2008年12月4日

    道東・道北の旅2日目(8/21) その2

    新得駅では乗り換え時間が40分少々あったので、ちょっと駅の外に出てみることにします。とりあえず名物のそばを買おうと思い、駅近くにあるお店へ。

    20080821_14.JPG
    ↑新得駅の駅舎。ちょっとしゃれた造りになっています。ただ少し曇ってきたのが残念・・・。

    新得ではそばの他に共働学舎新得農場というところが有名なのですが、そこが作っているチーズがお店でも売られていたので、そばと一緒に買ってみることにしました。たださすがに生ものなのでおみやげには出来ず、その場で楽しむことに。

    20080821_15.JPG
    ↑共働学舎のフロマージュブラン。砂糖類は入っていないので全く甘くなかったですが、さっぱりしておいしかったです。

    新得10:48 – 帯広11:28(根室本線・快速狩勝帯広行き)
    ここからは根室本線に入ります。快速とはいえ列車は1両編成で、車内はだだ混みでした・・・。まあ帯広までは40分ほどの辛抱です。先の輪行組も荷物にずいぶん気を遣っていました。

    20080821_16.JPG
    ↑快速狩勝は結構新しい車両でした。でもせめて2両は欲しかった・・・。

    帯広では1時間少々時間があったので、名物の帯広豚丼を食べに行くことにしました。元祖帯広豚丼のお店として有名な「ぱんちょう」が駅のすぐそばにあるので、そこに行ってみることに。店内は平日の11時台というのに、すでにお客さんで一杯でしたが、すぐに席に案内されました。

    20080821_17.JPG
    ↑これが帯広豚丼です。炭火の香ばしさとタレが味の決め手でしょうね。とてもおいしかったです。

    20080821_18.JPG
    ↑お店を出るとすごい行列が出来ていました。人気店なんでしょうねー。早く行って良かった・・・。

    帯広12:37 – 釧路15:57(根室本線・普通釧路行き)
    さて、ここから3時間20分かけて一気に釧路まで向かいます。列車はまたもや1両編成でした。乗客はそれなりにいたのですが、途中の池田駅で結構人が降りたので、そこで席を移動してからは結構楽でした。この池田駅からは2年前までふるさと銀河線が北見駅まで走っていたのですが、残念ながら廃線になってしまいました。乗ってみたかったんだけどなぁ。

    20080821_19.JPG
    ↑池田駅の隣にある十弗(とおふつ)駅。弗が$に見えるということで、こんな看板がありました。

    20080821_20.JPG
    ↑行き違い待ちのため停車した尺別駅。このあたりは「~別」という駅名が多かったです。確かアイヌ語で「川」の意味だったと思います。

    20080821_21.JPG
    ↑同じく尺別駅にて。旅の風情たっぷりです。

    根室本線は単線なので、途中列車の行き違いが多かったです。駅間が長いので駅以外の信号所という所でも行き違いをするのですが、そのうちの一つ、東大楽毛(ひがしおたのしけ)信号所では列車停車後に上り普通列車がやってきて隣で停車し、さらにその横を下り特急が通過していくというすごい行き違いがありました。

    釧路16:00 – 市街角18:47(阿寒バス・羅臼行き)
    釧路駅からはバスに乗り換えなのですが、この乗り換えが3分しかなく、この旅最大の難所(?)でした。旅程を考える上でここが一番ネックだったのですが、まあなんとかなるだろうと思っていたらえらい大変な目に・・・。とりあえず駅を降りると同時にバスターミナルにダッシュ!しかしバスターミナルは乗り場がいっぱいあって、目的のバスは15番のりばからの発車だとわかってはいたものの、その15番乗り場が見あたりません。焦ってバス案内所に駆け込んで15番のりばがどこかと聞くと、一番線路寄りのところとのこと。しかしここですでに16時になってしまい、あわてて外に出ると、そこには発車しようと動き出した羅臼行きのバスの姿がっ!!あわてて必死に手を振ってバスを止め、なんとか乗り込むことができました。ふぅー、焦った焦った・・・。ほんと、ここの乗り換えはもうちょっと時間とか考えて欲しいなぁ。

    乗り込んだバスは普通の路線バスではなく、観光バスっぽいタイプでした。なんせここから羅臼まで約4時間の道のりですからねぇ。車内アナウンスでも、長時間の乗車中、ゆっくりおくつろぎくださいとか言っていたのがおもしろかったです。しかしちゃんと運賃箱と運賃表は装備されており、そこはちゃんと路線バスでした。

    バスは釧路市内のいくつかの停留所に止まった後、国道272号線(釧標国道)に入ります。ここからはもう、まさに北海道!という感じで、牧場もちらほらと見えてきました。信号も全然ない道なので、バスも飛ばす飛ばす。途中延々10kmほど一直線な道になっているところもあり、とても楽しいところでした。

    20080821_22.JPG
    ↑国道272号線の様子。直線とは言っても高低差はそれなりにありますが、こんなにまっすぐだと走っていて気持ちいいですね。

    バスは途中、中茶安別、共春、上春別と停車していき、18:10頃中標津バスターミナルに到着。ここで運転手交代のため、10分ほど停車します。ちょうど学校帰りの高校生がたくさん乗ってきて、車内が急ににぎやかになってきました。そしてバスは小雨のぱらつく中発車。ここから国道272号線をさらに北東に進み、標津町に入ります。私は標津バスターミナルの少し手前の市街角バス停の方が今日の宿に近かったので、ここで下車することにしました。運賃は3000円ちょうどだったので、千円札を3枚運賃箱にねじ込んできましたよ(笑)。なかなかこういう体験はできないでしょうねえ。釧路からここまで、100km少々の道のりはさすがに長かった・・・。

    本日の宿はバス停から歩いてすぐの「ホテル楠」です。もう食事の準備が出来ているとのことだったので、部屋に荷物を置いてすぐに食堂へ。このあたりは北海シマエビというエビが有名らしいのでそれを楽しみにしていたのですが、これが予想以上にうまかったです!見た目はそうでもないのですが、食べると味がとても濃厚で、他で食べたことのない味です。途中でおかみが殻をむいてくれましたが、殻ごとでも十分食べられます。あとたぶんタラだと思いますが、ルイベ(凍らせて刺身にしたもの)も頂きました。こういう食べ方は初めてでしたが、これもおいしかったなあ。ついでに日本酒「北の勝」も頂きましたが、これはまあ、ごく普通のお酒でした。根室の地酒みたいですね。

    20080821_23.JPG
    ↑これが晩ご飯です。やはり海の幸が多いですね。初めて食べるようなものも多かったです。おいしかったなぁ。

    というわけでごちそうを頂いた後は温泉へ。あんまり私の旅の中で温泉付きの宿に泊まるというシチュエーションはないのですが、やっぱり温泉は良いですねぇ~。外が涼しかったので、風呂上がりに窓を開けて涼んでいると、とても気持ちよかったです。これで一泊二食8800円てのは値打ちがありますね。

    しかし今日はここまで数百キロも移動してきたので、さすがに疲れました。というわけで9時半には就寝。おやすみなさい・・・。