RISCとCISC

先ほどの日記に少し関連しますが、そういえばかつてCPUアーキテクチャはRISCかCISCかで激しい争いをしていたことがありました。簡単に言うと単純な命令をできるだけ速く実行するのがRISCで、逆に多少時間がかかる代わりに1命令で複雑な事ができるCISCという構図になりますが、クロックが上がるとRISCの方が有利になってくるので、CISCの代表であるIntelのx86系CPUが不利だと言われたことがありました。アセンブラのような低級言語(これは悪い意味ではありません)でプログラミングする場合、1命令でたくさんの事ができてコード量が減る分、圧倒的にCISCの方が楽なのですが、現在ではC言語やそこから派生した高級言語でコンパイルするため、CISCであることの利点が無くなってきたこともあります。そんな中Intelは見かけ上はx86命令が実行可能なCISCだけども、実は内部でRISC命令に変換しているので実態はRISCである、というCPU(Pentium Pro以降のCPUはすべてこれ)を作り出すことによって、この問題を克服していったのです。今回のNetBurstも、この技術をもっと極限まで追求した結果なんじゃないか、という気がしますね。

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