2020年8月

    バルト三国の旅5日目(9/20) その2

    大聖堂を出て、何度となく電停を利用していながらまだ見ていなかった国立オペラ座を見に行きます。といっても中には入れないので、外から眺めることに。


    ↑旧市街の入口に立つ、自由の記念碑。ラトビアのシンボルとして扱われているようです。



    ↑オペラ座は立派な建物で、その前にはきれいに手入れされた花壇が広がっていました。



    ↑旧市街と新市街を隔てているピルセータス運河。両岸は公園になっています。

    そういえばトラムには乗りましたがまだトロリーバスには乗っていないことを思い出し、せっかく24時間有効の乗車券が使えるんだから、と乗ってみることにしました。トラムと比べてとても新しい車両だったので、乗り心地は快適そのもの。やはり普通のバスと違って、加速するときに電車のようなモーター音がするのがおもしろいですね。しかし系統を確かめて乗ったはずなのに、なぜか乗ったバスは思っていたのと逆方向に進み始め、一向に引き返す気配がなく、このままではダウガバ川を渡ってしまう!?と焦って次の停留所で下車。別のバスに乗り換えることも考えましたが、幸いそこまで遠くには行っていなかったので、歩いて新市街のほうに戻ることにします。



    ↑新市街のラーチプレシャ通りと、沿線にあるレトロ建築。旧ソ連時代からのものでしょうか。


    ↑トラムが走るバルァナ通り。トラムの線路を見つけると迷うことはないのでほっとします。

    線路沿いに旧市街に戻ると、お昼にお酒を買ったRimiのあるショッピングモール・ツェントルスまで戻ってきました。今度は上の階に行き、本屋さんを冷やかしてみましたが、日本のマンガは残念ながら無く、ロシア語の本が意外と多いなあという印象です。電気屋も気になったのですが、店員さんが張り付いてきそうだったのでやめておきました。

    疲れたので一旦ホテルに戻り、1時間ほど休憩してからご飯を食べに行くことに。今日は大学の頃第二外国語で履修していたロシア語を少しでも使ってみたいと思い、あらかじめチェックしていたロシア料理店に向かいます。中に入ると思ったよりも高級そうな雰囲気で、先客も他に一組しかおらずちょっと尻込みしましたが、意を決して席に着きます。


    ↑まずはモルスを注文し、飲みながら食べ物の注文を考えることに。モルスとはロシアでよく飲まれている、コケモモやクランベリーから作られたジュースですが、あっさりとしておいしかったです。


    ↑まずはロシア料理のウハー(魚のスープ)から。2種類の魚(おそらくニシンとサケ)入りでなかなかおいしく、体が温まりました。つけ合わせは魚の身が入ったパイ。飲み物はラトビアのビールにしましたが、小さいのを頼んだのに量が多い・・・。

    最初、ウハーと魚のパイをロシア語で必死に注文したのですが、店員さんの返答が理解できず、やむなく英語で教えてもらったところ、どうやら魚のパイはウハーにはじめから付いているとのこと。とてもスマートな店員さんで、たどたどしいロシア語でいきなりつまづいた私にも顔色一つ変えず対応してくれ、ほっとしました。
    ビールが思ったより減らなくて、飲んでいる間にもうメインディッシュが到着。なんとか飲み終え、ジョージア(グルジア)のワインを、今度はロシア語でうまく注文できました。


    ↑メインディッシュはベタですがビーフストロガノフにしました。シチューというより肉がメインで、かなり好みの味。ジョージアのワイン(キンズマラウリというワイナリーらしい)も初めて飲みましたが、とても好印象です。


    ↑食後にクランベリー風味のオリジナルウォッカを注文。グラスもウォッカもキンキンに冷えていて、とてもおいしかったです。これは食前酒向きかもしれません。

    飲み終わると店員さんがウォッカをもう一杯サービスで飲ませてくれました。たどたどしくハラショーと返し、飲み終わるとご厚意でさらにもう一杯追加が! おいしかったですがさすがに酔いが回ってきました。
    満足し、お会計をお願いすると50ユーロぐらいだったのでまあそんなもんかと一瞬思ったのですが、よく見るとビーフストロガノフが2皿カウントされていました。指摘するとすぐに訂正してもらえ、35.7ユーロになりましたが、あぶなかった・・・故意ではないと信じたいです。でもまあ、料理もサービスも良かったので、1ユーロチップをテーブルにおいて、店を後にしました。

    結構ウォッカを飲みましたが、そこまでふらふらというわけではなく、ホテルにもすんなりと帰り着きます。しかし夜中はさすがに二日酔いなのか、頭が痛かったです・・・。

    明日はいよいよリガを発ち、バルト三国最後の国、リトアニアに向かうのですが、それはまた次回。

    バルト三国の旅5日目(9/20) その1

    昨日と同じく6時過ぎに起床し、旅行のメモを書いてからシャワーを浴びて朝食会場へ。今日は屋内のテーブルで食べることができました。


    ↑昨日より量は控えめにしましたが、やはりニシンの酢漬けは外せません。

    食べ終わるともう9時半になっていました。まずは昨日開いていなかった、ホテル近くの聖ヨハネ教会に向かいましたが、今日は日曜日なのでミサ中だったため、あとでまた来ることにします。
    教会を後にするとビール瓶を持った地元のおじさんにいきなり「China?」と話しかけられたので「No.」と答えると、今度は「Thailand?」と聞かれました。なんでやねん!と思いながら「Japan.」と答えると、何やら大阪を知っている様子だったので「I came from Osaka.」と答えるとなぜか握手を求められました(笑)。とりあえず「Thank you!」と言って別れましたが、あの人はなんだったんだ・・・。

    それから昨日回廊を見られなかった大聖堂に向かいましたが、今日は14時オープンのようだったので、こちらも後回し。聖ヤコブ教会もミサ中だったので、同じく後回しにします。


    ↑聖ヤコブ教会の塔。時計の上方に鐘がつるされていますが、何やらいわれがあるようです。

    時間をつぶすため、昨日はツアー客が多くて断念した、火薬塔にあるラトビア軍事博物館へ。ここは入場無料ですが中は結構広く、さまざまな展示がありました。ラトビア含むバルト三国はロシアとドイツに翻弄された歴史があるため、市街戦に関する展示品は生々しく悲惨なものもありました。


    ↑博物館裏手にあったレストランの表に出ていたメニュー。操舵輪をモチーフにしているようですね。



    ↑なぜか日本の軍艦模型も展示されていました。長門と霧島、そして大和ですね。


    ↑帰り際にトイレを借りたときに貼られていた紙。ラトビア語で「水を使え」と書いてあって、レバーを押して水を流すように促しているのですが、そこにおそらく各国から来た旅行者がめいめいに自国語でレバーを押せと書いてあるのがとてもおもしろい。私もつい日本語で追記してしまいました(笑)。

    博物館を出て、次は大聖堂の修道院跡にあるリガ航海史博物館へ。ここは写真撮影が別料金だったので撮れませんでしたが、ソ連時代の船の模型や、それよりもっと古い時代の日用品など、いろいろな展示がありました。ただ値段ほどの価値はなかったかな・・・。
    それから市役所近くの民族衣装や工芸品のお店を見て回りましたが、結構良いお値段するのでさすがに手は出ませんでした。


    ↑市役所のすぐ近くにある、リガ工科大学のキャンパス。前にある像はソ連時代に建てられた、ライフル部隊の像だそうです。

    旧市街の南東にはツェントルスというショッピングモールがあるので、そちらに行ってみることに。中にはRimiという少し大きめのスーパーがあったので、おみやげ用にチョコをたくさん買いました。あとビールとブラックバルザムというラトビアオリジナルの薬草酒を買ったらカバンが重い・・・。疲れたのでここからはトラムに乗ることにします。



    ↑5系統のトラムに乗りMīlgrāvis電停方面に乗車すると、途中は思ったより乗降がありましたが、終点近くでは私以外に誰も乗客がいなくなってしまいました。このあたりは工業地帯のようで、人もまばらです。


    ↑車内の様子。ここまで来るのに市中心部から30分はかかったような記憶があります。


    ↑Mīlgrāvis電停ではそれなりに乗ってくる人がいました。ループ線を一周して元来たルートを引き返します。

    国立オペラ座電停で下車し、一旦ホテルに戻っておみやげを置いて再び出発。まずは昨日開いていなかった聖ヨハネ教会を見ていくことにします。


    ↑トラムではレトロな車両も走っていました。





    ↑聖ヨハネ教会の内部。天井の網目模様が独特ですね。



    ↑ステンドグラスも立派なものです。

    お次は昨日オルガンコンサートで立ち寄った大聖堂へ。今日は中に入れるようになっていて、昨日見られなかった回廊も見られるとのことだったので、見ていくことにします。コンサートはないですが、今日もオルガンが鳴っていて良い雰囲気でした。





    ↑回廊と中庭。2枚目の写真は洗礼盤らしきものがあるので洗礼堂でしょうか。




    ↑回廊では、かつて大聖堂の塔で使用されていた時計盤と風見鶏が展示されていました。石板は詳細不明です。


    ↑中庭では、塔の時計で使用されていた鐘が展示されていました。かなりの大きさです。

    回廊を見学後は大聖堂に戻り、しばらくオルガンを聴いていくことにします。
    このあとは引き続き旧市街を散策し、夜はロシア料理をいただくのですが、それはまた次回。