プラハ・ウィーン旅行6日目(8/22) その1

この日はいつも通り起きて身支度を済ませてから、まずホテルの横にあるショッピングセンターに行きました。プラハでもやったように、ここでも地元のスーパーの様子を見てみたかったのと、おみやげを買おうと思ったからです。

スーパーの入り口にはカートがおいてあったのですが、どうやらカートを使うのには1ユーロ硬貨が2枚必要らしく、たまたま手持ちの小銭がなかった私は途方にくれてしまいました。かごも見あたらなかったので、仕方なく買いたい物を手に持つことにしたのですが、意外とかさばって大変だった…。スーパー自体はまあ庶民的な感じで、ペットボトル飲料も良心的な値段でした。ここではウィーンみやげとして有名なMannerのウェハースと、モーツァルトチョコの袋入り、Milkaの板チョコなどを購入。あと自分用に紅茶と緑茶のティーバッグを買ったのですが、特におもしろかったのが緑茶で、こちらでは一般的なのでしょうが、レモンやリンゴ、オレンジのフレーバー付きなのです。日本人の感覚からするとええーっという感じですが、お茶に対するとらえ方が違うのでしょうね。帰国後私も飲んでみましたが、見た目は緑茶なのにオレンジの香りがして、とても違和感がありました。まあもともと私はフレーバーティーが苦手ではあるのですが…。

とりあえずおみやげ物がかさばるのでいったんホテルに戻り、再び出発です。まず中心部に出て1番の路面電車に乗り、Borse(証券取引所)電停へ。昨日この近くにERSTE銀行を発見していたので、トラベラーズチェックを換金するためです。ここでは手数料なしで無事に換金できたので一安心。それから逆向きに走る2番の路面電車でオペラ座を目指します。オペラ座では内部見学ガイドツアーがあるのですが、最初英語のツアーにしようと思い受付でもそう言ったのですが、待っているとどうやら日本語のツアーがあるらしいことに気づき、そっちに混ぜてもらうことにしました。プラハと違って日本人観光客の多いウィーンならではでしょうね。おそらく小澤征爾氏が音楽監督に就任したこともあって、見に来る人が増えているのでしょう。

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↑オペラ座の外観。建設当時は批判もあったようですが、さすがにどっしりとした存在感があります。

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↑ロージェ(ボックス席)へと続く上り階段です。こういう良い席で音楽を聴ける人がうらやましいですねえ。

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↑中央ロージェはかつて皇帝などのVIP専用で、階段とロージェの間にはVIPが休憩するためのティーサロンがありました。掃除中だったため右側に脚立が写っているのはご愛敬ですが、贅を凝らした作りになっています。現在は表彰式などに使われているそうです。

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↑そしてこれがオペラ座の舞台です。舞台の大きさ自体はともかく、その高さにびっくりしました。

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↑座席は舞台を取り囲むように馬蹄形に配置されています。こういう何階層にもなっている座席配置を見ると、オペラ座だなあという感じがしますね。こういう座席のチケットは100ユーロ以上するみたいです。ちなみにオペラ座には当日券のみですが立ち見席があり、どんな演目でも2ユーロで聴くことができます。えらい値段の差だ…。

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↑大理石のホールと呼ばれる休憩室です。幕間にお茶を飲んだりして休憩するための場所ですね。ここは比較的新しい感じがしました。

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↑オペラ座は第二次大戦で大きな被害を受けたのですが、このフォイエ(休憩室)は創建当時のままの姿をとどめています。大理石のホールとは対照的に装飾が多く施されているのが特徴的です。

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↑フォイエの上部には16のオペラ作品の油絵とその作曲家の胸像が飾られています。この胸像はモーツァルトのもので、油絵には彼のオペラ「魔笛」の一場面が描かれています。

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↑これはグスタフ=マーラー・ホールです。ここも休憩室として使われています。かつてここはオペラ座総監督の執務室だったため、マーラーが総監督として執務していた部屋の位置には肖像画が飾られていました。

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↑今度は舞台から客席側を写してみました。中央付近で人が集まっているあたりが中央ロージェです。客席部分は戦後再建されているのですが、装飾はシンプルながらも非常に重厚感があります。

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↑そしてこれがオペラ座の照明装置群です。さすがにすごい規模ですねぇ。ステージの裏側にはこのように広大なスペースがあり、舞台装置や大道具などがおかれています。ちなみにオペラ座では毎年舞踏会が開かれており、その際にはこの部分と客席部分も舞台になるようです。

というわけでガイドツアーはこれで終了です。とにかくその規模に圧倒されましたね。一度で良いからここでオペラ見てみたいなぁ。たぶん値段以上にチケット取るのが難しいんでしょうけど…。ガイドツアーは最後にオペラ座のショップを通るという徹底ぶりでしたが(笑)、特に欲しい物もなかったのでなにも買いませんでした。

その後はすぐ近くのオペラ座ミュージアムへ。ここは見学ツアーに参加すると無料で入ることができます。説明書きがドイツ語だけだったのでいささかつらかったのですが、いろいろと興味深いものが展示されていておもしろかったです。オペラ座の歴史を年表でたどれるようになっていたのですが、小澤征爾氏の記載もちゃんとありました。

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↑これはカラヤンがウィーンにいたとき使っていた指揮棒だそうです。こういうものがさりげなく展示してあるのにびっくりしました。

ミュージアムを出てからは、前日ゆっくり見られなかった王宮を見て回ることにしました。といっても内部を見て回る暇はなかったので、外から眺めただけです。

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↑王宮中庭のフランツ2世像。神聖ローマ帝国最後の皇帝にして、後にオーストリア帝国最初の皇帝フランツ1世となった人物です。

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↑カール大公騎馬像。先のフランツ2世の弟で、初めてナポレオンを敗北させたことで有名だそうです。

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↑これは1881年から1916年にかけて皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の指示で建設された新王宮です。しかし完成したときすでに皇帝は亡くなっていたそうです。

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↑たぶんこれは美術史博物館だと思います。遠目から見ただけなので定かではないです…。

さてさて、まだ時間は午後1時でしたが、ここからはおやつタイムです。ウィーンで絶対に外せないスイーツといえば…そう!もちろんザッハトルテですね。ザッハトルテはウィーンの料理人、フランツ・ザッハーがレシピを考案したと言われていて、その後彼の息子がホテル・ザッハーを設立。現在ではホテル・ザッハーのカフェでこのオリジナルレシピのザッハトルテをいただくことができます。ザッハトルテはほかにデメルのものが有名ですが、これに関してはいろいろと争いがあったようです。デメルのザッハトルテは日本でも買えるので、もちろんウィーンに来たならホテル・ザッハーに行くべきでしょう。というか私がウィーンに来た目的の一つが、ここのザッハトルテを食べることでした。

ホテル・ザッハーのカフェは、さすがに高級ホテル併設だけあってややハイソな感じでした。しかし3時頃だと混むと思ったのでわざと時間をはずしたのですが、それでも5分ほど外で待たされました。やっぱり人気店は違いますねぇ。ここでは日本人観光客の姿も結構見かけました。みんな考えることは同じなのかもしれませんね。というわけで注文はもちろんザッハトルテと、ポット入りのコーヒーにしました。

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↑カフェのメニューはこのようにタブロイド紙を模した、しゃれた作りになっていました。英語も併記してあったので、注文はそれほど難しくありません。

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↑そしてこれがザッハトルテです!カフェの雰囲気的に写真を撮るのはちょっとはばかられたのですが、せめてこれだけは、と意を決して撮りました。

本場のザッハトルテは、とにかく濃い味でした。日本のヘルシーなケーキを食べ慣れていると結構ずっしりくると思います。生クリームと一緒に食べてちょうど良い味なので、そのまま食べるとちょっときついかもしれません。なのでザッハトルテを食べるなら生クリームは必須です。そしてザッハトルテはアプリコットジャムが入っているのが正式なのですが、これがないとザッハトルテとは呼べないと思います。濃いめのコーヒーとも相まってほんとにおいしかったー。ちなみにおみやげにも買って帰れるので、後で買いに来ることにしました。

さて、この後はシュテファン寺院とヴェルヴェデーレ宮殿に行くのですが、それは次回のお楽しみ。

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