南ドイツ・オーストリアの旅2日目(8/18) その2

インスブルック中央駅のホームに上がり、オーストリア連邦鉄道の誇る特急列車、railjet(レイルジェット)に乗り込みます。ほぼ定刻にやってきましたが、間違えて一等車に乗ってしまったので、車内を移動して食堂車を通り抜け、座席のある二等車へ。やはり私の座席には見知らぬ女性が座っていたので、文法の怪しい英語で話しかけて空けてもらい、なんとか座ることができました。railjetは2008年に運転を開始したばかりのまだ新しい特急で、内装は割とシンプルですが快適でした。ただ進行方向が座席の向きと反対だったので、後半はやや気持ち悪かったです。途中車内販売でエスプレッソマシンごとワゴンに乗せて運んでくるのに驚いたりしつつ過ごしていると、車内検札が。今回は切符を買うとき決済に使ったカードを見せたせいかはわかりませんが、パスポートまでは要求されませんでした。列車はノンストップでザルツブルクへと向かいますが、路線の関係で一旦ドイツ国内に入ります。このあたりまでは昨日も通った路線だったので少し見覚えがありましたが、ローゼンハイムのあたりで進路を東に変え、ここから大きな湖の横を通りぬけると、程なくしてオーストリアとの国境にさしかかります。ザルツブルクは国境を越えて本当にすぐの所にありました。



↑ザルツブルク中央駅停車中のrailjetの食堂車と機関車。外装は赤と黒で統一されており、おしゃれでとても目立ちます。


↑ザルツブルク中央駅の駅標。音楽祭シーズンのせいか降りる人がとても多く、駅もところどころ改装中でしたがきれいでした。

ザルツブルクもなかなか日差しが強くて暑かったのですが、雨の多い街だと聞いていたので、晴れてるだけラッキーと思いながら駅を出ると、駅前にはトロリーバスが止まっていました。


↑ザルツブルクには地下鉄やトラムが無い代わりに、一部路線にはこのトロリーバスが走っています。排ガスを出さないエコな乗り物です。

ホテルまでは歩いても10分少々の距離だったので、歩いて向かうことに。ホテルはすぐに見つかったので、チェックイン後天気が良いうちに観光しないとと思い、荷物を整理してすぐにホテルを出て、まずはミラベル庭園へ向かいます。ザルツブルクの街は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となったことで有名なのですが、このミラベル庭園も映画の一場面に出てきます。


↑なんとなく映画に出てきそうな光景です。


↑このペガサスの泉もサウンド・オブ・ミュージックに出てくるスポットです。



↑ミラベル宮殿前に広がるミラベル庭園。入場無料ですがとても綺麗に整備されていて、観光客や地元の人の憩いの場となっています。


↑ミラベル宮殿前のバラ園より。はるか丘の上に見えるのはホーエンザルツブルク城塞です。


↑噴水の向こうに見えるのがミラベル宮殿です。

ミラベル庭園を南に抜け、ザルツァッハ川を渡って旧市街に向かうことにします。


↑ザルツァッハ川にかかるマカルト橋。歩行者専用で、欄干には願い事を込めたらしい南京錠が鈴なりになっていました。



↑マカルト橋から東側。車やバスはこちら側の橋を通ります。

旧市街に入り、ゲトライデガッセという通りへ。ここは狭い道の両側にいろんなお店が建ち並び、さらに細い路地が迷路のように入り組んだところです。


↑人通りの多いゲトライデガッセ。店の軒先にかかる鉄細工の看板がここの名物です。

ゲトライデガッセから垂直に伸びる細い路地(パッサージュ)は、建物の中を通り抜けるような抜け道の雰囲気たっぷりです。そしてここにもお店があったりして、業態は違いますがなんとなく北新地の抜け道を思い出しました。



↑路地をあてもなくさまよっていると、偶然コレーギエン教会の前に出ました。ここから道を挟んで南側に、祝祭大劇場などのコンサートホールがあります。


↑音楽祭の会場ともなる、フェルゼンライトシューレの入口。ここには明日再び来ることになります。


↑フェルゼンライトシューレに隣接する、祝祭大劇場。まさにザルツブルク音楽祭開催中の今、コンサート開演前にはタキシードやドレス、チロルの民族衣装を着た観客がたくさんこの前を行き交っていました。


↑祝祭大劇場の西隣にある、馬洗い池。ここもサウンド・オブ・ミュージックに出てくるポイントです。


↑馬洗い池から南側を向くと岩山のトンネルがあり、トンネルとの間にザルツブルク音楽祭のチケット売り場があります。

今回、音楽祭シーズンのザルツブルクに行くことを決めたとき、せっかくなので何か一つぐらいコンサートを見ておきたいなと思い、演目やチケット代などいろいろ考えた末、明日夜のコンサートのチケットを日本からインターネットで予約していました(旅行の日程もそれに合わせて組んであります)。チケットは日本へ郵送することも出来たのですが、別途送料がかかるので現地受け取りを選択しており、時間に余裕がある今日のうちに受け取っておくため、チケット売り場の中に入ります。うまく受け取れるか不安でしたが、予約の際に受け取ったメールを印刷したものと、決済に使ったクレジットカードがあれば特に問題なく受け取ることができました。

懸案事項が片付いたので一安心し、このあとどうしようかと思いつつ再びゲトライデガッセに戻ります。



↑ゲトライデガッセから伸びるパッサージュ。とても良い雰囲気です。

ゲトライデガッセを東に抜け、モーツァルト広場へ。ここに観光案内所があるので、バスや観光スポットで使えるザルツブルクカードを購入しておきます。24時間あればあらかた回れるだろうと思い、24時間のカードを購入して使用開始日時を記入しますが、ここでもまた年月日の順番で少し悩んでしまいました。
しかし動画を撮りすぎたせいか、ここでカメラのバッテリーが無いことに気付き、しかも予備のバッテリーもホテルに置いてきてしまっていたので、仕方なく一度ホテルに戻ることに。適当に来たバスに乗ったのですが、ザルツァッハ川沿いはそれぞれ道が一方通行になっているので、全然違う所に連れて行かれそうになり、あわてて2つ先のバス停で下車し、ホテル近くに向かうバスが止まるバス停に向かって歩き出します。幸いバス停は少し歩いた先にありました。


↑バス待ちをしているとやってきたレトロバス。これも乗ってみたかったですね。

そしてやってきたトロリーバスに乗りましたが、この車両は旧型のせいかエアコンがなく、とても暑かったです。道も少し渋滞していて、思ったより時間をロスしてしまいました。ミラベル広場で下車し、ホテルに戻ってカメラの電池を入れ替え、再びモーツァルト広場へ。ここから街のシンボルであるホーエンザルツブルク城塞に向かいます。城塞は丘の上にあるので、ケーブルカーに乗って上に上がることに。


↑ホーエンザルツブルク城塞のふもと。近づくとかなり高い所にあることがわかります。ケーブルカーの乗り場はわかりにくくて、少し探してしまいました。



↑ケーブルカーを降りてすぐのところにあるレストラン。上からの眺めは最高ですが、その分お値段も高めのようです。


↑レストランを通り過ぎ、さらに上った所が城塞の入口です。

城塞は見学コースが2つあり、まずはオーディオガイドを借りてAコースへ。しかし借りたオーディオガイドがなぜかドイツ語でさっぱり理解できないので、再び案内所に戻って日本語に設定してもらいます。日本語ガイドはあまり説明がくどくなくて簡潔で、わかりやすかったです。それによると、ホーエンザルツブルク城塞は約1000年前に最初のものが築かれた後に増改築が繰り返され、現在の姿になったのは17世紀半ばとのこと。難攻不落でも有名で、築城以来一度も攻め落とされたことはないそうです。また拷問器具が並ぶ部屋が有名なのですが、実際に使われたことはなかったのがなにより。そしていよいよてっぺんの見張り台へ向かいます。ここからは街が一望でき、最高の風景でしたが、ちょっと曇り始めてきたのだけが残念でした。



↑見張り台から東側と南側の風景。南側の×印状に小径のある庭園が気になりましたが、詳細は不明です。


↑見張り台から北側。ザルツァッハ川が左右にのび、手前が旧市街、奥が新市街と分かれています。

見張り台を下り、更に先に進むとザルツブルクの雄牛と呼ばれるオルガンの部屋があります。ここでは昔、時報の目的でオクターブと5度の音程を鳴らしていたようですが、今ではパイプオルガンのように音楽を奏でることが出来るようになっています。ただしコンソール(鍵盤)はなく、オルゴールのように回転する譜面の通りに音が鳴るようになっているようです。


↑城塞内部の廊下はかなり狭いところもあります。


↑ザルツブルクの雄牛。でかいオルゴールにパイプオルガンが付いたような構造です。

いったん外に出て、今度はBコースへ。こちらは大司教の居室や博物館が中心です。歴史的経緯から、軍事関係の展示品が多い印象でしたが、大広間はなかなか見事なものでした。ここでも音楽祭の一部プログラムが演奏されるようです。


↑建物内部にある電話交換室。なかなかレトロで興味深い。


↑大司教の居室は装飾豊かな部屋でした。

見学を終え、再びケーブルカーに乗ってふもとへ。下りた所にある池がなにやらぽつぽつしているのが気になったのですが、外に出るとなんと雨が降り出しているではありませんか。昼間はあんなに良い天気だったのにー!傘を差し、大聖堂へと向かいましたが、音楽祭の会場として使われているようで、中には入れませんでした。
そろそろ19時前になっていたので、再びゲトライデガッセに入り、夕食を食べようとシュテルンブロイというビアレストランに向かったところ、なかなか目的の建物が見つかりません。あたりを一周してみても見つからないので、よくよく見るとどうやら改装中のようで建物自体が取り壊されていました。仕方がないので今夜は第二候補だったアウグスティーナー・ブロイというビアホールに行くことにして、トロリーバスの乗り場まで移動したのですが、目的のトロリーバスは日曜運休の路線もあったりして、なかなかやってきません。すると目的地に向かう別系統のバスがやってきたのですが、バス停が違うらしく少し先に停車していたので、あわててそちらに向かって走り、なんとか乗り込みます。Landeskrankenhausというバス停でバスを降りると、目的のビアホールはすぐそばでした。


↑オーストリア最大規模のビアホールである、アウグスティーナー・ブロイ。私が向かう間にも次々と人が吸い込まれていきます。

ここは400年ほど前にアウグスティーナー派の修道士たちが創設した歴史ある醸造所なのですが、最初そのシステムがわからずしばらく周りを観察します。どうやらまずはレジで飲みたいものと量を指定してお会計を済ませないといけないようなのですが、最初あせってユーロ札ではなくてポケットの中に残っていたトルコリラを出してしまい、突き返されてしまいました(汗。再びユーロ札を取り出し、500mlのビールを注文(3ユーロ)。レシートを受け取り、その奥で注文したサイズのビアマグを自分で取って、ビールサーバーの所にいる人に渡すと、ビールを注いでくれます。そしてその横に何軒か並んだ屋台のようなお店でソーセージとパンを4.45ユーロで購入し、ビアガーデンの空いている席に座ります。グループ連れが多い中一人でビアガーデンというのはなかなか寂しいシチュエーションではありますが、背に腹は代えられません。


↑これがアウグスティーナー・ブロイのビールです。ビールは1種類しかなく、少し濁りのある色で、甘くてうまい!しかし500mlは結構多いので、一杯でかなり酔います。

ビールを飲み干したのでもう一度レジに行き、メニューにLimoって書いてあるのが見えたのでこれはラドラーの事かと思い注文すると、ただのレモネードでした。しかし酔った体にレモネードはなかなか爽快で、良い酔い覚ましになりました。味はスプライトをもう少し甘くした感じで、たぶんこれをビールで半々に割るとラドラーになるのでしょうね。レモネードを飲みながら旅行のメモをひたすら書いているうちに日はすっかり暮れていき、外はだいぶ暗くなってきましたがビアガーデンはこれからが本番という感じでした。


↑ビアガーデンはこんな感じで賑わっていました。屋内にも大人数を収容できるホールがあるようです。

少し酔いも覚めたので、最後にもう一杯ビールを頂くことに。つまみがないのは少々つらいですが、食べ物はビールに比べて高いので、買うのはやめておきました。再びおいしいビールを堪能していると、空が時折光るのが気にかかります。程なくして風も急に冷たくなってきて、ついにぽつぽつと雨が降り出しました。あわててビールを飲み干し、外に出てバス停に到着すると同時にものすごい勢いで雨が降り出したので、危なかった・・・ちなみにホーフブロイの入口には、ザルツブルク中央駅から発車する列車の運行表示盤があったりして、至れり尽くせりでした。

雨がとにかくひどかったので、最初にやってきた21系統のバスに乗り込みます。このバスは一体どこに行くんだと必死に地図を見ながら乗っていると、途中のバス停で大雨にうたれた人が次々にバスに飛び乗ってきて、たちまち超満員に。ザルツブルクは雨の多い街と聞いていましたが、ここまでとは・・・。大雨のせいで外があんまり見えず、どこを走っているのかは車内放送のバス停名だけが頼りでした。最初進行方向すら合っているか不安だったのですが、どうやら合っていたようで、しかも運良くホテル最寄りのバス停に止まってくれることがわかり、ほっと一息つきます。バス停で下車し、ホテルまで約200mの道のりを傘を差して歩きましたが、雨が止む気配はなく、ホテルにたどり着いた時にはびしょびしょになっていました。まだ21時でしたが、雨に濡れて疲れたのでもう寝ることにします。しかし濡れたまま寝たのがいけなかったのか、夜中に頭痛で目が覚めてしまいました。

翌日はいよいよザルツブルク音楽祭を見に行くのですが、それはまた次回。

南ドイツ・オーストリアの旅2日目(8/18) その1

時差ボケのせいで熟睡はできず、5時前には目が覚めていました。今日は早朝から行きたい場所があったのでシャワーを浴びて身支度を済ませ、昨日も立ち寄ったシュトゥバイタール駅へ。6:31発のSTB系統のトラムに乗って、終点のフルプメスに向かうつもりだったのですが、電停で待っていると向かいのホームに行き先表示のないトラムがやってきて、そのまま出発していきました。最初は回送電車かと思っていたのですが、よくよく考えるとあれが乗りたかったトラムだったんじゃないかと発車後に気付き、やってしまった・・・と頭を抱える羽目に。次のトラムは30分後でしたが、それに乗ると後の予定が崩れてしまうので、仕方なくほぼ同じ経路を走るST系統のバスに乗ることにします。あらかじめバスの時刻も調べておいて助かりました。


↑シュトゥバイタール駅の駅舎。といってもトラムなのでこの中に入るわけではなく、すぐ前の電停から乗車することになります。


↑前日も立ち寄ったヴィルテン巡礼教会の墓地。遠くにベルクイーゼルジャンプ台も見えます。

ヴィルテン巡礼教会前のバス停から6:52発のバスに乗車し、運転手にインスブルックカードを見せましたが、どうやら目的地はインスブルックカードの適用範囲外だったようで、運賃5.1ユーロを支払いました。車両は観光バスのような大型の車体で、発車後アウトバーンのような道に入るととにかく飛ばす飛ばす。しかも走行中すぐ近くに座っていた顔なじみらしい乗客のおばちゃんとずっとしゃべっているので、なんだか不安になります。しかしアウトバーンから見下ろすインスブルックの街は、朝焼けを受けてきらきらしていて、とても綺麗でした。そろそろ降りるバス停が近づいてきているようだったので、念のため運転手さんに降りるバス停を伝えて、バス停に着いたら教えてもらうことにします。そして無事にバス停に到着し、運転手さんにお礼を言って下車。


↑下車したFulpmes/Jagerhäuslバス停。周りに何もない、寂しい場所にありました。

ここから西の方角にトラムの終点、フルプメス電停があるはずなので、歩いて向かうことにします。


↑バス停のすぐそばを流れていた小川。


↑川を渡るとほどなくしてフルプメスの街並みが見えてきました。


↑花を飾ったりして、おしゃれな住宅が多かったです。

あまり時間に余裕がなかったので、スマホのGPS機能を駆使しつつ、フルプメス駅へと足早に向かいます。若干道に悩みつつもなんとか発車5分前に電停に到着し、券売機で慌ただしく切符を購入してトラムに乗車。



↑フルプメス電停の駅舎と、停車中のトラム。昔はシュトゥバイタールからフルプメスまではシュトゥバイタール鉄道という登山列車が運行されていたようですが、今はインスブルック中央駅からトラムが直通しています。


↑フルプメス駅発車後の風景。1:20過ぎから車体をきしませながら急カーブを上っていくのが印象的です。(HD画質でお楽しみ下さい)


↑走行中の車内の様子。真新しいトラムが山中を走るのがとてもおもしろい。



↑トラムの車内。新しくてとても快適です。

乗客はしばらく私一人きりだったのですが、30分ほど過ぎたところでようやくおじいさんが乗ってきて、あいさつをされました。知らない人同士でもあいさつを交わすこの雰囲気が良いなぁと思いながらさらに20分近く乗車し、今朝トラムに乗り損ねたシュトゥバイタール電停に到着。ホテルへはこの次の電停の方が近いので、そこで下車して一旦ホテルに戻り朝食を頂くことにします。


↑ホテルの朝食。オーソドックスなバイキングメニューでしたが、やはりハムや乳製品がうますぎる・・・。

ハムは結局全種類制覇し、お腹いっぱいになったところで荷物を取りに一旦部屋に戻り、チェックアウト。スーツケースは昼前まで預かってもらうことにして、再び1系統のトラムで市内中心部に向かいます。昨日と同じくマリア・テレジア通りで下車し、ここから街の北側にそびえ立つノルトケッテ連峰に上るのですが、もちろん歩いて上るわけではありません。まずはフンガーブルクバーンという乗り物に乗ってフンガーブルクへ。切符売り場には人が並んでいましたが、インスブルックカードを持っているとカード自体が切符代わりになっているので、改札に直接通して乗ることができました。


↑フンガーブルクバーン乗り場。なんだか近未来的な雰囲気です。

フンガーブルクバーンはケーブルカーなのですが、通常のケーブルカーと違って上りや下り、カーブがあるなど変化に富んだ路線で、それに対応するために車体はケーブルカーに良くある平行四辺形型ではなく、枠組みに客車が観覧車のように吊された独特の形状をしていました。


↑始発駅は地下だったので気付かなかったのですが、天井はガラス張りで空が見えました。


↑ケーブルカーなので、線路の間にケーブルが通っています。でもカーブとか高低差あるのにこれでちゃんと運行できるのがすごい。


↑ふもとからここまで、すでに300mほど上ってきています。



↑フンガーブルクバーンの車体。枠組みに吊される構造のおかげで、どんな勾配でも客車は水平を保てるようになっています。


↑フンガーブルク駅も近未来的な駅舎でした。


↑フンガーブルク展望台近くのレストラン。ここからまだまだ山を上っていきます。


↑これから乗るゼーグルーベバーンという名のケーブルカー乗り場。

10分ほど待って、ようやくケーブルカーがやってきたので乗車。人がいっぱいでとても写真を撮るどころではなかったのですが、ここは結構運行区間が長く、6分以上かけて一気に標高1905mまで上ります。途中眼下に登山客や、自転車で上る人の姿が見えたのですが、徒歩はともかく自転車で上るのはすごいなぁと思いました。終点近くには座席を外されたリフトがあったので、冬はスキー場として営業しているようです。

ここで最後のケーブルカーであるハーフェレカーバーンに乗り換えです。先ほどと違って同じ建物内で乗り換えられるようになっていました。標高が一気に高くなったせいで外気温が下がり、肌寒さを感じます。


↑ここまで乗り継いできたフンガーブルクバーン、ゼーグルーベバーン、そしてこのハーフェレカーバーンを総称してノルトケッテバーンという名前が付いています。車内には案内図が貼ってありました。


↑出発前のハーフェレカーバーンから山頂方面を見たところ。標高が高いので木が生えておらず、荒涼としています。ところどころ雪も残っていました。


↑ハーフェレカーバーンの車窓からの景色。ずいぶんと高いところまで上ってきました。ふもとにはかすかにインスブルック空港が見えています。

ハーフェレカーバーンは距離が短く、あっというまにハーフェレカー展望台に到着。標高は2256mと高く、日差しはあるものの風が強くて寒いので、持ってきたジャケットを羽織りました。


↑頂上の景色。左下に雪が残っているのが見えます。植物が少なくて真っ白な石だらけの光景が印象的でした。


↑おそらくこの上が頂上なのだと思いますが、時間がなかったのでそこまでは行けませんでした。ふもとから歩いてきたとおぼしき登山客もいて、すごいなあと感嘆。


↑さらにこの先も岩山をたどるルートがあるようです。


↑下から上ってくるハーフェレカーバーンが見えます。


↑ふもとに広がるインスブルックの街が一望できて、感動!

私は立山黒部アルペンルートにも行ったことがあるのですが、標高的には大体ここと同じぐらいな感じなので、見える景色も何となく近いものを感じました。しかしこちらはバスに長時間乗らずとも、ケーブルカーだけで上れてしまうのがすごいところです。人もそこまで多くないので、ゆっくりと大自然を満喫することができました。

あまり時間が無かったので、今やってきたケーブルカーで下山することにします。


↑ハーフェレカーバーンの車体。結構中は広いです。

そしてまたゼーグルーベバーンに乗り換えです。


↑ゼーグルーベバーンからふもとを眺めたところ。右側の曲がりくねった道を歩いている人が多かったです。


↑ゼーグルーベバーン下りの様子。6分ほどかけてゆっくりと降りていきます。

ここでまたフンガーブルクバーンに乗り換えます。持っていったスマホのGPSアプリを見ると、標高が普段見慣れない数値になっていて、高いところに来てるんだなあとあらためて実感。


↑フンガーブルクバーンの乗車風景。ケーブルカーとは思えないカーブやアップダウンの連続がおもしろい。でもケーブルカーらしくちゃんと途中で行き違い施設があります。

あっという間に山登りは終了し、ふもとまで帰ってきました。ここからトラムに乗ってホテルに戻ろうと思ったのですが、目的のトラムが来るまで時間があったので、別のトラムを途中で乗り継いで帰ろうと思い、一旦別の電停へ。しかしここであろうことか道に迷ってしまい、必死で電停を探すはめに。時間ないのにー!!こんなときに限ってGPSは衛星を捕まえられずに現在地不明なままで、とにかく地図と現在地を照らし合わせてなんとか電停がある方向を把握し、ダッシュで向かいます。電停に着くとちょうどトラムがやってきたところだったので、ギリギリセーフでした。あぶねえ・・・。

ホテルに戻り、預けていたスーツケースを受け取って、インスブルック中央駅に向かいます。トラムやバスを乗り継ぐより歩いて行った方が速いと思い、行きと同じように歩いていくことにしました。


↑中央駅駅前の風景。何度見てもこのビルの背後に高い山がそびえる風景は絵になるなぁと思ってしまいます。

中央駅では地下の売店でコーラを買い、ホームへと向かいました。
このあと列車でモーツァルトが生まれた音楽の街・ザルツブルクへ向かいますが、それはまた次回。

南ドイツ・オーストリアの旅1日目(8/17) その2

インスブルック中央駅に到着後、まずは駅を出る前に観光案内所でインスブルックカードを購入することにします。これは市内交通が乗り放題になる他、ロープウェイや博物館等にも利用できるフリーパスです。特にインスブルックではハーフェレカーという山の上の展望台に向かうロープウェイが往復で27ユーロするので、24時間限定ながら31ユーロで買えるインスブルックカードを利用しない手はありません。購入後さっそく使用開始日時を記入するように言われたのですが、ヨーロッパでは年月日の順番が日本と違って日/月/年だったことを思いだし、とまどいながら記入。

駅を出て、まずは今日泊まるホテルへ。バスかトラムに乗ろうかとも思ったのですが、路線がややこしそうだったので歩いて行くことにします。インスブルックは高い山に囲まれた地形なので寒いと思っていたのですが、意外とそうでもなくむしろ日なたは汗ばむ陽気でした。10分少々歩いてホテルに到着後チェックインを済ませ、まずは荷物を置いて小休止。エアコンはないですが部屋の鍵も電子式で、値段の割には快適なホテルでした。しかし公共エリアで使えると書いてあったWi-Fiが使えず、そこだけがマイナスポイントです。とりあえずWi-Fiはあきらめて、市内観光に出かけることに。


↑ホテルの目の前を走る1系統のトラム。まだ新しい真っ赤なボディがかっこいい。

まずはホテル近くの電停から1系統のトラムに乗り、市内中心部のマリア・テレジア通りへ。車内ではいきなり日本人のおばさまたち(関西弁)と乗り合わせてしまい、なんでここまで来て・・・と思わずにはいられませんでした(笑)。マリア・テレジア通りは歩行者天国になっていって、インスブルック随一の目抜き通りのようです。ここには大道芸をする人たちも集まっていて、とてもにぎやかでした。


↑アルペンホルンを吹く人たち。吹くのが難しそうで時々音程が怪しかったですが、迫力のある音色です。


↑マリア・テレジア通りから北側。ここからも山がすぐそばに見えます。


↑つきあたりに見えるのが旧市街の象徴・黄金の小屋根。観光名所としてはややがっかりな感じかも・・・。


↑黄金の小屋根から東へ出たところ。市内ではあちこちで観光用の馬車をみかけました。左側に見える建物は王宮です。

というわけで、王宮に入ってみることにします。残念ながら内部は撮影禁止だったのですが、天井画がすばらしい大広間には、鑑賞するための鏡が置いてあったりしました。また、部屋の壁紙や調度品がピンク色や水色で統一された部屋も、おしゃれな雰囲気です。しかし部屋毎の解説はドイツ語のみで、オーディオガイドも借りなかったので詳細はわからず、雰囲気だけ楽しんで外へ。

それからすぐそばにあるチロル民族博物館へ。こちらはチロル地方の庶民の生活に関連する展示物が中心で、これまた数が多いので飛ばして見ていくことにします。農家の一室を移築した部屋もあり、ここが一番おもしろいと感じました。



↑移築された部屋。まるで映画か何かに出てきそうな雰囲気です。

博物館の中を歩いていると途中にドアがあり、そこを開けるといきなり隣にある宮廷教会の上部に出ました。いきなり目の前に広がった光景にびっくりしましたが、上からの眺めもなかなか良いものです。その後あらためて回廊を通って宮廷教会に入ってみることに。


↑宮廷教会の回廊。もともと博物館自体が付属の修道院だった建物を利用しているので、隣接しています。



↑宮廷教会は規模は小さいですが、さすがに装飾やブロンズ像が見事です。

宮廷教会を出て、今度は大聖堂へと向かいます。実は王宮に行く前にも一度来てみたのですが、ツアー客がたくさんいたので、後回しにしていたのです。


↑大聖堂の正面入口。ここは噴水のある広場になっており、多くの人でにぎわっていました。



↑祭壇付近の様子。色とりどりの大理石が柱や床などにふんだんに使われていて、規模はそこまで大きくはないものの、その豪華さに圧倒されます。



↑なによりオルガンが本当にすばらしい!こんなかっこいいオルガンを見たのは初めてでとても興奮しました。パイプの配置といい、青を基調とした色合いといい、素敵。

このオルガンはぜひ音を聴いてみたかったところですが、残念ながらそれは叶いませんでした。大聖堂を出てから、旧市庁舎の塔に上ってみることにします。残念ながらエレベーターは無かったので、覚悟を決めてらせん階段を上ることに。しかし上から眺めると街の構造が手に取るようにわかりました。


↑塔から南側を見たところ。遠く山の中腹に見えるのが、冬季オリンピックなどでスキージャンプ競技の舞台となったベルクイーゼル・ジャンプ台です。今でも世界選手権などで使用されています。


↑こちらは西側。川沿いにカラフルな住宅が見えています。


↑そしてこれが今上ってきた旧市庁舎の塔です。

塔を降り、イン川にかかるイン橋の方に行ってみることに。そもそもインスブルックという地名は、「イン川にかかる橋」というところから付いていて、この街の源流はこのあたりになります。


↑イン川の様子。前日に雨が降ったせいか、思ったより濁流でした。

再び橋を戻り、マルクトプラッツへ。近くには出店が立ち並ぶエリアがあり、ビールを飲みたい衝動にかられましたが、もう今日は飛行機の乗り継ぎもあって疲れていて一発で寝そうだったので、やめておきました。それから1系統のトラムに乗り、ホテルの前を通り過ぎて終点のベルクイーゼル電停まで行ってみることに。しかしトラムはなぜか1つ前のシュトゥバイタール電停で車庫のループ線に入り、しばらく車内で缶詰状態に。これは何かおかしい・・・と思っているとループ線を一周して再びシュトゥバイタール電停に停車したのですが、どうやらこの駅で折り返すような雰囲気だったのであわてて下車しました。軌道を見ると工事中だったので、これはどうやら部分運休しているらしいとようやく気づき、仕方なく歩いてベルクイーゼル電停に向かいます。ベルクイーゼル電停からは6系統のトラムがイグルスまで運行しているのですが、1時間に1本しかないのでさっきのごたごたで乗り遅れてしまいました。仕方がないので近くのヴィルテン巡礼教会を見学することに。ここは教会付属の墓地も綺麗に手入れされているのが印象的でした。


↑ヴィルテン巡礼教会の外観。市中心部からは少し離れていて、時間も遅いせいか観光客は誰もいませんでした。



↑しかしこちらも天井のフレスコ画が見事です。


↑オルガンも凝った形で出音が気になります。


↑先ほど車内に閉じ込められた、シュトゥバイタール電停のループ線。左奥から先がシュトゥバイタール鉄道です。


↑ヴィルテン修道院付属教会。時間が遅かったせいか、中には入れませんでした。


↑ベルクイーゼル・ジャンプ台。最初Bergiselの綴りとベルクイーゼルが頭の中で結びつかなくて、どう読むのか悩んでいました。

まだしばらく時間があったのでホテルの周辺を歩いていると、ちょっと良さげなレストランを発見。夕食を食べにまた市中心部まで出るのもめんどくさかったので、後でここに夕食を食べに来ることにします。

そろそろ6系統のトラムが来る時間だったので、ベルクイーゼル電停へ。しかしなぜか電停にはバスがやってきて、トラムが来る気配はありません。バスの側面には6系統と表示されていて、これってもしかしてトラムの代替バスなんじゃ・・・と思い至り、乗車することに。どうやらそれが正解だったようで、バスは6系統のトラムの途中駅をいくつか経由しながら山を上っていきます。バスはトラムの終点であるイグルスを過ぎ、パッチャーコーフェルバーンというロープウェイの乗り場が終点のようだったので、ここで下車することに。といってもロープウェイはすでに運行時間が終了しているので、そのまま坂を下りてイグルスの中心部に戻ります。


↑パッチャーコーフェルバーンの乗り場。ここを上ることも検討していたのですが、どうしても時間が合いませんでした。

イグルスの中心部からトラムのイグルス駅は少し離れているので、歩いてそちらに向かうことに。途中の道沿いには高級そうな住宅が建ち並んでいて、なかなかおしゃれなところでした。



↑イグルス駅の駅舎とホーム。駅の案内板を見るとどうやらトラムは6~10月の間運休とのことで、登山列車のようなトラムの旅を期待していた私はがっかりです・・・。


↑イグルス駅に残るループ線跡。かつて運転台が車両の片側にしか付いていなかった時代に、運行方向を変えるために使われていましたが、今では両運転台が普通なので使われていません。

帰りはイグルスの中心部からJ系統のバスに乗って帰ることにします。バス停そばの教会では鐘がずっと鳴り響いていて、人が集まってきていたので、どうやらこれからミサがあるようです。バス停でバスを待つ人も意外と多く、この時間から下山する人がこれだけいることに少し驚きました。


↑イグルスの中心部。レストランやおみやげ屋などが立ち並んでいます。

J系統のバスはトラムのように蛇行した経路ではないので、あっという間に下山し、ふもとに到着。このまま乗っていると中央駅まで連れて行かれるので、途中Landessportcenterで下車します。するとすぐ目の前にあるスタジアムから何やら大歓声が聞こえてくるではありませんか。インスブルックにはFCヴァッカー・インスブルックというサッカーチームがあるので、おそらくその試合なんだろうと思いますが、スタジアムの外からでもその熱気を感じ取ることができました。

少し歩いてオリンピアワールドに移動します。ここはかつて冬季オリンピックでスピードスケートなどの競技が行われた場所です。ここからバスを乗り継いでホテル最寄りまで移動することに。


↑オリンピアワールドの建物。中には入ってませんが、スポーツ複合施設になっているようです。

バスを降り、先ほど目を付けていたレストラン、Riese Haymonへ。テラス席はたくさんの人で賑わっていましたが、入口近くの席がたまたま空いたのでそこに案内されました。まずは食べ物を選ぶ間に飲み物を頂こうと、ラドラーを注文。ラドラーとはビールをレモネードで割ったもので、南ドイツやオーストリアではポピュラーな飲み物です。割っている分アルコール度数も低めで、夏場の一杯目には最高だと感じました。もっと日本ではやってもいい味だと思うんだけどなぁ。


↑これがラドラー。300mlを頼んだはずなのに500mlが出てきたので多かった・・・。この味を日本でも再現しようと帰国後試したのですが、今のところスプライトで割るとそれっぽい味になる気がします。

ラドラーを飲みながら食べ物メニューとにらめっこをしたのですがよくわからないので、店員さんにチロル名物の食べ物はどれか聞いたところ、二つおすすめされました。そのうち一つはウィンナーシュニッツェルというウィーン名物の薄いカツで、これはウィーンに行ったときに食べたことがあったので、もう一つの方を注文。Innsbrucker Herrngröstlという名前だったと思うのですが、仔牛の肉とジャガイモとベーコンの上に目玉焼きが乗った、非常にシンプルな料理でした。それとともにパンも注文しようとしたのですが、店員さんがそれはやめといた方が良いと言われ、勧められたキャベツのサラダを注文することにします。


↑これがメインディッシュ。肉料理の方は本当に素朴な味で、おいしいのですがとにかく量が多くてつらかった・・・。キャベツのサラダはカリカリのベーコンがアクセントになっていて、ビネガードレッシングも絶妙で箸休めにぴったり。


↑2杯目はカイザービールを注文。オーストリアのリンツという街に醸造所のあるビールです。味もしっかりしていてなかなかうまかった。

そろそろお腹が限界になってきたので、ジャガイモは少し残してしまいました。あのときパンではなくてサラダを勧めてくれた店員さんには本当に感謝です。そしてお会計24.2ユーロと1ユーロのチップを置いて店を後に。もう金曜朝から通算して丸二日近く動き回っている計算になるのでくたくたでしたが、幸いホテルはここから徒歩2分ぐらいだったので、部屋に戻って即就寝。しかしなぜか0時過ぎにふと目が覚め、なんでだろうと考えたら日本時間の朝7時というと平日いつも起きている時間だと気づき、体内時計すごいなと思ったのでした。

明日はインスブルック観光の続きをして、音楽の街ザルツブルクへ向かうのですが、それはまた次回。

南ドイツ・オーストリアの旅1日目(8/17) その1

今年も去年に引き続きトルコ航空利用だったので、仕事から帰宅後シャワーを浴びて荷造りを済ませて出発します。しかし家から駅に向かう途中で、いきなりスーツケースの車輪が破損するというアクシデント発生!一瞬頭が真っ白になりましたが、とりあえず駅前の100円ショップに駆け込み、接着剤を買って電車に乗り込みます。しかし車輪をよく見るとコーティングのゴムが取れただけのようだったので、がたがたはするもののなんとか転がすことはできそうです。意を決してこのまま行くことにし、なんば20時ちょうど発のラピートに乗車。今回は「関空トク割 ラピートきっぷ」をあらかじめ買っていたので、関空までは1,100円で行けました。梅田方面からだと乗り換えの手間はありますが、関空快速が混む時間帯には悪くない選択だと思います。

20:40に関空に到着し、がたつくスーツケースを預けて税関を抜け、搭乗ゲートへ。22:30発でしたが15分早発になったようで、21:40搭乗開始と案内されました。といってもまだ30分以上あったので、無線LANをつかまえてネットをしつつ待つことに。あと去年フライト中に喉が渇いたのに水が飲めなかった教訓を生かし、ペットボトル飲料を自販機で買っておきました。しばらくして予定通り搭乗開始したので、搭乗口で新聞を受け取って座席へ。トルコ航空は北ウイングからの出発なので、動き出してから離陸まではすぐでした。

安定飛行に入り、まずは小さなお菓子が配られます。その後飲み物を聞かれたので機内食かと思って赤ワインを頼んだら、まだウェルカムドリンクだったようで、すでにほろ酔い・・・。


↑ワインはフランス産のメルローでした。普通においしかったですが、トルコのワインも飲んでみたかったな。

金曜日の夜で疲れていたこともあり、早く機内食を出してくれーと思いつつ、耐えきれずに少しうとうと。12時半を回ってようやく1回目の機内食が出てきました。


↑1回目の機内食は去年と同じくトルコ風ハンバーグ。とてもおいしかったです。

先ほど赤ワインを飲んでしまったので、飲み物はトルコビール「EFES」にしました。あっさり目ですがトルコ料理と良く合う味です。食後には紅茶を飲み、ようやく耳栓とアイマスクを装備して横になりましたが、さっきうとうとしたせいか今度はなかなか寝付けません。それでも4時間ほどは寝られたので多少疲れは取れました。そして到着2時間ほど前に2回目の機内食が出てきます。


↑こちらもメニューは去年と同じでした。寝起きにやさしい味です。

飲み物は前回なかった自家製レモネードを飲んでみることに。ミントの風味がしてさっぱりした飲み口でした。そして到着予定は5:35でしたが、結局1時間近く前にイスタンブール・アタテュルク国際空港に到着。今回もボーディングブリッジではなく、駐機場からバス移動です。


↑駐機場にて。タラップだと後方からも降りられるのが便利です。

バスでターミナルビルへと向かい、ここで次の乗り継ぎ便まで3時間ほど時間をつぶすことに。前回よりは待ち時間が短いとはいうものの、暇なことに変わりはないので、ターミナルを端から端まで散策してみたり、Kindleでマンガを読んだりして待ちます。乗り継ぎ便は7:45発のミュンヘン行きだったのですが、7時頃に搭乗開始。機内は2+4+2列と比較的席数が多く、機体も新しいものでした。何より個人用モニターも日本語対応で、イスタンブール-関空便がトルコ語と英語しか対応していないのに、なぜここで・・・という感じです。そして少し遅れはしたものの、8時過ぎに出発。離陸後しばらく数独をしたりして過ごしていると、機内食が出されました。


↑登場したTK1629便。確かエアバスA330-200という機体だったと思います。


↑機内食。なんだか食べてばっかりですが、意外と食べられるものです。サワーチェリージュースも相変わらずのおいしさ。

結局ミュンヘン国際空港には定刻の9:30より少し早く着陸しましたが、駐機場待ちのせいで結局ほぼ定刻通りに到着。ターミナル2に到着しましたが、入国審査場まではやたらと距離があり、ずいぶんと歩かされました。しかもなんだかプレハブっぽい造りだったので、まだ拡張する予定があるのかもしれません。長い入国審査列に並び、20分ほどしてようやくあと数人で自分の番という時に、前で審査を受けていた人が事務所に連れて行かれ、そのゲートは閉鎖されてしまいました。誰か代わりの入国審査官が入るとかないんかい!と思いましたが、仕方なく隣の列に割り込ませてもらい、なんとか入国。ドイツの入国は以前からバイオリンが取り上げられたりと税関の厳しさが話題になってましたが、やはりここでも入国目的や滞在先、日数などをいろいろと聞かれました。それでも晴れてドイツに入国し、バゲージクレームに向かうとすでにターンテーブルには荷物が回り始めていました。幸い自分のスーツケースはすぐに出てきたのでさっと受け取り、トイレで荷物を少し詰め替えて空港を後に。結局到着から空港を出るまでに1時間近くかかりました。

ここからSバーン(都市近郊列車)に乗るのですが、駅は一旦空港を出たところにありました。といっても大屋根があるので雨の日でも安心です。大屋根の下はイベントスペースになっていて、何やらにぎやかな雰囲気。その横を通り過ぎ、エスカレーターを降りるとそこが駅でした。今日はミュンヘンには滞在せず、ここから列車を乗り継いでオーストリアに向かうので、まずはS8という路線に乗ってミュンヘン東駅へ。空港出発時には乗客はまばらでしたが、各駅停車なせいか途中で結構人が乗ってきます。予定していたより1本早い10:24発に乗れたのですが、ミュンヘン東駅手前で信号待ちをしていたせいで、少し遅れて11時ちょうどぐらいにミュンヘン東駅到着。それでも乗り継ぎの列車は11:40発だったので、まだ十分時間はあります。しばらくは駅の写真を撮ったりしていましたが、暇なので少し駅の外に出てみることに。駅構内にはパン屋もあり、品揃えの多さはさすがドイツという感じでしたが、場所のせいか値段は少し高めでした。


↑ここまで乗ってきたS8 Herrsching行き。割と綺麗で快適でした。


↑ミュンヘン東駅の駅標。Ostとは英語でいうEastです。


↑ミュンヘン東駅はまだ改修されてそれほどたっていないようで、ホームは綺麗でした。


↑駅ビルの方はちょっと郊外っぽい雰囲気。駅前には路面電車の電停もありましたが、運休中のようでした。


↑駅ビルには日本でもおなじみのサブウェイが入っています。


↑これから乗る予定のヴェネツィア サンタルチア行きEC87の案内。10分遅れと表示されていますが、このあとどんどん遅れることに・・・。

列車は11:50を過ぎてもやって来ず、ついに案内板の表示がザルツブルク行きRE(快速列車)に変わってしまいました。このまま列車が来なかったらどうしようかと思ったのですが、乗客が乗り切れないほど大混雑のザルツブルク行きが出て行くと、また表示が戻ったのでほっと一安心。結局20分遅れて12時ちょうどにやっとEC87がやってきました。


↑EC87はドイツ鉄道(DB)・オーストリア鉄道(ÖBB)共同運行の特急でした。

列車は結構な乗車率で、荷棚もいっぱいで自分の荷物を載せるのに苦労していたら、最初私の席に座っていたおじいさんが手伝ってくれて申し訳ない気持ちに。座席は進行方向と逆向きで、途中ちょっと気分が悪くなってしまいました。今回の旅行中、予約した座席はことごとく進行方向と逆向きで、早く予約したからといって変わるわけではなさそうです。このへん、座席の向きを自由に変えられる車両が多い日本と設計思想が違うんだなぁと思わずにはいられません。
途中で車掌さんが検札にやってきましたが、自宅でプリントアウトしてきた切符以外にパスポートまで要求されたので、貴重品入れからパスポートを取り出すのに一苦労しました。今までパスポートを要求されたことはなかったので、オーストリア鉄道は厳しいなぁと実感。列車はローゼンハイム駅を出ると次第に車窓に高い山が広がっていき、山あいの川に沿って走っていきます。直線距離で行けばもっと近いのですが、それだと山越えになってしまうのでルート的にはかなり東に迂回しているようです。クーフシュタイン駅からいよいよオーストリアのチロル地方と呼ばれるエリアに入りますが、線路沿いに見える民家のベランダはどこも綺麗な花で飾られていて、その美しさに感動。また左右に高い山がそびえている風景も印象的でした。そして出発時に20分遅れだった列車は途中ちょっと巻き返したらしく、約15分遅れの13:40頃にインスブルック中央駅到着。


↑駅標もオーストリア国鉄仕様です。


↑ここまで乗ってきたEC87の客車。



↑インスブルック中央駅のホーム。すぐ近くまで高い山が迫っているのがよくわかります。

このあとホテルにチェックインして市内観光に出かけるのですが、それはまた次回。

海外一人旅のTIPSなど

最近このblogは完全に旅行記と化している気がしますが、これから海外を一人旅してみたい、という方もいらっしゃると思うので、これまで何度か一人旅してきて蓄積してきたTIPSなんかを共有できれば良いと思い、あれこれ書いてみることにします。これ以外に良い情報をお持ちの方は是非教えてください。

航空券の予約
まず私は大阪在住で、いつも関西空港を利用しているのでその前提で書きますが、ヨーロッパ方面に向かう場合は直行便があればそれに超したことはありませんが、値段が高かったりすることが多いので、どこかを経由することになることが多いです。価格が安いところでいうとKLMオランダ航空などは比較的乗り継ぎ先の便数が多いので使いやすいと思います。また乗り継ぎさえうまく行けば、フィンエアーを使うのが、最短距離で行けるのでおすすめです。
また中東系のエミレーツ航空やカタール航空、またトルコ航空などを使えば、夜出発で現地には午前着となるので、時間を有効に使いたい方には便利です。トルコ航空は機内サービスはいま一歩なところはありますが、機内食はおいしいですし、今のところ一番愛用している航空会社です。
実際に航空券を予約するにあたっては、JTB(旧・トルノス)を使うのが一番簡単だと思います。ここなら発券手数料もかかりませんし、価格の比較も簡単です。
また、私のように現地では列車で移動して、行きと帰りで別の空港を使いたい!という場合は、オープンジョーという航空券になるのですが、詳細検索で往路の到着空港と復路の出発空港を別にすることで検索が可能です。
ホテルの予約
以前は複数のサイトで比較検討したりしていたのですが、いろいろ試行錯誤した結果、現在はBooking.comでほぼ事足りています。もうちょっと柔軟な検索ができるようになれば言うことないのですが・・・。
鉄道の切符
現地で買うこともできますが、特急列車などは早めに座席指定しておかないと席に座れない場合がありますし、早期割引でかなり安く切符を買うことができるので、先に予約しておく方がおすすめです。予約は各国の鉄道会社のサイトで直接するのが一番ですが、初めてで難しい場合はレイルヨーロッパなどのサイトを利用するのが簡単だと思います。
購入した切符はプリンタで印刷して、購入時に使用したクレジットカードと一緒に車掌さんに提示するタイプ(ドイツなど)もあれば、現地の券売機で乗車前に購入した切符を発券するタイプ(フランスなど)、いろいろあります。
なお、特急列車以外はネットで購入できない場合があるので、その場合は現地で購入することになります。自動券売機ならたいてい英語も表示できますし、クレジットカードも使えることが多いので、それほど難しくはないです。現地で切符を買った場合は、乗車前にかならず駅の刻印機で切符に刻印を入れることをお忘れなく!
地図
Googleマップが使えるようになってから、ずいぶんと楽になりました。必要な部分を印刷して持っていくのも一つの方法ですが、最近はスマホが普及してきているので、それを活用しない手はありません。AndroidですとRmapsOruxMapsといったソフトがあり、あらかじめ地図データをダウンロードして持って行くことで、現地では通信回線の契約なしに地図を使うことができます。しかもGPSを使って現在地も表示できるので、万が一道に迷っても安心です。
電源
日本とはプラグの形状や電圧が違うので、変換プラグは必須です。最近はスマホやデジカメの電源はUSBが使えることが多く、そういうアダプタはたいがい100~240Vの範囲で使えるので、変圧器などは特にいらないと思います。
貴重品
パスポートなどの貴重品は、部屋の金庫やフロントに預けるのも一つの手ですが、街中で突然提示を求められる場合もあります。私は腰に巻いてズボンの下に隠せるパスケースを使っていますが、夏場は蒸れるのが難点・・・。
現金
現金は極力持ち歩かず、決済はできるだけクレジットカードを使った方が、両替レート的にも有利です。両替する場合は、あらかじめ国内の金券ショップを利用するのが一番簡単で割が良いと思います(FXを使う方法もありますが、口座開設などのハードルが高い)。また現地で現金が不足した場合は、ATMでクレジットカードを使ってキャッシングするのが、レート的に有利です。なおクレジットカードはVisaならたいてい通用しますが、まれにMasterCardしか使えない場合もありますので、両方持っていると安心です。
衣類
これは男性と女性で違うかもしれませんが、基本的には3日分ぐらいの替えがあれば安心です。あとは洗剤を持って行って、現地で数日おきに手洗濯することになります。ズボンは洗うのが大変なので洗いませんが、替えが1本あれば1週間ぐらいの滞在ならまず問題ないです。
また、日本と違ってホテルには浴衣のようなものがないので、気になる方はパジャマを持って行った方がいいです。
現地の水が心配な場合は、日本から持って行ったほうが安心かもしれません。私もだいたい4リットルほどの水を持って行きます。あと粉末状のスポーツドリンクの素があれば、機内で出される水に溶かして飲んだりもできるので、便利です。帰りはその水のスペースにお土産を詰めて帰ってくることになります。
アメニティ
どんなホテルでも最低限、バスタオルと石けん(もしくはボディーソープ)は置いてあります。それ以外のものはないことが多いので、シャンプーとリンス、歯ブラシ、カミソリ等は持参しましょう。またドライヤーは部屋にないことがありますので、そういう場合はフロントに言って借りることになります。
カバン
スーツケース以外に、現地で行動するときに持ち歩くカバンが必要です。できればメッセンジャーバッグのような、中の物が簡単に盗られない構造のものをおすすめします(リュックだと後ろで勝手にファスナーを開けられても気づきにくい)。また雑踏や地下鉄車内など、人の多い場所では前に抱えるなどの自衛策をとるべきです。
また行きは、スーツケースがロストバゲージしたときに備えて、手荷物の方に一日分の着替えと歯ブラシを入れておくことをおすすめします。
海外旅行保険
これはもう、考え方は人それぞれなので、一概におすすめはできません。最初は不安なので保険に入っていましたが、最近はクレジットカード付帯の保険をあてにして、掛け捨ての保険には入らないようになりました。クレジットカードを複数枚持っていると補償額が合算されることもあるので、一度確認してみられると良いと思います。
その他
あとは緊急時の連絡先を紙にまとめたものを持っていると安心です。それからパスポートを紛失したときのために、パスポートのコピーとパスポート発行時に使った顔写真を2枚ほど持って行くといいと思います。またクレジットカードを複数枚お持ちでしたら、もう一枚は別に保管するなどリスク分散につとめてください。

バスク地方の旅7日目(8/13) その2

エル・コルテ・イングレスでたくさん買い物をして両手いっぱいにふくれた荷物にひぃひぃ言いながら、お昼ご飯を食べるカフェを探します。適当に見つけたカフェのテラス席に座り、もう選ぶのがめんどくさかったのでmenu expressという定食らしきものを注文したのですが、結局これもいくつかの選択肢から選ばないといけないスタイルでした。またメニューと格闘しないといけないのか・・・と思いながら、前菜のサラダから順番に選んでいこうと思って注文すると、それで良いのかとやけに聞き返されます。なんかおかしいなと思っていると、どうやら出てくるのはその1品とデザートだけだったようで、メインディッシュがサラダになってしまいました。まあこれはこれでヘルシーで良いかと開き直り、ビールとともにいただくことにします。


↑メインディッシュのサラダ。上に乗っているのはりんごで、バルサミコソースがかけられていてなかなかおいしかったです。


↑デザートはクレマ・カタラーナ。シナモンのきいた固めのプリンといった感じです。

食後はカフェ・ソロ(エスプレッソ)でしめて、そろそろお会計をしようと思ったのですが、お店の人がテラス席になかなか来てくれません。どうしたものかとお金を用意して待っていると、見かねた隣のお兄さんが伝票をレジに持っていきなさいと教えてくれました。言われるがままにお会計を済ませ、お兄さんにお礼を言って店を後にします。

一旦ホテルに戻り、スーツケースを受け取ってから近くの人気の少ない広場で荷物をまとめることに。一気に重くなったスーツケースを引きずって、前日は閉まっていた少し先のカルフールでチーズを買うことにします。しかしフランスと違って、売られているチーズの種類が少ないなあという印象でした(まあそれでも日本に比べれば多いのですが)。一番欲しかったミモレットがなかったので、ハード系のチーズやゴーダチーズ、エダムチーズなどを買ってカルフールを後に。ほんとは冷えた飲み物も欲しかったのですが、見あたらなかったのであきらめました。

カルフールは地下鉄Badal駅の近くだったので、荷物も重いしここからサンツ駅まで2駅だけ乗ることにします。サンツ駅で空港行きの電車に乗り換えなのですが、あまり時間の余裕がないのに券売機の場所も、発車番線もわからなかったので、近くにいた係員に聞いて無事に切符を購入。ホームに降りると、ほどなくして電車が到着したので助かりましたが、これを逃すと次は30分後なので、あぶないところでした・・・。

電車は満員で、立ち客もたくさんいます。そんな中いきなりアコーディオンを持ったおじさんたちの演奏が始まったのですが、飛行機に間に合うかどうかが不安だったので、あまり耳に入りませんでした。空港までは20分弱の距離なのですが、直前まで街中を走っていたのに、空港に近づくといきなり郊外の風景になります。駅舎は地下なのかなと勝手に思っていたのですが、地上にありました。


↑空港駅に停車中のR2。30分に1本とか少なすぎるだろうという混みっぷりでした。

空港駅はターミナル2に直結しているのですが、私の乗る飛行機はターミナル1からの出発だったので、シャトルバスで移動する必要があります。地球の歩き方には30分おきの運行と書いていましたが、実際には6,7分おきに運行しているようで、私が着いたときには電車が混んでいたこともあり、乗客をさばききるまでひっきりなしにバスが来ていました。ターミナル1は思ったよりも離れていて、10分少々かかってようやく到着。時間もないのでさっさと荷物を預けることにしますが、スーツケースをコンベアーに乗せると20kgを少し越えていたので、あわてて外ポケットに入れていたガイドブックを手荷物の方に移動すると、奇跡的に20kgぴったりに!これには自分でもびっくりしました。

保安検査場と税関も問題なく通り抜け、思ったより早く搭乗ゲートに着いてしまいました。あんなにあわてなくても全然問題なかったじゃないか・・・。眼下には多くの人で賑わう免税店やカフェが見えているのですが、私のいるところはEU圏外に向かう飛行機が出発するエリアなので、閑散としていてお店は小さなカフェしかありません。しかも値段も高くてどうしようかと思ったのですが、喉が渇いていたのでレモン風味のビール缶を2ユーロで買って飲むことにします。それから特にすることもないので写真を撮ったりして時間をつぶしていました。



↑ターミナル1は2009年に新しくできたばかりで、とても綺麗でした。

予定より15分ほど遅れて搭乗開始。バルセロナからイスタンブール経由で関空に向かう日本人はたくさんいそうなものなのに、見た限りでは他に誰もいませんでした。搭乗が遅れたので予想はしていましたが、結局出発も20分以上遅れて18時ちょっと前にテイクオフ。3時間ちょっとのフライトでしたが、ちょうど夕食の時間帯のせいかメニューが配られ、機内食が出てきました。


↑機内食はチキンかハンバーガーを選ぶことができたのでチキンに。トルコ風の味付けでけっこうおいしかったです。つけあわせのラタトゥイユもなかなか。

食後にはコーヒーをミルク入りで頼んだのですが、その場で紙パックのミルクにストローを差してコーヒーに注いでくれました。これは行きもそうだったのですが、あんまりミルク入りで頼む人っていないのでしょうか。コーヒーを飲んだ後はひたすら旅行記の下書きメモを書いていたら、いつの間にか着陸態勢に入っていました。出発は遅れたものの、結局予定よりも早くイスタンブールに到着。到着時の機内アナウンスで大阪への乗り継ぎもちゃんと案内がありました。

乗り継ぎは3時間ほど余裕があったので、せっかくなので1000円だけトルコリラに両替してトルコアイスを買ってみました。もう22時を回っていましたが、店員さんはアイスを伸ばしたり顔のそばに持ってくるようなパフォーマンスで楽しませてくれます。アイスを食べたりDSで遊んだり、メモを書いたりしているうちに搭乗手続きが始まったので搭乗ゲートへ。さすがにここまで来ると日本人だらけでした。

機内に入り、私の席に行くとなぜか小学生ぐらいの男の子が私の席に座っています。声をかけて譲ってもらいましたが、なんだか悪いことをした気分・・・。その子は私の隣の席だったのですが、保護者の姿は見あたらず一人ぼっちのようでした。どうやらハーフっぽい感じでなかなかハンサムな子でしたが、あまり周りとは関わりたくないオーラ全開だったので、結局それ以降一言もしゃべらずじまい。

定刻の0:50頃にテイクオフし、しばらくして最初の機内食が出てきます。といってもさっき食べたとこですし、時間も時間なのでいいから早く寝かせてくれーと思いつつ、頂くことに。


↑1回目の機内食。またチキンにしましたが、こちらはハーブ風味でした。左上はお米のプリンですが、食感がおもしろかった。

なんとか機内食を食べ終わり、ようやく横になることができました。そこからしばらく寝たり起きたりを繰り返していると、あっという間に外が明るくなってきます。ただシェードは閉めたままだったので、そのままもう少し眠ることに。そして関空到着の2時間ほど前に2回目の機内食が出てきました。


↑2回目の機内食はハンバーグにしました。なかなか肉の味が濃い感じで、赤ワインと良く合います。

そして定刻の17:55頃に無事関空到着。隣に座っていた男の子にはグランドスタッフが出迎えに来ていたので、問題はなさそうでちょっと安心しました。荷物を受け取り税関を通り抜けてターミナルビルを出たとたん体中にまとわりつく湿気で、大阪に帰ってきたことを実感します。帰国した日はどうも雨がひどかったようで、関空特急はるかが運転を見合わせていました。しかしもうすでに雨は止んでいたので、大阪駅までは何事もなく戻ってこられました。いつもならここで寄り道してラーメンを食べていくのですが、毎回立ち寄るラーメン屋に行くと地下街自体の改修工事でなんと閉店していました。他の店まで行く気力もなかったので、おとなしく家に帰ることにします。そして21時前にようやく自宅に到着。翌日からもう仕事だったので、ラーメンだけ食べて早々に横になりました。

というわけでバスク地方(+バルセロナ)の旅はこれで終わりです。
今年は南ドイツとオーストリア方面に行く予定ですので、またそちらもお楽しみに!

バスク地方の旅7日目(8/13) その1

7時の目覚ましで目が覚め、シャワーを浴びたり荷物整理をしたりしていると8時半を回っていました。チェックアウトは12時だったので、その前にサグラダ・ファミリアを見に行くことにします。開門時間の9時ちょうどに到着したのですが、この時間なら人も少ないという予想は見事に裏切られ、すでに長蛇の列ができていました。こんなことならあらかじめwebでチケットを購入しておくんだったと後悔しましたが、今さらどうしようもないので最後尾に並ぶことにします。まだ朝とはいえ、日なたにいるとじりじりと照りつける太陽が本当にきつい。待っている間にも列はどんどん長くなっていきましたが、結局40分ほど並んでようやくチケット売り場に到着しました。

チケットには何種類かあるようだったのですが、私は塔にも上れるチケットを16ユーロで購入。塔に上るエレベーターは時間指定されていて、私は11:10と指定されていたので、それまでサグラダ・ファミリアの内部を見学することにします。


↑ここが入口です。すでに観光客でいっぱい!


↑入口の床にもなにやら描かれています。

そしていよいよ聖堂へ。教会にしてはずいぶん明るくて清潔感のある雰囲気にびっくりしました。


↑入口から入った瞬間飛び込んできた光景。これは今まで見てきた教会建築とは明らかに違う。


↑そこから右側の光景。窓から差し込む光がまぶしくて、いろんな意味で教会らしくない雰囲気。祭壇は入口から入って左側にあります。


↑後方正面。天井の装飾がとても印象的です。


↑通常、教会のステンドグラスには聖人や聖書の一場面が描かれていたりすることが多いのですが、サグラダ・ファミリアのステンドグラスはモザイク模様でした。


↑後方から祭壇方向。柱の形や材質による色の違いにもこだわりがあるようです。


↑ステンドグラス越しに差し込む色とりどりの光が本当に美しい・・・!


↑サグラダ・ファミリアの模型。かなり複雑な構造をしています。


↑オルガンもかなり珍しい形をしています。


↑祭壇を間近から。途中から枝分かれしている柱も何らかの意味があるのでしょう。




↑気付いたらステンドグラスばかり撮っていました。色のグラデーションがすばらしい。



↑入口と反対側に出てみました。近くで見ると装飾の細かさがすごい。



↑祭壇の裏側に回ってみました。パイプオルガンのパイプにステンドグラス越しの光が反射して、とても美しい。


↑隅っこの方から引きで撮ってみましたが、とてもすべては写しきれません。


↑再び入口側から。先に行くほど細くなる塔の形が独特です。

聖堂内を見学後は、地下にある博物館へと向かいました。ここにはサグラダ・ファミリアの設計図やスケッチ、模型その他いろいろな展示があり、全部見て回ると結構時間がかかりますが、興味深かったです。そうこうしているうちに11時を回ったので、エレベーターに乗って塔に上ることにしました。さすがに時間指定されているだけあって待たされることはなく、すぐに上へ。ここからは外の景色を眺めつつ階段を下りていくのですが、順路が書いていないのでほんとにこの道で良いんだろうかと悩みながら進んでいきました。


↑塔の上から。かなりの高さがあります。


↑上ってきた塔を見上げてみました。まだまだ工事中です。


↑塔には植物をモチーフにしたような装飾が施されています。


↑この塔の内部は吹き抜け構造になっていました。


↑塔の装飾を見ると、やはり普通の教会らしくないガウディらしさを強く感じます。


↑らせん階段の構造も、巻き貝にヒントを得て設計されたそうです。

結局あっという間に階段を下りてきてしまいました。そろそろホテルに戻らないとチェックアウトの時間がせまっていたので、急いで地下鉄に乗ります。なんとか10分前にホテルにたどり着き、チェックアウトと同時にスーツケースをしばらく預かってもらうことに。

再び地下鉄に乗り、カタルーニャ駅へ。スペインの地下鉄にも物売りが時々やってくるのですが、さすがに車内で売り物のライターの火をつけるのはまずいだろうと思いながら眺めていました。カタルーニャ駅で下車し、すぐそばにあるエル・コルテ・イングレスという大きな百貨店へ。地下食料品売り場でおみやげ物を買うことにしたのですが、いろいろ悩んだ末にトゥロンというスペイン名物のお菓子(ヌガーみたいなものです)と、タコのオイル煮缶、ケッパーなどを購入。その後、横のセレクトショップでチョコとワインを買いました。ワインはリオハのインペリアル グラン・レゼルバ2001を30ユーロで購入したのですが、これは高いだけあってさすがに良いワインでした。

さて、いよいよ帰国の時が迫ってきましたが、続きはまた次回。

バスク地方の旅6日目(8/12) その2

グエル別邸から南下してトラムの線路を越え、さらに進むとカンプ・ノウ・スタジアムが見えてきました。ここはサッカーファンには言わずと知れたFCバルセロナ(バルサ)の本拠地で、スタジアムこそ閉まっていましたが、オフィシャルショップにはツアーバスがどんどんやってきて、人がたくさん!私もサッカー好きな職場の先輩におみやげを頼まれていたので、のぞいてみることにしたのですが、店員のお姉さんが「世界チャンピオン」と日本語で書かれたTシャツを着ていて、なんだか和みました。やはりユニフォームが飛ぶように売れていましたが100ユーロととても高く、おみやげにはロゴの入ったライターを買うことに。ちなみにユニフォームはやはりメッシのものが人気のようでした。



↑カンプ・ノウ・スタジアム。収容人数約10万人の巨大なスタジアムです。


↑バルサのオフィシャルショップ。試合のない日でもにぎわっているのがすごい。

カンプ・ノウ・スタジアムからサンツ駅までは、歩いても1kmちょっとの距離なので、地下鉄には乗らず歩いていくことにします。途中スーパーにも寄りたかったのですが、今日は日曜日なので閉まっているお店ばかり。ようやく見つけた個人商店で飲み物を買ってお会計をしようとしたら、レジ前の焼きたてパンの山に50セント硬貨を落としてしまいました。売り物のパンに触るのも気が引けたのであきらめて店を出ようとしたら、さっきまで無愛想だった店のおじさんが、探しなさいとジェスチャーしてくれたので、ほっとしてパンを少し横に避け、無事に硬貨を回収することに成功。お礼を言って店を後にしました。

一旦ホテルに戻り、フロントの人におすすめのレストランを聞いたのですが、サンツ駅の近くにいろいろあるというだけで具体的には教えてもらえませんでした。あとそろそろ帰りのフライトのチェックインを済ませたかったのですが、ホテルのWi-Fiが全くつながらず、フロントで聞いてもらちが明きません。仕方がないのでネカフェを探してみることにしました。

地下鉄を乗り継いでJaume I駅まで行き、目的のネカフェ「Bornet」を探したのですが裏路地のちょっとわかりにくいところにあって、すぐにはたどり着けませんでした。15分1ユーロだったので、手早くチェックインを済ませて店を後にします。


↑Bornetがあるあたりの裏路地。このあたりはバルセロナの旧市街にあたります。

それからすぐ近くにあるサンタ・マリア・ダル・マル教会へ。このあたりはすごい人だかりで、観光客も多そうでした。







↑サンタ・マリア・ダル・マル教会の内部と外観。ステンドグラスも多く豪華な印象でしたが、オルガンが小さいのが寂しいなあ。

教会を出て、今度はサンタ・エウラリア大聖堂に向かいます。こちらはミサ中のようで、奥までは見られませんでした。


↑大聖堂の前はたくさんの人でごった返していました。


↑内部は広く、ライトアップされていて重厚な雰囲気です。


↑アプスのステンドグラスもすばらしい。


↑大聖堂横の王の広場。女性の歌手らしき人の歌い声がやけに響いていました。

その後旧市街をぶらぶらしつつ、レイアール広場へと向かいます。



↑多くの人でにぎわうレイアール広場。ここのガス灯もガウディのデザインだそうです。なんとなく南国ぽい雰囲気。


↑すぐ近くにあるグエル邸。こちらもガウディらしい装飾に満ちています。

そろそろ20時近くになっていたので、近くのLiceu駅から地下鉄に乗りホテル近くまで戻ります。ここからホテルまでの間にめぼしいレストランはあるかなと探しながら歩いたのですが、日曜日だということもあり、なかなか良い店が見つかりません。サンツ駅周辺もぐるっと一周したのですがなかなかこれという店がなく、あきらめて最初に目に付いた店に入ることにしました。

とにかく歩き疲れて暑いので、まずはサングリアと炭酸水を注文。サングリアは焼き物のピッチャーに入った状態で出てきて、思ったより量があり、とてもおいしかったです。


↑1品目は小エビのアヒージョ。本場スペインで是非一度食べてみたかった料理ですが、量もそんなに多くないですし味もまあこんなもんかな、という感じ。奥に見えている茶色のピッチャーがサングリアです。


↑2品目はパエリヤ。ずっとバスク地方を旅してきたので、いわゆるスペイン料理らしい料理はこの旅で始めて食べました。ちゃんと鉄板で最初は出してくれるのですが、食べる前にお皿に取り分けてくれました。思ったより汁気が多くてリゾットぽい雰囲気でしたが、魚介の風味が良く出ていてとてもおいしかったです。

ここで赤ワインを追加でもらい、食後にエスプレッソを飲んでお会計。駅近という立地のせいか、48ユーロと少々高かったです。もうあたりは暗くなってきていたので、ほろ酔いでホテルへと急ぎます。シャワーを浴びて汗を流し、昼間つながらなかったWi-Fi接続を試してみると、なんと普通につながりました。あれはただの不具合だったのか・・・。

明日はいよいよサグラダ・ファミリアを見学して帰国しますが、それはまた次回。

PLANEX MZK-1200DHPをアクセスポイントモードで使用する

PLANEXから今月発売開始になったばかりの802.11ac対応無線LANルータ MZK-1200DHPですが、他社の11ac対応製品が軒並み1万円以上する中、866Mbpsまでの対応ながら実売6000円前後というコスパの良さで、好調な滑り出しのようです。我が家もこれまで無線LAN環境が11aまでしか対応していなかったため、11ac対応のスマホを購入したことをきっかけに買い換えを検討していたのですが、値段につられて導入してみることにしました。

素人志向と銘打って、簡単設定を売りにしている当製品ですが、我が家はNTTのフレッツ光プレミアムを使用しており、CTU装置にルータ機能が内蔵されているため、ルータモードではなく、アクセスポイントモードに設定しなければなりません。製品自体に切替スイッチの類はついていないため、まずは設定画面に入る必要があります。

設定画面に入るには、まずPCと当製品のLANポートをLANケーブルで直接接続し、ブラウザから「192.168.111.1」に入ります。
ユーザー名:admin、パスワード:passwordでログインすると設定画面があらわれますので、右上の「ステータス詳細」から「詳細設定モード」へ。
まず、動作モード設定で動作モードを「AP」にして適用。
再起動の後、TCP/IP設定-LANで、DHCPを「client」にしておきます。
(2013.7.14追記)ファームウェアv1.19で、APモードだとDHCPを設定できなくなっているようです。
無線LAN-セキュリティのプレシェアードキーも、必要に応じて変更。

設定の後、LANケーブル等をLANポートにつなぎ(WANポートは使わない)、準備は完了です。これ以降設定画面に入るには、CTUのDHCPサーバが当製品に払い出したIPアドレスにアクセスする必要があります。

というわけで、アクセスポイントモードとして使うには、少々設定が煩雑かもしれません。設定してしまえばあとは非常に快適なので、今後の改善に期待です。

バスク地方の旅6日目(8/12) その1

エアコンを切って窓を開けたものの、結局あまり熟睡できずに朝を迎えました。7時に目覚ましをセットしていたものの、シャワー浴びたりネット見たりしているうちに9時を過ぎてしまったので、そろそろホテルをチェックアウトすることに。

今日はスペイン国鉄の誇る高速列車AVEに乗り、バルセロナへと向かいます。AVEも昨日乗ったAlviaと同じようにチェックイン手続きが必要なのですが、こちらは手荷物のX線検査があったりして、より厳重なセキュリティが施されていました。今回はちょっと贅沢に一等車に乗ることにしたのですが、乗り場はホームの奥の方だと案内され、たぶんこの辺だろうという場所で列車の到着をしばし待ちます。


↑サラゴサ・デリシアス駅にてAVEの到着待ち。みんな二等車に乗るようで、このあたりには誰もいませんでした。

AVEは予定より5分ほど遅れて到着。車内にはすでに乗客がそこそこ乗っていました。一等車は座席が2+1列で、私は1列の席だったのでとても快適。座席に着くなり乗務員がやってきてPaper?と聞かれたので、一瞬何を求められたのかわからず切符を見せてしまったのですが、後から考えるとたぶん無料で新聞を持ってきてくれるんでしょうね。持ってこられても読めないので、断って正解でした。


↑AVEの一等車車内の様子。静かで非常に快適です。

しばらくして別の女性乗務員が食事を持ってきてくれました。AVEの一等車では機内食ならぬ車内食サービスがあり、もちろん追加料金は不要です。チェックイン手続きといい、完全に飛行機と同じノリですね。今回はこの車内食が食べてみたかったので、あえて一等車を選んでみました。


↑車内食はこんな感じ。パンにオムレツ、ソーセージ、ヨーグルトと、オーソドックスなメニューですが、なかなかおいしかったです。

AVEは高速鉄道なだけあって、スペインの大地を時速300kmで駆け抜けて行くのでなかなかの迫力でした。しかし車内食を食べていると揺れが多少気になります。あと高速鉄道なのに途中単線区間があったりして、なんだか意外な感じです。AVE自体も8両編成と、TGVやICEに比べると短編成なのですが、バスや航空機のシェアが高いからかもしれません。

AVEは1時間ほどノンストップで走った後、Camp de Tarragona駅に停車。しかしタラゴナの市街地からは少し離れているようで、駅の周りにはあまり何もないようでした。ここまでくればバルセロナまではあと30分ほどです。途中でバルセロナ近郊路線と併走していて、3両編成の電車が見えました。そしてAVEは地下に入り、ほぼ定刻通りにバルセロナ・サンツ駅に到着。


↑貫通路上方に設置されているLED表示器。終着駅停車中だったので、Good Byeと表示されています。


↑AVEの先頭車両。流線型の美しいデザインです。


↑中間車両。AVEとはAlta Velocidad Españolaの頭文字であると同時に、スペイン語で「鳥」という意味なので、ロゴにも鳥が描かれています。

サンツ駅はバルセロナ最大のターミナルなので、人でごった返していました。こういう人混みはスリに狙われやすいので、足早に去りたかったのですが、いかんせん今自分がどの方角を向いているのかがわからなくて、人混みから離れた所で地図を広げて確認します。今日泊まるホテルはサンツ駅から徒歩圏内に取ってあったので、まずはホテルを目指すことに。幸いほぼ最短距離でホテルに到着し、まだ時間が早かったので荷物だけ預けようと思ったのですが、チェックインも済ますことができました。今日泊まるホテルはなかなかモダンな内装で、冷蔵庫こそないものの、エアコン完備で快適そうです。

荷物を置き、再び外出することに。まずはサンツ駅に戻り、バスと地下鉄の路線図を入手しました。ここから地下鉄に乗り、まずはサグラダ・ファミリアに行ってみることにします。自動券売機で10回分の回数券を買い、改札を通ろうとしたのですが、なぜか引っかかってしまいました。どうやらスペインの改札は日本と逆で、向かって左側の改札に切符を入れないといけないようですね。ちょっと左利きの人の気持ちがわかったような気がしました。

地下鉄5号線に乗り、5つ先の駅が最寄りのサグラダ・ファミリア駅です。案内に従って地上に上がると、すぐ目の前にサグラダ・ファミリアがそびえ立っていました。それにしてもすごい行列!これは今日はあきらめて明朝もう一度来ることにしようと思い、外観だけ撮って行くことにします。



↑クレーンがいっぱい立っていて、まだまだ建設途中だということがよくわかります。とにかく人が多かった!


↑後方から見ると、左右で石の色とかスタイルが違うように見えました。

サグラダ・ファミリアに行けないとなると、特に予定も立てていなかったので、しばらくあたりをぶらぶらしてみることにします。


↑サグラダ・ファミリアの南東600mほどの所にあるモヌメンタル闘牛場。しかしバルセロナのあるカタルーニャ自治州では闘牛が禁止されてしまったため、現在では開催されていないようです。


↑バルセロナの街を斜めに突っ切っているディアゴナル通り。道幅が広く、一部区間にはトラムも走っています。

ディアゴナル通りをひたすら1.5kmほど歩き、カサ・ミラに到着。カサ・ミラとはサグラダ・ファミリアと同じくガウディが建築した高級アパートです。ディアゴナル通りはそれほど人通り多くなかったのに、カサ・ミラの前は観光客でいっぱいでした。



↑カサ・ミラ。ここも人が多い上に入場料が15ユーロもいるので、中には入りませんでした。その曲線をおびた外観だけ見てもかなり特徴的なデザインであることがわかります。

カサ・ミラ近くのディアゴナル駅から再び地下鉄5号線に乗り、サンツ駅を通り過ぎて終点のコルネジャ・セントレ駅へ。ここでトラムに乗り換えてみることにします。


↑トラムがやってきました。バルセロナ市内でも割と外れを走っているので、観光でお世話になることはあまりないと思いますが、トラム好きとしては乗らないわけにはいきません。



↑運転台と座席の様子。バルセロナのトラムは2004年に復活したばかりなので、まだまだ新しい乗り物です。


↑トラムの車窓風景。速度は出ませんが非常に快適な乗り物でした。


↑一部区間は軌道敷が芝生で覆われていて、とても綺麗。

マリア・クリスティーナ電停で下車し、少し歩いてカタルーニャ工科大学構内にあるグエル別邸へ。ここもガウディ建築の一つです。



↑正門のドラゴンの意匠がとても印象的。

このあとさらにバルセロナ市内を巡りますが、それはまた次回。