いざドイツへ!
それでは今日からドイツ旅行に行ってきます!なにか忘れ物をしていないか、それが心配ではあるのですが、まあないものは向こうでもたぶん買えますしね。それでは出発~。
それでは今日からドイツ旅行に行ってきます!なにか忘れ物をしていないか、それが心配ではあるのですが、まあないものは向こうでもたぶん買えますしね。それでは出発~。
初めての海外旅行もいよいよ今日で終わりです。11時発の飛行機に乗らなければならなかったので、今日はもう観光をしている時間はありません。ウィーン西駅を8時に出るバスに乗らなければならなかったので、今日はいつもより早めに朝食を取ることにしました。ずっとパンとヨーグルトしかないと思っていたホテルの朝食なのですが、実は別の場所にハムやスクランブルエッグがあるということに、最終日になって気づきました。うぅ、もっと早く気づいていれば…。そして最終日ぐらい紅茶を飲もうと思い、ティーバッグではありますが紅茶を飲みました。コーヒーもおいしかったですが、紅茶も久しぶりでおいしかったなぁ。
そして荷物をまとめてホテルをチェックアウトし、歩いてウィーン西駅へ。バスはここが始発なので、もうすでに止まっていました。スーツケースを預けて車内に乗り込み、運転手に運賃の6ユーロを渡して席に着きます。途中ウィーンの景色に別れを告げながら、バスは最初ウィーンに降り立った場所でもあるウィーン南駅を経由し、空港へ。約35分で空港に到着し、まずはチェックインするために長蛇の列へと並びます。1時間ぐらいでチェックインは終わり、しばらく時間があったのでおみやげ物を買ったり、飛行機を見たりして時間をつぶしていました。旅行する前は免税品買ったら帰りに空港の税関で手続きしなきゃと思っていたのですが、結局高いものは何も買わなかったのでお世話になることはありませんでした。
↑オーストリア航空の機体。当然ここが本拠地なので、あちこちで見かけました。
その後セキュリティチェックを受けたのですが、前回の教訓があったので貴重品入れをあらかじめ外しておいたため、無事に通過することができました。そしていよいよ搭乗です。まずはウィーンからフランクフルト空港に向かうのですが、ちょうど私の後ろの座席に座ったのが関西人グループだったようで、もうすでに機内では関西弁が飛び交っていました。うぅ、もうちょっと海外気分に浸らせてほしかった…。
フランクフルト空港には約1時間で到着。行きと違って帰りは乗り継ぎの時間がそれほどなかったので、あまり寄り道はできませんでした。一応家には今から帰ると電話を入れたのですが、今から帰ると言ったって時差を考えると家に着くのは翌々日の朝なので、ずいぶん気の早い帰るコールです(笑)。
↑帰りも飛行機からターミナルへはバス移動だったので、その車内から撮った一枚。フランクフルト空港は初めての私でも割とわかりやすくて、良い空港だと思いました。
そうこうしてるうちに良い時間になってきたので搭乗ゲートに向かうと、そこは日本人でごった返していました。この空間だけ日本のような気がして、なんだか不思議な気分です。ですがいつまでたっても搭乗開始しないのでおかしいなあと思っていると、機内整備に時間がかかっているとのこと。早く来すぎてちょっと損しちゃったかなあと思いつつ、搭乗開始を待つことにしました。結局30分ほど遅れてテイクオフ。
帰りは残念ながら真ん中の通路側の席だったので景色は見られませんでした。トイレにすぐ立てるのは良いですが、やはり落ち着きませんねぇ。ここからまた12時間もかかるのかと思うと気が重くなりましたが、仕方ありません。そして16時頃にようやく機内食が出てきました。帰りぐらいはせっかくだしドイツビールを飲もうかなと思い、ドイツビールも注文。でもやっぱり飛行機でお酒飲むとすごく回りますね。水分を取らないとエコノミー症候群になるので、水はなるべく取るようにして過ごしていました。
↑帰りに食べた機内食とドイツビール。味はまあ可もなく不可もなくといったところでしたが、お寿司を食べるのはかなり久しぶりな気がしました。
そういえば帰りの機中ではお手洗いの水が出なくなるトラブルがあったようで、食事の時にもらうおしぼりが置いてありました。飲料水も出なかったので代わりにコップに入れたミネラルウォーターが置いてあったりして、さすがに対応が迅速だなぁと感心しましたね。
機中では本を読んだり音楽を聴いたりする合間に寝たりしていると、いつの間にか日本が間近になっていました。離陸時の遅れはどうやら途中で取り戻したようで、関空着はほぼ定刻通りとのこと。着陸はやはり手に汗握りましたが、無事に降り立つことができました。到着後はまず入国審査を受け、次に荷物を受け取って税関へ向かいます。私は特に関税がかかるものを持っていなかったので、そのまま進みました。いかめしい検査を予想していたのですが、係官は若い女性で、世間話をしながら中を見ていくという感じだったのでなんだか拍子抜けしました。ただ何気ない感じでもチェックはきちんとしてるんでしょうねぇ。そういえば6泊8日の旅行帰りだというと、それにしては荷物が少ないですねと言われました。まあ国内を旅慣れているので、荷物を少なくすることを心がけているからかもしれません。これよりでかいスーツケースを一人で持って回るのは大変ですしね…。
そんなで税関を何事もなく通過し、関西空港駅へ。帰りはどうやって帰ろうかと考えた末、南海のラピートで帰ろうと思ったのですが、横に止まっていた空港急行もがらがらだったので、結局そっちに乗って帰ることにしました。時差の関係で感覚的には深夜2時頃なのですが、日本はまだ朝9時頃だったので、とにかく太陽がまぶしくて仕方ありませんでした。新今宮でJRに乗り継ぎ、大阪で阪急に乗り継いで11時前にようやく帰宅。とにかく眠くて仕方なかったので、そのまま布団へ直行しました…。
というわけでプラハ・ウィーン旅行記もこれにて終了です。みなさんの応援のおかげでなんとか書き上げることができました。1年近くかかってしまいましたが…。さて、書き上げたのはいいですが、今週木曜日からはドイツに行ってきます。こちらもまた良ければ旅行記におつきあいくださいませ。
ザッハトルテに舌鼓を打った後、まずはアウグスティナー教会へ。ここはマリア・テレジアや皇帝フランツ・ヨーゼフの結婚式が行われたことで有名だそうです。
↑特に白い壁面の美しさが印象的でした。あと天井が高いので開放感があります。
↑上の写真の位置から振り返って撮った一枚。上方にオルガンが写っています。できれば音も聴いてみたかったなぁ。
それから近くのペーター教会へ。ここでは運良くオルガンの演奏を聴くことができました。やっぱりパイプオルガンの音色は良いですよねぇ。
↑ペーター教会の内部。アウグスティナー教会とは対照的に、非常に装飾の多い祭壇でした。作られた年代が違うのかもしれませんね。
↑そしてこの上部にあるのがオルガンです。オルガンの音色が天から降ってくるようで、心地よかったです。
そしていよいよウィーンのシンボル、シュテファン寺院へと向かいます。ここには日本語のオーディオガイドがあるので、解説を聞きながら内部を回ることができました。しかし解説が意外と長く、飛ばすのももったいないので全部聞いていると1時間以上かかりました。個人的にはもうちょっと短くても良いかなぁ。
↑シュテファン寺院の内部。広さといい天井の高さといい、とにかくスケールがでかい。こういう空間も日本にはまずないものですね。
↑シュテファン寺院のオルガンです。これもかなり大規模なものですね。ただ普段は別の小さなオルガンを使っているようで、このオルガンが使われることはあまりないようです。一度で良いからこのオルガンの音色を聴いてみたいなぁ。
↑別の位置からもう一枚。天井の高さがよくわかると思います。
シュテファン寺院では展示室や地下のカタコンベも見ることができます。また塔に上ることもできるのですが、外の天気が良くなさそうだったのと、時間があまりなかったこともあって上りませんでした。塔からの眺めもきっと良いんでしょうねえ。
シュテファン寺院を出た後は地下鉄に乗り、路面電車博物館に行くことにしました。がしかし!路面電車博物館は金・土・日曜日しか開館していませんでした…。ちゃんと調べとくんだったと来てから後悔。仕方ないのでヴェルヴェデーレ宮殿に向かうことにしました。
↑路面電車を待つおじいさん。路面電車博物館近くのErdbergstrase電停にて。
ヴェルヴェデーレ宮殿は日本食研のKO宮殿工場のモデルにもなったそうですが、建物自体はともかく、周りの雰囲気は全然違います。ただここで急に雨が降ってきてしまったので、きれいな写真が撮れなかったことが心残りです。内部は美術館になっているようですが、結局中には入りませんでした。
↑ヴェルヴェデーレ宮殿と庭園。ここでもやはり花の美しさが印象的でした。
雨がひどくなってきたので、これからどこに行こうかといろいろ考えた末、中央墓地に行くことにしました。ここには有名な音楽家たちの墓があり、訪れる観光客も多いようです。私が持って行ったガイドブックの地図には、ご丁寧に墓の位置まで書かれていたので、すぐに見つけることができました。墓の写真を撮るなんて趣味悪いかなあと思ったりもしたのですが、結構ほかの観光客も写真撮っていたので、気にせず撮ることに。
↑まずこれがブラームスの墓です。えらいしかめっ面で悩んではります…。
↑そしてこれがベートーベン。かなり立派な墓で、供えられている花も多かったです。
↑最後にこれがモーツァルト。こちらもかなり立派なもので、見に来ている人も多かったです。
ほかにもシューベルトやヨハン・シュトラウスなどの墓がありました。みんなウィーン市民の誇りなんでしょうねぇ。
一通り見終わると時刻もそろそろ18時だったので、ホテル・ザッハーでおみやげのザッハトルテを買うことにしました。ザッハトルテは一番小さい12cmのPiccoloというサイズを買ったのですが、それでも1個17.5ユーロ(約2,700円)と非常に良いお値段がしました。でも確かにきれいな木の箱に入っているので高級感はあります。一番大きいサイズは22cmもあるのですが、いくらなんでも食べ切れません…。その後いったんホテルに戻ることにしたのですが、まだ雨が降っていたために帰り道で思いっきりすっころんでしまい、ウィーンっ子に笑われてしまいました…とほほ。
ホテルに荷物を置き、寒かったので長袖のジャケットを羽織って再び外へ。今日は昨日とは別のホイリゲに行こうと思ったのです。今日向かうのはNeustift am Walde(ノイシュティフト・アム・ヴァルデ)というところで、地下鉄U6でNusdorfer Strase駅まで行き、ここからは35Aのバスに乗り換えです。昨日Grinzingからの帰りにバス停の場所と時間は見ていたので、迷わずに乗ることができました。バスといってもプラハで乗ったのと同じように幌で連結された割と大きなもので、こちらではこういうバスがポピュラーなのでしょうね。そしてバスはどんどん郊外へ向かっていき、30分弱でNeustift am Waldeに到着。さすがにここまでくる観光客はほとんどいないようで、静かなところでした。
↑夕暮れ時のNeustift am Walde。といってももう19:30を回っていますが…。
↑そしてここが今日夕食を食べるホイリゲ、Fuhrgassl-Huber。バス停のすぐ目の前なので、非常にわかりやすかったです。このように入り口に松の枝がぶら下がっているのが、営業中の印です。
ここのホイリゲもテーブルが庭と中とに分かれていたのですが、中はいっぱいのようだったので庭の席に座りました。まず中に入って食べ物を注文したのですが、肝心の飲み物はいっこうに注文を聞きに来てくれません。やはりホイリゲって排他的なところがあるのかなあという気がしました。慣れればなんてことないのでしょうが、システムがわかってないのでとまどってしまいます。まあそれでもなんとか白ワインを注文し、食事をいただくことができました。
↑これが今日の夕食です。しかしいろいろと間違いを犯してしまったせいで、あんな悲劇を呼ぶことになるとは…。
上の写真ですが、まず左上は肉だと思っていたら、ナスのようなものの酢漬けでした。すっぱかった…。左下は昨日の教訓で豚肉を選んだのですが、これはおいしかった!表面がかりかりで、中は柔らかく、チャーシューのようでした。そして最大の間違いがその右2つで、ポテトサラダだと思って頼んだら両方とも濃い味のチーズで、おいしいのはおいしかったのですが、パン2つだけでは到底食べ切れません…。泣きそうになりながら食べていたのですが、さすがにパンはいるだろうということで、丸いパンを2つ追加注文することにしました。このときばかりはドイツ語でがんばって注文してみようと思い、「Zwei brotchen, bitte!」と言うと、なんとか通じたみたいで、にっこり笑ってくれました。これまでホイリゲには疎外感を感じていたので、さすがにほっとしましたねー。それでなんとかチーズも食べきり、ワインももう1杯飲んで店を出ました。もうおなかいっぱい…。でも味は確かに良かったです。
昨日と違い、この日は店を出たのが21時前でもう真っ暗だったので、ほろ酔いでちゃんと帰れるのか心配だったのですが、なんとかホテルに帰り着き、ばたんきゅ~しました。
さて、いよいよ明日は日本に帰る日です。写真はほとんど撮っていませんが、一応次回に続きます。
この日はいつも通り起きて身支度を済ませてから、まずホテルの横にあるショッピングセンターに行きました。プラハでもやったように、ここでも地元のスーパーの様子を見てみたかったのと、おみやげを買おうと思ったからです。
スーパーの入り口にはカートがおいてあったのですが、どうやらカートを使うのには1ユーロ硬貨が2枚必要らしく、たまたま手持ちの小銭がなかった私は途方にくれてしまいました。かごも見あたらなかったので、仕方なく買いたい物を手に持つことにしたのですが、意外とかさばって大変だった…。スーパー自体はまあ庶民的な感じで、ペットボトル飲料も良心的な値段でした。ここではウィーンみやげとして有名なMannerのウェハースと、モーツァルトチョコの袋入り、Milkaの板チョコなどを購入。あと自分用に紅茶と緑茶のティーバッグを買ったのですが、特におもしろかったのが緑茶で、こちらでは一般的なのでしょうが、レモンやリンゴ、オレンジのフレーバー付きなのです。日本人の感覚からするとええーっという感じですが、お茶に対するとらえ方が違うのでしょうね。帰国後私も飲んでみましたが、見た目は緑茶なのにオレンジの香りがして、とても違和感がありました。まあもともと私はフレーバーティーが苦手ではあるのですが…。
とりあえずおみやげ物がかさばるのでいったんホテルに戻り、再び出発です。まず中心部に出て1番の路面電車に乗り、Borse(証券取引所)電停へ。昨日この近くにERSTE銀行を発見していたので、トラベラーズチェックを換金するためです。ここでは手数料なしで無事に換金できたので一安心。それから逆向きに走る2番の路面電車でオペラ座を目指します。オペラ座では内部見学ガイドツアーがあるのですが、最初英語のツアーにしようと思い受付でもそう言ったのですが、待っているとどうやら日本語のツアーがあるらしいことに気づき、そっちに混ぜてもらうことにしました。プラハと違って日本人観光客の多いウィーンならではでしょうね。おそらく小澤征爾氏が音楽監督に就任したこともあって、見に来る人が増えているのでしょう。
↑オペラ座の外観。建設当時は批判もあったようですが、さすがにどっしりとした存在感があります。
↑ロージェ(ボックス席)へと続く上り階段です。こういう良い席で音楽を聴ける人がうらやましいですねえ。
↑中央ロージェはかつて皇帝などのVIP専用で、階段とロージェの間にはVIPが休憩するためのティーサロンがありました。掃除中だったため右側に脚立が写っているのはご愛敬ですが、贅を凝らした作りになっています。現在は表彰式などに使われているそうです。
↑そしてこれがオペラ座の舞台です。舞台の大きさ自体はともかく、その高さにびっくりしました。
↑座席は舞台を取り囲むように馬蹄形に配置されています。こういう何階層にもなっている座席配置を見ると、オペラ座だなあという感じがしますね。こういう座席のチケットは100ユーロ以上するみたいです。ちなみにオペラ座には当日券のみですが立ち見席があり、どんな演目でも2ユーロで聴くことができます。えらい値段の差だ…。
↑大理石のホールと呼ばれる休憩室です。幕間にお茶を飲んだりして休憩するための場所ですね。ここは比較的新しい感じがしました。
↑オペラ座は第二次大戦で大きな被害を受けたのですが、このフォイエ(休憩室)は創建当時のままの姿をとどめています。大理石のホールとは対照的に装飾が多く施されているのが特徴的です。
↑フォイエの上部には16のオペラ作品の油絵とその作曲家の胸像が飾られています。この胸像はモーツァルトのもので、油絵には彼のオペラ「魔笛」の一場面が描かれています。
↑これはグスタフ=マーラー・ホールです。ここも休憩室として使われています。かつてここはオペラ座総監督の執務室だったため、マーラーが総監督として執務していた部屋の位置には肖像画が飾られていました。
↑今度は舞台から客席側を写してみました。中央付近で人が集まっているあたりが中央ロージェです。客席部分は戦後再建されているのですが、装飾はシンプルながらも非常に重厚感があります。
↑そしてこれがオペラ座の照明装置群です。さすがにすごい規模ですねぇ。ステージの裏側にはこのように広大なスペースがあり、舞台装置や大道具などがおかれています。ちなみにオペラ座では毎年舞踏会が開かれており、その際にはこの部分と客席部分も舞台になるようです。
というわけでガイドツアーはこれで終了です。とにかくその規模に圧倒されましたね。一度で良いからここでオペラ見てみたいなぁ。たぶん値段以上にチケット取るのが難しいんでしょうけど…。ガイドツアーは最後にオペラ座のショップを通るという徹底ぶりでしたが(笑)、特に欲しい物もなかったのでなにも買いませんでした。
その後はすぐ近くのオペラ座ミュージアムへ。ここは見学ツアーに参加すると無料で入ることができます。説明書きがドイツ語だけだったのでいささかつらかったのですが、いろいろと興味深いものが展示されていておもしろかったです。オペラ座の歴史を年表でたどれるようになっていたのですが、小澤征爾氏の記載もちゃんとありました。
↑これはカラヤンがウィーンにいたとき使っていた指揮棒だそうです。こういうものがさりげなく展示してあるのにびっくりしました。
ミュージアムを出てからは、前日ゆっくり見られなかった王宮を見て回ることにしました。といっても内部を見て回る暇はなかったので、外から眺めただけです。
↑王宮中庭のフランツ2世像。神聖ローマ帝国最後の皇帝にして、後にオーストリア帝国最初の皇帝フランツ1世となった人物です。
↑カール大公騎馬像。先のフランツ2世の弟で、初めてナポレオンを敗北させたことで有名だそうです。
↑これは1881年から1916年にかけて皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の指示で建設された新王宮です。しかし完成したときすでに皇帝は亡くなっていたそうです。
↑たぶんこれは美術史博物館だと思います。遠目から見ただけなので定かではないです…。
さてさて、まだ時間は午後1時でしたが、ここからはおやつタイムです。ウィーンで絶対に外せないスイーツといえば…そう!もちろんザッハトルテですね。ザッハトルテはウィーンの料理人、フランツ・ザッハーがレシピを考案したと言われていて、その後彼の息子がホテル・ザッハーを設立。現在ではホテル・ザッハーのカフェでこのオリジナルレシピのザッハトルテをいただくことができます。ザッハトルテはほかにデメルのものが有名ですが、これに関してはいろいろと争いがあったようです。デメルのザッハトルテは日本でも買えるので、もちろんウィーンに来たならホテル・ザッハーに行くべきでしょう。というか私がウィーンに来た目的の一つが、ここのザッハトルテを食べることでした。
ホテル・ザッハーのカフェは、さすがに高級ホテル併設だけあってややハイソな感じでした。しかし3時頃だと混むと思ったのでわざと時間をはずしたのですが、それでも5分ほど外で待たされました。やっぱり人気店は違いますねぇ。ここでは日本人観光客の姿も結構見かけました。みんな考えることは同じなのかもしれませんね。というわけで注文はもちろんザッハトルテと、ポット入りのコーヒーにしました。
↑カフェのメニューはこのようにタブロイド紙を模した、しゃれた作りになっていました。英語も併記してあったので、注文はそれほど難しくありません。
↑そしてこれがザッハトルテです!カフェの雰囲気的に写真を撮るのはちょっとはばかられたのですが、せめてこれだけは、と意を決して撮りました。
本場のザッハトルテは、とにかく濃い味でした。日本のヘルシーなケーキを食べ慣れていると結構ずっしりくると思います。生クリームと一緒に食べてちょうど良い味なので、そのまま食べるとちょっときついかもしれません。なのでザッハトルテを食べるなら生クリームは必須です。そしてザッハトルテはアプリコットジャムが入っているのが正式なのですが、これがないとザッハトルテとは呼べないと思います。濃いめのコーヒーとも相まってほんとにおいしかったー。ちなみにおみやげにも買って帰れるので、後で買いに来ることにしました。
さて、この後はシュテファン寺院とヴェルヴェデーレ宮殿に行くのですが、それは次回のお楽しみ。
私が旅行に行く度にたくさんの写真を撮ってくることはもうご存じだと思いますが、実際に旅先で写真を撮ってみた経験から、旅行に持って行くのに適したカメラとはどういうものかを考えてみようと思います。
まず画質の事を考えると、そりゃもう一眼レフの方が良いに決まっています。持って行けるものなら私も一眼レフを持って行きたいですが、いかんせん荷物がかさばるのと、海外ででかいカメラを持ち歩くと狙われやすいという理由から、必然的に持って行くカメラは小さいものになります。できれば手首にストラップを付けて、本体を手で握れるぐらいの大きさの物がいいですね。
また、ズームも必要なんじゃないかと思われるかもしれませんが、ズーム以上に必要なのは広角レンズです。大きな建物などを撮るときに、もうこれ以上後ろに下がれない、という状況が良く発生するのですが、広角撮影ができるとこの問題が解決します。折しも最近は標準的な35mmではなく、28mm対応をうたうカメラも出てきているため、こうしたカメラを選ぶのがいいかもしれません。もちろんズームも時と場合によっては必要ですが、3倍ズームができればそれほど困らないと思います。
それから手ブレ補正機能ですが、これは薄暗い場所での撮影時には特に効果を発揮します。薄暗い場所では必然的にシャッタースピードが遅くなり、手ブレしやすいのです。しかしフラッシュや三脚を使うのがためらわれる場面も多いですから、こういうときに手ブレ補正は力を発揮します。手ブレ補正がないと1/60秒以下のシャッタースピードでは手ブレしやすくなりますが、手ブレ補正機能があれば、1/15秒ぐらいまではなんとか写すことができます。ちなみに感度をISO100からISO800などに変えればシャッタースピードは速くすることができますが、今度は画像にノイズが増えるので、これはこれで問題です。
またこれに関連して開放F値(レンズの明るさの指標)も重要です。F2.8~F5のように表示されていることが多いですが、この値が小さいほど明るいレンズということになります。つまりシャッタースピードを速くすることができるわけです。一般にズームするほどF値は下がるため、先ほどの例だとテレ側でF5ということになります。私は近所で撮影するときはパナソニックのLUMIX DMC-FZ20という500万画素のデジカメを今でも愛用しているのですが、これはボディとレンズが大きい代わりに、F値が全域でF2.8という非常に明るいレンズなのが特徴でした。
というわけで、去年海外に行くためにデジカメを買ったのですが、今回ドイツに行くにあたって新調しようかと考え中です。上記の条件を満たすカメラとして、パナソニックのLUMIX DMC-TZ3とリコーのCaplio R6のどちらにするかで非常に悩んでいます。サイズで言えばCaplio R6の方が圧倒的に小さくて良いのですが、レンズが暗いのがちょっとネックかなぁ。どちらかというとDMC-TZ3に気持ちは傾いていますが、どうしたものかな。
すばらしいシェーンブルン宮殿を見た後は、市内中心部へと向かいました。まずはU4でKarlsplatz駅に行き、すぐ近くのカールス教会へ。
カールス教会の内部には天井画や彫刻が飾られているのですが、時間もあまりなかったので中には入りませんでした。このころから天候が怪しくなってきたのが分かると思います。
↑ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの会場となることで有名な、楽友協会(ムジークフェライン)ホールです。残念ながら時間が合わなくて、内部見学ガイドツアーには参加できませんでした。中も見たかったなぁ。
↑学友協会ホール前の地面には、このようにウィーンにゆかりのある音楽家の石版がはめこまれています。これは言わずとしれたシューベルトですね。他にもブルックナーやフルトヴェングラーのものがありました。
↑学友協会ホールと、カールス教会。
↑ウィーンの街中を走る最新鋭の路面電車。
↑工事中の建物に、建物の外観を模した防音カバーがかけられています。こういうしゃれっ気が良いですね。
↑コンツェルトハウス。学友協会ホールほどではありませんが、有名なコンサートホールです。
↑ベートーヴェン広場に立つベートーヴェン像。あまり有名ではないのか、なんとなく地味でした。
↑そしてこれが中央公園(Stadtpark)に立つ有名なヨハン・シュトラウス像です。私の他にも見に来ている人が何組かいて、写真を撮るのにちょっと苦労しました。
↑少し近くで撮ってみました。全身金ピカってのがなかなかすごいですね…。
↑それに対してこちらが王宮庭園内にあるモーツァルト像。手前の芝生に花がト音記号の形に植えられているのがすてきですね。
↑ホーフブルク(王宮)にはいくつか建物があるのですが、これは新王宮です。中は博物館になっているようなのですが、見る暇がありませんでした。ウィーンでは見てないところがいっぱいあるので、是非また行ってみたいですね。
ところで私は日本から100ユーロのトラベラーズチェックを2枚持ってきていたのですが、まだ換金していませんでした。ERSTE銀行というところなら手数料なしで換金できるとの情報を入手していたので探しながら移動していたのですが、こんな時に限って全く見つかりません。そういえば昨日夕食を食べた店の近くにあったなあと思い出し、なんとかそこまで行ってみたのですが、残念ながら3時を8分ほど過ぎてしまっていたため、換金できませんでした。仕方ないのでAMEX(アメリカンエキスプレス)の事務所で換金することにしたのですが、ここでは5ユーロも手数料に取られてしまうので、750円ほど損してしまいました。ううむ、悔しいなぁ…。しかし後から思えば、別にここで無理に換金しなくてもなんとかなったので、ちょっと後悔。
AMEXの事務所はウィーン市内のメインストリートであるケルントナー通りにあったので、ついでにこのあたりを観光していくことにしました。
↑ケルントナー通りにはいろんなパフォーマーがいたのですが、その中でも一番すごいと思ったのが彼らです。微動だにしないので金属製の像にしか見えないのですが、手前のお皿にお金を入れると、入れられた方の人がゆっくりとお辞儀をするのです。ほんとにびっくりしました。
↑ケルントナー通りの突き当たりにあるのがこのシュテファン寺院です。まさに町のシンボルという感じでした。モザイク屋根が綺麗ですね。ここの内部には次の日に入りました。
そうこうしているうちに、とうとう雨が降り出してしまいました。それにちょっと歩き疲れてもきたので、市内中心部を環状運転している2番の路面電車に乗り、車窓からの景色を楽しむことにしました。途中にはさっきあれだけ探したERSTE銀行もあったので、翌日絶対来ようと決意。結局雨が止むまで小一時間、路面電車に乗り続けていました。
そして時間もそろそろ4時半になっていたので、今日夕食を食べる予定のGrinzingへ向かうことにします。Shottentor電停から38番の路面電車に乗り換え、終点まで乗るとGrinzing電停に到着です。近づくにつれてだんだんと景色が郊外のものになっていくのがよくわかりました。
Grinzing電停の様子。このときは晴れていたのですが…。
さて、このGrinzingはベートーヴェンゆかりの地でもあり、またホイリゲと呼ばれるできたてのワインを出してくれる居酒屋が多く集まっている場所でもあります。まだ夕食には時間があったので、しばらくあたりを散策してみることにしました。
↑Grinzingの街並み。高級住宅街という感じがしました。
ここにはベートーヴェンが遺書を書いたと言われる「ハイリゲンシュタット遺書の家」もあるのですが、残念ながら月曜日が休館日だったので、中には入れませんでした。なんかウィーンではこんなのばっかりですね。いかにいきあたりばったりな計画だったからばれてしまいそう(笑)。
↑ホイリゲがあることからもわかるように、ここGrinzingはぶどうの産地でもあるのです。遠くの丘にぶどう畑が広がっているのがわかります。
↑せっかくなのでぶどう畑まで行ってみました。ワイン用のぶどう畑を見るのは初めてだったので、感動しましたねえ。ただここでまた雨が…。
↑ぶどうをアップで撮ってみました。実の付き方はデラウェアなんかとあんまり変わらないんですねぇ。色は濃い感じがしましたが、ぶどうの品種は詳しくないので、これが赤ワインになるのか白ワインになるのかは定かではありません。ほんとは一粒食べてみたかったのですが、さすがに勝手にそんなことするわけにはいかないので、見るだけにしました。
↑ベートーヴェンの散歩道(Beethovengang)です。交響曲第6番「田園」のモチーフになったSchreiberbachという小川に沿って散歩道ができています。ここも晴れてたらすてきなんでしょうねぇ。
その後ベートーヴェンのホイリゲとして知られるMayer am Pfarrplatzに行こうと思ったのですが、突然迷子になってしまいました(汗)。なんだか思ってた方向と逆方向に進んでいたみたいで、小一時間ほど途方に暮れていました。まあそれでもなんとか元の場所までたどり着き、おなかも空いてきたので店に入ることに。
最初店に入ると、奥の中庭にあるテーブルに案内されました。ホイリゲでは飲み物の注文は聞きに来てくれるのですが、食べ物は自分で買いに行かなくてはなりません。そこで建物に入り、ショーケースの中の物を指さして買っていくのですが、意思疎通がなかなかうまくいかなくて大変でした。それでもなんとか食べたいものを買って席に戻ったのですが、なかなか飲み物の注文を取りに来てくれません。近くのテーブルではすでに地元の人とおぼしき団体が盛り上がっていたので、私も同じ団体だと思われていたようです。しばらくして案内してくれた店員さんがやってきたので声をかけ、別の席に変えてもらったのですが、団体さんにも笑われてしまってずいぶん恥ずかしかった…。
さて、気を取り直して飲み物の注文です。基本的にワインしかないのですが、ワインばかり飲むとすぐにへろへろになってしまいそうだったので、まずは白ワインを炭酸入りのミネラルウォーターで割った「Gespritzter(ゲシュプリッター)」を注文しました。最初は白ワインを炭酸水で割ったりなんかしておいしいのかなあと疑心暗鬼だったのですが、これがうまい!特に暑い夏にはぴったりですね。料理も冷菜が中心ですが、やはりパンと乳製品はうまいですねぇ。
↑私の注文した食べ物と飲み物。食べ物はこれ全部で8.16ユーロ(約1,230円)。飲み物はゲシュプリッターと白ワインの2杯で4.5ユーロ(約680円)でした。料理はローストビーフとサラダがやたら高くて、あとでしまった、と思いました。とにかく豚肉と乳製品が安いので、そういうものを頼んだ方が良いかもしれません。ワインはこの量でこの値段なので、やはり安いですね。
↑中庭の様子。まだ明るいですがもう夜の7時半です。こんな明るいうちからワインを飲むのはなんだか変な気分でした。
ちなみにホイリゲでは赤ワインも飲めますが、やはりオーストリアは白ワインの生産がメインなので、白ワインを頼んだ方が幸せになれると思います。10月頃に来ればまさにできたてのワインを飲めるので、これぐらいの季節に行ってみたいものですねぇ。
しばらくすると中庭にもちらほらお客さんが来るようになりました。ですが、どうも私の後ろに座っている夫婦は日本人のようで、日本語の会話が聞こえてきました。旅先で日本人に会うほど無粋なことはないので、最初は知らないふりをしていたのですが、どうやら写真を一緒に撮りたがっていたようなので、声をかけて撮ってあげることにしました。話を聞くとどうやら関東から来たそうで、ここに来る前はザルツブルクに寄ってきたとのこと。私もザルツブルクは行ってみたかったので、良いなあと思いながら話を聞いていました。私もプラハの話をすると、行ってみたそうにしていました。
まあそんなわけでほろ酔い気分でホイリゲを後にして、帰ることにします。このときには雨はすっかりあがっていて、ちょっと恨めしい気分でした。しかも夜の8時に出たにも関わらず、まだ明るかったですしね。しかし暗くなってから帰るのは少々怖かったので、ちょうど良かったのかもしれません。なんとか無事にホテルに帰り着き、この日も早めに就寝しました。
今日は朝にT7氏から電話がかかってきたのでなんばで合流し、551蓬莱レストランでお昼を一緒に食べました。ダイエット勝負をしていたというだけあって、ほっそりしていたような気がします。その後一緒にでんでんタウンに行き、私は急に読み書きができなくなってしまった1GBのminiSDの代わりとして、CFDの2GBを2,480円で購入。T7氏は信頼性で悩みつつも、50枚1,180円のDVD-Rを購入していました。
その後T7氏と別れ、私は南海に乗って貝塚へ。ここで前から一度乗ってみたかった水間鉄道に乗り換えて終点の水間まで行き、水間寺まで足を伸ばしてみました。
↑水間寺の三重塔。
↑水間駅の駅舎。三重塔をイメージしていることがよくわかります。
その後貝塚まで戻り、南海に乗って羽衣駅へ。ここで高師浜線に乗り、それからJR羽衣線に乗って鳳駅へ行きました。ここから歩いて目指した場所は…
↑一瞬目を疑うようなバス停ですが、本物です。毛穴と仲良しってどういうことやねん、と思いますが、毛穴はこのあたりの地名で「けな」と読み、なかよし橋はこのすぐ近くにかかる橋の名前です。
というわけで、今日はかなりあちこち移動したので良い運動になりました。
まだ新年度が始まって間もないのですが、今年も夏は海外に行こうと思います。今年の行き先はドイツです。ほんとは去年ドイツに行きたかったのですが、W杯の混雑に巻き込まれるのはごめんだったので避けました。目的はもちろん、J.S.バッハの足跡をたどることです。
で、去年はツアーの方が安いと思ってH.I.S.に行ったのですが、結局航空券とホテルを個別に予約したほうが融通が利くし安かったので、そっちにしてもらいました。最初はわからないことだらけですし、それはそれで良かったと思います。ただ今回は前回の経験もあるので、自分ですべてネットを使って予約してみることにしました。とすると、まずはなんといっても航空券を押さえないことには話になりません。去年は6月中旬に予約しに行ったのですが、それでも安い航空券を取るのに苦労したので、今回は早めに行動することにしました。
今回予約に使ったサイトはスカイゲートです。ソニーグループということで、比較的安心できますし、格安航空券も購入できるので結構有名なサイトのようです。去年もこのサイトは見ていたのですが、いまいち航空券の仕組みがわかっていなかったので使いこなせませんでした。前回もそうだったのですが、今回も行きに到着する空港と、帰りに出発する空港を別にしたかったので(具体的に言うと、フランクフルト着で、途中は列車移動して、ベルリン発です)、そういう航空券の買い方がわからなかったのです。調べてみるとどうやらそういう航空券は「オープンジョー」と呼ぶらしく、そこのメニューからたどっていくとちゃんと購入できるようになっていました。単純な往復航空券なら7万円台ぐらいからあったのですが、オープンジョーの方は10万円ぐらいからしかありません。ですが、アジアの航空会社はやっぱりなんとなく怖いので一番安いのは買えず、結局ヨーロッパで定番のKLMオランダ航空にしました。これで航空券は125,000円で、諸費用含めて153,400円。去年は諸費用込みで20万ほどしていたので、5万円ほど安く買うことができました。やはり航空会社と、出発日を8月から7月に変えた事が大きいようですね。
あとはホテルと列車の予約をしないといけないのですが、まだ旅程が決まらないので保留です。これも5月中には決めてしまわないとなぁ…。それとドイツ語の勉強をしなければ(汗)。
昨日は京都まで花見に行ってきました。蹴上インクラインという、かつて疎水を通る船を上げ下げするためにつくられた線路跡に行ったのですが、なかなか綺麗なところでした。桜自体はまだ五分咲きぐらいかなあという感じでしたが、結構人はたくさんいましたね。インクラインを見るついでに疎水記念館と南禅寺も見学しましたが、特に南禅寺の境内にあんな洋風な水道橋があるのがおもしろいなあと思いました。できた当時は反対とかされたんじゃないかなぁ…。
これから花見に行くなら、この蹴上インクラインはなかなかおすすめです。
インクラインの廃線跡。この上を台車に乗せた船が行き来していました。
まだ五分咲きぐらいかな…?
前日はとにかく大変な一日でしたが、この日もいつも通り6時過ぎに起床し、シャワーを浴びて朝食をとりました。プラハのホテルではスクランブルエッグやベーコンなども食べられたのですが、ここのホテルのバイキングコーナーにはパンとヨーグルトしか見あたらなかったので、仕方なくパンを食べてヨーグルトを食べるだけの質素な朝食をとりました。ただここでもやはりパンはおいしくて、パンに付けるジャムや蜂蜜なんかもとにかく良かったです。そしてヨーグルトもついお代わりしてしまうぐらいでした。ちなみにバイキングコーナーにはサモワールとティーポット、ティーバッグしかなく、コーヒーはありませんでした。まあ紅茶も好きだし紅茶でも良いんだけどもなあ、と思いながら席に着くと、注文を聞きに来てくれてくれたので、おいしいコーヒーを飲むことができました。
さて、朝食後はまず昨夜の問題を片づけなければなりません。昨夜の問題とはもちろん、クローゼットにあった大量の女物の服です。というわけでフロントに行き事情を説明しました。朝一から英語でコミュニケーションを取るのはなかなか大変でしたが、まあなんとか通じたみたいで、後で部屋に伺いますとのこと。というわけでいったん部屋に戻り、出かける準備をすることにしました。しばらくするとホテルの従業員がやってきて、荷物をすべて運び出してくれました。「私にはこんな服着れませんよー」なんて英語でしゃべりかけたらにっこり笑ってくれて、言葉が通じたうれしさをちょっと感じました。
さて、今日のメインイベントはなんといってもシェーンブルン宮殿を訪れることです。シェーンブルン宮殿といえばマリア・テレジアやマリー・アントワネットゆかりの宮殿として有名なところです。当時6歳だったモーツァルトがマリア・テレジアの前で演奏したのもここです。まあそういうわけでウィーン観光に来た人は間違いなく立ち寄る観光名所ですね。
とりあえずホテルを出て最寄りのBurggasse-Stadthalle駅に行き、ここからU6に乗ってLangenfeldgasse駅でU4に乗り換えです。ここは同一ホームで乗り換えができたので、ずいぶん楽でした。ここから2駅先が、目指すSchonbrunn駅です。駅はちょうど宮殿の端あたりにあるので、入り口まではちょっと距離がありました。
↑Burggasse-Stadthalle駅の駅標です。左上と右上に書かれているのは、たぶん出口に面した通りの名前だと思います。初めて見たときは隣の駅名だと勘違いしてしまい、ちょっと混乱しました。
↑地下鉄乗り場には必ずこのポールが立っています。これは遠くからでも目立つので、非常にわかりやすくて良いですね。
↑シェーンブルン宮殿の入り口まで行く途中の写真。天気も良くなってきたので一安心です。
というわけで宮殿入り口の広場に到着。まずはその規模に圧倒されました。あと観光客の多さにも(苦笑)。まだ朝9時過ぎだというのにみんなすごいなぁ。観光バスも結構たくさん止まっていました。
さて、普通ならここで宮殿に入ってチケット売り場で並ばないといけないのですが、私はこのページを参考に日本から予約していたので広場横の売店に入り、ここでチケットを購入することができました。ただ入場時間を10時で予約していたので、30分少々待つことに。ぼーっと待っているのももったいないので、その間宮殿外の他の場所を散策に行くことにしました。
↑宮殿の正面から撮った写真ですが、ここから撮るのがベストポジションなので、他にもカメラを構えている人がいっぱいです。というわけで、人が写るのを避けられませんでした(汗)。
↑上の写真の左側を写したものです。この右側に写っているのが宮殿の入り口です。
↑宮殿を東側から写した一枚。宮殿自体は東西方向に細長い構造なので、横からみると意外と薄く見えます。これでも十分大きいのですが。
↑今度は逆に西側から写してみました。手前が庭になっていて、綺麗に手入れされていました。
そうこうしているうちに10時になったので、いよいよ宮殿内部の見学に向かいます。チケットには入場開始時刻が分単位で書かれていて、この時間にならないと入れないようになっていました。入り口にはすごい人だかりができていましたが、みんな時間待ちをしていたようだったので、私はその脇をすり抜けてすんなり入場し、まずはオーディオガイドを受け取ります。プラハと違ってさすがに日本人観光客が多いウィーンだからでしょうか、ちゃんと日本語のガイドもありました。これはありがたかったですねぇ。あとはそのガイドフォンを聞きながら部屋を回っていきます。一人旅でもこういう機械があれば楽しめるからいいですね。ただ残念なことに内部は撮影禁止だったので、写真がありません。こればっかりは行ってのお楽しみですね。
ちなみに内部で印象に残ったのは、謁見を待つ騎士が楽しんでいたビリヤード台があった部屋とか、意外と質素だったオーストリア帝国の実質的な最後の皇帝、フランツ・ヨーゼフ一世の部屋とかでしょうか。そして忘れてはならないのが大広間。とにかく広い!長さ40メートル、幅10メートル以上もあるらしく、天井画もすばらしかったです。まさに舞踏会とかが行われそうな雰囲気でした。その大広間の横の部屋には中国風の焼き物の壺が置かれている小部屋が2つあったのですが、他の日本人観光客向けのツアーのガイドさんの話を聞いていると、片方は中国産だけども、もう片方は日本の伊万里焼だそうです。マリア・テレジアはこういったアジアの造形が好きだったらしく、食器類にも伊万里焼があったり、中国風な部屋があったりしました。意外なつながりですねぇ。
言葉では伝えきれませんが、とにかくこんな建築物は日本では見られません。なんとなく貴族になったような気分を味わうには十分すぎるぐらいでした。ちなみに最後の部屋では展示物の一部がはずされていて、日本に行っていると書かれていたのですが、これはたぶんちょうどその頃京都でやっていた「マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿展」に貸し出されていたのでしょうね。こんなところで行き違いになるとは…(笑)。
そういうわけで内部を堪能して外に出たあとは、東側にある庭園へ。ここは別料金なのですが、なかなか手入れの行き届いた綺麗な庭園でした。
↑庭園内部の道です。なんだかヨーロッパを舞台にした映画に出てきそうな、とても雰囲気のあるところでした。
↑宮殿のちょうど向かいに展望台があったので、そこから撮った写真です。もう美しいの一言ですよ。庭園の花も良く手入れされていて綺麗でした。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでも会場が花で綺麗に飾られるように、こちらの人は花に対する思い入れが格別なのでしょうかねえ。
↑別の角度からもう一枚。こういう絵心のある(ように見える)写真を撮るのは難しいですね…。
↑南側からも撮ってみました。4枚目の写真のちょうど真裏に当たる部分ですね。天気が良く、青空が映えてとっても綺麗でした。自分で言うのもなんですが、なにかのパンフレットに使われてもおかしくないぐらいです。
上の写真を撮っていると、不意にアラブ系とおぼしき青年が声をかけてきました。話を聞いてみると写真を撮ってほしいとのことだったので、撮ってあげることにしました。で、せっかくなので私も一枚撮ってもらうことに。向こうから写真を撮ってくれと頼んできて、まさかデジカメ盗んだりはしないだろうと思ったのと、そんな悪いことしそうな雰囲気には見えなかったからです。そうでなければさすがに怖くてデジカメなんて渡せませんからねぇ。まあ自分が写ってる写真は恥ずかしいので割愛します(汗)。
↑宮殿の南側も綺麗に手入れされた庭園になっていて、その先は丘になっていました。そしてその上にはグロリエッテという見晴台のような建物が見えています。
で、そのグロリエッテに向かって歩いて行くことにしたのですが、丘の傾斜がきついために道がジグザグになっていて、思ったより距離があってしんどかった…。でもさすがにここからの眺めは最高でしたね。グロリエッテは入場料を払えば屋上に上がれるようだったのですが、下からでも十分良い眺めだったのでやめました。ちなみに庭園内にはグロリエッテを経由する巡回バスも走っているので、足に自信のない方はそれを使うという手もありますよ。
↑これがグロリエッテです。まさに見晴台という感じで、中央部はカフェになっていましたが、左右は吹き抜けです。もともとが列柱回廊だったので、中央部のガラスはあとで取り付けられたみたいですね。
↑そしてこれがグロリエッテの丘から宮殿を写した写真です。まさに絶景でしたね。一部の友人にはこの写真を印刷した年賀状を送ったので、見覚えがあるかもしれません。人の大きさと比べるとそのスケールが良くわかると思います。
庭園内には他にも植物園や動物園があるのですが、さすがにそこまで回っていると時間が足りなくなりそうだったので、丘を降りて帰ることにしました。というかこの時点ですでに午後1時前だったので、お昼前には出られるという目論見はすでに崩れ去っていたのですが…。
↑これは小グロリエッテという建物らしいです。マリア・テレジアがよくここで朝食をとっていたそうですね。ただここまでわざわざ歩いて見に来ているのは私だけでした。
↑庭園内の散策路です。宮殿周りの喧噪が嘘のように静かで、散策していてとても気持ちよかったです。物思いにふけりながら歩くのにはうってつけの場所でしょうね。こういうのも日本にはあまりない風景ですよねぇ。
↑散策路を歩いていると観光客を乗せた馬車が追い抜いていきました。なんか楽しそうでいいなぁ。今度来ることがあれば乗ってみたいですね。
さて、というわけでシェーンブルン宮殿散策もこれでおしまいです。実はこのあとウィーンではずっと雨にたたられることになるので、たまたまこの日晴れていたのは本当に幸運でした。まあほんとに運が良かったらずっと晴れてたんでしょうけど(汗)。
このあとはニューイヤーコンサートでおなじみのシュトラウス像や、王宮を見に行ったのですが、それはまた次回。