2005年4月3日

    疲れている…?

    某ニュースサイトの「車がアーケード暴走、6人死傷」という見出しが、「妻がアーケード暴走」に見えてしまった…。もう今日は寝た方が良いのでしょうか?(汗)

    久々にこれは、と思える演奏家

    昨日は大塚直哉さんのチェンバロリサイタルを聴きに、上桂の青山音楽記念館(バロックザール)に行ってきました。このホールには以前にも来たことがあったので(2003/09/24の日記参照)会場にはすんなりとたどり着けたのですが、前回は開場の30分前に着いてしまい時間をもてあましたというのに、今回は家を出るのが遅かったせいで、着いたときにはすでに開場していました。まだ席はあるかなぁと心配しながら中に入ったのですが、なんとか最前列に座ることができました。
    さて、このコンサートは前半がクラヴィコード、後半がチェンバロによるバッハ・プログラムだったのですが、前半のクラヴィコードは音が小さいために聴く方も息をのんで聴かざるをえないため、なかなかに疲れます(苦笑)。ですがやはりクラヴィコードで演奏される曲は独特の雰囲気があって良いですね。ちなみにクラヴィコードという楽器は、鍵盤の先に付いた金属片で弦を叩いて音を出す仕組みなのですが、叩いた瞬間「ぴよん」という独特の音がします。ですがただ鍵盤を押せば音が出るというものでもないらしく、見た目以上に演奏するのは大変なようです。
    そして後半、チェンバロに変わってからがこのコンサートの真骨頂でした。まずトッカータ ニ短調 BWV912では駆け抜けるような疾走感に心を奪われましたし、最後のシャコンヌにはただただ圧倒されるばかりでした。大塚直哉さんの演奏を聴くのはこれが初めてだったのですが、他の奏者にありがちなミスタッチがほとんどなく、どんな難曲も華麗に弾きこなすという感じがして、素人目に見てもこの人はこれからもっと活躍するんじゃないかと思えました。見た目はほんとに実直なサラリーマン、と言う感じで、あんまり演奏家には見えないんですけどねぇ。まあとにかく、このコンサートは行って良かった。