2007年10月28日

    ドイツ・バッハの旅3日目(7/21) その1

    今日はエアフルト中央駅を9:15に出る列車に乗らないといけなかったので、朝6時に起床。シャワーついでに洗濯も済ませてから朝食を取りに食堂へと向かいました。食堂もすてきなところでしたし、天気も最高だったのでとても良い気分です。

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    ↑朝食バイキングはこんな感じ。右端のにわとり型の器の中にはゆで卵が入っていました。

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    ↑それではいただきまーす。先ほどのテーブルにはパンがないのでおかしいなあと思っていたら、各テーブルに置いてありました。ジャムも日本で食べたことないようなもので、おいしかったです。

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    ↑窓から中庭が見えるのもポイントが高いです。

    すてきな朝食を取った後は、Nibelungenweg8:32発のトラムに乗ってエアフルト中央駅に向かいます。土曜日だったのでこの時間帯のトラムは30分に1本しかなく、乗り遅れると大変です。前日えらい目にあった一日券もなんとか車内で買うことができ、事なきを得ました。

    中央駅から今日はArnstadt(アルンシュタット)という街に向かいます。片道20分と近距離だったので、インターネットでは切符が買えませんでした。なのでまずは券売機で切符を買うことにします。DBにはクレジットカード専用の券売機があり、英語も表示できるため慣れれば操作はそれほど難しくなく、無事に往復切符を9.6ユーロで購入。それからホームに上がり、目的の列車に乗り込みました。

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    ↑エアフルト中央駅の駅標。この駅はどうやら改装中のようで、新しい部分と旧来の部分が混在していました。

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    ↑そしてこれが今回乗る車両です。気動車ですがかなり新しい車両でした。

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    ↑車内の様子。なんというか、めっちゃ綺麗でした。ローカル線の列車でこのクオリティとは、DB恐るべし…。

    定刻の9:15に発車。車内はほとんど乗客もなく閑散としていました。RE(Regional Express・快速)なので途中の停車駅は1つだけで、あっという間にArnstadtに到着。

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    ↑Arnstadt駅の券売機。向かって左がクレジットカードしか使えないタイプで、右が硬貨・紙幣の使えるタイプです。右側の機械は駅名一覧から駅名コードを調べて打ち込まないといけないので、ちょっとめんどくさいです。

    さて、このArnstadtという街は、J.S.Bachが18歳から22歳までを教会のオルガニストとして過ごしたところです。あの有名な「トッカータとフーガ ニ短調」や「小フーガ ト短調」はこの街にいた頃に作曲されたと考えられています。ですが規模としては小さな街でした。
    駅からは15分ほど歩いて街の中心部へ向かいます。Arnstadtに限らず、中心部が駅から離れている街は結構多いみたいです。古い街だと街中まで線路を引くことができなかったのかもしれません。そういえばかつて日本でも汽車が走っていた頃は、火事を恐れて駅は街はずれに作られることが多かったことを思い出しました。途中本屋にも立ち寄ってみましたが、こんな小さな本屋にもマンガがあるのには驚きました。なにをチェックしてるねん、と言われそうですが…。

    中心部にはJ.S.Bachがオルガニストを勤めたその名もずばりJ.S.Bach教会や若きバッハ像、歴史博物館”Haus zum Palmbaum(シュロの木館)”などがありました。しかしさすがにここまで観光に来る人はなかなかいないらしく、観光客はまばらでした。ですがこういう雰囲気のほうがゆっくり観光できるので良いですね。

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    ↑J.S.Bach教会。歴史のありそうなたたずまいでした。しかし朝は天気良かったのにちょっと曇ってきています…。教会は10時に開くようだったので、しばらく他で時間をつぶすことにしました。

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    ↑上の写真下部の銘板を拡大したもの。J.S.Bachは1703年から1707年までここで最初のオルガニストとして働いた、みたいなことをたぶん書いているのでしょう(おい)。

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    ↑そしてこれが若きバッハ像です。教科書に載っているバッハのイメージからするとかなり違和感があります。鼻高いしかっこいいですよねえ。

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    ↑こちらがシュロの木館。観光案内所が併設されていたので、パンフレットをもらいました。

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    ↑ここはBachhausだそうです。…が開館日が週2回ほどで全くやる気が感じられませんでした(苦笑)。結構楽しみにしてたんですけどねぇ。

    一通り建物を見ていたら10時になったので、J.S.Bach教会に戻りました。中ではオルガンの演奏も聴くことができました。このオルガンをバッハも弾いたのか、と思うとやはり感動しますね。ちなみに係の人が教会の由来なんかの解説を見せてくれたのですが、なんと日本語で書かれたものがあってびっくりしました。誰かがボランティアで書いてくださったのでしょうが、非常に参考になって助かりました。

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    ↑教会内部は思ったよりシンプルで美しいものでした。重厚さはありませんが、これはこれで良いものです。

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    ↑後ろを振り返ったところ。やはりオルガンが目を引きます。

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    ↑そしてこれがオルガンです。ここのオルガンの音色も良い感じでした。

    オルガンを楽しんだ後はシュロの木館に行くことに。内部には古いオルガンのコンソール(演奏台)があり、とても興味深かったです。うれしくて思わず写真を撮りまくってしまいました(笑)。

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    ↑オルガンのコンソール。これは鍵盤もストップ(音栓)も少ないので、初期のもののようです。

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    ↑近くで見るとこんな感じ。割と素朴な感じがします。

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    ↑こちらはもうすこし後の時代のものでしょうか、鍵盤も3段になり、ストップも増えています。

    さて、このあともオルガンを巡る旅はまだまだ続きます。