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    ドイツ・バッハの旅4日目(7/22) その2

    土産物屋から大聖堂までは目と鼻の先でした。ヴェンツェル教会に行く前にもこの大聖堂の前を通っていったのですが、行きは道がわからなくてちょっと遠回りをしていたようです。大聖堂の周りには結構観光客とおぼしき人影が見えましたが、ほとんどが国内旅行のような雰囲気で、私のようなアジア人の姿は皆無でした。

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    ↑部分的に工事中だったのが残念でしたが、晴れてきたこともあって良い感じに撮れました。

    とりあえず入り口で4ユーロ支払って中へ入ります。現在の大聖堂は13世紀頃に建てられたもののようですが、大聖堂自体はそれ以前からあり、現在でも地下祭室部分は12世紀頃の面影をとどめているようです。歴史ある建物なので、外見もそうでしたが、内部もそれ以上に重厚な印象を受けました。ステンドグラスもきれいで、この大聖堂がいかに町の人に愛されてるかということが伝わってきます。

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    ↑ステンドグラスはとても精巧で美しかったです。

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    ↑観光客は結構たくさん来ていました。右側の部分が工事中だったのが悔やまれます。

    この大聖堂にもオルガンはありましたが、それほど大きなものではありませんでした。けれども他にいろいろと歴史のありそうな彫刻などを見られたので、楽しかったです。内部を見学した後は、回廊のようなところから何枚か写真を撮りました。

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    こうやってみるとやはりヨーロッパって石の文化なんだなぁと実感しました。この大聖堂はほんとに一見の価値があると思います。

    そんなこんなで1時間弱ほど大聖堂を見学したので、再び駅に戻ることにしました。少し時間があったので駅の本屋に入ったのですが、ここの本屋にもマンガが置いてありました。せっかくなのでなにか買っていこうと思い、ドイツ版アニメージュみたいな「Koneko」と「AnimaniA」という2冊の雑誌を購入。後で中を読んでみたのですが、日本とほとんど時間差なく最新のアニメやマンガが網羅されているのにはほんとにびっくりしました。あとアニメ、マンガ、コスプレの他にビジュアル系バンドの情報も一緒にされているのにも驚きました。ドイツのサブカル好きな人はこういうのひっくるめてクールだと感じているのでしょうね、なんだか不思議な感じがします。イラスト投稿コーナーも結構レベルが高くて、すごいなぁと思いました。
    あ、あと本屋ではベルリン動物園の人気者、Knut(クヌート)のカレンダーも買いました。Knutはほんまかわいいですねぇ…。

    本屋を出てからコインロッカーに預けていたスーツケースを取り出し、さてそろそろホームに向かおうかと思ったとき、ふと異変に気づきました。なにやらホームが人でごった返しているのです。混み合う時間帯なのかなあと思いながら駅の表示板を見ると、なんと前の列車に60分以上の遅れと表示されているではありませんか。この駅に止まるライプチヒ方面のICEはちょうど2時間ごとに来るのですが、私が乗ろうと思っていた15:07発の前のICEというと、13:07発のはずです。それが14:30になっても来ていないというのは、事故かなにかあったんじゃないかと不安がよぎりました。ホームのアナウンスもドイツ語だけなのでさっぱりわかりませんし、どうしたものかと考えた末に、とりあえず次に来たICEに乗れないかどうか、聞きに行くことに。駅の案内所も人でごった返していましたがとりあえず順番を待ち、この切符で次のICEに乗って良いかとたどたどしいドイツ語で聞くと、乗っても良いとのことでした。これで少し安心して列車の到着を待っていると、14:50頃にやってきました。結局予定より早く列車に乗ることができたので、結果として良かったのですが、さすがにあのときはどうなることかと思いましたよ。DBはヨーロッパでは正確な運行をしている方みたいですが、日本とはやはり違うんだなぁということを実感させられました。

    そして列車に乗り込むと、いきなり他の乗客に英語でなにやら尋ねられました。なんか「バーリン」がどうしたこうした、って言っているのですが、なんのことやらさっぱりわからず、それって何?って聞いたのですが、要領を得ません。しばらくしてあきらめたのか、他の乗客に質問して解決したみたいですが、それではじめて「ああ、そうか、バーリンってBerlinのことか!」と気づきました。Berlin=ベルリンと頭の中にインプットされている私には、英語風に発音されるとさっぱりわからないのでした。しかしあの人も周りに英語話せそうな人一杯いるのに、なんでわざわざ私に質問してきたんでしょうねぇ。日本にいるとよく道を聞かれる私ですが、海外でもその本領を発揮するとは夢も思いませんでしたよ(苦笑)。

    列車内は列車が遅れていることもあって当然乗客でごった返していたのですが、運良く空席があったので座ることができました。といっても目指すライプチヒまではたかだか30分少々なので、あっという間でした。結局15:30頃にライプチヒ到着。

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    ↑ライプチヒ駅もフランクフルト駅と同様に行き止まり式のホームを持つターミナル駅でした。

    ライプチヒ駅はとにかくでかい駅でした。そして最近改装されたらしく、近代的なショッピングセンターもあります。しかしここまでずっと比較的人の少ない街を観光してきただけに、ライプチヒの人の多さにはちょっと恐怖すら感じました。こういう都会も悪くはないですが、やっぱり田舎町の方が楽しいですねぇ。

    駅を出て、まずは例のごとく観光案内所へ行ってみたのですが、なんともう閉まっているではありませんか。ガイドブックには、日曜日の営業時間は16時までと書いてあったのに…。どうやら15時までが正解だったようで、買おうと思っていたLEIPZIG CARDという、市内交通が乗り放題で主要施設の入場料金も割引になるカードを買いそびれてしまいました。おまけに途中から雨は降り出すし、もうさんざんです。まあそれでも気を取り直して、まずはホテルへと向かうことにしました。

    ライプチヒは都会なだけあって中心部のホテルは宿泊料が高いので、仕方なく中心部から少し離れたところにあるホテルを予約していました。ライプチヒ駅前から7番のトラムに乗り、7つ先のSellerhausen電停で下車して、ホテルを目指します。ホテルはこの電停のすぐそばにあるということだったのですが、Sellerhausenはトラムの他にDBの駅もあるので、降りた場所と地図の位置関係がいまいちよくわからず、意外と難儀してしまいました。それでもなんとかホテルを発見し、中に入ろうとすると鍵がかかっているではありませんか。うーん、どうしたものかなあと思っているとインターホンを発見。ボタンを押してしばらく待っていると、扉が自動で開きました。目の前の階段を上がるとフロントがあり、そこでチェックインを済ませて部屋へ。部屋はツインベッドのある部屋でそこそこ広く、風呂場にはちゃんとバスタブもありました。その代わり冷蔵庫がなかったのはちょっとマイナスでしたね。まあ1泊41.16ユーロ(約6,600円)という値段を考えれば、十分すぎる部屋でしたけどね。

    ホテルに荷物を置き、再び外出…の前に、フロントでおすすめのお店を教えてもらうことに。おすすめのお店を紙に書いてくれたのは良かったのですが、できれば地図も添えて欲しかったなぁ…。でもあとでガイドブックを見たら、教えてもらったお店は有名店だったようで、ちゃんと載っていました。まあまだ晩ご飯には早いので、市内観光をすることに。8番のトラムに乗り、Neues Rathaus(新市庁舎)電停で下車します。

    新市庁舎はえらくモダンな建物で、特に見るべきものはありませんでした。その後J.S.バッハがカントル(音楽監督)をつとめていたトーマス教会に行こうと思ったのですが、どうやら道を間違えていたようで、えらく遠回りをしてしまいました。それでもトーマス教会はこのドイツ・バッハの旅で一番のハイライトだったので、たどり着いたときには感慨がありました。

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    ↑トーマス教会の西側から撮影したもの。ちょうど夕暮れ時だったので、西日が映えてきれいでした。

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    ↑上の写真を撮影した場所のすぐそばで、バッハの顔を模した像がひっそりとたたずんでいました。

    トーマス教会の南側には有名なバッハ像があるのですが、観光で来ている子供たちがバッハ像の前で遊んでいたので、写真を撮るどころではありませんでした。それでも何枚かは撮ったのですが、翌日に撮り直したものの方がきれいなので、次回載せることにします。

    この日は20時からトーマス教会で、Sirenian Singersというイギリスの合唱団のコンサートがあるということだったので、後で聴きに来ることにして、まずは少し早い晩ご飯を食べることにしました。まずはホテルの人に教えてもらった「Auerbachs Keller(アウアーバッハス・ケラー)」というお店に行ったのですが、残念ながら貸切営業ということで、入ることができませんでした。そこでパウラーナーというお店に行くことにしたのですが、こちらも改装のためか休業中…。仕方がないのでカフェ・バウムというお店に行くことにしました。ここもリストやワーグナーが常連だったという歴史あるカフェです。

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    ↑アウアーバッハス・ケラーのあるMadlerpassage(メードラーパッサージュ)というショッピングアーケードです。アーケードといっても石造りなので重厚感があります。

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    ↑アウアーバッハス・ケラーはこの階段を下りたところにあります。この店は1525年創業で、ゲーテのファウストにも登場することから、世界的に有名なようです。この像もファウストの一場面を模したものです。

    カフェ・バウムは店の外にテラス席があるので、そこで食事することにしました。ローストポークと黒ビールを注文したのですが、待っている間に雨と強風が襲ってきて、なかなか大変でした…。しばらくして料理がやってきましたが、ローストポークはなかなか美味でした。しかしこれとビール2杯で17.8ユーロ(約2,900円)というのは結構高かったですね。有名店だからかなぁ。

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    ↑なんかずいぶん変わった盛りつけ方ですよね。両側にあるクネーデル(マッシュポテト入りのパンのようなもの)の上にはなんだかさくさくとした食感の茶色い物体が乗っていたのですが、あれがなんだったのかいまだによくわかりません。奥にあるのは赤キャベツのザワークラウトですが、これもあったかくておいしかったです。

    19時過ぎに食べ終わったので、もう少しあたりを散策してから再びトーマス教会へ。Sirenian Singersの演奏を聴くのはもちろん初めてでしたが、知らない曲ばかりながら、コーラスの美しさにうっとりでした。うっとりしすぎて途中何度か意識が飛んでましたが…(汗)。どちらかというと古典的な合唱ではなく、前衛的な印象を持ちましたが、是非また聴いてみたいと思わせるものでした。

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    ↑やはりこういうところで歌うと音の響きも違うんでしょうねぇ。

    コンサートは1時間半ほどで終わり、帰りは8番のトラムで帰ろうとNeues Rathaus電停に向かったのですが、なんと8番の路線は20時で営業終了していました。もうさすがに外は真っ暗だったので、あんまりうろうろ歩きたくないなぁと思いながらも10分ほど歩き、Johannisplatz電停から7番のトラムに乗って、無事にホテルへ帰りました。翌日は一日ライプチヒ観光でしたが、それはまた次回。

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    ↑おまけ。ホテルに備え付けられていたドライヤーなのですが、ドライヤーのくせにALASKAってどんなネーミングやねん!しかしこちらは電圧が高いせいか、小型なのにずいぶんパワフルでした。

    ドイツ・バッハの旅4日目(7/22) その1

    この日は朝から雨が降っていて、しかも風邪気味のようで微妙に熱っぽかったので、憂鬱な気分で目が覚めました。とは言っても今日はエアフルトを出発しなければならなかったので、身支度を済ませて食堂へ。食堂でホテルの人に”Regnet es heute ganzen Tag?(今日は一日雨?)”とかなり文法の怪しいドイツ語で聞いてみると、”Ja.(はい)”と答えが返ってきました。うーん、一日雨なのかーとちょっと悲しくなりましたが、出発しないわけにはいかないので、8:30ぐらいにホテルをチェックアウト。昨日と同じNibelungenweg8:32発のトラムに乗って、エアフルト中央駅に向かいます。

    今日はまずここからRB(Regional Bahn・普通)に乗ってナウムブルク(Naumburg)という街へ。人口3万人ほどの小さな街ですが、この町にあるヴェンツェル教会にはバッハが演奏したと言われるヒルデブラント・オルガンがあり、正午からコンサートがあるとのことだったので、是非聴きに行こうと思ったのです。

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    ↑私が乗ったRBの行先表示板。終点のハレ(Halle)には後日行くことになります。ところで駅名の最後に付いてる(Saale)ですが、これはどうもザーレ川沿いの、という意味のようですね。きっと他にもHalleという駅があって、そこと区別するためなのだと思います。

    電車はエアフルトを出てすぐに、ワイマール憲法で有名なワイマールに到着。ほんとはここにも立ち寄りたかったのですが、時間がなかったので涙を飲みました。そしてナウムブルクには9:53着。外はもちろん雨がしとしと降っていました。

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    ↑ナウムブルク駅前には路面電車が止まっていました。この街に路面電車が走っていることは知らなかったのでちょっとびっくり。エアフルトと違ってここの路面電車は結構年期が入っていました。

    路面電車にも乗ってみたかったのですが、どこへ連れて行かれるやらわかったものではないので、あきらめました。とりあえず町の中心部はちょっと離れたところにあるので、歩くことに。10分ほど歩くと街のシンボルである大聖堂の塔が見えてきました。ただ大聖堂も見学できるのは午後からだったので、とりあえず後回しです。

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    ↑大聖堂の塔です。これはなかなか歴史を感じる建物でした。

    そしてもうしばらく歩くと町の中心部へと入っていきます。ただこの日は日曜日だったので、ほとんどの店が閉まっていてちょっともの悲しかった…。ヴェンツェル教会はここにありました。

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    ↑ヴェンツェル教会の扉です。飾り付けが非常に重厚でした。

    さて、ヴェンツェル教会に到着したのは良いものの、コンサートまではまだ1時間半ほど時間があったので、暇つぶしのためにとりあえずは観光案内所へ。幸いここは日曜日でも開いていて、パンフレットをもらうことにしました。するとなんと出てきたのは日本語のパンフレットではありませんか。こんな小さな街で日本語のパンフレットがあるなんてすごいなぁ、とちょっと感動しました。ただこれは街の紹介みたいなものだったので、地図が書かれたものももらい、少し街を散策することに。

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    ↑これはマリエン門と呼ばれる遺跡です。かつてこの街は堀に囲まれていたようで、その遺跡があちこちにありました。

    マリエン門を見た後は再び観光案内所へ。ここではおみやげも売られていたので、今度こそ割らないことを心に誓いつつ、白ワインを買いました(笑)。しかし濡れた石畳はほんとに危険です。この日も何度がつるっといっていたので、ほんとに気が気ではありませんでした。

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    ↑この家は哲学者ニーチェがかつて住んでいたところです。中は博物館になっているようですが、外から見るだけにしました。

    そうこうしているうちにいい時間になったので、ヴェンツェル教会の中へ。教会内部は壁面が白く明るい雰囲気でした。ここのコンサートは有料だったので、2.5ユーロ払ってごく簡単なパンフレットを受け取り、席に着きます。正午にコンサートが始まったのですが、どうももらったパンフレットの曲目を演奏していないような気がしました。私の思い過ごしかもしれませんが…。でもオルガンの音色はとてもすばらしくて感動でした。演奏時間が30分と短かったので、もっとこのオルガンで知っている曲を聴いてみたかったですね。

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    ↑ヴェンツェル教会内部は見てわかるようにとても明るい雰囲気でした。

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    ↑そしてこれがヒルデブラント・オルガンです。外観もすばらしいですが、音色はもっとすばらしかったですね。

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    ↑もう少しズームしてみました。装飾もなかなか手が込んでいて、歴史を感じます(もちろん当時のままではないでしょうが)。

    コンサートが終わって外に出ると、雨が上がって晴れ間が差していました。今日は一日雨かと覚悟していたので、これはラッキーとばかりに教会の写真なんかをすべて撮り直しにかかることに。おかげで比較的きれいに撮ることができました。

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    ↑ここが市の中心部、マルクト広場です。正面に見える塔がヴェンツェル教会。

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    ↑同じくマルクト広場にあるRathaus(市庁舎)とRatskeller(レストラン)。ドイツの市庁舎には必ずと言っていいほどRatskellerという地元の料理とお酒を出すレストランがあるので、困ったときはここに行けばおいしいものが食べられます。日本ではあまり考えられないですよねぇ。

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    ↑マルクト広場にある他のカフェ。晴れてきたので人も増えてきました。

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    ↑市庁舎の前までは線路の跡が残っていました。昔はここも路面電車が走っていたんでしょう。何で市中心部の路線がなくなってしまったんでしょうね。

    さて、そろそろお腹が空いてきたので、お昼ご飯をとることにします。といっても開いている店が少なかったので、トルコ料理のお店でドネルケバブを食べることにしました。実はドネルケバブを食べるのはこれが初めてだったのですが、野菜たっぷりでボリュームがあって、なかなかおいしかったです。でも値段的には確か2ユーロぐらいしたと思うので、比較的割高かなあと感じました。

    お腹がいっぱいになったところで行動再開。今度は大聖堂に向かいます。途中たまたま土産物屋が開いていたので、Traubenbrandとかいうドイツワインのかす取りブランデーの小瓶を購入しました。フランスのマールやイタリアのグラッパといったかす取りブランデーは有名ですが、ドイツワインのは聞いたことがなかったので、これはおもしろい買い物ができました。ちなみに帰国後飲んでみましたが、なかなか癖の強いお酒で、味的にはあまり好みじゃなかったかなぁ。

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    ↑土産物屋があった街の大通り。日曜日なので人通りはまばらでした。ここにもかつて線路がひかれていたとおぼしき痕跡があります。

    このあとは大聖堂見学をするのですが、続きはその2で。

    北条鉄道・三木鉄道

    JR加古川線にはかつて高砂線、三木線、北条線、鍛冶屋線という4つの支線がありました。このうち高砂線と鍛冶屋線はすでに廃線となり、北条線と三木線はそれぞれ第三セクター方式の北条鉄道・三木鉄道となって存続しています。しかしそんな三木鉄道も経営難から来年3月末で廃線となることが決定してしまいました。個人的にずっと乗ってみたいと思っていた路線だったのですが、廃線と聞いたからには乗っておかなければ、と思い乗りに行くことにしました。

    現地へはJRで行った方が速いのですが、せっかくなので神戸電鉄も全線制覇してしまいます。まず阪急に乗って新開地駅に行き、そこから神鉄に乗りかえて終点の粟生まで向かうことにします。

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    ↑粟生行き普通列車。日中は粟生まで30分に1本程度ですが、2駅手前の小野までなら15分に1本あるので、割と本数は多いです。

    新開地11:00 – 粟生12:05(神戸電鉄粟生線・普通粟生行き)
    神鉄は正確に言うと新開地の次の湊川が始発駅になります。湊川を出ると電車は急勾配を上り始め、ほどなくして長田に到着。このあたりの光景が神鉄を登山電車と言わしめる所以でしょう。いかに神戸が山と海に挟まれた地域かということがよくわかります。電車は完全に廃止となってしまった旧・菊水山駅を通過し、鈴蘭台に到着。三田方面はここで分岐しているので、この先は初めて乗る路線ということになります。鈴蘭台周辺はニュータウンになっていますが、そこから先はしばらく山間を縫うように走っていき、今度は急勾配を下りていきます。押部谷、志染、三木を過ぎ、やがて小野に到着。このあたりになるとさすがに乗客もまばらでした。そして1時間少々で終点の粟生に到着です。

    粟生12:10 – 北条町12:32(北条鉄道・北条町行き)
    ここからがいよいよ今回の旅のメインイベントです。まずは北条鉄道で終点の北条町(ほうじょうまち)に向かうのですが、乗り換えの時間があんまりなかったので、写真を撮っていて危うく乗り損ねるところでした(汗)。これを逃すと次は1時間後だったので、危ない危ない…。

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    ↑北条鉄道はレールバスなのですが、この車両はバスという感じには見えませんね。

    乗車直後に扉が閉まり、列車が発車します。平日の昼時だったので、乗客はまばらでした。途中の停車駅は6つですが、なかなか味のある駅が多くておもしろかったです。時間があればゆっくり降りてみたかったなあ。また沿線ではあちこちでコスモスが咲いていて、とても綺麗でした。

    そして列車は終点・北条町に到着。…といってもここから特に行きたいところもなかったので、同じ列車でそのまま折り返すことにします。

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    ↑北条町にて。左の車両はまさにバス、という感じがしますね。

    北条町12:42 – 粟生13:04(北条鉄道・粟生行き)
    行きは運転台の後ろの席であんまり景色が見えなかったので、帰りは立って乗ることにしました。乗客は帰りの方が多かったです。まだこの時間は買い物とかに出かける人が多いのでしょうね。

    そして再び粟生に到着。今度はここからJR加古川線に乗り換えて、3駅先の厄神を目指します。

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    ↑加古川線はかつてディーゼルカーが走っていた頃に乗っていますが、電化してから乗るのは初めてです。これは小浜線を走っているのと同じ125系ですね。まだ新車の輝きが…。

    粟生13:07 – 厄神13:20(JR加古川線・普通加古川行き)
    できれば125系に乗ってみたかったのですが、来た電車は103系の改造車でした。ただまあこれはこれでおもしろかったです。加古川線内はワンマン運転のため、運転席後ろには運賃箱や運賃表が設置され、また乗客用のドア開閉ボタンも設置されているなどかなり改造されています。それに103系の2両編成というのもなかなか珍しい光景です。環状線でおなじみの103系も手を入れるとここまで変わるのか…。

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    ↑加古川線用の103系3550番台。中間車に運転台をつけて先頭車に改造しているため、前面が真っ平らでなんだか不思議な感じです。

    厄神からは三木鉄道に乗り換えます。ただここだけは乗り継ぎが悪く、30分ほど時間をつぶすことにしました。ほんとはお昼ご飯を食べたかったのですが、駅前に食事のできそうなところがなかったので断念。お腹空いたなぁー。

    厄神13:55 – 三木14:08(三木鉄道・三木行き)
    三木鉄道が廃線になるということで、週末はきっと私のような乗客が増えるだろうと思い、あえて平日を選んだのですが、この日も夫婦で廃線間際に乗りに来ているとおぼしき乗客がいました。彼らもしきりにカメラを向けていたため、二人が写らないように写真を撮るのが大変…。まあ人のことは言えませんけどね(汗)。また沿線ではサンルーフを開けて列車にカメラを向け、撮影しながら併走する車もいました。あれはなんだったんだろうなぁ。
    三木鉄道には全部で9つの駅があるのですが、駅間距離が数百メートル程度のところがほとんどのため、あっという間に終点の三木に着いてしまいました。しかしここの沿線も田んぼの中を走る感じで、なかなか楽しかったです。ただ地元の人の利用はほとんどないように感じました。三木線はもともとが貨物輸送のための路線だったため利便性に乏しく、廃線はやむを得ないところかもしれません。

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    ↑三木鉄道の時刻表。だいたい1時間に1本ぐらいです。

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    ↑そしてこれが三木鉄道の車両です。

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    ↑車内は北条鉄道と違い、クロスシートが設置されていました。広告枠には沿線の小学生が描いた「ありがとう三木鉄道」の絵が飾られていて、ちょっと寂しい気分になりました。

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    ↑終点の三木駅にて。駅舎にも歴史を感じます。

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    ↑三木駅の待合室。これも趣があって良いですね~。ここだけでも保存してくれないかなぁ。

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    ↑そして三木駅の駅舎を駅の外から写してみました。瓦葺きなのがおもしろいですね。

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    ↑入り口横には廃止のお知らせが書かれていました。よく見ると「廃」の字がやまいだれになっていますね。廃止に心病んでいるのだと思うことにします。

    終点の三木まで来てしまいましたが、まだ時間があったので、沿線の風景も含めて列車の写真を撮ることにしました。1時間に1本しかないので、シャッターチャンスはそれほどありません。とりあえずこの列車が戻るところを撮りたいと思い、歩いて数駅戻ることにしました。途中道がわからなくなって一瞬不安になったのですが、なんとか線路が見えるところまでたどり着き、写真を撮りました。ついでにこの列車がもう一度戻ってくるタイミングでまた写真を撮り、これで帰ることにしました。でも個人的にはこの写真の写り具合には不満が残ります。もうちょっとうまく撮りたかったな。

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    ↑帰る途中、別所駅があったので立ち寄ってみました。この寂れ具合が何とも言えず良いなぁ。

    三木駅に戻る途中、別所とれとれ市場という即売所があったので、野菜を買って帰ることにしました。やっぱりこういうところで買うと安いですねえ。その後三木駅まで戻り、そこからさらに歩いて神鉄の三木駅へ。ここから再び神鉄に乗って帰宅しました。

    ドイツ・バッハの旅3日目(7/21) その2

    シュロの木館の内部は案外狭く、30分ほどで全部見終わってしまいました。この後はアルンシュタットにある他の教会を巡ってみることにします。

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    ↑これはLiebfrauenkirche(聖母教会)です。なかなか年季の入った建物のように見えました。

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    ↑聖母教会のオルガン。こちらは後で設置されたみたいな感じがして、やけに新しかったです。右側に地元の子供が描いたとおぼしき絵が飾ってありました。

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    ↑ここの教会は入り口を入ると左に祭壇、右に座席という感じで左右に細長い構造ををしていました。教会って入り口正面に祭壇が見えるのが普通だと思っていたのですが、どうもそうではないところもあるみたいですね。ただ後で知ったことですが、入り口は西側という決まりがあるみたいです。

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    ↑ステンドグラスもなかなか立派なものでした。

    それからOberkirche(上部教会)にも行ってみたのですが、残念ながら改装中…。内部には入れたものの、肝心のオルガンにはカバーが掛けられていて見ることができませんでした。

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    ↑ここはかつてバッハ一族が集まったという料亭「Goldene Sonne(黄金の太陽亭)」です。ここではバッハがいた頃のメニューが食べられるそうですが、時間もなかったので立ち寄りませんでした。

    さて、アルンシュタットの名所も大体見たので、エアフルトに戻ることにします。12:24発のREに乗り、12:44エアフルト着。ここからはエアフルトを駆け足で見ていくことにしました。

    まず最初は街の中心部であるAnger広場近くにあるKaufmannskirche(カウフマン教会・商人教会)へ。しかしここも絶賛改装中…(涙)。オルガンはまたしてもカバーが掛けられていて見えませんでした。失意のうちに教会を後に。

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    ↑Anger広場。トラムの乗り換え地点にもなっていて、人が多かったです。

    仕方ないので次はBarfusserkirche(バーフュッサー教会)へ。しかし周りは塀で囲まれていて入り口が見あたりません。しかもよく見ると壁が一部残っているだけで内部が雨ざらしではありませんか。どうやらバーフュッサー教会は教会跡というほうが正しいようです。ガイドブックには何も書いてなかったのでてっきり普通の教会だと思ったのに…。

    3度もオルガンを見られず不本意な結果になってしまいましたが、これにもめげずすぐ近くのPredigerkirche(プレーディガー教会)に向かいます。ここはパッヘルベルがオルガニストをしていたことで有名な教会なのですが、オルガンの響きもすばらしいし、内装も感動ものです。ちょうどオルガンを演奏していたので、オルガン正面の二階席に座り、しばし聴き入っていました。

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    ↑ここのオルガンは見た目もすばらしいものでした。下で演奏してる人が小さく見えることからもそのスケールがわかると思います。

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    ↑そしてステンドグラス。

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    ↑教会を外からみるとこんな感じです。縦に長い構造なので、正面から見るとこぢんまりと見えます。

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    ↑入り口左側にあった扉。なんか模様がラピュタっぽいなあとか思ってしまいました。

    プレーディガー教会を出た後は、歩いて大聖堂に向かいます。昨日はほとんど人影の見えなかったDomplatzですが、この日は市が立っており、たくさんの人でにぎわっていました。ただ着いたのがもう午後2時過ぎだったので、そろそろ撤収の時間だったようです。私はお昼ご飯を食べていなかったので、焼きソーセージを食べようと思ったのですが、一軒目の店はもうソーセージがないと言われてしまいました。幸いもう一軒の店にはまだあったので、無事に食べることができて一安心。やっぱり焼きソーセージはおいしいなぁ~。

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    ↑Thuringer Bratwurst(テューリンゲンの焼きソーセージ)の店。この看板は結構あちこちで見たので、チェーン店かなにかかもしれません。

    お腹も一杯になったところで、大聖堂の中に入ります。大聖堂というだけあって中はかなり広く、観光客がたくさんいました。祭壇の周りは結構暗かったので、写真を撮るのにちょっと苦労しました。

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    ↑大聖堂の祭壇。夜景モードで撮っているので明るく見えますが、実際はもっと暗かったです。とても雰囲気がありました。

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    ↑大聖堂のオルガンです。これは意外と新しい感じがしました。これも音を聴いてみたかったなぁ。

    続いてルターが滞在したことで有名なアウグスティーナー修道院へ。内部はガイドツアーでしか見学できないのですが、残念ながらドイツ語のガイドさんしかいませんでした。その代わり各国語で書かれた説明書きを貸してくれるようだったのですが、日本語のが欲しいと言ったのに最初に持ってきたのは韓国語(苦笑)。ドイツ語以上にわからへんっちゅうねん!と思いながら違うと言うと、今度はちゃんと日本語のを持ってきてくれました。まあドイツの人からすれば同じように見えるのでしょうねぇ。

    ガイドツアーに参加したのは、私とドイツ人の夫婦だけだったので、ガイドさんはドイツ人夫婦に一生懸命説明していました。なんだか疎外感を感じてとても寂しかったのですが、ドイツ語が理解できないんだから仕方ありません。説明書きを読みながら見て回ったのですが、修道院なので内部はとても質素な感じでした。ルターが滞在したという部屋も見ましたが、とても狭くて窮屈そうでした。

    約1時間のガイドツアーも終わり、ガイドさんと別れて帰ろうと思ったのですが、トイレに行きたかったので、ガイドツアーのチケット売り場に併設されていたレストランのトイレを借りることにしました。受付の人に一言断りを入れ、トイレに入ると洗面台の上にお金を置くためのお盆が置いてあります。こういう場所ではトイレを借りたらお金を払うのがこちらの常識なんだなあと思いながら、私もお金を置いて外にでました。

    修道院を出た後はトラムに乗り、Anger広場に戻ります。このときずいぶんひどい雨が降っていたので、広場の近くにある本屋で雨宿りをすることにしました。結構大きな本屋だったのですが、ここも日本のマンガはかなりの品揃えです。「東京BABYLON」や「満月をさがして」「よつばと」など、新旧問わずいろんな作品がありました。

    それから昨日も立ち寄ったクレーマー橋に向かい、おみやげを買うことにしました。せっかくだからワインが良いかなぁと思い、ワインショップへ。ちょうどハーフボトルの白ワインがあったので、これを買うことにしました。しかしこの直後、またしても悲劇がっ!雨のせいで石畳も濡れていたのですが、橋のたもとの下り坂でつるっと滑ってしまい、手に持っていたワインの入った紙袋を地面にたたきつけながら転んでしまいました。当然買ったばかりのワインはどぼどぼと…。恥ずかしいやら情けないやらで穴があったら入りたかったです(泣)。たまたま横を通った家族連れも「ほら、ここはあぶないから気をつけなさい」みたいなことを(たぶん)子供に言い聞かせているようで、悲しかった…。まあ割れたボトルでけがをしなかっただけ良かったのかもしれません。とりあえず近くにあったゴミ箱に、泣く泣く紙袋ごと捨てました。

    さすがにもう一度同じ店でワインを買うのも悲しすぎるので、結局おみやげはあきらめて再びプレーディガー教会へに向かいました。今日は17時からここでコンサートがあるのです。入り口で10ユーロを支払い、席について開演を待つことにします。コンサートはオルガンとカウンターテナーによるもので、バードやブクステフーデ、パーセルと言った私の好きな音楽家の曲が中心でした。しかしこのとき私はちょっと風邪気味で頭が痛く、若干ぼーっとしながら聴いていたため、どんな演奏だったのかあんまり覚えていません(汗)。ただ聴いていて心地よかったことだけは覚えています。

    演奏は1時間少々で終わり、外に出ると雨はほぼ上がっていました。演奏中ずっと座っていたおかげで体調も多少ましになっており、再び活動を開始することにします。といってももう18時を回っていたので、晩ご飯を食べることにしました。昨日はビールを飲んだので今日はワインにしようと思い、あらかじめホテルの人におすすめのレストランを聞いていたので、そこに行くことにします。

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    ↑これはエアフルトの市庁舎です。この近くに目的のレストランがありました。

    お店の名はKostritzer “Zum Guldenen Rade”といい、テューリンゲンを代表する黒ビールの銘柄Kostritzerの名を冠しているだけあって、どちらかというとビールがメインのようです。でもせっかくなのでワインを頼むことにして、メインディッシュにはテューリンゲン風ポークステーキを選びました。ポークステーキは味付けが絶妙で、思っていたよりおいしかったです。そしてワインも赤(ドルンフェルダー)と白(ミュラー・ツルガウ)の両方を飲んだのですが、やはり赤はドイツらしい独特の味でした。日本では専門店以外であんまりドイツの赤ワインを見かけませんが、こちらでは普通に置いてあるようです。

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    ↑見えにくいですが、ポテトフライの上にポークステーキが乗っています。赤ビートの色が毒々しいですが、味はさっぱりしていました。

    さすがにビールと違い、ワインを2杯も飲むとかなり酔いますね。そのせいか帰るときに出口と逆方向に帰ろうとしていまい、店の人に出口はこっちですよと言われてしまいました(汗)。この店は昨日の店よりちょっと高めの値段設定だったこともあり、しめて20.3ユーロ(約3,300円)なり。まあワインがおいしかったのでよしとします。店を出たときまだ20時前だったので、このままホテルに帰るのももったいないなあと思い、たまたま来たトラムに乗ってエアフルト中央駅へ。

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    ↑駅前広場の様子。こうしてみると歴史のありそうな駅舎です。

    中央駅まで来たのは良いのですが、結局他にやることもなく、体調もそんなに良くは無かったので、結局ホテルに帰ることにしました。旅の疲れもあったので、21時頃に就寝。翌日はエアフルトを出ていよいよライプチヒへと向かいますが、それはまた次回。

    ドイツ・バッハの旅3日目(7/21) その1

    今日はエアフルト中央駅を9:15に出る列車に乗らないといけなかったので、朝6時に起床。シャワーついでに洗濯も済ませてから朝食を取りに食堂へと向かいました。食堂もすてきなところでしたし、天気も最高だったのでとても良い気分です。

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    ↑朝食バイキングはこんな感じ。右端のにわとり型の器の中にはゆで卵が入っていました。

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    ↑それではいただきまーす。先ほどのテーブルにはパンがないのでおかしいなあと思っていたら、各テーブルに置いてありました。ジャムも日本で食べたことないようなもので、おいしかったです。

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    ↑窓から中庭が見えるのもポイントが高いです。

    すてきな朝食を取った後は、Nibelungenweg8:32発のトラムに乗ってエアフルト中央駅に向かいます。土曜日だったのでこの時間帯のトラムは30分に1本しかなく、乗り遅れると大変です。前日えらい目にあった一日券もなんとか車内で買うことができ、事なきを得ました。

    中央駅から今日はArnstadt(アルンシュタット)という街に向かいます。片道20分と近距離だったので、インターネットでは切符が買えませんでした。なのでまずは券売機で切符を買うことにします。DBにはクレジットカード専用の券売機があり、英語も表示できるため慣れれば操作はそれほど難しくなく、無事に往復切符を9.6ユーロで購入。それからホームに上がり、目的の列車に乗り込みました。

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    ↑エアフルト中央駅の駅標。この駅はどうやら改装中のようで、新しい部分と旧来の部分が混在していました。

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    ↑そしてこれが今回乗る車両です。気動車ですがかなり新しい車両でした。

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    ↑車内の様子。なんというか、めっちゃ綺麗でした。ローカル線の列車でこのクオリティとは、DB恐るべし…。

    定刻の9:15に発車。車内はほとんど乗客もなく閑散としていました。RE(Regional Express・快速)なので途中の停車駅は1つだけで、あっという間にArnstadtに到着。

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    ↑Arnstadt駅の券売機。向かって左がクレジットカードしか使えないタイプで、右が硬貨・紙幣の使えるタイプです。右側の機械は駅名一覧から駅名コードを調べて打ち込まないといけないので、ちょっとめんどくさいです。

    さて、このArnstadtという街は、J.S.Bachが18歳から22歳までを教会のオルガニストとして過ごしたところです。あの有名な「トッカータとフーガ ニ短調」や「小フーガ ト短調」はこの街にいた頃に作曲されたと考えられています。ですが規模としては小さな街でした。
    駅からは15分ほど歩いて街の中心部へ向かいます。Arnstadtに限らず、中心部が駅から離れている街は結構多いみたいです。古い街だと街中まで線路を引くことができなかったのかもしれません。そういえばかつて日本でも汽車が走っていた頃は、火事を恐れて駅は街はずれに作られることが多かったことを思い出しました。途中本屋にも立ち寄ってみましたが、こんな小さな本屋にもマンガがあるのには驚きました。なにをチェックしてるねん、と言われそうですが…。

    中心部にはJ.S.Bachがオルガニストを勤めたその名もずばりJ.S.Bach教会や若きバッハ像、歴史博物館”Haus zum Palmbaum(シュロの木館)”などがありました。しかしさすがにここまで観光に来る人はなかなかいないらしく、観光客はまばらでした。ですがこういう雰囲気のほうがゆっくり観光できるので良いですね。

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    ↑J.S.Bach教会。歴史のありそうなたたずまいでした。しかし朝は天気良かったのにちょっと曇ってきています…。教会は10時に開くようだったので、しばらく他で時間をつぶすことにしました。

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    ↑上の写真下部の銘板を拡大したもの。J.S.Bachは1703年から1707年までここで最初のオルガニストとして働いた、みたいなことをたぶん書いているのでしょう(おい)。

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    ↑そしてこれが若きバッハ像です。教科書に載っているバッハのイメージからするとかなり違和感があります。鼻高いしかっこいいですよねえ。

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    ↑こちらがシュロの木館。観光案内所が併設されていたので、パンフレットをもらいました。

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    ↑ここはBachhausだそうです。…が開館日が週2回ほどで全くやる気が感じられませんでした(苦笑)。結構楽しみにしてたんですけどねぇ。

    一通り建物を見ていたら10時になったので、J.S.Bach教会に戻りました。中ではオルガンの演奏も聴くことができました。このオルガンをバッハも弾いたのか、と思うとやはり感動しますね。ちなみに係の人が教会の由来なんかの解説を見せてくれたのですが、なんと日本語で書かれたものがあってびっくりしました。誰かがボランティアで書いてくださったのでしょうが、非常に参考になって助かりました。

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    ↑教会内部は思ったよりシンプルで美しいものでした。重厚さはありませんが、これはこれで良いものです。

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    ↑後ろを振り返ったところ。やはりオルガンが目を引きます。

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    ↑そしてこれがオルガンです。ここのオルガンの音色も良い感じでした。

    オルガンを楽しんだ後はシュロの木館に行くことに。内部には古いオルガンのコンソール(演奏台)があり、とても興味深かったです。うれしくて思わず写真を撮りまくってしまいました(笑)。

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    ↑オルガンのコンソール。これは鍵盤もストップ(音栓)も少ないので、初期のもののようです。

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    ↑近くで見るとこんな感じ。割と素朴な感じがします。

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    ↑こちらはもうすこし後の時代のものでしょうか、鍵盤も3段になり、ストップも増えています。

    さて、このあともオルガンを巡る旅はまだまだ続きます。

    ドイツ・バッハの旅2日目(7/20) その2

    バッハの家を出ると、時刻はすでに13:30を回っていました。この時点で当初の予定より1時間以上も遅れていたので、ちょっと早歩きで世界遺産のヴァルトブルク城を目指します。城へ行くにはアイゼナハ駅前から出ているバスに乗ればいいのですが、本数が1時間に1本しかありません。しかし城のふもとにある駐車場からのバスは20分に1本だったので、そこまで歩くことにしました。

    城のふもとのWartburgalleeバス停を13:44に発車するバスに乗ろうとがんばって歩いたのですが、バス停にはなぜか乗る予定のバスの時刻が書かれていません。周りを見渡してもそれらしいバス停はなく、うわー、どうしようと思っている間に発車予定時刻を過ぎてしまいました。次のバスは14:04発だったのですが、バス停を見つけられる自信がなかったので、仕方なくヴァルトブルク城まで歩いて上ることに。しかし城は小高い山の上にあるために歩いて上るのはなかなか大変で、道中はさながらハイキングのようでした。ほんとにこんな道で合ってるのか不安になってきたので、下りてくる人に山の上を指さし、”Wartburg?”と聞くと”Ja.”と返ってきたので、道はあっている様子。結局20分ほど山道を歩いて、ようやくヴァルトブルク城に到着しました。それにしても城の直前の坂道はめちゃめちゃ急できつかった…。

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    ↑ヴァルトブルク城へ向かう道。ハイキングコースとしか思えません。

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    ↑坂道をずっと歩いたこともあり、さすがに城からの眺めは最高でした。

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    ↑そしてこれが世界遺産のヴァルトブルク城です。お城というより砦と言った方が近い感じがします。

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    ↑お城の門をくぐったところ。観光客は結構たくさんいました。

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    ↑ここは中庭、といったら良いんでしょうか。このときは良い天気だったんですけどねぇ…。

    ヴァルトブルク城は、ワーグナーの「タンホイザー」というオペラの元となっている、ヴァルトブルクの歌合戦が行われたことで有名です。またルターが隠れ住んで聖書を翻訳したところとしても知られています。ガイドツアーではこれらの場所を回るのですが、最初チケット売り場がどこだかわからなくて、ちょっと困ってしまいました。どうやらチケット売り場は入り口を入ってすぐ右手の建物内にあったらしく、引き返してチケットを買い、英語のオーディオガイドを受け取ることはできたものの、今度はどこからヴァルトブルク城に入って良いのかわかりません。とりあえず観光客がたくさんいるところで待っていると、なにやらチケットの改札がはじまりました。チケットは「ELISABETH CARD」とかいう結構分厚いプラスチックカードだったのですが、それに穴を開けていくというなかなか荒っぽいやり方でした。しかし後で気づいたのですが、入場料が8ユーロって高いよなぁと思っていたら、なんとこの「ELISABETH CARD」を使うとバッハの家や、アイゼナハの他の施設にも入れたようなのです。うわー、損したっ!と気づいたときはすごいショックでした(笑)。先にヴァルトブルク城を見に来るんだった…。

    城内では「テューリンゲンのエリザベート」という特別展示をしていました。エリザベートって誰やねんと思いながら展示を見ていたのですが、どうやらハンガリーから4歳でアイゼナハに嫁いできたものの、若くして夫を亡くした後に修道会に入り、死後に聖人とされた人のようです。聖人を描いてある絵には、ほぼ例外なく後光が差しているのがおもしろいなぁと思いながら見ていました。

    そしてガラスモザイクが美しいエリザベートの居間を通り、歌合戦の間やルターの部屋を見ながら先に進みました。残念ながら撮影禁止だったので写真はありませんが、歴史を感じる建物でしたね。ルターの部屋には、ルターが悪魔にインク瓶を投げつけたときにできたというインクの染みがあるらしいのですが、よくわかりませんでした。けれども内装は城の他の場所と比べても質素で、こんなとこで暮らすのはきっと大変だったことでしょう。

    そして城を後にしたのですが、外に出るとなにやら雲行きが怪しくなっていました。実はアイゼナハ駅前でバスの券を買っていたので、帰りぐらいバスに乗りたかったのですが、時間が合わなかったので仕方なく歩いて下りることに。しかし途中からとうとう雨が降り出してしまい、風も吹き荒れていたため大変な目にあいました…。それでもなんとか駅にたどり着き、のどが渇いていたのでなんだか怪しげなコーラを購入。しかし表に書いてある値段より25セント高かったので、なんでだろうと思っていると店の人はなにやらマークを指さしています。あとで「地球の歩き方」を読んでみると、ドイツではペットボトルにもデポジットがあり、買った店に返すと返金されるとのこと。でもこのコーラをその場で飲み干すことはできなかったので、結局返金を受けることはできませんでした。

    さて、私はアイゼナハ15:02発のICEを予約していたのですが、この時点で時刻は17時前。この区間の切符は最後まで座席指定取るかどうか悩んだのですが、案の定間に合いませんでした。しかし座席指定を受けた列車に乗れなった場合でも、後に来る同等以下の列車の自由席ならば乗れるので、16:56発のICに乗ることにしました。この列車はICEと違って座席がコンパートメントだったのですが、とにかくがらがらだったので一人でコンパートメントを独占でき、かなり快適に移動することができました。

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    ↑アイゼナハの駅標。J.S.バッハ生誕の地と書いてあります。

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    ↑コンパートメントはこんな感じ。このタイプの座席は日本ではほとんどありませんが、こちらではメジャーなようです。

    そして17:27、テューリンゲン州の州都であるエアフルトに到着。まだ外は大雨でした。とりあえず路面電車に乗って今日泊まるホテルに行こうと思い、電停へ。まずは切符を買わなければ、と思い券売機の前に立ったのですが、最初使い方がわからなくてちょっと難儀してしまいました。それでもなんとか一日券を買うことができたので、明日のためにもう一枚買っておこうと思って買ってはみたものの、よく見るとすでに有効期限が印字されているではありませんか!他の都市では一日券を車内の改札機で改札すると日付が刻印され、その日一日が有効期限になるのが普通なのに、エアフルトではどうやら違うようです。くそー、俺の4ユーロを返せ~!と叫びたくなりました(汗)。しかも悪いことは重なるもので、買った切符をしまおうとカバンをごそごそしていると、カメラが滑り落ちてしまい、水たまりへ…。幸いカメラは無事でしたが、傷だらけ&びちゃびちゃになってしまいました。さすがにこのときばかりは泣きそうでしたよ…。

    それでもなんとか気を取り直し、4番のトラムに乗ってホテルへ向かいます。この旅初のトラムはなかなか快適でした。約15分でホテル最寄りのNibelungenweg電停に到着。電停の周りは郊外の住宅地、という感じでとても静かなところでした。目指すHotel Erfurtblickは電停から徒歩2分ぐらいのところだったのですぐに見つかったのですが、なぜか扉に鍵がかかっていたのでどうしようかと思っていると、向かいの家から女の人が歩いてきて、中に案内してくれました。なんとかドイツ語でチェックインを済ませ、部屋に入るとまずはびしょびしょになった靴を乾かすことに。そうこうしているうちに雨もあがったようだったので、夕食を食べるため外出することにしました。フロントでさっきの女の人におすすめのレストランを教えてもらい、再びトラムでエアフルト中心部へと向かいます。

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    ↑ホテルの部屋から中庭を撮影。客室数も少なくて、家族経営しているようなこぢんまりしたホテルでしたが、とても快適なところでした。

    もうこの時点で時刻は20時前だったのですが、外は夕日が差してずいぶん明るかったです。トラムをDomplatz Sud電停で降り、Domplatzから大聖堂とセヴェリ教会を眺めることにしました。大聖堂はとにかくでかい!ただもう建物自体は閉まっていたので、翌日また訪れることにします。

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    ↑大聖堂(左)とセヴェリ教会(右)。セヴェリ教会はどうやら改築中のようでした。

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    ↑人と比べてみると大聖堂の大きさがよくわかると思います。

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    ↑Domplatzはさすがにこの時間には人影もまばらでした。よく見ると自分の影が写っていますね。

    それから歩いてクレーマー橋へと向かいました。クレーマー橋は建物自体が橋になっているという珍しい構造で、橋を渡っているという感じが全くしません。このあたりはおみやげ物屋も多くて、観光客も集まっている感じでした。

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    ↑普通に歩いていると橋を渡っているという感覚は全くないのですが…。

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    ↑裏手に回るとほらこの通り、橋になっています。このクレーマー橋、1117年にはできていたらしいので、結構歴史があるようです。

    そしてクレーマー橋近くのHaus Zum Naumburgischen Kellerで夕食を取ることにしました。結構有名なお店らしく、メニューには英語も併記されています。まずはなんといってもビール!ということで黒ビールを注文。メインディッシュにはやはりソーセージだろう、ということでソーセージを注文しました。去年プラハに行った時に、食事はメインディッシュだけでおなかいっぱいになると学習していたのですが、今回もメインディッシュだけにして正解でした。とにかくメインのソーセージ以外のザワークラウトとジャーマンポテトの量が多くて、もうおなかいっぱい。そしてソーセージはやっぱりうまい!そしてビールもうまい!ということで普通のビールをもう一杯お代わりしたのですが、これ以上飲むと帰れなくなりそうだったので、これでお会計してもらうことにしました。結局9.4ユーロ(約1,500円)だったのですが、あとから考えるとこの店がこの旅で一番安いお店だったように思います。支払いはカードで済ませ、チップとして1ユーロ置いて店を後にしました。

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    ↑まさにドイツ!という感じの組み合わせですね。とにかくうまかったです。

    店を出たのは21:30だったので、さすがに外は暗くなり始めていました。この時間になるとトラムは30分に1本しかないので、気をつけないといけません。無事にトラムに乗り、心地よく酔った体でぼーっとしているとなにやらおばちゃんが乗り込んできて、いきなり切符の提示を求められました。うわ、これが噂に聞く検札か、とあわててカバンから一日券を取り出して渡したのですが、チェックするなり押しつけるように返してきたのでちょっとむっとしてしまいました。まあ向こうの人はこういうときに無駄な愛想は振りまかないのが普通なので仕方ないのでしょうが…。というかこっちは一日券2枚も買ったっちゅうねん~!と言いたかったですよ(笑)。

    そしてホテルにたどり着き、ばたんきゅ~しました。翌日は若きバッハが過ごしたアルンシュタットへ向かいます。

    いざ後川へ

    GPS-CS1Kを買ったから、というわけではないのですが、阪急バス80周年記念のバス全線1日乗車券(600円)を入手していたので、これを使って9/20に一日阪急バスを乗り倒してきました。今回たどったルートは、このマップをご覧ください。

    城山町8:38 – 豊中8:47(阪北線160系統・大阪空港行き)
    いきなり乗り遅れそうになってやばかったのですが、なんとか間に合いました。まずは豊中駅へ。

    豊中9:00 – 阪急伊丹9:28(岡町線82系統・阪急伊丹行き)
    この系統は昔からありますが、いつの間にかダイヤモンドシティを経由するようになっていました。ただし土日祝日は本数が激減するので要注意です。

    阪急伊丹9:38 – 川西バスターミナル10:22(桃源台線62系統・川西バスターミナル行き)
    ここからは初めて乗る路線です。途中住宅街に入るのですが、車がすれ違うのも厳しいぐらい細い道だったのでびっくりしました。それからこの日は途中の道で工事をしていて、片側交互通行になっていたため、とても時間がかかってしまいました…。普段なら30分かからないぐらいだと思います。

    川西バスターミナル10:41 – 日生中央11:23(猪名川パークタウン線6系統・日生中央行き)
    実は日生中央に行くのは生まれて初めてです。途中清和台やつつじが丘、パークタウンと言ったニュータウンを通るのですが、所々に昔ながらの民家が残っているあたりがおもしろいですね。ニュータウンといっても一軒家が多くて、落ち着いた町並みでした。

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    ↑日生中央駅前

    日生中央12:25 – 後川13:09(杉生線41系統・後川行き)
    日生中央で軽くお昼ご飯を食べ、いよいよ今回の旅最大の目的である後川(しつかわ)行きに乗ります。なぜ後川に行きたかったかというと、なんとなく阪急バスの最果てというイメージがあったのと、後川からは神姫バスに乗り換えることができるので、同じバスで引き返してこなくても良かったからです。途中の停留所数も30を越え、普通に乗ると片道運賃が750円なので、ここだけで元が取れた計算になります。バスはほとんどの区間、猪名川町内を走ってるのですが、猪名川町って広いんだなあと実感しました。途中は思っていたよりは民家も多くて、結構乗客もいたのですが、杉生を過ぎた頃には乗客もいなくなり、山道に入って抜けたところが終点の後川でした。ちなみにもうここは篠山市です。ずいぶん遠くまできたもんだ…。降りるときには阪急バスでは見たこともないような運賃表の埋まり方をしていました。

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    後川ではあたりを散策したり、写真を撮ったり、おみやげに丹波黒豆の枝豆を1kg500円で買ったりしました。枝豆は家に帰って食べましたが、やっぱりうまいっすね~。

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    ↑後川の風景

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    ↑コスモスの花がとても綺麗でした

    後川上14:09 – 小柿14:24(神姫バス・小柿行き)
    ここからは神姫バスに乗るので、別運賃です。乗客が私一人だけだったせいか、写真を撮っていたのに気づいた運転手さんが話しかけてきました。こんなとこまでわざわざ乗りにくるなんてよほどのバス好きだと思われたみたいですね(笑)。途中いろいろと案内してくれたので、おもしろかったです。バスは山道をずっと下りて行き、山を下りきったところに終点の小柿バス停がありました。

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    ↑バスに乗り遅れるとやばかったので、ちょっとミスってしまいました

    小柿14:25 – 三田駅15:01(神姫バス・三田駅行き)
    小柿では三田駅行きに連絡しているので、ここでちょっと大きなバスに乗り換えます。ちょっと疲れていたので途中うとうとしていたのですが、気づいたらいつの間にか町中に出ていました。そして三田駅に到着。

    三田からは有馬温泉行きの阪急バスが出ているので本当はそれに乗る予定だったのですが、バスは約5分前に発車したところで、次のバスは1時間半後だったので、乗るのをあきらめることにしました。この先どうしようとちょっと悩んだのですが、せっかくなので神戸電鉄に乗って有馬温泉を目指すことに。

    三田15:23 – 有馬口15:43(神戸電鉄三田線(準急)・新開地行き)
    有馬口15:49 – 有馬温泉15:53(神戸電鉄有馬線(普通)・有馬温泉行き)
    神鉄に乗るのは約5年ぶりです。前回は新開地からウッディタウン中央まで乗ったのですが、有馬線に乗るのは今回が初めてになります。神鉄は阪急のグループ会社ということもあり、最近の車両の内装は阪急にそっくりです。有馬口から有馬線に乗り換えだったのですが、神戸方面からたくさんの人が乗ってきて、改めて有馬温泉の人気を感じました。

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    そして有馬温泉に着いたのは良いのですが、個人的には有馬サイダーさえ飲めれば満足だったので、駅前の酒屋さんで有馬サイダーを買って、さっさと帰ることにしました(おい)。有馬サイダーはやや炭酸がきつめで(お風呂上がりに飲んだときの爽快感をねらっているとか)、なかなかおいしかったです。

    有馬駅前15:55 – 宝塚16:35(有馬線58系統・宝塚行き)
    バスが若干遅れていたので、なんとか乗ることができました。サイダーはまだ飲みきっていなかったので、車内でぐびぐび(こら)。思っていたよりたくさん乗客がいたので、ちょっとびっくりしました。途中、生瀬に出るまではひたすら山道が続きますが、特に蓬莱峡あたりの荒涼とした景色はまさに奇景と言っていいでしょう。

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    宝塚到着後はさらにバスで西宮北口を目指す予定だったのですが、途中乗る予定だったバスはもう早々と今日の営業を終了してしまっていることに気づき、仕方ないので阪急今津線で甲東園まで向かうことにしました。

    宝塚16:56 – 甲東園17:06(阪急今津線(普通)・西宮北口行き)
    今津線も滅多に乗らない路線なので、なんだか新鮮でした。ファミリーランドが無くなってから乗るのは初めてだったので、跡地にマンションが建っているのを見て、なんだか複雑な気分に…。

    甲東園17:10 – 西宮北口17:45(西宮市内線22系統・朝凪町行き)
    バス停に着くとなにやらすごい行列ができていました。どうやらバスが少し遅れている様子。それでも始発の停留所だったため、なんとか座ることができました。甲東園を出るとバスはいきなり住宅街の中に入り、どんどん坂を上り始めました。途中山道のようなところを人がたくさん歩いていたので、一体なんなんだここは…と思ったのですが、坂を上り切ったところに関西学院大学があるのを見て、ああ、それでなのか、と納得しました。しかしこのあたりも道が細いので、バスが通るのがとても大変そうでした。

    西宮北口からは一日一便だけ豊中行きのバスがあるので、それに乗って帰ることにします。ただバスの発車が18:30だったので、しばらく駅前をぶらぶらして過ごしました。

    西宮北口18:30 – 豊中19:28(豊中西宮線97系統・豊中行き)
    この路線に乗るのは初めてだと思っていたのですが、乗ってるうちに既視感を覚えたので、もしかすると石橋に行く系統には乗ったことがあるのかもしれません。バスはひたすら国道171号線を東に進み、石橋阪大下の交差点から176号線に入って豊中へと向かいます。約1時間の行程ですが、これだけ乗っても250円なので、電車より20円安いのです。まあかかる時間を考えたら普通は電車を選ぶと思いますけどね。

    豊中19:41 – 城山町19:52(阪北線13系統・日出町行き)
    長かったバス旅もこれで終わりです。さすがにしばらくバスはいいかな(笑)。でもバスで行ってみたい場所は他にもあるので、次回に続く…かも。

    ドイツ・バッハの旅2日目(7/20) その1

    朝5時に目覚ましが鳴ったものの、さすがにすぐには起きられず少し布団の中でまどろんでから起床。シャワーを浴びて身支度を済ませるともう6:15を回っていました。6:45発の空港行きバスに乗る予定だったのにこれはまずい!ということであわてて食堂に行き、大急ぎで朝食を取るはめに。朝食はバイキング形式だったのでいろいろと食べてみたかったのですが、そうも言っていられません。6:40頃にチェックアウトし、ぎりぎりでバスに間に合いました。まだ朝早いというのにバスは満員で、寝不足な上に時差ぼけ気味の私は、立って乗るのが非常につらかったです。

    バスは10分ほどでフランクフルト空港に到着。今日はここから電車で移動します。フランクフルト空港にはRegionalbahnhof(ローカル駅)とFernbahnhof(長距離列車駅)の2つがあるのですが、私が乗る電車はFernbahnhof発でした。バスを降りてから案内板の通りに歩いて行ったのですが、とにかく遠い!結局15分ほど歩いてようやく駅に到着しました。これは1本遅いバスに乗ってたら危なかったかも…。

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    ↑Fernbahnhofの出発案内板。昔ながらのパタパタ式でしたが、行き先がケルンやミュンヘンといった有名な都市ばかりだったので、ドイツに来たなぁという感じがすごくしました。

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    ↑駅の天井はガラス張りで、開放感がありました。ここからエスカレータで降りたところにプラットホームがあります。

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    ↑プラットホームもかなり広くてきれいでした。駅標に「Flughafen(空港)」の文字が見えます。

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    ↑ドイツの列車は一部を除いて自転車の持ち込みができます。このようにホームで自転車とともに待っている姿はあちこちで見かけました。自転車乗りには夢のような環境ですねぇ。

    ドイツ鉄道(DB, Deutsche Bahn)の優等列車の中でも特に、日本の新幹線に相当するICEと、特急に相当するICが有名です。ただしどちらも走る線路は同じで、日本のように専用線があるわけではありません。ICの方が料金は若干安く、自転車も載せられますが、設備やスピードといった点ではICEの方が優れています。実際このICEには何度も乗りましたが、非常に快適でした。
    またDBの切符はクレジットカードを持っていれば、インターネットを通じて日本からも購入することができます。私も今回の旅行で乗る主な区間の切符はあらかじめ買っていきました。切符は自分のプリンタで印刷でき、改札の時はその切符のQRコードと、購入時に使用したクレジットカードを読み取るようになっていました。これは日本よりも進んだシステムだなぁと感心したものです。

    そして私が乗る予定のICE525は7:36発だったのですが、ほぼ定刻通りに到着しました。一応座席指定も受けていたのですが、10分少々で別のICEに乗り換える予定だったこともあり、立ったまま行くことにしました。しかし発車後すぐに電車はスピードを落とし、とうとう停車してしまいました。信号待ちかなぁと思ったのですが、なんせアナウンスがドイツ語のみなので、何を言ってるのかさっぱりわかりません。乗り換え先のICEに乗り遅れたら困るなぁと冷や冷やしながら待っていたのですが、その後も電車は動いたり止まったりを繰り返し、結局10分遅れの7:58にフランクフルト中央駅到着。次に乗るICE1545は8:08発だったので、あわてて電車を降りました。

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    ↑フランクフルト中央駅。アーチ状の天井と、行き止まり式のホームを持つあたりがヨーロッパのターミナル駅らしいですね。

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    ↑これがICEの車両です。新幹線に比べると幅は狭いですが、美しいフォルムを持っています。

    乗り換えの時間が10分しかなかったのでちょっと焦っていたのですが、駅の出発案内板を見ると1番線発車のはずのICEが見あたりません。おかしいなあとよく見てみると、どうやら10番線に変更になった様子。勝手に変えるな~と言いたくなりましたが、ヨーロッパではこういうことがよくあるので、注意しないといけません。なんとか10番線にたどり着き、自分の席を見つけてほっと一安心しました。
    ちなみにDBの列車は日本のように指定席・自由席で車両が分かれていません。それぞれの席の上にLED表示器があり、指定席ならば指定区間が表示されています。何も表示されていなければそこは自由席です。これはコストはかかるでしょうが、なかなかうまくできたシステムだと思いました。

    そしてICE1545は定刻通り静かに発車しました。DBでは発車ベルがないようなので、気づいたら動き出している、みたいな感覚です。ここから目的地のアイゼナハまでは約2時間の行程です。途中景色を見たり、うとうとしたりしながら過ごしました。途中検札があり、ほんとにこの切符で大丈夫なのかとどきどきしたりしましたが、ちゃんと使えたのでちょっと感動しました。いやまあ、当然といえば当然なのですが…。

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    ↑ICEの車内。座席は2+2列でゆったりしていて、内装もきれいでした。座席の右上に見える黒い長方形の部分がLED表示器です。

    そして10:05、アイゼナハに到着。アイゼナハはJ.S.バッハが生まれた街として有名ですが、ICEが止まるとは言っても小さな街でした。まずは重いスーツケースをコインロッカーに預けようとしたのですが、細かいお金がなかったので、駅の売店でお菓子を買い、おつりを小銭でもらって無事に預けることができました。

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    ↑アイゼナハ駅の構内です。天井が高くステンドグラスがあるあたりがすてきですね。

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    ↑駅の外観も歴史を感じさせる作りになっていました。

    さて、ここからがバッハの旅の始まりです。まずはアイゼナハの中心部であるMarktplatz(マルクト広場)をめざします。途中の道路には線路がそのまま残されていて、昔はここでも路面電車が走っていたのだろうなぁと思いました。

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    ↑アイゼナハのメインストリート、Karlstraseです。歩行者天国になっていて、買い物を楽しむ人でにぎわっていました。そろそろおなかが空いてきたかな、と思ったので…。

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    ↑ドイツと言えばやはりこれでしょう!Thuringer Bratwurst(テューリンゲンの焼きソーセージ)と書いてあり、1.5ユーロ(約250円)でした。ソーセージを頼むとパンは自動的に付いてきます。ドイツ初のソーセージはとにかくうまかった~。少しハーブの香りのするあたりが絶品です。

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    ↑Karlstraseの終点がMarktplatzです。正面の大きな時計台はバッハが洗礼を受けたゲオルク教会。そして広場では野菜や花が売られていました。

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    ↑ゲオルク教会の正面から撮ったものです。こういう写真は広角レンズがないと撮れないでしょうね。カメラを変えて良かったと思えた瞬間でした。

    せっかくなのでゲオルク教会に入ってみることにしました。中は割とたくさんの人がいたので、なんでだろうと思っていたら、急にオルガンの演奏が始まってびっくり。とりあえず手近な席に腰掛けて聴くことにしたのですが、途中で退席するつもりだったのがあまりにすばらしいので、結局最後まで聴き入ってしまいました。よく知っているJ.S.バッハの曲も演奏されたので、うれしかったです。あとでわかったことですが、どうやらこの日は11時から30分のオルガンコンサートのある日だったようです。運が良かったですね。

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    ↑ゲオルク教会内部。規模はそれほど大きくありませんが、天井が高く、照明もおもしろい形をしているのが興味深かったです。

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    ↑そしてこれがオルガンです。バッハが洗礼を受けた教会のオルガン、というだけですごいなあと思ってしまいます。あのパッヘルベルやバッハの兄クリストフも、かつてここのオルガニストでした。

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    ↑アイゼナハの守護聖人像とゲオルク教会。

    ゲオルク教会には予定より長く滞在してしまいました。このあとはBachhaus(バッハの家)に向かうのですが、その前に観光案内所に寄ることに。ここでは日本語のパンフレットを入手できたので助かりました。そして徒歩数分でバッハの家に到着しました。

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    ↑案内板にはなぜか日本語が併記されていました。パンフレットもそうでしたが、それだけここを訪れる日本人が多いということなのかもしれません。

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    ↑バッハの家の前にあるバッハ像。ここは有名なのでみんな写真を撮っていました。

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    ↑そしてこれがバッハの家です。ここだけやけにモダンな建物で、これがバッハの家ってどういうことやねん、と思いました。こちらはつい最近できたようですが、もうちょっと外観を考えた方が良かったのでは…。

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    ↑こちらが旧バッハの家。実際にバッハが生まれたのはここではないようですが、こちらは昔の雰囲気が残っていました。

    バッハの家の内部は博物館になっていて、楽譜類の展示や曲の紹介などがありました。一応英語の解説があるとはいえ、読むのには難儀しましたが…。そしてクラヴィコードやオルガンの演奏会もあり、こちらは非常に楽しめました。特にベルトのようなものを交互に引っ張りながら空気を送るオルガンは、実際にお客さんの一人が空気を送る役を任されたのですが、なかなかうまく音が出なくてみんな爆笑。とにかく歴史的な楽器を間近で見たり聴いたりできたので、良かったです。

    さて、このあとは世界遺産のヴァルトブルク城へと向かいますが、それは次回のお楽しみということで。

    ドイツ・バッハの旅1日目(7/19)

    今回は関空11:10発の飛行機に乗る予定だったので、7:30頃に家を出発。6時前に家を出た去年と比べるとかなりゆっくりした出発でしたが、起きる時間がその分遅かったので、出発間際にはやはりばたばたしてしまいました。
    曽根7:45発の普通に乗り、梅田で御堂筋線に乗り換えてなんばで下車。今回はここから南海のラピートで関空をめざします。8:30発のラピートの切符をすでに持っていたのですが、なんば駅に着いたのが8:28ぐらいだったので、かなり冷や冷やものでした。重いスーツケースを引いていたのでなおさらです。それでも乗ってしまえばラピートは非常に快適で、関空には9:09着。そのまま国際線出発ロビーへと向かいました。
    今回航空会社にはKLMオランダ航空を選んだのですが、すでにチェックインカウンターには長蛇の列ができていました。しかし私は前日にインターネットチェックインをしていたので、係の人にそのことを伝えたところ、列を抜けてビジネスクラスのカウンターへと案内されました。自宅で印刷した搭乗券を見せ、荷物を預けて手続きは完了!去年はここで30分ほどかかっただけに、ほんとにあっという間でした。インターネットチェックインはほんとにおすすめです。
    それからセキュリティチェックと出国手続きを終わらせ、あとは飛行機に乗るだけという状態になったのが9:45ぐらいだったので、飛行機の出発時間まで退屈でしょうがありませんでした。もっとゆっくり来ても良かったかなぁ…。

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    ↑関空の北ウイング出発案内板。私の乗るKL868便はなぜか11:00発に変更になっていました。周りの人の話によると、いつものことだそうです。

    出発まで暇だったのでどうやって時間をつぶそうか考えていると、カード会社のメンバーズラウンジを発見。そういえばゴールドカードを持っていればソフトドリンクが無料だったよなあと思いだし、ここで時間をつぶすことにしました。中は割とたくさん人がいて、想像していたイメージとはちょっと違いましたが、コーヒーを飲みながら本を読むことに。30分ぐらい時間をつぶしてから搭乗ゲートへ向かいました。
    そして搭乗が始まり、自分の席へ。インターネットチェックインでは主翼の部分を避けて窓際の席を取ったので、非常に眺めの良い席でした。でも3列シートなので、トイレに立つのはかなり大変でしたね。今回の機体はボーイング777型機だったのですが、去年乗ったルフトハンザのエアバスA340-600と違い、各座席にモニタがついていました。これだけでなんだかすごいなぁと思ってしまいますね。
    そして出発予定時刻の11:00になったのですが、全く動き出す気配がありません。結局11:25頃に動き出したのですが、これでは10分早発の意味がないなぁ。なんでも搭乗をキャンセルした乗客の荷物を取り出す作業で遅れてしまったようで、全くはた迷惑な話です。

    アクシデントはあったものの、飛行機は無事にテイクオフ。気流が安定しないようで若干遅れましたが、13時過ぎに最初の機内食が出てきました。

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    ↑機内食その1。メインディッシュの味はまあまあでしたが、パンが熱々で出てくるのが良かったです。あと赤ワインが結構おいしかったですね(チリワインでした)。

    機内では本を読んだり映画を見たりして過ごしました。映画は前から一度見てみたかった「硫黄島からの手紙」を見ることにしたのですが、おもしろいのはおもしろかったものの、旅行前にずいぶんブルーな気分になってしまいました(汗)。
    映画を見てる途中には軽食タイムがあり、アイスクリームと、なぜかカップヌードルが選べるようになっていました。まだおなかが空かない私はアイスクリームにしたのですが、機内にはカップヌードルの香りが充満して、えもいわれぬ雰囲気(笑)。

    それから少しうとうとしたりして過ごしていたのですが、到着の2時間ほど前に2回目の機内食が出てきました。

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    ↑機内食その2。あまりおなかが空いていなかったので、量が少ないのには助かりました。でもなんでマリービスケットが付いてくるんでしょうね。

    ちなみにこの箱の上部には数独の問題が印刷されていました。鉛筆もちゃんと付いており、問題の部分はミシン目で切り取れるようになっていました。なかなかおもしろい趣向ですねぇ。でも答えの部分にミシン目がないあたり、詰めが甘いなあ。

    そしてオランダ時間の16:20、ほぼ定刻通りにアムステルダム・スキポール空港に到着。途中で1回しかトイレに立てなかったので、着いたときにはかなりふらふらでした。ここから次の乗り継ぎ便までは3時間半ほど時間があったので、店をのぞいたり本を読んだりして過ごしました。しかし空港内の売店で買った500mlのコーラは2.5ユーロ(約420円)もして、ぼったくりとしか思えません。まあ空港自体は割ときれいで、快適に過ごすことができました。

    いい加減待ちくたびれてきた19:30頃、ようやく搭乗手続きが開始されました。ここから飛行機までは例のごとくバス輸送です。見たところ日本人観光客は私の他に1、2組といったところでした。

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    ↑ドイツ・フランクフルト空港行きの飛行機。cityhopperというネーミングが良いですね。3列×2の小さな飛行機でした。

    乗り込むと程なくして飛行機は離陸。サンドイッチみたいな軽食が出ないかとちょっと期待していたのですが、残念ながらクラッカーだけでした。機内では何人かにアンケート用紙が配られていて、どんな内容なのか気になっていたのですが、英語が堪能とはお世辞にも言えないので、残念ながら参加できず。あと隣に座っていた若い女の人がBlackBerryを操っていたのがちょっとかっこよかったなあ。別にビジネスに使っている風でもなく、普通にメール端末として使っているみたいでした。

    そして飛行機は21:15、フランクフルト空港に到着。時間が時間だったので、もう外は暗いかなあと思っていたのですが、意外と明るくてほっとしました。荷物も無事に受け取ることができ、空港から出たのは良いのですが、問題はここからです。今晩はもう遅いので空港近くのホテルに泊まる予定だったのですが、ホテルへ向かうシャトルバスの乗り場がわからなかったのです。インターネットにもうちょっと詳しい情報があれば良かったのですけどねぇ。バス乗り場といってもいっぱいバス停があって、目的のInterCityHotelへ向かうバスがどこに止まるのかがわからず、ちょっと困ってしまいました。そうこうしていると目の前に一台のバスが止まったのですが、行き先を見るとInterCityHotelの文字が。これだっ!とあわててバスのドアを開けて乗り込むと、バスはすぐに発車しました。あ、あぶなかった…これを逃すと次は30分後だったので、ほんとに助かりました。
    バスはやはり幌で連結された大きなものだったのですが、とにかく飛ばす飛ばす。乗ってるこっちがどこかにぶつけやしないか冷や冷やしたのですが、さすがに慣れたもので、あっという間にホテルに到着。チェックインを済ませて部屋へ行き、荷物の整理を済ませるともうばたんきゅ~でした。翌日は朝5時起きというハードスケジュールで、バッハの生まれ故郷アイゼナハへと向かうのですが、それはまた次回。

    無事帰ってまいりました

    大阪暑っ!というのが帰ってきた最初の感想です(笑)。ドイツも日なたは暑かったですが、湿気があんまりないですからねえ。体にまとわりつくような湿気を感じて、こっちに帰ってきたことを実感しました。

    それはともかく、まあ今回もいろんなことがありました。買ったばかりのカメラを雨の中落として傷物にしたり、買ったばかりのワインをわずか1分後に道ですっころんで割ってしまったり、列車が2時間も遅れたり…。ドイツ語も英語も怪しいもんでしたが、まあなるべくドイツ語でしゃべるというのが今回の目標だったので、片言でなんとかやりとりしてきました。それにしてもドイツは親切な人が多くて助かったなぁ。あれはやはり国民性なのでしょうね。

    まずは今回回った都市を図にしてみました。
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    写真などはまた追々…。