プラハ・ウィーン旅行4日目(8/20) その1

いよいよプラハとも今日でお別れです。ゆっくりと余韻に浸りたいところですが、次の目的地・ウィーン行きの列車が10:01発だったので、そういうわけにもいきません。ばたばたと荷造りをして朝食を済ませ、荷物を持ってフロントへ。ちょうどフロントには他のお客さんがいたので、空くのを待つ間ロビーにあるPCでネットにつないでみることにしました。試しに私のページを表示させてみようとしたのですが、キーボードのキー配置がちょっと特殊で、Yがあるはずの位置にZがあるではありませんか。これじゃapony.comのyが入力できないじゃないか!とちょっと困ってしまいました。多分入力する方法はあると思うのですがわからなかったので、googleで適当なページを開いて、そこからyの文字をコピーしてきてなんとか開くことができました。大して期待はしていなかったのですが、ちゃんと日本語で表示されたのでびっくり。ただ日本語の入力はさすがにできなかったので、見るだけにしました。

そうこうしているうちにフロントが空いたのでチェックアウトを済ませ、ホテルを出ました。そして路面電車に乗り、プラハ中央駅へ。ここにも改札がなく、ホームまでフリーパス状態でした。発車まではまだ時間があったので、ホームに止まっている列車の写真を撮ることにしました。

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↑Beroun行きの普通列車(たぶん)。2階建てなのが印象的でした。あとプラットホームが低いのが目につきます。

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↑ホームの様子。左に見えているのはBrno行きの快速列車です。こちらの列車は日本と違って客車が多く、電気機関車が牽引する姿をよく見かけました。

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↑やはり駅標は撮っておかなければならないでしょう(笑)。ところでHlavní nádražíとは中央駅のことで、プラハだけでなくこの先停車したPardubiceやBrnoにもHlavní nádražíと付いていました。略してHL.N.と書くこともあるようです。

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↑私が乗ったEC 75 ウィーン行きの列車案内板。ECとはEuroCity、いわゆる都市間特急のことです。下にALOIS NEGRELLIと書いてあるので最初何かと思ったのですが、これはEC 75の列車名のようです。ヨーロッパの特急にはだいたいこのように名前が付いているみたいですね。ちなみにALOIS NEGRELLIはオーストリア出身の技士で、スエズ運河を設計したことで有名なようです。

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↑そのALOIS NEGRELLI号です。先頭に電気機関車があり、その後ろが6両編成になっていました。1等客車と食堂車が1両ずつ、2等客車が4両です。私は2等客車に乗りました。

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↑2等客車のドア付近。ドアの右上にある「2」という数字が2等客車を、その下に赤字で書いてある「4」が何両目かを表しています。これを間違えると混乱するので気をつけないといけません。

写真を見てもわかるとおり、結構乗客は多かったです。日本人の姿もちらほらと目に付きました。写真も一通り撮ったので私も乗り込んだのですが、座席は3列×2を単位として個室になっていました。いわゆるコンパートメントってやつですね。こういうタイプの列車に乗るのは初めてだったので、ちょっとわくわくしました。2等客車でもなかなかのグレードだったので、あえて1等客車に乗る必要はないと思います。

最初コンパートメントには私一人だったのですが、しばらくすると外国人(まあプラハでは私も外国人なわけですが)の家族がやってきました。最初フランス語で話しかけられたのでちょっとびっくりしたのですが、なんでもボルドーから来たとのこと。ボルドーと言えばワイン好きの私からしたらあこがれの街ですから、私はいつかボルドーのシャトーに行ってみたいと思ってるんですよ、と言うと笑顔で応えてくれました。家族構成は夫婦と男の子2人(上の子が20代前半、下の子が10代前半ぐらい?)だったのですが、やっぱり向こうの子供は大人びて見えますね。私も年齢を聞かれたのですが、28だと答えると若く見えると言われました。日本人は若く見られるとよく言われますが、確かにそうみたいです。まあTシャツにジーンズという私の服装のせいもあるのかもしれません。

しばらくして列車はプラハを発車し、すぐに車内検札が来ました。車内では別にすることもないですし、こうやって乗り合わせたのも何かの縁だと思い、その家族といろんな話をすることに。ただ奥さんは英語があまりわからないらしく、時々上の子に通訳してもらっていました。私だって大した英語をしゃべれるわけではないのですが、それでもわからないということは、やっぱりフランスの上の世代の人はあまり英語が好きじゃないのかなぁ。そして、日本人で知っている人がいるかどうか聞いてみると、北野武の名前があがりました。北野武監督の名は世界的に知られているんだなぁと実感。あと日本のアニメを知ってるかと聞いてみたら、なんと友達がNARUTOファンだとのこと。まさかこんなところでNARUTOの名前を聞くとは思いませんでした。というわけであまり関係はないのですが、その友達にあげてねと言って、たまたま持っていたスニーカー文庫のしおりをあげました(笑)。

さて、その間にも列車はどんどん走っていきます。客車なのでもっとスピードが遅いのかと思っていたのですが、意外と飛ばすのでびっくりしました。コンスタントに100km/h近く出しているように感じました。

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↑プラハを出てほぼ1時間、最初の停車駅であるPardubice HL.N.です。さらにここから約30分で次のČeská Třebováに着きました。

そういえばフランス人家族が持っていたので気づいたのですが、こういう特急列車には停車駅や乗り継ぎ列車が印刷された専用のパンフレットがあるようです。窓口で切符を買えばもらえるのでしょうが、私は日本で切符を買っていたのでもらえませんでした。するとそれに気づいた奥さんが、2枚あるからあげましょうと言って1枚渡してくださいました。私としては記念になるし、とてもありがたかったです。

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↑これがそのパンフレットです。列車毎にこういうものが用意されているのは良いサービスだと思います。ちなみに乗り継ぎ列車のOsは普通列車、Rは快速列車、Spは準快速列車を表しています。

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↑Brno HL.N.の様子。ここは大きな街のようで、見ての通りそこそこ乗り降りがありました。

そしていよいよ列車は国境の駅、Břeclavへ向かいます。

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↑Břeclavの様子。街自体は小さい感じでしたが、ここで入国管理官が乗り込んでくるためか、10分ほど停車していました。

さて、いよいよ列車はチェコを抜けてオーストリアに入ります。というところで、続きはまた。

コメント 2

Oscar2006年9月27日 01:21

今回も楽しく読ませていただきました。
私は航空機以外の手段で国境を越えたことがありませんので、こうしたレポートは、海外旅行をいくつか経験してきた私にとっても新鮮です。
なお、日本では主流となっている、電車・気動車に代表される分散動力方式の鉄道は、路面電車や地下鉄などを除けば、海外では結構珍しいもののようです。日本では機関車が牽引する鉄道車両編成といえば、夜行列車か貨物列車くらいなんですけれどね。
ちなみに海外では、線路のゲージは殆どが標準軌以上ですので、強力な機関車さえあれば、客車列車でもかなりのスピードが出せます。私が中国の上海-蘇州間で乗った客車列車も、結構速かったように記憶しています。
こんな「トリビア」(?)が身につくのも、海外旅行の魅力でしょうか。
ところでフランスでは、ゴールデンタイムになると、日本製のアニメーション番組がテレビでたくさん放送されています。私が十数年前にパリを訪れたときにも、夕方に「なんか見たことがあるなー」というアニメがフランス語に吹きかえられて放送されているのを見て、ちょっと新鮮な印象を受けたのを記憶しています。日本のアニメは、フランスでは相当な人気のようです。
では。

aPony2006年9月27日 23:56

客車の場合、どうしても電気機関車の部分が重くなりがちなので、線路にかかる負荷が不均一になって傷みやすいという話を聞いたことがあります。あとはまあ加減速性能の違いなんかもあるので日本ではあまりお目にかかれないのかもしれませんね。

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