2014年8月

    南ドイツ・オーストリアの旅6日目(8/22) その1

    6時の目覚ましで目が覚めてから、しばらくネットをしつつごろごろ過ごした後シャワーを浴びることに。今回泊まった部屋はシャワールームと洗面所が分かれていたので、いつもはシャワー浴びながらひげを剃るのに、鏡のないシャワールームではそれができずに難儀しました。さらにドライヤーも借りられなかったので、半乾きの髪のまま朝食を食べるはめに。しかし朝食はハム類が充実していておいしかったです。


    ↑ホテルの朝食。ヨーグルトやブルーチーズなんかもおいしかったですが、パウンドケーキは死ぬほど甘かった。

    その後チェックアウトを済ませ、スーツケースを預かってもらって再び市内観光に出発。まずは世界遺産にも登録されているレジデンツへと向かいます。ここは18世紀にマリエンベルク要塞に代わり、司教領主の宮殿として建てられた場所です。



    ↑レジデンツの外観。そのでかさに圧倒されます。

    中に入り、まずは荷物をロッカーに預けます。残念ながら内部は写真撮影禁止だったので写真はありませんが、とにかく豪華な印象でした。一部の部屋はガイドツアー(追加料金なし)でしか入れなかったのですが、英語のツアーは11時からしかなく、どうしようかと思っているとイタリア人の団体客がたまたまツアーで回っていたので、ちゃっかり便乗させてもらうことに。途中で私が団体のメンバーじゃないのがばれましたが(当たり前です)、ガイドさんが黙認してくれたので、そのままついていくことにしました。解説も英語で聞けたので、ラッキー。
    ガイドツアーでは鏡の間という元VIPルームとして使われていた部屋も見たのですが、この部屋は全面鏡張りな上、鏡自体にも絵が描かれていて、まさに豪華絢爛です。ガイドツアー中には日本人団体客とも遭遇しましたが、どちらかというと退職後に夫婦で旅行しているような年齢層が多い印象でした。まあヴュルツブルク自体がどちらかというとマイナーで、落ち着いた観光地だからでしょうね。ガイドツアーが終わってから他の部屋も見学しましたが、特に緑の間という部屋がとても高級感があり素敵でした。壁はどうも銀色の下地の上に緑色を塗装してあるようで、光沢のある美しい緑色に仕上がっています。
    建物内の見学が終わり、今度は庭園へと向かいます。庭園は一旦建物を出て外から裏側に回り込んだところにありました。ここは入場無料なので、散歩中の地元の人もちらほらいました。


    ↑レジデンツの側面。この向かいにも規模は小さいですが庭園があります。


    ↑きれいな三角錐型に切りそろえられた木が印象的。


    ↑レジデンツの裏側。この右側に見事な庭園がありました。


    ↑庭園からレジデンツを見たところ。きれいな左右対称形で、手前には噴水やバラが咲き誇る花壇が広がっています。


    ↑庭園はのんびりした空気がただよっていて、一日ここでぼーっと過ごすのも良いなあと感じました。

    レジデンツを出て、市内をしばらくぶらぶらしてみることにします。


    ↑CityTrainと名が付いていますが、どうやら市内の観光名所を巡るバスのようです。


    ↑シーボルトの像。シーボルトは鎖国時代の日本に医師として赴任し、後年は西洋における日本学の発展に寄与した人物です。


    ↑台座部分には「日本探検家」という肩書きが記されています。


    ↑ノイバウ教会の塔。はるか向こうには昨日訪れたマリエンベルク要塞のブドウ畑が見えています。


    ↑ノイミュンスター教会の中庭。ここには12世紀頃の回廊の一部が残っています。


    ↑中庭に咲く可憐な花。名前は・・・わかりません。


    ↑街中で見かけた日本食レストラン。相撲寿司バーとは一体・・・。


    ↑昨日も訪れたマリエンカペレを別の角度から。


    ↑マリエンカペレ前にある、ソーセージスタンド「Bratwurststand Knüpfing」。行列ができるほどの人気店です。


    ↑早速購入。焼きたてのソーセージがジューシーでとにかくうまい!これで1.9ユーロは買う価値大ありです。行列ができるのもうなずけます。


    ↑マイン川沿いに残る、かつて船の積み荷の上げ下ろしをしていた古いクレーン。今はレストランとして使われています。川には遊覧船の姿も。

    それから、フランケンワインをおみやげに買おうと思い、レジデンツのすぐ横にある州立ワイン醸造所(Staatlicher Hofkeller)へ。先客がいたのでしばらくワインを眺めつつ待っていたのですが、途中で販売員さんに「日本の方ですか?」と日本語で話しかけられてびっくり。なんとこちらでは日本人の女性が働いてらっしゃるようです。おかげでワインのテイスティングも日本語で解説が聞けて、とてもよく理解できました。アウスレーゼの甘さも魅力でしたが、やはりフランケンワインは辛口の白が持ち味なようなので、2011年物のジルヴァーナー グローセス・ゲヴェックス(格上のランク)を22.9ユーロで購入。販売員さんとは他にもいろいろお話したのですが、もうここでは5年ほど働いているとのことです。ただワインを買う人は大体ユリウスシュピタールかビュルガーシュピタールで購入されるので、ここまで買いに来る日本人はよほどのワイン好き以外いないとのことでした。
    販売員さんにお礼を言って醸造所を出て、今度はユリウスシュピタールの販売所へ。ここでは同じく2011年物のヴァイサー・ブルグンダー(ピノ・ブラン)のアウスレーゼを購入。500mlで14ユーロと、アウスレーゼの中では安い物をチョイスしましたが、それでもなかなかのお値段です。

    販売所のすぐ隣が宿泊先のホテルだったので、フロントに預けていた荷物を受け取ってワインをしまい、中央駅へ。


    ↑中央駅前の電停。駅のすぐ向こう側にはブドウ畑が見えています。


    ↑駅前広場の噴水の周りには、このようにトラムのループ線が走っています。


    ↑中央駅の駅舎。なぜか時計盤に針がないのが気になりました。

    まだ発車時刻までは余裕があったので、駅構内の本屋で日本のアニメやマンガを扱った情報誌「Koneko」を購入。以前ドイツに来たときにもあったので、有名な雑誌のようです。


    ↑ホームに停車中のローカル列車。側面には西フランケン鉄道と書かれています。

    14:04発のICEでヴュルツブルクを出発。今回乗車時間が短いのであえて座席指定をしなかったのですが、車内は空いていたのでしなくて正解でした。進行方向向きの座席にも座れますしね。目的地のニュルンベルクまでは1時間弱でしたが、結局検札が来ないままニュルンベルク近郊へ。しかし駅手前でしばらく停車したせいで、10分ほど遅れての到着になりました。

    このあとニュルンベルク市内を観光し、名物のソーセージをいただくのですが、それはまた次回。