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    フランス・ワインの旅6日目(9/27) その2

    お昼を食べ、再びホテルを出発。すぐそばにあるワイン市場(Marché aux Vins)に行こうとしたのですが、ちょうどお昼休み中だったので、15分ほど近くのみやげ物屋で時間をつぶすことに。そして改めてワイン市場に向かいました。

    入り口で10ユーロ払い、ワイン市場の中へ。ここは10数種類のブルゴーニュワインが試飲できる施設で、気に入ったワインを購入することもできます。階段を下りてカーブに入ると、そこには薄暗くひんやりとした空間が広がっていました。



    ↑ワイン市場のコレクション。100年以上前のワインも並んでいました。もちろんここは厳重に施錠されています。



    ↑ワイン市場地下の様子。薄暗くてとても雰囲気があります。ところどころにテーブル代わりの樽が置いてあり、そこで自由に試飲ができるようになっています。

    とにかく試飲できるワインの種類が多いので、最初から飲みまくると後が大変なことになると思います。それに最初は白ワイン、途中から赤ワインが出てきて、後の方になるほどグレードが高くなっていくのでなおさらです。私も最初は一口だけ飲んで、あとはもったいないと思いつつも味だけみて吐き出す感じで試飲をしていきました。正直、最初の方のワインはあんまり大したことがないなと思ったのですが、地下を出てワインのグレードが上がったあたりから、やっとブルゴーニュらしいワインが出てきたように思います。


    ↑シャンボール・ミュジニーも試飲することができました。

    他にもジュヴレ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネ、ポマールなどがありましたが、今まで飲んであまりピンと来なかったジュヴレ・シャンベルタンは、やっぱりここでもピンと来なかったので、どうも自分には向いていないのかもしれません。

    最後の販売コーナーでは、試飲してみておいしかったアロース・コルトン2005のハーフボトルを9.9ユーロ(約1,100円)で購入。これは今晩いただくことにします。

    ワイン市場を出て、別のワインカーヴに行こうと思ったのですが、すぐ近くのはずなのになぜか入り口が見つかりません。仕方がないので少し足をのばしてマスタード工場の見学でもしようと思ったら、こちらも見学は午前中のみでした。おまけに途中で道に迷いそうになるし、もうさんざん・・・。結局他に行くあてもなかったので、ボーヌの街を城壁に沿ってぐるりと歩き、Bouchard Aîné & Fils(ブシャール・エネ・エ・フィス)というワインカーヴへ。ここはツアー形式での試飲のみで、次回は16時スタートとのことだったので、30分ほど近くをぶらぶらすることにします。



    ↑街外れにある聖ニコラ門と市庁舎。ヨーロッパの市庁舎は風格のある建物が多い印象があります。

    16時が近づいてきたので、再び先ほどのワインカーヴへ。入場料の9.5ユーロを払い、しばらく待っていると他の参加者もやってきました。総勢10人ほどでツアーがスタートし、まずは地下のカーヴへと案内されます。説明はフランス語と英語の両方でしてくれるのですが、最初私もフランス語組の方に入れられそうになり、あわてて英語組の方へ。ここでもまずは白ワインから試飲がスタートし、徐々に濃いワインへと進んでいきます。特にこのツアーは五感で味わうワインというのがコンセプトのようで、音や色、香り、手触りなどでワインを表現するというような事を説明しているようでした。料理とのマリアージュを紹介したパネルも展示されていたのですが、その中に白ワインと串カツの取り合わせもあり、思わずにやりとしてしまいます。

    カーヴを出て、さらに試飲が続きます。するとここで、エシェゾー Grand Cruが登場し、試飲させてもらえると言うことで一気にテンションが上がります!これ、買うと1本1万ぐらいするんだろうなあと思いながらおそるおそる飲みましたが、とてもエレガントでとげとげしさのない、おいしいワインでした。でもさすがに自分で買うには高すぎるかな・・・。

    結局おみやげにはサヴィニ・レ・ボーヌを18ユーロで買い、私と入れ違いでツアー旅行者が大量に中に入っていくのを見届けてからワインカーヴを後に。まだ17時頃でしたが、もう他に回るあてもなかったですし、ちょっと疲れも出てきたので、早々に戻ることにします。

    今夜の夕食はレストランで食べず、食材を買ってホテルの自室で食べようと思っていたので、まず近くのパン屋でパンを買っていくことに。パン1本は多いなあと思っていたら、ちょうど半分に切られたバタールが残っていたのでこれを買うことにしました。その後スーパーマーケットへ行ったのですが、スーパーはとにかく楽しくて、見ていて全然飽きません。これまで見たスーパーの中では小規模とはいえ、ほどほどに広く、食料品以外の本や文房具類も充実している印象でした。いろいろ悩んだ末に、今夜食べる用のチーズとスモークサーモン、生ハム、明日の朝ご飯用のサンドイッチ、あとおみやげ用にチーズとマスタード、ワイン、そして食べるために必要なフォークなどを購入。あと普通のハムも買おうと思ったのですが、ショーケースの向こう側に並んでいるので、最初どうやって買うのかわからなくて困ってしまいました。しかしどうやらショーケースの中にいる店員さんにどれを何グラム買うか伝えれば切り分けてくれるようだったので、意を決して買いたいハムを指さし、”Cent gram, s’il vous plaît!”と言うと、100g分のソーセージを切りかけ、バーコードの付いたシールを貼って渡してくれたので、どうやらこれをそのままレジに持って行けば良いようです。

    そしてレジに行くと結構人が並んでいたので、セルフレジを使うことに。最初に言語を選ぶようになっていたので、迷わず英語を選んだのですが、いつの間にかフランス語に戻っているという、何のために選ばせたんだ・・・というようなシステムに思わず苦笑。そして買い物袋は別料金のようだったので、どうやって手に入れるんだろうと悩んでいると、そばの店員さんがやってきて、こうやってバーコードをスキャンするのよ、と見せてくれました。いや、それは知ってるよ!悩んでるのは別のことなんだー!・・・と内心思いながらもうまく伝える術がなく、仕方がないのでそのままスキャンしていきます。いっぱい買い物したので金額が60ユーロを超えたのですが、幸いクレジットカードが使えるようだったので、ありがたく使わせてもらうことにしました。そして自分のカバンに商品をパンパンに詰め込んで、スーパーを後に。

    ちなみに前回イタリアを旅行したときの経験から今回もおみやげ用にチーズをいっぱい買ったのですが、真空パックされたチーズだったら多少常温に置いても大丈夫だったので、おみやげにはおすすめです。今回はミモレットとゴーダ、エダム、カンタルチーズなんかを買いましたが、ちょっと良いミモレットはともかく、他のチーズは290gで2.37ユーロ(約270円)と、日本で買う値段と比べると半値以下で買えたのでかなりお得感がありました。

    重いカバンをかかえ、ホテルに戻ると19時近くになっていました。というわけで部屋飲み(?)開始!


    ↑左上から時計回りに、バタール1/2本、生ハム、スモークサーモン、ハム、シェーブル(山羊のチーズ)

    改めて見たら自分でも思うのですが、ちょっと量を買いすぎてしまったようで、半分ぐらい食べたところでもうお腹いっぱいになってしまいました。一つ一つはおいしいのですが、脂っこいものばかりなのもちょっときつくて、サラダでも買えば良かった・・・と後悔しました。あとシェーブルチーズを初めて食べたのですが、クセが強くてちょっと私には合いませんでした。とはいうものの、量り売りのハムはとてもおいしく、なによりワインが最高でした。


    ↑昼間ワイン市場で買ったアロース・コルトン 2005のハーフボトル。これはほんとにうまかった・・・。

    パンはなんとか食べきりましたが、その他の食材は残ってしまい、仕方なく冷蔵庫へ。そして日中寒かったせいかのどが痛くて、どうやら風邪をひいてしまったようです。でもお酒飲んでるので今すぐ薬を飲むのも良くないと思い、まだ20時台でしたがベッドへダイブ。

    翌日はボーヌを出てパリに向かいますが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅6日目(9/27) その1

    目覚ましの鳴る7時より少し早く目が覚めたので、ごそごそと起きだしシャワーを浴びます。8時半頃に外に出ると、予想はしていましたが雨がぱらつくあいにくの空模様。そしてとにかく寒い!とりあえずホテルすぐそばのカフェ兼バーのようなお店に入り、クロワッサンとカフェオレを頼みます。ここのクロワッサンは熱々でさくさく、しかも結構食べ応えのあるサイズでとてもおいしく感じましたし、カフェオレもエスプレッソ風の濃いコーヒーで目覚めの一杯としては最高でした。そんな素敵な朝食を取りながら、今日一日の計画を練ります。

    まずはボーヌ中心部で一番の観光名所、オテル・デューへ。朝一で見たときはツアー客でごった返していたのですが、この頃には多少落ち着いていました。

    ここは15世紀に貧しい者のために建てられた病院で、病院自体が所有するぶどう畑からできるワインの販売によって収入を得る代わりに、無料で医療を受けることができるようになっていました。現在では病院としての機能はなくなり、所有するぶどう畑の面積も減ってしまいましたが、今でもオスピス・ド・ボーヌのワインオークションは世界的に有名です。ここには日本語のパンフレットもあり、とても助かりました。


    ↑屋根が美しいオテル・デュー。この屋根はブルゴーニュ地方独特のものです。


    ↑建物に入ってすぐのところにある、貧しき者の広間。両側に病人のためのベッドが並び、一番奥にはチャペルがあります。中央の通路にはテーブルが置かれ、ここで食事をしたようです。


    ↑ベッドはこんな感じ。大部屋ですが、なかなか豪華なベッドです。


    ↑チャペル側から撮ったもの。天井が高く開放感があります。40年前まで実際にここが使われていたのにも驚きです。


    ↑一番奥にあるチャペル。ここが宗教と医療の共存する空間だったことがよくわかる施設です。


    ↑聖ユーグの部屋。ここは身分の高い者たちの病室だったようで、壁と天井の絵が見事です。


    ↑瀕死の病人を看護していた「聖ニコラの部屋」は、現在展示室になっていました。これは有名なオスピス・ド・ボーヌのワインです。毎年11月第3日曜日を含む3日間は「栄光の3日間」と呼ばれ、ブルゴーニュを代表するお祭りとなっているのですが、そのなかでもオスピス・ド・ボーヌのオークションは、注目のイベントとなっています。


    ↑かつてのオテル・デューの写真。左側に写っている井戸は現在もそのまま残っています。


    ↑ここは厨房です。右端についた自動人形がユーモラス。


    ↑白鳥の首の形をした蛇口がおもしろいような不気味なような・・・。


    ↑中庭の井戸。先ほどの古い写真にも写っていたものです。


    ↑中庭をぐるりと取り囲む回廊。2層構造になっていて、雨の日は上を通って移動していたようです。



    ↑配膳室と薬局。かつては薬が流通しておらず、ここで薬の製造をしていたようです。


    ↑改めて中庭。外の通りに面した左側の建物の屋根が質素なのは、ここに金目の物があるとみて狙われるのを避けるためだったそうです。

    一通り見学を終え、特におみやげ等は買わずに外へ。すぐ近くのノートルダム教会へと向かいます。


    ↑なにやら工事中なのが残念でしたが、立派な外観です。


    ↑街の規模からすればかなり豪華な造りだと思います。


    ↑祭壇付近。ステンドグラスが目を引きます。


    ↑これは側面部にあるステンドグラスですが、やはりこの街の規模にしては豪奢な感じがします。


    ↑そしてオルガン。残念ながら音は聞けませんでしたが、これも立派なものです。

    それからすぐ近くのワイン博物館へ。しかし間違えて裏口から入ってしまったようで、まずは屋外に展示してあったぶどうを搾る器具を見ることにします。



    ↑ぶどうを搾る搾汁機。昔使われていたもののようです。

    その後ワイン博物館の中に入り、展示物を見ていきます。ここも各部屋ごとに日本の解説パネルが用意されていたので、助かりました。ぶどう栽培や収穫に用いる器具などの展示が多かったのですが、特に興味深かったのはワイン用の樽作りを紹介したビデオ。結構昔に作られたもののようで、親方と弟子の仕事の様子が少しコメディータッチなドキュメンタリーになっていて、つい見入ってしまいました。他にも昔の瓶やワイングラスも、少しいびつなところが味があって興味深かったです。


    ↑昔のワインラベル。100年ほど前のものもありました。

    ワイン博物館を出るともう13時になっていました。お腹が空いてきたので、近くのパン屋でカレー味のサンドイッチとメレンゲのお菓子を買って一旦ホテルに戻ります。が、途中で道に迷ってしまい、気づいたらさっきまでいたパン屋さんの前へ(笑)。まるでマンガのような道の迷い方をしましたが、なんとかホテルに帰り着き少し遅いお昼にします。


    ↑泊まったホテルの部屋。一番奥まった部屋で入り口から遠いことを除けば、快適でした。


    ↑お昼に食べたサンドイッチ。とにかくでかい!カレー粉っぽい味のソースが塗ってあってなかなかおいしかったです。


    ↑一緒に買ったチョコチップメレンゲ。こちらも1ユーロで買った割にでかい!確か長さ20cm近くあったように思います。こんなのとても一度では食べきれない・・・。

    この後はワインの試飲に回るのですが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅5日目(9/26) その2

    ブロションを過ぎ、いよいよジュヴレ・シャンベルタンへと入っていきます。ここでは観光案内所があったので立ち寄り、地図をもらうことに。この地図には畑ごとの区分けが詳しく書かれていて、重宝しました。


    ↑ジュヴレ・シャンベルタンの入り口。ここまでの村に比べてぶどう畑の面積はかなり広いように思いました。


    ↑マジ・シャンベルタンの畑。同じAOCの中でも、特級(グラン・クリュ)や一級(プルミエ・クリュ)などの優良な畑はこのように名前が付けられ区別されます。


    ↑はるか彼方まで続くジュヴレ・シャンベルタンのぶどう畑。


    ↑シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ。ここも有名な特級畑です。

    シャンベルタンで畑や収穫風景を撮りつつうろうろしていると、収穫作業をしていた東洋風の男性から不意に日本語で「こんにちは」とあいさつされました。最初いきなりのことで何が何だかわからずにわたわたしていると、ここがラトリシエール・シャンベルタンの畑だと教えてくださいました。まさかここで日本人に出会うとは思わなかったのでびっくりしましたが、どうやらこのあたりに住んでらっしゃる方のようです。ほんとはもっといろいろお話したかったのですが、収穫作業で忙しそうにされていたので、そのまま失礼することにしました。


    ↑ぶどうを運ぶトラック。ここで日本人の男性にお会いしました。


    ↑男性が教えてくれたとおり、この区画がラトリシエール・シャンベルタンでした。

    グラン・クリュの間を抜け、この先はこれまた有名な産地であるモレ・サン・ドゥニです。


    ↑モレ・サン・ドゥニ。ここもグラン・クリュの宝庫です。


    ↑モレ・サン・ドゥニの北端にあるグラン・クリュ、クロ・ド・ラ・ロッシュ。もうこのあたりのワインになってくると軽く1本1万円を超すレベルになってくるので、飲む機会がないのが悲しい・・・。


    ↑モレ・サン・ドゥニの中心部。他の村もそうですが、ここもぶどう畑を走っているといきなりこのように村の中心部に突入し、あっという間にまたぶどう畑に戻る、というような風景の繰り返しでした。

    そしてモレ・サン・ドゥニの市街地を通り抜け、その先はシャンボール・ミュジニーです。


    ↑シャンボール・ミュジニー。ここは力強いジュヴレ・シャンベルタンに比べてエレガントなワインを産することで有名な産地です。


    ↑シャンボール・ミュジニー中心部の路地裏に置かれていた、除梗後のぶどうの茎。取り切れなかったぶどうの果実が少しだけ残っています。


    ↑シャンボール・ミュジニーのぶどう畑。はるか丘の方まで続いています。

    シャンボール・ミュジニーを過ぎ、この先はヴージョです。ここにはシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョという、現在はワイン作りに関する博物館になっている建物があるので、そこに行ってみることに。


    ↑シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョの建物。お城のようで素敵な外観です。

    しかしシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョに近づいていくと、なにやら路駐がすごくて、人もたくさん歩いています。一体何事だと思いながら中に入ったのですが、どうやらなにか催し物をしているらしく、ワインに関する講演会や、ワイン関連の書籍の販売などが行われていました。普段は入場料がいるのですが今日はどうやらフリー入場のようです。


    ↑内部には意外と質素で無骨な建物がありました。この中にはワイン製造に使われる器具類が展示されています。


    ↑これはその催しにあわせて展示されていたもので、ワインを表現するのによく「~の香り」と言いますが、じゃあその「~の香り」って実際にはどんな香りなのか、というのを体感できるようになっていました。これはフルーツ・コンフィ(果物の砂糖漬け)の香りです。他には革の香りやバニラの香り、みたいなものも。


    ↑そしてびっくりしたのがこれ。ワイン関連の本の即売会場で積まれていたのは、まぎれもなく「神の雫」と「ソムリエ」でした。ワインの本場フランスでも評価されているんですねー。来場者が興味深そうに中を眺めていたのが印象的でした。

    とにかく人が多くてあまりゆっくりもしていられなかったので、これぐらいにして外に出ます。もう時刻も15:30を回っていたので、先を急がなくてはなりません。ここからはレンタサイクル屋の店主オススメのルートである、丘寄りの道を通っていくことにします。


    ↑丘の上から撮ったシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ。ほんとにぶどう畑のど真ん中にぽつんとたたずむイメージでした。

    この丘寄りの道はまさに農道といった感じで、車もほとんど通りません。そしてこの先はいよいよあのロマネ・コンティのある、ヴォーヌ・ロマネ!


    ↑ヴォーヌ・ロマネの特級畑の一つ、グラン・エシェゾー。ここはあのロマネ・コンティを所有するDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社)も畑を持っており、そのワインはロマネ・コンティほどではないにせよ、1本10万円台で取引されています。


    ↑ヴォーヌ・ロマネ中心部。小さいですが綺麗な街並みでした。

    ここにはぶどう畑の地図があったので、ロマネ・コンティを探します。どうやらここからすぐ西に行ったところにあるようなので、そちらに向かうことに。するとどうやらそれらしいところを見つけたのですが、特に目立つような看板も何もなく、畑の広さも他と比べてかなり狭い(わずか1.81ha)ので、言われないと通り過ぎてしまいそうでした。


    ↑これがロマネ・コンティの畑です!・・・といっても他のぶどう畑と特に違うようには見えませんでした。まあそりゃそうですよね。


    ↑ロマネ・コンティの唯一の目印がこの十字架です。しかしここにもはっきりロマネ・コンティと書かれているわけではないので、やはり言われないとわからないと思います。



    ↑ロマネ・コンティのすぐ近くにあるグラン・クリュ、リシュブールとロマネ・サン・ヴィヴァンです。ここにもDRCは畑を持っており、品質の高いワインを生産しています。


    ↑このあたりも場所によっては起伏の激しい土地柄でした。

    ヴォーヌ・ロマネからニュイ・サン・ジョルジュに向かって自転車を走らせていると、向こうから人を乗せたトラクターがやってくるではありませんか。道幅が狭いのでどうしようかと思っていたらトラクターは停車し、私を通してくれました。乗っていたおじさんに”Merci, Monsieur!”と声をかけ、先を急ぎます。

    そしてようやくニュイ・サン・ジョルジュに到着。ここはオート・コート・ド・ニュイの中心地だけあって、ここまでの村に比べるとやや市街地化されている印象です。


    ↑ニュイ・サン・ジョルジュ中心部。ぶどうのモニュメントがつるされています。

    しかしちょうどヴァンダンジュの真っ最中なせいか、街の中は静まりかえっていました。この地方の村や町にはたいがいデギュスタシオン(試飲)をしてワインを買えるドメーヌ(ぶどう畑を持ち、自ら醸造、瓶詰めする生産者)があるので、そこも立ち寄ってはみたものの、ヴァンダンジュで忙しいから、と断られてしまいました。まあ一年で一番忙しい時期ですから、仕方ないですよね・・・。他の季節に行かれる方は、ぜひ各地で試飲をしてみられると良いと思います。


    ↑ニュイ・サン・ジョルジュの姉妹都市が看板に記されていたのですが、一宮の名前が!どうやら旧・山梨県一宮町と姉妹都市だったようなのですが、現在一宮町は合併して笛吹市となっているようです。


    ↑ニュイ・サン・ジョルジュ郊外では、採れたてのぶどうをまさに除梗しているところでした。テントの左側に突き出た銀色のコンテナにぶどうが入っており、これががたがたと揺さぶられて果実だけが下に落とされていきます。

    ここから先はしばらくめぼしいぶどう畑がないので、どこを走ろうかと考えながら、とりあえずSNCFの線路際を走っていくことに。プルモー・プリセ、コンブランシアン、コルゴロワンと、あまりコート・ド・ニュイ地区の中でも有名ではない産地を通過していきます。この3村は単独のAOCを持たないので、このあたりのワインはAOCコート・ド・ニュイ・ヴィラージュとして流通しているようですね。ただ線路際を走っていると、ぶどう畑でないところも目に付きました。


    ↑SNCFの線路。架線を見ると結構高速運転に対応した造りになっているようです。


    ↑コルゴロワン駅。あまり停車する列車は多くなさそうで、閑散としていました。

    そしてここでコート・ド・ニュイ地区は終わり、ここからはコート・ド・ボーヌ地区に入ります。

    コルゴロワンを出てしばらくすると、まずラドワ・セリニーに入ります。そしてここでアロース・コルトンとショレ・レ・ボーヌとの分岐点が現れました。


    ↑右に行くとアロース・コルトン、左に行くとショレ・レ・ボーヌで、どちらもここから2kmの道のりでした。

    どちらの行こうかとしばし考えた末、まずは右のアロース・コルトンに行ってみることに。アロース・コルトンは昨夜レストランで飲んでおいしかった赤ワインの産地なのでやはり気になります。途中N74号線(ボーヌ道路)を渡るとき、車の往来が多い上に信号が無いので難儀しましたが、それを越えるとすぐ先がアロース・コルトンでした。ここには赤のコルトンと、白のコルトン・シャルルマーニュという2つのグラン・クリュがあり、有名な産地です。


    ↑アロース・コルトンに到着!もう17時を回っていたので、ちょっと日が傾いてきました。

    さらにここから2km先にペルナン・ヴェルジュレスがあるので、そちらにも行ってみることに。コルトンほどの知名度はありませんが、ここも比較的リーズナブルで良質なワインを作っているところです。しかしコルトン自体が丘になっており、さらにペルナン・ヴェルジュレスにかけて斜面になっているので、さすがにそろそろ疲れが出てきた体には、坂を上るのがちょっときつかったです。


    ↑コルトン・シャルルマーニュにあるBonneau du Martray(ボノー・デュ・マルトレイ)の畑。一見してわかるように、すごい傾斜地にぶどうが植えられています。


    ↑石標?とでも言うんでしょうか。ここがコルトン・シャルルマーニュで、右がアロース・コルトン、左がペルナン・ヴェルジュレスという位置関係がよくわかります。


    ↑やっとペルナン・ヴェルジュレスに到着!疲れた・・・。小さくてかわいらしい村でした。


    ↑ペルナン・ヴェルジュレスの丘の上でもまさにぶどうの収穫中でした。

    ここから丘を回り込むように南西にあるサヴィニ・レ・ボーヌへと向かいます。このあたりは丘が続いていて、とても見晴らしがよくて美しい景色でした。


    ↑これだけの傾斜地ならきっと水はけも良くて良質なワインができるような気がします。


    ↑サヴィニ・レ・ボーヌに到着。ここも土地の感じはペルナン・ヴェルジュレスと似ています。

    サヴィニ・レ・ボーヌではちょうどヴァンダンジュが終わって、作業していた人をたくさん乗せたトラックが帰ってくるのにすれ違ったのですが、そのときトラックに乗った少年に不意に”Bonjour!”と声をかけられました。私も思わず”Bonjour!”と返したのですが、まだここには知らない人同士でもあいさつをする文化が残っているのかなーと思ってちょっとうれしくなりました。


    ↑中心部にあるシャトー・ドゥ・サヴィニ・レ・ボーヌ。由来などはわかりませんが、歴史のありそうな建物でした。

    丘登りでもうふらふらになっていましたが、最後の力を振り絞って、ショレ・レ・ボーヌへと向かいます。帰りもN74号線が全然渡れなくて苦労しましたが、ここさえ渡ればあとは下り坂で一気に先へ。


    ↑サヴィニ・レ・ボーヌからショレ・レ・ボーヌに向かう途中の風景。自転車に乗りながら撮ったので短いです。


    ↑ショレ・レ・ボーヌ。ここは普通の平地で、それほど特筆すべきことはありませんでした。

    ショレ・レ・ボーヌは中心部がどこなのかさっぱりわからなかったのですが、あちこちに除梗作業をしているドメーヌがありました。ただもう18時を回っていて、自転車を返す時間が近づいていたので、早々に後にすることに。高速道路の高架をくぐり、ようやくディジョンから50kmほどの道のりを帰ってこられた!・・・と思ったのもつかの間、最後の最後でちょっと道に迷ってしまいました。それでもなんとか線路を発見し、無事にボーヌ駅に到着。

    そして自転車を返しに行くと、店主にどんな所を回ったのかを聞かれました。そこで間違えてディジョンまで行っちゃったことや、ヴァンダンジュを見られたことなどを話し、最後にこの自転車がとても良かったと伝えると、親指を立ててくれました。

    一旦ホテルに戻り、今夜はレストランを探す気力がなかったので、すぐそばのDame Tartineというレストランで食べる事に。23ユーロの定食があったので、それをチョイスしました。


    ↑まずは前菜のエスカルゴ。ブルゴーニュと言えばエスカルゴは外せません。味は薄めでしたが、やはりパンが良く進みます。ワインはメルキュレの赤を頂きましたが、ちょっと軽い感じでした。


    ↑メインディッシュはこれまたブルゴーニュ名物のCoq au vin(鶏の赤ワイン煮)。ほんとにブルゴーニュ風と付けばたいがい赤ワイン煮のような気がしますが、味は確かにおいしかったです。ワインはオート・コート・ド・ボーヌを頂きました。


    ↑デザートのフロマージュ・ブラン。自分でグラニュー糖をかけながら食べるようになっていましたが、とてもおいしかった。

    レストランのレベルとしてはまあまあ、という感じでしたが、ワイン2杯飲んで33.4ユーロ(約3,900円)だったので、高くもなく、安くもなく・・・でした。でもとにかく疲れていたので、まだ20時過ぎぐらいでしたがすぐホテルに戻り、早々に就寝。

    翌日はボーヌの中心部を観光してワインを試飲するのですが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅5日目(9/26) その1

    7時頃起床し、たまってきた洗濯物を片付けたりしていると、いつの間にか8時半になっていました。今日と明日は一日フリーなので、どちらかの日にブルゴーニュのぶどう畑をサイクリングしたいなあと思い、ネットで天気をチェック。するとどうやら明日は天気が良くなさそうなので、今日サイクリングすることにしました。

    まずは自転車を借りられるところを聞くために観光案内所へ。ついでにブルゴーニュのぶどう畑の地図を買い、教えてもらったレンタサイクル屋に向かいます。しかしどうやら10時オープンのようだったので、とりあえず朝食を食べられるところを探しがてら駅前へ。けれどもこのあたりにはカフェが全然無く、駅の目の前にあったホテルのカフェも、入ってはみたものの店員さんの姿が全然見あたらないので、あきらめて外に出ました。仕方がないので、すぐ近くのパン屋さんでパン・オ・ショコラを0.85ユーロで買い、駅構内で食べることに。パン屋の店員さんは割と愛想が良くて、助かりました。ほんとは駅構内にある自販機でカフェラテを買いたかったのですが、どうやら故障中のようで、仕方なくパンだけもぐもぐ。本場のパン・オ・ショコラはさくさくで間違いなくおいしかったです。


    ↑ボーヌ駅構内にあった証明写真機。フランスでもこんなのあるんだ!とちょっと感動しました。


    ↑コーヒーの自動販売機。故障中でしたが、動いていればちゃんとしたエスプレッソを楽しめます。砂糖もガムシロップでなくグラニュー糖が入って出てくるので、かなり本格的な味。日本にもこんな自販機が欲しいな。


    ↑パン屋で買ったパン・オ・ショコラ。クロワッサン生地の中にチョコが入ったパンです。この時食べておいしかったので、帰国後も良くパン屋さんで買うようになりました。

    そうこうしているうちに10時になったので、再びレンタサイクル屋さんへ。お店に着くと先客がいたので、10分少々待つことに。それから店主に自転車を借りたいとを伝えると、まずはどこへ行くのかと聞かれます。そこで列車でディジョンまで行き、そこから戻ってくるつもりだと伝えると、ディジョンは自転車で走るのには向いてないから、途中のニュイ・サン・ジョルジュまで列車で行って、そこから戻ってくるのがおすすめだとのこと。そしてサイクリングルートを記した地図のコピーを受け取り、自転車を借りてお店を後にします。ここの自転車はフランスGITANE社製の結構新しい自転車で、携帯用の空気入れとタイヤチューブもちゃんとついていました。

    ボルドーで借りたボロ自転車に比べればはるかに軽快な走りの自転車にうきうきしつつ、まずは一旦ホテルに戻ります。そこでタオルと水をカバンに入れ、再び外へ。上着を着るかどうしようかさんざん悩んだのですが、途中で暑くなって脱いだら荷物になるので、着ないことにしました。でも外に出ると少し寒くて、やっぱり着たほうが良かったかなとちょっと後悔。

    そして再び自転車に乗り、ボーヌ駅へ。切符を買うために一旦駅の入り口に自転車を止めると、地元に人に、ここに止めると盗られたりして危険だからあっちの駐輪場に止めた方が言いよと言われたのですが、切符を買うだけです、と説明したら、わかってもらえたようで一安心。券売機でニュイ・サン・ジョルジュまでの切符を3.3ユーロで買い、自転車のままホームに入ります。しかし列車が来る直前に、そういえば切符は駅の検札機に通さないといけなかったんだと思い出し、あわてて検札機の所へ。しかし切符を差し込んでもなかなか刻印してくれないのでちょっと焦りました。どうやら切符の入れ方にちょっとコツがいるようですね。幸い列車が到着すると同時に刻印ができ、あわててホームに向かいます。しかし今度は自転車が乗せられる車両がわからず、ちょっとわたわた。しかし私と同じく自転車を連れている人がいて、なんとかそこから列車に乗ることができました。


    ↑これが借りたGITANE社製の自転車。とても乗りやすかったです。その分料金も半日借りて18ユーロほどしましたが。


    ↑フランス国鉄のTER(地域圏急行列車)。結構新しい車両が使われていました。


    ↑列車内の自転車置き場。壁に車輪を立てかけて置くようになっています。こういう設備があるのが、日本の自転車乗りからするとうらやましいですね。


    ↑このデッキでは携帯電話が使えるということを表したマークだと思います。日本でありがちなゆるキャラっぽいデザインで、なんだか親近感がわきました。

    無事列車にも乗れ、ほっと一安心。しばらくして車掌さんが検札にやってきたので、先ほど悪戦苦闘して刻印を入れた切符を見せます。すると「この列車はニュイ・サン・ジョルジュには止まらないよ」と言うではありませんか。ええーっ!この列車、急行だったの!?と思わず天を仰いでしまいました。しかし不正乗車だと思われて罰金を取られるのはもっと嫌ですし、とにかく間違えて乗ったんだということをアピールすると(まあReally?とか言ってただけですが…)、次の停車駅であるディジョンで一旦降りて、そこから折り返してくるかと聞かれました。しかし折り返しの列車がいつなのかもわからないですし、もうこの際ディジョンで降りて行動した方が良さそうだったので、ディジョンまで行って降りますと伝えると、その場でニュイ・サン・ジョルジュからディジョンまでの切符を売ってくれました。乗り越し精算ではなかったので、最初から通しで買うよりは少し高かったですが、文句も言ってられないですし、とにかく車掌さんにはありがとうとお礼を言いました。

    そんなわけでニュイ・サン・ジョルジュを通り越し、ディジョン駅に到着。ホームにはエレベータが見あたらず、自転車を持って階段を上り下りするのにちょっと苦労しました。まあ当初はディジョンで降りて行動する予定でしたし、せっかくなのでまずはディジョン市内を観光することにします。


    ↑ここまで乗ってきたTER。なかなか無骨なデザインです。

    駅を出て、まずは1kmほど離れた街の中心部を目指します。自転車とはいえ、車も歩行者もそれなりに多いので、少し気を遣いながら走行。ここディジョンはかつてフランスをしのぐほどの大国であったブルゴーニュ公国の首都として栄えた街で、そのシンボルとも言えるのが、ブルゴーニュ大公宮殿です。



    ↑ブルゴーニュ大公宮殿は多くの観光客でにぎわっていました。ここには現在市庁舎が置かれています。




    ↑宮殿すぐそばにあるノートルダム教会。13世紀後半のゴシック様式の教会で、重厚な雰囲気でした。


    ↑ノートルダム教会の外観。雨どい部分に何体ものガーゴイルの彫刻が突き出るように付いていて、趣味が良いのか悪いのかよくわからない感じ。

    それから少し駅の方に戻り、サン・ベニーニュ大聖堂にも行ってみましたが、ちょうど日曜ミサの真っ最中でした。ミサが終わるまでお昼でも食べて時間をつぶそうと思い、悩んだ末にケバブ屋に入ることに。ケバブ屋は大体どこの街にも1軒はあるものですが、安いし味のハズレがないので重宝します。ここのケバブサンドも4ユーロですごいボリュームでした。

    そのあと大聖堂に戻ると、ちょうどミサが終わったところだったので、中に入り写真を撮ります。ここはオルガンも有名なようで、オルガン修復の事が書かれたパネルが展示されていました。



    ↑大聖堂の外観と正面。ノートルダム教会よりすっきりとした印象を受けます。


    ↑大聖堂のオルガン。ミサの時にすこしだけ演奏を聴きましたが、すばらしい音色でした。


    ↑祭壇付近の様子。天井がとにかく高い。

    大聖堂を出ると時刻は13時になろうとしていたので、そろそろボーヌに向けて出発することにします。中心部の道がちょっとややこしかったのですが、印刷していったGoogleマップを頼りに道を進んでいくと、それっぽいバス通りにたどり着きました。バス停の経路を見ると、多分これで合ってそうな感じだったので、そのまま進んでいきます。


    ↑これから走るコート・ド・ニュイ地区の地図。以降の文章はこの地図を見ながら読むと位置関係がわかりやすいと思います。


    ↑郊外へ向かうバス通り。だんだん家が少なくなってきます。

    途中逆向きに走るロードバイク集団と何度もすれ違ったのですが、なにかイベントでもあったのでしょうか。私だけ逆方向に走ってるような感じだったので、若干不安になりながらも自転車をこいでいきます。すると徐々に家が少なくなり、ぶどう畑が見えてくるではありませんか!そしてブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区最北の地、マルサネ・ラ・コートに入ります。ここはAOCマルサネとして赤・白両方のワインを生産する地区です。


    ↑マルサネ・ラ・コートの入り口。このコート・ドール地区のぶどう畑を縦断する道は「グラン・クリュ道路」と名付けられているようです。



    ↑マルサネでは赤・白ワイン両方の品種が栽培されていました。


    ↑シャトー・ド・マルサネ。マルサネの中では一番目立っている感じでした。

    マルサネ・ラ・コートからさらに南下し、クシェに入ります。ここのワインもAOCマルサネとして生産されているようです。


    ↑このあたりは起伏の多い土地で、自転車で走ると結構きついところもありました。


    ↑クシェのぶどう畑。やっと少し晴れてきました。

    クシェを通り過ぎ、いよいよフィクサンに入ります。私はこのフィクサンのワインが結構好きなので、ついに来たかーとうれしくなりました。


    ↑フィクサンの入り口。ここはブルゴーニュワインの中でも比較的リーズナブルでおいしいワインが多いので、個人的に好きな産地。ちなみにフランス語読みだとフィサンになるようです。


    ↑フィクサンではヴァンダンジュ(ぶどうの収穫)が始まっていました。まさか収穫をこの目で見られるとは思ってなかったのでちょっと興奮。

    フィクサンを過ぎ、ブロションへ。ここはあの有名なジュヴレ・シャンベルタンの北隣にあり、一部のワインはAOCジュヴレ・シャンベルタンとして出荷されているようです。


    ↑標識の下に「Vendanges(ヴァンダンジュ)」という看板が臨時で取り付けられています。ぶどう収穫中につき注意、という感じでしょうか。


    ↑そしてここでもぶどう収穫中でした。すべて手作業でぶどうが摘まれていきます。


    ↑摘んだぶどうを運ぶトレーラー。


    ↑背中に大きなかごを持ったこの人が、ぶどうを摘んでいる人たちのところを周り、各人の収穫したぶどうを集めていきます。そして最後にトレーラーに上り、背中のかごをこのように傾けてぶどうを入れていくのです。すべてが手作業で丁寧な仕事でした。

    ヴァンダンジュは一斉に行われるため、とにかく人手がたくさんいります。というわけで遠方から親戚や体験ツアーの参加者などが多数やってきている感じでした。そのため村の入り口付近には多数の車が路駐していて、非日常な雰囲気です。

    そしていよいよこれからジュヴレ・シャンベルタンに入っていくわけですが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅4日目(9/25) その2

    定刻の14:40より少し早く、パリ・モンパルナス駅に到着。ヨーロッパの列車は遅れるのが当たり前だと思っていたので、むしろ早く着いたことにびっくりしてしまいました。SNCFやるなぁ・・・。


    ↑パリ・モンパルナス駅。向かいのダブルデッカー車もかっこいいですね。


    ↑停車中のTGV。よく見ると先頭車両の形状が違います。

    パリに着いたといっても今日は乗り換えのために来ただけなので、ここからさらにTGVに乗り継ぎです。しかしパリは行き先別に駅が市内に分散していて、これから乗る列車はパリ・リヨン駅発だったので、そこまで移動しなければなりません。しかしSNCFのローカル線で駅間を簡単に移動できるわけではなく、地下鉄も乗り換えなしで結ばれているわけではないので、非常に面倒です。ただ91系統のバスに乗れば直接パリ・リヨン駅に行けることをあらかじめ調べていたので、駅を出てまずはバス停を探すことに。駅前はたくさんの人でごった返していて、一気に都会に放り出された気分です。スリが怖いので360度警戒心バリバリで歩きますが、最初駅を出て右側にあるバス停に行くと、そこは逆方向に向かうバス停でした。仕方なく再び駅に戻り左側のバスターミナルらしきところに行くと、ようやくそこに目当てのバス停を発見。しかしバス停にはなにか張り紙があり、辞書を片手に読んでみると、どうやらパレードで91系統は運行中断中のようです。なんてこったい・・・と思いながら、路線図とにらめっこして、ひとまず96系統に乗って途中で乗り換えることに。しかしその96系統も運休中で、仕方なく95系統に乗ることにして、まずは自販機で切符を買います。

    ほどなくバスがやってきたので乗り込みますが、結構人が多くて、荷物の多い私はちょっと大変でした。そして乗り換えるつもりだったバス停まであと少しというところで、なにやら運転手がアナウンスをしています。何を言っているかはさっぱりわからなかったのですが、途中であわてて降りていく人もいて、これはもしかして迂回路を通っているのか、と嫌な予感がしました。あわてて次のバス停で降りたのはいいのですが、ここがどこなのか全くわかりません。近くのランドマークや通りの名前を地図で必死に探し、どうやらここがピラミッド通り沿いであることがわかりました。とにかく大荷物でじっとしてると危ないので、もうバスを乗り継ぐことはあきらめ、ここから近いところにある地下鉄のピラミッド駅をめざして歩くことにします。地下鉄はちょっと怖いのであんまり乗りたくないのですが、やむを得ません。駅がどこにあるのか探しながら歩きましたが、幸いピラミッド通り沿いに歩いて行くとすぐに見つけることができました。階段を下り、再び切符を買って自動改札を通ります。

    改札から14系統のホームまでは少し距離がありました。ホームに着くとちょうど地下鉄が停車中だったので、あわてて乗車。地下鉄はほんとに周りの人との距離が近くて、異様に緊張します。特に私の真後ろに人が立っていて、その人が気になって仕方ありませんでした。14系統の地下鉄は途中の駅間がかなり長いらしく、パリ・リヨン駅までの途中駅はシャトレ駅だけでした。駅間の長いことがなおさら緊張に拍車をかけ、とにかく時間が長く感じます。しかし幸い何事もなく、パリ・リヨン駅に到着。ほんとに一時はたどり着けないかと思ったので、心からほっとしました。最初日本から切符を予約するとき、ボルドー発の列車を1本遅らせることも考えたのですが、時間の余裕を持たせておいてほんとに良かった・・・。

    さて、駅に着いたは良いのですが、ここからSNCFの駅に行くのもまた一苦労で、一体どの改札から出たらいいのかちょっと悩んでしまいました。結局改札を2回通り、無事に改札を抜けることに成功。幸いまだ乗車予定の列車までは1時間ほどあるので、余裕はありました。とりあえず発車するホームを構内の案内板で探したのですが、どうやら乗る予定の列車は新しいコンコースから発車するようです。案内板には40分前がどうとかこうとか書かれていたので、これは40分前には着いておかないといけないんだと思い、コンコースとの連絡口に行ったのですが、係員に切符を見せると、後で来いとのこと。どうやら40分前から入場できる、という意味だったようです。ちょうどお腹も空いていたので軽く何か食べようと思ったのですが、ファストフード店も見あたらず、パン屋のパンも大きいものばかりだったので、仕方なくカップ式の自販機でコーヒーを買い、またカヌレをもぐもぐ。自販機はちゃんと砂糖の入ったエスプレッソを出してくれてクオリティ高いなあと思ったのですが、いかんせんカヌレが甘すぎて、何か塩気が欲しいなあと感じます。そこでたまらずすぐそばの売店でプリングルスを買いました。

    そうこうしているうちに40分前になったので、ホームへと向かいます。新しいコンコースはまだ工事中で、ベンチもほとんどなく人でいっぱいだったので、こりゃあ入場制限するのも当然か、と思いました。発車まではまだしばらく時間があるので、列車の写真を撮って回ることに。


    ↑TGVの先頭車両。動力集中方式のため、先頭車両は電気機関車です。


    ↑TGVにはダブルデッカー車もあります。これも乗ってみたかったなあ。


    ↑パリ・リヨン駅の駅標。

    私が乗る列車の発車番線がなかなか表示されないのでやきもきしていたのですが、発車20分前になってやっと表示されました。それによると19番線の発車とのことなのですが、19番線発車の列車はなぜか2つ表示されています。一体どういうことなんだと思いましたが、どうやら行き先の違う2つの列車が途中まで連結されて走るようです(関空・紀州路快速みたいなものですね)。そこでまずは私の乗る15号車を探しつつ先頭車両まで歩いてみたいのですが、なんと15号車が2つあるではありませんか。一体どういうことなんだと混乱してしまったのですが、どうやら片方は表示が間違っていたようです。これで乗り間違えたら全然違う行き先まで連れていかれることになりかねないので、慎重にならざるをえません。とりあえず先頭車両から順番に号車表示を見ていき、前後の号車の関係からここが15号車だろうというところに乗車しました。しかしさすがに20両編成もあると、先頭車両まで歩くだけでも5分近くかかってしまうので、結構時間ぎりぎりであせりました・・・。


    ↑発車番線表示。私が乗るTGV 6789は左側下から2番目に表示されています。これを乗り間違えると、もう1つの行き先、スイス・ベルンまで連れていかれます・・・。

    無事に座席も見つけ、列車は定刻に発車。ここからは約2時間の列車旅なのですが、今度は進行方向と同じ向きに座ったので、かなり楽です。


    ↑今回乗ったTGV車内。先ほどパリまで乗ってきたのに比べてやや古い車両のようです。


    ↑先ほど買ったプリングルスをぱくっ。塩気がたまらなくおいしく感じました。テーブルの形も先ほどのTGVとは違います。メモ帳はこの旅行記を書くために旅行中こまめに付けているもの。


    ↑TGV車窓からの景色。このあたりはおそらく最高速度270km/h運転が可能なLGV区間だと思われます。スピード感がすごいですが、電気機関車が離れたところにあるので、車内はとても静か。


    ↑虹!

    パリから約1時間で最初の停車駅、Montbard(モンバール)に到着します。そこからさらに40分ほど走ると次の停車駅、Dijon(ディジョン)。ディジョンはカシスリキュールやマスタードで有名な街で、ここで下車する乗客も多かったです。列車もここで分割されましたが、ほんとにこれで行き先合ってるのか、最後まで不安でした。

    ディジョンから先はいよいよブルゴーニュワインの産地に入っていきます。途中、ジュヴレ・シャンベルタン、ニュイ・サン・ジョルジュなど、ワイン好きにはたまらない産地名の書かれた駅を通過していきます。途中でぶどう畑が見えましたが、ボルドーとはぶどうの植え方が違うように見えました。そしていよいよ列車は目的地、Beaune(ボーヌ)に到着。ここまであわせて5時間以上の列車旅でしたが、インターネットでの早期予約による特別価格とはいえ、これだけ乗って39ユーロ(約4,500円)というのは破格だなぁと思いました。飛行機との競争が激しいとはいえ、日本の新幹線が高く感じて仕方ありません。

    ボーヌはブルゴーニュワインの中心地ということもあり、私以外に降りる人もそれなりにいました。もう夜の7時を回っていたので、早々にホテルへと向かいます。


    ↑日の暮れてきたボーヌ駅ホーム。左に停車しているのが、ここまで乗ってきたTGVです。


    ↑ボーヌ駅の駅舎。ボルドーに比べればはるかに田舎な雰囲気でした。


    ↑ボーヌはかつて城壁に囲まれた街だったのですが、その名残が街の入り口にまだ残っています。

    駅は街の中心部から1kmほど離れているので、まずは歩いて中心部を目指します。城壁の間を通り抜け、街の中心部へ。途中ずっと石畳なので、スーツケースを転がすのが大変で仕方ありませんでした。中心部の観光名所が立ち並ぶ一角にようやく今日泊まるホテルを発見し、チェックインを済ませます。部屋は3階の一番奥だったのですが、このホテルにはエレベーターがないのでスーツケースを上げるのに一苦労しました。部屋はそこそこきれいで冷蔵庫もあり、悪くない感じです。ただフロントから離れているせいか部屋で無線LANの電波が全然入らないので、ネットをするときだけはロビーまで行かないとだめな様子。

    もう20時前になっていたので、まずはとにかく晩ご飯を食べなければということで、フロントに行きおすすめのレストランを聞きます。そこでお店を2軒教えてもらったのですが、ちょうど今は混み合う時間帯だから入れないかもしれないとのこと。とりあえずそのうちの1軒に行ってみたのですが、やはり一杯で断られてしまいました。そしてもう1軒の方もやはり一杯。中心部のレストランは外から見る限りどこも一杯のようで、まさかこんなにレストラン選びに困るとは思ってもみませんでした。街が小さい割に、観光客や時期的にぶどうの収穫を手伝いに来た人が多いのかもしれません。

    仕方がないので店先のメニューをチェックしつつ、元来た駅の方面へと歩いて行きます。しかし途中で雨が降り出してきて、これは早く店を決めないとやばい、と焦ってきました。幸いたまたま通りかかったレストランでお客さんが出てくるのを発見し、すかさずそのお店、マドレーヌ広場前のLe Belenaに入ることに。少し悩んでMenu Bourguignonという定食を注文しました。


    ↑アペリティフはキールにしました。近くのディジョンで採れるカシスを使ったリキュールはクレーム・ド・カシス・ド・ディジョンと呼び、良質なカシスリキュールの代名詞となっています。そしてキールというカクテル自体もディジョン市長であったフェリックス・キールの考案したものとあっては外せません。付け合わせのオリーブもおいしかったな。


    ↑Oeufs pochés en meurette(卵の赤ワイン煮ブルゴーニュ風)です。赤ワインの入ったシチューに半熟卵とパンが入ったような感じの郷土料理。安心して食べられる味でした。そしてワインはボーヌの白です。ほんとは赤を頼んだつもりだったのですが、あとからメニューを見返したら白のページを見てました・・・。


    ↑そしてメインディッシュのbœuf bourguignon(牛肉の赤ワイン煮込みブルゴーニュ風)。こちらもやはり先ほどと同じような赤ワイン煮込みでおいしかったです。そして今度こそ赤ワインを注文。アロース・コルトン2002を頂きましたが、結構年数が経ってるだけにとがった所がなく、今まであまり好んでブルゴーニュワインを飲んでこなかった私にとって、目から鱗が落ちるようなうまさでした。


    ↑最後はチーズ4種盛りで〆です。思ったよりチーズが濃厚で量が多く、もう一杯ワインもらおうかとも思ったのですが、もう結構回ってきていたのでやめておきました。

    ブルゴーニュワインのおいしさにも目覚め、値段も36.8ユーロ(約4,200円)とそれほど高くなかったので満足でした。カードで支払い、店を出るとめちゃめちゃ寒い!凍えそうになりながら早足でホテルに戻ります。ボルドーとのあまりの気候の違いにびっくりしました。ホテルに戻り、ロビーでしばらくネットにつないでから、11時には就寝・・・。

    翌日はブルゴーニュのワイン畑を自転車でめぐりますが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅4日目(9/25) その1

    なんだか夜中は外が騒がしかったのであんまり熟睡できないまま7時前に起床。ネットで調べ物したりシャワー浴びたりしているうちに8:30になったのでホテルを出ることにします。まずボルドーで日本人の方がやっているというワインショップを探してみたのですが、見つけられなかったので、あきらめて朝ご飯を食べるところを探すことに。大劇場すぐ横にあるテイクアウトも出来るカフェで、カフェオレとアーモンドのパンのセット 2.6ユーロ(約300円)を購入。パンはアマレットの香り(杏仁豆腐みたいな感じ)がしてなかなかおいしかったです。

    それから別のパン屋さんに行き、おみやげにボルドー名物のカヌレを2つ購入。ピーマンみたいな形をした焼き菓子で、1個1.6ユーロでした。その後歩いて昨日も訪れたサンタンドレ大聖堂方面に向かいます。


    ↑右下に見えるのは線路で、ここをトラムが走っています。トラムに乗りながら大聖堂を眺めることができるなんて良いなぁ。


    ↑すぐそばにあるペイ・ベルラン塔。上ると眺めが良いらしいですが時間がないので上りませんでした。左下にはHôtel de Ville電停が見えています。


    ↑大聖堂前を走るトラム(この写真の右側が大聖堂)。架線のない良さが最大限に生かされていると思います。


    ↑トラムの電停名にもなっているHôtel de Ville(市庁舎)。石造りの重厚な建物です。


    ↑近くのお店に飾られていたカレンダー。日本の味・・・?間違ってるわけじゃありませんが、絵がいかにもな感じ。

    その後、地図で見て気になっていた、カンコンス広場西側の三角地帯の真ん中に行ってみることに。するとそこにはCentre Commercial Les Grands Hommesというショッピングセンターがありました。中に入るとすぐカヌレ専門店のようなお店があり、普通のカヌレからすごく小さなカヌレ、そしてカヌレの焼き型まで、様々なカヌレ関連商品が売られています。カヌレはさっき買ったところでしたが、ここでもトラディショナル・カヌレというものを2つ買うことに。


    ↑ショッピングセンター近くにあるノートルダム教会。

    それからマグナムという有名なワイン専門店に行き、おみやげのワインを選びます。いろいろ悩んでいると店員の男性がやってきて話しかけられ、ちょっとわたわた。メドックのワインを探していることを伝え、ワインを指さしてたどたどしいフランス語で”Cépage?”(ブドウ品種の割合のこと)と聞くと、ちょっと難しい顔をされてしまったので、申し訳ないことをしたかな・・・と思ったり。そりゃすべてのワインのセパージュなんて覚えてるわけがないよなぁ。結局AOCサンテステフのワインを24ユーロ(約2,700円)で購入しました。お店には途中で日本人老夫婦も来ていたので、日本人観光客がよく立ち寄るスポットなのかもしれません。昔は日本人の店員さんもいたそうで、その頃に来たかったですね(その方が独立してやっているお店を、朝探していたのです)。

    まだ時間があったので、ホテル近くの本屋へ。街の普通の本屋なのですが、とにかく日本のマンガの品揃えに圧倒されました。結構日本で発売されて間もないマンガも目立つ中、キャプテン翼の単行本が異彩を放っています。しかし単行本は多いですが、欲しかったマンガ情報誌はあんまり置いてませんでした。もしかしたら違うコーナーにあったのだろうか・・・。マンガコーナーでは熱心に品定めをする少女の姿もあり、人気があるんだなぁと改めて感じました。とりあえず買う物がなかったので入った入り口から外に出ようとすると、進入禁止のマークが。どうやら出口はレジのあるところ1カ所だけのようで、何も買ってないとすごく出にくかったです。

    そしてホテルに戻り、支度をしてチェックアウト。トラムを乗り継いでボルドー・サン・ジャン駅に向かいますが、少しトラムが遅れているようで乗降客が多く、間に合うのかちょっと心配になってしまいました。幸い予定の10分前には駅に到着し、ここでフランス国鉄に乗り換えです。座席指定なので必要かどうかはわからなかったのですが、とりあえず駅入り口の刻印機に切符を通してから入場。


    ↑ボルドー・サン・ジャン駅。駅舎は一部工事中でした。


    ↑列車案内板。液晶表示というハイテクさにびっくりしました。ある意味日本より進んでるかも。右側がこれから乗る列車。左側はカキで有名なリゾート地、アルカション行きのTER(急行)です。


    ↑コンコースのアーチと大時計。こういう駅舎は日本にはほぼ皆無なのですてきだなと思います。


    ↑今日乗る列車の切符(今から乗るのは上の段の列車)。11:25ボルドー・サン・ジャン駅発の14:40パリ・モンパルナス駅着のTGV 8528号です。その右側に2等車の5号車、座席番号27番、窓際と書かれています。


    ↑改めて列車案内板のアップ。私が乗るのは5号車なので、Tという表示のあるあたりで待っていればいいことがわかります(ホームにはここが○号車乗車口、という案内はない)。にしても20両編成とはすごい・・・。


    ↑ホームには私と同じ列車を待つ人がたくさんいました。右端中央に青地に白文字でTと書かれた看板があるので、ここで列車を待ちます。

    ほどなく列車が入線し、車内へ。長距離移動者が多いのか、とにかく大荷物を抱えた人が多くて、車内の移動も一苦労です。列車内の座席は結構埋まっている感じで、20両もあるのにすごいなぁと感心。初めてのTGV乗車ということもあって、もうテンションが上がりまくりです。列車はほぼ定刻に発車し、結構なスピードで飛ばしていきます。このあたりはTGVの最高速度は出していないと思うのですが、それでも200kmほど出しているようで、ものすごく速く感じました。


    ↑TGVの車内。紫を基調にした割と新しい車両でした。進行方向が自分の向きと逆方向だったのを除けば、快適快適。


    ↑お昼ご飯代わりに先ほど買ったカヌレをもぐもぐ。初めて食べましたが、外見に反して中はやわらかい感じです。蜜蝋の独特の味がして、おいしいですがたくさんは食べられないかな・・・という感じ。

    発車してしばらくすると、ぶどう畑が見えてきます。ボルドーともお別れかあと思いながら、ぼんやり景色を眺めていましたが、なかなか車掌さんが検札にやってきません。ほんとにこの切符で大丈夫なのか不安なので早く来て欲しいのになあと思いつつ、結局検札に来たのは1時間以上経ってからでした。ちなみに乗ってから気づいたのですが、フランスの列車って左側通行なんですね。車もトラムも右側通行だったのに、列車だけ左って変わってるなぁ。

    だんだん景色に変化がなくなってきて、眺めているのにも飽きたので本を読んで過ごします。途中で風車が見えたので、思わずパシャリ。

    まさかとは思ったのですが、結局パリに着くまでの約3時間、途中駅は全くなくノンストップでした。パリまでは600kmほどあるはずなので、東京-大阪間をノンストップで走る感じなわけですから、改めてすごいなあと実感。

    パリからは列車を乗り継いでブルゴーニュに向かうのですが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅3日目(9/24) その2

    観光案内所前にはすでにツアー参加者とおぼしき人たちがたくさん集まっていたので、すぐそれとわかりました。今回参加するツアーは”CHATEAUX & TERROIRS, the great Bordeaux vineyards“という日替わりでボルドー周辺のワイン畑を巡る半日ツアーで、今日の行き先は貴腐ワインで有名なソーテルヌとグラーヴです。出発時刻3分前ぐらいにツアーバスへと案内され、バスに乗車。参加者は全部で50人ぐらいで、中には日本人の姿もありました。ボルドーの街では全然日本人を見かけなかったのでちょっと意外でしたが、参加者の日本人老夫婦を見ていると、自分もリタイヤしてから旅行に行けるようになれてたらいいなあとちょっと思ったり。

    ツアー参加者で満席のバスは、ほどなくして発車。道中、ガイドのおばさんがフランス語と英語の両方で案内をしてくれるのですが、この人の英語がなまってるのか何なのかとにかく聞き取りづらくて、途中で眠くなってうとうとしてしまいました。バスはしばらく高速道路をひた走り、インターを出るとそこはソーテルヌ地区のバルサック村でした。ここからは家々をかすめるような細い道を通っていきますが、田舎ながらもおしゃれな家が多いのが印象的でした。途中、2級シャトーであるシャトー・ド・ミラの前で少し停車し、しばしガイドさんの説明を聞きます。そして出発から1時間弱で目的地であるシャトー・グラヴァスに到着。シャトーの前では案内役の女性が出迎えてくれました。ここでバスを降り、シャトーへと向かいます。


    ↑バルサック村のぶどう畑。たぶんセミヨン種の白ぶどうだと思います。


    ↑ツアー参加者全員がぞろぞろとシャトー・グラヴァスの建物へと向かいます。ここも花が飾ってあったりして、おしゃれな雰囲気でした。

    まずは建物の前で案内役の女性による説明を聞きます。しかし外は日がかげってきて肌寒く、早く中に入りたくて仕方ありませんでした。そしてやっと中に入り、引き続き説明を聞くことに。正直言ってあんまり内容はわかりませんでしたが、ソーテルヌのことや、貴腐ワインの事を話していたようでした。その後ワインセラーの案内があり、それが終わるといよいよ待ちに待った試飲です!


    ↑貴腐ワイン試飲の様子。濃厚な甘さと、適度な酸味のバランスが最高でした。


    ↑ワインセラーの様子。思ったより小さかったので、ここ以外にもセラーがあるのかもしれません。

    おいしかったのでおみやげのワインを買おうかどうしようか悩んだのですが、やっぱりまだ荷物を増やしたくなかったので買うのはやめました。シャトーの外に出てぶどう畑を見ることにしたのですが、よく見ると緑色のぶどうの粒がところどころ紫色になっています。こ、これがもしかして貴腐化したぶどうなのか!?と思わずテンションが上がりました。表面が灰色カビに覆われているので若干躊躇しましたが、物は試しと地面に落ちた比較的きれいな粒を一粒食べてみると、これがもう甘いのなんの!まるで干しぶどうを食べているような濃厚な甘みが口いっぱいに広がりました。そりゃあこんなぶどうでワイン作ったら極甘口になるわけだ・・・と納得しました。


    ↑貴腐化したぶどう。見た目は全くおいしそうに見えませんが、カビの作用でぶどうの皮に細かい穴があき、中の水分が蒸発することで果汁が濃縮されます。


    ↑シャトーの正門。まっすぐとシャトーへ道がのびています。


    ↑これが今回乗ったツアーバス。遠くにいても目立ちます。

    バスに戻り、今度は別のシャトーへと向かいます。このすぐ近くに1級シャトーのシャトー・クリマンがあるというような説明を聞きながら、途中の風景を写真と動画で撮ったりしていました。今回のツアーの行き先がソーテルヌとグラーヴということで、違う2つの産地に行くのかと思っていたのですが、ソーテルヌ自体がグラーヴ地区に囲まれているので、次のシャトーも比較的近くにありました。


    ↑シャトー・グラヴァス近くのぶどう畑の様子。


    ↑D1113号線沿いの景色(動画)。

    そして次の目的地である、シャトー・カストルに到着。ここは赤白ワイン両方を作っているシャトーでした。醸造タンクも大きく、それなりの規模で生産しているようです。


    ↑シャトー・カストルのステンレスタンク。まずはここで説明が行われました。

    シャトーの男性による説明と質疑応答がここではなされたのですが、これがかなり長時間に及んで、あんまり話の内容がわからない私にはちょっとばかり退屈でした。ただ良くはわかりませんでしたがちょっとだけ日本の事を話していたのと、カリフォルニアワインを嫌っていることだけはよくわかりました(笑)。質疑応答も特にそこを突っ込まれていましたが、それだけ自分の作るワインに誇りを持っているということなのかもしれません。

    ここでの説明が終わるとみんなセラーの方へと向かっていったのですが、日本人女性とおぼしき2人組が交互に写真を撮っていたので、声をかけて一枚撮ってあげることに。ついでにガイドさんの英語の説明がわかったかどうか聞いたのですが、やっぱりよくわからなかったとのことでした。そしてセラーに移動しここでもしばし説明を受けます。


    ↑ワインセラーはこんな感じ。地下ではなく地上にありました。

    その後ようやく試飲開始。まずは白ワイン、シャトー・ド・カストル2008をいただきましたが、まだ若いだけあってデイリーワインになりそうな飲みやすいワインでした。、その後同じ生産者が作っている赤ワイン、シャトー・ロシュ・ラランド2005をいただきます。これは価格帯も少し上のようで、味はいかにもグラーヴっぽい、草とか皮のような香りを少し感じました。試飲会場では案内役の人とツアー参加者とが熱い議論を交わしていましたが、私は外に出てワイン畑を見てみることにします。


    ↑試飲したワイン2種。


    ↑シャトー・カストルのぶどう畑。一部貴腐化しているような粒もありました。


    ↑赤ワイン用のぶどう。黒みが濃いような印象を受けました。

    シャトー見学も終わり、再びバスに乗ってボルドーへと戻ります。しかし途中すごい雨が降り出し、市内に入る道もかなり渋滞していました。が、幸いバスが着く頃には雨も上がっており、ほっと一安心。もう18:30を過ぎていましたが、まだまだ外は明るかったので、しばらくあたりを散策してみることにします。



    ↑ボルドー中心部のガロンヌ川沿いは、市民の憩いの場となっていました。絵になるなぁ・・・。



    ↑ピエール橋の近くには薄く水を張ってある場所があり、裸足になって水遊びをしている人がちらほらいました。2枚目の写真はちょっとお気に入り。

    まだ夕食を食べるには早かったので、しばらくトラム路線を乗りつぶしてみることにします。まずはC線に乗り、Porte de Bourgogne電停へ。ここでA線に乗り換え、ガロンヌ川を渡って東側へと向かいます。だんだんと郊外の景色になっていき、途中小高い丘をぐるっと迂回するように上っていきます。A線は途中で行き先が2方向に分かれるのですが、まずは南側の終点、Floirac Dravemont電停へ。あたりには団地や高層マンションが建ち並び、典型的な住宅街という感じでした。


    その後分岐点に戻り、今度は北側の終点、La Gardette Bassens Carbon-Blanc電停へ。名前が長いのは、たぶん3つの地名をくっつけているからだと思います(西中島南方みたいなものでしょうか)。こちらはまだ高層の建物も少なく、開発途上な印象を受けました。

    ここからバスを乗り継げば、ガロンヌ川対岸にあるトラムB線の電停まで行けるかなと思ったのですが、どうも目当てのバスはしばらくなさそうです。歩いて橋を渡ることも考えたのですが、自動車用の吊り橋なので高いところを走っており、歩いて渡るのはとても大変そうだということがわかり断念。結局そのままトラムに乗って帰ることにしましたが、目の前でトラムが行ってしまったり、その次のトラムが途中止まりだったりして、なんだかんだしているうちにホテルに帰り着いたときにはもう21時前になっていました。

    ホテルのフロントで地図を見せながら、昨日行ったFernandよりリーズナブルなレストランがないかどうか聞いたのですが、特におすすめはないからこのエリアに行ってみろと言われ、とりあえずそのエリアであるサン・レミ通り沿いに行ってみることに。


    ↑トラムB線沿いの通り。月がとてもきれいでした。

    サン・レミ通りにはたくさんのレストランがあり、どこに入るか悩んでしまいました。とりあえず直感でここなら良さそう!と思ったLes Provincesというお店へ。店に入ると愛想の良い店員さんがテーブルまで案内してくれ、ほっと一息。席に着くとまずはメニューと辞書をにらめっこしながら注文する物を決めていきます。まずアペリティフにはLillet rougeを、そしてあとは定食と1/4リットルの赤ワインを注文することに。あと水はミネラルウォーターは高いということが前日の経験でわかっていたので、carafe d’eau(こう言うと水道水が出てくる)を頼みました。


    ↑Lillet rougeがどんなお酒なのかわからないまま注文したのですが、ボルドーワインにフルーツリキュールが添加されたもののようです。系統的にはカーディナル(赤ワインで作ったキール)に近い感じで、おいしかった。

    アペリティフを飲み終わり、さて、ワインを飲もうと思ったのですが、テーブルの上には大小2つのグラスがあります。どちらかはワイン用、どちらかは水用だと思うのですが、さてどっちがどっちだろう、と思い隣のテーブルを参考にしてみることに。すると隣のテーブルの夫婦は、二人ともワインと水のグラスが逆ではありませんか。これじゃあ何の参考にもならないよ!と思い、仕方なく大きい方のグラスにワインを入れることにしました。


    ↑前菜のエスカルゴ。たこ焼き器みたいな器で出てきます(笑)。これはもう、パンとワインが進んで仕方がない、という味でした。


    ↑メインディッシュの鴨のコンフィ。コンフィはやや固めで脂っこかったですがおいしかったです。それ以上にポテトの量が半端なくて、もうお腹いっぱいになりました。


    ↑デザートのクレームブリュレ。ほっとできる味でした。

    ほんとはデザートの時にコーヒーを飲みたかったのですが、頼んだコーヒーが出てきたのはデザートを食べ終わった後でした。エスプレッソサイズのコーヒーを飲み干し、お会計をすると26ユーロ(約3,000円)とのこと。前日の半分以下で済んだ上に、店員さんもとてもサービスが良かったので、チップに2ユーロ置くと店員さんも喜んでいました。

    店を出るともう11時になっていたので、あわててホテルに戻ります。ちょっとふらふらしてはいましたが、なんとか無事に部屋へ。そのあとはもうばたんきゅーでした。

    明日はパリ経由でブルゴーニュへと向かうのですが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅3日目(9/24) その1

    7:00に目覚ましをかけていたのですが、6:30頃目が覚めたので起き出してシャワーを浴びます。しかし服を洗濯したりいろいろしているうちに8:30になってしまいました。ホテルでの朝食は予約していなかったので、身支度を済ませて外に出ることに。

    外は地面が濡れていたので、どうやら夜のうちに雨が降ったようです。けれども晴れ間が見えてきており、どうやら天気は悪くなさそうだったので一安心。とりあえず朝食を取るカフェを探してカンコンス広場周辺をうろうろします。


    ↑カンコンス電停を発車するトラム。


    ↑トラムはカンコンス広場をかすめるように走っていきます。中央のモニュメントはジロンドの記念碑だそうです。

    カンコンス広場周辺は、思ったよりもカフェらしきものが少なくてどうしようかと思ったのですが、とりあえず目に付いた観光案内所近くのCafe Napoleon 3というお店に入ることに。しかし朝の時間帯はメニューがないようで、何を頼んだらいいのか店員さん相手に四苦八苦してしまいました。とりあえずパンとカフェ・オ・レをなんとか注文し、ほっと一息。


    ↑パンとカフェ・オ・レでなんとなく優雅な気分。

    カフェ・オ・レは日本でおなじみの最初からミルクが入っているものとは違い、エスプレッソに自分でミルクを入れるタイプでしたが、量も多くておいしかったです。パンはバゲットタイプで、固いので食べるのに手こずりましたがこちらもなかなかのお味でした。6.5ユーロ(約750円)と結構高かったですが、居心地も良かったですし仕方ありません。

    その後すぐ近くの観光案内所に行き、あらかじめネットで予約していた、今日午後から参加するツアーのチケットを引き替えます。ついでにバスの路線図をもらおうと思ったのですが、それはここでは扱ってないのでTBC(市内交通)の案内所に行けとのこと。すぐ近くだったのでそちらに向かい、路線図と一日乗車券を購入しました。

    とりあえずトラムC線に乗り、SNCF(フランス国鉄)のボルドー・サン・ジャン駅に向かうことにします。しかしさっきまであんなに晴れていたのに、途中からすごい雨!こんな雨の中下車するのはいやだったので、そのまま南方面の終点・Terres Neuves電停に向かうことに。途中SNCFの線路を跨線橋で超える箇所があり、思わず身を乗り出して見てしまいました。


    ↑トラムの運転台。左側の黄色い四角部分がマスコンで、これがアクセルとブレーキを兼用しています。全体的に近未来チック。

    終点で降りたはいいものの、特に周りになにもなさそうだったので、そのまま折り返しのトラムに乗り、今度こそサン・ジャン駅に向かいます。ここはさすがにSNCFとの乗換駅だけあって、乗降客が多かったです。サン・ジャン駅構内に入ると、ヨーロッパのターミナル駅らしい巨大なアーチ屋根が目に飛び込んできました。



    ↑サン・ジャン駅構内の様子。ところどころ改装中でした。

    今日サン・ジャン駅に来たのはネットで購入した明日乗る列車の切符を券売機で発券するためだったので、まずは券売機を探します。見つかった券売機に、決済で使ったクレジットカードを入れて暗証番号を入力し発券完了。そしてその場で発券された切符を確認していると、いつの間にか警察官が目の前にやってきてパスポートを見せろと声をかけられます。しかしパスポートはズボンの内側の貴重品入れに入っていて取り出すのが大変なので、ダメ元でコピーじゃだめかとコピーを見せたところ、入国のスタンプを確認したいからとにかくパスポート本体を見せろとのこと。そうこうしてるうちに他の警官が2人もやってきて、なにやらものものしい雰囲気になってきました。別に悪いことはしてないのにこれからどうなるんだろうとどきどきしながら、ズボンの後ろからがさごそとパスポートを取り出して見せると、日本人だぞ、みたいなことを警官同士で話した後、ありがとうとパスポートを返してもらってやっと開放されました。一体俺が何をしたっていうんだー!と思いましたが、そんなあやしいやつに見えたんだろうか・・・。

    そして取り出したパスポートをしまうのがまた大変で、いったんトイレにでも入ろうと思ったのですが、駅のトイレは有料だったのでめんどくさくなり断念。結局人気の少ないところでしまいましたが、どうにも落ち着きません。まあ気にしてもしょうがないのであきらめて、列車の写真を何枚か撮って駅を後にすることにしました。



    ↑どちらもローカル線の列車だと思いますが、新旧の差が大きいですね。

    再びトラムC線に乗り、Porte de Bourgogne電停でA線に乗り換えて、さらにHôtel de Ville電停でB線に乗り換えます。



    ↑Hôtel de Ville電停すぐ横にあるサンタンドレ大聖堂。時間がなかったので中には入りませんでした。

    B線のトラムは途中、醸造学部のあるボルドー大学の敷地内を通っていきます。大学といってもかなり広大なため、学内移動のために乗ってくる学生らしき人の姿もありました。30分弱ほどトラムに揺られ、ようやく終点のPessac Centre電停に到着。ワイン好きな方なら、AOCペサック・レオニャンのペサックだと言えばピンと来るでしょうか。といっても電停の周りはボルドー郊外にあるごく普通の街という雰囲気でした。


    ↑停車中のトラム。このときは良い天気だったのですが・・・。


    ↑Pessac Centre電停付近の案内板。どの電停にも必ずこれがありました。ガラス製でおしゃれです。


    ↑駅近くにあるMairie de Pessac(ペサック市役所)。石造りの重厚な建物と、後ろのガラス張りの建物との対比が印象的でした。


    ↑市役所すぐそばのジャン・ジョレス通り。いかにも郊外の街、という雰囲気でした。

    ここからは4番のバスに乗ります。5停先のParc Haut Brion停留所で下車するつもりだったのですが、途中車内検札があり、ちょっとどきどきしましたが問題なくパス。下車後はしばらく道なりに歩いていましたが、あんなに晴れていたのに急に曇りだし、とうとう雨が降ってきてしまいました。

    停留所の名前からわかるかもしれませんが、ここで下車したのは1級シャトーであるシャトー・オー・ブリオンを見るためです。もともとここもシャトー見学をしたかったのですがあいにく工事中で、道路向かいにある同じ所有者のシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンも、予約がいっぱいのようで断られてしまいました。なので畑だけ見ていくことに。しかしバス停から入り口が結構遠くて、結局隣のSembat停留所の方が近かったです。


    ↑シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの門。晴れ間がのぞいて、ちょっと幻想的な雰囲気に。


    ↑畑の様子。ここは年によってはシャトー・オー・ブリオンをしのぐワインを産出することで知られています。


    ↑バス通りを挟んで向かいにあるシャトー・オー・ブリオン。ボルドー中心部からさほど離れていないこの場所に1級シャトーがあるというのが、不思議な感じがします。

    このあたりのAOCはペサック・レオニャンですが、ここはAOCグラーヴの一部地域が独立したものです。グラーヴ(小石)という言葉から連想するとおり、シャトー・オー・ブリオンの畑も茶色い石ころだらけで、水はけはとても良さそうな感じ。このあたり、ほとんど歩いてる人もいなかったのですが、どこからかやってきた日本人夫婦が写真を撮って、いつの間にか去っていきました。あの人達はどうやってここまでやってきたのだろう・・・。

    そして再び4番のバスに乗り、ガンベッタ広場で下車。いったんホテルに戻り、パスポートをきちんとしまい直してから再びカンコンス広場の観光案内所に向かいます。


    ↑街角の花屋さん。日本と別に変わったところはないのですが、なんとなくおしゃれに見えるのはなぜでしょうね。

    このあとはバスツアーに参加して貴腐ワインで有名なソーテルヌ、バルサックに向かいますが、それはまた次回。

    京都の庭

    先日京都に行って、いろんな庭の写真を撮ってきました。
    写真投稿のテストも兼ねて載せてみます。
    撮影場所は、源光庵、光悦寺、大徳寺龍源院、大徳寺高桐院、円通寺です。

    フランス・ワインの旅2日目(9/23) その2

    直った自転車で再び走り出し、サンテステフ中心部から西に少し行ったところにあるシャトー・カロン・セギュールへ。ここはハートマークのラベルが人気で、日本でも良くプレゼントに使われることで有名なシャトーです。しかしワインのタイプとしてはかなり本格派で、良い意味で決して飲みやすいワインではありません。


    ↑ぶどう畑の間にシャトーへと続く並木道があり、とても美しい景色でした。


    ↑カロン・セギュールのぶどう畑。よく手入れされている印象です。


    ↑まだ若いぶどうの木も植えられていました。ぶどうが収穫できるようになるまであとどれぐらいかかるんでしょうね。

    カロン・セギュールもざっと見たので、そろそろポイヤックに戻ることにします。しかし自転車漕いでも漕いでも全然見覚えのある場所に着きません。いくらなんでもおかしいなあと思っていたら、どうやら道を思いっきり間違えていたようで、南に行くところを西に進んでいたようです・・・。ただでさえいつチェーンが外れてもおかしくない自転車をだましだまし漕いでいただけに、これは痛いロスでした。途中でD204号線を発見し、ポイヤック方面の標識を見つけて事なきを得たのですが、結局20分ぐらい走り回ったおかげでもうすっかり汗だくです。喉が渇いて無性にコーラが飲みたかったのですが、自販機どころかお店すらないので、我慢我慢。

    しばらく走っているとD2号線に入り、やっと見覚えのあるシャトー・コス・デストゥルネルが見えてきました。ここは2級シャトーですが、サンテステフには1級シャトーがないので、ある意味サンテステフで一番のシャトーと言えるでしょう。立地的にも1級のシャトー・ラフィット・ロートシルトのすぐ隣にあります。


    ↑シャトー・コス・デストゥルネル。D2号線沿いに入り口があるので、とても目立ちます。


    ↑そしてシャトー・ラフィット・ロートシルトの畑。一度は飲んでみたいですが1本5万円とかするのでとても手が出ません。


    ↑同じくラフィットの敷地内。綺麗に手入れされたぶどう畑は美しいですね。

    そのままD2号線を南下していくと、ワイン関連のおみやげ物屋の前に自販機を発見!1ユーロ入れて缶のコーラを買いましたが、めちゃくちゃうまく感じました。お店も気になったのですが、今荷物を増やすのは嫌だったので立ち寄らずに離脱。しばらく走ると、やっとポイヤック中心部の見覚えある景色が見えてきます。ここでスーパーを発見したので、缶入りの栄養ドリンクを買ったのですが、なぜか途中で店員さんにカバンを開けるよう促されました。まあこんな街のスーパーで東洋人がふらっと入ってきたら警戒するのもわからなくはないですが、気分悪いなぁ・・・。その後ジロンド川沿いに出てみます。


    ↑ジロンド川沿いに無造作に置かれていたモニュメント。このあたりはツール・ド・フランスのコースになるところなので自転車はわかるのですが、いくらワインが有名だからって明らかに飲酒運転でしょう(笑)。


    ↑そしてこれがジロンド川。もっときれいな川を想像していたのですが、ドロドロの濁流でした・・・予想と全然違ってびっくり。


    ↑ジロンド川の船着き場。河口は大西洋につながっています。ボルドーワインはこの港があったおかげで、海外に販路を広げることができたのです。、

    まだしばらく時間があったのでどうしようか考えた末、自転車でもう少し南下してみることに。もう自転車のライフは0よ!という状態だったのですが、もっといろんなシャトーを見てみたい気持ちの方が勝ちました。まずは午前中見学したピション・バロンとピション・ラランドへ向かい、さらに南下していきます。


    ↑D2号線沿いに立つピション・ラランド。道路を挟んで右側がピション・バロンです。


    ↑ピション・ラランドのシャトー。収穫作業中なので仕方ないとはいえ、トラックさえいなければ・・・!


    ↑ピション・ラランドのすぐ南側にある1級シャトー、シャトー・ラトゥールの門。最初はここを見学するつもりでしたが、いっぱいで断られてしまいました。


    ↑門の南側にはラトゥールのぶどう畑が広がっていました。石垣にも1級シャトーの貫禄を感じます。


    ↑シャトー・ラトゥールの象徴、サン・ランベールの塔。ラベルに描かれていることで有名です。


    ↑D2号線の南方向を撮った1枚。右側がピション・バロン、左側がシャトー・ラトゥールの畑です。こうしてみると結構起伏のある土地なのがわかります。


    ↑シャトー・ラトゥールのすぐ南側に位置するシャトー・レオヴィル・ラス・カーズ。ここからサン・ジュリアン村となります。


    ↑ラス・カーズの門。ここも2級シャトーですが、スーパーセカンドと呼ばれる高品質のワインを作るところです。ここに限らず、1級シャトーと隣接したシャトーにはそういうところが多い印象。

    そろそろいい時間になってきたので、ポイヤックに戻り自転車を返すことにします。その後近くにあったカルフールに入りましたが、ワイン売り場にはなんとブルゴーニュもありました。しかしやはりボルドーの扱いは別格でしたね。AOCサンテステフが1本10ユーロぐらいと安かったので思わず買いそうになりましたが、ワインは翌日買うと決めていたのでやめておきます。あと日本では無くなってしまったコカ・コーラ ライトがまだまだ健在だったですが、レモン味なんてものもあったので興味本位で購入。1本60セント(約70円)と安売りされていましたが、味はうまくもなくまずくもなく・・・という感じでした。これならペプシツイストの方がうまいですね。

    そしてカルフールを出てバス停へ。ポイヤック中心部のバス停がいまいち良くわからなかったので、Bages(バージュ)まで戻ります。まだ時間が少しあったので、バス停すぐ横に広がるシャトー・ランシュ・バージュの写真を撮りつつ待つことに。


    ↑ランシュ・バージュのぶどう。


    ↑ランシュ・バージュの目印、D2号線沿いにそびえる十字架。



    ↑ランシュ・バージュのぶどう畑。


    ↑Bagesバス停。

    時間になってもなかなかバスが来ないのでやきもきしていたのですが、やっと来たバスに乗り込むと運転手は女性でした。そして運転してる間ずっと乗客の女性としゃべっているので、ちょっとひやひや・・・。このへん日本と違っておおらかですねー。乗客は時間帯もあってか小学生ぐらいの子供が多かったです。途中、バス停から乗ってきた乗客となにやらもめたりしてかなり時間をロスしましたが、30分少々でMargaux Le Chateauバス停に到着。

    Margaux Le Chateauのシャトーとは言うまでもなく、シャトー・マルゴーのことです。シャトーまでの道のりがいまいちわからなかったのですが、とりあえず東に向かって歩いてみることに。


    ↑バス停すぐ近くにあるホテルレストラン、パヴィヨン・ド・マルゴー。時間があれば食事してみたかったですね。

    途中墓地の横を通り、ほんとにこの道であってるんだろうかと悩みながら歩くこと約5分、前方に並木道が見えてきます。と同時に観光バスがやってきて大量の観光客が降りてきました。どうやらここが目的のシャトー・マルゴーで間違いないようです。それにしてもなんとタイミングの悪いこと・・・。一通り撮影大会が終わるのをやりすごしながら写真を撮っていきました。


    ↑並木道の向こうに固く門が閉ざされたシャトー・マルゴーが見えます。何とも絵になる景色でした。


    ↑シャトー・マルゴーは一般の見学は受け付けていないようで、中に入ることはできません。このシャトーはラベルに描かれてることでも有名です。


    ↑はるか彼方まで広がる敷地。ゆっくり散歩するのも楽しそうです。


    ↑シャトー・マルゴーのぶどう畑。奥に見えるのが並木道です。

    写真を撮り終え、特にすることも無くなったのでバス停へと戻ります。まだ次のバスまで時間があったので、マルゴー中心部のバス停まで歩くことにしました。このあたりはワイン関連のおみやげ物屋が比較的多かったです。バス停に着き、バスを待つことにしますが、まあ予想通りというか何というか、待てど暮らせどバスが来ません。わかってはいてもやはりバスが来ないと不安になるものです。結局15分ほどたってようやくバスが到着。

    バスは最初快調に飛ばしていたのですが、ボルドー市内に入ってすぐ異変が起こります。なにやらロータリーから続く道が封鎖されているらしく、パトカーが止まっているではありませんか。うわ、これどうなるんだろうと思っていたら、バスの運転手はバスを止めてドアを開け、なにやら警官と話し合っています。そして結論が出たのがドアを閉め、ロータリーの別の道を進み始めます。そして何事もなかったかのように封鎖路の終点にたどり着き、元の道に無事復帰。このあたりの臨機応変さはさすがだなーと感じましたね。

    そして無事にLes Aubiers電停に到着。ここからトラムに乗ってカンコンス広場まで戻り、一旦ホテルに帰ることにします。そしてフロントで部屋の番号を告げて鍵を受け取ろうとすると、なぜか私の部屋に電話をしています。どうやら部屋にいる連れを呼んでほしいと思われたみたいですね。当然ながら誰も出ないので、誰も出ないよ、という顔をされたのですが、もう一度説明してやっと鍵を受け取ることができました。やれやれ・・・。

    部屋に戻り一旦荷物を整理して再びフロントへ。もう20時前になっていたので晩ご飯におすすめのレストランを聞くと、Fernandというお店を紹介されたのでそこに行くことにします。ホテルから歩いて10分少々でお店に到着し、案内されたテラス席につきます。ちょっと店構え的に高そうだなあという感じでしたが、さすがに店員さんはとても愛想が良くて居心地は悪くありませんでした。何を食べるかはいろいろ悩んだのですが、単品で頼むのはめんどくさいので、31.9ユーロのLe menu bistrotというセットメニューを注文します。


    ↑まずアペリティフにキールを注文。パンとソーセージの皿はサービスです(まあ他の料金に含まれているとは思いますが)。


    ↑前菜はサーモンのカルパッチョ。脂が乗ってうまかったです。ワインはグラーヴのChateau Lathibaudeのハーフボトルを頼みましたが、樽香が比較的強い印象でした。ワインの右にあるのは炭酸入りのミネラルウォーターですが、これが5.5ユーロと意外に高いのは盲点だった・・・。

    そろそろ日が暮れてきてテラス席が寒くなってきたので、ハロゲンヒーターがつけられました。そのせいでこれ以降の写真はちょっと色合いがおかしくなっていますがご容赦を。


    ↑メインディッシュは鴨のロースト。これもソースの味付けが良くてとてもおいしかった。しかし付け合わせのポテトの多いこと・・・。


    ↑デザートのフォンダンショコラとアイス。これはもう文句なしにうまかったです。アイスもチョコレートでできた器に入っていてなかなかしゃれてるなあ。

    というわけで料理的には大満足でしたが、お値段の方もさすがに54.3ユーロ(約6,300円)とかなりの額になりました。おいしかったから良いけど明日はもうちょっと節約しよう・・・と思いながらお店を後に。


    ↑Fernand近くのブルス広場。ライトアップされていてきれいでした。


    ↑ブルス広場にあるトラムC線のPlace de la Bourse電停。酔っていることもあってなんだか幻想的な光景に見えました。

    さすがにハーフボトルを開けたこともあって、もうふらふらでした。時刻も22時を回っていたので何とか意識を保ちながら足早にホテルに戻ります。やっとこさホテルに帰り着き、着替えたりしているともう23時前になっていました。初日から自転車で走り回ってもうくたくただったので、あっという間に夢の中へ・・・。

    翌日はトラムを乗り回したり、貴腐ワインのシャトー見学をしたりするのですが、それはまた次回。