青色LED訴訟で和解が成立

青色LED訴訟、中村氏「高裁では100%私の負け」

私がずっと気にかけていた青色LED訴訟ですが、日亜化学工業側が中村修二氏に8億4391万円を支払うことで和解が成立しました。正直言って、あっけない幕切れだったなぁ、という感じです。去年2/3の日記でも書いたように一審で発明の対価が604億円と認定されながら、それが1/100になったわけですから、中村氏が怒るのももっともな話です。中村氏の発明がなければ、高輝度青色LEDの実用化はかなり遅れたでしょうし、日亜時代に中村氏はかなり冷遇されていたようですから、貢献度が5%なんてこともありえない話です。もっとも最近では404特許に抵触しない製造方法もいろいろと開発されているようですから、特許の優位性は以前より薄らいでいる気がします。なのでさすがに600億は無理だっただろうとは思うのですが、にしてもせめて50億ぐらいは取って欲しかったなあ。たとえ50億取ったとしても、あの人のことですからたぶん私腹を肥やすよりも研究に費やすでしょうしね。

でも最後に「訴訟が終わって研究に専念できるのはうれしい。誰もやっていない新しいことにチャレンジしたい」と言っているのはたぶん本音でしょうね。訴訟に時間を取られて研究に打ち込めないことはきっとストレスになっていたと思います。これでまたすごい発明をしてくれることを願うばかりです。今度はアメリカにいるからきっとこんなごたごたすることはないと思います。

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