アルザス・リヨン旅行3日目(9/22) その2

コルマール駅で下車し、まずはホームから駅舎へ。ここも構内にエスプレッソの自販機があったので、明日以降朝食でお世話になることもあるかなと思いながら、まずはホテルに向かいます。


↑ここまで乗ってきたIntercités。昨日も乗ったベルギー国鉄の車両です。


↑ここコルマールには日本企業も多く進出してきており、日本人在住者も多いそうです。


↑レンガ造りの駅舎が素敵。

バス路線がよくわからないので、ホテルまで歩いて行ったのですが、1km少々の道のりな上に道がわかりにくくて、何度も地図を確認しながらようやく到着。フロントマンは東洋人ぽい恰幅の良い方だったのですが、とても親切な人で助かりました。


↑今回泊まった部屋は狭いですがモダンなデザインでした。ただ部屋にドライヤーが常備されてないことと、窓の向こうが駐車場でカーテンを開けづらいことがマイナスポイント。

部屋に荷物を置いて休憩しているうちに曇ってきてしまい、少し外に出るのがめんどくさくなりましたが、重い腰を上げて出発。まずは近所にあるらしい観光案内所を探したのですが、なかなか見つかりません。結局人しか入れない細い路地にようやく発見し、明日利用しようと思っているレンタサイクルの事についていろいろ教えてもらいました。お礼を言って案内所を後にし、旧市街へと向かいましたが、どうにも曇って景色がさえないので、写真を撮るのは後回しにして今夜行くレストランを探すことに。コルマールの旧市街は直線的な道が少なく、何度も迷いそうになりながら目星を付けたレストランを見ていきましたが、どこも一長一短だったので、素直にホテルの人に教えてもらったサン・マルタン教会前のレストランに行くことにして、ついでに教会も見ていくことにします。


↑祭壇とオルガン。内部は比較的質素なつくりでした。


↑しかしステンドグラスはかなり凝ったものが使われています。

教会の外に出て、レンタサイクルの場所を確かめるために再びコルマール駅へ。今日は日曜日なので、市場も商店も休んでいるところが多く、静かです。駅を出てすぐ北側にレンタサイクルの事務所があり、ちゃんと借りられる事もわかったので、再び旧市街に戻ろうとしたところ、雨がぱらついているではありませんか。仕方ないのでバスに乗ろうと思い、駅のキオスクでチケットを買おうとしたところ、バス車内で買ってくれと言われたので、案内所でバス路線図をもらい、4系統のバスに乗ることに。しかし路線図と違いいきなり線路を越えて駅の西側に進みはじめたので、これはおかしい!と思い、あわてて下車しました。逆向きのバス停がすぐに見つからず、少し駅に向かって歩いたところでようやく発見し、ちょうどやってきた8系統のバスに乗車。結局駅から北方向のバスに乗りたいときは、一旦南向きのバス停から乗らないといけなかったようで、ややこしい・・・。駅から4つ先のThéâtreバス停で降り、再び旧市街へ。ようやく晴れてきたので、写真を撮ることにします。


↑コルマール旧市街の街並みは「ハウルの動く城」のモデルになったと言われています。基本的にはストラスブールと同じような感じですが、こちらの方が木組みの建物が多いです。


↑たくさんの商店が軒を連ねるクレ通りには、日本でもおなじみのパン屋さん、PAULもありました。バゲット1本0.95ユーロと書いてあって、本場は安いなぁ・・・と実感。


↑もう日はだいぶ傾いてきてしまいましたが、美しい街並みです。

途中たまたま見つけたパティスリーで、レモン風味のメレンゲを購入。ホテルに戻ってから食べたのですが、レモンピールが入ってさくさくでおいしかったです。しかし大きさが半端なくでかい!長さが20cmぐらいあり、食べても食べても無くなりません。


↑値段も安いので、フランスの人にとっては手軽なおやつなのでしょうね。

まだ夕食の時間には少し早いので、しばらく旧市街を歩き回ってみたのですが、やはり道がややこしくてGPSさまさまでした。さすがに歩き疲れたので、まだ外は明るいですが、そろそろレストランに入ることにします。


↑先ほど中に入ったサン・マルタン教会。夕日が映えますね。

今夜はサン・マルタン教会前にある、ビストロ コパンというお店にお邪魔しました。外の看板には開店時間が午後6時半と書いてあったのですが、他に誰もお客さんがいないのでおそるおそる中に入ると、どうやら7時開店だったようです。まだ15分ほどあったのですが、幸いテーブルに座って待っても良さそうだったので、メニューを眺めつつ待たせてもらうことにします。それほど大きいお店ではなく、家族経営のようなアットホームな雰囲気でとても居心地は良かったです。

メニューとにらめっこしていると英語のメニューを勧められたのですが、丁重に断りました。メニューって英語で書かれると逆に食材が何なのかわからなかったりするのですよね・・・。まずはアペリティフにキールを頼み、さらにしばらく悩んだ末に、前菜にSalade paysanne(農民のサラダ)、そしてメインにベックオフ(アルザス風肉じゃが)を頼んだのですが、メインはこっちの方がいいと言われ、それが何なのかよくわからないままに注文。あとワインはアルザスのミュスカにしました。


↑サラダはレタスにトマト、ベーコン、紫玉ねぎ、クルトン、卵となかなか具だくさんで、これだけでお腹いっぱいになりそうでした。特にクルトンがでかい!

料理よりびっくりしたのがワインで、ミュスカって要するにマスカットのことでしょ?と思いながら飲んだのですが、これが思いの外上品な香りでうまいのです。これ以降アルザスワインでミュスカを見かけると、つい買ってしまうようになりました。


↑そしてこれがメインディッシュ。何なのかわからなかったのですが、どうやらFleischnaka(フライシュネッカ)というアルザス地方の伝統料理のようです。ひき肉や玉ねぎをタルト生地でロールしたものをグレービーソースで煮込んであるようですね。

ワインは同じくアルザスのピノ・グリに。こちらもおいしいですがミュスカほどの感動はありませんでした。さらに追加でアルザスのエーデルツヴィッカーを注文。エーデルツヴィッカーなんて初耳だったので、そんなブドウ品種があるのかと思ったのですが、どうやらアルザスの白ワイン用のブドウをブレンドしたものをエーデルツヴィッカーと呼ぶようです。確かにグラス2.5ユーロとリーズナブルで、あっさりしてはいましたが飲み飽きない味でした。

店内は団体のお客さんが入ってきて、最初の静けさが嘘のようににぎやかになってきました。店員さんもばたばたしていたので、そろそろお会計をしてもらうことに。ホテルの紹介で来たと伝えたせいか、少し割引してもらえたようで、35.08ユーロで済みました。お店を出ると、向かいの教会からオルガンの音が聞こえてきて、中で聞きたいなーと思ったのですが、残念ながら鍵がかかっていて入れません。さすがに何度もこのあたりを歩いただけあって、おそらく最短距離でホテルに帰り着き、床につきました。

明日はこの旅前半のハイライト、アルザスのブドウ畑を自転車で巡るのですが、それはまた次回。

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