2013年6月

    PLANEX MZK-1200DHPをアクセスポイントモードで使用する

    PLANEXから今月発売開始になったばかりの802.11ac対応無線LANルータ MZK-1200DHPですが、他社の11ac対応製品が軒並み1万円以上する中、866Mbpsまでの対応ながら実売6000円前後というコスパの良さで、好調な滑り出しのようです。我が家もこれまで無線LAN環境が11aまでしか対応していなかったため、11ac対応のスマホを購入したことをきっかけに買い換えを検討していたのですが、値段につられて導入してみることにしました。

    素人志向と銘打って、簡単設定を売りにしている当製品ですが、我が家はNTTのフレッツ光プレミアムを使用しており、CTU装置にルータ機能が内蔵されているため、ルータモードではなく、アクセスポイントモードに設定しなければなりません。製品自体に切替スイッチの類はついていないため、まずは設定画面に入る必要があります。

    設定画面に入るには、まずPCと当製品のLANポートをLANケーブルで直接接続し、ブラウザから「192.168.111.1」に入ります。
    ユーザー名:admin、パスワード:passwordでログインすると設定画面があらわれますので、右上の「ステータス詳細」から「詳細設定モード」へ。
    まず、動作モード設定で動作モードを「AP」にして適用。
    再起動の後、TCP/IP設定-LANで、DHCPを「client」にしておきます。
    (2013.7.14追記)ファームウェアv1.19で、APモードだとDHCPを設定できなくなっているようです。
    無線LAN-セキュリティのプレシェアードキーも、必要に応じて変更。

    設定の後、LANケーブル等をLANポートにつなぎ(WANポートは使わない)、準備は完了です。これ以降設定画面に入るには、CTUのDHCPサーバが当製品に払い出したIPアドレスにアクセスする必要があります。

    というわけで、アクセスポイントモードとして使うには、少々設定が煩雑かもしれません。設定してしまえばあとは非常に快適なので、今後の改善に期待です。

    バスク地方の旅6日目(8/12) その1

    エアコンを切って窓を開けたものの、結局あまり熟睡できずに朝を迎えました。7時に目覚ましをセットしていたものの、シャワー浴びたりネット見たりしているうちに9時を過ぎてしまったので、そろそろホテルをチェックアウトすることに。

    今日はスペイン国鉄の誇る高速列車AVEに乗り、バルセロナへと向かいます。AVEも昨日乗ったAlviaと同じようにチェックイン手続きが必要なのですが、こちらは手荷物のX線検査があったりして、より厳重なセキュリティが施されていました。今回はちょっと贅沢に一等車に乗ることにしたのですが、乗り場はホームの奥の方だと案内され、たぶんこの辺だろうという場所で列車の到着をしばし待ちます。


    ↑サラゴサ・デリシアス駅にてAVEの到着待ち。みんな二等車に乗るようで、このあたりには誰もいませんでした。

    AVEは予定より5分ほど遅れて到着。車内にはすでに乗客がそこそこ乗っていました。一等車は座席が2+1列で、私は1列の席だったのでとても快適。座席に着くなり乗務員がやってきてPaper?と聞かれたので、一瞬何を求められたのかわからず切符を見せてしまったのですが、後から考えるとたぶん無料で新聞を持ってきてくれるんでしょうね。持ってこられても読めないので、断って正解でした。


    ↑AVEの一等車車内の様子。静かで非常に快適です。

    しばらくして別の女性乗務員が食事を持ってきてくれました。AVEの一等車では機内食ならぬ車内食サービスがあり、もちろん追加料金は不要です。チェックイン手続きといい、完全に飛行機と同じノリですね。今回はこの車内食が食べてみたかったので、あえて一等車を選んでみました。


    ↑車内食はこんな感じ。パンにオムレツ、ソーセージ、ヨーグルトと、オーソドックスなメニューですが、なかなかおいしかったです。

    AVEは高速鉄道なだけあって、スペインの大地を時速300kmで駆け抜けて行くのでなかなかの迫力でした。しかし車内食を食べていると揺れが多少気になります。あと高速鉄道なのに途中単線区間があったりして、なんだか意外な感じです。AVE自体も8両編成と、TGVやICEに比べると短編成なのですが、バスや航空機のシェアが高いからかもしれません。

    AVEは1時間ほどノンストップで走った後、Camp de Tarragona駅に停車。しかしタラゴナの市街地からは少し離れているようで、駅の周りにはあまり何もないようでした。ここまでくればバルセロナまではあと30分ほどです。途中でバルセロナ近郊路線と併走していて、3両編成の電車が見えました。そしてAVEは地下に入り、ほぼ定刻通りにバルセロナ・サンツ駅に到着。


    ↑貫通路上方に設置されているLED表示器。終着駅停車中だったので、Good Byeと表示されています。


    ↑AVEの先頭車両。流線型の美しいデザインです。


    ↑中間車両。AVEとはAlta Velocidad Españolaの頭文字であると同時に、スペイン語で「鳥」という意味なので、ロゴにも鳥が描かれています。

    サンツ駅はバルセロナ最大のターミナルなので、人でごった返していました。こういう人混みはスリに狙われやすいので、足早に去りたかったのですが、いかんせん今自分がどの方角を向いているのかがわからなくて、人混みから離れた所で地図を広げて確認します。今日泊まるホテルはサンツ駅から徒歩圏内に取ってあったので、まずはホテルを目指すことに。幸いほぼ最短距離でホテルに到着し、まだ時間が早かったので荷物だけ預けようと思ったのですが、チェックインも済ますことができました。今日泊まるホテルはなかなかモダンな内装で、冷蔵庫こそないものの、エアコン完備で快適そうです。

    荷物を置き、再び外出することに。まずはサンツ駅に戻り、バスと地下鉄の路線図を入手しました。ここから地下鉄に乗り、まずはサグラダ・ファミリアに行ってみることにします。自動券売機で10回分の回数券を買い、改札を通ろうとしたのですが、なぜか引っかかってしまいました。どうやらスペインの改札は日本と逆で、向かって左側の改札に切符を入れないといけないようですね。ちょっと左利きの人の気持ちがわかったような気がしました。

    地下鉄5号線に乗り、5つ先の駅が最寄りのサグラダ・ファミリア駅です。案内に従って地上に上がると、すぐ目の前にサグラダ・ファミリアがそびえ立っていました。それにしてもすごい行列!これは今日はあきらめて明朝もう一度来ることにしようと思い、外観だけ撮って行くことにします。



    ↑クレーンがいっぱい立っていて、まだまだ建設途中だということがよくわかります。とにかく人が多かった!


    ↑後方から見ると、左右で石の色とかスタイルが違うように見えました。

    サグラダ・ファミリアに行けないとなると、特に予定も立てていなかったので、しばらくあたりをぶらぶらしてみることにします。


    ↑サグラダ・ファミリアの南東600mほどの所にあるモヌメンタル闘牛場。しかしバルセロナのあるカタルーニャ自治州では闘牛が禁止されてしまったため、現在では開催されていないようです。


    ↑バルセロナの街を斜めに突っ切っているディアゴナル通り。道幅が広く、一部区間にはトラムも走っています。

    ディアゴナル通りをひたすら1.5kmほど歩き、カサ・ミラに到着。カサ・ミラとはサグラダ・ファミリアと同じくガウディが建築した高級アパートです。ディアゴナル通りはそれほど人通り多くなかったのに、カサ・ミラの前は観光客でいっぱいでした。



    ↑カサ・ミラ。ここも人が多い上に入場料が15ユーロもいるので、中には入りませんでした。その曲線をおびた外観だけ見てもかなり特徴的なデザインであることがわかります。

    カサ・ミラ近くのディアゴナル駅から再び地下鉄5号線に乗り、サンツ駅を通り過ぎて終点のコルネジャ・セントレ駅へ。ここでトラムに乗り換えてみることにします。


    ↑トラムがやってきました。バルセロナ市内でも割と外れを走っているので、観光でお世話になることはあまりないと思いますが、トラム好きとしては乗らないわけにはいきません。



    ↑運転台と座席の様子。バルセロナのトラムは2004年に復活したばかりなので、まだまだ新しい乗り物です。


    ↑トラムの車窓風景。速度は出ませんが非常に快適な乗り物でした。


    ↑一部区間は軌道敷が芝生で覆われていて、とても綺麗。

    マリア・クリスティーナ電停で下車し、少し歩いてカタルーニャ工科大学構内にあるグエル別邸へ。ここもガウディ建築の一つです。



    ↑正門のドラゴンの意匠がとても印象的。

    このあとさらにバルセロナ市内を巡りますが、それはまた次回。