2008年12月17日

    伽奈泥庵のチャイ

    今日は土曜出勤の振休だったので、谷九からほど近いところにある「伽奈泥庵(カナディアン)」に行ってきました。
    この伽奈泥庵というお店、1966年にカナダ料理店として南森町にオープンした後、1980年に今の場所にアジアンカフェとして移ってきたようです。このお店の先代が山田泥庵という人で、あのカンテ・グランデの井上温オーナーと一緒に、当時はまだインド料理店以外ではお目にかかることのなかったチャイの入れ方をあれこれ研究していたのだとか。そしてカンテ・グランデでもチャイが定番メニューとなり、この伽奈泥庵でもチャイが定着していきます。
    その後どういう経緯があったかは定かではありませんが、山田泥庵氏は大正区にチャイ工房というお店を出し、ほどなくして亡くなってしまわれます。生前の泥庵氏にお会いしたことはありませんが、きっと変わった人だったんだろうなぁー。いや、もちろん良い意味で。

    大阪の老舗のチャイ屋さんというと、この伽奈泥庵とカンテ・グランデ、チャイ工房、そして最近惜しくも閉店していまった心斎橋のガネーシュといったところでしょうか。こういった店のおかげで大阪にチャイ文化が根付いていったのでしょうね。

    前置きが長くなりましたが、さっそく伽奈泥庵に入ってみましょう。

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    ↑店の外観。伽奈泥庵のある中央区中寺町という所は、その名の通りお寺がたくさん立ち並んでいるところです。

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    ↑この狭い階段を下りていったところにお店があります。

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    ↑店の扉。初めて来たら閉まってるようにしか見えないですw。これを開けるのはちょっと勇気がいるかも。

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    ↑店内の様子。とにかく雑多であやしい感じw。昔のカンテ・グランデもこんな感じだったんでしょうねぇ。

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    ↑ライブステージ。今日はライブがあるそうで、準備中でした。この伽奈泥庵は、ライブハウスとしてのほうがある意味有名かもしれません。

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    ↑地下ながら、窓からは光が差し込んでいます。

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    ↑バナナケーキとマサラチャイのセット。口を付けてからあわてて撮ったのでちょっと減ってますw。これで650円というのはなかなか良心的な値段です。

    お店に入ると、私の他にお客さんは誰もいませんでした。普通これだけのスペースに一人ぼっちだと落ち着かないものですが、ここは不思議と落ち着くんですよねぇ。ほんとに何時間でもいたくなる空間です。ケーキもチャイもおいしかったですし、もっと近いところにあったら通うのになぁ・・・。ちなみにここの営業時間は12:00-26:00だそうです。深夜までやってるチャイ屋だとは知らなかった!

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    ↑すぐそばの交差点。お寺とタワーマンションが共存する不思議な景観。

    お店を出てからちょっと足を伸ばして口縄坂の方に向かいます。大阪って平野だと思われがちですが、実は結構高低差があったりします。特になんばから上本町にかけては上り坂になっていて、上り切ったあたりが上町大地と呼ばれるところです。
    このあたりはGoogleマップで見ても、

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    ほんとにお寺ばっかりで、ちょっと京都っぽい風情があります。ただラブホ街と隣り合わせなのがちょっと・・・(苦笑)。

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    ↑口縄坂は写真だけみると京都っぽい感じかもしれません。あんまり有名じゃありませんが、立派な観光名所だと思います。

    坂を下りると、日本橋の電気街はすぐそこです。というわけでちょっと買い物して帰りました(笑)。