2007年4月30日

    プラハ・ウィーン旅行5日目(8/21) その2

    すばらしいシェーンブルン宮殿を見た後は、市内中心部へと向かいました。まずはU4でKarlsplatz駅に行き、すぐ近くのカールス教会へ。

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    カールス教会の内部には天井画や彫刻が飾られているのですが、時間もあまりなかったので中には入りませんでした。このころから天候が怪しくなってきたのが分かると思います。

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    ↑ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの会場となることで有名な、楽友協会(ムジークフェライン)ホールです。残念ながら時間が合わなくて、内部見学ガイドツアーには参加できませんでした。中も見たかったなぁ。

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    ↑学友協会ホール前の地面には、このようにウィーンにゆかりのある音楽家の石版がはめこまれています。これは言わずとしれたシューベルトですね。他にもブルックナーやフルトヴェングラーのものがありました。

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    ↑学友協会ホールと、カールス教会。

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    ↑ウィーンの街中を走る最新鋭の路面電車。

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    ↑工事中の建物に、建物の外観を模した防音カバーがかけられています。こういうしゃれっ気が良いですね。

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    ↑コンツェルトハウス。学友協会ホールほどではありませんが、有名なコンサートホールです。

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    ↑ベートーヴェン広場に立つベートーヴェン像。あまり有名ではないのか、なんとなく地味でした。

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    ↑そしてこれが中央公園(Stadtpark)に立つ有名なヨハン・シュトラウス像です。私の他にも見に来ている人が何組かいて、写真を撮るのにちょっと苦労しました。

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    ↑少し近くで撮ってみました。全身金ピカってのがなかなかすごいですね…。

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    ↑それに対してこちらが王宮庭園内にあるモーツァルト像。手前の芝生に花がト音記号の形に植えられているのがすてきですね。

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    ↑ホーフブルク(王宮)にはいくつか建物があるのですが、これは新王宮です。中は博物館になっているようなのですが、見る暇がありませんでした。ウィーンでは見てないところがいっぱいあるので、是非また行ってみたいですね。

    ところで私は日本から100ユーロのトラベラーズチェックを2枚持ってきていたのですが、まだ換金していませんでした。ERSTE銀行というところなら手数料なしで換金できるとの情報を入手していたので探しながら移動していたのですが、こんな時に限って全く見つかりません。そういえば昨日夕食を食べた店の近くにあったなあと思い出し、なんとかそこまで行ってみたのですが、残念ながら3時を8分ほど過ぎてしまっていたため、換金できませんでした。仕方ないのでAMEX(アメリカンエキスプレス)の事務所で換金することにしたのですが、ここでは5ユーロも手数料に取られてしまうので、750円ほど損してしまいました。ううむ、悔しいなぁ…。しかし後から思えば、別にここで無理に換金しなくてもなんとかなったので、ちょっと後悔。

    AMEXの事務所はウィーン市内のメインストリートであるケルントナー通りにあったので、ついでにこのあたりを観光していくことにしました。

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    ↑ケルントナー通りにはいろんなパフォーマーがいたのですが、その中でも一番すごいと思ったのが彼らです。微動だにしないので金属製の像にしか見えないのですが、手前のお皿にお金を入れると、入れられた方の人がゆっくりとお辞儀をするのです。ほんとにびっくりしました。

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    ↑ケルントナー通りの突き当たりにあるのがこのシュテファン寺院です。まさに町のシンボルという感じでした。モザイク屋根が綺麗ですね。ここの内部には次の日に入りました。

    そうこうしているうちに、とうとう雨が降り出してしまいました。それにちょっと歩き疲れてもきたので、市内中心部を環状運転している2番の路面電車に乗り、車窓からの景色を楽しむことにしました。途中にはさっきあれだけ探したERSTE銀行もあったので、翌日絶対来ようと決意。結局雨が止むまで小一時間、路面電車に乗り続けていました。

    そして時間もそろそろ4時半になっていたので、今日夕食を食べる予定のGrinzingへ向かうことにします。Shottentor電停から38番の路面電車に乗り換え、終点まで乗るとGrinzing電停に到着です。近づくにつれてだんだんと景色が郊外のものになっていくのがよくわかりました。

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    Grinzing電停の様子。このときは晴れていたのですが…。

    さて、このGrinzingはベートーヴェンゆかりの地でもあり、またホイリゲと呼ばれるできたてのワインを出してくれる居酒屋が多く集まっている場所でもあります。まだ夕食には時間があったので、しばらくあたりを散策してみることにしました。

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    ↑Grinzingの街並み。高級住宅街という感じがしました。

    ここにはベートーヴェンが遺書を書いたと言われる「ハイリゲンシュタット遺書の家」もあるのですが、残念ながら月曜日が休館日だったので、中には入れませんでした。なんかウィーンではこんなのばっかりですね。いかにいきあたりばったりな計画だったからばれてしまいそう(笑)。

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    ↑ホイリゲがあることからもわかるように、ここGrinzingはぶどうの産地でもあるのです。遠くの丘にぶどう畑が広がっているのがわかります。

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    ↑せっかくなのでぶどう畑まで行ってみました。ワイン用のぶどう畑を見るのは初めてだったので、感動しましたねえ。ただここでまた雨が…。

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    ↑ぶどうをアップで撮ってみました。実の付き方はデラウェアなんかとあんまり変わらないんですねぇ。色は濃い感じがしましたが、ぶどうの品種は詳しくないので、これが赤ワインになるのか白ワインになるのかは定かではありません。ほんとは一粒食べてみたかったのですが、さすがに勝手にそんなことするわけにはいかないので、見るだけにしました。

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    ↑ベートーヴェンの散歩道(Beethovengang)です。交響曲第6番「田園」のモチーフになったSchreiberbachという小川に沿って散歩道ができています。ここも晴れてたらすてきなんでしょうねぇ。

    その後ベートーヴェンのホイリゲとして知られるMayer am Pfarrplatzに行こうと思ったのですが、突然迷子になってしまいました(汗)。なんだか思ってた方向と逆方向に進んでいたみたいで、小一時間ほど途方に暮れていました。まあそれでもなんとか元の場所までたどり着き、おなかも空いてきたので店に入ることに。

    最初店に入ると、奥の中庭にあるテーブルに案内されました。ホイリゲでは飲み物の注文は聞きに来てくれるのですが、食べ物は自分で買いに行かなくてはなりません。そこで建物に入り、ショーケースの中の物を指さして買っていくのですが、意思疎通がなかなかうまくいかなくて大変でした。それでもなんとか食べたいものを買って席に戻ったのですが、なかなか飲み物の注文を取りに来てくれません。近くのテーブルではすでに地元の人とおぼしき団体が盛り上がっていたので、私も同じ団体だと思われていたようです。しばらくして案内してくれた店員さんがやってきたので声をかけ、別の席に変えてもらったのですが、団体さんにも笑われてしまってずいぶん恥ずかしかった…。

    さて、気を取り直して飲み物の注文です。基本的にワインしかないのですが、ワインばかり飲むとすぐにへろへろになってしまいそうだったので、まずは白ワインを炭酸入りのミネラルウォーターで割った「Gespritzter(ゲシュプリッター)」を注文しました。最初は白ワインを炭酸水で割ったりなんかしておいしいのかなあと疑心暗鬼だったのですが、これがうまい!特に暑い夏にはぴったりですね。料理も冷菜が中心ですが、やはりパンと乳製品はうまいですねぇ。

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    ↑私の注文した食べ物と飲み物。食べ物はこれ全部で8.16ユーロ(約1,230円)。飲み物はゲシュプリッターと白ワインの2杯で4.5ユーロ(約680円)でした。料理はローストビーフとサラダがやたら高くて、あとでしまった、と思いました。とにかく豚肉と乳製品が安いので、そういうものを頼んだ方が良いかもしれません。ワインはこの量でこの値段なので、やはり安いですね。

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    ↑中庭の様子。まだ明るいですがもう夜の7時半です。こんな明るいうちからワインを飲むのはなんだか変な気分でした。

    ちなみにホイリゲでは赤ワインも飲めますが、やはりオーストリアは白ワインの生産がメインなので、白ワインを頼んだ方が幸せになれると思います。10月頃に来ればまさにできたてのワインを飲めるので、これぐらいの季節に行ってみたいものですねぇ。

    しばらくすると中庭にもちらほらお客さんが来るようになりました。ですが、どうも私の後ろに座っている夫婦は日本人のようで、日本語の会話が聞こえてきました。旅先で日本人に会うほど無粋なことはないので、最初は知らないふりをしていたのですが、どうやら写真を一緒に撮りたがっていたようなので、声をかけて撮ってあげることにしました。話を聞くとどうやら関東から来たそうで、ここに来る前はザルツブルクに寄ってきたとのこと。私もザルツブルクは行ってみたかったので、良いなあと思いながら話を聞いていました。私もプラハの話をすると、行ってみたそうにしていました。

    まあそんなわけでほろ酔い気分でホイリゲを後にして、帰ることにします。このときには雨はすっかりあがっていて、ちょっと恨めしい気分でした。しかも夜の8時に出たにも関わらず、まだ明るかったですしね。しかし暗くなってから帰るのは少々怖かったので、ちょうど良かったのかもしれません。なんとか無事にホテルに帰り着き、この日も早めに就寝しました。