2013年7月30日

    バスク地方の旅7日目(8/13) その2

    エル・コルテ・イングレスでたくさん買い物をして両手いっぱいにふくれた荷物にひぃひぃ言いながら、お昼ご飯を食べるカフェを探します。適当に見つけたカフェのテラス席に座り、もう選ぶのがめんどくさかったのでmenu expressという定食らしきものを注文したのですが、結局これもいくつかの選択肢から選ばないといけないスタイルでした。またメニューと格闘しないといけないのか・・・と思いながら、前菜のサラダから順番に選んでいこうと思って注文すると、それで良いのかとやけに聞き返されます。なんかおかしいなと思っていると、どうやら出てくるのはその1品とデザートだけだったようで、メインディッシュがサラダになってしまいました。まあこれはこれでヘルシーで良いかと開き直り、ビールとともにいただくことにします。


    ↑メインディッシュのサラダ。上に乗っているのはりんごで、バルサミコソースがかけられていてなかなかおいしかったです。


    ↑デザートはクレマ・カタラーナ。シナモンのきいた固めのプリンといった感じです。

    食後はカフェ・ソロ(エスプレッソ)でしめて、そろそろお会計をしようと思ったのですが、お店の人がテラス席になかなか来てくれません。どうしたものかとお金を用意して待っていると、見かねた隣のお兄さんが伝票をレジに持っていきなさいと教えてくれました。言われるがままにお会計を済ませ、お兄さんにお礼を言って店を後にします。

    一旦ホテルに戻り、スーツケースを受け取ってから近くの人気の少ない広場で荷物をまとめることに。一気に重くなったスーツケースを引きずって、前日は閉まっていた少し先のカルフールでチーズを買うことにします。しかしフランスと違って、売られているチーズの種類が少ないなあという印象でした(まあそれでも日本に比べれば多いのですが)。一番欲しかったミモレットがなかったので、ハード系のチーズやゴーダチーズ、エダムチーズなどを買ってカルフールを後に。ほんとは冷えた飲み物も欲しかったのですが、見あたらなかったのであきらめました。

    カルフールは地下鉄Badal駅の近くだったので、荷物も重いしここからサンツ駅まで2駅だけ乗ることにします。サンツ駅で空港行きの電車に乗り換えなのですが、あまり時間の余裕がないのに券売機の場所も、発車番線もわからなかったので、近くにいた係員に聞いて無事に切符を購入。ホームに降りると、ほどなくして電車が到着したので助かりましたが、これを逃すと次は30分後なので、あぶないところでした・・・。

    電車は満員で、立ち客もたくさんいます。そんな中いきなりアコーディオンを持ったおじさんたちの演奏が始まったのですが、飛行機に間に合うかどうかが不安だったので、あまり耳に入りませんでした。空港までは20分弱の距離なのですが、直前まで街中を走っていたのに、空港に近づくといきなり郊外の風景になります。駅舎は地下なのかなと勝手に思っていたのですが、地上にありました。


    ↑空港駅に停車中のR2。30分に1本とか少なすぎるだろうという混みっぷりでした。

    空港駅はターミナル2に直結しているのですが、私の乗る飛行機はターミナル1からの出発だったので、シャトルバスで移動する必要があります。地球の歩き方には30分おきの運行と書いていましたが、実際には6,7分おきに運行しているようで、私が着いたときには電車が混んでいたこともあり、乗客をさばききるまでひっきりなしにバスが来ていました。ターミナル1は思ったよりも離れていて、10分少々かかってようやく到着。時間もないのでさっさと荷物を預けることにしますが、スーツケースをコンベアーに乗せると20kgを少し越えていたので、あわてて外ポケットに入れていたガイドブックを手荷物の方に移動すると、奇跡的に20kgぴったりに!これには自分でもびっくりしました。

    保安検査場と税関も問題なく通り抜け、思ったより早く搭乗ゲートに着いてしまいました。あんなにあわてなくても全然問題なかったじゃないか・・・。眼下には多くの人で賑わう免税店やカフェが見えているのですが、私のいるところはEU圏外に向かう飛行機が出発するエリアなので、閑散としていてお店は小さなカフェしかありません。しかも値段も高くてどうしようかと思ったのですが、喉が渇いていたのでレモン風味のビール缶を2ユーロで買って飲むことにします。それから特にすることもないので写真を撮ったりして時間をつぶしていました。



    ↑ターミナル1は2009年に新しくできたばかりで、とても綺麗でした。

    予定より15分ほど遅れて搭乗開始。バルセロナからイスタンブール経由で関空に向かう日本人はたくさんいそうなものなのに、見た限りでは他に誰もいませんでした。搭乗が遅れたので予想はしていましたが、結局出発も20分以上遅れて18時ちょっと前にテイクオフ。3時間ちょっとのフライトでしたが、ちょうど夕食の時間帯のせいかメニューが配られ、機内食が出てきました。


    ↑機内食はチキンかハンバーガーを選ぶことができたのでチキンに。トルコ風の味付けでけっこうおいしかったです。つけあわせのラタトゥイユもなかなか。

    食後にはコーヒーをミルク入りで頼んだのですが、その場で紙パックのミルクにストローを差してコーヒーに注いでくれました。これは行きもそうだったのですが、あんまりミルク入りで頼む人っていないのでしょうか。コーヒーを飲んだ後はひたすら旅行記の下書きメモを書いていたら、いつの間にか着陸態勢に入っていました。出発は遅れたものの、結局予定よりも早くイスタンブールに到着。到着時の機内アナウンスで大阪への乗り継ぎもちゃんと案内がありました。

    乗り継ぎは3時間ほど余裕があったので、せっかくなので1000円だけトルコリラに両替してトルコアイスを買ってみました。もう22時を回っていましたが、店員さんはアイスを伸ばしたり顔のそばに持ってくるようなパフォーマンスで楽しませてくれます。アイスを食べたりDSで遊んだり、メモを書いたりしているうちに搭乗手続きが始まったので搭乗ゲートへ。さすがにここまで来ると日本人だらけでした。

    機内に入り、私の席に行くとなぜか小学生ぐらいの男の子が私の席に座っています。声をかけて譲ってもらいましたが、なんだか悪いことをした気分・・・。その子は私の隣の席だったのですが、保護者の姿は見あたらず一人ぼっちのようでした。どうやらハーフっぽい感じでなかなかハンサムな子でしたが、あまり周りとは関わりたくないオーラ全開だったので、結局それ以降一言もしゃべらずじまい。

    定刻の0:50頃にテイクオフし、しばらくして最初の機内食が出てきます。といってもさっき食べたとこですし、時間も時間なのでいいから早く寝かせてくれーと思いつつ、頂くことに。


    ↑1回目の機内食。またチキンにしましたが、こちらはハーブ風味でした。左上はお米のプリンですが、食感がおもしろかった。

    なんとか機内食を食べ終わり、ようやく横になることができました。そこからしばらく寝たり起きたりを繰り返していると、あっという間に外が明るくなってきます。ただシェードは閉めたままだったので、そのままもう少し眠ることに。そして関空到着の2時間ほど前に2回目の機内食が出てきました。


    ↑2回目の機内食はハンバーグにしました。なかなか肉の味が濃い感じで、赤ワインと良く合います。

    そして定刻の17:55頃に無事関空到着。隣に座っていた男の子にはグランドスタッフが出迎えに来ていたので、問題はなさそうでちょっと安心しました。荷物を受け取り税関を通り抜けてターミナルビルを出たとたん体中にまとわりつく湿気で、大阪に帰ってきたことを実感します。帰国した日はどうも雨がひどかったようで、関空特急はるかが運転を見合わせていました。しかしもうすでに雨は止んでいたので、大阪駅までは何事もなく戻ってこられました。いつもならここで寄り道してラーメンを食べていくのですが、毎回立ち寄るラーメン屋に行くと地下街自体の改修工事でなんと閉店していました。他の店まで行く気力もなかったので、おとなしく家に帰ることにします。そして21時前にようやく自宅に到着。翌日からもう仕事だったので、ラーメンだけ食べて早々に横になりました。

    というわけでバスク地方(+バルセロナ)の旅はこれで終わりです。
    今年は南ドイツとオーストリア方面に行く予定ですので、またそちらもお楽しみに!