長崎・佐賀旅行10日目(8/28)

6時過ぎに起床し、シャワーを浴びて最後の荷造りを済ませ、8時前にホテルをチェックアウト。博多駅までは2km弱しか離れていないのですが、バスに乗っても100円なので目の前のバス停から博多駅行きのバスに乗りましたが、かなりの乗車率でした。博多駅に到着し、8:12発の電車にはちょっと間に合いそうになかったので、まずは駅前のパン屋で朝食を取ることに。

博多8:37 – 久留米9:12(鹿児島本線・快速久留米行き)
まだ大阪に帰るまでに時間があるので、未乗路線の乗りつぶしをすることにします。まずは久留米まで行き、そこから久大本線に乗り換えです。

久留米9:14 – 夜明10:05(久大本線・普通日田行き)
久大本線は日田まで行く列車が1時間に1本程度の運転なので乗り遅れるわけにはいかず、なんとか2分で乗り換えて乗車し、日田彦山線との分岐点である夜明駅へと向かいます。夜明から先、大分までは以前乗車したことがあるので、これで久大本線は完乗。乗客はそこそこいましたが、3駅先の久留米大学前で結構降りていきます。途中、田主丸駅あたりは果樹園が目立ちました。

夜明10:07 – 小倉12:16(日田彦山線・普通小倉行き)
夜明駅に到着すると、隣のホームに小倉行きがすでに停車していました。2両編成だったので、後ろの車両に乗車することに。車内はエアコンが効きすぎなぐらいで、あまりに寒いので少し窓を開けます。最初がらがらだった車内も、田川後藤寺、田川伊田で結構乗降がありました。この2駅からは平成筑豊鉄道が走っているので、こちらもいつか乗ってみたいものです。この先は小倉に向かう乗客が増える一方で、立ち客も出ていました。途中北九州モノレールの姿も見つつ、小倉駅に到着。


↑小倉駅停車中の、日田彦山線の車両。

小倉駅で北九州モノレールに乗り換えます。駅はどこだろうと思ったら、駅ビルの上にありました。モノレールは短距離なら運賃が100円ととてもリーズナブルで、地元の運賃の高いモノレールに慣れている身としては新鮮でした。ほんとは全線乗ってみたかったのですが、そこまでの時間はなかったので、4駅先の片野駅で下車します。



↑片野駅を発車するモノレール。

ここで降りたのは、小倉名物の肉うどんを食べてみたかったからです。しかし日曜日ということもあり、行きたかったお店はお休み・・・。仕方ないので、近くにある別のお店に行くことに。ほんとに住宅街のど真ん中にある「森もり」というお店は、店のおかみさんが泣きじゃくる子供をあやしていて、とてもアットホームな雰囲気でした。そして肉うどん登場。真っ黒な汁にとろとろに煮込まれた牛肉が入り、ショウガとネギが添えられています。実は私はショウガが苦手なのでややきつかったのですが、好きな人はおいしいと感じるのではないでしょうか。ただ見た目ほど醤油辛くはないので、他のお店のものも是非食べてみたいと思いました。


↑小倉名物肉うどん。

あと九州にいるうちにやらないといけないことの一つとして、ブラックモンブランというアイスを食べる、というのがありました。とりあえず近くにスーパーがあるようだったのでそこまで歩いて行きましたが、予想以上に大きなスーパーでアイス売り場を探すのも一苦労です。なんとかゲットし、外に出て食べましたが、噂通り食べ応えがあっておいしかったです。しかし表面に付いているクッキーが食べるとばらばらこぼれるので、なかなか綺麗に食べるのは大変ですね・・・。

再び片野駅からモノレールで小倉駅に戻り、しばらくお土産物を見たりして、新幹線ホームへ。


↑これから乗る九州新幹線さくら。

小倉14:22 – 新大阪16:44(山陽新幹線・さくら566号新大阪行き)
小倉からは九州新幹線さくらに乗って帰阪します。N700系をベースにした真新しい車両は、2+2列の座席配置でゆったりとしており、木のぬくもりを感じる落ち着いた内装となっていました。行きはフェリーで12時間かかった経路を、新幹線はわずか2時間半程度しかかかりません。快適な列車旅はあっという間に終わりを告げました。

というわけで、2011年夏の長崎・佐賀旅行記はこれで終わりです。次回からは今夏訪れたスペイン旅行の模様をお伝えいたします。

長崎・佐賀旅行9日目(8/27)

8時前にホテルを出て、西辛島町電停へ。ちょうど上熊本行きが発車した直後だったので、電停でしばらく次の電車の到着を待つことにします。


↑反対方向の終点、健軍町行きの車両。

やってきた電車に乗り込むと、次の洗馬橋から専用軌道へと入ります。しかしその次の新町から再び道路に出て、そのまま終点の上熊本まで併用軌道を走っていました。土曜日の朝ということもあり、乗客はそこまで多くなかったです。

10分少々で上熊本に到着し、降りる際に一日乗車券(わくわく1dayパス)を500円で購入。その場ですぐ日付をスクラッチして、運転士さんに見せ、あわてて下車します。


↑上熊本電停にて停車中の健軍町行き。

上熊本8:20 – 北熊本8:29(熊本電鉄菊池線・普通北熊本行き)
あわてていたのは、ここで乗り換える熊本電鉄が発車時間ぎりぎりだったからです。電停からバスターミナル挟んで反対側にある駅舎に駆け込みましたが、どうやら少し遅れているようでまだ電車は入線していませんでした。ほどなくしてやってきた電車は2両編成で、少しレトロな感じが素敵。あとで調べたところによると、どうやら元・南海高野線の車両のようです。この電車は途中の北熊本止まりなので、ここで御代志(みよし)行きに乗り換え。


↑熊本電鉄200系電車。元・南海22000系電車らしいです。


↑駅標。隣の韓々坂(かんかんざか)という駅名がおもしろい。

北熊本8:31 – 御代志8:51(熊本電鉄菊池線・普通御代志行き)
熊本電鉄は北熊本で分岐しており、ここでもう一方のターミナルである藤崎宮前駅から来た電車に乗り換えます。しかし北熊本駅目前で赤信号のため停車してしまい、なかなか動き出しません。結局数分遅れて北熊本駅に入線し、すぐ隣に停車中の御代志行きに乗り換えます。こちらはステンレス車体で、元・都営三田線の車両のようですね。乗客はそこそこいましたが、御代志の2つ手前の電波高専前でほとんどの人が降りてしまい、御代志まで乗り通す人は皆無でした。途中、八景水谷(はけみや)という駅名がかなり難読だったのが印象的。一日乗車券は適用範囲が途中の堀川駅までなので、堀川駅から御代志駅までの運賃200円を追加で払って下車します。


↑車内の様子。どことなく懐かしさを感じます。


↑御代志駅停車中の6000系電車。角張った無骨なデザインです。


↑御代志駅。改札がないので駅前のバスターミナルからホームへは直で入れます。

御代志9:11 – 藤崎宮前9:37(熊本電鉄菊池線→藤崎線・普通藤崎宮前行き)
御代志駅では特にすることもなかったので、折り返しの電車で戻ることにします。最初はがらがらだった車内も、途中でそこそこ乗客が乗ってきました。北熊本駅から藤崎宮駅までは藤崎線になるのですが、御代志-藤崎宮前間は通しで運転されています。北熊本駅で上熊本方面に向かう乗客は乗り換えていき、ここから先は一部併用軌道を走行していきます。ほどなくして藤崎宮前駅に到着。駅自体は小さいですが、降りる人は多かったです。

藤崎宮前駅の南側からは上通、下通というアーケード街が中心部まで通じていて、賑やかなエリアでした。まだ朝ご飯を食べていなかったので、下通のミスドで朝食を食べていきます。それからホテルに戻り、チェックアウトして再び西辛島町電停から今度は健軍町行きに乗車。この区間は途中の電停数が20近くあるので、30分ほど時間がかかりました。途中、新水前寺ではJRと連絡しており、このあたりまでは市街地の雰囲気でしたが、健軍町にかけて徐々に下町の雰囲気になっていきます。健軍町電停そばには商店街があったのでその中のスーパーに入り、熊本名物の棒ラーメン「アベックラーメン」をおみやげに購入。それから再び折り返しの市電に乗って戻ることにします。


↑健軍町電停。

帰りは田崎橋行きに乗車し、終点まで向かいます。途中で乗ってくる乗客はかなり多く、新水前寺駅前と通町筋で降りる人が大半でした。熊本駅前を通り過ぎ、ほどなくして終点の田崎橋電停に到着。ここも熊本駅前と同じく綺麗に整備されていました。そして再び熊本駅前へと戻ります。



↑田崎橋電停。軌道敷も緑化されていて綺麗でした。


↑JR熊本駅の駅舎(白川口)。どこかで見たようなデザイン・・・と思ったら、なんと甲子園球場がモチーフになっているそうです。


↑熊本駅前電停。駅前から直結されて便利になりました。

熊本13:01 – 大牟田13:50(鹿児島本線・普通鳥栖行き)
熊本駅では売店で熊本名物のいきなり団子を購入。電車に乗ってから食べましたが、サツマイモの輪切りが入っているので、かなりのボリュームがあります。素朴な味わいでおいしかった。大牟田からは西鉄で天神方面に向かう予定だったのですが、さすがに13:52発の特急へ乗り換えるのは難しそうだったので、一旦大牟田で降りてお昼にします。

駅から数分歩いたところにある福龍軒に入り、ラーメンを注文。スープは博多風とんこつですが、麺が太いのが特徴的でした。結構地元のお客さんも入っていて、人気あるんだなーという感じ。食べ終わって今度は跨線橋を渡り、西鉄大牟田駅に向かいます。


↑大牟田駅停車中の、特急福岡(天神)行き。

大牟田14:22 – 薬院15:20(西鉄天神大牟田線・特急西鉄福岡(天神)行き)
ここからは西鉄特急に乗ります。西鉄特急は大牟田から天神まで、所要時間ちょうど1時間で1000円という、わかりやすい体系になっていました。6両編成で転換クロスシートに腰をかけ、発車。途中単線になったり複線になったり、結構めまぐるしく変わる感じでした。途中柳川下りで有名な西鉄柳川駅では、結構乗客が乗ってきます。久留米を出る頃には立ち客も出るほどの乗車率で、30分に1本とはいえ結構利用率は高いようです。そして終点の1つ手前の駅である薬院駅で下車。ここから今夜宿泊予定のホテルに向かいます。

駅を出ると外は大雨!電車乗ってる途中、なんか雨が降った跡が見えたので嫌な予感はしていたのですが、まさか今日も降られるとは・・・。とりあえず折りたたみ傘を取り出し、福岡東映ホテルに向かいます。チェックインを済ませ、荷物を整理してから再び歩いて今度は天神へ。

天神では福岡県在住の友人たちと合流し、しばらくスタバでトーク。それから中洲経由で競艇場の横を通り過ぎ、ベイサイドプレイス博多に向かいました。



↑ベイサイドプレイス近くから撮った博多港の夕景。

ここでは男4人で博多オルゴール堂を冷やかしたりした後、バスに乗って天神に戻ります。ちょうど中洲では中洲ジャズ2011というイベントが行われていたので、しばし音楽を楽しむことに。それから今夜の楽しみである、水炊きのおいしい「八風」というお店へ。初めて食べる水炊きでしたが、予想通り鶏のうまみがスープに良く出ていて、最高でした。〆の雑炊もおいしくないわけがない、というお味で大満足です。


↑水炊きの前に食べた鶏のタタキ。これも新鮮でうまかった。

そしてデザートに抹茶アイスをいただき、お店を後に。天神でみなさんと別れてホテルに戻ります。結構お酒も飲んでいたので、すぐにばたんきゅー。

明日はいよいよ旅行最終日ですが、それはまた次回。

長崎・佐賀旅行8日目(8/26)

さすがに前日がハードだったので、眠さMAXの中7時過ぎに起床しシャワーを浴びます。8時過ぎに部屋を出て今日も無料の朝食を食べ、チェックアウト。外に出ると今日も日差しが強くて、昨日焼けた腕がじりじりと痛い・・・。佐賀を出るまでの間、少し駅周辺を散策していくことにします。まずは市役所に入ってみましたが、ここは支所と比べてさすがに広々としていました。時間があれば佐賀城跡も見ていきたかったのですが、ちょっと距離があるので断念し、駅前の西友で飲み物を買って駅へ。


↑佐賀駅北口の様子。こちらが玄関口っぽい。

佐賀9:05 – 基山9:56(長崎本線→鹿児島本線・普通福間行き)
ホームに入ってきたのは鹿児島本線直通だからか、赤い電車でした。乗って3駅先が吉野ヶ里駅で、昨日1時間かけていった吉野ヶ里までたった11分かーと思いながら見ていたのですが、駅から吉野ヶ里歴史公園の入口まではちょっと離れているようでした。途中鹿児島本線との合流地点である鳥栖駅で7分ほど停車し、久留米から来た電車と連結されて6両で出発。私はその少し先の基山駅で下車しました。基山駅からは甘木鉄道が甘木駅までを結んでいるので、これに乗っていくことにします。




↑基山駅の駅標と、甘木鉄道の車両です。甘木鉄道は非電化なので、いわゆるレールバスですね。

基山10:16 – 甘木10:43(甘木鉄道甘木線・普通甘木行き)
基山で乗ってきた乗客はほとんどいなかったのですが、2駅先の小郡駅では西鉄電車との乗換駅になっているせいか、乗客がたくさん乗ってきました。レールバスにしては人が多いなあという印象だったのですが、実際甘木鉄道は国鉄からの転換三セクにしては比較的良好な経営を続けているようです。小郡の次が大板井(おおいたい)駅で、ひらがなで書くとなかなかおもしろい駅名だなあと思いながら眺めていました。30分弱で終点の甘木に到着。

甘木では逆方向に出発する列車に乗り遅れそうな学生がいたのですが、出発を待ってあげているあたり、ローカル鉄道ぽくていいなあと感じました。


↑甘木駅停車中のレールバス。



↑甘木駅の待合所はなんだか風情がありました。ちょうど国鉄から転換されて25周年だったようですが、駅舎自体は1939年建築のようです。

ここから西鉄甘木線に乗り換えるのですが、西鉄の甘木駅は250mほど離れたところにあるので、真夏の日差しを浴びながら歩いていきます。


↑西鉄甘木駅の駅舎。こちらの方がこぢんまりした感じですが、西鉄に現存する駅舎の中では最古だそうです(1948年建築)。


↑こちらは2両の電車でした。しかも大牟田まで直通しているようです。


↑西鉄甘木駅の駅標。隣の馬田(まだ)駅も気になる駅名ですね・・・。

甘木11:03 – 試験場前11:52(西鉄甘木線→天神大牟田線・普通大牟田行き)
最初こそ車内は静かでしたが、途中で結構たくさん乗客が乗ってきて、気付くと座席がいっぱいで立ち客も出てきました。沿線の幼稚園の遠足なのか、幼稚園児がにぎやかで思わず苦笑。全線単線なので駅で行き違い待ちをするのですが、その様子を見てみんなで拍手しているのでほほえましくてしかたなかったです。30分少々で久留米駅に到着し、次の花畑駅ではなかなか出発しないなーと思っていたら当駅折り返しの急行電車を待ち合わせていたようです。結局10分ほど停車してから出発し、次の試験場前駅で下車します。

試験場前駅で下車したのは、モヒカンらーめん 味壱屋という有名な久留米ラーメンのお店に行ってみたかったからです。ほんとは9年前に久留米に来たときに食べて感動した大龍ラーメンに行きたかったのですが、そのとき行った花畑駅前のお店がもう閉店したとのことなのでこちらにしました。平日の12時前という時間帯にもかかわらず店の前には何人か待っている人がいて、その人気のほどがうかがえます。とりあえず看板メニューのモヒカンラーメンを注文し、替玉も注文しましたが、期待を裏切らないおいしさでした。ここは店員さんがおもしろくて、替玉で粉落としを頼むと、「粉落とし入りました-」「入ったと思ったらもう上がりましたー」みたいな話芸を楽しめます。他にも焼き替玉なんてメニューもあり、ちょっと気になりました。

店を出てここからはバスで移動するつもりだったのですが、そのバス停がなかなか見つかりません。最初近くを走る広い国道沿いにあると思っていたのですが、結局バス停はラーメン屋のある細い通り沿いにありました。幸いほど良くバスが来たのでそれに乗り、JR久留米駅に向かいます。

久留米13:00 – 大牟田13:27(鹿児島本線・快速荒尾行き)
12:34発の熊本行きに間に合わなかったので、13時ちょうど発の快速に乗り、一旦大牟田で下車します。


↑大牟田駅構内に置かれていたモニュメント。大牟田は三池炭鉱の街として発展してきた歴史があります。

大牟田13:50 – 熊本14:34(鹿児島本線・快速くまもとライナー八代行き)
ここからは2両編成のロングシート車になりますが、車内はなぜかスーツケースを持った若い集団でいっぱいでした。ここまでずっと良い天気だったのですが、途中で急に土砂降りの大雨になり、すごい雷!しかし熊本に着く頃には何とか雨も上がっていました。

熊本14:42 – 三角15:41(三角線・普通三角行き)
雨は上がったものの、まだ天気が不安定そうなので何をしようかと考えた末、まだ乗ったことのなかった三角(みすみ)線に乗ってみることにします。



↑三角行きはディーゼルカー1両でしたが、2両編成もあるようです。下はサボ(行先標)。

私が列車に乗ると、後からもう一人乗ってきたのですが、それがなんと同じ職場の同期でした。コンサートを見るために熊本に来ているのはtwitter経由で知っていたのですが、まさかこんなところで会うとはなんという偶然・・・!せっかくなので終点の三角まで一緒に行くことにしましたが、車内はすでに乗客でいっぱいで、仕方なく立っていくことに。三角線は途中宇土駅までは鹿児島本線と併走しており、そこから西に進路を変えて有明海へと出ます。晴れていれば綺麗なんでしょうが、雨がひどくて景色は全然でした。このまま有明海沿いに走るのかと思っていたら急に山の中に入っていき、宇土半島の反対側に出たところが終点の三角です。結局途中駅で降りる人はほとんどおらず、大半が三角駅まで乗り通す乗客だったので、ずっと座れずじまいでした。三角では特に予定もなかったので、折り返しの時間まであたりを散策してみることにします。


↑三角港フェリーターミナル。通称「海のピラミッド」だそうです。残念ながら中には入れませんでした。


↑三角港からの眺め。対岸の戸馳島が見えています。


↑三角駅は残念ながら改装工事中でした。

三角15:59 – 熊本16:50(三角線・普通熊本行き)
さすがに行きと違って座れましたが、帰りも乗客は結構多かったです。三角では止んでいた雨も途中で降り出してきて、熊本に着く頃にはまたどしゃ降りに。

熊本駅で同期と別れ、私は路面電車乗り場へ。以前来たときと違って駅前広場が綺麗に整備されており、乗り場自体が屋根に覆われているので、濡れずに路面電車に乗ることができました。私が乗った車両は真新しい低床型の2両連結型で、乗客が多い時間帯だからか、後ろの車両には車掌さんが乗務していました。雨がまだひどく、できるだけ外を歩きたくなかったので、辛島町でB系統に乗り換えて隣の西辛島町まで行くことにしたのですが、乗り換えるためには下車時に申し出ないといけなかったので、降車時に車掌さんにその旨伝えると、もっと早く言え的なことを言われて気分が悪かったです。地元の人ならともかく、旅行者にそこまで求めるのはちょっと酷じゃないかなぁ。

それでもなんとか乗り換えを済ませて西辛島町で下車し、大雨の中びしょ濡れになりながらホテルにチェックイン。今夜は熊本在住のボカロPであるスターライトPとご一緒する予定だったのですが、雨がひどくて待ち合わせまでの時間つぶしがあまりできそうになかったので、とりあえず近くの交通センターへ。ここは長距離バスのターミナルになっており、県民百貨店というなかなかストレートな名前の百貨店もあります。ここで少し時間をつぶし、その後スターライトPと合流。魚のおいしいお店を案内していただき、〆は熊本ラーメンのお店へ!ご飯もお酒もおいしかったですし、いろいろとおもしろいお話を聞くことができて、ほんとに楽しいひとときでした。折しもこの日はヱヴァ破の地上波初放送とかち合ってしまったのですが、にも関わらず一緒に飲んでくれたスターライトPにはほんとに感謝しています(笑)。

明日は熊本観光してから博多まで出るのですが、それはまた次回。

長崎・佐賀旅行7日目(8/25) その2

白玉饅頭を堪能して川上峡を後にし、長崎自動車道のインターチェンジ近くにある肥前国庁跡資料館へ。国庁とはいわゆる役所のことで、奈良時代から平安時代にかけて、ここには肥前国の役所が置かれていました。


↑資料館は入場無料です。中では学生が夏休みの宿題をやっていたりしました。




↑資料館の展示パネルには、まほろちゃんや大和くんのイラストがたくさん使われていました。

展示を一通り見てからパンフレットをもらって資料館を後にし、すぐ横に復元されている南門を見にいきました。



↑復元された南門。なかなか立派なものです。色遣いが奈良時代っぽい。

肥前国庁跡を出て、朝横を通ったイオンへと向かいます。13時を回ってだいぶ暑くなってきたので、たまらずにアイスを購入。店内の休憩スペースで食べていると、汗が引いていくのを感じました。

少し元気になったところで移動再開し、今度はあの有名な吉野ヶ里遺跡へと向かいます。ほぼ東へ一直線のルートでしたが、進むにつれて徐々に田園風景へと変わっていき、信号が少なくなってきます。信号が少ないということは休憩する間もなく自転車をこぎ続けることになるため、すでに山登りもしてきた身には相当きつかったです。そういえばお昼ご飯をまだ食べていなかったので、途中見つけた佐賀ラーメンのお店で食べることに。九州らしく豚骨ラーメンで、ご飯と替え玉がついて500円と非常に安くてうまかったです。

おなかいっぱいになってしばらく走っていると、吉野ヶ里遺跡の案内板を発見。


↑あと1.8km!

ほどなくして吉野ヶ里遺跡が目の前に見えてきたのですが、どうやら正門は反対側にあるらしく、トンネルをくぐり右折してようやく到着。自転車置き場はありましたが自転車を止めているのは私だけでした。

ここまで10km強の道のりを1時間ほどかけて走ってきたので、さすがにすぐ中に入る元気はでず、まずは休憩所でコーラを飲んで休憩。こういうときに飲むコーラのうまさはほんとなんなんでしょうね。学校主催のバスツアーでもあったのか、入場ゲート付近では親子連れの姿をたくさん見かけました。入場ゲートでは菅笠をすすめられましたが、さすがに一人で菅笠かぶるのは恥ずかしいのでやめることにします。ただ日差しがきつかったので、かぶったほうが楽だったでしょうね。広い場内にはバスも走ってるのですが、せっかくなのでがんばって歩いて行くことに。


↑集落を取り囲んでいる外堀と、逆茂木(さかもぎ)と呼ばれる外敵の侵入を防ぐ木の杭。

道には順路を示すステッカーがいたるところに貼られているので、迷うことはなかったです。集落に入り、まずは支配者層が住んでいたという南内郭へ。ここには展示室があり、ビデオ上映がされていたので、ここでも30分ほど休憩がてら見ていくことに。


↑物見やぐら。


↑竪穴住居。ここは支配者層が住んでいたところです。


↑内部はこのようになっています。入口は狭いですが地面が掘られているので、外から見るよりは広くて涼しい。本当は展示用の人形が置かれているはずなのですが、前日の大雨のせいで撤去されていたようです。



↑物見やぐらからの眺めは最高でした。場内が広いので、まさにタイムスリップした感覚を味わえます。

南内郭を出て、つぎはまつりごとの場所である北内郭へと向かいます。北内郭も外敵の侵入を防ぐため、二重の堀に囲まれていて入り組んだ造りでした。


↑北内郭の入口。門上部の柱には木造の鳥が飾られています。


↑まつりごとの中心となった主祭殿。


↑主祭殿の内部。権力者たちの集まりの様子が再現されています。この上の階では祖先の霊を呼び出す儀式が行われていて、この時代の政治と呪術との結びつきがよくわかります。

つづいて歴代の王の墓である北墳丘墓へ。ここは内部が公開されているので、中に入ってみることに。亡くなった人は甕棺(かめかん)に納められて埋葬されていたようですが、王の甕棺はこの北墳丘墓の中に納められていました。


↑内部では遺体が納められた甕棺の発掘された様子がよくわかります。



↑弥生時代はこんな風景だったのでしょうか・・・。

それから、商業の中心となっていた倉と市、それから一般の人々が住んでいた南のムラへ。この頃から少し曇ってきたので、駆け足で展示を見て回り、出発地点の入場ゲートまで戻ってきました。途中休憩を挟んだりしましたが、やはり2時間はかかりますね。時間が無ければ北墳丘墓までの見学で切り上げた方が良いかもしれません。


↑ちょっと近未来っぽいつくりの東口入場ゲート。

再び休憩所で水分補給し、自転車にまたがって帰路につきます。帰りは国道34号線をひたすら西に走るルートを取りましたが、途中ぽつぽつと雨が降り出したので、自然と漕ぐ足にも力が入ります。幸いひどい雨にはあわなかったのですが、行きと同じく信号が少ないので休憩するタイミングが取れず、しんどかった・・・。飲み物買うために寄り道したりはしましたが、ちょうど1時間で13kmほどの道のりを帰還。ホテルの部屋に戻り、たまらずシャワーを浴びます。

晩ご飯はどうしようかと思ったのですが、食べログでも評価の高かった駅北側の申子へ。雑居ビル2階にある隠れ家的なお店でしたが、日本酒の品揃えのすごいのが印象的でした(なんと大阪の呉春 特吟も置いてあります)。とりあえず刺身盛り合わせを頼み、最初こそ暑いのでビールを飲みましたが、二杯目からは日本酒にチェンジ。日本酒に詳しいおかみさんにすすめられるがままに、まずは鍋島 三十六萬石 純米吟醸をただきましたが、これが抜群にうまい!この旅行から帰った直後、鍋島はインターナショナル・ワイン・チャレンジの日本酒部門で最優秀賞を取ったこともあり、一気に有名になってしまいました。続いて同じく佐賀の地酒・天吹 裏大吟醸 愛山をいただき、最後は静岡の磯自慢で〆。メニューに値段が載っていないお店なのでお会計までひやひやしましたが、4300円だったのでえらく高い、というわけではなさそうです。少なくとも鍋島と出会えただけでも来る価値のあるお店でした。残念ながらお客さんでいっぱいで落ち着いた雰囲気だったので、写真は撮れませんでしたが・・・。

さすがに食べたのが刺身だけで少しおなかがすいていたので、帰りにコンビニでおにぎりを買ってホテルに帰ります。今日は一日自転車乗ったり山登りしたりしてたのでもうくたくたでした。翌日は久留米経由で熊本へと向かいますが、それはまた次回。

長崎・佐賀旅行7日目(8/25) その1

みなさんは「まほろちゃん」というキャラクターをご存じでしょうか。2005年まで佐賀県に存在した大和町という自治体のWebページに登場するマスコットキャラクターで、当時は自治体のWebページでこういうアニメっぽいキャラクターが登場するのが異例だったこともあり、ネット上でずいぶん話題になりました。また最近のゆるキャラと違って、キャラクターを描いていたのが同町の職員だったことも特筆すべき点です。大和町が合併して佐賀市になり、一時はキャラクター消滅の危機に瀕したのですが、現在まほろちゃんは佐賀市のキャラクターとして存続中。そして今回佐賀に来た目的の一つが、いわばまほろちゃんのふるさとである旧・大和町を訪れることでした。

この日は6時過ぎに目覚ましが鳴りましたがすぐに起きられず、7時前に起き出してシャワーを浴び部屋の外へ。朝食無料のホテルだったので、フロント横のスペースで菓子パンとコーヒーをいただき、フロントで自転車を借りる手続きをして自転車置き場に向かいます。低かったサドルをぎりぎりまで上げ、いよいよ旧・大和町へ向けて北上開始。国道263号線に合流した直後は自転車専用道があって走りやすかったのですが、すぐに無くなってしまい、仕方なく歩道をずっと走っていきます。普段乗っている自転車と違ってママチャリなのでスピードが出ないことにもどかしさを感じながらの道中でしたが、4kmほど走った先でイオンモール佐賀大和を発見。


↑イオンモール佐賀大和。都会のイオンのような立体駐車場じゃないので広い!旧・大和町のWebページでは、ここに併設されているイオンシネマの招待券が当たるクイズコーナーがありました。

ここまで来ればかつての町役場まではあと少しです。



↑旧・大和町役場。現在は佐賀市役所 大和支所になっていますが、石碑はそのまま残されています。


↑庁内のポスターにはまだまほろちゃんが使われていました。

窓口の静けさに自分の市とのギャップを感じながら、観光案内のチラシを何枚かもらい、再び自転車に乗ってここからさらに北上します。長崎自動車道のジャンクションを越えるのが少しめんどくさかったですが、これを越えるとまもなく川上峡です。この先は川沿いに山の中へと分け入る感じになるので上り坂を覚悟していたのですが、道は意外と平坦で下り坂すらあるような状況でした。さらに2kmほど走り、ようやく目的地である「道の駅」大和 そよかぜ館に到着です。


↑そよかぜ館の入り口。当然ながらこんなところまで自転車で来るような人は皆無で、車だらけでした。おかげで駐輪場所を探し回るはめに。

道の駅なので、中では地元の特産品がいろいろ販売されていました。見たことないような野菜もあり、しかも安かったので買って帰りたかったのですが、重さと日持ちの点でさすがに無理だったので小城ようかんと嬉野茶、そしてサイダーを購入。サイダーは建物の外にあるテーブルでいただくことにしました。


↑菊水サイダー。福岡県八女市の江崎食品というメーカーが作っているようです。


↑テーブル席から外を見たところ。すぐそばを嘉瀬川が流れています。


↑外の売店で売られていた干し柿ソフト。干し柿もこのあたりの名物なようで、不思議な味でしたがおいしかった。


↑道路情報などの案内板。ここにもまほろちゃん&大和くんのイラストが。


↑そよかぜ館の建物。

買い物を終えてそよかぜ館を後にし、道を少し戻って近くにある肥前大和巨石パークへ。ここも旧・大和町の観光名所として紹介されていて、気になっていたところです。入り口で自転車を止め、山を登っていきますが、しばらくは舗装された道が続いていて、なかなか散策道入口にたどり着きません。15分近く歩いてようやく入口に到着しましたが、そこにたどり着くまでの間にも結構大きな岩がごろごろしていました。


↑巨石パークの入口。石碑も立派なものです。

散策道に足を踏み入れると、そこは完全に登山道。前日の雨の影響でところどころ道が水没していて沢登りを強いられたりと、想像以上にハードな道のりでした。軽装だったのでこれは気軽に来るところじゃないな・・・と思い始めていたのですが、途中耳元で羽音がするので何かと思ったら蜂!あわてて逃げたのですがどうやら払ったときに手が当たって刺激を与えてしまったらしく、肩を刺されてしまいました。Tシャツごしだったとはいえ痛くて血もにじんでいて、さすがに冷や汗がでました。入口に「ハチに注意」って書いてあるのは誇張でも何でもなかったのだと再認識。ここから先は蜂っぽい羽音を聞く度に逃げていたので、ゆっくりする間もなかったです。


↑このような沢がたくさんありました。水が冷たくて気持ちよかったですが、こういう場所には蜂が多かった気がします。


↑途中の道はこの通り、完全な山登りコースです。迷子になるわけにはいかないので必死。


↑いたるところにこのような巨石がごろごろしていて、主要なものには名前が付いています。

30分近くひたすら山道を登り、ようやく標高350mほどのところにある烏帽子岩に到着。しかしここまで誰ともすれ違わないので、少し不安になってきました。


↑烏帽子岩。うっそうと茂る木々の間から突き出す様がかっこいい。

さらにここから別の巨石へと移動しますが、ほんとに一歩間違えたら崖から落ちそうな道が続くので、なかなかスリリングでした。案内板もたまにしか現れないので道に迷いやしないか心配でしたが、15分ほど歩くと目的地の「天の岩戸」という巨石に到着。ここでようやく他のグループを発見することができました。せっかくなのでこの先にある「蛙石」と呼ばれる巨石まで一緒に行くことに。


↑そしてこれが天の岩戸。巨石の間から向こう側が覗けます。

途中グループの方の話を聞きながら移動したのですが、巨石に詳しい方だったのでなかなか興味深かったです。そして塩黒糖を1ついただいたのですが、スポーツドリンクをちびちびとしか飲んでいなかったせいもあり、食べたら体力が回復するのを実感しました。そして蛙石では写真を撮ってあげたりした後、先を急いでいた私はここで離脱。一人下山を開始しましたが、下りは足を滑らせたら崖に転落してしまうので、上り以上に気を遣います。ですが蜂の羽音に敏感になっているので、あまりゆっくりもしていられず、夢中で下山しました。幸い何事もなく散策道入口まで戻ってくることができ、アスファルト舗装の道に足を踏み入れた瞬間は、道の歩きやすさに感動すら覚えました。


↑下山してすぐのところで、うり坊(イノシシ)が・・・!かわいいですが気配を感じるとさっと逃げてしまったので、遠目でしか見られませんでした。

途中の駐車場で自動販売機を発見し、スポーツドリンクを購入しましたが、まさに生き返るようなうまさでした。そしてようやく自転車のところまで戻り、休む間もなく今度は与止日女(よどひめ)神社へ。


↑川上峡の風景。


↑川上橋を渡ったところに与止日女神社はあります。



↑与止日女神社。まほろちゃんのモデルとなった与止日女命が祀られています。

そして川上峡名物の白玉饅頭をいただくため、神社のすぐ横にある本家ときわ家へ。


↑これが名物の白玉饅頭。つきたてのお餅にあんこをくるんだシンプルな饅頭ですが、これがおいしくてあと2個おかわりしてしまいました。日持ちしないのでお土産にできなかったのが残念。

このあとは肥前国庁跡資料館を見学した後、吉野ヶ里遺跡に向かうのですが、それはまた次回。

自転車で神戸へ

先々週の事になりますが、朝起きたらサイクリング日和な良い天気だったので、自転車で神戸まで行ってきました。行きは山手幹線をひたすら西へ。思ったよりアップダウンが激しくて少々きつかったですが、2時間弱で三宮に到着。まだ余力があったので、そこからポートアイランドに渡り、軽く一周してきました。
帰りは国道2号線を東へ。こちらはそれほどアップダウンもなく、比較的走りやすかったです。ついでに野田阪神を経由して帰ったので少々遠回りになりましたが、往復81.2km、最高速度45.0km/h、平均速度21.3km/hといったところでした。これから暑くなるので秋以降になるかもですが、また天気が良ければどこかに遠出してみたいですね。

長崎・佐賀旅行6日目(8/24) その2

平戸の街は今の基準で考えるとへんぴな所にあるのですが、かつて外国との玄関口として賑わっていた痕跡があちこちにあり、一種独特な雰囲気でおもしろかったです。

バスを降りてたびら平戸口駅まで戻り、駅の窓口で硬券の入場券と有田までの切符を購入。窓口の横は鉄道資料館になっていて、私も列車が到着するまで眺めていました。しばらくして列車到着が近づいてきたのでホームに移動すると、さっき切符を買った駅員さんもホームに移動して構内アナウンス。こういう小さい駅だと一人で何役もこなさないといけないので大変だろうなぁと感じました。


↑たびら平戸口駅。ここにもバス停が見えますが、ここを発着するバスは本数が少ないです。




↑伊万里行きの列車がやってきました。乗客は学生が多かったです。


↑有田行きの切符。手書きなのが風情があって良いですね。

たびら平戸口12:48 – 伊万里13:55(松浦鉄道・普通伊万里行き)
乗るときには止んでいた雨ですが、途中でまた降り出してきて、次第に激しくなってきます。30分ほどで松浦駅に到着し、ここで結構乗り降りがありました。この先はしばらく海岸線沿いを走るのですが、雨のせいで海が真っ白・・・。疲れていたので少しうとうとしているうちに伊万里駅に到着です。

伊万里駅は松浦鉄道側から見るとターミナル式になっていて、運転系統がここで分かれています。そのためホームを渡って乗り換えなければなりません。


↑有田行きの列車。雨は相変わらずひどい。

伊万里14:04 – 有田14:30(松浦鉄道・普通有田行き)
9分の接続で伊万里駅を発車。この車両はまだ新しいようで、ボックスシートと1人掛け転換クロスシートがありました。有田までは30分弱なので、あっという間に到着。

有田14:35 – 早岐14:52(佐世保線・普通佐世保行き)
松浦鉄道はここで終わり、この先はまたJRです。有田駅のホームで切符を買い、乗りつぶしのためにまずは早岐(はいき)へと向かいます。早岐までは2駅ですが、有田から隣の三河内駅までが遠く、途中信号所で行き違い待ちがありました。

早岐でいったん下車し、まだお昼を食べてなかったので軽く食事がとれるところがないか探したのですが、見あたらなかったうえに雨が降っていたので、やむなく駅に引き返すことに。結局駅の売店でおにぎりを買って待合室で食べました。


↑早岐駅の駅舎。ここは佐世保線と大村線が交わる交通の要衝です。


↑また例の黒い車両がやってきました。ここまでずっと単行だったので、2両編成ってだけですごく見えてしまいます。

早岐15:32 – 上有田15:53(佐世保線・普通肥前山口行き)
早岐から再び元来た線路を引き返します。そして有田の一つ先の上有田駅で下車。

有田と言えば何と言っても有田焼が有名ですが、上有田駅前にも丸兄というお店があったので、立ち寄っていくことにします。全般に主張が多い感じのお店でしたが、確かに安くて品揃えは豊富でした。とはいうもののどれが良いのやらさっぱりわからず、とりあえずお酒飲むのに使えそうな磁器を500円で購入。

その後キャリーバッグを引っ張って有田市街を歩くことに。メインの通りは焼き物関係のお店ばかりで、さすが有田と感じました。ですが敷居の高そうな店が多く、結局他にはどこにも入らずに上有田駅へと引き返しました。駅近くの商店で切符を購入し、次の電車を待つことに。



↑上有田駅の風景。なんだかレトロな雰囲気でした。

上有田16:52 – 肥前山口17:24(佐世保線・普通肥前山口行き)
今日の列車旅もいよいよ終盤です。途中有名な武雄温泉駅を通ったのですが、大きい上に高架駅だったので、かなりイメージと違いました。そして終点の肥前山口で、さらに先へと向かう列車に乗り換えです。

肥前山口17:30 – 佐賀17:45(長崎本線・普通鳥栖行き)
ここからは長崎本線と合流します。乗り換えが別のホームだったので、荷物抱えての階段上り下りがきつかった・・・。佐賀までは15分なのであっという間でしたが、佐賀で入れ替わりに乗ってくる乗客がすごく多いのにびっくり。

今夜は佐賀に宿泊予定だったので、駅を出てホテルへと向かいます。ホテルは駅の北側だったのですが、佐賀は駅南側の方が栄えているようで、北側は少し寂しかったです。5分ほど歩いてホテルに到着し、チェックイン。部屋は2階でしたがフロアの中央が吹き抜けになっていて、なんとなくマンションのような雰囲気でした。部屋で荷物を整理し、夕食を食べに外へ。

せっかく佐賀に来たんだから佐賀牛が食べたい!ということで、ホテルから少し歩いたところにある麒麟屋へ。家族連れや団体客ばかりでちょっと一人で入るのに抵抗はありましたが、意を決して中に入ります。単品メニューだとあまり種類が食べられないので、特上ロース、特上カルビ、上塩タン、上ハラミが少量ずつセットになった椿セットとご飯を注文。出てきた肉は見るからにうまそうで、実際焼いて食べると脂身が甘くてたまらないうまさでした。あっという間にご飯も食べきってしまい、〆にハーフサイズの冷麺も注文。


↑椿セット。良いお肉がちょっとずつ食べられるのが良かった。

おいしい佐賀牛を堪能し、店の外へ出ると車がいっぱい止まっていて、人気店なんだなーと実感。再び歩いてホテルに戻り、たまった洗濯物をコインランドリーで洗濯します。このホテルはコインランドリーが無料だったので、非常にありがたかったです。

明日はかつて町役場の公式キャラとしてネット上で有名だったまほろちゃんのふるさと、旧大和町のあたりを散策し、吉野ヶ里遺跡へと向かうのですが、それはまた次回。

長崎・佐賀旅行6日目(8/24) その1

7時前に起床し、部屋の外にある洗面台で朝の支度をしていったん外出。雨が降っていてテンションが上がりませんが、東の方に少し歩いて行くことにします。



↑平戸オランダ商館。このときは残念ながらまだ復元工事中でオープン前でしたが、今はオープンしているようです。

それから今度は西に少し歩き、松浦史料博物館へ。博物館へと続く階段わきの看板には8時オープンと書いてあったので上ったのですが、実際は8時半オープンだったようで、軒下でしばし雨宿りをして待つことにします。しばらくすると受付の方がやってきて、良かったらどうぞと言ってくださったので、10分ほど早く入館することができました。

ここにはかつての平戸藩主松浦家に伝来する様々なものが展示されており、とてもバリエーション豊富でした。


↑南蛮人を国別に描いた図。当時の服装がわかっておもしろい。


↑これも歴史のありそうな碁盤と碁石。


↑盤双六。今で言うバックギャモンですね。歴史のあるゲームなのです。


↑カッパを擬人化した作品。今見てもなんだかかわいらしい。

とにかく展示物が豊富で、最後のほう駆け足で見ましたが結局1時間ぐらいかかりました。それからすぐ横にある喫茶・眺望亭に立ち寄り、少し休憩していくことに。ここでは烏羽玉(うばたま)というお菓子をいただいたのですが、これは200年近く前のお菓子を復元したもので、黒胡麻の餡を求肥で包んで、外に和三盆糖がまぶされています。これはほんとにおいしかったのでお土産にしたかったのですが、あまり日持ちしなさそうだったので断念。


↑コーヒーと烏羽玉。


↑松浦史料博物館。松浦家の私邸として建てられた鶴ヶ峯邸が使われているそうです。


↑博物館の門に続く階段。このころからまた雨がひどくなってきました。

それからいったん旅館に戻り、チェックアウトだけして荷物をしばらく預かってもらいます。外はまだ雨が降っていましたが、歩いて聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂へ。


↑細い路地を進んでいくのですが、階段がきつかった・・・。


↑途中のガードレールにはオランダ船船首飾りのオブジェが所々に飾られていました。


↑聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂の外観。白と緑を基調とした美しいデザイン。雨なのに結構観光客がいてびっくりしました。


↑中も清潔なイメージです。



↑付近には寺院もあり、寺院と教会が共存した不思議な光景を見ることができます。

このあたりはちょっと丘になっているのですが、再び降りて今度は平戸城へ。


↑平戸市役所前にかかる幸橋。オランダ橋とも呼ばれています。


↑亀岡神社の鳥居。亀岡神社は明治に入って平戸城内に造られた神社です。

鳥居をくぐり、さらに階段を上っていくと天守閣に到着。中は資料館になっており、入館料を払って中に入ります。最上階は展望台になっていて、一面パノラマの景色を楽しむことができるのですが、あいにくの天気だったことだけが残念。


↑平戸城天守閣。




↑展望台からの景色。平戸港の地形がよくわかります。

展望台を降りると雨がひどくなってきたので、あわてて移動。途中亀岡神社を通り、平戸原産のヒラドツツジ保存園を見てみましたが、花が咲く季節でないとよくわかりませんね。しばらく歩いてやっと外にでましたが、一体どこから出たのかわからずGoogleマップのお世話に。どうやら南端から出てしまったようなので、少し歩いて戻ります。

そして 三浦按針ことウィリアム・アダムスが住まいにしていた按針の館へ。ここは平戸蔦屋という和菓子屋さんになっていて、私は一度食べてみたかったカスドースというお菓子を食べることに。といってもお茶はセルフサービスなので、自分で入れて持っていきます。


↑これがカスドース。カステラに卵黄をしみこませ、さらに糖蜜とグラニュー糖で仕上げるという、見るからに甘いお菓子です。実際甘くておいしかった!

おみやげにもカスドースを買って店を後にし、旅館に荷物を取りに戻ります。途中で少し晴れ間が出てきて、今頃晴れてもらっても!と恨めしい気持ちでいっぱいでした。


↑晴れてきた平戸の街並み。


↑お世話になった井元旅館。

旅館で荷物を受け取り、すぐ前のバスターミナルへ。12:15発の松浦営業所行きに乗り、たびら平戸口駅へと戻ります。乗客は2人でしたが、途中で何人か乗ってきました。昨日は大雨でろくに景色も見られませんでしたが、今日は少し晴れてきて平戸大橋がとてもきれいに見えました。写真を撮れなかったのが残念・・・。そしてあっという間に平戸口駅前に到着。

このあとは再び松浦鉄道に乗り、有田経由で佐賀に向かいますが、それはまた次回。

長崎・佐賀旅行5日目(8/23) その2

佐世保駅に戻り、松浦鉄道(MR)のホームへと続く階段を上ります。ホームにある自動券売機で切符を買い、先発の佐々行きを見送ってから自分が乗るたびら平戸口行きの発車を待つ間、写真を撮ったりしていました。


佐世保16:53 – たびら平戸口18:15(松浦鉄道・普通たびら平戸口行き)
上の写真の通り、車両は1両編成のディーゼルカーでした。佐世保駅を出るとすぐトンネルに入り、トンネルを出てすぐ佐世保中央駅に到着。始発時点ではそれほど乗客はいなかったのですが、予想通りここで乗客が大量に乗ってきました。そして列車は商店街のアーケードの上を横切り、わずか200mほど先にある中佐世保駅に到着。この区間は路面電車を除くと日本最短の駅間距離だそうです。でもほんと、佐世保中央駅の方がイオンと直結しているなど明らかに便利で乗客も多かったので、中佐世保駅の存在意義はいまいちよくわかりませんでした。
中佐世保駅を出ると列車はすごい坂を上りはじめて北佐世保駅に到着。このあたりの感じは神戸電鉄に近いものを感じました。ここで列車の行き違い待ちのため停車したのですが、どうやら平戸の方で浸水被害があったとのことで、対向列車の到着が遅れていて、10分ほど停車。
乗客は学生が中心でしたが、この先、大学駅、相浦駅、佐々駅で降りる人が多かったです。佐々までは20分に1本列車が走っているので、それほど不便ではなさそうでした。佐々の次が数年前の甲子園で全国優勝した清峰高校前駅で、学生が数人乗ってきました。そしてその先の江迎鹿町(えむかえしかまち)駅で若い子たちが大量に下車。中には浴衣を着てる子もいたので今日はお祭りでもあるのでしょうか。しかしこの頃からまた雨がひどくなってきており、あいにくの天気で中止になっちゃうんじゃないかとちょっと心配です。雨はどんどんひどくなっていき、外はもう真っ白。途中の駅で降りた女の子が雷鳴に悲鳴を上げながら走っていくのがちょっとかわいそうでした。

そして雨脚が弱まる気配のないまま、たびら平戸口駅に到着。ここでも学生が多く、駅まで車で迎えに来てもらってる子が多いようでした。


↑大雨のたびら平戸口駅舎。



↑たびら平戸口は鉄道としては日本最西端の駅です。ただ沖縄にゆいレールが開通したので、モノレールも含めると日本最西端ではなくなってしまいました。

たびら平戸口駅からはバスで平戸市中心部へと移動するのですが、バス停が駅から100メートルほど先の国道沿いだったので、覚悟を決めてキャリーバッグにビニール袋をかけ、バス停へ移動。一瞬でびしょびしょになりましたが、バスが来るのをじっと待ちます。幸いバスはすぐに到着し、ほっと一息。バスは平戸大橋を渡り、ほどなくして平戸市中心部へ。終点の平戸桟橋バスターミナルでバスを降りると、今晩泊まる井元旅館はすぐ近くでした。この宿は一階が居酒屋になっていて、お店を通って部屋に上がるので不思議な感じでしたが、とてもアットホームな宿でした。


↑宿の部屋からは平戸桟橋が一望できました。左上に平戸城が見えています。この頃にはもう雨はあがっていました。


↑望遠レンズで平戸城を撮影。ライトアップしているようですね。

部屋で一息ついて、そろそろ晩ご飯を食べるために外出します。10分ほど歩いて中心部に出て、小さい居酒屋へ。しかし残念ながらこの天気のせいで刺身が全然なく、代わりに平戸産のアジの開きをいただきましたが、十分おいしかったです。居酒屋の大将がなかなかおもしろい人で地元の人とローカルトークをしているのを聞いているのが楽しかったのですが、なんでも日中の雨はほんとにすごかったようで、あんな雨降ったの生まれて初めてだと言って、雨水が滝のように流れている動画をわざわざ見せてくれました。そうか、雨男の私が来たせいでこんな・・・(笑)。あと大将の子供がたぶん小学生ぐらいだと思うのですが、夏休みの宿題を横でしていて、注文のあったビールをついだりとお手伝いしているのがほほえましかったです。この店ではほかにも地鶏のタタキをいただきましたが、これもなかなかのお味でした。

しかしやはり刺身が食べたくて、近くの別のお店へ。ここでは刺身の盛り合わせがあり、ヒラメとヒラスとイカをいただきましたが、うまかった!お客さんも少なくて、ちょうど店内のテレビではNHKニュースが流れていたのですが、平戸の大雨の様子が写っていて、お店の人も釘付けになっていました。とにかく水がすごくて、ほんとに大変だったんだな・・・。

魚を食べて満足したので、また10分ほど歩いて宿に帰ろうとすると、道の真ん中で猫がたたずんでいました。

写真を撮ってもじっとしているおとなしい子でした。それからちょっとご飯分が足りなかったので、コンビニに寄っておにぎりと飲み物を買って宿に帰還。それからお風呂に入りに行ったのですが、ほんとに家のお風呂という感じでなんだかほっとしました。

明日は平戸観光をしてから佐賀に向かいますが、それはまた次回。

韓国に行ってきました

先週末、ヨーロッパ旅行でたまったマイルを使って韓国に行ってきました。
ソウルに宿を取り、ユッケやテジカルビ(味付きの豚カルビ)、マッコリに舌鼓を打ち、少し足を伸ばして水原(スウォン)で観光も。
行く前はそこまで楽しいのか不安だったのですが、とにかく小売りの活気がすごくて、とても楽しい街でした!ぜひまた行ってみたいなぁ。