2014年7月12日

    南ドイツ・オーストリアの旅4日目(8/20) その2

    アザム教会を出てゼンドリンガー通りをさらに先に進むと、ミュンヘンの中心地であるマリエン広場へとたどり着きます。広場前には新市庁舎がそびえ立っており、多くの人でにぎわっていました。もう14時になろうとしていたので、まずはお昼ご飯を食べようと思い、新市庁舎地下にあるラーツケラーに入ってみることにします。


    ↑壮麗な新市庁舎。一部改装中だったのが残念です。

    ラーツケラーの中は思っていたよりずっと広くて、高級感がありました。とりあえずテーブルに座って店員さんを呼び、13.5ユーロの定食とビールを注文。ビールはバイエルン地方独自のヘレス(ピルスナーに近い)を頼んだのですが、出てきたのはおなじみのレーベンブロイで、ああそうか、レーベンブロイってミュンヘンのビールだったっけと再認識。


    ↑前菜は子牛のゼリー寄せにホースラディッシュソースがかかったものでした。さっぱりした味でおいしかった。あと左はスモークサーモンなど。


    ↑メインディッシュはローストビーフ。付け合わせにシュペッツレと砂糖漬けのトマト、アスパラガスが添えられていて、なかなか豪華な一皿でした。


    ↑アペリティフとデザートは選択制だったのでデザートを注文。焼きプラムにホワイトチョコアイスが添えられていました。

    ローストビーフまで食べてビール込みで13.5ユーロっていくらなんでも安すぎやしないかと思っていたのですが、やはり実際はビールは別料金で税金とか含めると20.7ユーロでした。しかし後から考えるとメインディッシュが一つ上のランクのものだったりしたので、なんだかよくわかりません・・・。まあでもおいしかったのでよしとします。


    ↑店内は落ち着いた素敵な雰囲気でした。

    ラーツケラーを出て、ほろ酔いのまますぐ近くにあるレジデンツ(バイエルン王家の宮殿)へ。チケットを買おうとするとまずは荷物を預けるように言われたので、預けてからチケットを買い、オーディオガイドを受け取ります。しかしオーディオガイドを全部聞いていると時間がいくらあっても足りないので、途中からは駆け足で見ていくことにしましたが、それでも全部見終わるのに2時間近くかかりました。


    ↑ルネサンス様式の丸天井が印象的なアンティクヴァリウム。


    ↑カイザー・ザール(皇帝の間)。まさに豪華絢爛。


    ↑扉ひとつとってみても高そうな石細工の装飾が施されていて、ため息がでます。


    ↑ラピスラズリの青が美しいテーブル。


    ↑レジデンツにはこのような居室が無数にありました。一部は第二次大戦で破壊されてしまったようですが、可能な限り復元されているようです。


    ↑こんな茶器でアフタヌーンティーとかしてみたいものですね。


    ↑こちらはReiche Zimmer(華やかな部屋)と呼ばれる、さらに金細工が華やかな部屋の数々。2枚目の写真はミニチュアのキャビネットと呼ばれる小部屋ですが、小さな肖像画が多数埋め込まれていました。

    レジデンツには博物館と宝物館があり、コンビチケットを購入していたので今度は宝物館の方へ。


    ↑宝石がまばゆい王冠。宝物館には他にもこのような装飾品が多数展示されていました。

    宝物館は展示品はそこそこありますが、そんなに広くはないのであっという間に見終わりました。時間がない場合は博物館だけの見学でも良いような気がします。レジデンツを出た後はすぐ隣にあるテアティーナー教会へ。


    ↑テアティーナー教会の外観。このように黄色い建物なのですが・・・。


    ↑内部はこの通り、白を基調とした清潔なイメージ。

    テアティーナー教会を出てフラウエン教会にも足を伸ばしてみましたが、ちょうどミサ中だったので写真は撮れませんでした。それから野外市場で有名なヴィクトアーリエンマルクトへ。


    ↑ヴィクトアーリエンマルクトにある聖霊教会。ここもミサ中でした。


    ↑ここにはビアガーデンもあり、大勢の人でにぎわっていました。


    ↑ヴィクトアーリエンマルクトの八百屋さん。アーティーチョークなど、日本ではほとんど見かけない野菜もたくさんありました。


    ↑マルクトの象徴、マイバウム。

    ヴィクトアーリエンマルクトには他にもジューススタンドやチーズ屋さんなど、たくさんのお店がありました。ただもう18時になろうとしていたので、店じまいを始めているところも多かったです。

    その後ミュンヘンを代表するビアホール、ホーフブロイハウスに行ってみることに。


    ↑ホーフブロイハウスは400年以上の歴史を持つ、醸造会社直営のビアホールです。


    ↑中はこの通り、バンドの生演奏もあり大勢の人でにぎわっていました。日本人がドイツ・ビールというキーワードで連想する、まさにそのままの世界がここにはあります。

    ホーフブロイハウスでも食事してみたかったのですが、大箱でツアー客も多そうだったので、あえて外すことにしました。私と同じように、店の中だけ見て帰る観光客も多かったです。


    ↑観光地でよく見かけるTシャツですが、ハートマークがプレッツェルになっているのがミュンヘンらしい。

    ここで再びマリエン広場に戻り、市庁舎の塔に上ってみることにします。しかし入口がよくわからなくて、見つけるのにずいぶん難儀してしまいました。


    ↑再びマリエン広場に戻ってきました。もう18時を回っていますがまだまだ明るい。左側のひときわ高い時計塔にこれから上ります。


    ↑塔は高さ85mもあるので、良い眺めでした。2枚目はさっきミサ中だったフラウエン教会。

    日が暮れるにつれて少し肌寒くなってきたので、一旦ホテルに戻って上着を羽織り、再び外出。近くにたまたまお茶屋さんがあったので店先から眺めてみましたが、やはりドイツは緑茶が人気なようで、緑茶のフレーバーティーがたくさん置いてありました。そして今日はゼンドリンガー通り沿いにある、アルテス・ハッカーハウスというビアホールで晩ご飯を食べることに。ここはハッカー・プショールという醸造会社の直営店で、いろんなビールを楽しめます。


    ↑ヘーフェヴァイス(ヴァイツェン)を飲みながら、シュヴァインスハクセをいただきます!シュヴァインスハクセとは豚の足をローストした、バイエルン地方の名物料理です。とにかく量が多い!


    ↑2杯目はケラービアというのを頼んでみたら、瓶で出てきました。これも濃くておいしかった。


    ↑3杯目はドゥンクレス ヴァイスビア。ドゥンクレスというと黒ビールを連想しますが、これは濃いヴァイツェンといった雰囲気でした。

    このお店は民族衣装を身につけた店員のお姉さんも素敵でしたが、よく見るとタトゥーが多いのがちょっと・・・。もっといろんなビールを飲んでみたかったのですが、さすがにふらふらになってしまうので、3杯でやめておきました。結局料理はシュヴァインスハクセだけでお腹いっぱいになってしまい、他にはなにも食べられませんでした。これで25.6ユーロだったので、値段的にはこんなもんかな、という感じです。

    そしてほろ酔いのままホテルに帰還。ミュンヘンはほんとビール天国で、もっと長く滞在したいところですが、明日にはもう出発しなければなりません。明日はドイツ博物館を見た後フランケンワインで有名なヴュルツブルクに向かうのですが、それはまた次回。