2014年7月27日

    南ドイツ・オーストリアの旅5日目(8/21) その2

    ホテルを出て、まずは市の中心部マルクト広場へ。人は多いですが、どことなくのんびりした雰囲気が漂っているのが良い感じです。ここにはマリエンカペレという教会が建っているので、立ち寄ってみることに。


    ↑マリエンカペレは赤と白が目立つ外観でした。手前にはマイバウムも見えます。


    ↑外観に比して内部は比較的シンプルですが落ち着いた空間。


    ↑オルガンも飾り気のないモダンなものでした。


    ↑しかしこのステンドグラスはなかなか素敵。


    ↑市庁舎は小さいですがレトロな雰囲気でした。地下にはラーツケラーもあります。

    ここからマイン川を渡り、世界遺産のマリエンベルク要塞を見学しにいきます。橋のたもとにはテラス席のあるレストランが建っており、素敵な雰囲気でした。


    ↑マイン川の右上にマリエンベルク要塞が見えています。その下の斜面はブドウ畑です。


    ↑今度は北側を向いたところ。こちらの斜面にもブドウ畑が広がっています。もちろんフランケンワインのブドウ畑です。

    橋を渡り要塞に向かいますが、要塞というだけあって行きはひたすら上りなので、すっかり汗だくに。本数は少ないですが中央駅からバスも出ているので、そちらを使うのも手かもしれませんね。


    ↑ひたすら階段を上っていきます。


    ↑要塞の入口、ノイトーア門。しかしここから建物までがまた遠い。


    ↑2つめの門、シェーンボルン門をくぐったところ。ここに博物館があります。


    ↑ベルクフリート(主塔)。1200年頃に築かれたようです。

    建物内部のガイドツアーが16時からだったので、それまで写真を撮って回る事にします。そろそろいい時間になったのでチケットカウンターに行くと、ガイドツアーはドイツ語だけだから、わからないならやめといた方がいいと言われ、仕方なく博物館のチケットだけ買って中に入ることに。

    博物館は2つあるので、まずは領主館博物館へ。ここでは要塞の成り立ちについての展示があったりしました。建物内部も見ることができたのですが、要塞なだけあって、なかなか無骨な造りです。しかし案内表示が少ないせいか途中で順路がわからなくなり、全部見る前に外に出てしまいました。今から戻るのもなんなので、あきらめてもう一つのマインフランケン博物館の方へ行ってみることに。こちらは絵画などの展示が中心でしたが、住居の復元展示などもあって興味深かったです。

    博物館を出てから、そういえばここには領主の庭園という眺めの良い場所があるのに行ってないことに気づき、行ってみようと思いましたがどうやっても行き方がわからず断念。要塞の外から見ると人がいるのが見えたので、行けないことはないはずなのに・・・おそらく博物館の順路を外れてなければたどり着けてたのでしょう。まあ今さらどうしようもないので、要塞の外側にあるブドウ畑を通って帰ることに。しかしここでも久々に迷子スキルを発動していまい、東側に出ないといけないところを西側に出てしまって、民家の中を5分ぐらい進んでようやく気づいて引き返すというていたらくでした。ほんとスマホのGPS機能があって良かった・・・。再び要塞に戻ってきたので、外側をぐるっと回って東側に出ます。


    ↑外側から眺めたところ。


    ↑遠くにヴュルツブルクカペレが見えます。


    ↑要塞の外壁は敵の侵入を防ぐような造りになっています。


    ↑マイン川とヴュルツブルク市街。美しい街並みです。


    ↑要塞の南側と東側斜面はブドウ畑になっています。このとおりかなりの急斜面なので、ブドウの収穫とか大変そうだなぁ。


    ↑フランケンワインは基本白なので、ここのブドウも白ブドウです。


    ↑要塞のすぐ間近までブドウ畑が広がっています。


    ↑斜面が急なので一直線に降りることはできず、つづら折りの道を降りていきます。


    ↑ブドウ畑を降りたところにあった聖ブルカルト教会。祭壇の直下が歩道になっているのがおもしろい。

    川沿いに北上し、アルテ・マイン橋まで戻ります。橋のたもとでは楽しそうにワインを立ち飲みしている人たちの姿があり、ちょっと誘惑に駆られましたが日が暮れるまではまだ時間があるのでやめておきました。橋を渡り、そのまままっすぐ直進すると、聖キリアン大聖堂にたどり着きます。


    ↑とにかく白さが印象的な大聖堂内部。


    ↑オルガンは時計が付いたユニークな形状でした。


    ↑祭壇も白さが際立つ印象。


    ↑祭壇の近くにもオルガンがありました。


    ↑クリプト(地下聖堂)のオルガン。クリプトは入場料を取る教会も多い中、この地方の教会は普通に入れるところが多い気がしました。

    それからすぐ横にあるノイミュンスター教会へ。


    ↑こちらのオルガンはややモダンですが立派なものです。


    ↑祭壇は大聖堂に比べてこちらの方が装飾の多いイメージ。身廊上部の絵画も印象的です。


    ↑市内中心部を走るトラム。

    教会を出て、中央駅近くにあるヴュルツブルク大学へ。ここはあのレントゲン博士が教鞭を執っていたことで有名で、構内には記念館があるので立ち寄ってみることにします。


    ↑レントゲン記念館。ここでは普通に講義も行われているようです。

    記念館の中にはレントゲンが実験で使用した、タンスほどの大きさもある高電圧発生装置や論文などが展示されていました。まさにここでX線が発見されたわけですね。記念館にはX線発見についてレントゲンが発表をした講義室も残されています。またロビーにはレントゲンのX線発見のエピソードに関するビデオがあり、日本語でも見ることができました。

    記念館を出るとそろそろ19時になろうとしていたので、まだ外は明るいですがそろそろ晩ご飯を食べることに。もともと今夜はユリウスシュピタールでワインを飲もうと決めていたので、悩むことなく向かいます。レントゲン記念館からは数百メートルしか離れていないので、あっという間に到着。しかしこちらは事務所のようで、レストランの入口はもっとトラム通り沿いにありました。


    ↑ユリウスシュピタールの入口。このボックスボイテルと呼ばれる独特の瓶の形状が、フランケンワインの特徴です。

    中庭ではすでにたくさんの人が楽しそうにしていたのですが、その中に一人で飛び込む勇気はさすがになかったので、静かな店内に座ることに。ヴュルツブルクの醸造所としては、1316年設立のビュルガーシュピタール(市民所有)、そして1576年設立のユリウスシュピタール(教会所有)の2つが特に有名で、どちらにするか悩んだのですが、ホテルからも近いユリウスシュピタールにしました。まずは2012年物のリースリング トロッケンをいただくことにします。ここは100ml単位でワインを選べるので、いろいろ試せるのがよかったです。


    ↑ドイツワインではおなじみのリースリングですが、フランケンのリースリングは少し違う感じがしました。


    ↑メインディッシュにはザウアーブラーテンをいただくことに。牛肉をマリネしたものを焼いて、ソースをかけた料理ですが、思ったよりも酸っぱさはなく、おいしかったです。しかしこれと付け合わせだけでもうお腹いっぱいに。

    ワインはその後、ユリウスという名の付いたハウスワインをいただくことに。1.9ユーロと安価でしたが、さっぱりとしておいしかったです。それから赤も飲んでみようと思い、ドミナ トロッケン 2012をいただくことに。


    ↑ドミナとはブドウの品種のようですね。ドイツで赤というと軽いイメージですが、これはそこそこしっかりした味で、肉にもよく合いました。


    ↑最後はリースラナー アウスレーゼ 2011。リースラナーとはリースリングとジルヴァーナーとの交配品種のようです。フランケンワインというと辛口白が有名ですが、これはデザートワインにぴったりの甘さがたまりません。さすがに8ユーロするだけのことはあります。

    結局料理をほとんど食べなかったので、お会計は30.3ユーロで済みました。ここはやはり名の知れたお店なので、店員さんの給仕のレベルも高くて満足です。まだ21時ぐらいだったので外はほのかに明るかったですが、ワイン4杯飲んで眠くなってきたので、まっすぐホテルへと帰ることにします。といってもホテルはすぐ裏手だったので、あっという間に到着。

    明日は引き続きヴュルツブルク市内を観光した後ニュルンベルクへと向かいますが、それはまた次回。