2000/11/26 いにしえのロマンを求めて〜吉野・飛鳥(その2)



結局吉野山では2時間ほどでめぼしいところを回り、親に買ってくるように頼まれた柿の葉寿司と、葛粉、葛切、葛餅を買って再びケーブルカーで下山しました。今回回ったのは吉野山のさわりの部分だけなので、今度来るときにはもっと奥の方まで歩いてみたいなと思います。ほんと、吉野は景色も良いし人も多くないし、それでいて結構貴重な建物が残っているので気に入りました。
吉野駅に戻ってみると、もうダイヤは正常に戻っているようでした。12:08発の急行あべの橋行きに乗り、今度は飛鳥を目指します。飛鳥までは約50分です。駅を出て、レンタサイクルを借りて回るつもりだったのですが、なんで1000円もするんやーー!せめて500円にならないものでしょうか…。というわけでレンタサイクルはあきらめ、歩いて回ることにしました。駅前には野菜の直売所みたいなものがあり、結構安くておいしそうだったので家に電話をかけ、買って帰る野菜を親に聞きました。白菜と大根を買ったのですが、これが重いのなんの。飛鳥では結局10キロ以上歩いたので、今も筋肉痛で結構つらいです…。






その重い荷物をしょいながら、まずは高松塚古墳に向かいました。高松塚古墳は石槨内部に描かれた女子群像があまりにも有名です。古墳の横には高松塚壁画館があるので、まずはそこに入りました。当然おいてあるのはレプリカでしたが、なかなか感動がありました。その後実際の古墳を見ましたが、気温と湿度が完全に管理されているようで、裏手には室外機(?)みたいなものがおいてありました。この写真は古墳の全景を写したものです。中央に入り口のようなものが見えますね。





さっきの写真の場所から左側を写したものです。飛鳥は基本的には畑の多い田舎なので、古墳があったかと思えばこんなのどかなところもあります。この高松塚古墳のすぐ近くには文武天皇陵があるのですが、その横にネット入りのみかんがおいてあり「料金をこの箱の中に入れてください」と書いてある所があったりして、そのギャップがおかしかったです。





中尾山古墳で撮った1枚。ここも紅葉が綺麗で、私のほかにもカメラを向けている人がいました。





川原寺(かわらでら)跡を撮ったものです。現在でもお寺は残っていますが、昔はこの手前の原っぱの部分に塔や金堂があったらしく、礎石が残っています。





NHK朝の連ドラの「あすか」でも登場した石舞台古墳です。蘇我馬子の墓と言われているようですが、通常古墳内にあるはずの石室がなぜ地表に出ているのかは不明だそうです。ここは飛鳥駅から歩くと結構遠かったです。大体3キロぐらいかな。でも見るだけの価値はあると思います。





その石室の内部です。まさか入れるとは思ってなかったので感激しました。石の総重量は77トンあるそうです。落ちてきそうで怖いですが、逆にこの方が地震などにも強い構造なのだそうです。





岡寺近くの山道から写した1枚。飛鳥ってこんなところです。ここは掘ればなにか遺跡が出る所なので、開発はこれからも進まないと思います。ま、それがここの良いところですけどね。ほんと、遺跡のすぐそばで畑仕事していたりするので、そのギャップがすごいです。飛鳥ではほかにもあちこちまわったのですが、地図に書いてあるルート通りに歩くと民家の間の路地だったり、畑のあぜ道だったり、山道だったりしてなかなか楽しかったです。結局夕方までかかって有名どころをだいたい回ったのですが、めちゃくちゃ疲れました。たぶん背中にしょってた大根と白菜がきいてます…。それにしても飛鳥で夕日が暮れゆく様はなんともいえません。ものすごく歴史を感じて、感動しました。帰りは橿原神宮前駅まで歩いて戻り、そこから大和西大寺回りでなんばに出て、帰宅しました。




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