2008年7月21日

    ドイツ・バッハの旅5日目(7/23) その2

    バッハ博物館を出るともう正午を過ぎていました。この後旧市庁舎を見学しようと思ったのですが、残念ながら月曜は休館日…。しかたないので写真だけ撮り、軽くおなかも空いてきたのでカフェ・カンドラーへ。

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    ↑町の中心Marktに建つ旧市庁舎。第二次大戦で焼け落ちたため、戦後再建されたそうです。

    カフェ・カンドラーはザッハトルテならぬバッハトルテというケーキで有名なカフェで、お土産としてバッハ・ターラーというバッハの時代の銀貨をかたどったモカ風味のチョコが人気なようです。私もご多分に漏れずバッハトルテを頂き、お土産にバッハ・ターラー8枚と、ライプツィガー・レアヒェ(ライプチヒ名物の焼き菓子)2個を買いました。お土産だけで13ユーロ(約2,200円)もしたので、高かった…。ケーキとコーヒーは4.25ユーロ(約720円)だったので、それほどでもなかったんですけどねぇ。ケーキ自体は甘すぎる、というほどでもなくておいしかったです。このカフェ・カンドラーは紅茶も種類が多いらしいので、紅茶も飲んでみたかったなぁ。

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    ↑カフェ・カンドラーの外観。なかなか歴史のありそうな建物です。

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    ↑そしてこれがバッハトルテ。別にバッハの時代からあったわけではなくて、後から名付けたのだと思いますが、味はなかなかおいしかったです。

    カンドラーを出た後は昨日も立ち寄ったメードラーパッサージュやpeterbogenといったショッピングアーケードを散策。peterbogenにあったRossmannというショッピングセンターでMikadoとかいう仰々しい名前の付いたポッキー(コピー商品ではなく実際にグリコが販売している)と、セイロンティー、ワインバッグを購入しました。ワインバッグは簡単な構造ながら一度に6本入れて持ち運べるので便利かなぁと思ったのですが、よく考えたらワイン6本も持ち歩く機会なんてありませんでした…。

    その後メードラーパッサージュに戻り、Gourmetageという成城石井のようなお店へ。お目当てはもちろんドイツワインです。せっかくライプチヒに来ているので、有名なラインヘッセンとかではなく、ライプチヒ近郊で作られるマイセンワイン(食器で有名なあのマイセンです)を買おうと思い、店員さんと交渉開始。マイセンワインが欲しいというと、すぐに案内してくれました。Schloss Proschwitzという醸造所のものが何種類か並んでいたのですが、あまり日本では見慣れないぶどう品種のものを選ぼうとすると、店員さんが、こっちのほうがおすすめというので、2005年のTraminer(トラミナー種)のシュペトレーゼ(遅摘み)を買うことに。15.45ユーロ(約2,600円)とまあ普通の値段でしたが、店員さんおすすめだけあって力強い感じの酸味がほどよいワインでした。できればもっとたくさん買って帰りたかったなぁ。

    その後オペラハウスとゲヴァントハウスを見るためAugustusplatzへ。ここを拠点に活動しているゲヴァントハウス管弦楽団は、かつてメンデルスゾーンやフルトヴェングラーが指揮者を務めたことで有名で、250年以上の歴史を持っています。たびたび来日公演も行っているので、日本人にもおなじみかもしれません。

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    ↑メンデの泉とゲヴァントハウス。ゲヴァントハウスとは織物会館という意味で、かつてこの場所にあった織物会館をコンサート会場にしていたことからその名が付いたそうです。ここも第二次大戦で焼失してしまい、再建されたのは1981年になってからでした。

    このあたりでワインやおみやげを持って歩き回るのがつらくなってきたので、いったんホテルに戻ることにしました。ちょうどこのAugustusplatzには7番のトラムの電停があったので、ホテルまで1本でした。荷物を下ろし、再び7番のトラムに乗ると、途中でさっきも立ち寄ったRossmannの別の店が見えたので、あわてて下車。ここでもおみやげのお菓子を買ったのですが、店を出ると同じ敷地内にKauflandというもっと大きなショッピングセンターがあるではありませんか。私が探していたのはこういうお店だったので、あわてて駆け込みました。ここには結構安いものがたくさんあったのでいろいろ買いたかったのですが、持って帰れないのはわかっているので、ビールとアイスワインとKoala Schokoというコアラのマーチもどきを購入。ビールは350mlでデポジットを入れても0.3ユーロ(約50円)、アイスワインは375mlで7.49ユーロ(約1,250円)と激安でした。やっぱりアルコール類はユーロ高といえども安いなぁ。

    その後再びAugustusplatzへ行き、再びゲヴァントハウスへ。残念ながらこの日はコンサートがなかったので、ゲヴァントハウス内のCDショップにしか立ち寄れませんでしたが、ここでコンサートも聴いてみたかったですねぇ。
    それから近くのグラッシィ博物館に行こうと思ったのですが、月曜は休館日でした・・・。気を取り直して現代史博物館に行こうとしたところ、なんとこちらも休館日。とりあえずライプチヒに行く人は、月曜日に行っちゃあだめです(苦笑)。まだ夕方4時前なのに行くあてがなくなってしまい、このあとどうしようかと思ったのですが、そういえばライプチヒ近郊にあるAltenburg(アルテンベルク)もバッハゆかりの町だったと思い出し、そこに行ってみることに。

    Augustusplatzから歩いてライプチヒ中央駅まで行き、16:22発の列車に乗るため、切符を買おうとしました。しかしどうやっても切符が買えないのです。行き先候補にAltenburgが出てこないので、どうしようもありません。古い方の機械でも試してみたのですが、こちらもうまく行かなくて、途方に暮れてしまいました。そうこうしているうちに列車は無情にも発車・・・。あとで気づいたことなのですが、Altenburgまでの路線はMDV(中部ドイツ運輸連合)が運営しているので、DBではなくMDVの切符を買う画面を選んで、ゾーンと呼ばれる番号を指定して買わないといけなかったみたいです。うーん、異国のシステムは難しい…。

    結局次の列車は1時間後だったので、こんな時間から行っても向こうで何もできないよなぁと思い、仕方なくホテルに戻って荷物を置くことに。そういえば今持っている一日券は確かトラムだけじゃなくてS-Bahnというローカル列車にも乗れたんじゃなかったかなと思い出し、Sellerhausen駅までS2と呼ばれる路線に乗って戻ることに。ただほんとにこの切符で乗れるのかどうかがわからなかったので、たまたまホームにいた駅員さんにたどたどしいドイツ語で、この切符でこの列車に乗れるのか聞いたところ、笑顔で大丈夫だと答えてくれました。いやー、ほんとにドイツの人って親切だよなぁとこの時改めて思いました。やっぱり国民性なんでしょうねぇ。

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    ↑とにかく天井が高いライプチヒ中央駅。

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    ↑石造りで重厚な感じですが、かなり近代化されているのがわかるとおもいます。

    Sellerhausen駅までトラムだと10分以上かかるところを、S-Bahnはわずか6分で到着です。ただ30分に1本しかないので、使いづらいのが難点でしょうか。Sellerhausen駅では私の他に家族連れが降りたのですが、私がたまたま落としていた時刻表を拾ってくれました。後で気づいたことですが、この家族連れも同じホテルに滞在していたようです。

    部屋に荷物を置いて一息つき、ちょっと時間があったのでフロントにあるPCでネットにつないでみたのですが、残念ながらこのPCには日本語フォントがインストールされていなかったので、ほとんど役に立ちませんでした。せっかく日本からAjax IMEのアドレスを控えてきたのになぁ。

    まだ外は明るかったのですが、ぼちぼち6時だったので、少し早いですが夕食を食べに外出することにしました。今夜は前日貸切営業だったので入れなかったアウアーバッハス・ケラーへ。ここは地下にあるせいかとても雰囲気のあるお店でした。この日もローストポークを食べたのですが、これが12.9ユーロ(約2,200円)、ワインが赤・白1杯ずつで10.8ユーロ(約1,800円)と値段はさすがに高かったです。ただ赤ワインと白ワインでちゃんと温度も違えてありましたし、店員さんも教育が行き届いていてサービスはさすがでした。

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    ↑店内の様子。壁画にはファウストの一場面が描かれています。

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    ↑少々暗いですが、メインディッシュとワイン。付け合わせのマッシュルームがおいしかったなぁ。

    8時前に店を出たのですが、まだ外はずいぶん明るかったです。ただもうやることもなかったですし、そろそろ旅の疲れが出てきたので、早々にホテルに戻ることに。明後日にはもう日本に発たないといけないので、荷物をまとめ始めることにしました。

    さて、翌日はライプチヒを離れてケーテンやハレといった街を観光することになるのですが、それはまた次回。