サン・セバスティアンに到着し、ここから旧市街にある今日の宿へと向かいます。最初バスで行こうと思ったのですが、路線がよくわからないので、結局歩いて行くことに。一昨日来たときも思いましたが、サン・セバスティアンはとにかく街並みがおしゃれで、バルコニーを花で飾っている家も多い印象でした。

↑ウルメア川沿いの遊歩道。対岸にはスペイン国鉄のサン・セバスティアン駅があります。
1km少々歩いて、たくさんの人で賑わう旧市街中心部に到着。今日泊まるペンション サンタ クララはこのすぐ近くだったのですが、思っていたより細い路地沿いにあって、ちょっと探してしまいました。チェックインを済ませて部屋に入りましたが、路地沿いの部屋だったので外の喧噪が少し気になります。あとドライヤーとエアコン、冷蔵庫もなかったのですが、この時期のサン・セバスティアンはハイシーズンでどこの宿も高かったので、仕方ありません。Wi-Fiは部屋のドアにパスワードが書いてあり、すぐに使うことができました。


↑部屋から外の路地を眺めたところ。すぐ向かいにもバルがあり、夜は人通りが多かったです。
サン・セバスティアンと言えばスペインバル発祥の地、ということで少し休憩してから部屋を出て、ホテルの女性におすすめのスペインバルを聞いてみました。するとずいぶん長いこと悩んだ末に一軒のお店を教えてくれたのですが、よくよく調べるとそのお店はスペインバルではなく三つ星レストランではないですか!そりゃおいしいに決まってるわ-!!そしてもう一軒教えてもらったお店も、あとで現地に行ってみると見つからず・・・。どうもこの女性は人当たりはとても良いのですが英語があんまり出来ないようで、この後もやりとりに苦労することがありました。ほんとは私がもっとスペイン語を話せれば良いのですが、”Tengo Calor.”(暑いです)とかいうのが精一杯なので、仕方ありません。
ペンションを出て、しばらくあたりを散策します。海岸沿いはセレブな家が多そうで、警備員が立っていたりしました。

↑海岸沿いの風景。このあたりは人通りが少なかったです。

↑旧市街にあるコンスティトゥシオン広場。夜になると多くの人で賑わいます。

↑同じく旧市街にあるサンタ・マリア教会。開いていなかったので、中には入れませんでした。
ここから、モンテ・ウルグルという丘を上っていきます。サン・セバスティアンの街はモンテ・イゲルド、モンテ・ウルグルという2つの丘の間に、弓なりにコンチャ海岸が広がる地形になっていて、丘に上ると街が一望できるのです。かなり階段がきつい上に暑いので汗だくになりましたが、まさに絶景でした。

↑モンテ・ウルグルのすぐ近くには漁船が多数停泊していました。これは海の幸に期待できそうです。

↑だんだんコンチャ海岸が見えてきました。美しい・・・!

↑モンテ・イゲルドとモンテ・ウルグルの間に浮かぶサンタ・クララ島。ペンションの名前もここから取ってるのでしょうね。

↑モンテ・ウルグルの丘の向こう側は小さな遊園地になっていました。モンテ・イゲルドにも遊園地があります。


↑コンチャ海岸のほぼ全景。これが一番サン・セバスティアンらしい写真だと思います。ビーチも海水浴客でいっぱいです。

↑モンテ・ウルグルの頂にそびえるキリスト像。

↑しかしよく見ると後ろは掃除中でした(笑)。
キリスト像の下にはモタ城があり、中に入ってみるとそこは近代的な博物館になっていました。しかも入場料無料でエアコンが効いていたので、本当にありがたい・・・!しばらく休憩がてらビデオ上映を見てから、上りとは反対に東側から丘を下りることにしました。

↑ウルメア川の東側にあるスリオラ海岸。こちらも多くの海水浴客で賑わっていました。


↑サン・セバスティアンで一番由緒ある、マリア・クリスティーナホテルと、その前にあるオケンド広場。
一旦ホテルに戻り、ネットでこのあと巡るバルのあたりをつけてから、再度出発。まずはピンチョスを最初に始めた店として知られるベルガラ(Bergara)に向かうことにします。その前にメモを取る用のシャーペンが行方不明になっていたので、華僑の方がやっているっぽい雑貨屋でシャーペンと芯のセットを1ユーロで購入。まあ書けないことはないのですが、とても使いにくくて、やっぱり日本の100円ショップってすごいんだなぁと再認識しました。
ベルガラは旧市街からウルメア川を挟んで、東側にちょっと歩いたところにありました。まだ19時を回ったぐらいなので、客はそこまで多くありません。バルでの注文の仕方がわからないので、とりあえず目に付いたピンチョスを指さし、飲み物を注文してからカウンターで食べることに。

↑ピンチョスとはパンに食材をのせたものの総称です。これはゆでたまごをつぶしたものとエビがのせられていました。カウンターにはこのようなピンチョスがずらりと並べられています。
飲み物はもちろんチャコリ!チャコリとはバスク地方特産の微発砲性白ワインのことで、注文すると店員さんが高い位置からいきおいよくグラスに注ぐ様を楽しむことができます。やや辛口でピンチョスにも良く合うお味です。ピンチョスもおいしくてあっという間に完食し、4.5ユーロを支払うと、店員さんが片言の日本語で「アリガト」と言ってくれました。ここは有名なのできっと日本人観光客も多いんでしょうね。
スペインバル巡りは基本的に一軒のお店に長居せず、一品食べたら次の店へという風にハシゴするのが楽しいので、さっそく次へと向かいます。

↑再びウルメア川を渡って旧市街に戻ります。
目星を付けていたお店を数軒回ってみたのですが、ピンチョスがなくて直接注文する形式のお店はどうにもハードルが高いので、結局こちらも有名なガンバラ(Ganbara)というお店へ。

↑ピンチョスはタラの卵にしました。だいたい見た目通りのお味でうまい。飲み物は再びチャコリ。
続いてこちらも有名店、ゴイサルギ(Goiz-Argi)へ。

↑この店はガンバという、鉄板焼きしたエビをパンの上にのせ、特製ソースをかけたものが有名です。注文すると作りたてを出してくれるので、熱々でうまかったー。飲み物は三たびチャコリ。だいたいどこのお店でも1品頼んで1杯飲むと5ユーロ前後のようです。
まだ食べられそうだったので、別の適当なお店に入ります。

↑このお店もおいしそうなピンチョスがいっぱい!

↑ギンディージャフリートスという、シシトウの素揚げを注文したら、一皿まるまる出てきました。これがもううまいのなんの・・・!ただのシシトウの素揚げがなんでこんなにうまいのか、意味がわかりません。チャコリに飽きたので、赤ワインに変更。
まだ食べられそうだったので、手近にあったソーセージとナスを挟んだパンを取ると、横の老婦人が何やらしゃべってきました。もしかして勝手に取ったらだめだったのかな・・・?とびくびくしていると、店員さんが気付いてくれて、電子レンジで温めてくれます。なるほど、頼むと温めてくれるのかーと初めて知り、老婦人にお礼を言いました。あと飲み物もロゼワインを追加。さすがにここは14ユーロほどしましたが、あのシシトウが食べられただけでも満足です。
だいぶワインを飲んで酔ってきたので、そろそろ宿に戻ります。時刻は21時を回り、ようやく暗くなり始めたところで、外は賑やかなことこの上ありませんでした。時間があったので試しにustreamで生放送したりして、10時過ぎに就寝。窓を閉めても外が賑やかで、気になって仕方ありませんでした。
2013年3月30日 23:55
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5時前に外から聞こえる話し声で目が覚めてしまいましたが、結局寝直して6時半に起床し、シャワーを浴びます。今日はここバイヨンヌからサン・セバスティアンにバスで向かう予定だったのですが、ネットでフランス国鉄のダイヤを見るとこっちのほうが早く着きそうだったので、予定を変更して列車で行くことにしました。
列車まではまだ時間があったので、それまでの間バイヨンヌの街を巡ることに。一昨日行ったときはイベントのため中に入れなかったサント・マリー大聖堂に行ってみると、今日は開いているようだったので入ることにしました。





↑ステンドグラスもオルガンも立派なものです。ステンドグラス越しに差し込む光が幻想的でした。

↑大聖堂の後方から撮ったもの。
大聖堂を見た後、まだ朝ご飯を食べていなかったので悩んだ末にホテル近くのカフェで食べることに。パンと飲み物のセットがいくら、と店頭に明記されているお店は敷居が低くて助かります。

↑クロワッサン・ダマンドとカフェラテ、オレンジジュースのセットで4.3ユーロでした。こちらではコーヒーとオレンジジュースが両方付いてくるセットが割と一般的なようです。
店のおじさんが割と気さくな人だったので、注文もそれほど困ることなくできて助かりました。そして先に店にいたおばさんになぜか話しかけられたので、片言のフランス語と英語でやりとり。この街の人はほんとに良く話しかけてくるなぁー。
店を出てバスク博物館へ。しかし10時オープンとのことで、30分近くあたりを散策して時間をつぶすことにします。まずはこちらも一昨日来たとき閉まっていたサンタンドレ教会へ。





↑サンタンドレ教会は大聖堂に比べれば規模は小さいですが、バラ窓やステンドグラスは圧巻の一言。




↑サンタンドレ教会近くのヌフ城跡。お堀にかかる跳ね橋が素敵です。
10時ちょうどにバスク博物館に戻り、中に入ることにします。展示品の解説文に英語がないのと、このあとの予定の都合であんまり時間がなかったこともあり、飛ばしながら見ていくことに。昔のバスク人の結婚式の映像が興味深かったのと、音楽が独特だなぁと感じました。
1時間少々見学してホテルに戻り、チェックアウトしようとフロントに行くと先客がいたのですが、どうやら同じホテルに泊まっていた日本人夫婦のようでした。ホテルを出て、向かいのショコラティエをのぞいてみましたが、結構高い上に暑さで溶けてしまいそうだったので、買うのはやめることにします。
予定より少し早く駅に到着し、11:53発のアンダイエ行きTERの切符を購入してホームへ。それにしても今日も暑い・・・。

バイヨンヌ駅の駅標。その下は以前も紹介した、列車の停車位置表示板ですが、TERの案内はありませんでした。
やってきたTERは、6両編成の真新しい車両でした。車内もエアコンが効いていて実に快適。ほんと、同じ運賃払っているのにどうしてここまで差があるんでしょうか・・・。終点のアンダイエには40分ほどで到着。
↑途中、サン・ジャン・ド・リュズからアンダイエまでの風景。


↑車内の様子。デッキ部分がラウンジのようになっていたり、なかなかおしゃれです。

↑こちらは1等車。赤を基調としたデザインのようです。


↑外観。駅で何度となく車両は見ていたのですが、やっと乗ることができました。
乗った車両が駅舎と正反対の所だったので、えんえんと歩いてようやく駅を出ます。今回は寄り道せず、まっすぐにバスク鉄道の駅へ。駅の窓口には切符を買うための行列ができていたのですが、私はそれを横目で見ながら自動券売機で切符を購入。むしろ私にとっては有人窓口の方が敷居が高いのです(笑)。
次の電車まで20分ほどあったので、ホームで到着を待ちます。とにかく暑いのでできるだけ日陰に入る位置にいましたが、それでも暑い・・・。10分ほど前に電車が到着し、中へ。こちらも快適な車両でした。そして私の横に乗り合わせた中年夫婦は、さっきTERでも隣り合わせた人でした。

↑バスク鉄道の車内。こちらも液晶表示器がついていたりと真新しくて快適です。ただ車両が小さいので網棚がなく、荷物の置き場所に少々困りました。
13:03に発車。2つ先のイルン駅でたくさん人が乗ってきました。車内の液晶表示器を見ていると、どうやらサン・セバスティアンの街に地下鉄が計画されているらしく、バスク鉄道がそのまま乗り入れるようですね。確かにこのバスク鉄道のターミナル、アマラ駅はサン・セバスティアンの中心部からちょっと離れている印象だったので、そうなると利便性は上がりそうな気がしました。
40分弱でアマラ駅に到着。ここから一旦ホテルにチェックインして、サン・セバスティアンの街を散策することにしますが、それはまた次回。
2013年3月21日 00:08
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結局山頂滞在時間は約30分でしたが、他にすることもなかったので改札を通って電車に乗り込みます。今度も運良く端の席に座れたので、写真を撮りながら乗ることに。

↑向かいの山腹の中程に、細い線が左右に伸びているのが見えると思いますが、そこが登山列車の線路です。

↑麓からの上り電車が向こうの方に見えています。ほんとすごいところを走ってますね。

↑この距離で見るとなんだか鉄道模型のように見えます。

↑まもなく上り電車とのすれ違いポイントです。
↑すれ違いの様子を動画で。手を振り合うのがほほえましいです。
そして麓の駅に到着。途中、後ろの席から日本語で会話する子供連れの夫婦の声が聞こえてきたので、日本人観光客なのかなぁと思っていたのですが、電車を降り際に後ろを振り返ると、奥さんは日本人でしたが、旦那さんは外国の方だったのでちょっとびっくり。流ちょうな日本語だったので全然わからなかった・・・。

↑麓の駅に停車中の電車。まだこれから上る観光客も多そうでした。
少し早めに下りてきたので、バスが来るまで時間つぶしがてらおみやげ物屋をのぞいていくことに。バスク地方独特の模様が入った鍋つかみとペン、それと喉が渇いていたのでオランジーナを買って外に出ました。

↑これが本場フランスのオランジーナ。柑橘類の配合が違うせいか日本のものより苦みが強い気がしますが、おいしかった。


↑駅はまだまだ切符売り場の行列が続いていました。
帰りは13:25発のバスに乗ります。乗る前に係員に行き先を確認されたのですが、とっさに”Saint-Jean-de-Luz?”と聞かれると、頭の中でサン・ジャン・ド・リュズという文字列と結びつかないものですね。このバスの車内でも近くに別の日本人夫婦が座っていて、意外と日本人多いな・・・と感じました。帰りは特に渋滞することもなく、すんなりとサン・ジャン・ド・リュズ駅前に到着。

サン・ジャン・ド・リュズの駅。正確にはSaint-Jean-de-Luz-Ciboure駅と言うようです。
まだお昼ご飯を食べていなかったので、少しお腹が空いてきました。とりあえず海に出てみようと思い、たぶんこっちだろうという方角に向かって移動開始。すると商店が建ち並ぶ目抜き通り(レオン・ガンベッタ通り)に入ったので、しばらくぶらぶらしてみることにします。やはりこの時期は観光客が多いようで結構賑わっていたのですが、不意に小学生ぐらいとおぼしき女の子の集団に声をかけられて、何事だ!?と思わず身構えてしまいました。英語で何やら一緒に写真を撮って欲しいと言ってきたのですが、こんな一人旅中の東洋人の男を撮ってどうするんだ・・・と思いつつ、一緒にカメラに収まりました。何やらゲームだとか言ってたので、もしかしたら夏休みの課題で外国人と写真を撮る枚数を競っているとか、そういうことなのかもしれませんね。急に嵐が来て去っていったような感覚に襲われて、思わず苦笑い。
結局何を食べるか決めかねているうちに、海に着いてしまいました。そこには立派な海水浴場が広がっていて、人でいっぱい!私は水着もないのでもちろん入りませんでしたが、とても気持ちよさそうでした。


↑海水浴場はご覧の通りの盛況っぷり。日本と違うと感じたのは、トップレスの人がいることと、年配の人でも抵抗なく水着姿を楽しんでいることでしょうか。

↑海岸沿いには立派なリゾートマンションが建っていました。近くの不動産屋さんでも物件が出ていましたが、なかなかお高そうです。
ここにはショッピングモールもあったので、そこの売店でハムとチーズのサンドイッチを買ってお昼ご飯にします。ただ単に出来合いのフランスパンにハムとチーズがはさんであるだけなのに、なんでこんなにうまいんだ・・・。売店の向かいにテーブルがあったのでそこに座って食べていたのですが、たまたま相席になった小さい男の子連れの女性に話しかけられたので、フランス語もスペイン語もあんまりしゃべれないけど、フランスは好きな国だという事をしゃべっていました。

↑ハムとチーズのサンドイッチ。一緒に飲んだシュウェップス アグルム(柑橘)もおいしかったです。
再び先ほどの目抜き通りに戻り、目に付いたジャム屋さんへ。種類がいっぱいあって悩んだのですが、ウイスキー入りのオレンジジャムを購入しました。これは帰国後今でもちょっとずつ食べていますが、とてもおいしかったです。あとこの街はチョコも有名なので何か買おうと思ったのですが、この真夏にチョコのおみやげはちょっと買いづらく、瓶入りのキャラメルチョコクリームを買うことにしました。
通りをさらに歩いて行くと、教会を発見したので中に入ってみることに。規模は小さいですがとても立派な内装で、観光客が結構たくさん来ていました。

↑サン・ジャン・バティスト教会。ちょうど試奏中のオルガンが聴けて、ラッキーでした。
教会を出て先に進むと、ルイ14世広場に到着。ここは出店が出ていたりしてとても賑やかな雰囲気でした。さらにその先はヨットハーバーになっていて、潮の香りがします。ここが通りの終点のようだったので、そろそろ駅に戻ろうと歩き出したのですが、なんか全然見たことない場所に出てしまいました。あわてて地図を見たのですが、どうやら少し通りを戻らないといけなかったようです。無事に駅を発見し、まだ列車が来るまで時間はあったのですが、少し歩き疲れたのでここで休憩がてら列車の到着を待つことにします。
この路線、日中は列車が数時間ほど来ない時間帯があり、ちゃんと調べておかないと待ちぼうけを食らってしまう恐れがあります。その間も貨物列車は何回か通過していきましたが、結構ホームには乗客がいるにもかかわらず、やってきた列車はたった2両で、いくらなんでも短すぎるだろう・・・と思いました。幸い座席には座れましたが、エアコンのない古い車両だったので、暑くて仕方なかったです。

↑私が乗ったサン・ジャン・ド・リュズ16:38発の2両編成のTER。窓を開けていてもじっとり暑かった・・・。
車内では女性の車掌さんが検札にやってきましたが、私の前に座っていた男性がどうやら無賃乗車だったようで、冷静に違反切符を切っている姿がかっこよかったです。そんなでごたごたしていたので、私の所に検札がやってくるまえにバイヨンヌに到着してしまいました。
駅を出て、一旦ホテルに戻ることにします。フロントでWi-Fiのことを聞くと、今日はちゃんと使えるとのこと。しかし自室まで電波が届かないようだったので、廊下に置かれたイスに座ってしばらくネット接続することに。するとフロントの人が通りかかり、こんなところに座ってないでロビーに来なさいと案内してくれたので、しばらくそこで時間つぶしがてら情報収集していました。
そうこうしているうちに時刻も19時になったので、夕食を食べに外出することにします。その前に少しグラン・バイヨンヌを散策していくことに。


↑ヴィユー城のあたりで撮ったもの。謂われとかはよくわかりませんでした。
夕食をどうしようか今日も悩みつつお店のメニューを見て歩いたのですが、結局決めかねてホテルの人がおすすめしていたEl Asadorというお店に行くことに。まだ時間が早くてお客さんがいないので、店の前で店員の女性がたばこを吹かしていたのにはびっくりしましたが、とりあえずこのお店に入ってみることにします。
自分以外に客がいない状況にどきどきしながらメニューをもらい、あれこれ悩んだ末に24ユーロの定食とロゼワインのハーフボトル、それと炭酸入りミネラルウォーター(サンペレグリノ)を注文。ほどなくしてアペリティフが運ばれてきました。

↑オードブルはこの3品。店名からなんとなくスペインぽいなとは思ったのですが、やはりガスパチョが出てきました。

↑注文したロゼワイン。アリ・ゴリと読むんでしょうか。イルレギーというAOCは初めて聞きましたが、フレンチバスク唯一のAOCのようです。辛口でおいしかった。

↑ブーダン・ノワール(豚の血入りソーセージ)をクレープ状の生地に包んで焼いたもの。今まで食べたことのない味でしたが、なかなかおいしかったです。味が濃いのでパンも進みます。

↑メインディッシュはアヒルのステーキ。アヒルというと一瞬えっと思いますが、いわゆる鴨肉ですね。味付けはほぼ岩塩のみで、肉のおいしさがストレートに味わえました。今回の旅行の中でも一番うまいと思えた一皿です。

↑デザートはフロマージュ・ブラン。アイス状になっていて、ブルーベリーソースとの相性も抜群でした。
食後にカフェ・ノワゼット(ミルク付きのエスプレッソ)を注文し、お会計。全部で40.5ユーロ(約4,100円)と、料理のレベルを考えたら充分満足できるお値段でした。最初外でたばこを吸っていた店員さんもとても親切な方だったので、チップを1ユーロ置いて店を後にします。

↑El Asadorの外観。メインの通りから中に入った、あまり人気のない広場に面しています。しかしすでに21時半なのにこの明るさは、ほんとに調子が狂う・・・。
ホテルに帰り、シャワーを浴びてから早々に就寝。まだ夜はこれからと言った感じで、外が騒がしいのが気になりましたが、エアコンがない部屋なので、ちょっと窓を開けないと暑くて寝られませんでした。
明日はいよいよスペインバル発祥の地、サン・セバスティアンに向かいますが、それはまた次回。
2013年2月1日 00:17
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6時に目覚ましをかけていたのですが、結局なんだかんだでホテルを出たときには8時になっていました。この時間、あたりはしんと静まりかえっていて、身支度するのも気を遣います。サマータイムの影響で夜遅い分、朝も遅めの人が多いのかもしれません。
外に出ると半袖では肌寒いぐらいで、とても8月とは思えない気候。ですが日中にかけてどんどん気温は上がっていきます。まだ朝ご飯を食べていなかったので、どこで食べようかと考えつつ、とりあえずサンテスプリ橋を渡って駅に向かうことに。

↑バイヨンヌの市庁舎。中心部にありとても目立つ建物です。

↑サンテスプリ橋から東側の風景。向こう側に見える橋はフランス国鉄です。
駅前にカフェがあったので、ここで朝食を取ろうと中に入ったのですが、なぜか意思疎通がうまくいかず、追い返されてしまいました。仕方がないので駅舎に入り、構内のカフェでエスプレッソとパン・オ・ショコラのセットを2ユーロで買うことに。テイクアウト専用のセットだったので駅のベンチに座って食べましたが、こんな普通のカフェでもやはりパン・オ・ショコラはおいしかったです。
今日はここから列車に乗ってまずはサン・ジャン・ド・リュズという街に向かいます。券売機で8:44発の切符を購入したのですが、TERと運賃は同じなのになぜか座席指定があるINTERCITES(アンテルシテ)という列車でした。ホームに上がり列車位置案内板をみるとどうやら10両編成のようで、私の乗る車両はかなり後ろのようです。

↑到着したイルン行きINTERCITES。
車内はかなり薄暗くて、寝ている人もちらほらいました。始発はフランス南東部のニースと書かれていたので、どうやらこの列車は夜行列車のようです。座席も普通の列車に比べるとかなり背もたれが傾いていて、くつろげる雰囲気でした。例によって私の座席には荷物が置かれていたので、声をかけて席を空けてもらって座ります。乗客は多いですが静かなので、進行方向逆向きの座席だったことをのぞけば、快適でした。途中ビアリッツでそこそこ乗り降りがあり、私が降りたサン・ジャン・ド・リュズでも降りる人はかなり多かったです。
9:11にサン・ジャン・ド・リュズ到着。降りてから気付いたのですが、夜行列車なだけあって寝台車も連結されているようでした。いつかヨーロッパの寝台車にも乗ってみたいものですね。

↑このあたりが寝台車でした。時間があれば内部も見てみたかったところです。

↑列車最後尾はあまりにも無骨すぎる・・・。こちら側には車掌さんは乗務していないのでしょうか。

↑列車が行ってしまうと、ホームは静かなものでした。
ホームの階段を下りて地下道を通ろうと思ったら、なぜかそこには車道が!どうやらそのまま駅の外まで道路が続いているようで、目的の観光案内所もすぐそこでした。今日はフランスとスペインの国境にまたがるラ・リューヌ山を走る登山列車に乗るつもりだったのですが、現地の切符売り場は長蛇の列だという情報を入手していたので、先にここで切符を買っておくことにします。しかし観光案内所も結構な行列ができていて、30分以上待たされた末にようやく購入できました。登山列車乗り場に向かうバスが10時発の予定だったので、早めに到着しておいてほんと良かった・・・。この切符にはどうやらバスのチケットも含まれているようで、別に支払う手間が省けました。
バス停へ移動し、10時発のバスをしばらく待っていたのですが、待てど暮らせどバスはやってきません。日差しがだんだん強くなり、日なたにいるのがつらくなってきたのですが、ここを離れるわけにはいかないのでじっと我慢です。結局バスは約30分遅れで出発。駅を出るといきなり交差点で大渋滞する車が目に入ってきたので、おそらく遅れの原因はこれでしょうね。サン・ジャン・ド・リュズは海水浴場があってこの季節はにぎわうので、きっと車が多いのはそのせいなのでしょう。交差点を過ぎるとバスは次第に山道へと入っていき、上った先に登山列車乗り場がありました。思っていたとおりここの切符売り場は大行列が出来ていましたが、私は切符をすでに入手済なのでスルーして、次にやってきた列車に乗り込むことに成功。


↑ラ・リューヌ登山列車乗り場。見ての通り長蛇の列ができていました。

↑ラ・リューヌ登山列車はラック式(日本ではアプト式が有名)といって、二本の線路の真ん中にラックレールというぎざぎざのレールがあり、これを車両側のピニオンギアとかみ合わせるようにして進んでいきます。こうすることによって急勾配を上ることができるのです。

↑列車がやってきました。窓ガラスのない2両編成のトロッコ列車で、2編成が続行運転しています。電車なので先頭部分にモーターがついているようです。

↑ホームでは乗客が今か今かと待ち構えていました。
列車は当然ながらお客さんで満員でしたが、運良く端の席に座れたので、写真を撮りながら上っていきます。ラック式の列車に乗るのは初めてだったので、ギアをかみ合わせながらゆっくりと上っていく様に感動。

↑途中にあったモニュメント。こんな感じでギアをかみ合わせて上っているようです。1924年に開通したということは、もう90年近い歴史があるのですね。

↑やがてはるか彼方に海が見えてきました!

↑電車は見晴らしの良い場所で一時停車します。この間に検札係の人が列車の外側の足場を渡ってやってきたのでびっくりしました。

↑中間地点で下り電車との行き違いがあります。乗客同士互いに手を振り合っているのがおもしろかった。

↑ひたすら急坂を上っていきます。

↑眼下に広がるサン・ジャン・ド・リュズの街。海もはっきりと見えます。
↑車窓の風景を動画で。結構振動が伝わってきます。

↑もうすぐ山頂です。歩いて上る人も結構多いようです。

↑山頂駅に到着。車窓からの風景が素敵です。

↑車両内部はこんな感じ。木製のイスがレトロな雰囲気。



↑山頂駅停車中の車両と終点。すごいところに駅がありました。
終点までは約35分の道のりでした。山頂付近は思ったよりたくさんの観光客がいて、お土産物屋やレストランも大賑わい。お土産物屋ものぞいてみましたが、特に欲しいものはなかったので、写真だけ撮って下山することにしました。お腹も空いていたのですが、山頂と言うこともあって割高だったので、食べるのはやめておきました。

↑山頂にそびえていたアンテナ。何のアンテナなんでしょうね。

↑山頂駅を上から眺めたところ。ここだけ見るとのどかに見えますが、実際はたくさんの人がいました。
↑展望台からのパノラマ風景。アンダイエの街まで一望できました。


↑しばらくして次の上り電車がやってきました。こうしてみるとほんとすごい所を走っているなあと感じます。
山頂では思ったよりすることがなかったので、やってきたこの電車に乗って下山することにします。
このあと、サン・ジャン・ド・リュズの街を散策してバイヨンヌに戻るのですが、それはまた次回。
2012年12月9日 14:29
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スペインとフランスの国境の街・アンダイエに到着し、まずはフランス国鉄のアンダイエ駅へ。フランスには2年前にも来ているので、券売機の使い方はすぐに思い出せました。バイヨンヌまでの切符は7.3ユーロでしたが、まだ発車まで30分以上あったので、しばらく周辺を散策することにします。
まずは川を渡り、再びスペイン側に戻ります。橋のたもとには詰所のような施設もありましたが、今は誰もおらず国境は完全にフリーパスでした。さすがEU圏ですね。

↑国境にかかる橋。向こう側がスペインです。

↑すぐ隣には鉄道も通っています。手前がバスク鉄道、奥がスペイン国鉄。

↑後ろを振り向くとこんな感じ。向こう側がフランスです。


↑橋を渡ってスペイン側に入ったところ。みやげ物屋が軒を連ねているあたり、日本の観光地で見かける光景とほとんど同じですね。


↑今度は幹線道路を通ってフランス側に戻ります。結構車通りが多い上に信号がないので、反対側に渡るのが大変でした。
そろそろ良い時間になってきたので駅に戻ります。ここまでずっとスーツケースを引きずっての移動だったので、結構疲れました・・・。切符を刻印機に通し、駅構内へ。

↑アンダイエ駅の列車案内板。国境の駅らしく、スペイン語も併記されています。

↑ボルドー・サン・ジャン行きのTER(地域圏急行列車)が到着。ホームでは結構たくさんの人が待っていました。
定刻の16:45に発車。結構年季の入った車両でエアコンが付いていなかったので、窓を開けていても暑くて仕方ありませんでした。6両編成のせいか1両あたりの乗客はそれほど多くなく、車内ではお年寄り同士が談笑していたりして、のんびりとした空気が流れています。途中で乗ってきたおじいさんとあいさつを交わし、やがておしゃれな街が見えてきたなーと思ったら、サン・ジャン・ド・リュズに停車。その先のビアリッツもそうですが、このあたりは海水浴場として有名なので、この季節はにぎわっているようです。そして列車は川を渡ってトンネルをくぐり、定刻の17:21からちょっとだけ遅れてバイヨンヌに到着。

↑TERの車内。エアコンがない古い車両でした。

↑バイヨンヌ駅前。規模としてはそこそこの駅でしたが、駅舎はおしゃれ。
バイヨンヌの駅もご多分に漏れず中心部から離れたところにあるので、まずはサンテスプリ橋を渡らなければなりません。これが結構大きな橋なので、渡るのにも時間がかかります。

↑サンテスプリ橋。各国の国旗がはためいています。良い天気で暑い!

↑サンテスプリ橋の下を流れるアドゥール川。海が近いので、川幅が広くゆったりと流れています。

↑バイヨンヌ中心部に到着。真ん中を流れているのがニーヴ川で、左側がプチ・バイヨンヌという美術館やレストランが多い地区、右側がグラン・バイヨンヌという銀行や商店の多い地区です。

↑グラン・バイヨンヌにあるポール・ヌフ通り。私が泊まるホテルはこの通り沿いにありました。
ホテルにチェックインし、まずは部屋に荷物を置きます。エレベーターがないのでスーツケース持って上がるのに一苦労・・・。部屋はエアコンも冷蔵庫もなく、質素なものでした。そして窓を開けると吹き抜けを挟んでお向かいのダイニングが丸見えで、生活感満点です。
荷物を整理して再びフロントに戻り、近くのおすすめレストランを教えてもらいました。ついでにWi-Fiを使いたいと言うと、今日は何やら不具合で使えないとのこと。仕方ないのでネットはあきらめ、夕食には早いですがとりあえず外に出ることにします。
まずはポール・ヌフ通りの突き当たりにある、サント・マリー大聖堂へ。しかし大聖堂の入口には人が立っていて、中に入ることができません。仕方がないので外周に沿って回ってみると、回廊ではなにやらイベントが行われていました。どうやらこの影響で大聖堂に入れなかったようです。

↑サント・マリー大聖堂正面から。左側の塔だけ色が白いのは、建築時期か修復時期の違いの関係なのでしょうか。


↑サント・マリー大聖堂の回廊。イベント中だったので美術作品が置かれていました。しかし建物の規模はかなりのものです。
大聖堂の回廊から東に向かうとエスパーニュ通りにぶつかります。ここも通りの両側に商店が並んでにぎやかな雰囲気でした。そういえばせっかくフランスに来たんだしオランジーナでも飲んでいこうと思い、途中の商店で缶入りのものを購入。日本のものと比べてやや後味に苦みを感じたので、やはり味が違うというのは本当のようです。個人的には日本のオランジーナの方が好きです。
エスパーニュ通りを南端まで歩き、そこから東に向かうとニーヴ川が見えてきました。川の両岸にはレストランが並んでいて、その中にホテルで教えてもらったレストランもありました。その他のレストランも物色しながら歩きますが、なかなかこれといったレストランは見つからず、そのままプチ・バイヨンヌ地区へ。

↑ニーヴ川沿いの風景。向こう側がプチ・バイヨンヌです。

↑プチ・バイヨンヌ地区のサンタンドレ教会。残念ながら閉まっていたので中は見られませんでした。
まだ外は明るいのですが、もう家を出発して30時間以上になるのでさすがに歩き回るのにも疲れてきて、そろそろ食事を取ることにします。結局ホテルで教えてもらったレストランに入り、さっそくメニューと格闘。店の前には黒板が出ていて、25ユーロでなにやら魚料理っぽいことが書かれていたので、きっとこれはコース料理だろうと思い注文。するとしばらくして大きな焼き魚がドン!と出され、ここで初めて、黒板に書かれていたのはコース料理ではなく、今日のおすすめ料理であったことを知ります。飲み物も普通に赤ワインを頼んでたのに失敗した・・・!

↑1品目、イシビラメのグリル。シンプルな味付けでおいしかったのですが、日本でも同じような物が食べられることを考えると割高かも。ワインは特にこだわりなく赤ワインをグラスで頼んだのですが、スペインのナバーラでした。
いきなりメインディッシュ頼んでしまってこのあとどうしよう、と思ったのですが、気を取り直してバイヨンヌ名物の生ハムを注文。9.2ユーロでしたが、でかいしゃもじのような器に山ほど出てきて、これ一人で食べきれるだろうかと一瞬心配になりました。しかしさすがに名物というだけあって生ハムはとてもおいしくて、ワインとパンが良く進みます。ワインは白ワインをグラスで注文すると、AOCジュランソンが出てきました。そして最後にもう一度赤ワイン、今度は違うのをと注文すると、ボルドーの赤を出してくれました。どうやらグラーヴ地区にあるシャトー・ポヤンヌのワインだったようですが、グラーブらしい草っぽさを感じておいしかったです。

↑2品目、バイヨンヌ産生ハム。これはうまい!緑色のものは唐辛子です。口直しにちょっと食べましたが結構辛い。
そんなで生ハムと格闘していると、横のテーブルからやや年配の男性がやってきて、何やら英語で話しかけて来ました。この方も旅行者のようでしたが、俺は静岡に住んだことがあって、日本は大好きだと言いながら握手を求められました。私も適当に相づちをうって握手を交わしましたが、きっと酔ってらっしゃったんだろうなぁー。でも初日から注文に四苦八苦してテンションが下がっていたので、思いがけない出会いに少し楽しい気分になりました。
結局魚料理が高かったので、初日から43.2ユーロ(約4,400円)と豪勢なディナーになってしまいました。予想外の出費でしたが、料理自体はうまかったのでよしとします。店を出る頃にはもう21時を回っていたのですが、まだまだ外は明るくて感覚が狂いそうでした。ほろ酔いでホテルに帰還するとロビーに東洋人の男性がいたのですが、通りすがりにこんばんはと声をかけられてびっくり。街中では日本人の姿を見かけなかったのですが、まさか同じホテルに日本人が滞在していたとは・・・。
とりあえず自室に戻り、結構汗をかいたのでシャワーだけ浴びて寝ることにします。シャワールームから部屋に戻ると、向かいの家から談笑する声が普通に聞こえてきて、カーテンの隙間から外を見ると、向かいの家では食卓を囲んで夕食の真っ最中でした。やはりこちらでは夕食の時間が遅いんだなあと思いつつ、こっちから丸見えということは向こうからも丸見えだということに気づき、みんな気にしないのだろうかと考えてしまいました。でももう疲れていたので、22時には就寝。
翌日はサン・ジャン・ド・リュズ経由でラ・リューヌ登山列車に乗ってきますが、それはまた次回。
2012年11月5日 23:52
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これまでヨーロッパに行くときは関空を朝出発する航空会社を利用していたのですが、今回初めて夜出発のトルコ航空を使うことにしたので、平日仕事を終えて帰宅後にあわててシャワーを浴び、最後の荷造りを済ませて19時ちょっと前に出発。直前まで外は激しい雨が降っていて、出る頃には少しましにはなっていたものの、手荒い見送り方だなぁとおもわず苦笑してしまいました。いつもなら梅田に出てからJRの関空快速で向かうのですが、平日の帰宅ラッシュ時間帯なので混んでたら嫌だと思い、なんばから南海特急ラピートに乗って行くことにします。
ほんとは梅田から関空まで980円で行ける、関空ちかトクきっぷを使うつもりだったのですが、梅田駅で買うのをすっかり忘れていて、普通にPiTaPaで入場してしまいました。まあ今さらどうしようもないので、そのままなんばに向かい、20時ちょうど発のラピートに乗車。乗客は結構いたのでみんな関空に行くのかと思いきや、途中の岸和田で降りていく人が多かったです。
20:40頃に関空到着。22:30出発の便だったので、時間の余裕あるかなあと不安だったのですが、この時間帯の関空は閑散としていて、チェックインもセキュリティチェックも約30分ですんなりと通過してしまい、あと1時間以上何して時間つぶそう?という状態でした。いつもならラウンジで時間をつぶすのですが、残念ながら21時で営業終了していたので、仕方なく自販機でジュースを買い、搭乗開始を待ちます。
21:45頃に搭乗開始。入口でなにやら筆箱のようなものを渡されたのですが、中を見ると耳栓やアイマスク、靴下、歯ブラシ等が入ったアメニティグッズでした。その充実っぷりに感心しながら自分の席へと向かいますが、トルコ航空は座席配列が2+4+2で、窓側の席でも圧迫感が少ないのがありがたいです。飛行機は定刻より10分早い22:20に出発。この時間は離着陸する便が少ないせいか、すぐ近くの滑走路から離陸しました。すでに外が真っ暗な中離陸するのは初めての経験で、なんだか新鮮。もうすでに疲れて眠たかったのですが、すぐに機内食が出るようだったので、しばし待つことに。結局離陸後1時間ほどして最初の機内食が出てきました。ハンバーグとバターライスの食事で、付け合わせのスモークサーモン入りポテトサラダも含めて、なかなかおいしかったです。あと一緒に頼んだトルコ産のANCYRAという赤ワインが想像以上においしくて、トルコワインのレベルの高さを思い知りました。

↑1回目の機内食。左端真ん中のサラダはTabbouleh(タブーリ)というパセリたっぷりのサラダで、初めて食べましたがまた食べたいと思える味でした。
とにかく眠かったので、食べ終わり食器を下げてもらってからすぐに就寝。もらった耳栓とアイマスクを装着したおかげで、そこそこ熟睡できました。でもさすがに夜中に目が覚め、喉が渇いたのでお水をもらおうと思いCAを呼んだのですが、休憩中のようでもらえずじまい。隣の席の人も寝ていて通路に出られないので、あきらめてもう一度寝直すことにしました。
そうこうしているうちに2回目の機内食が出てきました。到着まではあと2時間ほどです。朝は軽い感じでマッシュルームがおいしかったですが、チーズが濃厚でもっとパンが欲しくなる感じでした。ジュースは他でみかけたことがないサワーチェリージュースをもらいましたが、さっぱりした味でとてもおいしかったです。これもトルコならではのジュースなのかな。

↑2回目の機内食。トルコ航空の機内食は総じてレベルが高かったです。さすが世界三大料理の国。
機内で隣り合わせた男性はカリブ海の出身らしかったのですが、とてもフレンドリーな方で、これから仕事でロンドンとテヘランに行くと言っていました。ビジネスで世界を飛び回るってかっこいいなぁ。そうこうしているうちに飛行機は着陸態勢に入り、イスタンブールの街並みが見えてきます。深夜の到着でしたが眼下に広がる夜景はすばらしく、いつかトルコも旅行してみたいなぁと思いました。到着予定は5:35でしたが、予定よりかなり早い4時ちょうどに着陸。その後地上を10分ほど自走していましたが、なぜかターミナルからずいぶん離れたところで停止したので、駐機場の空き待ちなのかと思っていたら、タラップが横付けされ、まさかのバス連絡でした。EU圏内を結ぶ中型機では何度か経験していますが、まさか国際線でバス連絡になるとは思ってもいなかったのでびっくりです

↑イスタンブール・アタテュルク国際空港に駐機中のTK47便。現地時間の早朝4時半ぐらいです。
幌付きのでかいバス3台に分乗し、すぐそばのターミナルへ。ちょうどオリンピックの時期だからか、日本の体育会系っぽい学生の姿をたくさん見かけました。ターミナルで乗り継ぎ口に進み、セキュリティチェックを終えてもまだ4時半。乗り継ぎ便は9:40の出発予定だったので、5時間ほど暇をもてあますことに。しかしこんな早朝でも空港は人でごった返していて、開いているお店もちらほらあり、さすがヨーロッパのハブ空港は違うなぁと痛感しました。ただトルコは通貨がユーロではなく両替するのがめんどくさいので、お店に入るのはあきらめて、空いているイスに腰掛け3DSをしながら時間をつぶすことに。7時を過ぎると外も徐々に明るくなってきましたが、まだ私の乗る便の搭乗ゲートは表示されません。暇つぶしにうろうろしてみましたが、中東の国らしくブルカを着けた女性の姿の目立つのが印象的でした。やがて搭乗ゲートが表示されましたが、偶然私がさっきまで座っていたイスのすぐ目の前がそれでした。しかしまだ出発まで2時間ほどあるのでもうしばらく時間つぶしをすることにしますが、おかげで3DSのバッテリはすっかりなくなってしまいました。

↑空港の様子。だいぶ明るくなってきました。
9時を回り、ようやく搭乗開始。行き先がビルバオというスペインの地方都市なだけあって、周りは見事にスペイン人とおぼしき人ばかりで、日本人の姿は皆無でした。座席配置は3+3で私は窓側に座ったのですが、横2席は空席で完全にアウェイな雰囲気です。結局10分ほど遅れて9:50頃出発。離陸直前に荷物を取り出す人がいたり、私の横の空席がいつの間にか別の席から移動してきた人に取られていたりと、スペインの人はなかなかフリーダムな感じでした。
機内では始めにナッツが配られ、そのあと機内食が出てきました。ほうれん草のラザニアと、輪切りのトマトが入ったオムレツがメインで、これも悪くなかったです。

↑TK1317便の機内食。中央上の白いものはシリアルの入ったヨーグルトでしたが、おいしいものの見た目はちょっと・・・。
トルコと言えば紅茶消費国として有名なので、食後には紅茶をもらいましたが、割とあっさりした入れ方で悪くなかったです。ビルバオまでは4時間ほどのフライトで、機内食を食べた後は暇だったので音楽を聴いて過ごすことに。結局定刻より若干遅れて、13時頃にビルバオ到着。ビルバオはスペイン北部、ビスケー湾にほど近い街なので、到着直前には海水浴客で賑わうビーチの様子が見えました。
ビルバオの空港はとても小さく、到着してすぐの入国審査場はブースが2つしかなかったので、すでに長蛇の列ができていました。EU圏の旅行者はほぼフリーパスなのですが、EU圏外からの旅行者用ゲートは審査に時間がかかってなかなか進みません。しかしようやく自分の番になり、特に問題もなく通過していよいよスペイン入国です!そして入国審査場のすぐ横に手荷物受取場があり、なかなか出てこない荷物にやきもきしましたが、やっと出てきた荷物を受け取り、空港の外へ。出てすぐのところがバス停になっていて、私が乗るサン・セバスティアン行きのバス停もそこにありました。バスは13:45発に乗るつもりだったですが、空港を出るまでに結構時間がかかったので、それほど待つことなくバスが到着。手荷物を荷物入れに入れるのはセルフサービスだったので、スーツケースを押し込み、運転手にサン・セバスティアンまでの運賃16.2ユーロを支払って座席に座ります。バスは車内照明がLED式という、結構真新しい車両でした。バスの飛ばしっぷりを見ていると、ヨーロッパに来たんだということを実感します。想像していたよりはるかに山あいをバスは走っていきますが、やがて車窓から海が見えてきて、定刻の15:05より20分近く早く目的地のサン・セバスティアンに到着。サン・セバスティアンはスペイン国内では北部にあるので避暑地として有名で、とてもおしゃれな街でした。

↑ここまで乗ってきたPESA社のバス。とても快適でした。

↑おしゃれなサン・セバスティアンの街並み。
サン・セバスティアンの街には後日滞在するのですが、今日の目的地はまだ先なので、まずはバスク鉄道の駅まで歩いて行くことに。日なたは暑いですが、並木道の日陰は涼しくて気持ちの良い気候でした。10分少々歩いて駅に到着。ここから東側の終点、エンダイヤまでの切符を自動券売機で購入します。スペイン語にしか対応していないようでしたが、それほど苦労することなく無事に切符を購入。40分弱の列車旅ですが、1.6ユーロとリーズナブルでした。

↑バスク鉄道(EuskoTren)のアマラ駅。サン・セバスティアンにおけるバスク鉄道のターミナル駅です。

↑バスク鉄道は自動改札システムを採用しています。


↑バスク鉄道の車両。やや車幅が狭い小型の車両が使われています。

↑駅標。アマラが駅名で、その下のドノスティア=サン・セバスティアンというのは、サン・セバスティアンの公式名称です。サン・セバスティアンのことをバスク語ではドノスティアと呼ぶのですね。


↑発車していく電車とこれから乗る電車。新旧いろんな車両が使われています。
15:15発の電車に乗車。真新しい車両で、座席は2+2列のボックスシートでした。ただ網棚がないので、仕方なくスーツケースは無理矢理座席の下に押し込むことにします。バスク鉄道は私鉄で同じ区間をスペイン国鉄がほぼ併走しているのですが、スペイン国鉄の本数が極端に少ないためか、思ったより乗客は多め。サン・セバスティアン近郊では駅間も狭く、駅毎に結構乗り降りがあったので、地元の足として機能しているようです。線路自体は単線なので、途中何度か電車の行き違いがありました。ダイヤとしては15分間隔で走っているのですが、終点のエンダイヤまで行く電車は30分間隔です。電車はやがてスペイン側の国境の街イルンに到着し、川を渡るとそこはフランス領のエンダイヤ(フランス語でアンダイエ)でした。わずか数百メートルではありますが、バスク鉄道はフランス国内に乗り入れていることになります。

↑エンダイヤ駅は1面1線の小さな駅でした。

↑駅舎もこぢんまりとした感じ。フランス国鉄のアンダイエ駅の片隅にひっそりと建っています。

↑そしてこちらがフランス国鉄のアンダイエ駅。こちらはさすがにでかい。スペイン国鉄とも線路がつながっています。
このあと少しアンダイエを散策した後、フランス国鉄でバイヨンヌという街に向かいますが、それはまた次回。
2012年10月26日 02:24
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6時過ぎに起床し、シャワーを浴びて最後の荷造りを済ませ、8時前にホテルをチェックアウト。博多駅までは2km弱しか離れていないのですが、バスに乗っても100円なので目の前のバス停から博多駅行きのバスに乗りましたが、かなりの乗車率でした。博多駅に到着し、8:12発の電車にはちょっと間に合いそうになかったので、まずは駅前のパン屋で朝食を取ることに。
博多8:37 – 久留米9:12(鹿児島本線・快速久留米行き)
まだ大阪に帰るまでに時間があるので、未乗路線の乗りつぶしをすることにします。まずは久留米まで行き、そこから久大本線に乗り換えです。
久留米9:14 – 夜明10:05(久大本線・普通日田行き)
久大本線は日田まで行く列車が1時間に1本程度の運転なので乗り遅れるわけにはいかず、なんとか2分で乗り換えて乗車し、日田彦山線との分岐点である夜明駅へと向かいます。夜明から先、大分までは以前乗車したことがあるので、これで久大本線は完乗。乗客はそこそこいましたが、3駅先の久留米大学前で結構降りていきます。途中、田主丸駅あたりは果樹園が目立ちました。
夜明10:07 – 小倉12:16(日田彦山線・普通小倉行き)
夜明駅に到着すると、隣のホームに小倉行きがすでに停車していました。2両編成だったので、後ろの車両に乗車することに。車内はエアコンが効きすぎなぐらいで、あまりに寒いので少し窓を開けます。最初がらがらだった車内も、田川後藤寺、田川伊田で結構乗降がありました。この2駅からは平成筑豊鉄道が走っているので、こちらもいつか乗ってみたいものです。この先は小倉に向かう乗客が増える一方で、立ち客も出ていました。途中北九州モノレールの姿も見つつ、小倉駅に到着。

↑小倉駅停車中の、日田彦山線の車両。
小倉駅で北九州モノレールに乗り換えます。駅はどこだろうと思ったら、駅ビルの上にありました。モノレールは短距離なら運賃が100円ととてもリーズナブルで、地元の運賃の高いモノレールに慣れている身としては新鮮でした。ほんとは全線乗ってみたかったのですが、そこまでの時間はなかったので、4駅先の片野駅で下車します。


↑片野駅を発車するモノレール。
ここで降りたのは、小倉名物の肉うどんを食べてみたかったからです。しかし日曜日ということもあり、行きたかったお店はお休み・・・。仕方ないので、近くにある別のお店に行くことに。ほんとに住宅街のど真ん中にある「森もり」というお店は、店のおかみさんが泣きじゃくる子供をあやしていて、とてもアットホームな雰囲気でした。そして肉うどん登場。真っ黒な汁にとろとろに煮込まれた牛肉が入り、ショウガとネギが添えられています。実は私はショウガが苦手なのでややきつかったのですが、好きな人はおいしいと感じるのではないでしょうか。ただ見た目ほど醤油辛くはないので、他のお店のものも是非食べてみたいと思いました。

↑小倉名物肉うどん。
あと九州にいるうちにやらないといけないことの一つとして、ブラックモンブランというアイスを食べる、というのがありました。とりあえず近くにスーパーがあるようだったのでそこまで歩いて行きましたが、予想以上に大きなスーパーでアイス売り場を探すのも一苦労です。なんとかゲットし、外に出て食べましたが、噂通り食べ応えがあっておいしかったです。しかし表面に付いているクッキーが食べるとばらばらこぼれるので、なかなか綺麗に食べるのは大変ですね・・・。
再び片野駅からモノレールで小倉駅に戻り、しばらくお土産物を見たりして、新幹線ホームへ。

↑これから乗る九州新幹線さくら。
小倉14:22 – 新大阪16:44(山陽新幹線・さくら566号新大阪行き)
小倉からは九州新幹線さくらに乗って帰阪します。N700系をベースにした真新しい車両は、2+2列の座席配置でゆったりとしており、木のぬくもりを感じる落ち着いた内装となっていました。行きはフェリーで12時間かかった経路を、新幹線はわずか2時間半程度しかかかりません。快適な列車旅はあっという間に終わりを告げました。
というわけで、2011年夏の長崎・佐賀旅行記はこれで終わりです。次回からは今夏訪れたスペイン旅行の模様をお伝えいたします。
2012年10月1日 00:19
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8時前にホテルを出て、西辛島町電停へ。ちょうど上熊本行きが発車した直後だったので、電停でしばらく次の電車の到着を待つことにします。

↑反対方向の終点、健軍町行きの車両。
やってきた電車に乗り込むと、次の洗馬橋から専用軌道へと入ります。しかしその次の新町から再び道路に出て、そのまま終点の上熊本まで併用軌道を走っていました。土曜日の朝ということもあり、乗客はそこまで多くなかったです。
10分少々で上熊本に到着し、降りる際に一日乗車券(わくわく1dayパス)を500円で購入。その場ですぐ日付をスクラッチして、運転士さんに見せ、あわてて下車します。

↑上熊本電停にて停車中の健軍町行き。
上熊本8:20 – 北熊本8:29(熊本電鉄菊池線・普通北熊本行き)
あわてていたのは、ここで乗り換える熊本電鉄が発車時間ぎりぎりだったからです。電停からバスターミナル挟んで反対側にある駅舎に駆け込みましたが、どうやら少し遅れているようでまだ電車は入線していませんでした。ほどなくしてやってきた電車は2両編成で、少しレトロな感じが素敵。あとで調べたところによると、どうやら元・南海高野線の車両のようです。この電車は途中の北熊本止まりなので、ここで御代志(みよし)行きに乗り換え。

↑熊本電鉄200系電車。元・南海22000系電車らしいです。

↑駅標。隣の韓々坂(かんかんざか)という駅名がおもしろい。
北熊本8:31 – 御代志8:51(熊本電鉄菊池線・普通御代志行き)
熊本電鉄は北熊本で分岐しており、ここでもう一方のターミナルである藤崎宮前駅から来た電車に乗り換えます。しかし北熊本駅目前で赤信号のため停車してしまい、なかなか動き出しません。結局数分遅れて北熊本駅に入線し、すぐ隣に停車中の御代志行きに乗り換えます。こちらはステンレス車体で、元・都営三田線の車両のようですね。乗客はそこそこいましたが、御代志の2つ手前の電波高専前でほとんどの人が降りてしまい、御代志まで乗り通す人は皆無でした。途中、八景水谷(はけみや)という駅名がかなり難読だったのが印象的。一日乗車券は適用範囲が途中の堀川駅までなので、堀川駅から御代志駅までの運賃200円を追加で払って下車します。

↑車内の様子。どことなく懐かしさを感じます。

↑御代志駅停車中の6000系電車。角張った無骨なデザインです。

↑御代志駅。改札がないので駅前のバスターミナルからホームへは直で入れます。
御代志9:11 – 藤崎宮前9:37(熊本電鉄菊池線→藤崎線・普通藤崎宮前行き)
御代志駅では特にすることもなかったので、折り返しの電車で戻ることにします。最初はがらがらだった車内も、途中でそこそこ乗客が乗ってきました。北熊本駅から藤崎宮駅までは藤崎線になるのですが、御代志-藤崎宮前間は通しで運転されています。北熊本駅で上熊本方面に向かう乗客は乗り換えていき、ここから先は一部併用軌道を走行していきます。ほどなくして藤崎宮前駅に到着。駅自体は小さいですが、降りる人は多かったです。
藤崎宮前駅の南側からは上通、下通というアーケード街が中心部まで通じていて、賑やかなエリアでした。まだ朝ご飯を食べていなかったので、下通のミスドで朝食を食べていきます。それからホテルに戻り、チェックアウトして再び西辛島町電停から今度は健軍町行きに乗車。この区間は途中の電停数が20近くあるので、30分ほど時間がかかりました。途中、新水前寺ではJRと連絡しており、このあたりまでは市街地の雰囲気でしたが、健軍町にかけて徐々に下町の雰囲気になっていきます。健軍町電停そばには商店街があったのでその中のスーパーに入り、熊本名物の棒ラーメン「アベックラーメン」をおみやげに購入。それから再び折り返しの市電に乗って戻ることにします。

↑健軍町電停。
帰りは田崎橋行きに乗車し、終点まで向かいます。途中で乗ってくる乗客はかなり多く、新水前寺駅前と通町筋で降りる人が大半でした。熊本駅前を通り過ぎ、ほどなくして終点の田崎橋電停に到着。ここも熊本駅前と同じく綺麗に整備されていました。そして再び熊本駅前へと戻ります。


↑田崎橋電停。軌道敷も緑化されていて綺麗でした。

↑JR熊本駅の駅舎(白川口)。どこかで見たようなデザイン・・・と思ったら、なんと甲子園球場がモチーフになっているそうです。

↑熊本駅前電停。駅前から直結されて便利になりました。
熊本13:01 – 大牟田13:50(鹿児島本線・普通鳥栖行き)
熊本駅では売店で熊本名物のいきなり団子を購入。電車に乗ってから食べましたが、サツマイモの輪切りが入っているので、かなりのボリュームがあります。素朴な味わいでおいしかった。大牟田からは西鉄で天神方面に向かう予定だったのですが、さすがに13:52発の特急へ乗り換えるのは難しそうだったので、一旦大牟田で降りてお昼にします。
駅から数分歩いたところにある福龍軒に入り、ラーメンを注文。スープは博多風とんこつですが、麺が太いのが特徴的でした。結構地元のお客さんも入っていて、人気あるんだなーという感じ。食べ終わって今度は跨線橋を渡り、西鉄大牟田駅に向かいます。

↑大牟田駅停車中の、特急福岡(天神)行き。
大牟田14:22 – 薬院15:20(西鉄天神大牟田線・特急西鉄福岡(天神)行き)
ここからは西鉄特急に乗ります。西鉄特急は大牟田から天神まで、所要時間ちょうど1時間で1000円という、わかりやすい体系になっていました。6両編成で転換クロスシートに腰をかけ、発車。途中単線になったり複線になったり、結構めまぐるしく変わる感じでした。途中柳川下りで有名な西鉄柳川駅では、結構乗客が乗ってきます。久留米を出る頃には立ち客も出るほどの乗車率で、30分に1本とはいえ結構利用率は高いようです。そして終点の1つ手前の駅である薬院駅で下車。ここから今夜宿泊予定のホテルに向かいます。
駅を出ると外は大雨!電車乗ってる途中、なんか雨が降った跡が見えたので嫌な予感はしていたのですが、まさか今日も降られるとは・・・。とりあえず折りたたみ傘を取り出し、福岡東映ホテルに向かいます。チェックインを済ませ、荷物を整理してから再び歩いて今度は天神へ。
天神では福岡県在住の友人たちと合流し、しばらくスタバでトーク。それから中洲経由で競艇場の横を通り過ぎ、ベイサイドプレイス博多に向かいました。


↑ベイサイドプレイス近くから撮った博多港の夕景。
ここでは男4人で博多オルゴール堂を冷やかしたりした後、バスに乗って天神に戻ります。ちょうど中洲では中洲ジャズ2011というイベントが行われていたので、しばし音楽を楽しむことに。それから今夜の楽しみである、水炊きのおいしい「八風」というお店へ。初めて食べる水炊きでしたが、予想通り鶏のうまみがスープに良く出ていて、最高でした。〆の雑炊もおいしくないわけがない、というお味で大満足です。

↑水炊きの前に食べた鶏のタタキ。これも新鮮でうまかった。
そしてデザートに抹茶アイスをいただき、お店を後に。天神でみなさんと別れてホテルに戻ります。結構お酒も飲んでいたので、すぐにばたんきゅー。
明日はいよいよ旅行最終日ですが、それはまた次回。
2012年9月30日 16:56
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さすがに前日がハードだったので、眠さMAXの中7時過ぎに起床しシャワーを浴びます。8時過ぎに部屋を出て今日も無料の朝食を食べ、チェックアウト。外に出ると今日も日差しが強くて、昨日焼けた腕がじりじりと痛い・・・。佐賀を出るまでの間、少し駅周辺を散策していくことにします。まずは市役所に入ってみましたが、ここは支所と比べてさすがに広々としていました。時間があれば佐賀城跡も見ていきたかったのですが、ちょっと距離があるので断念し、駅前の西友で飲み物を買って駅へ。

↑佐賀駅北口の様子。こちらが玄関口っぽい。
佐賀9:05 – 基山9:56(長崎本線→鹿児島本線・普通福間行き)
ホームに入ってきたのは鹿児島本線直通だからか、赤い電車でした。乗って3駅先が吉野ヶ里駅で、昨日1時間かけていった吉野ヶ里までたった11分かーと思いながら見ていたのですが、駅から吉野ヶ里歴史公園の入口まではちょっと離れているようでした。途中鹿児島本線との合流地点である鳥栖駅で7分ほど停車し、久留米から来た電車と連結されて6両で出発。私はその少し先の基山駅で下車しました。基山駅からは甘木鉄道が甘木駅までを結んでいるので、これに乗っていくことにします。



↑基山駅の駅標と、甘木鉄道の車両です。甘木鉄道は非電化なので、いわゆるレールバスですね。
基山10:16 – 甘木10:43(甘木鉄道甘木線・普通甘木行き)
基山で乗ってきた乗客はほとんどいなかったのですが、2駅先の小郡駅では西鉄電車との乗換駅になっているせいか、乗客がたくさん乗ってきました。レールバスにしては人が多いなあという印象だったのですが、実際甘木鉄道は国鉄からの転換三セクにしては比較的良好な経営を続けているようです。小郡の次が大板井(おおいたい)駅で、ひらがなで書くとなかなかおもしろい駅名だなあと思いながら眺めていました。30分弱で終点の甘木に到着。
甘木では逆方向に出発する列車に乗り遅れそうな学生がいたのですが、出発を待ってあげているあたり、ローカル鉄道ぽくていいなあと感じました。

↑甘木駅停車中のレールバス。


↑甘木駅の待合所はなんだか風情がありました。ちょうど国鉄から転換されて25周年だったようですが、駅舎自体は1939年建築のようです。
ここから西鉄甘木線に乗り換えるのですが、西鉄の甘木駅は250mほど離れたところにあるので、真夏の日差しを浴びながら歩いていきます。

↑西鉄甘木駅の駅舎。こちらの方がこぢんまりした感じですが、西鉄に現存する駅舎の中では最古だそうです(1948年建築)。

↑こちらは2両の電車でした。しかも大牟田まで直通しているようです。

↑西鉄甘木駅の駅標。隣の馬田(まだ)駅も気になる駅名ですね・・・。
甘木11:03 – 試験場前11:52(西鉄甘木線→天神大牟田線・普通大牟田行き)
最初こそ車内は静かでしたが、途中で結構たくさん乗客が乗ってきて、気付くと座席がいっぱいで立ち客も出てきました。沿線の幼稚園の遠足なのか、幼稚園児がにぎやかで思わず苦笑。全線単線なので駅で行き違い待ちをするのですが、その様子を見てみんなで拍手しているのでほほえましくてしかたなかったです。30分少々で久留米駅に到着し、次の花畑駅ではなかなか出発しないなーと思っていたら当駅折り返しの急行電車を待ち合わせていたようです。結局10分ほど停車してから出発し、次の試験場前駅で下車します。
試験場前駅で下車したのは、モヒカンらーめん 味壱屋という有名な久留米ラーメンのお店に行ってみたかったからです。ほんとは9年前に久留米に来たときに食べて感動した大龍ラーメンに行きたかったのですが、そのとき行った花畑駅前のお店がもう閉店したとのことなのでこちらにしました。平日の12時前という時間帯にもかかわらず店の前には何人か待っている人がいて、その人気のほどがうかがえます。とりあえず看板メニューのモヒカンラーメンを注文し、替玉も注文しましたが、期待を裏切らないおいしさでした。ここは店員さんがおもしろくて、替玉で粉落としを頼むと、「粉落とし入りました-」「入ったと思ったらもう上がりましたー」みたいな話芸を楽しめます。他にも焼き替玉なんてメニューもあり、ちょっと気になりました。
店を出てここからはバスで移動するつもりだったのですが、そのバス停がなかなか見つかりません。最初近くを走る広い国道沿いにあると思っていたのですが、結局バス停はラーメン屋のある細い通り沿いにありました。幸いほど良くバスが来たのでそれに乗り、JR久留米駅に向かいます。
久留米13:00 – 大牟田13:27(鹿児島本線・快速荒尾行き)
12:34発の熊本行きに間に合わなかったので、13時ちょうど発の快速に乗り、一旦大牟田で下車します。

↑大牟田駅構内に置かれていたモニュメント。大牟田は三池炭鉱の街として発展してきた歴史があります。
大牟田13:50 – 熊本14:34(鹿児島本線・快速くまもとライナー八代行き)
ここからは2両編成のロングシート車になりますが、車内はなぜかスーツケースを持った若い集団でいっぱいでした。ここまでずっと良い天気だったのですが、途中で急に土砂降りの大雨になり、すごい雷!しかし熊本に着く頃には何とか雨も上がっていました。
熊本14:42 – 三角15:41(三角線・普通三角行き)
雨は上がったものの、まだ天気が不安定そうなので何をしようかと考えた末、まだ乗ったことのなかった三角(みすみ)線に乗ってみることにします。


↑三角行きはディーゼルカー1両でしたが、2両編成もあるようです。下はサボ(行先標)。
私が列車に乗ると、後からもう一人乗ってきたのですが、それがなんと同じ職場の同期でした。コンサートを見るために熊本に来ているのはtwitter経由で知っていたのですが、まさかこんなところで会うとはなんという偶然・・・!せっかくなので終点の三角まで一緒に行くことにしましたが、車内はすでに乗客でいっぱいで、仕方なく立っていくことに。三角線は途中宇土駅までは鹿児島本線と併走しており、そこから西に進路を変えて有明海へと出ます。晴れていれば綺麗なんでしょうが、雨がひどくて景色は全然でした。このまま有明海沿いに走るのかと思っていたら急に山の中に入っていき、宇土半島の反対側に出たところが終点の三角です。結局途中駅で降りる人はほとんどおらず、大半が三角駅まで乗り通す乗客だったので、ずっと座れずじまいでした。三角では特に予定もなかったので、折り返しの時間まであたりを散策してみることにします。

↑三角港フェリーターミナル。通称「海のピラミッド」だそうです。残念ながら中には入れませんでした。

↑三角港からの眺め。対岸の戸馳島が見えています。

↑三角駅は残念ながら改装工事中でした。
三角15:59 – 熊本16:50(三角線・普通熊本行き)
さすがに行きと違って座れましたが、帰りも乗客は結構多かったです。三角では止んでいた雨も途中で降り出してきて、熊本に着く頃にはまたどしゃ降りに。
熊本駅で同期と別れ、私は路面電車乗り場へ。以前来たときと違って駅前広場が綺麗に整備されており、乗り場自体が屋根に覆われているので、濡れずに路面電車に乗ることができました。私が乗った車両は真新しい低床型の2両連結型で、乗客が多い時間帯だからか、後ろの車両には車掌さんが乗務していました。雨がまだひどく、できるだけ外を歩きたくなかったので、辛島町でB系統に乗り換えて隣の西辛島町まで行くことにしたのですが、乗り換えるためには下車時に申し出ないといけなかったので、降車時に車掌さんにその旨伝えると、もっと早く言え的なことを言われて気分が悪かったです。地元の人ならともかく、旅行者にそこまで求めるのはちょっと酷じゃないかなぁ。
それでもなんとか乗り換えを済ませて西辛島町で下車し、大雨の中びしょ濡れになりながらホテルにチェックイン。今夜は熊本在住のボカロPであるスターライトPとご一緒する予定だったのですが、雨がひどくて待ち合わせまでの時間つぶしがあまりできそうになかったので、とりあえず近くの交通センターへ。ここは長距離バスのターミナルになっており、県民百貨店というなかなかストレートな名前の百貨店もあります。ここで少し時間をつぶし、その後スターライトPと合流。魚のおいしいお店を案内していただき、〆は熊本ラーメンのお店へ!ご飯もお酒もおいしかったですし、いろいろとおもしろいお話を聞くことができて、ほんとに楽しいひとときでした。折しもこの日はヱヴァ破の地上波初放送とかち合ってしまったのですが、にも関わらず一緒に飲んでくれたスターライトPにはほんとに感謝しています(笑)。
明日は熊本観光してから博多まで出るのですが、それはまた次回。
2012年7月19日 22:41
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白玉饅頭を堪能して川上峡を後にし、長崎自動車道のインターチェンジ近くにある肥前国庁跡資料館へ。国庁とはいわゆる役所のことで、奈良時代から平安時代にかけて、ここには肥前国の役所が置かれていました。

↑資料館は入場無料です。中では学生が夏休みの宿題をやっていたりしました。



↑資料館の展示パネルには、まほろちゃんや大和くんのイラストがたくさん使われていました。
展示を一通り見てからパンフレットをもらって資料館を後にし、すぐ横に復元されている南門を見にいきました。


↑復元された南門。なかなか立派なものです。色遣いが奈良時代っぽい。
肥前国庁跡を出て、朝横を通ったイオンへと向かいます。13時を回ってだいぶ暑くなってきたので、たまらずにアイスを購入。店内の休憩スペースで食べていると、汗が引いていくのを感じました。
少し元気になったところで移動再開し、今度はあの有名な吉野ヶ里遺跡へと向かいます。ほぼ東へ一直線のルートでしたが、進むにつれて徐々に田園風景へと変わっていき、信号が少なくなってきます。信号が少ないということは休憩する間もなく自転車をこぎ続けることになるため、すでに山登りもしてきた身には相当きつかったです。そういえばお昼ご飯をまだ食べていなかったので、途中見つけた佐賀ラーメンのお店で食べることに。九州らしく豚骨ラーメンで、ご飯と替え玉がついて500円と非常に安くてうまかったです。
おなかいっぱいになってしばらく走っていると、吉野ヶ里遺跡の案内板を発見。

↑あと1.8km!
ほどなくして吉野ヶ里遺跡が目の前に見えてきたのですが、どうやら正門は反対側にあるらしく、トンネルをくぐり右折してようやく到着。自転車置き場はありましたが自転車を止めているのは私だけでした。
ここまで10km強の道のりを1時間ほどかけて走ってきたので、さすがにすぐ中に入る元気はでず、まずは休憩所でコーラを飲んで休憩。こういうときに飲むコーラのうまさはほんとなんなんでしょうね。学校主催のバスツアーでもあったのか、入場ゲート付近では親子連れの姿をたくさん見かけました。入場ゲートでは菅笠をすすめられましたが、さすがに一人で菅笠かぶるのは恥ずかしいのでやめることにします。ただ日差しがきつかったので、かぶったほうが楽だったでしょうね。広い場内にはバスも走ってるのですが、せっかくなのでがんばって歩いて行くことに。

↑集落を取り囲んでいる外堀と、逆茂木(さかもぎ)と呼ばれる外敵の侵入を防ぐ木の杭。
道には順路を示すステッカーがいたるところに貼られているので、迷うことはなかったです。集落に入り、まずは支配者層が住んでいたという南内郭へ。ここには展示室があり、ビデオ上映がされていたので、ここでも30分ほど休憩がてら見ていくことに。

↑物見やぐら。

↑竪穴住居。ここは支配者層が住んでいたところです。

↑内部はこのようになっています。入口は狭いですが地面が掘られているので、外から見るよりは広くて涼しい。本当は展示用の人形が置かれているはずなのですが、前日の大雨のせいで撤去されていたようです。


↑物見やぐらからの眺めは最高でした。場内が広いので、まさにタイムスリップした感覚を味わえます。
南内郭を出て、つぎはまつりごとの場所である北内郭へと向かいます。北内郭も外敵の侵入を防ぐため、二重の堀に囲まれていて入り組んだ造りでした。

↑北内郭の入口。門上部の柱には木造の鳥が飾られています。

↑まつりごとの中心となった主祭殿。

↑主祭殿の内部。権力者たちの集まりの様子が再現されています。この上の階では祖先の霊を呼び出す儀式が行われていて、この時代の政治と呪術との結びつきがよくわかります。
つづいて歴代の王の墓である北墳丘墓へ。ここは内部が公開されているので、中に入ってみることに。亡くなった人は甕棺(かめかん)に納められて埋葬されていたようですが、王の甕棺はこの北墳丘墓の中に納められていました。

↑内部では遺体が納められた甕棺の発掘された様子がよくわかります。


↑弥生時代はこんな風景だったのでしょうか・・・。
それから、商業の中心となっていた倉と市、それから一般の人々が住んでいた南のムラへ。この頃から少し曇ってきたので、駆け足で展示を見て回り、出発地点の入場ゲートまで戻ってきました。途中休憩を挟んだりしましたが、やはり2時間はかかりますね。時間が無ければ北墳丘墓までの見学で切り上げた方が良いかもしれません。

↑ちょっと近未来っぽいつくりの東口入場ゲート。
再び休憩所で水分補給し、自転車にまたがって帰路につきます。帰りは国道34号線をひたすら西に走るルートを取りましたが、途中ぽつぽつと雨が降り出したので、自然と漕ぐ足にも力が入ります。幸いひどい雨にはあわなかったのですが、行きと同じく信号が少ないので休憩するタイミングが取れず、しんどかった・・・。飲み物買うために寄り道したりはしましたが、ちょうど1時間で13kmほどの道のりを帰還。ホテルの部屋に戻り、たまらずシャワーを浴びます。
晩ご飯はどうしようかと思ったのですが、食べログでも評価の高かった駅北側の申子へ。雑居ビル2階にある隠れ家的なお店でしたが、日本酒の品揃えのすごいのが印象的でした(なんと大阪の呉春 特吟も置いてあります)。とりあえず刺身盛り合わせを頼み、最初こそ暑いのでビールを飲みましたが、二杯目からは日本酒にチェンジ。日本酒に詳しいおかみさんにすすめられるがままに、まずは鍋島 三十六萬石 純米吟醸をただきましたが、これが抜群にうまい!この旅行から帰った直後、鍋島はインターナショナル・ワイン・チャレンジの日本酒部門で最優秀賞を取ったこともあり、一気に有名になってしまいました。続いて同じく佐賀の地酒・天吹 裏大吟醸 愛山をいただき、最後は静岡の磯自慢で〆。メニューに値段が載っていないお店なのでお会計までひやひやしましたが、4300円だったのでえらく高い、というわけではなさそうです。少なくとも鍋島と出会えただけでも来る価値のあるお店でした。残念ながらお客さんでいっぱいで落ち着いた雰囲気だったので、写真は撮れませんでしたが・・・。
さすがに食べたのが刺身だけで少しおなかがすいていたので、帰りにコンビニでおにぎりを買ってホテルに帰ります。今日は一日自転車乗ったり山登りしたりしてたのでもうくたくたでした。翌日は久留米経由で熊本へと向かいますが、それはまた次回。
2012年7月16日 20:37
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