2008年12月2日

    GeForce9600GTとGPGPUの話題

    名古屋みやげに買ったGeForce9600GT搭載のMSI N9600GT-T2D512J2ですが、まず第一印象は「箱でかっ!」でした(笑)。マザーボードより箱でかいってどういうことだ・・・。そしてビデオカード本体もこれまたでかいこと。特に横幅が長いのでケースに入ることは入るのですが、U-ATAケーブルが干渉してしまったので、仕方なく光学ドライブ類の格納ベイを変えざるを得ませんでした。さらに2スロット占有タイプなので、隣のスロットが使えません。まあこれはむしろ冷却性能的にはプラスでしょうし、別にそこまでして差すカードもないので問題はないんですけども。

    さて、肝心の性能ですが、これはさすがの一言です。これに換える前はGeForce8600GTS搭載のカードを使っていたのですが、3DMark06のスコアが5721→10077と2倍近くにアップしました。実際画面を見ていても、あれだけかくかくしていたベンチマークがかなりさくさく動いているのにびっくりです。

    ただまあ、私は3Dのゲームはやらないので、あんまりこういう恩恵にあずかることはないのですよね。ならなぜ買い換えたのかというと、それは今話題のGPGPUの動向が気になるからです。GPGPU(General Purpose computing on GPU)とはビデオカードに搭載されたGPUで画像処理以外の処理を行う技術なのですが、これを使って動画エンコードができれば、CPUの何倍もの速度でエンコードができるようになりそうなのです。

    この分野ではNVIDIAのCUDAが先行しており、学術分野で成果をあげつつあるのですが、まだこれに対応したエンコードソフトは数えるほどしかありません。しかしここにきてAMD(旧ATI)もATI Streamで12月に動画エンコードソフトを無償提供する(参考サイト)とアナウンスしており、それによるとCPUの最大17倍の速度を実現するということで、かなり期待が持てます。当然CUDA側も黙ってみているわけはないと思うので、来年にはGPGPUを使用したエンコードソフトがおそらく急速に広まるのではないかと予想しています。実際TMPGEncもCUDA対応版を開発中のようです。

    私は動画エンコードのために近々クアッドコアのCPUに換えようと思っていたのですが、これを聞いてしまうと買い換える意欲が失せてしまいますね。早いとこHDDの肥やしになっていくテレビ録画データをなんとかしたいので、フリーのエンコードソフトを首を長くして待っています。