2013年4月

    バスク地方の旅4日目(8/10) その2

    ケーブルカーを降り、良いタイミングでやってきた16系統のバスに乗り込みます。バスの終点がここだと思っていたので、乗客が降りた後座る気まんまんだったのですが、どうやら違うかったらしく結局立ったまま乗車することに。バスは海岸沿いをずっと走るわけではなくて、山の手の住宅街も経由していました。

    市中心部でバスを降り、まずは地球の歩き方にも載っていたバスク食材専門店「ルーラン」へ。いろいろとおもしろそうなものが並んでいましたが、悩んだ末にイワシのパテを購入。やはり日本人も良く来るようで、「アリガト」と言われました。その後旧市街にあるラ・ブレチャ市場へ。ここは外観からはわかりませんでしたが、地下に近代的なショッピングセンターと生鮮食料品を扱うお店が併存しています。魚屋さんなどは、日本では見たことのない魚介類も並んでいたりして、おもしろかったです。とりあえずここではチルドカップのカフェラテと生ハム、ヨーグルトドリンクを購入。それから近くのパン屋でサンドイッチを買い、一旦ペンションに戻ってお昼にします。


    ↑買ってきたサンドイッチと生ハム。シンプルですがうまい。

    今日は朝から歩いて疲れたので、1時間ほど昼寝することにします。15時過ぎに再び出発し、まずペンション近くの酒屋でチャコリを1本購入。それから少し市街地を散策してみることにしました。


    ↑朝食を食べたショッピングモール、San Martin。おしゃれで真新しい建物でした。



    ↑ブエン・パストール大聖堂。立派な外観で、中にも入りたかったのですが、残念ながら開いていませんでした。

    その後ウルメア川を渡り、明日乗るスペイン国鉄の駅を下見しておくことに。



    ↑橋を渡って正面がスペイン国鉄のサン・セバスティアン駅です。

    駅には注意書きがあったのですが、どうやら明日乗る予定の列車にはチェックイン手続きがあるので、少し早く来ないといけないようです。とりあえず喉が渇いていたので、自販機でコーラを買って休憩後、駅の東側に行ってみることに。


    ↑サン・セバスティアン駅のホーム。それほど大きな駅というわけでもなさそうでした。

    駅の東側は観光客が全くおらず、なんだか急に寂しい風景になってしまいました。とりあえず手近にあったスーパーに入ってみましたが、ここは地元の人がよく使うだろう雰囲気が漂っていて、楽しかったです。


    ↑普通のスーパーでも生ハムがこんな風につるし売りされていて、本当にうらやましい。しかも安い。

    結局ここではアリオリソースだけ買って外に。スペイン国鉄の高架をくぐって北に抜けると、再び観光客の多いエリアに戻ってきました。


    ↑通りの向こうに見えているのはサン・イグナシオ教会です。


    ↑教会ぽい建物ですが、どうやら学校のようです。


    ↑日本でも一時期見かけたSPARが健在です。


    ↑今日も海水浴客でにぎわうスリオラ海岸。

    もう17時を回っていたのですが、まだまだ日差しは強くて、暑くて仕方ありません。再びペンションに戻り、少し涼んでから再び出発します。





    ↑旧市街にもう一つある教会、サン・ビセンテ教会。こちらも重厚な空間でした。

    そうこうしているうちに時刻は19時を回ったので、まだ外は明るいですが今夜もバル巡りをスタート。まずは昨日も行ったガンバラに再訪。ここはキノコ料理が有名らしいのですが、お高いのでパス。


    ↑ガンバラの外観。もっと賑わう時間帯は外まで人であふれるようです。


    ↑今日は気分を変えてビールでスタート。イワシの酢漬けはおいしかったですが7.5ユーロと案外高かった・・・。

    一人で食べていると、不意に若い日本人男性に話しかけられました。なんでも仕事を辞めてヨーロッパを数ヶ月旅行しているそうで、話しているうちに意気投合して一緒に2軒目に向かうことにします。


    ↑2軒目はコンスティトゥシオン広場そばにあるタンボリル。ピンチョスはカニサラダの乗ったちょっと辛めの味で、可もなく不可もなく、という感じでした。飲み物はチャコリ。

    そして再び一緒に3軒目のサン・テルモへ。彼曰く、ここのキッチンでは日本人が働いているらしく、こんなところで日本人が活躍しているのはすごいなあと思いながら眺めていました。サン・テルモにはピンチョスがなく、注文する形式なのでフォアグラを注文。


    ↑右奥が注文したフォアグラ。リンゴベースの甘いソースがかかっていてとてもおいしかったです。これと赤ワインで5ユーロ程度しかかからないとは・・・!

    ここのフォアグラは、バル巡りしたなかで一番うまいと思えた一皿でした。ほんとはおかわりしたいぐらいでしたが、あきらめて店を後にします。ここで男性と別れ、一人で4軒目のボルダベッリへ。


    ↑ここではフォアグラのテリーヌを注文。こちらも濃厚な味で、赤ワインが良く合います。

    店を出ると21時を回っていましたが、今日も夜はまだ始まったばかりといった雰囲気でした。ホテルに戻り、シャワーを浴びましたが、暑くて寝苦しい・・・。外はやかましいですが、たまらず少し窓を開けて寝ることにしました。

    明日はサン・セバスティアンを出発して、内陸部のサラゴサという街に向かいますが、それはまた次回。

    バスク地方の旅4日目(8/10) その1

    6時にセットした目覚ましで起床し、洗濯とシャワーを済ませます。その後ネットで調べ物をしていたら、出かける頃には9時前になっていました。まずは昨日開いていなかったサンタ・マリア教会へ。メインの入口は開いてませんでしたが、横の小さな入口から人が入っていくのが見えたので、つられて私も入ってみることに。


    ↑昨夜の喧噪が嘘のように、旧市街に人影はまばらでした。けれどもちゃんと路地が水洗いされていたり、夜に備えて飲料が運び込まれていたりと、働いている人はいるようです。


    ↑サンタ・マリア教会の祭壇。旧市街のシンボル的な存在なだけあって、立派なものです。


    ↑祭壇から後ろを振り返ったところ。オルガンは2階席の右側にありました。


    ↑そしてこれがオルガンです。ちょうどオルガン講習会(?)が開かれていて、音を聴くことができたのはラッキーでした。


    ↑2階席から祭壇を見下ろしたところ。

    どうやらこの時間帯はオルガンの講習に来た人以外いないような雰囲気だったので、そっと教会をあとにします。でもオルガンいい音だったなぁ-。


    ↑路地のかなたにブエン・パストール大聖堂が見えます。


    ↑海のすぐ近くにある市庁舎は素敵な建物でした。

    そろそろ朝ご飯を食べようと思っていると、大聖堂の近くにSan Martinというショッピングモールを発見したので、ここのカフェで食べることに。クロワッサンとカフェラテのセットで3ユーロと悪くありませんでしたが、建物の中というもののオープンカフェで、近くを飛ぶハエが気になって仕方ありませんでした。しかも今日も暑いのにタオルを忘れてきてしまったことに気付き、少し悩みましたがここからペンションまでそこそこ距離があるので、あきらめて出発することに。

    ここから、弓なりになったコンチャ海岸をモンテ・イゲルドの方に向かって歩いていきます。最初は日陰だったので快適でしたが、途中から日なたになってしまい、暑くて仕方ありませんでした。砂浜では朝早くから海水浴を楽しむ人たちでにぎわっています。


    ↑モンテ・ウルグル方面。丘の上に昨日間近で見たキリスト像がかすかに見えます。


    ↑反対側はこんな感じ。左側に二つ並んでいるのは時計と気圧計です。


    ↑途中海岸沿いにこういう豪邸がいっぱい建っていました。リゾート地っぽいですね。


    ↑コンチャ海岸沿いはこのように遊歩道が整備されていました。自転車で巡るのも楽しそう。


    ↑このあたりが中間地点でしょうか。海が本当に綺麗。さすがにここまで来ると海水浴客は減ってきました。

    さらに海岸沿いを歩いて行くと、目の前にトンネルが姿を現します。これ何のトンネルだろう?と思っていると、この真上がミラマール宮殿でした。ミラマール宮殿はスペイン王室によって1893年に建てられた、英国様式の宮殿です。


    ↑これがミラマール宮殿。ちょっと田舎っぽい質素な建物です。




    ↑しかしここから見えるコンチャ海岸の景色は本当にすばらしい。

    ミラマール宮殿は現在は市の所有になっていて、残念ながら中には入れませんでした。ここからオンダレータ海岸と名を変える海岸線を、さらに先へと進みます。


    ↑このあたりはビーチパラソルが花のように並んでいました。モンテ・イゲルドもすぐそばに見えています。

    砂浜が途切れるあたりには屋内テニス場があり、その脇を歩いて行くとフニクラ(ケーブルカー)乗り場がありました。これに乗ってモンテ・イゲルドの上まで行くことにします。


    ↑ケーブルカー乗り場。外観はなかなかオシャレです。

    ケーブルカーに乗る前に、帰りに乗る予定のバスの時間を確認。どうやら15分に1本程度走っているようです。それから中に入り、ケーブルカーの往復チケットを2.8ユーロで購入。ずっと歩いてきて喉が渇いていたので自販機でコーラを買おうと思ったのですが、どうやら壊れているようで買えませんでした。まあこちらの自販機では良くあることです・・・。

    しばらくしてケーブルカーが到着。外側は綺麗にメンテされていましたが、木製で結構年季が入っているように感じました。一番前の席は取られてしまったので、一番後ろに座って発車を待ちますが、なかなか発車しません。結局10分ほど待っているとバスが到着し、一気にケーブルカーは乗客で一杯になりました。中には自転車を載せている人もいて、そんなこともできるんだとびっくり。そしてケーブルカーはほぼ満員の乗客を乗せて、ゆっくりと発車しました。


    ↑民家の間をすり抜けるように山肌を上っていきます。もう海岸はかなり下の方です。


    ↑思ったよりも早く山頂に到着。赤い車体がおしゃれ。

    頂上は遊園地になっていて、子供連れの姿もたくさん見かけました。とりあえずコーラを買い、日陰のベンチに腰掛けて喉を潤します。ここには展望台があり、なにやら呼び込みもしていたのですが、上るのに2ユーロいる割には大して高さもなかったのでやめておきました。




    ↑モンテ・イゲルドからの景色。昨日モンテ・ウルグルから見た景色とはまた違って見えます。日が高くなってきて、砂浜にも人が増え始めました。


    ↑遊園地には懐かしい遊具が一杯ありました。


    ↑海岸の反対側は緑に覆われていました。ミニコースターのコースが通っています。

    遊園地は思ったよりも小さくて、あっという間に場内を一周してしまいました。他にすることもなかったので、そろそろ下山することにします。ケーブルカー乗り場に向かうと、ちょうど今発車したところだったので、写真を撮りつつ到着を待ちます。


    ↑直前に発車したケーブルカーが下りていきます。

    そして再び麓まで戻り、バスで旧市街に向かうことにしますが、それはまた次回。