バスク地方の旅5日目(8/11) その2

アルファフェリア宮殿を出て、すぐ近くにある闘牛場へ。少し道を間違えたりしましたが、特徴的な円形の建物なのですぐにわかりました。




↑サラゴサの闘牛場。闘牛は年中開催されているわけではなく、サラゴサでは10月のお祭り期間中だけ開催されているようです。

闘牛場からさらに中心部に向かう途中にあるサン・パブロ教会にも立ち寄ってみましたが、この時間は開いていなかったので、後ほどまた来ることにします。


↑サン・パブロ教会。先のアルファフェリア宮殿、このあと行くラ・セオと合わせて、世界遺産「アラゴンのムデハル様式の建築物」に登録されています。

路地を先に進むといきなり大きな建物が現れたのですが、どうやらここは市場のようです。喉が渇いていたので、中に入る前に横の売店でKASというブランドのオレンジジュースを購入。オレンジ果汁8%の炭酸飲料で、スペイン版オランジーナという雰囲気でした。


↑市場の入口。なかなか立派な門構えです。

もう午後だったので、市場は店じまいの準備を始めているところが多かったです。しかし内陸部の街とはいえ、魚屋もちゃんとありました。

市場を越えると、サラゴサの中心部であるピラール広場はすぐそこです。ここから眺めるピラール聖母教会がすばらしくて、つい写真を撮りまくってしまいました。




↑ピラール広場から眺めたピラール聖母教会。13時半から16時までお昼休みなので、後ほど中に入ることにします。


↑ピラール聖母教会の隣にある市庁舎。こちらも立派な建物です。

もう時刻は15時近かったのですが、まだお昼ご飯を食べていなかったので、いい加減お腹が空いてきました。どこで食べようか迷ったのですが、結局市庁舎向かいのカフェでハンバーガーとコーラというジャンキーな組み合わせを頂くことに。先にコーラが出てきたのですが、とにかく暑いのでついごくごくと飲んでしまい、ハンバーガーが出てきたときには半分以下になってしまっていました。


↑ハンバーガーとコーラのセットで6.6ユーロとそんなに安くはなかったのですが、手作り感があってなかなかおいしかったです。

カフェでしばらく涼んだ後、まずはラ・セオへ。ラ・セオとは大聖堂のことですが、ここは入場料がいるので普通の教会とはちょっと違う雰囲気です。様々な建築様式が混在したおもしろい建築物でしたが、撮影禁止だったので残念ながら写真はありません。2階はタペストリーを集めた博物館になっていました。


↑ラ・セオの外観。中央の塔とファサードのデザインが明らかに違うのが印象的です。

ラ・セオを出てピラール聖母教会へ。こちらも内部は撮影禁止でしたが、すばらしい建築物でした。その横の塔は有料ですが上ることができるので、上ってみることに。途中まではエレベーターがあるのですが、そこからさらに階段を上らなくてはなりません。しかしさすがにここからの眺めは最高でした。


↑塔から東側。サラゴサがエブロ川流域に栄えた街だというのがよくわかります。


↑ピエドラ橋を渡った対岸は新市街で、集合住宅が多い印象。


↑反対に西側を撮ったもの。万博が開催されたせいか、モダンな高層建築が目立ちます。

塔から降り、ピエドラ橋を渡って対岸に渡ってみることに。渡った先にスーパーがあったので、適当に冷えた飲み物を買ってみましたが、ビタミン入りの甘いジュースのような、よくわからない味でした。ヨーロッパはだいたいどこもそうなのですが、スーパーでは冷えたジュースがほとんど売られていないので、そういうのが欲しいときは少々高くても小さな売店で買わないといけません。その辺日本と違って棲み分けができている印象です。


↑ピエドラ橋は石造りでとても風情がありました。


↑対岸から撮ったピラール聖母教会。

再び橋を渡り、今度はカエサラウグスタ劇場へ。カエサラウグスタとはカエサルアウグストゥス、つまり初代ローマ皇帝アウグストゥスのことですが、かつてサラゴサがローマ帝国の植民都市として築かれた頃、この街はカエサラウグスタと呼ばれていたようです。カエサラウグスタ劇場はその時代、紀元1世紀頃に造られた劇場の遺跡で、発掘された舞台に立っていると当時にタイムスリップしたような気分になりました。


↑左側が舞台、そこから放射状に広がる階段が座席です。当時は身分によって座る場所が完全に区別されていたようです。


↑この部分はアーチ状の劇場入口がそのまま残っています。

遺跡横の建物では出土品の展示やビデオ上映などがあり、特にビデオ上映はやけにドラマチックな演出が印象的でした。この劇場ではさまざまな演目が上映されたようですが、喜劇が見る人を比較的選ばないのに対し、悲劇なんかは物語の背景など見る人の知識が問われたというようなことが書いてあって、なるほどなーと納得。

カエサラウグスタ劇場を出て、帰りのバス路線を確認しつつ歩いていると、石畳の照り返しで熱風が吹き付けてきてとにかく暑い!たまたま道端にあった温度計を見てみると41℃と表示されていたので、これ壊れてるのかなーと思っていたのですが、後で調べるとどうやらその日は本当に41℃あったようで、そりゃあ暑かったわけだ・・・。


↑市中心部にはもうすぐトラムが開通するらしく、あちこちで工事中でした。

そして先ほどは入れなかったサン・パブロ教会へ。こちらは比較的質素な雰囲気でした。


↑とはいうものの、祭壇は立派なものです。

サン・パブロ教会を出て特にあてもなく歩いていると、別の教会からぞろぞろと人が出てくるところに遭遇。どうやら結婚式があったようで、でかいクラッカー鳴らしたりとなかなかにぎやかです。ライスシャワーも手荒で、思わず新郎が制止していました。


↑普段は静かな路地だと思うのですが、大勢の人でにぎわっていました。

その後近くのスーパーに入り、カスエラ(アヒージョなどに使う直火対応の鍋)とレッドブル・ザ・ブルー・エディションを購入。レッドブルは日本では見かけないバージョンだったので買ってみましたが(他にもレッドとシルバーのエディションあり)、中身は青と言うより紫色で、味はブルーベリー風味でした。とにかく暑さでくたくただったので、飲むと若干元気が出た気がします。

そこから大通りに出たところに大きな本屋があったので、ちょっと入ってみることに。例によって日本の漫画が売られているかどうかを確認したかったのですが、ちゃんとMangaというコーナーがあり、なかなか多彩なラインナップでした。しかしリボンの騎士の横によつばと!が置かれているのはなかなかシュールです。他にもベルセルクや鋼の錬金術師、満月をさがして、などがありました。

そろそろ20時近かったので、ホテルの人に教えてもらったレストラン、El fuelleへ。なかなか歴史のありそうなお店で、アラゴンの郷土料理が食べられるのが売りのようです。定食があるようだったのでそれを頼む気満々だったのですが、なんと定食は2人前からとのこと。英語のメニューはあったものの、あわてて辞書片手にメニューと格闘するはめになりました。とりあえず生ハムと白ワイン、炭酸水を頼んで間をつなぎ、何を頼むか必死で考えていたのですが、ウェイターがしょっちゅう様子を見に来るので、もうちょっと待ってくれというのに必死でした(笑)。


↑生ハムと白ワイン、炭酸水、そしてガスパチョ。暑かったので炭酸の効いた水がとてもおいしかったです。


↑赤ピーマンとツナ、タマネギのマリネ。この下に敷き詰められている赤いものがピーマンなのですが、肉厚で苦みが全然無くてとても美味い。日本では食べたことのない味でした。


↑メインディッシュは悩んだ末にウサギのグリルに。ササミっぽいあっさりとした味でしたが、小骨が多くてちょっと食べづらい。上に見えるアリオリソースが良く合います。

ワインは最初の白の後、赤ワインを2杯頂いたのですが、どちらもハウスワインながらレゼルバクラスでとてもおいしかったです。これで1杯2ユーロは安いなぁ。


↑デザートはプリン。見た目を気にせず生クリームがこれでもかと添えられているのが、らしいっちゃらしいです。

このあとエスプレッソを頂いて〆。お会計は31.6ユーロ(約3,200円)とまずまずのお値段でした。お会計を済ませると途中から給仕してくれたおじさんが、店の奥の方も見ていきなさいと言ってくれました。どうもこの建物自体かなり歴史があるようで、とても素敵な内装です。おじさんにお礼を言い、店を後にしました。

時刻はもう21時半近くだったので、そろそろあたりも暗くなり始めていました。帰りはバスで帰ろうと思い、バス停を目指して歩いているうちに再びピラール広場まで戻ってきたのですが、ちょうどライトアップされていてその景色に思わず釘付けに。






↑ライトアップされたピラール広場は、本当に美しい光景でした。

しかし風がずいぶん強かったので、写真を撮るのがもう大変。昼間はあんなに暑かったのに、もうすっかり涼しくなっていて、改めて内陸の地にいるのだということを実感します。

さて、バス停を探してさらに歩いていたのですが、乗りたいと思っていた34系統のバス通りをちょっと勘違いしていたことに途中で気付き、あわてて別の通りへ。こんな時間でも子供連れで歩いている人が結構多いのですが、感覚的にはまだ日が暮れたところという感じなのでしょうか。通りに出て、なんとかバス停を発見したのですが、バス停には時刻表というものがなく、果たして目当てのバスが来るのかどうか、全くわかりません。ケータイがあればネットで調べられるのでしょうが、無線LANがないと使えないのでここでは役に立ちません。まあ他にもバスを待ってる人がいたので、もう最終が行ってしまったってことはないだろうと思って待っていると、幸い数分後に目当ての34系統のバスがやってきました。ほんとにラッキーだ・・・。

運賃がわからず、乗車後運転手に5ユーロ札を出すと3.75ユーロおつりをくれたので、たぶん1乗車につき1.25ユーロなのでしょう。このバスはサラゴサ・デリシアス駅行きなのですが、終点まで行く人はほとんどおらず大半の人が途中で降りていきました。残念ながらバス停は駅の東側だったので、ホテルのある駅西側まで少し歩かなければなりません。もう涼しくなっていたので、今度は駅前広場を通っていくことにしました。


↑夜のサラゴサ・デリシアス駅。こちらもライトアップされていて幻想的。閑散としているように見えますが、日中よりは人がいました。

そしてようやくホテルに帰還。部屋を出る前に干していった洗濯物は、この暑さのおかげで綺麗に乾いていました。とにかく汗を流したかったのでシャワーを浴び、エアコンを付けて就寝したのですが、寒さと空気が乾燥しているのとで目が覚めてしまいました。しかしエアコンを消すと今度は暑くなるので、窓を開けて寝ることにします。こういうホテルの窓は確か左右だけじゃなくて上を開けることもできたよな・・・と思い出して試してみるとうまくいきました。そして改めて就寝。

明日はいよいよ旅の終着点であるバルセロナに向かいますが、それはまた次回。

バスク地方の旅5日目(8/11) その1

今日は列車に乗るために早起きしないといけなかったのですが、目覚ましをかけるまでもなく6時前に自然と目が覚めました。しかし起きてGmailを見ると、今日泊まる予定のホテルでクレジットカードの有効性が確認できなかったというメールが来ているではありませんか。今までそんなことなかったのにおかしいなあと思いながら、別のカードを登録してみたりもしたのですがうまくいかず、あきらめて直接現地で確認することにします。

結局そんなことに時間を取られてしまい、あわてて30分ほどでシャワーを浴びて荷造りを済ませ、6:50にペンションをチェックアウト。フロントの女性はいなかったので、前日言われた通り鍵を置いて外に出ます。サマータイムのせいで外はまだ薄暗く、日本で言うと朝4時台ぐらいの雰囲気でした。さすがにこの時間だと人や車はまばらで、急いでいる身としては好都合です。おかげでスペイン国鉄のサン・セバスティアン駅には7時頃到着し、売店でパンを買ってホームに向かいます。

今日乗る列車は事前に確認していた通り、チェックイン手続きがありました。チェックインカウンターにいる女性にプリンタで印刷してきた切符を見せ、ホームに入ります。荷物にも重量制限があるのですが、量られたりはしませんでした。ホームでは思ったよりもたくさんの人が待っていたのですが、バルセロナに向かう列車は1日に2本しかないようなので、まあある意味当然かもしれません。


↑早朝のサン・セバスティアン駅。まだ外はほのかに薄暗い。



↑イルン発バルセロナ行きのAlvia 533号がやってきました。この列車の数分前にも別の列車がやってきたので、危うく乗りそうに・・・。


↑Alviaの乗車口。私が乗った3号車付近の様子です。外観はわりと綺麗。

列車は定刻の7:28から若干遅れて発車。指定された座席は幸い窓際でした。今日は終点のバルセロナまでは行かず、途中のサラゴサという街まで乗車する予定でしたが、それでも約4時間の列車旅です。まずはさっき売店で買ったパンを食べましたが、甘いクリームの上にさらに甘いジャムが乗っていて、甘いにもほどがある!という味でした。

このAlviaという列車はいちおう高速列車に分類されるのですが、サン・セバスティアンからサラゴサまでの区間は単線区間が続いていたり、山岳地帯を走っていたりするせいか、それほどスピードは出しておらず、時折止まったりする有様でした。軌間可変電車らしいので、広軌の高速新線区間に入れば爆走するのかもしれません。


↑車内の様子。外観ほどモダンな印象はありませんが、十分快適です。


↑パンプローナ手前で見えた、見事な台地。Sierra de Andíaというところらしいです。



↑車窓からは他にも風情のある橋脚や、風車が見えました。


↑タファラ駅出発後の車窓風景。

私の隣に乗り合わせた中年男性が、説明書を見ながらデジカメをずっと触っていたので気になっていたのですが、どうやら買ったばかりのようで使い方を覚えているようです。その横で私が車窓風景を撮っていたので、いきなり動画の撮り方を聞かれたのですが、試行錯誤しながら使い方を教えてあげると、ずいぶん喜ばれました。

その後車内にビュッフェでもないかと思い、探検がてら歩いてみたのですが、残念ながらビュッフェはありませんでした。ついでにトイレに入ってみたのですが、日本の列車トイレと同じような方式のようです。

列車は途中Castejon de Ebro駅で、ビルバオ方面からの列車が連結されたようです。最初そうとは知らなかったので、いきなり何かとぶつかるような衝撃があってびっくりしました。

定刻の11:10より少し遅れてサラゴサ・デリシアス駅に到着。想像していたのと全く違って、ものすごくモダンな駅でした。おそらく2008年にサラゴサで開かれた万博にあわせて造られたのでしょう。


↑とてもモダンな雰囲気のサラゴサ・デリシアス駅。


↑ここまで乗ってきたAlvia。サン・セバスティアン出発時には4両編成でしたが、途中で連結されて長くなっていました。




↑駅標と列車案内盤、そしてホーム全景です。すべてが新しい印象。


↑駅の外観。人影はまばらですがそのでかさに圧倒されます。

今日泊まるホテルは駅のすぐそばだったので、まだ時間は早いですが荷物だけでも預けようと思い、とりあえず向かうことに。朝のメールの件があったのでちょっと心配だったのですが、フロントでは特に何も言われませんでした。幸いもう部屋にも入れるようだったので、荷物を置くために最上階の部屋に向かうと、これまでのホテルと違いエアコン・冷蔵庫完備の綺麗な部屋で、思わずテンションが上がります。特にエアコンが快適すぎて、危うく部屋を出る気が失せるところでした。洗濯を済ませ、Wi-Fi接続を確認してから再び出発。出がけにホテルの人にお勧めのレストランを教えてもらいました。


↑本日の宿、HOTEL Plaza Delicias。一泊47.5ユーロとリーズナブルながら、駅前すぐで非常に快適なホテルでした。

サラゴサ・デリシアス駅から中心部までは約3kmほど離れているので、ぼちぼち歩いて行くことにします。一旦駅に戻り、東側の出口から出ることにしました。


↑駅の中にある、鉄道利用者向け会員制ラウンジ。なんだか高級感が漂っています。



↑駅の東側に出てきました。真新しい遊歩道には私以外誰も歩いていなくて寂しい・・・。

炎天下の中を15分ほど歩くと、まずはアルファフェリア宮殿に到着。ここは11世紀にイスラム王朝によって建てられた宮殿で、改装はされているものの、装飾に当時の面影が残っていました。


↑堀に囲まれたアルファフェリア宮殿。石造りの重厚な外観です。



↑装飾にイスラムの影響を色濃く感じます。


↑松かさ装飾の格天井が見事です。




↑美しい中庭にはオレンジの木が植えられています。

とても美しい建物だったのでゆっくりと見たかったのですが、昼の見学は14時までだったので、30分程度で慌ただしく見て回りました。この宮殿の一部は現在でも州議会として使用されているようで、そこには入れませんでした。

このあといよいよサラゴサの中心部に向かいますが、それはまた次回。

バスク地方の旅4日目(8/10) その2

ケーブルカーを降り、良いタイミングでやってきた16系統のバスに乗り込みます。バスの終点がここだと思っていたので、乗客が降りた後座る気まんまんだったのですが、どうやら違うかったらしく結局立ったまま乗車することに。バスは海岸沿いをずっと走るわけではなくて、山の手の住宅街も経由していました。

市中心部でバスを降り、まずは地球の歩き方にも載っていたバスク食材専門店「ルーラン」へ。いろいろとおもしろそうなものが並んでいましたが、悩んだ末にイワシのパテを購入。やはり日本人も良く来るようで、「アリガト」と言われました。その後旧市街にあるラ・ブレチャ市場へ。ここは外観からはわかりませんでしたが、地下に近代的なショッピングセンターと生鮮食料品を扱うお店が併存しています。魚屋さんなどは、日本では見たことのない魚介類も並んでいたりして、おもしろかったです。とりあえずここではチルドカップのカフェラテと生ハム、ヨーグルトドリンクを購入。それから近くのパン屋でサンドイッチを買い、一旦ペンションに戻ってお昼にします。


↑買ってきたサンドイッチと生ハム。シンプルですがうまい。

今日は朝から歩いて疲れたので、1時間ほど昼寝することにします。15時過ぎに再び出発し、まずペンション近くの酒屋でチャコリを1本購入。それから少し市街地を散策してみることにしました。


↑朝食を食べたショッピングモール、San Martin。おしゃれで真新しい建物でした。



↑ブエン・パストール大聖堂。立派な外観で、中にも入りたかったのですが、残念ながら開いていませんでした。

その後ウルメア川を渡り、明日乗るスペイン国鉄の駅を下見しておくことに。



↑橋を渡って正面がスペイン国鉄のサン・セバスティアン駅です。

駅には注意書きがあったのですが、どうやら明日乗る予定の列車にはチェックイン手続きがあるので、少し早く来ないといけないようです。とりあえず喉が渇いていたので、自販機でコーラを買って休憩後、駅の東側に行ってみることに。


↑サン・セバスティアン駅のホーム。それほど大きな駅というわけでもなさそうでした。

駅の東側は観光客が全くおらず、なんだか急に寂しい風景になってしまいました。とりあえず手近にあったスーパーに入ってみましたが、ここは地元の人がよく使うだろう雰囲気が漂っていて、楽しかったです。


↑普通のスーパーでも生ハムがこんな風につるし売りされていて、本当にうらやましい。しかも安い。

結局ここではアリオリソースだけ買って外に。スペイン国鉄の高架をくぐって北に抜けると、再び観光客の多いエリアに戻ってきました。


↑通りの向こうに見えているのはサン・イグナシオ教会です。


↑教会ぽい建物ですが、どうやら学校のようです。


↑日本でも一時期見かけたSPARが健在です。


↑今日も海水浴客でにぎわうスリオラ海岸。

もう17時を回っていたのですが、まだまだ日差しは強くて、暑くて仕方ありません。再びペンションに戻り、少し涼んでから再び出発します。





↑旧市街にもう一つある教会、サン・ビセンテ教会。こちらも重厚な空間でした。

そうこうしているうちに時刻は19時を回ったので、まだ外は明るいですが今夜もバル巡りをスタート。まずは昨日も行ったガンバラに再訪。ここはキノコ料理が有名らしいのですが、お高いのでパス。


↑ガンバラの外観。もっと賑わう時間帯は外まで人であふれるようです。


↑今日は気分を変えてビールでスタート。イワシの酢漬けはおいしかったですが7.5ユーロと案外高かった・・・。

一人で食べていると、不意に若い日本人男性に話しかけられました。なんでも仕事を辞めてヨーロッパを数ヶ月旅行しているそうで、話しているうちに意気投合して一緒に2軒目に向かうことにします。


↑2軒目はコンスティトゥシオン広場そばにあるタンボリル。ピンチョスはカニサラダの乗ったちょっと辛めの味で、可もなく不可もなく、という感じでした。飲み物はチャコリ。

そして再び一緒に3軒目のサン・テルモへ。彼曰く、ここのキッチンでは日本人が働いているらしく、こんなところで日本人が活躍しているのはすごいなあと思いながら眺めていました。サン・テルモにはピンチョスがなく、注文する形式なのでフォアグラを注文。


↑右奥が注文したフォアグラ。リンゴベースの甘いソースがかかっていてとてもおいしかったです。これと赤ワインで5ユーロ程度しかかからないとは・・・!

ここのフォアグラは、バル巡りしたなかで一番うまいと思えた一皿でした。ほんとはおかわりしたいぐらいでしたが、あきらめて店を後にします。ここで男性と別れ、一人で4軒目のボルダベッリへ。


↑ここではフォアグラのテリーヌを注文。こちらも濃厚な味で、赤ワインが良く合います。

店を出ると21時を回っていましたが、今日も夜はまだ始まったばかりといった雰囲気でした。ホテルに戻り、シャワーを浴びましたが、暑くて寝苦しい・・・。外はやかましいですが、たまらず少し窓を開けて寝ることにしました。

明日はサン・セバスティアンを出発して、内陸部のサラゴサという街に向かいますが、それはまた次回。

バスク地方の旅4日目(8/10) その1

6時にセットした目覚ましで起床し、洗濯とシャワーを済ませます。その後ネットで調べ物をしていたら、出かける頃には9時前になっていました。まずは昨日開いていなかったサンタ・マリア教会へ。メインの入口は開いてませんでしたが、横の小さな入口から人が入っていくのが見えたので、つられて私も入ってみることに。


↑昨夜の喧噪が嘘のように、旧市街に人影はまばらでした。けれどもちゃんと路地が水洗いされていたり、夜に備えて飲料が運び込まれていたりと、働いている人はいるようです。


↑サンタ・マリア教会の祭壇。旧市街のシンボル的な存在なだけあって、立派なものです。


↑祭壇から後ろを振り返ったところ。オルガンは2階席の右側にありました。


↑そしてこれがオルガンです。ちょうどオルガン講習会(?)が開かれていて、音を聴くことができたのはラッキーでした。


↑2階席から祭壇を見下ろしたところ。

どうやらこの時間帯はオルガンの講習に来た人以外いないような雰囲気だったので、そっと教会をあとにします。でもオルガンいい音だったなぁ-。


↑路地のかなたにブエン・パストール大聖堂が見えます。


↑海のすぐ近くにある市庁舎は素敵な建物でした。

そろそろ朝ご飯を食べようと思っていると、大聖堂の近くにSan Martinというショッピングモールを発見したので、ここのカフェで食べることに。クロワッサンとカフェラテのセットで3ユーロと悪くありませんでしたが、建物の中というもののオープンカフェで、近くを飛ぶハエが気になって仕方ありませんでした。しかも今日も暑いのにタオルを忘れてきてしまったことに気付き、少し悩みましたがここからペンションまでそこそこ距離があるので、あきらめて出発することに。

ここから、弓なりになったコンチャ海岸をモンテ・イゲルドの方に向かって歩いていきます。最初は日陰だったので快適でしたが、途中から日なたになってしまい、暑くて仕方ありませんでした。砂浜では朝早くから海水浴を楽しむ人たちでにぎわっています。


↑モンテ・ウルグル方面。丘の上に昨日間近で見たキリスト像がかすかに見えます。


↑反対側はこんな感じ。左側に二つ並んでいるのは時計と気圧計です。


↑途中海岸沿いにこういう豪邸がいっぱい建っていました。リゾート地っぽいですね。


↑コンチャ海岸沿いはこのように遊歩道が整備されていました。自転車で巡るのも楽しそう。


↑このあたりが中間地点でしょうか。海が本当に綺麗。さすがにここまで来ると海水浴客は減ってきました。

さらに海岸沿いを歩いて行くと、目の前にトンネルが姿を現します。これ何のトンネルだろう?と思っていると、この真上がミラマール宮殿でした。ミラマール宮殿はスペイン王室によって1893年に建てられた、英国様式の宮殿です。


↑これがミラマール宮殿。ちょっと田舎っぽい質素な建物です。




↑しかしここから見えるコンチャ海岸の景色は本当にすばらしい。

ミラマール宮殿は現在は市の所有になっていて、残念ながら中には入れませんでした。ここからオンダレータ海岸と名を変える海岸線を、さらに先へと進みます。


↑このあたりはビーチパラソルが花のように並んでいました。モンテ・イゲルドもすぐそばに見えています。

砂浜が途切れるあたりには屋内テニス場があり、その脇を歩いて行くとフニクラ(ケーブルカー)乗り場がありました。これに乗ってモンテ・イゲルドの上まで行くことにします。


↑ケーブルカー乗り場。外観はなかなかオシャレです。

ケーブルカーに乗る前に、帰りに乗る予定のバスの時間を確認。どうやら15分に1本程度走っているようです。それから中に入り、ケーブルカーの往復チケットを2.8ユーロで購入。ずっと歩いてきて喉が渇いていたので自販機でコーラを買おうと思ったのですが、どうやら壊れているようで買えませんでした。まあこちらの自販機では良くあることです・・・。

しばらくしてケーブルカーが到着。外側は綺麗にメンテされていましたが、木製で結構年季が入っているように感じました。一番前の席は取られてしまったので、一番後ろに座って発車を待ちますが、なかなか発車しません。結局10分ほど待っているとバスが到着し、一気にケーブルカーは乗客で一杯になりました。中には自転車を載せている人もいて、そんなこともできるんだとびっくり。そしてケーブルカーはほぼ満員の乗客を乗せて、ゆっくりと発車しました。


↑民家の間をすり抜けるように山肌を上っていきます。もう海岸はかなり下の方です。


↑思ったよりも早く山頂に到着。赤い車体がおしゃれ。

頂上は遊園地になっていて、子供連れの姿もたくさん見かけました。とりあえずコーラを買い、日陰のベンチに腰掛けて喉を潤します。ここには展望台があり、なにやら呼び込みもしていたのですが、上るのに2ユーロいる割には大して高さもなかったのでやめておきました。




↑モンテ・イゲルドからの景色。昨日モンテ・ウルグルから見た景色とはまた違って見えます。日が高くなってきて、砂浜にも人が増え始めました。


↑遊園地には懐かしい遊具が一杯ありました。


↑海岸の反対側は緑に覆われていました。ミニコースターのコースが通っています。

遊園地は思ったよりも小さくて、あっという間に場内を一周してしまいました。他にすることもなかったので、そろそろ下山することにします。ケーブルカー乗り場に向かうと、ちょうど今発車したところだったので、写真を撮りつつ到着を待ちます。


↑直前に発車したケーブルカーが下りていきます。

そして再び麓まで戻り、バスで旧市街に向かうことにしますが、それはまた次回。

バスク地方の旅3日目(8/9) その2

サン・セバスティアンに到着し、ここから旧市街にある今日の宿へと向かいます。最初バスで行こうと思ったのですが、路線がよくわからないので、結局歩いて行くことに。一昨日来たときも思いましたが、サン・セバスティアンはとにかく街並みがおしゃれで、バルコニーを花で飾っている家も多い印象でした。


↑ウルメア川沿いの遊歩道。対岸にはスペイン国鉄のサン・セバスティアン駅があります。

1km少々歩いて、たくさんの人で賑わう旧市街中心部に到着。今日泊まるペンション サンタ クララはこのすぐ近くだったのですが、思っていたより細い路地沿いにあって、ちょっと探してしまいました。チェックインを済ませて部屋に入りましたが、路地沿いの部屋だったので外の喧噪が少し気になります。あとドライヤーとエアコン、冷蔵庫もなかったのですが、この時期のサン・セバスティアンはハイシーズンでどこの宿も高かったので、仕方ありません。Wi-Fiは部屋のドアにパスワードが書いてあり、すぐに使うことができました。



↑部屋から外の路地を眺めたところ。すぐ向かいにもバルがあり、夜は人通りが多かったです。

サン・セバスティアンと言えばスペインバル発祥の地、ということで少し休憩してから部屋を出て、ホテルの女性におすすめのスペインバルを聞いてみました。するとずいぶん長いこと悩んだ末に一軒のお店を教えてくれたのですが、よくよく調べるとそのお店はスペインバルではなく三つ星レストランではないですか!そりゃおいしいに決まってるわ-!!そしてもう一軒教えてもらったお店も、あとで現地に行ってみると見つからず・・・。どうもこの女性は人当たりはとても良いのですが英語があんまり出来ないようで、この後もやりとりに苦労することがありました。ほんとは私がもっとスペイン語を話せれば良いのですが、”Tengo Calor.”(暑いです)とかいうのが精一杯なので、仕方ありません。

ペンションを出て、しばらくあたりを散策します。海岸沿いはセレブな家が多そうで、警備員が立っていたりしました。


↑海岸沿いの風景。このあたりは人通りが少なかったです。


↑旧市街にあるコンスティトゥシオン広場。夜になると多くの人で賑わいます。


↑同じく旧市街にあるサンタ・マリア教会。開いていなかったので、中には入れませんでした。

ここから、モンテ・ウルグルという丘を上っていきます。サン・セバスティアンの街はモンテ・イゲルド、モンテ・ウルグルという2つの丘の間に、弓なりにコンチャ海岸が広がる地形になっていて、丘に上ると街が一望できるのです。かなり階段がきつい上に暑いので汗だくになりましたが、まさに絶景でした。


↑モンテ・ウルグルのすぐ近くには漁船が多数停泊していました。これは海の幸に期待できそうです。


↑だんだんコンチャ海岸が見えてきました。美しい・・・!


↑モンテ・イゲルドとモンテ・ウルグルの間に浮かぶサンタ・クララ島。ペンションの名前もここから取ってるのでしょうね。


↑モンテ・ウルグルの丘の向こう側は小さな遊園地になっていました。モンテ・イゲルドにも遊園地があります。



↑コンチャ海岸のほぼ全景。これが一番サン・セバスティアンらしい写真だと思います。ビーチも海水浴客でいっぱいです。


↑モンテ・ウルグルの頂にそびえるキリスト像。


↑しかしよく見ると後ろは掃除中でした(笑)。

キリスト像の下にはモタ城があり、中に入ってみるとそこは近代的な博物館になっていました。しかも入場料無料でエアコンが効いていたので、本当にありがたい・・・!しばらく休憩がてらビデオ上映を見てから、上りとは反対に東側から丘を下りることにしました。


↑ウルメア川の東側にあるスリオラ海岸。こちらも多くの海水浴客で賑わっていました。



↑サン・セバスティアンで一番由緒ある、マリア・クリスティーナホテルと、その前にあるオケンド広場。

一旦ホテルに戻り、ネットでこのあと巡るバルのあたりをつけてから、再度出発。まずはピンチョスを最初に始めた店として知られるベルガラ(Bergara)に向かうことにします。その前にメモを取る用のシャーペンが行方不明になっていたので、華僑の方がやっているっぽい雑貨屋でシャーペンと芯のセットを1ユーロで購入。まあ書けないことはないのですが、とても使いにくくて、やっぱり日本の100円ショップってすごいんだなぁと再認識しました。

ベルガラは旧市街からウルメア川を挟んで、東側にちょっと歩いたところにありました。まだ19時を回ったぐらいなので、客はそこまで多くありません。バルでの注文の仕方がわからないので、とりあえず目に付いたピンチョスを指さし、飲み物を注文してからカウンターで食べることに。


↑ピンチョスとはパンに食材をのせたものの総称です。これはゆでたまごをつぶしたものとエビがのせられていました。カウンターにはこのようなピンチョスがずらりと並べられています。

飲み物はもちろんチャコリ!チャコリとはバスク地方特産の微発砲性白ワインのことで、注文すると店員さんが高い位置からいきおいよくグラスに注ぐ様を楽しむことができます。やや辛口でピンチョスにも良く合うお味です。ピンチョスもおいしくてあっという間に完食し、4.5ユーロを支払うと、店員さんが片言の日本語で「アリガト」と言ってくれました。ここは有名なのできっと日本人観光客も多いんでしょうね。

スペインバル巡りは基本的に一軒のお店に長居せず、一品食べたら次の店へという風にハシゴするのが楽しいので、さっそく次へと向かいます。


↑再びウルメア川を渡って旧市街に戻ります。

目星を付けていたお店を数軒回ってみたのですが、ピンチョスがなくて直接注文する形式のお店はどうにもハードルが高いので、結局こちらも有名なガンバラ(Ganbara)というお店へ。


↑ピンチョスはタラの卵にしました。だいたい見た目通りのお味でうまい。飲み物は再びチャコリ。

続いてこちらも有名店、ゴイサルギ(Goiz-Argi)へ。

↑この店はガンバという、鉄板焼きしたエビをパンの上にのせ、特製ソースをかけたものが有名です。注文すると作りたてを出してくれるので、熱々でうまかったー。飲み物は三たびチャコリ。だいたいどこのお店でも1品頼んで1杯飲むと5ユーロ前後のようです。

まだ食べられそうだったので、別の適当なお店に入ります。

↑このお店もおいしそうなピンチョスがいっぱい!


↑ギンディージャフリートスという、シシトウの素揚げを注文したら、一皿まるまる出てきました。これがもううまいのなんの・・・!ただのシシトウの素揚げがなんでこんなにうまいのか、意味がわかりません。チャコリに飽きたので、赤ワインに変更。

まだ食べられそうだったので、手近にあったソーセージとナスを挟んだパンを取ると、横の老婦人が何やらしゃべってきました。もしかして勝手に取ったらだめだったのかな・・・?とびくびくしていると、店員さんが気付いてくれて、電子レンジで温めてくれます。なるほど、頼むと温めてくれるのかーと初めて知り、老婦人にお礼を言いました。あと飲み物もロゼワインを追加。さすがにここは14ユーロほどしましたが、あのシシトウが食べられただけでも満足です。

だいぶワインを飲んで酔ってきたので、そろそろ宿に戻ります。時刻は21時を回り、ようやく暗くなり始めたところで、外は賑やかなことこの上ありませんでした。時間があったので試しにustreamで生放送したりして、10時過ぎに就寝。窓を閉めても外が賑やかで、気になって仕方ありませんでした。

バスク地方の旅3日目(8/9) その1

5時前に外から聞こえる話し声で目が覚めてしまいましたが、結局寝直して6時半に起床し、シャワーを浴びます。今日はここバイヨンヌからサン・セバスティアンにバスで向かう予定だったのですが、ネットでフランス国鉄のダイヤを見るとこっちのほうが早く着きそうだったので、予定を変更して列車で行くことにしました。

列車まではまだ時間があったので、それまでの間バイヨンヌの街を巡ることに。一昨日行ったときはイベントのため中に入れなかったサント・マリー大聖堂に行ってみると、今日は開いているようだったので入ることにしました。






↑ステンドグラスもオルガンも立派なものです。ステンドグラス越しに差し込む光が幻想的でした。


↑大聖堂の後方から撮ったもの。

大聖堂を見た後、まだ朝ご飯を食べていなかったので悩んだ末にホテル近くのカフェで食べることに。パンと飲み物のセットがいくら、と店頭に明記されているお店は敷居が低くて助かります。

↑クロワッサン・ダマンドとカフェラテ、オレンジジュースのセットで4.3ユーロでした。こちらではコーヒーとオレンジジュースが両方付いてくるセットが割と一般的なようです。

店のおじさんが割と気さくな人だったので、注文もそれほど困ることなくできて助かりました。そして先に店にいたおばさんになぜか話しかけられたので、片言のフランス語と英語でやりとり。この街の人はほんとに良く話しかけてくるなぁー。

店を出てバスク博物館へ。しかし10時オープンとのことで、30分近くあたりを散策して時間をつぶすことにします。まずはこちらも一昨日来たとき閉まっていたサンタンドレ教会へ。






↑サンタンドレ教会は大聖堂に比べれば規模は小さいですが、バラ窓やステンドグラスは圧巻の一言。





↑サンタンドレ教会近くのヌフ城跡。お堀にかかる跳ね橋が素敵です。

10時ちょうどにバスク博物館に戻り、中に入ることにします。展示品の解説文に英語がないのと、このあとの予定の都合であんまり時間がなかったこともあり、飛ばしながら見ていくことに。昔のバスク人の結婚式の映像が興味深かったのと、音楽が独特だなぁと感じました。

1時間少々見学してホテルに戻り、チェックアウトしようとフロントに行くと先客がいたのですが、どうやら同じホテルに泊まっていた日本人夫婦のようでした。ホテルを出て、向かいのショコラティエをのぞいてみましたが、結構高い上に暑さで溶けてしまいそうだったので、買うのはやめることにします。

予定より少し早く駅に到着し、11:53発のアンダイエ行きTERの切符を購入してホームへ。それにしても今日も暑い・・・。


バイヨンヌ駅の駅標。その下は以前も紹介した、列車の停車位置表示板ですが、TERの案内はありませんでした。

やってきたTERは、6両編成の真新しい車両でした。車内もエアコンが効いていて実に快適。ほんと、同じ運賃払っているのにどうしてここまで差があるんでしょうか・・・。終点のアンダイエには40分ほどで到着。


↑途中、サン・ジャン・ド・リュズからアンダイエまでの風景。



↑車内の様子。デッキ部分がラウンジのようになっていたり、なかなかおしゃれです。


↑こちらは1等車。赤を基調としたデザインのようです。



↑外観。駅で何度となく車両は見ていたのですが、やっと乗ることができました。

乗った車両が駅舎と正反対の所だったので、えんえんと歩いてようやく駅を出ます。今回は寄り道せず、まっすぐにバスク鉄道の駅へ。駅の窓口には切符を買うための行列ができていたのですが、私はそれを横目で見ながら自動券売機で切符を購入。むしろ私にとっては有人窓口の方が敷居が高いのです(笑)。

次の電車まで20分ほどあったので、ホームで到着を待ちます。とにかく暑いのでできるだけ日陰に入る位置にいましたが、それでも暑い・・・。10分ほど前に電車が到着し、中へ。こちらも快適な車両でした。そして私の横に乗り合わせた中年夫婦は、さっきTERでも隣り合わせた人でした。


↑バスク鉄道の車内。こちらも液晶表示器がついていたりと真新しくて快適です。ただ車両が小さいので網棚がなく、荷物の置き場所に少々困りました。

13:03に発車。2つ先のイルン駅でたくさん人が乗ってきました。車内の液晶表示器を見ていると、どうやらサン・セバスティアンの街に地下鉄が計画されているらしく、バスク鉄道がそのまま乗り入れるようですね。確かにこのバスク鉄道のターミナル、アマラ駅はサン・セバスティアンの中心部からちょっと離れている印象だったので、そうなると利便性は上がりそうな気がしました。

40分弱でアマラ駅に到着。ここから一旦ホテルにチェックインして、サン・セバスティアンの街を散策することにしますが、それはまた次回。

バスク地方の旅2日目(8/8) その2

結局山頂滞在時間は約30分でしたが、他にすることもなかったので改札を通って電車に乗り込みます。今度も運良く端の席に座れたので、写真を撮りながら乗ることに。


↑向かいの山腹の中程に、細い線が左右に伸びているのが見えると思いますが、そこが登山列車の線路です。


↑麓からの上り電車が向こうの方に見えています。ほんとすごいところを走ってますね。


↑この距離で見るとなんだか鉄道模型のように見えます。


↑まもなく上り電車とのすれ違いポイントです。


↑すれ違いの様子を動画で。手を振り合うのがほほえましいです。

そして麓の駅に到着。途中、後ろの席から日本語で会話する子供連れの夫婦の声が聞こえてきたので、日本人観光客なのかなぁと思っていたのですが、電車を降り際に後ろを振り返ると、奥さんは日本人でしたが、旦那さんは外国の方だったのでちょっとびっくり。流ちょうな日本語だったので全然わからなかった・・・。


↑麓の駅に停車中の電車。まだこれから上る観光客も多そうでした。

少し早めに下りてきたので、バスが来るまで時間つぶしがてらおみやげ物屋をのぞいていくことに。バスク地方独特の模様が入った鍋つかみとペン、それと喉が渇いていたのでオランジーナを買って外に出ました。


↑これが本場フランスのオランジーナ。柑橘類の配合が違うせいか日本のものより苦みが強い気がしますが、おいしかった。



↑駅はまだまだ切符売り場の行列が続いていました。

帰りは13:25発のバスに乗ります。乗る前に係員に行き先を確認されたのですが、とっさに”Saint-Jean-de-Luz?”と聞かれると、頭の中でサン・ジャン・ド・リュズという文字列と結びつかないものですね。このバスの車内でも近くに別の日本人夫婦が座っていて、意外と日本人多いな・・・と感じました。帰りは特に渋滞することもなく、すんなりとサン・ジャン・ド・リュズ駅前に到着。


サン・ジャン・ド・リュズの駅。正確にはSaint-Jean-de-Luz-Ciboure駅と言うようです。

まだお昼ご飯を食べていなかったので、少しお腹が空いてきました。とりあえず海に出てみようと思い、たぶんこっちだろうという方角に向かって移動開始。すると商店が建ち並ぶ目抜き通り(レオン・ガンベッタ通り)に入ったので、しばらくぶらぶらしてみることにします。やはりこの時期は観光客が多いようで結構賑わっていたのですが、不意に小学生ぐらいとおぼしき女の子の集団に声をかけられて、何事だ!?と思わず身構えてしまいました。英語で何やら一緒に写真を撮って欲しいと言ってきたのですが、こんな一人旅中の東洋人の男を撮ってどうするんだ・・・と思いつつ、一緒にカメラに収まりました。何やらゲームだとか言ってたので、もしかしたら夏休みの課題で外国人と写真を撮る枚数を競っているとか、そういうことなのかもしれませんね。急に嵐が来て去っていったような感覚に襲われて、思わず苦笑い。

結局何を食べるか決めかねているうちに、海に着いてしまいました。そこには立派な海水浴場が広がっていて、人でいっぱい!私は水着もないのでもちろん入りませんでしたが、とても気持ちよさそうでした。



↑海水浴場はご覧の通りの盛況っぷり。日本と違うと感じたのは、トップレスの人がいることと、年配の人でも抵抗なく水着姿を楽しんでいることでしょうか。


↑海岸沿いには立派なリゾートマンションが建っていました。近くの不動産屋さんでも物件が出ていましたが、なかなかお高そうです。

ここにはショッピングモールもあったので、そこの売店でハムとチーズのサンドイッチを買ってお昼ご飯にします。ただ単に出来合いのフランスパンにハムとチーズがはさんであるだけなのに、なんでこんなにうまいんだ・・・。売店の向かいにテーブルがあったのでそこに座って食べていたのですが、たまたま相席になった小さい男の子連れの女性に話しかけられたので、フランス語もスペイン語もあんまりしゃべれないけど、フランスは好きな国だという事をしゃべっていました。


↑ハムとチーズのサンドイッチ。一緒に飲んだシュウェップス アグルム(柑橘)もおいしかったです。

再び先ほどの目抜き通りに戻り、目に付いたジャム屋さんへ。種類がいっぱいあって悩んだのですが、ウイスキー入りのオレンジジャムを購入しました。これは帰国後今でもちょっとずつ食べていますが、とてもおいしかったです。あとこの街はチョコも有名なので何か買おうと思ったのですが、この真夏にチョコのおみやげはちょっと買いづらく、瓶入りのキャラメルチョコクリームを買うことにしました。

通りをさらに歩いて行くと、教会を発見したので中に入ってみることに。規模は小さいですがとても立派な内装で、観光客が結構たくさん来ていました。


↑サン・ジャン・バティスト教会。ちょうど試奏中のオルガンが聴けて、ラッキーでした。

教会を出て先に進むと、ルイ14世広場に到着。ここは出店が出ていたりしてとても賑やかな雰囲気でした。さらにその先はヨットハーバーになっていて、潮の香りがします。ここが通りの終点のようだったので、そろそろ駅に戻ろうと歩き出したのですが、なんか全然見たことない場所に出てしまいました。あわてて地図を見たのですが、どうやら少し通りを戻らないといけなかったようです。無事に駅を発見し、まだ列車が来るまで時間はあったのですが、少し歩き疲れたのでここで休憩がてら列車の到着を待つことにします。

この路線、日中は列車が数時間ほど来ない時間帯があり、ちゃんと調べておかないと待ちぼうけを食らってしまう恐れがあります。その間も貨物列車は何回か通過していきましたが、結構ホームには乗客がいるにもかかわらず、やってきた列車はたった2両で、いくらなんでも短すぎるだろう・・・と思いました。幸い座席には座れましたが、エアコンのない古い車両だったので、暑くて仕方なかったです。


↑私が乗ったサン・ジャン・ド・リュズ16:38発の2両編成のTER。窓を開けていてもじっとり暑かった・・・。

車内では女性の車掌さんが検札にやってきましたが、私の前に座っていた男性がどうやら無賃乗車だったようで、冷静に違反切符を切っている姿がかっこよかったです。そんなでごたごたしていたので、私の所に検札がやってくるまえにバイヨンヌに到着してしまいました。

駅を出て、一旦ホテルに戻ることにします。フロントでWi-Fiのことを聞くと、今日はちゃんと使えるとのこと。しかし自室まで電波が届かないようだったので、廊下に置かれたイスに座ってしばらくネット接続することに。するとフロントの人が通りかかり、こんなところに座ってないでロビーに来なさいと案内してくれたので、しばらくそこで時間つぶしがてら情報収集していました。

そうこうしているうちに時刻も19時になったので、夕食を食べに外出することにします。その前に少しグラン・バイヨンヌを散策していくことに。



↑ヴィユー城のあたりで撮ったもの。謂われとかはよくわかりませんでした。

夕食をどうしようか今日も悩みつつお店のメニューを見て歩いたのですが、結局決めかねてホテルの人がおすすめしていたEl Asadorというお店に行くことに。まだ時間が早くてお客さんがいないので、店の前で店員の女性がたばこを吹かしていたのにはびっくりしましたが、とりあえずこのお店に入ってみることにします。

自分以外に客がいない状況にどきどきしながらメニューをもらい、あれこれ悩んだ末に24ユーロの定食とロゼワインのハーフボトル、それと炭酸入りミネラルウォーター(サンペレグリノ)を注文。ほどなくしてアペリティフが運ばれてきました。


↑オードブルはこの3品。店名からなんとなくスペインぽいなとは思ったのですが、やはりガスパチョが出てきました。


↑注文したロゼワイン。アリ・ゴリと読むんでしょうか。イルレギーというAOCは初めて聞きましたが、フレンチバスク唯一のAOCのようです。辛口でおいしかった。


↑ブーダン・ノワール(豚の血入りソーセージ)をクレープ状の生地に包んで焼いたもの。今まで食べたことのない味でしたが、なかなかおいしかったです。味が濃いのでパンも進みます。


↑メインディッシュはアヒルのステーキ。アヒルというと一瞬えっと思いますが、いわゆる鴨肉ですね。味付けはほぼ岩塩のみで、肉のおいしさがストレートに味わえました。今回の旅行の中でも一番うまいと思えた一皿です。


↑デザートはフロマージュ・ブラン。アイス状になっていて、ブルーベリーソースとの相性も抜群でした。

食後にカフェ・ノワゼット(ミルク付きのエスプレッソ)を注文し、お会計。全部で40.5ユーロ(約4,100円)と、料理のレベルを考えたら充分満足できるお値段でした。最初外でたばこを吸っていた店員さんもとても親切な方だったので、チップを1ユーロ置いて店を後にします。


↑El Asadorの外観。メインの通りから中に入った、あまり人気のない広場に面しています。しかしすでに21時半なのにこの明るさは、ほんとに調子が狂う・・・。

ホテルに帰り、シャワーを浴びてから早々に就寝。まだ夜はこれからと言った感じで、外が騒がしいのが気になりましたが、エアコンがない部屋なので、ちょっと窓を開けないと暑くて寝られませんでした。

明日はいよいよスペインバル発祥の地、サン・セバスティアンに向かいますが、それはまた次回。

バスク地方の旅2日目(8/8) その1

6時に目覚ましをかけていたのですが、結局なんだかんだでホテルを出たときには8時になっていました。この時間、あたりはしんと静まりかえっていて、身支度するのも気を遣います。サマータイムの影響で夜遅い分、朝も遅めの人が多いのかもしれません。

外に出ると半袖では肌寒いぐらいで、とても8月とは思えない気候。ですが日中にかけてどんどん気温は上がっていきます。まだ朝ご飯を食べていなかったので、どこで食べようかと考えつつ、とりあえずサンテスプリ橋を渡って駅に向かうことに。


↑バイヨンヌの市庁舎。中心部にありとても目立つ建物です。


↑サンテスプリ橋から東側の風景。向こう側に見える橋はフランス国鉄です。

駅前にカフェがあったので、ここで朝食を取ろうと中に入ったのですが、なぜか意思疎通がうまくいかず、追い返されてしまいました。仕方がないので駅舎に入り、構内のカフェでエスプレッソとパン・オ・ショコラのセットを2ユーロで買うことに。テイクアウト専用のセットだったので駅のベンチに座って食べましたが、こんな普通のカフェでもやはりパン・オ・ショコラはおいしかったです。

今日はここから列車に乗ってまずはサン・ジャン・ド・リュズという街に向かいます。券売機で8:44発の切符を購入したのですが、TERと運賃は同じなのになぜか座席指定があるINTERCITES(アンテルシテ)という列車でした。ホームに上がり列車位置案内板をみるとどうやら10両編成のようで、私の乗る車両はかなり後ろのようです。


↑到着したイルン行きINTERCITES。

車内はかなり薄暗くて、寝ている人もちらほらいました。始発はフランス南東部のニースと書かれていたので、どうやらこの列車は夜行列車のようです。座席も普通の列車に比べるとかなり背もたれが傾いていて、くつろげる雰囲気でした。例によって私の座席には荷物が置かれていたので、声をかけて席を空けてもらって座ります。乗客は多いですが静かなので、進行方向逆向きの座席だったことをのぞけば、快適でした。途中ビアリッツでそこそこ乗り降りがあり、私が降りたサン・ジャン・ド・リュズでも降りる人はかなり多かったです。

9:11にサン・ジャン・ド・リュズ到着。降りてから気付いたのですが、夜行列車なだけあって寝台車も連結されているようでした。いつかヨーロッパの寝台車にも乗ってみたいものですね。


↑このあたりが寝台車でした。時間があれば内部も見てみたかったところです。


↑列車最後尾はあまりにも無骨すぎる・・・。こちら側には車掌さんは乗務していないのでしょうか。


↑列車が行ってしまうと、ホームは静かなものでした。

ホームの階段を下りて地下道を通ろうと思ったら、なぜかそこには車道が!どうやらそのまま駅の外まで道路が続いているようで、目的の観光案内所もすぐそこでした。今日はフランスとスペインの国境にまたがるラ・リューヌ山を走る登山列車に乗るつもりだったのですが、現地の切符売り場は長蛇の列だという情報を入手していたので、先にここで切符を買っておくことにします。しかし観光案内所も結構な行列ができていて、30分以上待たされた末にようやく購入できました。登山列車乗り場に向かうバスが10時発の予定だったので、早めに到着しておいてほんと良かった・・・。この切符にはどうやらバスのチケットも含まれているようで、別に支払う手間が省けました。

バス停へ移動し、10時発のバスをしばらく待っていたのですが、待てど暮らせどバスはやってきません。日差しがだんだん強くなり、日なたにいるのがつらくなってきたのですが、ここを離れるわけにはいかないのでじっと我慢です。結局バスは約30分遅れで出発。駅を出るといきなり交差点で大渋滞する車が目に入ってきたので、おそらく遅れの原因はこれでしょうね。サン・ジャン・ド・リュズは海水浴場があってこの季節はにぎわうので、きっと車が多いのはそのせいなのでしょう。交差点を過ぎるとバスは次第に山道へと入っていき、上った先に登山列車乗り場がありました。思っていたとおりここの切符売り場は大行列が出来ていましたが、私は切符をすでに入手済なのでスルーして、次にやってきた列車に乗り込むことに成功。



↑ラ・リューヌ登山列車乗り場。見ての通り長蛇の列ができていました。


↑ラ・リューヌ登山列車はラック式(日本ではアプト式が有名)といって、二本の線路の真ん中にラックレールというぎざぎざのレールがあり、これを車両側のピニオンギアとかみ合わせるようにして進んでいきます。こうすることによって急勾配を上ることができるのです。


↑列車がやってきました。窓ガラスのない2両編成のトロッコ列車で、2編成が続行運転しています。電車なので先頭部分にモーターがついているようです。


↑ホームでは乗客が今か今かと待ち構えていました。

列車は当然ながらお客さんで満員でしたが、運良く端の席に座れたので、写真を撮りながら上っていきます。ラック式の列車に乗るのは初めてだったので、ギアをかみ合わせながらゆっくりと上っていく様に感動。


↑途中にあったモニュメント。こんな感じでギアをかみ合わせて上っているようです。1924年に開通したということは、もう90年近い歴史があるのですね。


↑やがてはるか彼方に海が見えてきました!


↑電車は見晴らしの良い場所で一時停車します。この間に検札係の人が列車の外側の足場を渡ってやってきたのでびっくりしました。


↑中間地点で下り電車との行き違いがあります。乗客同士互いに手を振り合っているのがおもしろかった。


↑ひたすら急坂を上っていきます。


↑眼下に広がるサン・ジャン・ド・リュズの街。海もはっきりと見えます。


↑車窓の風景を動画で。結構振動が伝わってきます。


↑もうすぐ山頂です。歩いて上る人も結構多いようです。


↑山頂駅に到着。車窓からの風景が素敵です。


↑車両内部はこんな感じ。木製のイスがレトロな雰囲気。




↑山頂駅停車中の車両と終点。すごいところに駅がありました。

終点までは約35分の道のりでした。山頂付近は思ったよりたくさんの観光客がいて、お土産物屋やレストランも大賑わい。お土産物屋ものぞいてみましたが、特に欲しいものはなかったので、写真だけ撮って下山することにしました。お腹も空いていたのですが、山頂と言うこともあって割高だったので、食べるのはやめておきました。


↑山頂にそびえていたアンテナ。何のアンテナなんでしょうね。


↑山頂駅を上から眺めたところ。ここだけ見るとのどかに見えますが、実際はたくさんの人がいました。


↑展望台からのパノラマ風景。アンダイエの街まで一望できました。



↑しばらくして次の上り電車がやってきました。こうしてみるとほんとすごい所を走っているなあと感じます。

山頂では思ったよりすることがなかったので、やってきたこの電車に乗って下山することにします。
このあと、サン・ジャン・ド・リュズの街を散策してバイヨンヌに戻るのですが、それはまた次回。

バスク地方の旅1日目(8/7) その2

スペインとフランスの国境の街・アンダイエに到着し、まずはフランス国鉄のアンダイエ駅へ。フランスには2年前にも来ているので、券売機の使い方はすぐに思い出せました。バイヨンヌまでの切符は7.3ユーロでしたが、まだ発車まで30分以上あったので、しばらく周辺を散策することにします。

まずは川を渡り、再びスペイン側に戻ります。橋のたもとには詰所のような施設もありましたが、今は誰もおらず国境は完全にフリーパスでした。さすがEU圏ですね。


↑国境にかかる橋。向こう側がスペインです。


↑すぐ隣には鉄道も通っています。手前がバスク鉄道、奥がスペイン国鉄。


↑後ろを振り向くとこんな感じ。向こう側がフランスです。



↑橋を渡ってスペイン側に入ったところ。みやげ物屋が軒を連ねているあたり、日本の観光地で見かける光景とほとんど同じですね。



↑今度は幹線道路を通ってフランス側に戻ります。結構車通りが多い上に信号がないので、反対側に渡るのが大変でした。

そろそろ良い時間になってきたので駅に戻ります。ここまでずっとスーツケースを引きずっての移動だったので、結構疲れました・・・。切符を刻印機に通し、駅構内へ。


↑アンダイエ駅の列車案内板。国境の駅らしく、スペイン語も併記されています。


↑ボルドー・サン・ジャン行きのTER(地域圏急行列車)が到着。ホームでは結構たくさんの人が待っていました。

定刻の16:45に発車。結構年季の入った車両でエアコンが付いていなかったので、窓を開けていても暑くて仕方ありませんでした。6両編成のせいか1両あたりの乗客はそれほど多くなく、車内ではお年寄り同士が談笑していたりして、のんびりとした空気が流れています。途中で乗ってきたおじいさんとあいさつを交わし、やがておしゃれな街が見えてきたなーと思ったら、サン・ジャン・ド・リュズに停車。その先のビアリッツもそうですが、このあたりは海水浴場として有名なので、この季節はにぎわっているようです。そして列車は川を渡ってトンネルをくぐり、定刻の17:21からちょっとだけ遅れてバイヨンヌに到着。


↑TERの車内。エアコンがない古い車両でした。


↑バイヨンヌ駅前。規模としてはそこそこの駅でしたが、駅舎はおしゃれ。

バイヨンヌの駅もご多分に漏れず中心部から離れたところにあるので、まずはサンテスプリ橋を渡らなければなりません。これが結構大きな橋なので、渡るのにも時間がかかります。


↑サンテスプリ橋。各国の国旗がはためいています。良い天気で暑い!


↑サンテスプリ橋の下を流れるアドゥール川。海が近いので、川幅が広くゆったりと流れています。


↑バイヨンヌ中心部に到着。真ん中を流れているのがニーヴ川で、左側がプチ・バイヨンヌという美術館やレストランが多い地区、右側がグラン・バイヨンヌという銀行や商店の多い地区です。


↑グラン・バイヨンヌにあるポール・ヌフ通り。私が泊まるホテルはこの通り沿いにありました。

ホテルにチェックインし、まずは部屋に荷物を置きます。エレベーターがないのでスーツケース持って上がるのに一苦労・・・。部屋はエアコンも冷蔵庫もなく、質素なものでした。そして窓を開けると吹き抜けを挟んでお向かいのダイニングが丸見えで、生活感満点です。

荷物を整理して再びフロントに戻り、近くのおすすめレストランを教えてもらいました。ついでにWi-Fiを使いたいと言うと、今日は何やら不具合で使えないとのこと。仕方ないのでネットはあきらめ、夕食には早いですがとりあえず外に出ることにします。

まずはポール・ヌフ通りの突き当たりにある、サント・マリー大聖堂へ。しかし大聖堂の入口には人が立っていて、中に入ることができません。仕方がないので外周に沿って回ってみると、回廊ではなにやらイベントが行われていました。どうやらこの影響で大聖堂に入れなかったようです。


↑サント・マリー大聖堂正面から。左側の塔だけ色が白いのは、建築時期か修復時期の違いの関係なのでしょうか。



↑サント・マリー大聖堂の回廊。イベント中だったので美術作品が置かれていました。しかし建物の規模はかなりのものです。

大聖堂の回廊から東に向かうとエスパーニュ通りにぶつかります。ここも通りの両側に商店が並んでにぎやかな雰囲気でした。そういえばせっかくフランスに来たんだしオランジーナでも飲んでいこうと思い、途中の商店で缶入りのものを購入。日本のものと比べてやや後味に苦みを感じたので、やはり味が違うというのは本当のようです。個人的には日本のオランジーナの方が好きです。

エスパーニュ通りを南端まで歩き、そこから東に向かうとニーヴ川が見えてきました。川の両岸にはレストランが並んでいて、その中にホテルで教えてもらったレストランもありました。その他のレストランも物色しながら歩きますが、なかなかこれといったレストランは見つからず、そのままプチ・バイヨンヌ地区へ。


↑ニーヴ川沿いの風景。向こう側がプチ・バイヨンヌです。


↑プチ・バイヨンヌ地区のサンタンドレ教会。残念ながら閉まっていたので中は見られませんでした。

まだ外は明るいのですが、もう家を出発して30時間以上になるのでさすがに歩き回るのにも疲れてきて、そろそろ食事を取ることにします。結局ホテルで教えてもらったレストランに入り、さっそくメニューと格闘。店の前には黒板が出ていて、25ユーロでなにやら魚料理っぽいことが書かれていたので、きっとこれはコース料理だろうと思い注文。するとしばらくして大きな焼き魚がドン!と出され、ここで初めて、黒板に書かれていたのはコース料理ではなく、今日のおすすめ料理であったことを知ります。飲み物も普通に赤ワインを頼んでたのに失敗した・・・!


↑1品目、イシビラメのグリル。シンプルな味付けでおいしかったのですが、日本でも同じような物が食べられることを考えると割高かも。ワインは特にこだわりなく赤ワインをグラスで頼んだのですが、スペインのナバーラでした。

いきなりメインディッシュ頼んでしまってこのあとどうしよう、と思ったのですが、気を取り直してバイヨンヌ名物の生ハムを注文。9.2ユーロでしたが、でかいしゃもじのような器に山ほど出てきて、これ一人で食べきれるだろうかと一瞬心配になりました。しかしさすがに名物というだけあって生ハムはとてもおいしくて、ワインとパンが良く進みます。ワインは白ワインをグラスで注文すると、AOCジュランソンが出てきました。そして最後にもう一度赤ワイン、今度は違うのをと注文すると、ボルドーの赤を出してくれました。どうやらグラーヴ地区にあるシャトー・ポヤンヌのワインだったようですが、グラーブらしい草っぽさを感じておいしかったです。


↑2品目、バイヨンヌ産生ハム。これはうまい!緑色のものは唐辛子です。口直しにちょっと食べましたが結構辛い。

そんなで生ハムと格闘していると、横のテーブルからやや年配の男性がやってきて、何やら英語で話しかけて来ました。この方も旅行者のようでしたが、俺は静岡に住んだことがあって、日本は大好きだと言いながら握手を求められました。私も適当に相づちをうって握手を交わしましたが、きっと酔ってらっしゃったんだろうなぁー。でも初日から注文に四苦八苦してテンションが下がっていたので、思いがけない出会いに少し楽しい気分になりました。

結局魚料理が高かったので、初日から43.2ユーロ(約4,400円)と豪勢なディナーになってしまいました。予想外の出費でしたが、料理自体はうまかったのでよしとします。店を出る頃にはもう21時を回っていたのですが、まだまだ外は明るくて感覚が狂いそうでした。ほろ酔いでホテルに帰還するとロビーに東洋人の男性がいたのですが、通りすがりにこんばんはと声をかけられてびっくり。街中では日本人の姿を見かけなかったのですが、まさか同じホテルに日本人が滞在していたとは・・・。

とりあえず自室に戻り、結構汗をかいたのでシャワーだけ浴びて寝ることにします。シャワールームから部屋に戻ると、向かいの家から談笑する声が普通に聞こえてきて、カーテンの隙間から外を見ると、向かいの家では食卓を囲んで夕食の真っ最中でした。やはりこちらでは夕食の時間が遅いんだなあと思いつつ、こっちから丸見えということは向こうからも丸見えだということに気づき、みんな気にしないのだろうかと考えてしまいました。でももう疲れていたので、22時には就寝。

翌日はサン・ジャン・ド・リュズ経由でラ・リューヌ登山列車に乗ってきますが、それはまた次回。

バスク地方の旅1日目(8/7) その1

これまでヨーロッパに行くときは関空を朝出発する航空会社を利用していたのですが、今回初めて夜出発のトルコ航空を使うことにしたので、平日仕事を終えて帰宅後にあわててシャワーを浴び、最後の荷造りを済ませて19時ちょっと前に出発。直前まで外は激しい雨が降っていて、出る頃には少しましにはなっていたものの、手荒い見送り方だなぁとおもわず苦笑してしまいました。いつもなら梅田に出てからJRの関空快速で向かうのですが、平日の帰宅ラッシュ時間帯なので混んでたら嫌だと思い、なんばから南海特急ラピートに乗って行くことにします。
ほんとは梅田から関空まで980円で行ける、関空ちかトクきっぷを使うつもりだったのですが、梅田駅で買うのをすっかり忘れていて、普通にPiTaPaで入場してしまいました。まあ今さらどうしようもないので、そのままなんばに向かい、20時ちょうど発のラピートに乗車。乗客は結構いたのでみんな関空に行くのかと思いきや、途中の岸和田で降りていく人が多かったです。

20:40頃に関空到着。22:30出発の便だったので、時間の余裕あるかなあと不安だったのですが、この時間帯の関空は閑散としていて、チェックインもセキュリティチェックも約30分ですんなりと通過してしまい、あと1時間以上何して時間つぶそう?という状態でした。いつもならラウンジで時間をつぶすのですが、残念ながら21時で営業終了していたので、仕方なく自販機でジュースを買い、搭乗開始を待ちます。

21:45頃に搭乗開始。入口でなにやら筆箱のようなものを渡されたのですが、中を見ると耳栓やアイマスク、靴下、歯ブラシ等が入ったアメニティグッズでした。その充実っぷりに感心しながら自分の席へと向かいますが、トルコ航空は座席配列が2+4+2で、窓側の席でも圧迫感が少ないのがありがたいです。飛行機は定刻より10分早い22:20に出発。この時間は離着陸する便が少ないせいか、すぐ近くの滑走路から離陸しました。すでに外が真っ暗な中離陸するのは初めての経験で、なんだか新鮮。もうすでに疲れて眠たかったのですが、すぐに機内食が出るようだったので、しばし待つことに。結局離陸後1時間ほどして最初の機内食が出てきました。ハンバーグとバターライスの食事で、付け合わせのスモークサーモン入りポテトサラダも含めて、なかなかおいしかったです。あと一緒に頼んだトルコ産のANCYRAという赤ワインが想像以上においしくて、トルコワインのレベルの高さを思い知りました。


↑1回目の機内食。左端真ん中のサラダはTabbouleh(タブーリ)というパセリたっぷりのサラダで、初めて食べましたがまた食べたいと思える味でした。

とにかく眠かったので、食べ終わり食器を下げてもらってからすぐに就寝。もらった耳栓とアイマスクを装着したおかげで、そこそこ熟睡できました。でもさすがに夜中に目が覚め、喉が渇いたのでお水をもらおうと思いCAを呼んだのですが、休憩中のようでもらえずじまい。隣の席の人も寝ていて通路に出られないので、あきらめてもう一度寝直すことにしました。

そうこうしているうちに2回目の機内食が出てきました。到着まではあと2時間ほどです。朝は軽い感じでマッシュルームがおいしかったですが、チーズが濃厚でもっとパンが欲しくなる感じでした。ジュースは他でみかけたことがないサワーチェリージュースをもらいましたが、さっぱりした味でとてもおいしかったです。これもトルコならではのジュースなのかな。


↑2回目の機内食。トルコ航空の機内食は総じてレベルが高かったです。さすが世界三大料理の国。

機内で隣り合わせた男性はカリブ海の出身らしかったのですが、とてもフレンドリーな方で、これから仕事でロンドンとテヘランに行くと言っていました。ビジネスで世界を飛び回るってかっこいいなぁ。そうこうしているうちに飛行機は着陸態勢に入り、イスタンブールの街並みが見えてきます。深夜の到着でしたが眼下に広がる夜景はすばらしく、いつかトルコも旅行してみたいなぁと思いました。到着予定は5:35でしたが、予定よりかなり早い4時ちょうどに着陸。その後地上を10分ほど自走していましたが、なぜかターミナルからずいぶん離れたところで停止したので、駐機場の空き待ちなのかと思っていたら、タラップが横付けされ、まさかのバス連絡でした。EU圏内を結ぶ中型機では何度か経験していますが、まさか国際線でバス連絡になるとは思ってもいなかったのでびっくりです


↑イスタンブール・アタテュルク国際空港に駐機中のTK47便。現地時間の早朝4時半ぐらいです。

幌付きのでかいバス3台に分乗し、すぐそばのターミナルへ。ちょうどオリンピックの時期だからか、日本の体育会系っぽい学生の姿をたくさん見かけました。ターミナルで乗り継ぎ口に進み、セキュリティチェックを終えてもまだ4時半。乗り継ぎ便は9:40の出発予定だったので、5時間ほど暇をもてあますことに。しかしこんな早朝でも空港は人でごった返していて、開いているお店もちらほらあり、さすがヨーロッパのハブ空港は違うなぁと痛感しました。ただトルコは通貨がユーロではなく両替するのがめんどくさいので、お店に入るのはあきらめて、空いているイスに腰掛け3DSをしながら時間をつぶすことに。7時を過ぎると外も徐々に明るくなってきましたが、まだ私の乗る便の搭乗ゲートは表示されません。暇つぶしにうろうろしてみましたが、中東の国らしくブルカを着けた女性の姿の目立つのが印象的でした。やがて搭乗ゲートが表示されましたが、偶然私がさっきまで座っていたイスのすぐ目の前がそれでした。しかしまだ出発まで2時間ほどあるのでもうしばらく時間つぶしをすることにしますが、おかげで3DSのバッテリはすっかりなくなってしまいました。


↑空港の様子。だいぶ明るくなってきました。

9時を回り、ようやく搭乗開始。行き先がビルバオというスペインの地方都市なだけあって、周りは見事にスペイン人とおぼしき人ばかりで、日本人の姿は皆無でした。座席配置は3+3で私は窓側に座ったのですが、横2席は空席で完全にアウェイな雰囲気です。結局10分ほど遅れて9:50頃出発。離陸直前に荷物を取り出す人がいたり、私の横の空席がいつの間にか別の席から移動してきた人に取られていたりと、スペインの人はなかなかフリーダムな感じでした。

機内では始めにナッツが配られ、そのあと機内食が出てきました。ほうれん草のラザニアと、輪切りのトマトが入ったオムレツがメインで、これも悪くなかったです。


↑TK1317便の機内食。中央上の白いものはシリアルの入ったヨーグルトでしたが、おいしいものの見た目はちょっと・・・。

トルコと言えば紅茶消費国として有名なので、食後には紅茶をもらいましたが、割とあっさりした入れ方で悪くなかったです。ビルバオまでは4時間ほどのフライトで、機内食を食べた後は暇だったので音楽を聴いて過ごすことに。結局定刻より若干遅れて、13時頃にビルバオ到着。ビルバオはスペイン北部、ビスケー湾にほど近い街なので、到着直前には海水浴客で賑わうビーチの様子が見えました。

ビルバオの空港はとても小さく、到着してすぐの入国審査場はブースが2つしかなかったので、すでに長蛇の列ができていました。EU圏の旅行者はほぼフリーパスなのですが、EU圏外からの旅行者用ゲートは審査に時間がかかってなかなか進みません。しかしようやく自分の番になり、特に問題もなく通過していよいよスペイン入国です!そして入国審査場のすぐ横に手荷物受取場があり、なかなか出てこない荷物にやきもきしましたが、やっと出てきた荷物を受け取り、空港の外へ。出てすぐのところがバス停になっていて、私が乗るサン・セバスティアン行きのバス停もそこにありました。バスは13:45発に乗るつもりだったですが、空港を出るまでに結構時間がかかったので、それほど待つことなくバスが到着。手荷物を荷物入れに入れるのはセルフサービスだったので、スーツケースを押し込み、運転手にサン・セバスティアンまでの運賃16.2ユーロを支払って座席に座ります。バスは車内照明がLED式という、結構真新しい車両でした。バスの飛ばしっぷりを見ていると、ヨーロッパに来たんだということを実感します。想像していたよりはるかに山あいをバスは走っていきますが、やがて車窓から海が見えてきて、定刻の15:05より20分近く早く目的地のサン・セバスティアンに到着。サン・セバスティアンはスペイン国内では北部にあるので避暑地として有名で、とてもおしゃれな街でした。


↑ここまで乗ってきたPESA社のバス。とても快適でした。


↑おしゃれなサン・セバスティアンの街並み。

サン・セバスティアンの街には後日滞在するのですが、今日の目的地はまだ先なので、まずはバスク鉄道の駅まで歩いて行くことに。日なたは暑いですが、並木道の日陰は涼しくて気持ちの良い気候でした。10分少々歩いて駅に到着。ここから東側の終点、エンダイヤまでの切符を自動券売機で購入します。スペイン語にしか対応していないようでしたが、それほど苦労することなく無事に切符を購入。40分弱の列車旅ですが、1.6ユーロとリーズナブルでした。


↑バスク鉄道(EuskoTren)のアマラ駅。サン・セバスティアンにおけるバスク鉄道のターミナル駅です。


↑バスク鉄道は自動改札システムを採用しています。



↑バスク鉄道の車両。やや車幅が狭い小型の車両が使われています。


↑駅標。アマラが駅名で、その下のドノスティア=サン・セバスティアンというのは、サン・セバスティアンの公式名称です。サン・セバスティアンのことをバスク語ではドノスティアと呼ぶのですね。



↑発車していく電車とこれから乗る電車。新旧いろんな車両が使われています。

15:15発の電車に乗車。真新しい車両で、座席は2+2列のボックスシートでした。ただ網棚がないので、仕方なくスーツケースは無理矢理座席の下に押し込むことにします。バスク鉄道は私鉄で同じ区間をスペイン国鉄がほぼ併走しているのですが、スペイン国鉄の本数が極端に少ないためか、思ったより乗客は多め。サン・セバスティアン近郊では駅間も狭く、駅毎に結構乗り降りがあったので、地元の足として機能しているようです。線路自体は単線なので、途中何度か電車の行き違いがありました。ダイヤとしては15分間隔で走っているのですが、終点のエンダイヤまで行く電車は30分間隔です。電車はやがてスペイン側の国境の街イルンに到着し、川を渡るとそこはフランス領のエンダイヤ(フランス語でアンダイエ)でした。わずか数百メートルではありますが、バスク鉄道はフランス国内に乗り入れていることになります。


↑エンダイヤ駅は1面1線の小さな駅でした。


↑駅舎もこぢんまりとした感じ。フランス国鉄のアンダイエ駅の片隅にひっそりと建っています。


↑そしてこちらがフランス国鉄のアンダイエ駅。こちらはさすがにでかい。スペイン国鉄とも線路がつながっています。

このあと少しアンダイエを散策した後、フランス国鉄でバイヨンヌという街に向かいますが、それはまた次回。