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    イタリア旅行3日目(8/24) その1

    朝6時に目覚ましをセットしていましたがなかなか起きられず、結局シャワーを浴びて朝食を食べに降りたのは7:30頃でした。実はこの後行くヴェネツィアで参加する予定のゴンドラツアーのチケットが、メールで送られてくるのが遅かったせいで印刷できていなかったので、ロビーのパソコンで印刷しようとしたのですが、プリンタが故障しているようでどうもうまくいきません。仕方がないのでフロントにチケットのpdfファイルが入ったmicroSDカードを持って行ったのですが、メールで送ってくれとのことだったので、Gmail経由で送ってなんとか印刷してもらうことができました。ほんとに助かった…。フロントの人もチケットを見るなり、ゴンドラツアーなんて良いわね、みたいなことを笑顔で言ってくれました。とりあえずホテルはチェックアウトすることにしますが、まだ列車の時間まではしばらくあったので、フロントの人に頼んでスーツケースは預かってもらうことにします。

    身軽になったところで、とりあえずミラノ中央駅前へ。9番のトラムが運休のため使えないので、どうしたものかと思っていると、どうやら29/30番のトラム(普段はミラノ中心部の外周を環状運転しているが、このときはミラノ中央駅前に乗り入れていた)が使える様子。とりあえずこれに乗り、昨日と同じTricolore電停で降りましたが、23番のトラムが来る気配が全くありません。仕方ないのでもう一度29/30番に乗り、5 Giornate電停で再度下車します。


    ↑Tricolore電停の様子。トラムは並木道を走っている感じで、とても風情がありました。

    5 Giornate電停からは27番に乗り換え、ドゥオーモを目指しますが、気づいたら電停を過ぎていました。仕方がないので次の電停で降り、歩いてサンタンブロージョ聖堂を目指します。聖堂のすぐ横にはカトリック大学があり、学生の姿もちらほら見えました。


    ↑途中にあったイタリア中央銀行の建物。重厚な石造りです。


    ↑サンタンブロージョ聖堂はロンバルディア・ロマネスク様式の傑作とのことで、歴史のありそうな建物でした。


    ↑内部もどちらかというと重厚なイメージ。


    ↑回廊はレンガ造りでやや無骨な感じ。


    ↑最初の写真はたぶん聖堂の裏側だと思うので、こちらが正面側です。全くイメージが違うのがおもしろいですね。

    その後、歩いてサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ。ここはレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が展示されていることで有名なところらしいです。ただ人気のスポットなので見学には予約が必要で、私は見るのをあきらめて教会だけ見ていくことにしました。余裕があれば一目でも見てみたかったんですけどね。


    ↑サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の外観。最後の晩餐はここではなく、すぐ横の修道院の食堂で展示されているようです。


    ↑教会内部は装飾の多さが印象的でした。

    見学後、目の前にある電停からトラムに乗り、再びドゥオーモへ。ここでまたジェラートを食べることにします。今回はベリー系のを選びましたが、これもおいしかった。


    ↑イタリアの街ではこんなジェラート屋があちこちにありました。

    食べ終わってから3番のトラムに乗り、24 Maggio電停へ。ここへ来たのはダイヤモンドクロスという、トラム同士の平面交差が見たかったからです。鉄道に興味ない方にはなんのことやら、って感じかもしれませんが…。


    ↑昔は阪急の西宮北口駅にもありましたが、最近国内では希少になりつつあるダイヤモンドクロス。

    そろそろミラノ中央駅に戻らないといけなかったので、24 Maggio電停から29/30番のトラムに乗ろうとしたのですが、なんと運休しているではありませんか。そういえば昨日電停の掲示板に運休情報書いてたっけ、ということを今更思い出してちょっと焦りました。幸い運休になったトラムの代わりに代行バスが走っているようなので、近くのバス停で待っているとすぐにバスがやってきました。

    しかしバスは途中の5 Giornate止まりで、そこから係員に誘導されるままに臨時の電停で待っていると、29/30番のトラムがやってきました。これでなんとか列車に間に合う・・・とやっと一息つけましたね。そして無事にミラノ中央駅前に到着し、ホテルに戻って荷物を受け取ってから、ミラノ中央駅に向かいました。

    列車は相変わらず落書きが多くて、またかーという感じでしたが、まあとりあえず乗り込みます。そして定刻の12:15に発車。列車は昨日も行ったクレモナを通り、世界遺産の街マントヴァへと向かいます。しかしクレモナ到着時点ですでに8分ほど定刻より遅れていて、さすがイタリア…という感じでしたね。車内では中国人らしきグループの話し声が大きいのがちょっと気になりましたが、疲れていたのでうとうとしつつ過ごしていました。そして定刻から15分遅れの14:28にマントヴァ到着。

    スーツケースが重いので駅の階段の上り下りがちょっと大変でしたが、とりあえず駅を出てホテルに向かいます。今日泊まるホテルは駅のすぐ目の前にあったので、それほど困りませんでした。とりあえずフロントでチェックインを済ませましたが、応対してくれたホテルの人が赤いフレームのメガネをかけた女の子で、あまり得意ではなさそうな英語をがんばってしゃべってる感が伝わってきてすごく好感が持てました。まあ私はそれ以上に英語が話せないわけですが…(汗)。とりあえずパスポートを預けた後に部屋へと案内され、いろいろと説明してくれました。今回泊まった部屋はなんというか、離れのようなところにあり、さながらリゾートホテルのようでした。一泊49ユーロの安いホテルだったんですけどね。


    ↑泊まったホテル、A Casa Dei Gonzagaの部屋。まだ真新しい感じがしました。一人なのにダブルベッド!(笑)。


    ↑ホテルの外観はこんな感じ。リゾートホテルっぽいですね。

    とりあえず荷物をおろして一息ついたのですが、パスポート預けたままなのが不安だったので、もう一度フロントに行ってみることに。ここでパスポートを返してもらい、これから向かう予定のテ離宮への行き方を聞くと、ちょっと距離があるからバスで行くのが良いとのこと。ただ歩いた方が楽しそうだったので歩いていくことにしました。それからここのホテルでもWi-Fiが使えるようだったので申し込みをしてから、テ離宮へと向かうことに。

    というわけで、マントヴァの街のことについては、また次回。

    イタリア旅行2日目(8/23) その2

    ミラノ中央駅に到着し、まず駅近くのタバッキ(タバコ以外に飲み物や切符も売っている売店)で市内交通の2日券を購入し、一旦ホテルへ。フロントで鍵を受け取るとき、なにやら話しかけられたので一瞬何事かと思ったのですが、どうやら朝予約をお願いしていた晩ご飯のお店は今日お休みなようです。がっかりしましたがとりあえず別のおすすめ店を聞かねば、と思い聞いてみると、ポルタ・ジェノバというところに行けばいろいろあるとのことだったので、そこに行くことにします。

    とりあえず一旦部屋に戻り、飲み物を補給してから再び外へ。ミラノのドゥオーモに向かうことにしますが、地下鉄はスリが怖いので嫌だったのと、トラムに乗りたかったということもあって、トラムに乗ることに。しかし普段ならミラノ中央駅前から2番のトラムに乗れば直接ドゥオーモに行けるはずなのですが、このときは道路工事か何かで運行経路ががらっと変わっていて、ミラノ中央駅前に2番のトラムは来ていませんでした。仕方ないので9番のトラムに乗って、途中Tricolore電停で23番に乗り換えることにします。

    トラムに乗り込み、まずは2日券を車内の自動刻印機に通します。しかし刻印が薄くて、ほんとにこんなので大丈夫なのかとすごく不安になりました。トラムの乗り継ぎ自体はスムーズにでき、23番の終点であるFontana電停で下車します。ただ切符が心配だったので運転手さん(若い男性でした)に大丈夫か聞いてみたところ、横に止まっていた別のトラムの自動刻印機に通したりしてくれて大丈夫だよ、とウインクして切符を渡してくれました。こういう何気ない仕草がイタリアの人っぽいなあと思いながら、親切な人で助かったとつくづく感じました。結局刻印が薄いのは仕様だったようです(笑)。


    ↑ミラノのトラム車内。座席が木製でした!ミラノ市内ではこんな年季の入った車両が普通に走っていて、路面電車好きにはたまらない街でした。

    Fontana電停はドゥオーモの裏手にあったので、回り込むように表側に出たのですが、そのあまりの綺麗さに思わず息をのみました。とにかく青空に白さが際だっていて、その規模もかなりのものです。間違いなくミラノのシンボルにふさわしい威容を誇っていました。


    ↑ミラノのドゥオーモ(裏側)。これはFontana電停側から撮ったもの。


    ↑人の大きさと比べるとその規模がわかると思います。とにかく美しくて感動しました。

    ドゥオーモ前の広場はこの街一番のにぎわいを見せていて、地元の人や観光客や、さまざまな人がいました。まずは近くの観光案内所に入り、地図をゲット。それからドゥオーモ内に入ります。中もとにかく天井が高くて、ステンドグラスがとても美しかったです。

    一旦外に出て、次はどこに行こうかと地図を見ていると、なにやら黒人の男性がこちらに近づいてきます。警戒態勢で顔を上げると、手にはミサンガを持っているではありませんか。これがあの有名なミサンガ売りか、と気づき、手を振ってその場を立ち去ります。別に被害はありませんでしたが、この旅で初めてどきどきした瞬間でした。

    外にいると暑くて仕方なかったので、ジェラートを食べることに。イタリアと言えばやっぱりジェラートですよねー。街のあちこちにジェラートを売るお店がありましたが、暑いので売れるのもうなずけます。紙カップ入りのマンダリンオレンジ味を選んだのですが、冷たくてとてもおいしかったなー。ただ一番小さいサイズでも結構量があって、溶けるまでに食べきるのが結構大変でした。

    その後ドゥオーモの屋上に上ってみることに。エレベータもあるのですが、ちょっとだけ高いので階段を選びましたが、クレモナのトラッツォに比べれば全然大したことありませんでした。展望台ではないので高さはそれほどないのですが、それでも上からの眺めは良かったです。ドゥオーモ自体も上から見るとまた違った見え方がしておもしろかったな。

    ドゥオーモを降り、次はガッレリアへ。ここは高級店の建ち並ぶアーケードとなっていました。ちょうど中央でアーケードが十字に交差しているのですが、その角にはプラダやルイ・ヴィトンと言った有名店があったのですが、その一方でマックカフェがあったりして、あれっという印象でしたね。あとここでは子供の気を引いておもちゃを売る怪しい人もいたりして、なんか雰囲気ぶちこわしてるなーと感じました。


    ↑ドゥオーモ側のガッレリア入り口。1877年に完成したとのことで、歴史を感じます。


    ↑アーチ型のガラス天井が美しい。


    ↑ここがガッレリアの中心部。床のモザイク模様もすばらしいものでした。左側がプラダ、右側がルイ・ヴィトン。

    ガッレリアを抜けると、そこはスカラ広場です。ミラノのスカラ座と言えば、イタリアオペラの殿堂としてあまりに有名な場所ですが、オペラを見ることは出来なかったものの、併設されているスカラ座博物館は見学することができました。


    ↑スカラ広場。背後にスカラ座があります。奥に見えているのはガッレリア入り口。


    ↑そしてこれがスカラ座。第二次大戦の空襲で一旦破壊されてしまったので、建物自体はそれほど古くありません。


    ↑近日公演予定の演目案内。トリスタンとイゾルデやアイーダ、オルフェオといった文字が見えます。

    スカラ座博物館では過去の公演のポスターがたくさん展示されていて、1925年のトスカニーニ指揮の公演や、マリア・カラスの椿姫なんかは特にテンションが上がりました。また実際にオペラで着用された衣装展示もあり、特にアイーダなんかはものすごく手が込んでいてすごいなぁと感じました。そして博物館はオペラ座とつながっていて、劇場内部も見ることができました。ウィーンのオペラ座を見たときも思いましたが、ほんと一度はこういうとこでオペラを見てみたいものです。

    とにかく劇場内部は豪華絢爛でしたが、借りたトイレは意外と普通でした(笑)。見学後売店に行き、何を買おうか悩んだ末にマリア・カラスのポストカードを購入。古いポスターのレプリカとかあればそういうのも欲しかったんですけどねー。それからしばらくスカラ広場で休憩した後、近くのブレラ絵画館に歩いていくことに。ただ入場料が5ユーロだと思っていたら10ユーロで、ゆっくり見る時間もなさそうだったので、中に入るのはやめておきました。そしてもう少し足を伸ばしてサン・マルコ教会へ。あまり観光客も来ないような感じでしたが、結構歴史のある教会だったようです。


    ↑サン・マルコ教会内部。夕日が差し込んでとても綺麗でした。


    ↑内部はかなり重厚なつくりでした。

    教会を出て、近くのLanza電停へ。ここには地下鉄の駅もあり、トラムもたくさんの系統が通っていました。とりあえず適当なトラムに乗り、一旦ドゥオーモに戻ることにします。しかしドゥオーモに着く少し前にいきなり制服姿の男女二人組が乗り込んできて、なにやら検札が始まりました。うお、私の切符ほんとに大丈夫かなあとどきどきしながら私の番を待っていたのですが、なにやら私の前に座っていた若い男性二人組と言い合いになっている様子。係員が大きな声で怒っているのでびくびくしていたのですが、どうやらその男性たちは正規の切符を持っていなかったようですね。男性たちも言い訳をしていたようですが、結局観念して身分証明書を提示したり、反則切符のようなものにいろいろ書いたりしていました。ほんと私の目の前でそんなことが起こったので、ただただ唖然とするばかりでした。ただその間に私の降りる電停に着いてしまったので、降りることにします。


    ↑ミラノではこういう超低床型のトラムも走っていました。なんだか未来の乗り物って感じがしますね。日本でも広島なんかでは似たような車両が走っているんですけども。

    ドゥオーモ広場の売店でスプライトを買い、ほっと一息。とにかく夕方になっても暑くて大変でした。それから再び2番のトラムに乗り、ポルタ・ジェノバ駅前電停で下車します。そこから少し歩いてナヴィリオ運河に着くと、出店が出たり、歌のショーをしていたりとにぎやかな雰囲気でした。お店のあては全然なかったので、とりあえず地球の歩き方に乗っていた「ラ・プレミアータ」というお店に行こうと思ったのですが、これがなかなか見つけられません。間口がすごく狭い店だったので、通り過ぎてしまっていたようですね。開店が19:30だったので、開店後すぐぐらいに店に入ったのですが、店に入っても案内もなにもしてくれず、ちょっととまどってしまいました。イタリアでは、概してこういう部分では不親切なお店が多かったように思います。要するに自分からちゃんとアピールしないとだめなのですね。その後席に案内され、何を食べるかメニューとさんざんにらめっこをしましたが、このお店はピッツェリア(ピザがメインのお店)にも関わらずいろんなメニューがあったので、アンティパスト(前菜)にブルスケッタ、プリモピアット(一皿目)はパスし、セコンドピアット(メイン料理)にスズキのポモドーロ風グリル、それからマルゲリータピザを注文。飲み物は白ワインを頼みましたが、250mlで2.5ユーロ(約340円)だったので、かなり安かったです。イタリアのリストランテやトラットリアなんかではこういう風にコースで頼むのが普通で、ドイツに行ったときに頼んでいたようにメイン料理だけ頼むということはあまりしないようでした。イタリア料理はその分手の込んだ料理が多かったですが、お値段も必然的に高かったですね…。


    ↑前菜のブルスケッタ。日本で食べるイメージで、バゲットをスライスしたものにトマトが載ってくるのかと思ったら、食パン1枚分ぐらいの大きさに大盛りのトマトだったので、あまりのことに思わず笑ってしまいそうになりました。しかし味はとてもおいしくて、とにかく白ワインに良く合いました。やっぱりトマトが違うんでしょうね。これで4ユーロ(約540円)はお値打ちです。


    ↑スズキのポモドーロ風グリル。スズキもイタリアだとこんな調理の仕方されるんですね。まさか丸ごと一匹出てくるとは思わなかったのでびっくりしましたが、見た目よりさっぱりしていておいしかったです。しかしお値段も15ユーロ(約2,000円)となかなかのものです…。このあたりで白ワインがなくなったので、赤ワインをグラスで追加注文しました。


    ↑イタリアに来たら食べてみたかった、本場のマルゲリータピザ。ここまでで結構おなかいっぱいになっていた上にこのピザだったので、かなりおなかが苦しかったです。もちろん焼き立てておいしかったですが、生地がすごくボリュームがあって、縁が結構固かったので、縁の部分は残してしまいました。もっともそうしているのは私だけではなかったので、たぶん問題はないのでしょう。そしてお会計ですが、やはりスズキが高かったので32.5ユーロ(約4,400円)となかなかのお値段でした。でも最初の応対があんまり良くなかったので、チップは出しませんでした。まあイタリアのお店ではだいたい会計にサービス料が含まれているものなので、無理に出す必要はないようです。

    帰りは近くの電停から9番のトラムに乗り、直接ミラノ中央駅前に向かいます。しかし乗る前に電停の掲示板を見ていると、どうやらこの9番のトラムは工事の影響で明日は運休するようです。明日もトラムに乗る予定なのに、どうしたものか…と考えながら帰路に。ミラノ中央駅前に着くと、なにやらパトカーが複数台止まっていてものものしい雰囲気だったので、あわててホテルに戻ります。

    翌日はミラノ観光の続きをした後、世界遺産の街マントヴァに向かいますが、それはまた次回。

    イタリア旅行2日目(8/23) その1

    6時に起床し、まずシャワーを浴びます。浴室にはなぜかひものようなものがぶらさがっていて、軽くひっぱってみても固くてなにも起こりません。なんだろうなぁと思っていたのですが、あとで調べるとこれは非常時に引っ張るものだったようです(汗)。ホテルの人が飛んでこなくてほんとに良かった…。

    そして腕時計の時刻がいつの間にか合っていました。どうやらこちらの電波を受信して自動調整されたようです。とりあえず服を着て、朝食を取りに下に降りることに。やっぱり乳製品は全般においしいなぁ。あとここでも飲み物は別に注文する形態だったのですが、カプチーノが選べるあたり、さすがイタリアだと思いました。もちろん頼みましたが、おいしかったです。

    食べ終わって部屋に戻ろうとエレベーターに乗ると、偶然ホテルの従業員と乗り合わせました。とりあえずあいさつして少ししゃべったのですが、このホテルは日本人もよく利用するとのことで、片言の日本語をしゃべってくれたのでちょっとびっくり。私が泊まった時には日本人はいなかったようなのですが、ミラノ中央駅からすぐという好立地だったので、利用が多いのもうなずけます。そして降りる階も私と一緒だったので、どこに行くのかと思ったらなんと私の部屋に入っていくではありませんか。まだ朝7時台だというのに、ちと早すぎやしないか…?でもまあ、ちょうど私も外出しようと思ってたところだったので、ありがとうと言って外出することに。

    そういえばこのホテルはちょっと変わった構造になっていて、フロントから2階までのエレベータと、2階からさらに上階へのエレベータが別になっていました。そしてフロントにある方のエレベータがまた独特で、なんとドアを手前にがちゃっと開けて中に乗り込むタイプになっていました。もちろん安全装置が付いているので、かごが来ていないときには開かない構造になってはいましたが、初めて見たときはちょっとびっくりしましたねー。

    フロントに行き、鍵を預けるついでに晩ご飯でおすすめのお店を聞いてみたのですが、近くに安くておいしい店があるとのこと。予約しておきますよ、と言ってくれたので、ありがたいなーと思いながらお願いして外にでました。

    今日はまずヴァイオリン職人の街クレモナに向かうため、ミラノ中央駅へ。駅前にはトラムの電停があり、結構年季の入った車両が止まっていたので、思わず写真を撮ってしまいました。このトラムにはあとでゆっくり乗ることにします。

    ミラノ中央駅はすでに多くの人で賑わっていました。ただスリには警戒しないといけないので、ちょっとどきどきしながら歩きます。今日の分の切符はすでに日本で買っていたのですが、まだ時間があったのでこの先必要になる切符を券売機で購入。最初は券売機の使い方に少し戸惑いましたが、なんとか買うことができました。それからプラットホームに上がりましたが、ここもいかにもヨーロッパ的なアーチが見事なターミナル駅です。


    ↑列車案内板は液晶表示でやけに真新しいものでした。こういうところは最新鋭なんですねー。おかげでわかりやすくて助かりました。

    しかし列車の方はなんと落書きだらけです…。ほんとにこんな車両に乗るのかよと思いながら、空いてそうな2等車両を探します。こんなに落書きされてたら、日本なら間違いなく運行中止になった上に、ニュースで取り上げられること間違いなしです。若干怖いなあと思いながら乗り込みましたが、中に入ってみればどうということはありませんでした。


    ↑とにかく車両が長くて、端が見えません。の割に結構がらがらでした。


    ↑車内の様子。まあ可もなく不可もなくといったところでしょうか。色遣いはさすがイタリアという感じです。

    列車のクオリティで言うと、やはりドイツが良すぎたせいもあって、ちょっと見劣りします。まあでも、2等にしては十分快適でした。そして定刻の8:15、発車ベルもなにもなく、列車はゆっくりと発車します。イタリア国鉄のことだから絶対遅れるんじゃないかと思っていたので、正直意外でした。なかなかやるなぁ、と思っていたのもつかの間、次の駅までやたらのろのろと運転するなあと思っていたら、次駅発車時にはすでに4分遅れという有様。もうさすがとしか言いようがありませんでした(苦笑)。

    今回も切符はあらかじめ日本で購入してプリンタで印刷してきたのですが、やはり最初の車内検札の時はほんとに使えるのかと緊張します。幸い何事もなく車内検札はパスできたのですが、ドイツと違ってバーコードのチェックもなにもしなかったので、おいおい、そんなゆるいチェックでええんかいと思わず心の中でツッコんでしまいました。

    列車に揺られながら、そういえば今回はメモリカードに余裕があるし、動画撮っても大丈夫なんじゃないか、と考えていました。というわけでテスト的に撮ってみた動画がこちらです。ただの車窓風景ですが、後半ものすごいスピードで飛ばしている感じが伝わるでしょうか。こっちは客車が多いのですが、客車でこんなすごいスピード出すんだなあと最初はびっくりしました。

    結局定刻から2分遅れの9:27、クレモナ駅に到着。街の中心部はちょっと離れているので、歩いて向かうことに。クレモナは言わずと知れたヴァイオリンの街で、ストラディバリやアマティと言った名工がいたことで有名です。そして私が好きな作曲家C.モンテヴェルディの生まれた街でもあります。イタリアはちょうど夏のバカンスの時期だったので、ほとんどのヴァイオリン工房は閉まっていましたが、それでもかすかにヴァイオリンの音が聞こえてくる工房もありました。街並みも落ち着いていて、きれいなところでしたねー。

    街の中心部であるコムーネ広場に到着し、まずは地図をもらいに観光案内所へ。一番興味のあったモンテヴェルディの生家がどこか聞いてみたのですが、そんなものはないとのこと。この先々の街でもモンテヴェルディに関する展示物は全くといっていいほどなくて、あまりの冷遇されっぷりに涙が出そうでした…。

    そんなでいきなりクレモナに来た目的の半分ぐらいがなくなってしまったのですが、気を取り直してトラッツォ(鐘楼)に上ることにします。ほんとはドゥオーモ(大聖堂)に入りたかったのですが、どうやらミサ中のようだったので後回し。トラッツォは10:00オープンだったので、一番乗りで意気揚々と上り始めましたが、いかんせん111mも高さがあるので、なかなかきつかったです。ですが上からの眺めは最高でしたし、風も強くて涼しかったなあ-。


    ↑こんな階段をひたすら上っていきます。まだ降りてくる人が誰もいなかったので、上りやすくて助かりました。


    ↑トラッツォからの眺めは最高でした!クレモナの街はここを中心に放射状に広がっているのがよくわかります。

    景色を堪能し、撤収開始。足に結構疲労が来ているので、下りは踏み外しそうで結構怖いです。途中で上ってくる人とすれ違いましたが、やはり階段が狭いので早めに行って正解でした。

    降りてから、さっき入れなかったドゥオーモへ。ここのドゥオーモは街の規模に比してかなり大きく感じました。オルガンもちょっとだけ聴けたのがラッキーでしたね。

    それからドゥオーモの向かいの、行政機関が置かれているコムーネ宮へ。この中にはサラ・デイ・ヴィオリーニというヴァイオリンの展示室があるのです。6ユーロ払って中に入りましたが、確かにストラディバリやアマティと言った名器が展示されていましたが、それも部屋一つに10挺程度の展示だけだったので、これで6ユーロはちょっと高いんじゃないかという感じでした。

    それから駅の方に少し戻り、ヴァイオリン工房がある通りを見つつ市立博物館に向かいます。C.モンテヴェルディの生家があったといううわさのロボロッティ通りも歩いてみましたが、それらしい遺構は見つけられませんでした。あと、たまたま見つけた看板にNoriyuki Matsusitaと日本人名が書かれていて、何かと思ったらこちらで弦楽器製作をされている松下則幸さんの工房があるようですね。ちょっとびっくりしました。


    ↑途中で見つけたインテリアショップのショーウィンドウ。和風というかなんというか・・・。


    ↑ロボロッティ通りのヴァイオリン工房。ほとんどは閉まっていてひっそりしていました。

    市立博物館は絵画や考古学関係の展示が大量にあり、全部見て回るのにはかなり時間がかかります。また敷地内にはストラディバリアーノ博物館があり、ヴァイオリンの展示や、製作過程の紹介などがあっておもしろかったです。料金も7ユーロだったので、サラ・デイ・ヴィオリーニに行くぐらいだったら、こっちに来た方が絶対に良いと思いました。

    結局1時間ぐらい鑑賞し、外に出るとさっきまで曇っていた空が綺麗に晴れているではありませんか。もともとこのまま駅に戻るつもりだったのですが、これは写真を撮り直さないともったいない!と思い、小走りで再びコムーネ広場へ。大急ぎで写真を撮り、再び駅に戻ります。焦った・・・。


    ↑クレモナのメインストリート、カンピ大通り。


    ↑先ほど上ったトラッツォ。


    ↑コムーネ広場とドゥオーモ。人が多くて賑やかでした。


    ↑クレモナ駅は規模は小さいですが綺麗な駅でした。

    なんとか発車5分前に駅に到着。疲れた・・・。喉が渇いたので駅の自販機でコーラを買ったのですが、あんまり冷えてなかったせいか、開けた瞬間盛大に吹き出し、半分近くなくなってしまいました。ひどすぎる!!でもコーラは売店で買うより自販機で買う方が安いということに気づいたのは良かったかもしれません。

    疲れていたので、帰りの列車ではずっとうとうとしていました。ただエアコンがないので暑かったなあ。

    この後はミラノ市内を観光することになりますが、それはまた次回。

    イタリア旅行1日目(8/22)

    前日は荷造りやらなんやらで3時間しか寝られず、眠い目をこすりながら6時前に起床。ばたばたと準備を済ませて最寄り駅に向かいます。雨が心配だったのですが、降らなくてほんとに良かった…。

    大阪駅8:07発の関空快速に乗り、9:20関空着。今回は土曜日出発だったこともあり、余裕で座って行けました。到着後すぐにチェックインカウンターに向かいましたが、前回と違ってがらがらだったのは、もうチェックイン済ませた人が多かったからかもしれません。私は今回もインターネットチェックインを済ませていたので、荷物だけ預けて手続きは終了。それから手荷物検査場に向かいましたが、ここは行列ができていました。

    今回も前回と同じKLMオランダ航空KL868便を利用したのですが、やはり出発予定時刻は10分早くなっていました。まだ搭乗開始時間までは30分ほどあったのでラウンジでしばらく時間をつぶし、搭乗開始を待ちます。結局搭乗開始が遅れた影響で、出発時刻はほぼ予定通りの11:05でした。今回座席は最後尾だったので、座席はあんまり倒せませんでしたが、その代わり足下に荷物が置けるので広々と使うことができたのは良かったです。

    そしていよいよテイクオフ!毎度のことながら手に汗握る瞬間です。しばらくして安定飛行に入り、飲み物が供された後、1回目の機内食が出てきました。この機内食はホテル オークラ アムステルダムの監修だとかで、なかなかおいしかったです。もちろん前回おいしかった赤ワインも注文(笑)。今回も前回と銘柄は違いましたが、なかなか味の良いチリワインでした。

    そういえば今回イタリアに行くにあたってヴェネツィアのゴンドラ漕ぎがモチーフとなっているARIAというアニメをおすすめされたのですが、旅行前は準備でばたばたしていて見る余裕がなかったので、iPodに転送して機内で見ることにしました。ARIA自体はとても見てて和む作品だったので、旅行への期待も高まります。

    しかしその後寝たりしているとだんだん頭が痛くなってきました。んー、これはワインが悪かったのか、もともと体調が良くなかったのか…。とにかく気分が悪くてちょっとつらかったです。そんな中2回目の機内食が出ましたが、果物やケーキはおいしかったものの、マカロニがまずくて食べるのがきつかったです。

    今回隣には熟年夫婦が乗っていたのですが、なんでも中央ヨーロッパ10日間の旅に向かう途中だそうで、うらやましいなーと思いながら話を聞いていました。私もこれぐらいの年になっても旅行とかしていたいなぁ。

    そんなわけで体調最悪のまま、ほぼ定刻通りの15:40にアムステルダム・スキポール空港到着。前回より到着が40分ほど早くなっていましたが、結局乗り継ぎのために2時間ほど待たないといけなかったので、あんまり意味がありませんでした。ただ乗り継ぎ便の出発が前回が20:00出発だったのに比べると、今回は18:00だったので、格段に早かったです。やっぱり乗り継ぎ時間は短いに超したことありませんねー。帰りならまだ免税店見たりする楽しみがありますが、行きは荷物増やしてもしょうがないですし。

    まだしんどかったので、搭乗ゲート付近でじっと座って搭乗開始を待ちます。そういえば腕時計の時刻を合わせなきゃと思い必死に操作していたのですが、なかなかうまくいきません。もともとは普通のアナログ時計を持ってくるつもりだったのですが、出発するときについいつも使っている電波時計を付けてきてしまったので、操作方法がわからないのです。タイムゾーンを合わせる方法はわかったのですが、なぜか1時間ずれてしまうので、仕方なく無理矢理隣のタイムゾーンに合わせることにしました。これは結局サマータイムの関係でそうなってたのですが、とにかく説明書見てくるんだったと後悔しきりでした。

    17:30頃に搭乗が開始され、機内へ。前回と違ってバス輸送ではなく、ボーディング・ブリッジで搭乗ゲートから直接乗り込むことができました。そして定刻より5分早く出発。席はまた最後尾の右端でしたが、1時間ちょいのフライトなので、さほど気になりません。私の隣には東洋人とおぼしき若い男性が1人で座っていたのですが、日本人かどうか結局わからないままでした。機内食ではサンドイッチが出されたのですが、おなかもそれほど空いていなかったので、後で食べるためカバンにしまいます。

    19:20、ミラノ・マルペンサ空港に到着。いよいよイタリアの地に上陸です。まずはバゲージクレームで荷物が出てくるのを待ちます。しかしなかなか出てこないので、ここがイタリアなだけにだんだん心配になってきました。結局最後の方に出てきて一安心。空港を出たときにはもう20時前になっていました。

    ここからミラノ中心部までは鉄道がバスに乗らないと行けないのですが、今夜泊まる宿へはバスに乗った方が近かったので、バス乗り場へと向かいます。料金が微妙に違うバス会社2社がそれぞれ20分おきにバスを走らせているのですが、あらかじめ調べてきた時間と微妙に違う上に、少し値上げしていたのでいきなりとまどってしまいました。それでもなんとかチケットを買い、20:15発のバスに乗り込みました。

    バスの車内では後ろで女性がずーっと携帯電話でしゃべっているのが気になって仕方ありませんでした。でもちょっとイタリア語に耳を慣らす練習にはなったかな。あとやっぱりドイツと違って治安が若干心配で、座っていてもなんだか落ち着きません。そして21:10頃にミラノ中央駅に到着。結構遠かったなぁ…。さすがに時間が時間なので、あたりは暗くなりはじめていました。

    ミラノ中央駅付近はあんまり治安が良くないらしいと読んでいた上に時間も遅かったので、警戒モード全開で駅を突っ切って反対側へ。今夜泊まるホテルは幸いすぐに見つかったのでほっとしました。さっそくチェックインを済ませて部屋へ。ホテルのwebページには書いていませんでしたが、このホテルでは無料でWi-Fiアクセスが使えたので、持ってきたアドエスで無線LAN接続してtwitterにイマココ!書き込みをしました(笑)。こういうときアドエスって軽いし便利だなーと改めて感じますね。

    そしてさっき機内食でもらったサンドイッチをいただきます。こういう何気ないサンドイッチなんかが日本と違ってやけにおいしいんですよね。やっぱり原料の違いでしょうか。そして頭痛の痛み止めの薬を飲んで、目覚まし時計をセットしようとしたところ、なんと電池が切れているではありませんか。ちゃんとチェックしとくんだった・・・。仕方なくアドエスのアラーム機能を使うことにして、就寝…。

    翌日はバイオリンの街、クレモナへ行ったりミラノ市内を観光したりする予定ですが、それはまた次回。

    ライブ見に山口行ってきます

    今日はこれから夜行バスに乗って山口県に行ってきます。目的は去年から応援している宅録系一人バンド、KNOTS(ノッツ)さんのCDデビュー記念ライブを見に行くためです。とんぼ返りで帰ってこないといけないので強行軍ですが、楽しんでこようと思っています。

    海を見に行こう!

    普段はあんまり海の近くに住んでいるという認識がないのですが、実は家から大阪湾までは直線距離で15kmぐらいしか離れてないのですよね。なので一度自転車で海を見に行ってみよう!ということで先日出かけてきました。

    このあたりは埋め立て地だらけなので地形が複雑なのですが、地図で見る限りでは武庫川方面に出るか、舞洲方面に出るか悩んだのですが、舞洲には一度行ってみたかったので、こちらに向かうことに。家を出てまずは阪神高速11号池田線沿いに南下します。


    ↑神崎川を渡ると大阪市内に入ります。

    その後御幣島の五叉路を(今回は間違えることなく(笑))大和田方面に進み、新伝法大橋を渡るとそこは此花区です。


    ↑阪神なんば線。やはり近鉄の車両が走っているのを見ると不思議な気分になりますね。

    伝法からはひたすら西へと進みます。途中、新淀川の河川敷が気持ちよかったので、ちょっと休憩。


    そして阪神高速5号湾岸線を越えると、ヨットが見えてきます。すぐ近くに北港ヨットハーバーがあるからですね。




    ↑北港ヨットハーバー。このあたりはリゾート地のような雰囲気がただよっていました。

    そして常吉大橋を渡るといよいよ舞洲に突入です。このあたりは2008年オリンピックを誘致していたころの名残で、スポーツ施設が数多くあります。思っていたよりもにぎわっていたので、ちょっと安心しました。まあこの先の夢洲はほぼ手つかずの状態なのですが・・・。

    舞洲をさらに西に進み、ようやく海に到着!途中だいぶ寄り道をしたので2時間ほどかかりましたが、ここまで距離的には約23kmでした。


    ↑はるか彼方にはうっすらと明石海峡大橋も見えました。


    ↑パナソニックの新しいプラズマディスプレイ工場。こんなところにあるんだなぁ。

    念願の海を見られたので、ちょっと寄り道をしつつ帰ることにします。


    ↑大阪市のゴミ処理場。噂には聞いていましたが、ほんとにポップな建物でした。一度社会見学に来てみたいなぁ。



    ↑此花大橋を渡ると、対岸はUSJのすぐ近くです。このあたりは大きな船舶が行き交う関係で橋が高く、対岸に着いてから地上に降りるまですごいループが待っていました。

    USJを横目に見つつ、南港方面に向かうため、天保山渡船場から渡船に乗ることにします。ここは日中30分に1本しかないので、ちょっと待たされました。


    ↑天保山渡船はUSJの従業員もよく使うせいか、外国人利用者がとても多いです。渡船は地味な存在ですが、水都大阪を象徴する乗り物だと思います。無料ですしね!


    ↑対岸に観覧車と海遊館が見えています。


    ↑船内はかなりぎゅうぎゅう詰めでした。もうちょっと本数増やしたら良いのになぁ。


    ↑天保山渡船は他の渡船に比べて船体がやや大きめです。


    ↑せっかく天保山に来たので、登頂してみました。標高4.53mです(笑)。かつては日本一低い山だったのですが・・・。

    天保山からは甚兵衛渡を経由して大正区へ。ここからさらに東へと向かい、なんばに立ち寄ってから帰宅しました。この日の走行距離は約50km。さすがに足ががくがくになりました・・・。

    道東・道北の旅8日目(8/27)

    長かった道東・道北の旅もいよいよ今日が最終日です。6時頃に起床して衣類を圧縮パックに詰めて荷造りを済ませ、朝食を取りにホテルのレストランへ。8時ちょっと前にホテルをチェックアウトし、稚内駅のコインロッカーに荷物を預けます。


    ↑朝の稚内駅。

    稚内駅前バスターミナル8:10 – 宗谷岬8:56(宗谷バス 大岬線・大岬小学校行き)
    まずはバスターミナルで往復乗車券を買い、車内へ。まだ朝早い時間帯にもかかわらず、それなりに観光客の姿もありました。バスはしばらく市街地を走った後、国道238号線を宗谷湾沿いに北東方向に進んでいきます。あいにくの天気だったのであんまり景色は楽しめませんでしたが、左手にはずっとオホーツク海が広がっていました。そして約50分で日本最北端の地、宗谷岬に到着!

    バスを降りた瞬間、思わず寒っ!と言ってしまいました。まだ8月なのにこの寒さは一体・・・。まだ観光客の姿はまばらだったので、写真を撮りまくることにします。


    ↑「日本最北端の地」モニュメント。


    ↑天気が良ければ対岸のサハリンが見えるらしいのですが、天気が悪くてなにも見えませんでした。


    ↑只今の気温10.0度!そりゃ寒いわけです・・・。

    その後すぐそばのみやげ物屋でおみやげを物色した後、併設の流氷資料館へ。ここはさらに寒くて-9度でした。余計寒い思いしに行ったようなもんだ・・・。まだバスの時間までは少しあったので、バス待合室で待つことに。ここにはコミュニケーションノートのようなものが置いてあったので私も書いたのですが、見てると結構バイクや自転車で来てる人が多かったですね。バイクはともかく、自転車でここまでとはがんばるなぁ。稚内市街からでもそれなりに距離ありそうなのになぁ。

    宗谷岬9:33 – 稚内駅前バスターミナル10:25(宗谷バス 大岬線・稚内駅前ターミナル行き)
    帰りのバスはなぜか行きよりたくさんの観光客がいて、この人たちは一体どこから・・・と不思議に思いました。前日から泊まってらっしゃたんでしょうか。しかしさっきまでの寒さにやられたせいか、頭が痛くなってきたので帰りはずっと寝て過ごしていました。

    バスターミナル到着後は、前日買い忘れていた稚内駅の入場券を買い、しばらくあたりを散策します。


    ↑♪たおやかな恋でしたー(笑)。


    ↑北防波堤ドームは古代ローマの建造物を思わせる造りで、興味深かったです。

    稚内駅前バスターミナル11:00 – ノシャップ11:11(宗谷バス 坂の下線・稚内駅前ターミナル行き)
    ここから再びバスに乗り、今度は稚内駅からすぐ北の方角にある、ノシャップ岬を目指します。このバスは結構地元の人も多く乗車していました。そしてあっという間にノシャップに到着。

    ノシャップで一番楽しみにしていたのが、「漁師の店」という食事処です。ここでウニとご飯を購入し、その場で食べることができるのですが、とにかく安いのです。ほんとに丼たっぷりのウニ丼を1500円で食べられて、大満足でした。ウニがとにかく甘くてつぶつぶで、ほんとにあれは今思い出してもよだれが出るなぁ・・・。そしてついでに頼んだ宗八カレイの干物も80円だったにもかかわらず予想外のうまさでもうご飯が進む進む。あー、また行きたいなあー。


    ↑漁師の店。2階はライダーハウスになっていて、宿泊することもできるようです。


    ↑横のお店で買った魚をここで食べることができます。


    ↑そしてこれがウニ丼!ほんとうまかったー!!

    セルフサービスなので丼をお店の人に返して店を後にし、ノシャップ岬へと向かいます。ここは幼稚園児が遠足に来ていて、なにやらにぎやかでした。近くのおみやげ物屋に入り、お土産を買います。

    ノシャップ岬には稚内市立ノシャップ寒流水族館があったので、とりあえず入ってみることにしました。入場料400円とは良心的ですねー。中に入るといきなりゴマフアザラシが泳ぎ回っていて、アザラシって泳ぐとすごく速いんだなーと思いながらみていました。ほかにもペンギンがいたりして癒されました。


    しかし最高に癒されたのはなんといってもこのアザラシ君です!

    す、水中で立ってる-!!私以外誰も見ていないにも関わらず、無心で水中で立っている姿に、私の目は釘付けになりました。このアザラシ君、もしかしたら有名人(?)なんでしょうか。時折口を開けたりして、とにかくしぐさがいちいちかわいくてしょうがありませんでしたよ。


    10分ほどアザラシ君をながめ、ようやく水族館の中に入ります。入ってすぐにクリオネがいて、ちょっと感動しました。クリオネを実際に見るのは初めてでしたが、ふわふわ泳ぐ様がかわいいですね。ほかにもファインディングニモのモデルになったカクレクマノミや、ドクターフィッシュなどのおもしろい魚がたくさんいました。



    ↑ドクターフィッシュは人間の古くなった角質を食べる性質があり、ドイツではドクターフィッシュによる治療には保険が適用されるそうです。私も実際に手を入れてみましたが、入れてしばらくするとドクターフィッシュがたくさん寄ってきて、皮膚の表面をついばまれるのでくすぐったかったです。


    ↑いかにも悪者っぽいウツボ。

    小さいながらも楽しかった水族館を後にし、今度は近くにあった北海道一高い稚内灯台を見たり、南極越冬隊資料展示館に入ったりしました。映画「南極物語」を見たことがないので詳しくは知らなかったのですが、あのタロとジロはもともと稚内で普通に飼われていた犬だったんですねー。当時の新聞記事が展示されていて、とても興味深かったです。


    ↑南極第一次越冬隊が実際に使用した居住棟。パネル式で現地でも簡単に組み立てられるようになっています。

    居住棟の内部ではこの居住棟の設計資料が展示されていて、おもしろかったです。なにしろ当時の日本にとって南極での越冬は初めてのことでしたから、環境条件などもほとんど未知の状態で、手探りの中設計が進んだようですね。とにかく細部にわたるまでいろいろと検討され、この建物は生まれたようです。ちなみに実際に請け負ったのは竹中工務店で、当時の様子は「南極物語」に詳しく書かれています。


    ↑隊員の個室はまるでカプセルホテルのような狭さでした。これは閉所恐怖症の人には無理かも・・・。

    見学を終え、バス停へと戻ります。最初見ていたバスの時刻表は2時間に1本ぐらいしかないので焦っていたのですが、実はノシャップまでは市内線も走っていて、こちらは約15分に1本の割合だったので余裕でした。最初からこれに気づいていれば焦らなかったのになぁ。

    ノシャップ13:56 – 稚内駅前通14:06(宗谷バス 市内線・潮見5丁目行き)
    というわけで市内線に乗車。最初乗客が私以外全然いなくて、運転手さんに話しかけられました。それで北海道を一人で旅行していることなんかをしゃべっていたのですが、次来るときは是非新婚旅行で!と言われてしまい、思わず苦笑・・・。このバスは駅前バスターミナルには行かないので、駅前通バス停で下車します。

    バスを降りるとちょうど近くに稚内市役所が見えたので、トイレを借りるために立ち寄ってみました。平和そうでうらやましかったなぁ・・・。よく見るとこのあたりの道路標識にもロシア語が表記されていました。

    その後少し歩いて真新しいフェリーターミナルへ。ここから利尻島や礼文島などに渡ることができるのですが、思ったより観光客が多くてびっくりしました。次来るときは是非渡ってみたいなぁと思いながら、売店で買った稚内農協の宗谷産塩アイスをいただきます。このアイスは甘さの中にほのかに塩味がして、おいしかったなー。

    フェリーターミナルの向かいには国際旅客ターミナルがあり、ここからサハリンのコルサコフ港まで定期便が出ているようです。ここからロシアに渡ることができるのかーとなんだか感慨深かったです。ただ毎日運行しているわけではないようで、この日は閉まっていました。


    ↑ロシアに渡るためにはパスポートのほかにビザも必要です。

    そろそろ良い時間になってきたので、稚内駅に戻り、荷物を取り出します。それから駅に併設されている「ふじ田」でカニめしを購入。その場で作ってくれるカニめしは1050円ながらカニの爪がたくさん入っていて、とてもぜいたくなお弁当でした。これは家に帰って食べることにします。

    稚内駅前バスターミナル15:20 – 稚内空港ターミナル15:50(宗谷バス空港線・稚内空港ターミナル行き)
    カニめしが予想外に時間がかかったので焦りましたが、なんとか空港行きのバスに乗り込むことができました。このバスは途中下車ができないので、車内は観光客でいっぱい。車内アナウンスも自動放送で、ちょっと普通のバスとは雰囲気が違いましたね。稚内空港は宗谷岬に向かう途中にあるので、途中までの景色は同じでそれほど目新しさはなかったです。

    稚内空港はほんとに小さな空港でしたが、観光シーズンということもあって結構賑わっていました。フライトまでそれほど時間はなかったのですが、おみやげを物色したりして出発を待ちます。

    稚内空港16:30 – 関西空港19:00(全日空・ANA1798)
    というわけで北海道ともいよいよお別れです。もっと小さい飛行機かと思っていたのですが、行きに乗ったのと同じような機体でした。帰りは2時間半のフライトですが、それでも旭川-稚内間だけで6時間以上かかったことを思うと、ほんとにあっという間でした。

    大阪は暑いんだろうなあと思いながら降り立ったのですが、雨のせいか意外と涼しく感じました。ただ湿気はやはりすごかったです。そして関空に着いても、ここから家までがまた遠いんですよね・・・。関空快速に乗り込み、21時前頃になんとか帰宅しました。


    ↑旅行の証、18きっぷ。最初の大阪の印は山口に行くために使ったところなので、今回は4日分しか使ってません。

    というわけで2008年夏の北海道旅行記はこれで終わりです。長くなりましたが今までおつきあいくださいまして、ありがとうございました!このあとは2009年夏のイタリア旅行記に続きます。

    道東・道北の旅7日目(8/26)

    特に早起きする必要もなかったので、7時頃起床。シャワーを浴びてから朝食をとりに近くのロッテリアに向かいます。朝食にコーヒー飲むのも久しぶりで、なんだかとてもおいしく感じました。食べ終わってから一旦ホテルに戻り、昨日まとめた荷物を送るために郵便局へ。それからホテルをチェックアウトし、一旦駅のコインロッカーに荷物を預けて、旭川の街を散策することにしました。

    まず向かったのは旭川の有名な蔵元、高砂酒造の明治蔵です。内部は懐かしいポスターや看板が展示されていたり、雪中貯蔵のタンクが置かれていたりと、おもしろいものがいろいろありました。そして直売店で5種類ほど試飲させてもらいましたが、もうとにかく「大吟醸 一夜雫」が抜群にうまかったのが印象的でした。そりゃあ精米歩合35%の山田錦を使用し、アイスドームにつるした酒袋から自然に滴り落ちる雫だけを集めたお酒がおいしくないわけがありません。720mlで4500円ほどするのでさすがに買えませんでしたが、あれはまた飲んでみたいなぁ。結局おみやげには、値段の割においしかった「純米吟醸 国士無双 あさひかわ」と猪口を買いました。


    ↑高砂酒造 明治蔵。入り口には杉玉がつるされていました。


    ↑明治蔵の内部。懐かしいポスターや、歴代首相直筆の「国酒」の書などが飾ってありました。


    ↑雪中貯蔵タンクが、雪ごと冷凍室のようなところに置かれていました。雪中貯蔵の利点は、温度変化が少なく安定した熟成が進むことだそうです。

    高砂酒造を出るとそろそろ11時だったので、旭川で有名なラーメン屋「山頭火」旭川本店で少し早いお昼を食べることに。時間が時間だったのでお客さんは少なく、ゆったりと食べることができました。旭川ラーメンと言えば前日に食べた醤油ベースのラーメンが多い中、山頭火は塩がメインです。とんこつラーメンを思わせる白濁したスープはとてもあっさりしていて、とろとろのチャーシューと相まってとてもおいしかったなぁ。



    ↑トッピングの小梅が印象的です。味的にもアクセントになっていました。

    その後、買物公園という旭川随一のショッピングストリートをぶらぶらし、時間つぶし。その後駅に向かいます。

    旭川12:25 – 名寄13:56(宗谷本線・普通名寄行き)
    ここからはいよいよ北海道最北端の地を目指して北上開始です。まずは途中の名寄行きの普通列車に乗り込みましたが、普通列車といっても途中いくつかの駅は通過するようになっていました。列車自体は2両編成でしたが、乗客はそれほどでもなかったです。


    ↑旭川駅にて。2両編成の列車に乗るのは久しぶりです(笑)。


    ↑名寄駅のホーム。なんだが旅情がありました。

    名寄14:14 – 稚内18:49(宗谷本線・普通稚内行き)
    いよいよ列車旅もこれが最後です。名寄駅で乗り換えたのは4,5人でしたが、みんな旅行者のようで、地元の人が全然いないのが寂しかった・・・。でも旅行者自体も思ってたよりは少なかったですね。


    ↑ここからは1両です。

    名寄まではそれなりに街もあったのですが、ここからは原野が広がる風景が増えていきます。そして北海道内でもっとも人口の少ない村、音威子府(おといねっぷ)に到着。音威子府では1時間20分も停車時間があったので、まずは名物の黒い駅そばを食べることに。この駅そばのことは車内の他の旅行者の話を横で聞いていて知ったのですが、結構有名らしいですね。そばの味がしっかりしていて、とてもおいしかったので、人気があるのもうなずけました。



    ↑ほんとにそばの色が真っ黒で最初はびっくりしました。

    おみやげにも生そばを買い、駅構内にある天北線資料館(平成元年に廃止された、音威子府からオホーツク海側を経て稚内に至る路線)を見学したり、駅の近くにある道の駅でハスカップようかんを買ったりして時間をつぶします。それからたまたま見つけたお菓子屋さんで売られていた「鮭みそパン」を購入。鮭みそパンといっても形が鮭の形をしたパンに味噌を塗ったもので、鮭は入っていません。味噌の味もそんなに強くなくて、ほのかに甘い味がしました。なんでも関西のテレビも取材に来たそうで、お店の人によればトミーズ雅と月亭八光が来たそうです。



    そして16:31、再び列車は発車。途中の天塩中川で学生が一気に乗ってきてにぎやかになりましたが、彼らも幌延でみんな降りていき、また車内は静かになります。幌延を出ると進行方向左手にサロベツ原野が広がり、そこに沈む夕陽と相まって、とても綺麗に見えました。

    ずっと大自然の中を走ってきた列車ですが、急に建物が増え始めたと思ったら南稚内駅に停車。そして18:49、ついに日本最北端の稚内駅に到着しました!さすがにホームに降りたった時は感慨深かったですねー。稚内の地には飛行機とかではなく、絶対に宗谷本線で行ってやろうとかねがね思っていたので、ようやく念願叶った瞬間でした。



    ↑日本最北端の車止め。


    ↑見えにくいですが「最北の駅 稚内」と書かれています。

    稚内駅ではここまで一緒だった旅行者全員で撮影大会(笑)。日本最北端の~というモニュメントを撮りまくっていました。駅を出てまずは駅前のみやげ物屋に入り、おみやげを物色。その後駅近くのホテルにチェックインし、荷物を置いてから夕食を食べるために外出します。ホテルから1km弱離れたところにある稚内副港市場のぶっかけ丼がおいしそうだったのでそこまで歩いていったのですが、着いた頃には店が閉まっており、途方に暮れてしまいました。仕方ないので検索でひっかかった「うろこ市」へ。ここはネットショッピングで有名なお店みたいですが、中の「海鮮炉端 うろこ亭」で飲食もできます。お客さんは私以外に1人だけで寂しかったですが、「笑ってコラえて!」にも登場したらしい「うろこ市丼(1500円)」をいただきました。なかなか豪華な丼で、おいしかったなぁ。

    食べ終わり、ホテルへと帰ります。夜の海沿いは暗くてちょっと怖いぐらいでしたね。この旅も明日でいよいよ終わりだと思うとちょっとせつなかったですが、明日に備えて21時過ぎには就寝。

    明日はいよいよ日本最北端の地、宗谷岬に向かいますが、それはまた次回。

    道東・道北の旅6日目(8/25) その2

    増毛15:48 – 留萌16:13(留萌本線・普通深川行き)
    試飲でほろ酔い気分のまま増毛を後にし、再び留萌に戻ります。増毛駅は無人駅だったので、入場券は留萌駅で買うことができました。もちろん留萌駅の入場券も一緒に購入。


    ↑留萌駅構内にあった数の子のオブジェ。留萌といえばニシンで有名な街なのでわかるのですがつぶつぶ感が若干気持ち悪い気も・・・。


    ↑留萌駅の駅舎。左上のFMもえる、がすごく気になります(笑)。

    駅を出て、まずは駅前商店街にある観光案内所へ。ここではおみやげ物も販売していたので、名物のニシンを買い、アイスクリームをその場で食べました。その後ニシンが名物なんだったらニシンそばが食べたいと思い街中のそば屋さんを探したのですが、どこもやってないようでした。まあニシンそばって関西のものですから、ここでは食べられてないのでしょうね・・・。

    その後西へ進路を変え、日本一の夕陽が見られるという黄金岬へ向かいます。



    ↑鉄橋が二つあるのは、昔支線があった名残でしょうか?

    黄金岬までは2km以上あるので、歩いていくのはちょっと時間がかかりました。近道をしようとして道に迷ったりしながら、17時過ぎに黄金岬に到着。ただまだ陽が落ちるまでには時間があったので、しばらくカモメを撮ったりしながら時間をつぶします。



    ほんとは日が沈むまで粘りたかったのですが、18:18発の列車に乗らないといけなかったので、17:50頃に撤収。でもそれなりにきれいな夕陽を見ることができました。


    留萌駅への帰りも道を間違えてちょっと焦りましたが、なんとか発車3分前には駅に戻ることができました。

    留萌18:18 – 深川19:13(留萌本線・普通深川行き)
    帰りの車内は地元の人だらけで、なんだかなごみました。学生も多かったなぁ。そして陽もどんどん沈んでいきます。

    深川市立病院前19:20 – 旭川バスターミナル20:11(空知中央バス 深旭線・旭川バスターミナル行き)
    深川発の普通列車は22:05までなく、また特急列車に乗ると高くつくので、帰りはバスに乗ることに。バス停の場所が駅から遠い上に時間がタイトだったのでちょっと焦りましたが、途中からダッシュしたおかげでなんとか目的のバスに乗ることができました。けれども次のバス停が駅近くの交差点だったので、ここから乗れば良かったのかー、とあとで気づきました。やられた…。
    深川を出てしばらくすると一已町(いちゃんちょう)に入るのですが、ここから「一已○丁目」というバス停がひたすら続きます。最後は一已13丁目まであり、もうええわ!って思わず心の中でツッコみそうになりました(笑)。
    乗客は地元の高校生が多く、車内は結構にぎやかでした。ですがその高校生たちも途中の納内(おさむない)あたりで次々と降りていき、最終的には私一人になってしまいました。あたりの風景もどんどん人里離れて真っ暗闇と化していくので、寂しかった…。なので途中で長いトンネルを抜け、高台から旭川の夜景が眼前にぱあっと広がった時は、ちょっと感動しました。そして約50分で旭川に到着。

    バスを降り、まず駅のコインロッカーに預けた荷物を取り出して、今日泊まるホテルへと向かいます。旭川は駅前ビルにアニメイトが入っていたり、コールドストーンアイスクリームの屋台があったりして、改めて都会っぽいなぁと感じました。ホテルはぎりぎりまで安いところを選んだのでちょっとぼろかったですが、まあ寝られれば良いので文句は言いません。荷物だけ置き、遅い夕食を食べに外へ。

    もう魚介類は食べ飽きていましたし、せっかく旭川に来たんだからここはラーメンだろう!ということで、「味特」というお店へ。最初客が自分一人だけでちょっと不安になりましたが、すぐにほかのお客さんがやってきていました。北海道のラーメンって味噌のイメージが強いのですが、旭川ラーメンは醤油が多いんですね。ここも結構濃いめの醤油味で、分厚いチャーシューと相まってなかなかおいしかったです。

    そして今日はお酒を飲んでない!というわけで、帰りにコンビニに寄り、北海道限定販売のサッポロクラシックとソーセージを買い、ホテルへ戻って晩酌。サッポロクラシックは味が濃くてすっきりとしていて、結構自分好みの味でした。その後ゆうパックで家に送る荷物をまとめて今日は就寝…。

    翌日はいよいよ日本最北端の稚内に向かいますが、それはまた次回。

    道東・道北の旅6日目(8/25) その1

    5:15頃起床し、まずはホテルの大浴場へ。時間が時間なので、最初は一人きりで露天風呂を堪能できました。その後荷造りをしようとしたのですが、おみやげ物を買いすぎてスーツケースが閉まりません!なんとか押し込んで事なきを得ましたが、さすがにいろいろ買いすぎたかな・・・。そして6:30にホテルをチェックアウトし、駅に向かいます。


    ↑知床斜里駅の駅舎。綺麗ですが、駅前は閑散としていました。

    知床斜里6:45 – 北見8:49(釧網本線→石北本線・普通北見行き)
    知床斜里からは始発列車に乗ってまずは北見を目指します。北見から先の接続がとにかくひどくて、この列車に乗れば旭川着が12:20の予定なのですが、その次となると20:05になってしまうのですよね…。途中の白滝-上川間に普通列車が一日たったの2本しか走ってないのが原因なのですが、ここはほんとに悩みました。前日無理矢理網走観光をしたのは、これが原因です。
    列車は最初がらがらでしたが、途中から網走に向かう高校生が大量に乗り込んできてにぎやかになりました。網走では高校生と入れ替えに旅行者が乗り込んできました。


    ↑普通北見行き。当然のごとく1両でした。


    ↑止別(やむべつ)駅の駅舎。ここにも喫茶店があるようでした。雰囲気があって良いなぁ。


    ↑オホーツク海沿いを一直線に線路が延びています。雪が積もるときっと綺麗なんでしょうね。

    北見9:12 – 旭川12:20(石北本線・特別快速きたみ 北見行き)
    北見駅での乗り換えは20分少々あったので一旦待合室で休憩し、特別快速きたみに乗り換えです。特別快速というぐらいなのでちょっと期待していたのですが、まったく同じ1両の列車でした(笑)。それでも無事に進行方向の座席を確保し、ほっと一安心していたのもつかの間、途中の遠軽駅ではスイッチバックして発車するため、進行方向が逆になってしまいました・・・まだ2時間ほどあるのにー!でも乗客はそれなりにいたので移るに移れず、そのまま行くことに。


    ↑特別快速きたみ。特別快速という種別表示がないので、ただの快速になっています。

    問題の白滝-上川間は駅間が30km以上あるため途中3カ所も信号場がありましたが、列車の本数自体が少ないのですれ違う列車はありませんでした。上川を過ぎると特別快速の本領発揮という感じで、駅を通過しまくっていきます。ちょっとこの頃になると疲れてきて、うとうとしながら過ごしていました。
    そしてようやく旭川に到着!さすがに旭川は都会的な大きな街でした。郵便局でゆうパック用のバッグを買ったり、駅弁を買ったり、コインロッカーに荷物をあずけたりした後、再び駅構内に戻ります。


    ↑旭川駅の駅舎。雪の結晶がモチーフとなった飾りがついていました。

    旭川13:00 – 深川13:17(函館本線・特急スーパーカムイ28号 新千歳空港行き)
    旭川からは特急に乗ります。18きっぷでは特急に乗れないので別料金になってしまうのですが、普通列車を待っているとこの先の接続がうまくいかないので、やむを得ません。1220円払って乗車券と特急券を購入し、特急に乗り込みました。次の深川駅までは20分弱でしたが、しばし特急の気分を味わうことができました・・・といっても新夕張-新得間でも乗っているので、あんまり感動はなかったかな。


    ↑特急スーパーカムイ。新千歳空港で見たことがあったので、それほど新鮮味はなかったです。

    深川13:23 – 増毛14:46(留萌本線・普通増毛行き)
    深川で留萌本線に乗り換えます。ここもやはり1両編成でした。列車に乗り込み、早速旭川で買った駅弁「蝦夷わっぱミックス(1000円)」を食べることに。ウニ、カニ、いくら、ホタテととにかく具が豪華で、とてもおいしい駅弁でした。


    留萌本線はとにかく難読駅名の多さが印象的でした。北一已(きたいちやん)、秩父別(ちっぷべつ)、真布(まっぷ)など、そう読むかーという駅名ばかり。また真布駅なんかは駅のホームがとにかくせまくて、列車の出入口部分にしかホームがないような有様でした。このあたりでは稲作をしているのか、田んぼがけっこうあったなあ。
    そして約1時間で留萌駅に到着。ここで結構たくさん乗客が降りていったので、座席を海側に移動しました。暑かったので窓を開けると涼しい風が入ってきて、あー、旅行してるなーという雰囲気にひたれて楽しかったなー。留萌を過ぎると駅間も短くなって、ずっと海沿いを走るようになりました。


    ↑留萌駅を過ぎると日本海が見えてきます。


    ↑礼受(れうけ)駅の駅舎。これも車掌車を改造したもので、このあたりはこういうタイプの駅舎が多かったです。

    そして増毛駅に到着。地元の人もいましたが、結構鉄道ファンの姿も多かったなぁ。



    ↑増毛駅の風景。雪の積もる季節に来ると、もっと終着駅っぽい風情があるんでしょうね。


    ↑増毛駅構内に貼ってあった、ヘアーローションの広告。誰がうまいこと言えと(笑)。


    ↑増毛駅近くの海岸。晴れていて穏やかでした。


    ↑旧商家丸一本間家。中の見学はしませんでしたが、歴史ある建物のようです。

    駅を出てからどうしようかと思ったのですが、近くに日本最北の酒蔵、国稀酒造があるので行ってみることに。蔵の中を簡単に見学させてもらった後、いよいよお楽しみの試飲タイムです(笑)。日本酒好きな事が伝わったのか、次から次に試飲させてくれるので、昼間だというのにふらふらになりました…。大吟醸の原酒がとてもおいしかったのですが、残念ながら品切れとのこと。結局ききちょこ(利き酒するときに使うおちょこ)と、鬼ころしという辛口のお酒を購入。


    酒蔵を出て、近くの資料室でニシン船を見た後、再び増毛駅に戻ります。


    ↑ニシン船には若干派手な装飾が施されていました。


    ↑増毛駅の外観。新しいのか古いのかよくわからない感じです…。

    このあと留萌に戻って夕日を見るのですが、それはまた次回。