レンタルビデオ屋に明日はあるのか!?

笠原一輝のユビキタス情報局~同床異夢のWintelと家電陣営

アメリカにおける次世代HDコンテンツの供給媒体は、HD DVDでもBlu-rayでもなく、ブロードバンド配信かもしれない、というお話。日本ではレンタルビデオ屋が広く普及していて、見たい映画や聴きたい音楽があればすぐに借りに行くことができますが、アメリカは国土が広いため、郊外に住んでいる人は通販で購入するか、ネット経由でDVDをレンタルして郵便で受け取るぐらいしか選択肢がありません。どちらにしても見たいと思ったときにすぐ見ることは不可能です。ブロードバンド配信ならば見たいと思ったときにすぐ見られますし、非常に便利であることは言うまでもないでしょう。日本では未だに普及の兆しが見えないネット配信ですが、アメリカではすでに音楽配信のiTunes Music Storeが大きな成果をあげていますし、HDコンテンツも同じような道をたどるかもしれません。ただアメリカのブロードバンド環境って貧弱なんですよね…。正直言って今のままの環境では使い物にならないんじゃないかと思えてなりません。
日本の話に戻りますが、ネット配信が普及しないのは著作権の問題ももちろんですが、レンタルビデオ屋で数百円出せば借りられるものを、同じぐらいの値段でしかもいろんな制約が付いたネット配信で視聴しようとはあまり思わないのではないでしょうか。私自身も利用する気になったためしがありません。少なくとも自分のPCにぐらいコンテンツを保存できるようにしてくれないと、なんのためのネット配信なんだかわからないです。1話100円も出して、しかも保存もできないとか言われたらよっぽど希少性のあるコンテンツでない限り、使う気なんて失せてしまいます。逆に言うとそれが解決すればレンタルビデオ屋は一気に存続の危機に立たされるわけで、是非ともここはネット配信が一般的になるようにがんばって欲しいところだなぁ。

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