カテゴリ: 旅行

    モーニング

    おはようございます。ただいまエスカのコメダでモーニングを食べています。ここのモーニングは厚切り食パン半分とゆで卵というシンプルなものですが、なかなかのお味です。
    さて、このあとは桑名方面に向かい三岐鉄道に乗車し、それから近鉄養老線で大垣に行き、樽見鉄道に乗ってくる予定です。鉄分の多い一日だなぁ。夜には帰阪するつもりです。

    名古屋に行ってきます

    明日から一泊二日で名古屋に行ってきます。目的は、リンアンという東海地方で有名な紅茶屋さんに行くこととリニモに乗ること、それと名古屋近郊の私鉄に乗ることです。何を食べるとかは決めてないのですが、みそかつでも食べようかな。あとモーニングもせっかくだし食べてこようと思っています。今回はW-ZERO3も持って行くので、向こうで更新するかもしれません。

    しかしさすがに一泊だと荷物が少ないなぁ…。

    プラハ・ウィーン旅行4日目(8/20) その2

    さて、列車はついにオーストリアへと入りました。国境を超えるというのでちょっとものものしい雰囲気を期待していたのですが、国境がどこなのかわからないうちにいつのまにか通過してしまったので、なんだか拍子抜け。チェコが共産主義国だった頃はまた違ったのかもしれませんが…。というわけでオーストリアに入ったことに気づいたのは、 通過駅の駅標の形が?D(チェコ鉄道)のそれと変わっていたからです。

    B?eclavを出て約10分でオーストリア側の国境の駅、Hohenauに到着。先にも書いたようにこの手前にも駅はいくつかあったのですが、無人駅っぽかったのでここが一応国境の駅と言うことになるのでしょう。私はてっきりこの駅に到着するまでに入国審査官が来るものだと思っていたのですが、結局来ませんでした。これじゃあもしこの駅で降りたら無許可入国になってしまうんじゃないかとちょっと思ったのですが、おそらく降りる乗客はちゃんとチェックしてるんでしょう。

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    ↑Hohenauに停車していた列車。オーストリア国内路線の列車のようですが、ダブルデッカーでやたらかっこよかったです。

    Hohenauを出てしばらくすると、ようやく入国審査官がやってきました。まず一緒にいたフランス人家族がパスポートを渡し(フランスのパスポートは青い色でした)、続いて私もパスポートを渡してスタンプを押してもらいました。この時私だけ「何日間滞在するのか」と聞かれたのでちょっとびっくり。チェコ入国の時はそんなこと聞かれなかったのになぁ。最初滞在日数を聞かれてるのか滞在目的を聞かれているのか、とっさに判断がつかず”How many?”と聞き返すと同じ言葉が返ってきたので、”Three days.”と答えました。まあわりと友好的な雰囲気だったのでほっと一息。これで終わりかと思ってパスポートをしまったのですが、すぐ後にまた別の入国審査官がやってきたので、え、まだあるの?と思ってしまいました。よく考えたらチェコ出国とオーストリア入国は別なわけで、まあ当然といえば当然です。ただ後から思い返すと、先にオーストリア入国のスタンプが押されていたので、順番が逆なような…。出国といっても税関検査みたいな事は特になく、スタンプだけ押して去っていきました。ちなみにチェコ入国の時は飛行機のイラストが描いてあったのですが、オーストリア入国のスタンプには汽車の絵が描かれていました。このあたり、なかなか細かいですね。

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    ↑これはチェコ入国時のスタンプです。飛行機の絵なのがわかると思います。

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    ↑そしてこれがオーストリア入国時のスタンプ。汽車の絵になっています。

    しばらくすると列車は大きな橋を渡りました。一緒にいたフランス人家族が話していたのですが、どうやらこれがドナウ川のようです。そうか、これがあのドナウ川かーとちょっと感慨深かったです。ほどなく列車はWien Simmeringに到着。ここから終点までは目と鼻の先だったので、列車を降りる準備にかかりました。

    そして定刻から約5分遅れの14:33、終点のWien Sudbahnhof(ウィーン南駅)に到着。フランス人家族に別れを告げて、列車を降りました。食堂車にも行ってみたかったなぁ、とちょっと名残惜しかったのですが仕方ありません。ここから今日泊まるホテルまでは路面電車一本で行けそうだったので、駅前の電停から乗ることにします。…とその前に切符を買わなければなりません。プラハでは案内所で買ったのですが、ここではどこで買えばいいのかわからずにちょっと悩んでしまいました。そして駅構内に並んでいる券売機を見て、そういえば券売機の使い方をネットで見たなぁと思い出し、意を決して券売機の前へ。まずは言語を英語に変えて、72時間券を選択。最後にお金を入れて、無事にゲットすることができました。ちなみに12ユーロ(約1800円)と、プラハに比べると割高です。後から思えば、ウィーンカード(16.90ユーロで72時間券+市内の観光施設などの割引が受けられる)を購入しておけば良かったのかもしれませんが、券売機では買えないみたいでしたし、どこで割引を受けられるのかわかってないと使うのが難しいらしいのであきらめました。

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    ↑ウィーン南駅前の様子。いきなりドイツ語圏に入ったので、ちょっととまどいました。

    そして駅前から18番の路面電車に乗ります。電停には何番の路面電車の到着まであと何分、という電光表示板があったので助かりました。しばらくして路面電車がやってきたので荷物とともに乗り込み、まずは切符に刻印。それから席に座りました。路面電車なので景色を楽しみながら行こうと思っていたのですが、発車後いきなり地下へもぐってしまいました。トンネルでも通るのかなあと思いきや、なんとそのまま地下駅に停車するではありませんか。それもここだけではなく、この先しばらくはこんな光景が続きました。路面電車と言えば地上を走るイメージしかなかっただけに、これはかなりの衝撃です。地下の電停なんて想像すらしなかった…。ちなみにウィーンではほかにも地下鉄なのに路面電車っぽい車両が走っていたりと、もうやりたい放題です(笑)。

    そんな路面電車ですが、ここでもアクシデント発生!なんとまた車両のドアが故障してしまったのです。思わずプラハでの光景を思い出してしまいました。結局ここでも運行中止になることはなく、ドアが開かないようにしてから再び走り出しました。

    やがて路面電車は地上に出て、ほどなくWien Westbahnhof(ウィーン西駅)に到着。この駅からは空港行きのバスが出ています。さらにここから2駅先が終点のBurggasse-Stadthalleで、私はここで下車しました。

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    ↑私が乗ってきた18番の路面電車です。なかなか年季の入った車両でした。Burggasse-Stadthalleにて。

    ここからホテルまでは歩いてすぐのようだったので、スーツケースをごろごろさせながら移動開始。ホテルの正確な位置はわからなかったのですが、すぐに見つけることができました。まずフロントに行くと、迎えてくれたホテルマンは東洋系の人だったのでなんだか意外でしたね。ただ日本語は話せないようだったので、日本人ではなさそうです。とりあえずチェックインを済ませ、いざ部屋へ。荷物をおいてほっと一息ついたのもつかの間、ここで早速の悲劇発生!トイレに入ろうと思ったのですが、なぜか電気が付かないのです。おかしいなと思って部屋中の電気をON/OFFしたのですが、付かないどころか、今まで付いていた部屋の電気まで消えてしまいました。これはなにかがおかしいと思い、すぐにフロントへ電話。こんな時英語力のなさを思い知らされるわけですが(苦笑)、とりあえずなんとか事情を説明すると、最初は日本の電化製品をつないでないか?と聞かれました。日本とオーストリアじゃ電圧が違うよ、と言われたのですが、それは当然承知していますし、まだ部屋に入ったばかりでもちろんなにも使ってませんから、使ってないと答えると、部屋に行くので待ってくれ、と言われました。しばらくするとさっきフロントにいたホテルマンがやってきて、なにやらケータイで話をしながら電気をON/OFFさせていきます。するとどうやら復旧したようで、再び電気が付きました。はぁ、これで一安心、と外出の準備を始めたのですが、部屋を出る間際にもう一度電気をON/OFFさせてみると、なんとまた電気が消えてしまいました。そういえばさっきのホテルマンが、また電気が消えるようなことがあったら部屋を変えるからフロントまで来てくれ、と言っていたなあと思い出し、意を決して荷物をすべてまとめて再びフロントへ。事情を説明すると約束通り別の部屋の鍵を渡してくれました。念のため追加料金はないか聞きましたが、笑って否定していたので、安心してその部屋へ。今度は電気が消えることもなく、しかもさっきの部屋よりもちょっと広くて、バスタブもあったのでラッキーでした。今から思うとさっきの部屋の電気はON/OFFすると消えていたので、漏電でもしていたのかもしれません。そもそもこのホテル自体が昨日まで泊まっていたプラハのホテルよりもグレードが落ちる感じだったので、仕方ありません。値段はむしろこっちのホテルの方が高かったんだけどなぁ。

    今度こそ大丈夫、ということで外出しようと鍵を持ってフロントに行くと、運悪くフロントはちょうど到着したお客さんでごった返しています。仕方ないのでしばらくロビーにあるPCで時間をつぶすことにしました。ここのPCにはUnix系のOSが入っていて、ブラウザはMozillaでした。日本のサイトもちゃんと表示できましたが、フォントが若干怪しかったです。あと接続速度が遅いのか、やたら重かった…。

    しばらくするとフロントも空いたようなので、鍵を渡すついでにおすすめのレストランを聞いてみました。最初はステーキ屋を勧められたのですが、ウィンナーシュニッツェルが食べたい、というと別の店を勧めてくれました。そしてこの日は日曜だったので、わざわざお店に電話して今日空いてるかどうか調べてくれることに。

    ところで私がこのやりとりをしている間、私の横には20代前半とおぼしき東洋系の女性がいて、フロントが空くのを待っている様子。もともと私にはそんなつもりはなかったのですが、結果的にフロントで長話をするはめになってしまったせいか、その女性に「鍵をもらいたいのですが、まだ空きませんか?」とふいに話しかけられました。私がとっさに「すいません」と謝ると、「いやいや、あなたは悪くないですよ」との返事。そして「出身はどちらですか?」と聞かれたので私も相手の出身を聞くと、韓国とのこと。なので私は「私はプラハから列車で来たんですが、プラハには韓国人旅行者が多かったですよ」と言うと、その人も「私もプラハから列車で来たんですよ」と言うので、意外な偶然にちょっと驚きました。なんと日程も私と同じく、プラハとウィーンで3日ずつとのことで、なんだか妙なところで意気投合。ちなみに学生さんのようで、お父さんと旅行に来ていたみたいです。そうこうしているうちにフロントの人が戻ってきたので鍵を渡し、その女性にも別れを告げてホテルを出ました。

    そしてホテルの外は見事な……大雨でした(泣)。さっきまで晴れてたのになんだよーと悲しくなりながら、とりあえず歩いてウィーン西駅まで行ってみることに。10分少々歩いてようやく着いた頃には、靴の中までびしょびしょになっていました。でもまあ、こんなことでくじけるわけにはいきません。とりあえず駅の中にあるコンビニっぽいお店に行き、ミネラルウォーターを買うことにしました。そろそろ日本から持ってきた水がなくなりかけていたからです。こっちは炭酸入りのミネラルウォーターが多いので、炭酸じゃないのを選ばなければ、と思いあれこれ悩んだ末に「MILD」と書いてあったものを選んだのですが、これが見事に炭酸入りでした(笑)。MILDっていうのは炭酸がマイルドってことなのかー、とやられた気分です。

    雨とミネラルウォーターの一件でさらにテンションが下がりましたが、気を取り直して地下鉄に乗ることにします。プラハでは路面電車にばかり乗っていましたが、ウィーンでは路面電車の経路が複雑すぎてわからなかったこともあり、主に地下鉄をメインに使っていました。まずU3に乗り(Uなんとか、というのは地下鉄の路線名です)、StephansplatzでU1に乗り換えて、Pratersternで下車。ところでウィーンの地下鉄はドアが手動式です。といっても手でがらがら、と開けるわけではなく、北急ポールスターの貫通路のドアのような感じといえば、わかる人にはわかるでしょうか(笑)。ドアの取っ手を開けたい方向にがちゃっと倒すとドアが自動で開く、という感じです。最初はびっくりしましたが、慣れるとなんてことありませんでした。

    Pratersternで下車したのは、プラーター公園に行きたかったからです。ここは映画「第三の男」で有名な大観覧車がある遊園地です。遊園地と言っても、日本のように入場料がいるわけではなく、中に入るだけならただでした。ただ料金が結構高かったのと、雨がひどかったこともあり、結局観覧車には乗りませんでした。まあ1897年建築という歴史ある観覧車を見られただけでも満足です(ただ建築当時のままの姿というわけではなく、一度建て直してはいるようですけども)。

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    ↑プラーター公園の大観覧車。規模で言えば日本の、たとえば天保山の観覧車なんかのほうが大きいと思いますが、やはりこの観覧車には歴史を感じました。雨模様なのが悔やまれるところです。

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    ↑別の角度から。ゴンドラが独特の形をしています。なんでも乗り降りの時には観覧車全体が一時停止するらしいです。

    観覧車を見た後は近くを流れているドナウ川を見に行くことにしました。地下鉄1駅分ぐらいの距離を歩いていったのですが、思ったより距離があったのでちょっと後悔しました…。雨もひどかったですしねぇ。

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    ↑ドナウ川近くの公園にぽつんと置かれていた屋外卓球台。なんでこんなところにこんなものが…。

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    ↑美しく青き…と言いたいところですが、大雨のせいで濁流と化しているドナウ川です(苦笑)。川幅はかなり広くて、晴れてたらゆったりと水が流れていて綺麗なんだろうなぁ。

    ここまできたらせっかくなので、ドナウ川を渡ってみることにしました。上の写真にも写っている橋には歩行者と自転車専用の道があるので、歩いて渡ることができるようになっています。途中川の真ん中あたりでも写真を撮ったのですが、悲しくなるぐらい濁流なので載せません(泣)。実はドナウ川の隣には新ドナウ川があり、橋はさらに先まで続いているのですが、ちょうどこのあたりにDonauinsel駅があるようなので、ここから戻ることにしました。駅は一体どこにあるんだろうと思って構内に入ると、なんと今まで歩いてきた橋の真ん中を地下鉄が通っているではありませんか。てっきり地下を走ってるものとばかり思っていたので、ちょっとびっくりしました。そして地下鉄に乗り、再びStephansplatzへ。このあたりはウィーン市街でも中心地にあたるようで、広い道路に人がたくさんいました。ここからちょっと歩いたところに、ホテルで紹介されたレストラン、Figlmuller(フィグルミュラー)があります。

    Figlmullerはちょっとわかりにくいところにあるのですが、あたりを2往復ぐらいしてやっと発見。壁にワインの瓶がいっぱい並べてある、雰囲気のあるレストランです。若干Tシャツにジーンズの私には不釣り合いかなぁという気がしなくもありませんでしたが、意を決して中へ。最初ドイツ語のメニューを出されて四苦八苦していたら、英語のメニューいる?と聞かれたので、欲しいというと持ってきてくれました。ところがこれも実はドイツ語のメニューで、改めて同じ質問をされるはめに。これは軽い嫌がらせなのだろうか…とちょっと気に入らなかったのですが、とりあえずここの名物である特製ウィンナーシュニッツェルと、ハウスワイン(赤)を注文しました。噂には聞いていたのですが、とにかくこのウィンナーシュニッツェルがでかくてびっくりします。直径30cmはあろうかという大きさで、皿から所々はみ出しているほど。ただまあ、豚肉を叩いてのばしていることもあって厚みはあまりないので、なんとか完食することができました。これ自体に絶妙な味付けがされているので、ソースなんかをかけたりする必要はありません。
    そして一緒に飲んだワインのまぁおいしかったこと!1/8と書いてあったのでたぶん90mlだと思うのですが、これで2.2ユーロ(約330円)とは思えないほどです。熟成味あふれた、という感じではなくて若々しい味だったのですが、とにかく嫌な雑味が一切なく、いくらでも飲めてしまいそうでした。なので思わず同じワインをもう1杯おかわりしてしまいましたよ。ただウィンナーシュニッツェル自体は11.9ユーロ(約1800円)と高めで、結局チップ込みで20ユーロ払ったのですが、ワインのことを考えると十分おつりが来るぐらいでした。

    そんなほろ酔い気分で店を出たあとは、もうホテルに帰るだけです。再びU3→U6と乗り継いで自分の部屋へと戻りました。しかしここでさらにアクシデント発生!そろそろ寝ようと思い、何気なく部屋のクローゼットを開けると、なんとそこにはハンガーにかかった女物の服が大量にあるではありませんか。さらにその横にはご丁寧にスーツケースまで置いてある始末。おまけにおみやげものまで置いてあります。一瞬部屋を間違えたかと本気で悩みましたよ。でもどうみても私の部屋ですし、もしかして電気のトラブルの一件で部屋を交換してもらったとき、先客のいる部屋に案内されたのだろうか…とも思ったのですが、それだったらすぐ気づきそうなものです。とりあえずお酒が入っていて、この状況を英語でうまく説明する自信がなかったので、もう明日の朝フロントに言えばいいやと開き直り、就寝。今日は大変な一日だった…。

    プラハ・ウィーン旅行4日目(8/20) その1

    いよいよプラハとも今日でお別れです。ゆっくりと余韻に浸りたいところですが、次の目的地・ウィーン行きの列車が10:01発だったので、そういうわけにもいきません。ばたばたと荷造りをして朝食を済ませ、荷物を持ってフロントへ。ちょうどフロントには他のお客さんがいたので、空くのを待つ間ロビーにあるPCでネットにつないでみることにしました。試しに私のページを表示させてみようとしたのですが、キーボードのキー配置がちょっと特殊で、Yがあるはずの位置にZがあるではありませんか。これじゃapony.comのyが入力できないじゃないか!とちょっと困ってしまいました。多分入力する方法はあると思うのですがわからなかったので、googleで適当なページを開いて、そこからyの文字をコピーしてきてなんとか開くことができました。大して期待はしていなかったのですが、ちゃんと日本語で表示されたのでびっくり。ただ日本語の入力はさすがにできなかったので、見るだけにしました。

    そうこうしているうちにフロントが空いたのでチェックアウトを済ませ、ホテルを出ました。そして路面電車に乗り、プラハ中央駅へ。ここにも改札がなく、ホームまでフリーパス状態でした。発車まではまだ時間があったので、ホームに止まっている列車の写真を撮ることにしました。

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    ↑Beroun行きの普通列車(たぶん)。2階建てなのが印象的でした。あとプラットホームが低いのが目につきます。

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    ↑ホームの様子。左に見えているのはBrno行きの快速列車です。こちらの列車は日本と違って客車が多く、電気機関車が牽引する姿をよく見かけました。

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    ↑やはり駅標は撮っておかなければならないでしょう(笑)。ところでHlavní nádražíとは中央駅のことで、プラハだけでなくこの先停車したPardubiceやBrnoにもHlavní nádražíと付いていました。略してHL.N.と書くこともあるようです。

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    ↑私が乗ったEC 75 ウィーン行きの列車案内板。ECとはEuroCity、いわゆる都市間特急のことです。下にALOIS NEGRELLIと書いてあるので最初何かと思ったのですが、これはEC 75の列車名のようです。ヨーロッパの特急にはだいたいこのように名前が付いているみたいですね。ちなみにALOIS NEGRELLIはオーストリア出身の技士で、スエズ運河を設計したことで有名なようです。

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    ↑そのALOIS NEGRELLI号です。先頭に電気機関車があり、その後ろが6両編成になっていました。1等客車と食堂車が1両ずつ、2等客車が4両です。私は2等客車に乗りました。

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    ↑2等客車のドア付近。ドアの右上にある「2」という数字が2等客車を、その下に赤字で書いてある「4」が何両目かを表しています。これを間違えると混乱するので気をつけないといけません。

    写真を見てもわかるとおり、結構乗客は多かったです。日本人の姿もちらほらと目に付きました。写真も一通り撮ったので私も乗り込んだのですが、座席は3列×2を単位として個室になっていました。いわゆるコンパートメントってやつですね。こういうタイプの列車に乗るのは初めてだったので、ちょっとわくわくしました。2等客車でもなかなかのグレードだったので、あえて1等客車に乗る必要はないと思います。

    最初コンパートメントには私一人だったのですが、しばらくすると外国人(まあプラハでは私も外国人なわけですが)の家族がやってきました。最初フランス語で話しかけられたのでちょっとびっくりしたのですが、なんでもボルドーから来たとのこと。ボルドーと言えばワイン好きの私からしたらあこがれの街ですから、私はいつかボルドーのシャトーに行ってみたいと思ってるんですよ、と言うと笑顔で応えてくれました。家族構成は夫婦と男の子2人(上の子が20代前半、下の子が10代前半ぐらい?)だったのですが、やっぱり向こうの子供は大人びて見えますね。私も年齢を聞かれたのですが、28だと答えると若く見えると言われました。日本人は若く見られるとよく言われますが、確かにそうみたいです。まあTシャツにジーンズという私の服装のせいもあるのかもしれません。

    しばらくして列車はプラハを発車し、すぐに車内検札が来ました。車内では別にすることもないですし、こうやって乗り合わせたのも何かの縁だと思い、その家族といろんな話をすることに。ただ奥さんは英語があまりわからないらしく、時々上の子に通訳してもらっていました。私だって大した英語をしゃべれるわけではないのですが、それでもわからないということは、やっぱりフランスの上の世代の人はあまり英語が好きじゃないのかなぁ。そして、日本人で知っている人がいるかどうか聞いてみると、北野武の名前があがりました。北野武監督の名は世界的に知られているんだなぁと実感。あと日本のアニメを知ってるかと聞いてみたら、なんと友達がNARUTOファンだとのこと。まさかこんなところでNARUTOの名前を聞くとは思いませんでした。というわけであまり関係はないのですが、その友達にあげてねと言って、たまたま持っていたスニーカー文庫のしおりをあげました(笑)。

    さて、その間にも列車はどんどん走っていきます。客車なのでもっとスピードが遅いのかと思っていたのですが、意外と飛ばすのでびっくりしました。コンスタントに100km/h近く出しているように感じました。

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    ↑プラハを出てほぼ1時間、最初の停車駅であるPardubice HL.N.です。さらにここから約30分で次のČeská Třebováに着きました。

    そういえばフランス人家族が持っていたので気づいたのですが、こういう特急列車には停車駅や乗り継ぎ列車が印刷された専用のパンフレットがあるようです。窓口で切符を買えばもらえるのでしょうが、私は日本で切符を買っていたのでもらえませんでした。するとそれに気づいた奥さんが、2枚あるからあげましょうと言って1枚渡してくださいました。私としては記念になるし、とてもありがたかったです。

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    ↑これがそのパンフレットです。列車毎にこういうものが用意されているのは良いサービスだと思います。ちなみに乗り継ぎ列車のOsは普通列車、Rは快速列車、Spは準快速列車を表しています。

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    ↑Brno HL.N.の様子。ここは大きな街のようで、見ての通りそこそこ乗り降りがありました。

    そしていよいよ列車は国境の駅、Břeclavへ向かいます。

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    ↑Břeclavの様子。街自体は小さい感じでしたが、ここで入国管理官が乗り込んでくるためか、10分ほど停車していました。

    さて、いよいよ列車はチェコを抜けてオーストリアに入ります。というところで、続きはまた。

    6年ぶりの飛鳥

    今日は有休を取って6年ぶりに飛鳥へ行ってきました。最近高松塚古墳やキトラ古墳がずいぶんとマスコミをにぎわせていることもあって、久しぶりに行ってみたくなったのです。ちなみに前回行ったときの模様はこちらを見てください。今回はレンタサイクルを使ったので、快適に移動できました。ただ逆に自転車だと途中の景色がゆっくり見られないのは難点かもしれません。ちなみに今回はカメラを忘れたので、W-ZERO3で撮っています。ちょっと色合いが悪いのはご容赦を。

    前回と同じく駅前で飛鳥王国パスポート(地図と施設割引券付きなのでおすすめです)を購入し、まず最初は高松塚古墳へ。今なにかと話題の高松塚古墳ですが、以前木が生えて森のようになっていた風景は一変し、なにやらでかい建物を建てている最中でした。たぶんこれからの作業に必要なものなのでしょうね。当然古墳には入れないので横の壁画館に入ったのですが、壁画の惨状が伝えられているだけに、レプリカを見てもちょっと複雑な心境になりました。

    それから近くの文武天皇陵を見た後、南に少し行ったところにあるキトラ古墳へ。ここは前回徒歩では遠くて行けなかったので、一度行ってみたかったのです。

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    ↑…だそうです(笑)。実際こう書いてないとなにかの工場のようにしか見えません。私も思わず見落としてしまうところでした。

    キトラ古墳も中を見たりすることはできないので、表の説明書きだけ読んで再び高松塚古墳まで戻りました。ここでお昼を食べてから、中尾山古墳を見て石舞台古墳の方へ。途中亀石を見たりしながら向かったのですが、とにかく今の時期は村の至る所に咲いている彼岸花(曼珠沙華)が綺麗で、とても印象的でした。知らずに行っただけに、なんだか得した気分です。

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    ↑彼岸花。昔は死人花や地獄花などと呼ばれて忌み嫌われていたこともあったそうですが、綺麗な花だと思います。毒があるのと、派手な赤色からそう思われていたのでしょうか。

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    ↑こういう感じであちこちの田んぼのあぜ道に彼岸花が咲いていました。写真を撮っている人も多かったです。

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    ↑言わずとしれた石舞台古墳。やはりこのスケールの大きさは、一見の価値があると思います。

    その後飛鳥寺経由でこれまた前回行けなかった飛鳥資料館に行き。キトラ古墳の内部の写真を見たりして帰途につきました。やっぱり飛鳥はいいですねぇ。散策コースが完全に田んぼのあぜ道だったりするのどかさがすばらしいです。

    プラハ・ウィーン旅行3日目(8/19) その2

    気を取り直し、再びホテルを出発です。まず路面電車に乗りプラハ本駅へ。ここからこの旅初めての地下鉄に乗ることにしました。

    ちなみに地下鉄には改札がなく、普通に階段を下りるとそこがプラットホームになっているのでびっくりします。ただ改札の代わりとして階段の手前に機械が置いてあって、そこに切符を差し込むと時間が印字される仕組みになっていました(ちなみにバスや路面電車の場合は車内にこの機械があります)。私は3日間有効の切符を持っていたので、最初に空港からバスに乗った時に印字してからはまさにフリーパス状態だったのですが、私服検札員が抜き打ちで検札に来るらしいので、無賃乗車はやめたほうがいいと思います(笑)。まあ私は結局一度も検札されませんでしたが…。日本人の感覚からすると、こんなおおらかで良いのかなあと思ってしまうのですが、このおかげで路面電車に乗ってもわざわざ運転手のいる一番前の扉から降りる必要もなく、好きな扉から乗り降りできるのは良いと思いました。日本だとどうしても精算に手間取って発車が遅れたりしますからねぇ。

    というわけで地下鉄C線に乗りました。やはり路面電車と比べて地下鉄は緊張します。思ったより車両は綺麗で、それほど暗い感じでもなかったのですが、やはり周りが暗いとスリにねらわれやすいんじゃないかと思うので、若干緊張しながらの乗車でした。まあ乗ったのは2駅だけなのですけどね。というわけで2駅先のI.P.Pavlova駅で下車。ここから数分歩いて、目指すはドヴォルザーク博物館です。

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    ↑ドヴォルザーク博物館。こぢんまりした建物で、危うく見落とすところでした。

    交響曲第9番『新世界より』で有名なドヴォルザークも、チェコを代表する作曲家の一人です。この博物館にはドヴォルザークゆかりの品々が展示されていたのですが、思ったより規模が小さくてちょっと拍子抜けしてしまいました。あと解説がチェコ語のみで、英語がほとんどなかったのもつらかった…。ですがまあ、楽譜とかはなかなか興味深かったです。ちなみにドヴォルザークはDvořákとつづるので、正しくはドヴォルジャーク(もしくはドヴォジャーク)のような発音になるようです(wikipediaの発音)。?がチェコ語独特の音で、巻き舌のルとジュを同時に発音するそうですが、ちゃんと発音するのはなかなか難しそうです。

    博物館を出た後は、新市街を散策してヴルタヴァ川に出ました。

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    ↑新市街にあるカレル大学のキャンパス(たぶん)。

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    ↑賛否両論の現代建築「踊るビル」らしいです。確かに周りからはかなり浮いていました。

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    ↑川沿いを散歩するのもなかなか気持ちよさそうです。

    そして、Karlovo náměstí電停から路面電車に乗り、2つ先のAnděl電停へ。ここには大きなショッピングセンターがあり、旧市街から景色が一変します。ショッピングセンターは日本のダイヤモンドシティーとかとあんまり変わらない印象で、映画館やスーパー、本屋、マクドナルドなんかがありました。まず本屋に入って本をチェックしましたが、割と大きな本屋だったにもかかわらず、やはりここにもマンガはありませんでした(だからなにチェックしてるねん、俺)。

    それからちょっと歩き疲れたので、たまたま見つけたネスカフェがやっているっぽいカフェに入ることにしたのですが、ここで第二の悲劇がっ!私はホットのカフェラテを一つ、と注文したはずなのに、なぜか値段が高いのです。税金のせいか、イートインだからかなあと思っていたら、店員がおもむろにカップを2つ、トレーに置くではありませんか。おいおいっ!私1つしか注文してないんですけどっ!?と内心思ったのですが、それをチェコ語で説明するすべをもたない私は、すごすごと引き下がらざるを得ませんでした。ちゅうか、一人で来てるのに普通2つ頼むかー?指一本立てて注文したはずだし、常識で考えたらわかるやろーと思ったのですが、まあ海外ではなにがあってもおかしくないですしねぇ。仕方なく、一人でカフェラテを2杯飲み干しました。ほかの人に見られるのが恥ずかしかった…(笑)。まあ2杯飲んでも300円ぐらいだったのでそれほど深刻な問題ではなかったのですけどね。

    その後ショッピングセンターを出て、近くのもっと大きな本屋へ。ここにもマンガはありませんでしたが、日本語の漢字辞典を発見しました。私でも知らないような漢字もいっぱい載っている、ずいぶん本格的な辞典だったのでびっくりしました。カレル大学の日本語学科はレベルが高いという話を聞いていましたが、それもちょっとわかるような気がします。

    そして帰りはAnděl駅から地下鉄B線に乗り、Můstek駅へ。ここから国立博物館までの間は大通り(Vaclavske náměstí)になっていて、たくさんの人でにぎわっていました。できれば国立博物館にも入りたかったのですが、もう時間が6時前だったので断念。

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    ↑国立博物館前には大勢の観光客とおぼしき人がいました。

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    ↑国立博物館から大通りを写した写真。

    で、これからどうしようかと思ったのですが、前日歩きすぎたせいでしんどかったのと、もう大体行きたいところは行きつくしたと思ったので、少々早いですが晩ご飯を食べることにしました。店は昨日ホテルの人に聞いたU Flekůです。1499年創業のプラハでもっとも古いビアホールらしく、私が持って行ったガイドブックにも載っていたのでかなり有名なお店のようです。

    入る前から何を注文しようかと悩んでいたのですが、席に着くやいなや、いきなり黒ビールを持ってこられたのでびっくり。どうやらこれがここのお店の名物らしいのですが、とにかくうまかった!そして今日は昨日の教訓を生かしてメインディッシュのみ注文。今回は豚肉のロースト(といっても煮たような感じでしたが)とknedlikyというジャガイモで出来たパンのようなもの、ザワークラウトがセットになったvepřoknedlozeloという、チェコではポピュラーらしいメインディッシュを注文しました。そうこうしているうちにアコーディオンを持ったおじさんがやってきて、演奏を開始。R.シュトラウスの曲なんかを演奏していたのですが、私の隣もたまたま日本人夫婦だったからか、いきなり「上を向いて歩こう」を演奏し始めたのにはびっくりしました。それだけ多くの観光客が来る店なのでしょうね。

    そしてメインディッシュがやってきました。豚肉はやわらかくて非常においしかったです。knedlikyもどんな味かと思いましたが、ジャガイモなのにパンっぽい不思議な感触。これ自体に味がないので豚肉を食べながらちょっとずつ食べたのですが、結構これだけでおなか一杯になりました。

    で、食べている途中でなにやら黄色いリキュールを勧められたので飲んだのですが、これはどうやらチェコ特産のリキュールBecherovka(ベヘロフカ)のようです。ここに来る前、たまたまおみやげに100mlの小瓶を買っていたのですが、家で飲んだら同じ味がしたので確かだと思います。ただこのベヘロフカがくせもので、どうやらU Flekůの中でこれはちょっと高いメニューらしく、勝手に持ってくるので嫌ならはっきり断ったほうがいいようです。私はこの薬っぽい味は嫌いではありませんが、さすがにこれを飲んだせいで2杯目のビールは断念しました。結局ビール1杯とメインディッシュ、ベヘロフカで355Kčと、明らかに昨日の店より高い感じでしたが、まあ観光客料金ということなのでしょうね。そしてさらにここで悲劇その3がっ!お勘定をしようと店員を呼び、所持金があまりなかったのでカード払いにしてもらったのですが、チップの払い方がよくわからず、最初はチップを合計した金額をレシートに記入したのですが、店員さんが違う違う、みたいに言うのでよくよく聞いてみると、チップは現金でね、ということでした。そして私は署名欄に金額を書いてしまっていたようで、あわててサインし直すはめに。まあそんなでポケットからチップを渡して店を後にしたのですが、あとでポケットを見るとさっきまであったはずの200Kč札がありません。おかしいおかしいと思ってカバンの中まであちこち探したのですが結局発見できませんでした。たぶんチップを渡そうとしたときに足もとに落としてしまったんだろうなあと思い店の前でどうしようかとうろうろしたのですが、酔っていることもあってまた店に戻る気にもなれず、結局あきらめることにしました。うぅ…チェコで200Kčといったら結構大金なのになぁ…くやしい~。さらにまずいことに、この200Kčを落としたせいで、私の所持金はわずか8Kč(約40円)になっていました。これじゃジュースも買えやしません。まあいざとなればクレジットカードでお金を引き出せばいいのですが、さすがに心細かったですね。

    そんなテンションだだ下がりな気分で帰りの路面電車を待っていると、一台の車が私の前に止まりました。車には東洋系の若い男性が4人ほど乗っていたのですが、窓を開けて私になにやら話しかけてきます。ただどうやらそれが韓国語のようで、私にはさっぱりわからないのでI can’t speak Korean.と言うと、今度は英語でどこどこに行くにはどうしたらいいのか、と聞いてくるのです。そんなこと言われたって私も路面電車で行く行き方しか知りませんから、Sorry, I don’t know. I’m a stranger.と言うと、あきらめて立ち去って行きました。というか、私のこと韓国人だと思ったのでしょうかねぇ。確かに見た目で区別するのは難しいのかもしれませんが、服装とかでわかりそうなものなのになぁ。そうそう、韓国で「プラハの恋人」というドラマがヒットした影響なのか、プラハには韓国人旅行者が非常に多かったです。

    そして路面電車でホテルに戻り、いよいよプラハも今日で最後かーとちょっと寂しい気分になりながら、床につきました。

    プラハ・ウィーン旅行3日目(8/19) その1

    この日は6時過ぎに起床し、朝食を済ませて9時前にホテルを出ました。朝から快晴でとても気持ちよかったのですが、昨日歩きすぎたせいで足がだるい…。明日にはもうプラハを出発しなければならなかったので、今日は昨日行けなかったところを中心に回ることにしました。ただ昨日天気が悪くてあまり良い写真が撮れなかった所は、もう一度回って写真を撮ることに。

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    ↑旧市街広場に通じる入り口にあるのがこの火薬塔です。塔というよりも門のような感じですが、中に入って上のテラスに登ることもできるようです。

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    ↑その火薬塔の横にあるのが市民会館。この中にはコンサートが行われる「スメタナホール」があるそうです。

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    ↑一日目に見た天文時計のある旧市庁舎です。この左側側面に天文時計があります。

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    ↑ティーン教会。これも大きな建物でした。

    それから、旧市街広場近くのユダヤ人街を少し散策しました。このあたりにはシナゴーグ(ユダヤ人教会)が点在していました。

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    ↑ユダヤ人街のセレモニアル・ホール(ユダヤ人博物館)。ドアの上や窓格子にダビデの星の飾りがあるので、それと一目でわかります。

    このあと旧市街広場に戻るとちょうど10時前だったので、また世界三大がっくりの天文時計とご対面(笑)。それからカレル橋に行き、橋塔に登ることにしました。

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    ↑カレル橋のイメージが一番伝わる写真がこれだと思います。橋の両側に30体の聖像が並び、多くの観光客が行き来しているのが見えるでしょうか。

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    ↑橋を渡る路面電車。

    橋塔を降りた後は、カレル橋のすぐそばにあるスメタナ博物館に行きました。前回も少し触れましたが、モルダウで有名なスメタナはチェコを代表する作曲家です。博物館は思ったよりも規模が小さく、おまけに見に来るのが日本人観光客ばかりだったので若干興ざめではありましたが、それだけモルダウが日本人になじみのある曲だということなのでしょうね。スメタナは「わが祖国」以外にもいろんな曲を作曲していて、聴いたことのない曲に関する展示もいろいろありました。

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    ↑スメタナ博物館。すぐ横がレストランで、博物館の前までテーブルを出しているため、最初どこが博物館なのかわかりませんでした。左下には見えにくいですが、スメタナ像があります。

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    ↑同じ地点からカレル橋、プラハ城方面を写したもの。

    スメタナ博物館を出た後は、露天のお店が軒を連ねるハヴェル市場へ。みやげ物やお菓子、果ては盆栽のお店なんかがあって、見て回るだけでも楽しかったです。ただ、これはと思うみやげ物はなかったので、結局何も買いませんでした。その後、近くのNárodní třída電停すぐのところにあるTESCOというショッピングセンターへ。地元の人が普通に利用しているショッピングセンターを見てみたかったのと、ここならみやげ物も多少安く買えるのではないかと思ったのです。

    店に入り、まずは各フロアを見学。食料品は日本と比べると明らかに安いですが、衣類や家電製品なんかはむしろ日本の方が安いんじゃないかという印象でした。ゲームコーナーも見てみましたが、どちらかというと大人向けのゲームが多かったです。そうそう、Nintendogsなんかもありました。本のコーナーも見ましたが、とにかくマンガが全然ないことに衝撃を受けました。こっちの人はマンガを読まないんでしょうかねぇ。小さい子向けの絵本はあるのですが、あとはほんとに普通の本ばっかりでした。DVDコーナーには、アニメはあるのですがほとんどがディズニーで、日本発の物は皆無でした。ってなにチェックしてるんでしょうね私(笑)。結局そこでは、どうやらチェコで人気があるらしいアニメキャラ「KRTEK(クルテク)」の絵本を購入しました。中はチェコ語で何書いてあるのか全然わかりませんが、絵がかわいかったので思わず買ってしまいました。

    それからボヘミアングラスを買うために日用品売り場へ。さんざん悩みましたが、1000円ぐらいのショットグラスと、コップ、あとビールジョッキと小さい花瓶を買いました。ビールジョッキは帰りの飛行機で割れちゃいましたが…。それから食料品売り場へ行って、チェコビールを購入。とにかく安い!一番高いPilsner Urquell(ピルスナーウルケル)でも330ml缶で22.9Kč(約120円)、もっと安いBranikは500ml缶で11.9Kč(約60円)でした。一緒に買ったペプシツイストの500mlペットボトルが17.9Kč(約90円)だったのと比べると明らかに安い。そして店を出て気づいたのですが、どうやら地下にはもっと大きな食料品売り場があったようで、そちらに行ってみると、もっと安いビールがごろごろしていました。500mlの瓶ビールが4.9Kč(約25円)とかで売られているのを見ると、水代わりに飲むというのもわかるような気がします。ほんとに水より安いですからねえ…。

    そんなわけでいっぱい買い物をして荷物が重かったので一旦ホテルに戻ることにしたのですが、このあと悲劇が待ち受けていようとは、この時の私には知るよしもありませんでした。Národní třídaからは9番の路面電車一本で帰れるので楽です。ホテル最寄りのLipanská電停まで乗り、歩いてホテルの自分の部屋まで戻ったのですが、部屋に入って荷物を整理していると、なんだか部屋がにおうのです。はっきり言ってしまうとう○こくさい。これは部屋にチップを置かなかった嫌がらせか?とかいろんな考えが頭をよぎったのですが、あちこちにおいの原因を探して、やっと気づきました。そう、私は犬のう○こを思いっきり踏んづけてしまっていたのです(泣)。それも生っぽい感じのを…。とにかくにおいがひどかったので、泣きそうになりながらトイレで洗い流しました。ホテルを汚しちゃったんじゃないかとかなり心配になったのですが、それは大丈夫だったようで不幸中の幸いでした。チェコは犬を飼ってる人が多いので犬の落とし物には注意、と何かで読んだのですが、まさか自分がこういう目にあうとはなぁ。まあ今となっては笑い話ではあるのですが、あの時はほんとに大変だったんですから!

    こんな話で終わるのもなんですが(苦笑)、続きはまた後日。

    プラハ・ウィーン旅行2日目(8/18) その2

    朝からずっと曇りがちだった天気ですが、プラハ城を出る頃にはようやく日が差すようになってきました。日なたにいると結構暑くて、日差しが痛いぐらいなのですが、その代わり日陰は涼しいので、とても過ごしやすかったです。大阪は日陰にいたって暑いからなぁ…。

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    ↑薄日の差してきたプラハの街並み。

    プラハ城からの下り道はおみやげ物を売る露天商が数多く並んでいたのですが、特に欲しい物もなかったのでなにも買いませんでした。下まで降りたところでちょっとおなかもすいてきたので、屋台のホットドッグと、売店で買ったコーラでお昼ご飯にしました。ホットドッグは穴の開いたパンにソーセージを入れてケチャップとマスタードを付けただけのシンプルなものでしたが、20Kč(100円ちょい)と非常に安かったです。コーラは500mlのペットボトル入りで28Kč(約150円)と、日本とあまり変わらない値段でした。ホットドッグはやっぱりパンとソーセージが違うからでしょうか、とってもおいしかったです。飲み物ですが、こちらでは日本と違って自動販売機がほとんどなく、水かコーラかスプライト、もしくはアイスレモンティーぐらいしか選択肢がありません。なので日本ではめったに飲まないコーラを飲んだのですが、味は日本で飲むのと同じなのに、やたらおいしく感じました。なんでだろうなぁ…。

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    ↑プラハ城側からカレル橋のたもとを写した一枚。

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    ↑マラー・ストラナ広場の聖ミクラーシュ教会。旧市街広場のとは別の建物です。

    腹ごしらえも済ませ、今度はストラホフ修道院に向かいます。

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    ↑ストラホフ修道院に続く坂道を振り返ったところ。結構急でしんどかったです。

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    ↑修道院の入り口。

    ストラホフ修道院は1140年に創建された歴史のある修道院で、何度か建て直されてはいるものの、とても歴史のある建物でした。図書館も併設されていて、そちらは写真撮影ができなかったのですが、ここで勉強したら頭が良くなりそう、と感じました(笑)。ちなみにwikipediaに写真が載っています。ここはプラハ城と違って観光客も少なく、一人でゆっくりと見て回ることができたので、とても良かったです。特に天井画には圧倒されました。

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    ↑その天井画です。私のカメラではその全容を写すことはとてもできません。時が経つのを忘れてしばし見入ってしまいました。

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    ↑修道院はこの中庭をぐるっと囲むように建てられていました。

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    ↑別の部屋の天井画。こういうのって先に描いてから天井にはめ込むんでしょうかねぇ…?そのまま描いたら首がつりそうです。

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    ↑廊下の様子。中庭から日が差すのでとても開放的な感じです。

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    ↑プラハは百塔の町とよく言われますが、ほんとにこういう感じの塔がたくさんありました。これは修道院の建物です。

    修道院を出てから今度は近くにあるロレッタに行ったのですが、開館時間がもう10分ほどしかなかったので、中にはいるのは断念しました。

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    ↑ロレッタは1626年にボヘミア貴族により創建されたそうです。これも綺麗な建物でした。

    この後どこに行こうかと考えたのですが、さっきの修道院のさらに先にある展望台に行ってみることにしました。ところがこれが思ったよりも遠く、やたら階段を登った先にあったのでさすがに疲れました。そしてやっとの思いで展望台に着くと、なんと展望台にはエレベータがなく、自力で上がらなければなりません。さすがに足の疲労がピークに達していたのでどうしようかしばらく考えたのですが、ここまで来て引き返すのももったいないと思ったので、重い足をひきずるようにして展望台の階段を一段一段登っていきました。今日は聖ヴィート大聖堂の塔といい、この展望台といい、登ってばっかりだなぁと思いながら上がったのですが、ここの展望台は見晴らしが良くて風が気持ちよく、意外とあっさり頂上までたどり着きました。さすがにこれだけ登っただけあってその眺めは圧巻で、プラハ城がかなり小さく見えるぐらいでした。

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    ↑これが問題(?)の展望台。

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    ↑ストラホフ修道院方面。

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    ↑プラハ城方面。あれだけ苦労して登った塔が、低く見えてしまいます。

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    ↑カレル橋方面。ここから見てもすごい人の数です。

    展望台からの眺めを満喫したあとは再び階段を下り、坂道を下って再びカレル橋へ。朝来たときは天気が悪かったので、再び写真を撮りました。

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    ↑カレル橋からの眺め。ちなみにこの川がかの有名なヴルタヴァ(モルダウ)川です。チェコ出身の作曲家、スメタナの連作交響詩「わが祖国」の2曲目で有名ですよね。ここから川を眺めていると、モルダウのメロディーが頭の中に浮かびます。

    橋を渡ってからは路面電車を乗り継ぎ、いったんホテルへ。そしてホテルのフロントでチェコ料理のおいしいお店を紹介してもらい、そこで晩ご飯を食べることにしました。Ujezd電停近くのU Švejků(ウ シュベイク)というお店です。幸いメニューには英語表記もあったので、ちょっと手間取りましたがなんとか食べ物も注文することができました。が、まずはなんといってもビールです。最初に黒ビールを飲んだのですが、今日一日歩き回ったこともあって、もううまいのなんの!これで40Kč(200円ちょい)ですから、やっぱり安いなぁ~と感じました。食べ物は前菜にutopenecというソーセージの酢漬けを食べたのですが、このソーセージがとにかくでかくて、おまけに水分を吸っているので、これだけでもうおなか一杯になりました。なのでメインディッシュのウィンナシュニッツェル(薄いトンカツみたいなもの)を食べるのがかなりしんどかった…。とりあえず2杯目のビール(今度は普通の)を飲み、横の席にいたおじいさんが弾き始めたアコーディオンをぼんやりと聞きながら、ゆっくりと食事しました。今から思い出しても幸せなひとときだったなぁ。ただまあ、次は絶対にメインディッシュだけを注文しようと固く誓いました(笑)。とにかくこれだけ飲んで食って、300Kč(約1500円)とは安いなぁ。結局チップ込みで310Kč払って店を出てホテルに戻ったのですが、さすがにばたんきゅ~でした。

    プラハ・ウィーン旅行2日目(8/18) その1

    前日の移動で体は疲れていたのですが、時差ボケのせいか夜はあまり眠れず、朝4時頃に目が覚めてしまいました。それでもなんとかもう一度眠りにつき、6時半頃起床。シャワーを浴びて身支度を済ませ、朝食を食べにレストランに降りました。このホテルの朝食はバイキング形式で、最初ちょっととまどいましたがベーコンやスクランブルエッグ、チーズ、ハム、ソーセージ、野菜などを取り、パンとヨーグルト、飲み物も取って席につきます。特にヨーグルトなどの乳製品やパンがおいしいなあと実感。

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    ↑ホテルの朝食。レストラン自体も素敵な雰囲気でした。

    朝食を済ませ、いよいよプラハ散策に出発です。

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    ↑泊まったホテル。内装も綺麗でした。

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    ↑ホテル近くの様子。駐車場というものがないようで、路駐だらけです。

    まずは9番の路面電車に乗り、プラハ本駅(Hlavní nádraží)へ。ウィーンへはこの駅から発車する列車に乗るので、下見をしておきたかったのです。ちょっと薄暗いですが結構雰囲気のある駅でした。

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    ↑駅の列車表示板。ベルリンやウィーンなどの文字が見え、国際的な雰囲気を感じます。

    駅を出て今度は徒歩で旧市街広場の方に向かいます。このあたりは趣のある建物が多く、歩いているだけでほんとに楽しかったです。ただここに来て空模様が急に怪しくなり、雨がぱらぱらと降ってきてしまいました。幸いすぐに止みましたが、どうにも曇りがちで写真を撮るのにはあまり良くない天気です。

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    ↑聖ミクラーシュ教会

    旧市街広場には天文時計というものがあり、毎正時には仕掛けの動くのが見られるということで、人だかりができるようです。着いたときはちょうど10時ちょっと前だったので、見ていくことにしました。群衆の期待がうなぎ上りに高まる中、ついに仕掛けが作動!ぽぺーという情けない音とともに十二使徒が窓から顔を出します。終わったあとにはぱらぱらと拍手が起こってましたが、はっきりいって拍子抜けでした。その場にいたみんながそう思ったに違いありません。これは世界三大がっくりの一つに認定したいところです(笑)。

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    ↑天文時計の仕掛け作動中

    さて、ここから有名なカレル橋を渡り、いよいよプラハ城に向かいます。プラハ城は小高い丘の上にあるので、だんだん坂がきつくなってきました。

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    ↑カレル橋を渡った先の街並み。

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    ↑路面電車はこのあたりまで来ていました。

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    ↑プラハ城の入り口。門の両脇には身動き一つしない警備員が立っていて、並んで写真を撮る人もいました。

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    ↑聖ヴィート大聖堂。後で中に入りましたが、その規模に圧倒されました。

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    ↑その聖ヴィート大聖堂内部。とにかく天井が高いっ!こんな建物は日本ではまずお目にかかれません。荘厳さに感動を覚えました。

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    ↑同じく聖ヴィート大聖堂のステンドグラス。こんなステンドグラスが何枚もありました。

    大聖堂には塔があり、歩いて登ることができるようになっていました。人一人がやっとすれ違えるぐらいの石で出来たらせん階段をずっと登っていくのですが、最初は楽勝楽勝と思っていたら、歩けど歩けど展望台にたどり着きません。上から人が降りてくると内側に寄って避けないといけないので、よけいに時間がかかってしょうがありませんでした。とにかく目が回りそうになるぐらい歩いてようやく展望台に到着。さすがに疲れましたが、ここからの眺めは絶景でした。

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    ↑カレル橋とプラハの街並み。

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    ↑再び大聖堂のステンドグラス。

    プラハ城には大聖堂以外にもフランツ・カフカが一時住んでいた家のある黄金小路や、旧王宮などもあるのですが、とにかく大聖堂の印象が強すぎです。あれは一見の価値があると思います。この後、プラハ城を出てストラホフ修道院などをめぐったのですが、それはまた後ほど。

    プラハ・ウィーン旅行1日目(8/17)

    出発の日、飛行機は9:55発の予定だったので、その2時間以上前に関空に着くためには家を6時前に出なければならず、おまけに前日は深夜1時頃まで荷造りをしていたため、ほとんど寝ないまま朝を迎えました。がらがらとスーツケースを引っ張り、曽根5:52発の梅田行きに乗車。この5:52発の電車は、18きっぷで旅行をするときにも良く乗っているのでなじみがあります。それから大阪6:11発の関空快速に乗り、一路関西空港へ。

    約1時間で関空に到着し、ここからはわけがわからないままスタンプラリーみたいな感じであちこちのカウンターをめぐりました。まず旅行代理店のカウンターでチケットを受け取り、今回利用した航空会社・ルフトハンザ航空のカウンターでスーツケースを預けてチェックインを済ませたのですが、ここの列が一番長くて、30分ほどかかりました。お盆のピーク時はもっとひどかったのでしょうねえ。それから手荷物検査があり、出国手続きを済ませ、なんかモノレールみたいなものに乗って搭乗ゲートへ。この時点で大体9時ぐらいだったので、1時間半ぐらいかかった計算になります。こりゃ2時間前集合なのもうなずける気がしました。

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    ↑搭乗ゲートの様子

    9:30頃に搭乗が開始され、いよいよ機内へ。さすがにエコノミーは狭いなあと思いつつ、窓際の席だったのでずっと外を眺めていました。そして定刻よりやや遅れてテイクオフ。搭乗時にもらった新聞を読んだり持参したiPodで音楽を聴いたりしていると、ほどなく機内食が出てきました。国際線に乗るのはもちろん初めてなので、機内食も初体験です。

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    ↑1回目の機内食。簡素ですがそれなりの味でした。

    そしてこのときに第一のアクシデントが!このそばをどうやって食べようかと考えた末に、左側にあるカップにそばとめんつゆを入れて食べたのですが、あとでコーヒーを注いで回っているフライトアテンダントの姿がっ。あぁ、ちょっと考えればわかりそうなもんなのになんで俺はカップでそばを食べてしまったんだ…と涙を飲みながらコーヒーをあきらめました(苦笑)。もちろん2度目の機内食の時はちゃんとコーヒーをいただきました。

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    ↑ロシアを超えたあたりで機内から撮った一枚。

    約12時間というとにかく長い長いフライトを終え、ようやくドイツのフランクフルト空港に到着したのは、日本時間で言うと夜10時頃でした。ですがこっちはまだ午後3時ということで、さっそく時差ボケ気味です。次の乗り継ぎ便までには時間があったのですが、ユーロの手持ちは全部貴重品入れに入っていて取り出すのがめんどくさかったので、カフェには入らずに待合所で本を読んで過ごしました。次のプラハ行きは17:15発だったので、約1時間近く前になってようやく搭乗開始。ここでまたセキュリティチェックを受けたのですが、関空よりもはるかに厳しくて、最初に金属探知器を通った時にピンポーンと威勢良く鳴ってしまいました。怖い顔をした係員に金属探知器を体中当てられ、どうやら先述の貴重品入れが反応しているらしいことがわかり、それも外せと言われてやむなく外し、さらに靴も脱げと言われてもう大変。さすがに慣れない、言葉もあまりわからない海外でこんな目にあうと泣きそうになりますね。それでもなんとか終わり、今度はバスに乗って飛行機へ。バスで飛行機の真下に行くなんて初めての経験で楽しかったです。

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    ↑乗り継いだ飛行機。3列×2で割と小さかった。

    ここからプラハまでは約1時間のフライトなのですが、まず空港からテイクオフするまでに20分近くかかっていたので、実質は40分ぐらいだと思います。それでもチーズを挟んだパンが機内食として出るあたりは日本と違うなあという印象でした。さすがにさっきの飛行機で食べた機内食でおなかいっぱいだったので、このパンは後で食べようと思いカバンの中にしまいました。で、あっという間にプラハ・Ruzyně空港に到着。空港は綺麗で規模もそれほど大きくなく、わかりやすかったです。まずは両替をしないことには始まらない、ということで荷物を受け取って外にでてから両替したのですが、どうも両替したところのレートがあんまり良くなかったような気がしてなりません。チェコの通貨はチェココルナ(Kč)というのですが、大体1Kč=5円ぐらいだと思っていたら、両替すると2万円が3,302Kčにしかならなかったので1Kč=6円換算ぐらいになってしまいました。まあでもここで両替しないことには一文無しなので止むを得ません。あと思ったのはお札がやたらによれよれだなあということです。やっぱり日本のお札は和紙だから丈夫なんだなあとしみじみ思いました。洋紙のお札は商品券みたいでなんだか安っぽく見えてしまいます。

    さて、両替もなんとか済ませ、今度は市内の公共交通機関が3日間乗り放題の切符を220Kčで購入し、ここから119番のバスに乗って終点のDejvickáへ。バスなのに連結部があって3両分ぐらいの大きさがあり、日本ではお目にかかれないようなものでした。ですが、途中の停留所で私の立っていた横にあったドアがいきなり閉まらなくなり、発車できなくなってしまって、うわ、運行中止かなあと思っていたら、運転手さんがドライバーを握りしめてやってきて、接合部をがんがんやりだしたのには正直苦笑してしまいました。さすが海外!日本では考えられない光景でしたね。それでもなんとかドアが開かないようにしたらしく、バスはそのまま発車してなんとか終点に到着。ここで26番の路面電車に乗り換えです。

    路面電車に乗ることが今回の旅の目的の一つだったのですが、とにかくプラハ(このあと行くウィーンもですが)の路面電車の充実ぶりにはただただ驚くばかりでした。乗客も結構いますし、地下鉄が走っているにもかかわらず、うまく共存できているなあという印象でした。逆にバスは市内では全くといっていいほど走っておらず、棲み分けが出来ているようです。路面電車の乗りながら町の風景を眺めていると、あぁ、ここは日本じゃないんだなあという実感がだんだんとわいてきます。とにかく建物が全く違いますし、看板の文字も全然読めません。ちょっと落書きが多いのはマイナスだなあとは思いましたが、良いところだと思いました。路面電車には約30分ほど揺られ、やっとホテル最寄りの電停、Lipanskáに到着。

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    ↑乗ってきた路面電車と電停の様子。ちなみにこれでも夜の8時過ぎです。明るい…。

    ちゃんとした地図がなかったのでホテルが見つかるかちょっと心配だったのですが、なんとか発見することができました。思っていたより綺麗なホテルで安心。部屋に案内されると、シングルで予約したはずなのにダブルの部屋で広く、バスタブもちゃんとあったのでけっこううれしかったですね。ただこの時点で朝起きた時間から数えるとまるまる24時間ほど経過していた計算になるので、もう疲れがひどく、食事を取る気にもなれなくて、さっき機内食で出たパンをかじってこの日は21時過ぎに床につきました。