2006年1月10日

    第27回ABCお笑い新人グランプリ

    成人の日のイベントといえばもう一つ、ABCお笑い新人グランプリを忘れるわけにはいきません。他にも新人対象の漫才コンクールはいくつかありますが、ほんとの意味で登竜門と言えるのがこのABCお笑い新人グランプリだと思うからです。去年の日記では「おとなしい感じ」と書きましたが、今年はほんとに白熱したいい大会だったと思います。

    トップバッターは「ベリー・ベリー」。ゲーセンのネタでしたが、ネタとしては発想がおもしろいと思いましたが、爆笑というまでには至らなかったですね。最初というハンデもあったので、仕方ないのかもしれません。個人的には応援したいと思いました。
    次は「ネゴシックス」。去年に引き続いての出場でしたが、ネタ自体はエンタでもやっていたネタだったので、それほど新鮮味はありませんでした。ネゴは結構好きですが、ちょっと押しが弱かったかなという印象です。
    3組目は「天然もろこし」。2年前に見たときは全然おもしろいと思わなかったのですが、今回は予想していたよりはおもしろく見ることができました。
    それから「スーパーZ」。去年の日記では要注目と書きましたが、あの時よりむしろおもしろさが減っている気がしてショックでした。もうちょっとおもしろくなってると期待していたのですが…。
    つづいて「ビタミンS」。実の兄妹コンビですが、なんかほのぼのとした感じでありながら、ネタとして押さえるところは押さえてあって、なかなか侮れないなあと思いました。ボケもツッコミも的確でおもしろかったですよ。
    次に「いがわゆり蚊」ですが、今回一番衝撃を受けたのは彼女のネタです。リップクリームのネタはほんま笑った笑った。彼女はポスト友近の急先鋒かもしれませんねぇ。
    7組目は「とろサーモン」。ここはなんというか、いつものスカシ漫才を展開していました。個人的にはちょっと見飽きた感があるのですが…。とろサーモンって私は普通のコントの方がおもしろいと思います。スカシ漫才で有名になってしまっただけに、ちょっと芸の幅を狭められているようで心配ですね。
    そして次が個人的に応援していた「田中上阪」。美容室ネタでしたが、期待を裏切らないおもしろさで個人的には大満足です。とにかくめっちゃ笑わせてもらいました。特に髪の中にハサミを落とすくだりが良かったなぁ。でも緊張しすぎて上阪のキンキン声がいつにもまして炸裂していました。
    つづいて「にのうらご」。今回最優秀賞争いに食い込むだろうなと予想していたトリオですが、実際おもしろかったです。去年は「3人目の使い方がもっとうまくなれば、きっとはまるんじゃないかと思います」と書いていましたが、実際今年はその3人目(荒牧)の使い方が抜群で、最高でした。
    最後が「日刊ナンセンス」。彼らのネタは初めて見ましたが、ああいうスタイル良いなぁ。ショートコントを重ねるのはイシバシハザマと共通するものがありますが、合間に客席の反応をうかがうというのが新しいと思いました。ちょっと今後注目したいですね。

    そんな10組でしたが、最終決戦に残ったのは、天然もろこし、とろサーモン、にのうらごでした。個人的には天然もろこしよりいがわゆり蚊とか田中上阪の方がおもしろかったと思ったのですが…。そして最終決戦はなぜだか最初のおもしろさが無くて、ちょっとさびしかったように思います。結局最優秀新人賞はとろサーモンが取りましたが、順当なところとはいえ、あのネタで取ったというのがちょっと腑に落ちません。審査員特別賞がネゴシックスだったのはまだわからなくもないですけどね。でもいろいろと要注目のコンビが見られたので満足です。ここからどんなコンビが出てくるんだろうなぁ。とりあえず田中上阪がんばれ!