2006年10月10日

    京都の紅茶屋事情

    日曜日は久しぶりに京都へ出かけました。目的は京都にある紅茶屋さんに行くためです。まずは銀閣寺近くにある「アッサム」に行くため、四条河原町からバスに乗ることに。事前にここから銀閣寺に行く市バスの系統を調べて行ったのですが、たまたまバス停に止まっていたバスは、どうみても系統が違うのに、行き先に銀閣寺とはっきり書かれています。「?」と思いながらも、行き先に書いてあるんだったら間違いないだろうと思い、乗車。あとで気づいたのですが、京都市内には京都市交通局のバスの他に、京都バスも走っているのですね。私は京都バスの方に乗ったので、系統が違ったようです。紛らわしいなぁ。大阪市内だったら、ほぼ間違いなく市バスしか走ってないので、京都もそうだと思いこんでいたのがいけなかったようです。

    まあなにはともあれ、銀閣寺道バス停で下車。ここから「アッサム」に行く前に、まずはお昼ご飯にラーメンを食べることにしました。このバス停のすぐそばには京都ラーメンの老舗「ますたに」があるので、そこに行くことに。着いたのは14時前だったのですが、外まで人が並んでいました。15分ぐらい待ってやっと席に着き、ラーメンを注文。私は近所の「来来亭」のラーメンが好きでよく食べに行くのですが、その師匠にあたるお店なだけに、ラーメンの系統は似ていました。背脂を浮かせたスープに唐辛子、そして細麺。ただまあ、確かにおいしかったのですが、そんなに並んでまで食べる味かなぁというのが正直なところです。

    おなかも一杯になったところで店を出て、せっかくなので銀閣寺を見学していくことにしました。ちょうど特別公開をやっていたようで、せっかくだし見ようかどうしようか悩んだのですが、拝観料の他に1000円もかかるようだったのでやめておきました。いくらなんでも高すぎやしないかなぁ。というわけで普通のコースで見て回ったのですが、とにかく苔の多いのが印象的でした。ここには昔遠足で来たような記憶があるのですが、全然記憶に残ってないなぁ…。

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    ↑銀閣寺に生えている苔です。まあこれはいいのですが…

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    ↑「ちょっと邪魔な苔」「とても邪魔な苔」ってなんやねんと思いました(笑)。横にいた人も、これは笑わそうとしてるんかな?と言ってましたし。まあ外来種ということなんでしょうね。

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    ↑言わずとしれた銀閣。

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    ↑哲学の道。ここは歩いていてほんとに落ち着きますね。

    その後目的の「アッサム」に行ったのですが、なんと最近移転したとのことで、店はもぬけの殻。幸いそれほど遠くには移転していなかったので、とりあえず哲学の道を歩いて店の近くまでいきました。新しい店は哲学の道の南端近くから、ちょっと西に行ったところにあります。外観も内装もすごくモダンな感じで、とてもおしゃれなお店でした。壁面がガラス張りになっていて、庭の草花や竹林が風流な感じです。そして肝心の紅茶ですが、ここは紅茶をポットごと湯煎して抽出するという方法を採っているようです。実際ディンブラを飲みましたが、成分が非常によく抽出されていて、おいしかったです。ここの紅茶はかなりレベルが高いと感じました。あと「白河チーズケーキ」というものを食べたのですが、これが普通のチーズケーキとは一線を画すような味で、おいしかったです。シナモンの効いたチーズケーキなんて初めてでしたよ。ただちょっと値段の高いのだけがネックですね。紅茶とケーキで1300円したので、これがせめて1000円以下だったらなぁ。

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    ↑「アッサム」のモダンな外観。

    それから再びバスに乗り、今度は烏丸丸太町へ。さらにここから歩いて烏丸御池まで行き、近くの「せいほう」に入りました。ここは京都で紅茶を語る上でははずせないお店です。もう30年以上前から営業している老舗で、京都の学生にずっと愛されてきたお店のようですね。ただもうマスターも高齢になられていて、最近では常連さんを相手にこぢんまりと営業されているようです。このマスターがまた味のある方で、いろいろとお話させてもらいました。紅茶の味のことを言ってしまうと可もなく不可もなく、というところなのですが、そんなことはどうでもよくなってしまうほどここの空間にはひかれるものがあります。普段は奥様と一緒にカウンターに立たれているそうなのですが、あいにくこの日はマスター一人だけでした。おまけにそんなときに限ってお客さんが多かったらしく、てんてこ舞いだったそうです。そんな話を聞いている間にも常連さんらしい女子大生がやってきて楽しそうに会話しているのを見て、良い店だなぁと感じました。もういつ店閉めるかわからないみたいなことをおっしゃってたのですが、客の立場から見るとあんな店にはなくなってもらいたくない、とほんと思います。