・ネフスキー聖堂が見えてきます。ロシア正教会の聖堂なので、外観も独特です。中にも入ってみましたが、ロシア正教会は撮影禁止のところが多いようで、写真は撮れませんでした。リザと呼ばれる金属製の覆いが施されたイコン(聖画像)や、また熱心な信者の方の姿が多かったのを覚えています。
    それからトームキリク(大聖堂)にも行ってみましたが、こちらも礼拝堂は撮影禁止でしたが大量の紋章が印象的でした。まだ雨が降っていたので外観の写真は後回しにして、いったん丘を下りることに。


    ↑タリンの旧市街には至る所に城壁が残っていて、上部を歩けるところもあります。


    ↑帰りはリュヒケ・ヤルク通りを通って丘を下ります。この先は急坂になっていました。

    丘を下りると右手に聖ニコラス教会が現れますが、ここは美術館のようになっているので見学はせず、近くの観光案内所で地図をもらいます。そこから北に向かうと、旧市街の中心地、ラエコヤ広場です。広場に面して旧市庁舎があり、内部を見学したかったのですが、なにやら美術展が開催されているらしく、入場料が14ユーロと高かったので悩んだのですが、入ってみることに。


    ↑広々としたラエコヤ広場と、旧市庁舎。

    美術展にはルーベンスの絵なんかもありましたが、結局建物内部はあまりじっくり見ることができず、ちょっと残念。ただ旧市庁舎のゲストブックが展示されていて、そこにガンジーやゴルバチョフといった著名人のサインがあったのが印象的でした。

    旧市庁舎を出て、ラエコヤ広場を挟んで反対側にある市議会薬局(Raeapteek)へ。ここは営業中の薬局としてはヨーロッパで最も古いものの一つらしく、記録に残る限りでは少なくとも約600年の歴史があるようです。薬局の奥には展示室があるので、そちらをのぞいてみることにします。


    ↑市議会薬局の外観と入口。それほど目立たないので注意しないと通り過ぎてしまうと思います。右側には薬学のシンボル、ヒュギエイアの杯のロゴがありました。


    ↑展示室には好奇心をくすぐられるような薬瓶や調剤器具、ホルマリン漬けの原料などが並んでいて、ちょっとわくわくします。


    ↑薬局の窓口にも昔の調度品が置いてあります。この左側に薬局カウンターがあり、15世紀のレシピで作られたスパイス入りワイン「クラレット」なども販売されてるようです。

    薬局を出て、そのすぐ北側にある聖霊教会へ。ここは主に庶民が通った教会で、それほど大きくはなく派手さもありませんが、こちらも600年以上の歴史を十分感じさせる重厚さがありました。


    ↑聖霊教会の内部。オルガンや側廊2階の下部、横にずらっと並んだ絵は「貧者の聖書」といって文字の読めない人たちに聖書の物語を説くためのものです。


    ↑聖霊教会の外観。この時計は1684年にタリンで最初に取り付けられた公共の時計だそうです。

    それからすぐ近くのエストニア歴史博物館へも立ち寄りました。ここはかつて大ギルド会館として使われていた建物です。


    ↑エストニア歴史博物館は黄色い外壁でとても目立ちます。


    ↑展示品の中にはなぜか1997年製の東芝製ラップトップPCが! ちゃんとキリル文字のキーボードです。


    ↑地下展示室はかつてワインセラーとして使われていたこともあるようで、お酒や武器などに関する展示が充実していました。


    ↑1階の大ギルドホールも展示室として使われていました。ここには大相撲の把瑠都関に関する展示もあります。

    博物館を出て、今度はお土産を買いに雑貨屋さんを数軒はしごします。北欧に似たセンスの良い雑貨がたくさん売られていましたが、その中からランチョンマットと鍋敷きを購入しました。

    続いてタリン市博物館へ。こちらはソ連占領下の時代や、そこからの独立といった内容の展示が印象に残りました。特に1989年、バルト三国のおよそ200万人の人たちが手をつないで人間の鎖で結んだ「バルトの道」というデモ活動を記録したビデオの上映はとても興味深かったです。他にも地下に食器のコレクションなどがありました。


    ↑タリン市博物館は他にも旧ソ連の通信機器がたくさん置いてあって、そちらも心惹かれました。

    次に南側にあるドミニコ修道院に行ってみましたが、残念ながら中には入れませんでした。修道院を突っ切って東に行くことができないので、南に迂回してヘレマン塔から旧市街をぐるっと囲む城壁に上ってみることにします。


    ↑タリン市旧市街の城壁はこのように街を取り囲んでいて(途切れている部分もありますが)、お店が入っているところもあります。


    ↑城壁に上ったところからの眺め。ようやく日が少しですが差し始めました。


    ↑ヘレマン塔の南側にある、「セーターの壁」と呼ばれるニット類を多く扱うお店が城壁の下に建ち並んだエリア。ニットのデザインに北欧ぽさを感じます。


    ↑セーターの壁すぐそばにあるステーキハウス。座っている豚の像に貫禄があり、観光客が並んで座って写真を撮ったりしていました。

    ここから東、ヴィル門の先には新市街が広がっており、旧市街の街並みとは全く違う近代的な建物が建ち並んでいました。そちらは眺めるだけにしてにぎやかなヴィル通りを反対の西に向かって歩いてみます。


    ↑タリンで有名なレストラン、オルデ・ハンザ(Olde Hansa)。ここは15世紀の商家を改装しており、中世料理を現代に再現したものをいただけるそうです。

    ようやく日差しも出てきたので、このあと旧市街の見所を再度駆け足で巡っていくのですが、それはまた次回。

    バルト三国の旅1日目(9/16)

    バルト三国というと、1991年のソ連崩壊を実際にニュースで見ていた世代にとってはなじみ深い名前ではないかと思います。実際にはエストニア、ラトビア、リトアニアの3つの国を指し、地図で言うとロシアの西側、フィンランドの南側のこのあたりになります。私自身が学生時代に第二外国語でロシア語を取っていたこと、2015年から三国すべての通貨がユーロに統一されたこと、それにヨーロッパの西側はかなりあちこち行ったので東側も開拓してみたいということから、今回はこのバルト三国に行ってみることにしました。

    当然ながら日本からの直行便はないのでどこかで乗り継がないといけないのですが、いつも乗っているトルコ航空だとかなり遠回りになるので、今回は以前から一度乗ってみたかったフィンエアー(フィンランド航空)を選択。平面地図で見るとあまり実感はわきませんが、実は日本から最短距離で行けるヨーロッパの国がフィンランドで、行きのフライトは約10時間、帰りは約9時間半と短く、その先の国々に乗り継ぐにも距離的なロスが少ないので効率よく移動ができるのです。ただトルコ航空ほど就航都市や便数が多くないので、これまではなかなか使えずにいました。

    関空10:45発と久々の朝出発便だったので、6時過ぎに起床し7時半頃に出発。朝から天気は悪かったのですが、幸い駅まで降られることはなかったので、もうこの先濡れる心配はありません。平日朝ラッシュの時間帯だったので、通勤客に飲まれながら大阪駅で関空快速に乗り換え、一路関西空港へ。夜出発の時は帰宅ラッシュで座れないといやなのでラピートを使うのですが、朝の下りは空いているまではいかないものの、環状線内で座ることができました。9:20頃に関空に到着し、まずはカウンターで荷物を預けます。そのまま保安検査場に進みましたが、夜と違って大行列ができていました。しかも平日朝という時間帯のせいか、周りは外国人ばかり。まあそれでも30分ほどで抜け、ラウンジでコーヒーを飲んで一服してから搭乗ゲートに向かいます。すでに搭乗が始まっていたので機内に入り出発を待ちますが、10分早発になったはずなのになんだかんだで遅れ、結局離陸したのは11時頃でした。


    ↑関空に駐機中のフィンエアー。とうとう雨が降り出してしまいました。

    離陸を待つ間、機内でスマホを充電しようとすると、microUSBコネクタが曲がってしまっていて、スマホに刺さらないではありませんか! 少し焦って何とか刺そうとしますが全然ダメで、すっかり途方に暮れてしまいました。幸い離陸後に再び試したところ何とか刺すことは出来たのですが、接触が悪くて手で押さえていないと充電できず、出発早々トラブル発生でちょっとげんなり。まあ預けてあるスーツケースの中にはもう一本microUSBケーブルが入っているので大事には至りませんでしたが、こういうのは心臓に悪いですね。
    離陸後一時間ほどして、一回目の機内食が出てきます。機内食は可もなく不可もなくという感じで、やはりトルコ航空に比べると見劣りがしました。


    ↑一回目の機内食はビーフストロガノフにしました。パンが袋入りだったりして給食っぽいのが少々味気ないですね。飲み物は赤ワインにしましたが、瓶入りではなくプラカップに注いでくれるだけでした。

    飛行機はトルコ航空と違って中国からロシアに入り、ひたすらシベリア上空を西へと向かいます。機内食を食べて少し横になりましたが、目が覚めたのでパーソナルモニターで話題のマッドマックスを見ることに。ちょっと気持ち悪い場面が多くてうえぇってなりましたが、アクションはおもしろかったです。
    そして着陸2時間ほど前に二回目の機内食が出てきます。


    ↑今回はトマトソースの入ったズッキーニのホワイトクリームパスタでした。そんなにお腹も空いてなかったので、これぐらいの量がちょうどよかったです。


    ↑フィンエアーはフィンランドの有名ブランド、マリメッコとコラボしており、紙コップやナプキンもすべてマリメッコデザイン! 機体の塗装もマリメッコで有名なウニッコ柄になっているものがあるようです。

    長かったロシアを抜け、ようやくフィンランド領内へ。着陸したもののここも沖止めで、タラップを降りてバスへと向かいます。


    ↑フィンランドもどんより曇った天気でした。雨が降ってないだけましと思うことにします。

    ターミナルビルへ向かうバスを降りてすぐに入国審査場がありました。前に3人しか並んでいなかったのであっという間に私の番が来て、行き先と滞在日数を聞かれただけであっさり入国完了。スーツケースもバゲージクレームに向かうとすでにターンテーブル上を回っており、あわてて受け取りに向かいました。コンパクトな空港なせいか、思ったよりも早く空港を出ることができて一安心したところで、空港駅へと向かいます。

    ここヘルシンキ・ヴァンター空港には長らく鉄道が通っておらず、中心部に出るにはバスかタクシーしか交通手段がなかったのですが、2ヶ月前の2015年7月に鉄道が開通し、電車一本でヘルシンキ中央駅に行くことができるようになりました。しかし私が行ったときはまだ空港駅が工事中で、直接ターミナルビルから歩いていくことができず、いったん鉄道駅行きの無料シャトルバスに乗ることに。乗車後数分で駅の入口に到着し、エスカレーターで地下に降りるのですが、これがまためちゃくちゃ深いところにホームがあるようで、大江戸線か!と言いたくなるほどひたすら地下に潜り、さらに地下道を延々と歩いた先にやっとホームがありました。


    ↑空港駅の入口。今ではターミナルビルに直結した入口が供用開始しているので、こちらを使うことはないと思います。


    ↑ここまで乗ってきたシャトルバス。これもおそらく使命を全うしたのではないでしょうか。


    ↑とにかく降りて降りて降りまくります。4階層分ぐらい降りた上に、1階層がとにかく長い!


    ↑そしてようやくたどり着いた空港駅ホーム。天井が高くて開放感がありますし、壁画もなかなか斬新ですね。


    ↑このRing Rail Lineという路線はヘルシンキ中央駅を起点としてハート型の路線になっており、右回りと左回り、どちらに乗ってもヘルシンキ中央駅まで行くことができます。車両もまだ新しい。

    ホームには券売機もあったのですが、クレジットカードが使えないようだったので、列車に乗ってから買うことにします。乗務員から直接買わないといけないので、乗務員のいる車両に急いで向かい、乗車後無事に5ユーロの切符を購入。各駅停車しか走っていませんが乗客はそこそこ多く、途中駅でも結構乗ってくる人がいました。約30分でヘルシンキ中央駅に到着しましたが、ここはターミナル式の駅で駅舎自体も風情があります。


    ↑こちらの車両はやや古いもののようです。


    ↑乗務員がいて切符が買える車両には、このようにTICKET SALEの表示があります。


    ↑左側が空港からここまで乗ってきた車両です。行き先表示に飛行機のマークが表示されているのですぐわかります。


    ↑行き先表示盤。フィンランド語、スウェーデン語、英語の三カ国語で表示されています。


    ↑ヘルシンキ中央駅ホームと駅舎。ホームは屋根が透明で開放感があり、駅舎はとても天井が高くシャンデリアもあってまるで宮殿のようです。


    ↑駅舎を外から見たところ。これも一見駅には見えません。

    ここから今日の目的地、バルト三国最初の国エストニアの首都タリンへはフィンランド湾を渡るフェリーで向かう予定だったのですが、まだ出航まで時間があったのでのんびりヘルシンキ観光しながら向かうことに。駅を出て南に歩いていくとヘルシンキ中心部に出るのですが、首都でありながら比較的のんびりした空気が流れていて、楽しそうな街でした。ただ物価はかなり高いようです。


    ↑今回は乗りませんでしたが、ヘルシンキ市内の移動にはこのトラムが便利です。他都市と比べるとまだまだ旧型車が多い印象。


    ↑マリメッコのお店もこのあたりに数店舗あります。郊外にはアウトレットもあるとか。


    ↑こんなところでニッセンを発見! こちらのニッセンはどうやらメガネ屋さんのようで、日本のニッセンとの関係はないみたいです。

    ほかにもテーブルウェアで有名なイッタラのお店もあったりしたのですが、どれも高級そうで入るのにちょっと勇気がいります。結局マリメッコでおみやげをいくつか買ったのですが、やはり結構なお値段だったので初めて免税書類を書いてもらうことに。日本人観光客も多いようで、接客は手慣れたものでした。

    マリメッコを出てそろそろフェリーターミナルへと向かうことに。ヘルシンキは思ったよりもアップダウンがある街でしたが、10分ほど歩くと到着しました。


    ↑港には大型フェリーも停泊していました。


    ↑しかし今回私が乗るのはこちらの高速船です。小型に見えますが二階建てで、それなりに定員は多そうです。


    ↑今回乗船予定のLinda Lineが発着するMakasiiniterminaali。この会社だけでタリンとの間で1日6便就航しており、他の会社も合わせると10便以上あるほど、この路線は利用する人が多いようです。なんでも物価の高いヘルシンキからタリンへ買い物に行く人も多いとか。


    ↑フェリーターミナル内は体育館のような殺風景な場所で、売店ぐらいしかありませんでした。

    今回乗るフェリーの乗船券はあらかじめネットで予約していたのですが、乗船5日前になって乗る予定だった便が技術的理由でキャンセルになったと急にSMSがきて、うわ、これ別会社のフェリー予約し直さないと・・・とかなり焦りました。しかしその数十分後にまたSMSがきて、乗る予定の便は運行するから、さっきのメッセージは無視してくれとのこと。心配して損した!と思いましたが、運行してくれるに超したことはありません。

    というわけで乗船開始時間になり、印刷しておいた乗船券とパスポートを見せて船内へ。荷棚にスーツケースを置いて施錠し、座席指定はないので手近な座席に座ります。出発予定の18時より5分ほど早く出航し、しばらくは小さい島々が点在する海域を通るのでゆっくりと航行していましたが、外海に出た瞬間にフルスピードになり、70km/h弱で疾走していきます。


    ↑フェリー内部の様子。向かいに見えているのが売店で、その向こう側にも座席があります。

    相変わらず天気は良くないですが、少し晴れ間も見えてきました。船内も少し探索してみたかったので、二階席に上ってみることに。ここにも売店があり、目線が高い分遠くまでよく見えました。陸上と違い、海上での70km/hはかなりのスピード感で、海の上を飛んでいるような感覚があります。

    そしてわずか1時間40分で対岸のタリンに到着。いよいよエストニアに上陸です。20時前でしたがまだかすかに明るく、フェリーターミナル前にはタクシーが何台も待機していましたが、私は歩いて中心部に向かうことに。前を歩いている人も中心部に向かっているようだったのでそれに着いていくと、10分少々で旧市街の入口に到着しました。このあたりは日が暮れると薄暗くて人通りもそれほど多くなく、寂れたところに北欧との差を感じました。


    ↑タリン港到着後のフェリー。地図で言うとこのあたりに着きます。


    ↑旧市街の入口。左側がふとっちょマルガレータと呼ばれる砲塔です。

    入口を入ってすぐのホテルを予約していたので、まずはチェックイン。2階の部屋でしたが中は迷路のようになっており、微妙なアップダウンがあるのでスーツケースを持って歩くのが少々きつかったです。狭い部屋でしたが冷蔵庫もドライヤーもあり、Wi-Fiも問題なく使えることを確認しました。もう外はすっかり暗くなっていましたが、夕食を食べに出ることにします。

    今日は歩いて5分ほどのところにあるHell Huntというパブに行くことに。最初システムがよくわからなかったのですが、飲み物はカウンターに取りにいき、食べ物はテーブルまで運んでくれるシステムのようです。ここはおそらく自家醸造のオリジナルビールがいくつかあるので、それをいただくことにします。


    ↑一杯目はHell Hunt Ale。やや濃いめのエールビールでした。これが一番おいしかったです。


    ↑パブなので食事にはあまり期待していなかったのですが、この鴨のローストはかなりうまくてびっくりしました。ソースも少し甘めの味付けで良く合います。


    ↑二杯目のHell Hunt Nisuõlu。いわゆるヴァイツェンですが、やや酸っぱい味に感じました。


    ↑最後にHell Hunt Tume。見た目の通りダークビールですね。これはおいしかった。

    他にもラガービールがありましたが、今日はこれでやめておきます。カードでお会計を済ませましたが、これで19.6ユーロと非常にリーズナブルなお値段で、さすがバルト三国は物価が安い!と感じました。昼間通ってきたヘルシンキなんかは、駅ナカのホットドッグですら一個10ユーロ近くしていたことを思うと、えらい違いです。

    パブを出てホテルに戻りますが、ここも夜は人通りが少なくてやや不安になります。ですが特に危険を感じるようなことはなかったので、治安は悪くなさそうです。朝起きてからそろそろ丸一日近く経とうとしていたので、さすがに眠さもピークになり、ホテルに戻ってからはすぐに就寝しました。

    明日はタリン旧市街を散策するのですが、それはまた次回。

    アルザス・リヨン旅行8日目(9/27) その2

    ブションを出てから地下鉄A線に乗り、リヨン・ペラーシュ駅へ。ここから1系統のトラムに乗り換え、Musée des Confluences電停で降りて新市街の南端を目指します。途中、大きなショッピングモール前を経由するせいか乗客はかなり多く、子どもをあやしていたお母さんが降り損ねてしまったのが気になりました。


    ↑Musée des Confluences電停を出たトラムは、この特徴的なRaymond Barre橋を渡っていきます。


    ↑橋の下もこんな感じでかっこいい。


    ↑電停の名前の元となっているコンフリュアンス博物館。しかしこの時はまだ建設中で、三ヶ月後にオープンしたようです。


    ↑ハウスボートらしき船も停泊していました。水上で暮らすっていうのもちょっとおもしろそうですね。


    ↑そしてここが新市街南端、地図でいうとこのあたりです。右を流れるソーヌ川と左を流れるローヌ川が、この地点で合流しています。


    ↑もう少し先端に行くと、おそらく船台引揚用らしきレールが敷設されていました。


    ↑後ろを振り返ったところ。二つの川の合流地点だということがよくわかります。


    ↑再びコンフリュアンス博物館。こちら側から見るとまだ重機が置いてあったりして、建設中であることがよくわかります。


    ↑近くの橋の下では地元の人たちがボートで川釣りをしていました。


    ↑西側のソーヌ川沿いにずっと北上していきます。


    ↑このあたりはマスコミやアパレル関係のモダンなデザインのビルがいくつも建ち並んでいました。


    ↑かつてリヨン・ペラーシュ駅南側は多数の線路が敷設されていた物流拠点だったと思うのですが、今では再開発が進んできれいに整備されています。


    ↑それを今に伝えるためなのか、線路のモニュメントや古い客車が展示されていました。


    ↑このラジオ局の建物もまだ新しい感じがします。

    さらに歩いて先ほどのショッピングモールまで戻ってきたので、ここから再び1系統のトラムに乗り、Guillotière電停へ。ここから地下鉄D線に乗り換えて隣のベルクール駅まで戻ります。


    ↑このショッピングモールにもConfluenceという名前が付けられていました。日本語で「合流」という意味のようなので、おそらくソーヌ川とローヌ側の合流地点ということにちなんで付けられたのでしょう。


    ↑ベルクール広場の片隅に設置されている、サン・テグジュペリの像。彼の後ろに立っているのは、代表作「星の王子様」の王子です。

    サン・テグジュペリの像を見ていると時間がやばくなってきたので、あわてて地下鉄A線に乗りホテルに戻ります。フロントで預けていたスーツケースを受けとり、お礼を言ってトロリーバス乗り場に向かうと、運良く2分ほどでバスがやってきました。Thiers – Lafayetteバス停で降りてリヨン・パールデュー駅前から発着する、空港行きローヌエクスプレスの乗り場を目指すのですが、思ったより距離があってちょっと焦りました。ローヌエクスプレスという名前ですが実際はトラムで、駅も線路も他のトラム路線と共用しています。とはいうものの、空港輸送なので運賃はやや高く、15ユーロちょいする切符を電停に設置された券売機で購入。しかしレシートは出てくるのですが切符が出てこないので、あれっと思い、トラムの女性運転士に聞いてみることに。しかし運転士はそんなことは知ったこっちゃないから係員に聞けと冷たい応対をされ、私も時間がやばかったので引き下がったのですが、らちがあきませんでした。幸い係員が見つかったので聞いてみると、このレシートみたいなもの自体が切符だとのこと。切符をこんなただのレシートみたいな形状にしないでくれよ・・・と一気に放心状態になりました。


    ↑リヨン・パールデュー駅の東側にある、ローヌエクスプレス乗り場。このようにただのトラムの電停です。

    どっと疲れたので座席に座って発車を待っていると、向かいの女性にフランス語で話しかけられます。しかし何を言ってるのかさっぱりわからなかったので、フランス語はわからないと英語で伝えると、係員になにやら尋ねていました。おそらくこのトラムが空港に行くのかどうか聞きたかったんでしょうね。

    そしてローヌエクスプレス出発。トラムと路線を共用はしていますが、ローヌエクスプレスは快速運転をしているので、途中の電停は地下鉄A線の駅があるVaulx-en-Velin – La Soie電停と、3系統のトラムの終点Meyzieu Z.I.電停のみです。そしてその先は専用軌道となるため、100km/hほどのスピードで飛ばし、あっという間にリヨン・サンテグジュペリ駅に到着。リヨン・パールデュー駅からは30分ほどでした。


    ↑ローヌエクスプレスの車両はこのように赤を基調としたデザインで、空港輸送らしく大きな荷物棚も設置されていました。この路線は2010年にできたところなので、まだ新しさを感じます。

    リヨン・サンテグジュペリ空港は駅を出てすぐ目の前にあるのですが、すでに飛行機の出発1時間15分前になっていたので、あわててターミナルビルの中へと向かいました。しかし中に入ってからも結構移動距離が長く、つい小走りになってしまいます。


    ↑曲線を生かした優美なデザインの空港ターミナルビル。しかし悠長に見ている時間はありませんでした。

    チェックインはネットで済ませていたので、スーツケースを預けてセキュリティチェックへ。関空では引っかからないのになぜか海外では良く引っかかるのですが、ここでも何かが金属探知機に反応したらしく、靴を脱いで念入りに調べられました。しかしそれでも何かが反応するようで、いくらなんでも感度高すぎやしないですかね。結局体を触って調べられましたが、最後には良い旅をと見送ってくれたので、ほっとしました。

    その先の出国検査場も長蛇の列で、これ搭乗間に合うかなあとやや不安になりながら順番を待ちます。ここは無料の無線LANが使えたので、暇つぶしにはもってこいでした。出国手続きを済ませ、搭乗ゲートに向かうと、ちょうど搭乗が始まったところのようで、すぐに機内へ。前方のビジネスクラスにはなぜか日本人学生らしき集団が乗っていて、お金持ちの子なのかなとちょっとした格差を感じながら、エコノミーの我が座席に向かいます。今回隣の男性が大柄ではみ出してくる上に、外を見ようと窓をのぞき込んでくるので、いささか邪魔でしたが短時間のフライトなので我慢することに。やや出発が遅れたようですが無事に離陸し、30分ほどして機内食が出されました。


    ↑機内食はチキンをチョイス。思ったよりがっつりと出てきておいしかったです。トルコで有名なEFESビールもうまい。

    約3時間のフライト予定だったのですが、着陸態勢に入ってからがやけに長く、結局15分ぐらい遅れてイスタンブールに到着。まあこの先の乗り継ぎ便までまだ時間があるので、急いでも仕方ありません。外は雨だったのでボーディングブリッジを使いたかったのですが、またしても沖止めだったのでタラップを降りてバスへ。しかし雨の上に強風でとにかく寒い!これは着陸も遅れるわけだわ・・・。

    ターミナルビルに入り乗り継ぎ便の搭乗ゲートを調べましたが、まだ2時間半ほど先なせいか、確定していないようでした。仕方なくその辺のいすに座ってメモを書いたりして時間をつぶします。しばらくして搭乗ゲートが決まったようなので、そちらに向かうことに。途中自販機で前回の残りのトルコリラを使いペットボトルの水を購入。搭乗ゲートはすでに関西人で一杯で、もう帰国した気分になりました。話を聞いているとこの悪天候のせいか、トルコ国内のツアーもなかなか大変だったようです。その後ようやく搭乗開始し、ほどなくして離陸しました。


    ↑1回目の機内食はズッキーニの挽肉詰めでした。ワインが合いそうなメニューですが、さっきビールを飲んだのとちょっと疲れていたのとで、チェリージュースにします。


    ↑夜が明けて、2回目の機内食は前回食べておいしかったトルコ風ハンバーグでした。これは赤ワインいっとくしかありません。安定のうまさでした。


    ↑座席からは主翼のウィングレットに描かれたターキッシュエアラインズのロゴマークがよく見えます。

    というわけでアルザス・リヨン旅行記はこれで終わりです。次回はバルト三国の旅編をお届けいたします。