2011年8月

    フランス・ワインの旅8日目(9/29)

    いよいよフランス滞在も今日が最終日です。6時半頃起床しシャワーを浴びたのですが、浴室から出るとドライヤーが見あたりません。これまで滞在したヨーロッパのホテルでドライヤーがないなんて経験はしたことがなかったので、まさかないとは夢にも思っておらず焦りました。とりあえず髪を拭いて服を着てフロントに借りに行ったのですが、なんとフロントにもドライヤーはないとのこと。前日の対応といいこの件といい、ほんとにこのホテルは最悪でしたね・・・。とりあえず髪は自然乾燥するに任せ、その間に荷造りをすることに。

    8時過ぎに外出し、駅まで向かう途中にあるカフェに入ってクロワッサンとカフェラッテを注文します。ここのクロワッサンは冷たいまま出てきたので、ちょっとがっかり。食べ終わってからパリ・リヨン駅に向かい、まずはこのあと乗る予定の空港行きのシャトルバスのバス停の位置をチェックします。しかし少し迷って見つけたバス停にはバスの発車時刻が書いておらず、ちょっと不安になります。


    ↑パリ・リヨン駅の駅舎。たくさんの人が行き交っていました。


    ↑駅構内の様子。この黄色い機械に切符を通して自分で刻印を入れないといけません。

    そのあと昨日と同じ24系統のバスに乗って中心部に出ようと思ったのですが、比較的近い所を走っている63系統のバスが先に来たので、そちらに乗ることに。このバスはセーヌ川沿いよりすこし内側の道を走るので、景色が変わっておもしろかったです。しばらくバスに揺られ、サン・シュルピス教会でバスを降りて、少し中を見ていくことに。ここはダ・ヴィンチ・コードの舞台となったことで有名のようですが、私は読んだことがないのでよくわからなかったのが残念です。


    ↑サン・シュルピス教会の外観。工事中だったのが悔やまれます。


    ↑内部の様子。ここはそこまで観光名所という感じでもないので、人影はまばらでした。


    ↑オルガンは大変立派なものでした。これは音を聴いてみたかったな。


    ↑翼廊から側廊を見たところ。かなり規模の大きな教会でした。

    それから、北にすぐのところにある、サン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。ちょうど入り口前には地元の子供達が集まっていたので、なにか礼拝でもあったのかもしれません。


    ↑教会内部は照明がついていて、独特の雰囲気でした。


    ↑ここのオルガンも立派だなあ・・・。


    ↑入り口の様子。ステンドグラスも少なく、意外と質素な教会でした。

    時間があんまりないので慌ただしく写真だけ撮り、今度はセーヌ川の中州、シテ島に向かいます。


    ↑シテ島に向かう途中にあったスーパー。右端にアーティチョークが積み上げられてるあたり、日本とは違うなあと感じます。

    少し歩いてシテ島に到着。まずはサント・シャペルに行こうと思ったのですが、ここは入場料がいるらしく入場待ちの行列が出来ていて、時間がもったいないのであきらめることに。その代わりに、シテ島の反対側にあるノートルダム大聖堂に行くことにしました。


    ↑シテ島の風景。この奥にサント・シャペルがあります。


    ↑セーヌ川沿いにはブキニストが使う緑色の箱がずらっと並んでいました。


    ↑サン・ミッシェル橋。左奥にノートルダム大聖堂が見えています。


    ↑そしてノートルダム大聖堂。広場は観光客でいっぱいでした。


    ↑大聖堂内部。さすがに荘厳な雰囲気です。


    ↑オルガンも聴いてみたかったなあ。


    ↑側廊にはステンドグラスや彫刻が並んでいます。


    ↑豪華絢爛なバラ窓のステンドグラス。素敵だ・・・。


    ↑横から見たところ。

    ほんとはもっとゆっくりしたかったのですが、帰りの時間がそろそろあぶなかったので、ここも慌ただしく後にします。最寄りのバス停も幸いすぐ見つかり、ほどなくやってきた24系統のバスに乗り、パリ・リヨン駅経由でホテルに帰還。それからあわてて荷造りをし、ホテルをチェックアウトして空港行きのシャトルバス乗り場に向かいます。しかし運悪くバスは目の前で出て行ってしまいました。仕方がないので次のバスが来るまでここで待つことに。ここのバス乗り場には時刻表がないので、一体次のバスがいつ来るのか、さっぱりわかりません。なので同じくバスを待っている女性に、もう何分ぐらいここで待っているかを聞かれたりしました。15分待ってこなかったのでたぶん次のバスは30分後だろうと思い、次は多分11:30頃だと思いますよ、と返事。

    そしてそろそろバスが来るかな・・・と思った矢先、バス停のある側道の入り口でなにやら事故があったらしく、パトカーがやってきて側道の入り口を封鎖し始めます。あれ、これはバス来たらどうなるんだろうと思っていたら直後にバスがやってきて、あろうことかバス停で待っている私たちを置き去りにして行ってしまうではありませんか!!もしかしてこの先の道路で停車して乗せてくれるのかな、という淡い期待もあったのですが、止まる気配もなくバスはあっさりと行ってしまいました。バス停には荷物の積み降ろし係の男性がいたのですが、彼に聞いてもわからないとのこと。先ほどの女性も詰め寄っていましたが、全くらちがあきません。ただでさえ1本バスを逃しているのにこれはまずい・・・!と思い始めたのですが、かといってRERと呼ばれる高速郊外鉄道で行こうとすると途中で1度乗り換えねばならず、急いでいるのにうまくたどり着ける自信がありません。そうこうしているうちに、同じくバスを待っていた別の男性はどこかにいってしまい、いよいよ途方に暮れそうになりました。そこでふと、この係員と言い合っていた女性も空港に行くんなら、同じタクシーで割り勘で行けないだろうかと思いつき、ダメ元でつたない英語で提案してみると、彼女にとっても渡りに船だったようで、あと何分か待ってバスが来なければそうしましょう、ということになりました。

    結局バスはやって来ず、私は彼女と共にタクシー乗り場に移動。タクシー乗り場の案内係の男性が荷物をトランクに積んでくれたのですが、どうやら私は中国人と思われたようで、中国語で話しかけられました。以前もこんなことあったなあと思いながら、反応に困りつつ日本人ですと説明。とにかく女性の荷物がすごい量で、トランクもパンパンでした。そしてタクシーに乗り込み、シャルル・ド・ゴール空港へと出発!

    車内では彼女と少し話をしたのですが、どうやらパリ在住の方のようで、これから海外に行くそうです。荷物が多かったので留学か何かかもしれません。先ほどのバスが行ってしまった件を信じられない、と私が言うと、その女性も”shame”だと言っていたので、よっぽど腹に据えかねていたんでしょうね。他に私が昨日までボーヌにいたことなどを話したりしていました。タクシーの運転手は結構なおじいちゃんだったのですが、高速道路をとにかく飛ばす飛ばす!そして約30分後の12:15頃、無事に空港に到着しました。運賃+荷物代で42ユーロだったので21ユーロずつ割り勘し、タクシーを降ります。シャトルバスでも16.5ユーロかかるところだったので、それほどかからずに済んだのはありがたかったです。それに日本人だけだとぼったくられる危険もあったので、同乗してくれる現地の人がいて本当に助かりました。そして女性とがっちり握手を交わして”Bon voyage!”と声をかけ、私もターミナルへと向かいます。

    到着したのが2Dターミナルというところだったのですが、私が目指す2Eターミナルへは歩くと少し距離がありました。12:50までにチェックインを済ませないといけなかったので、まずはセルフチェックイン機でチェックインを済ませますが、関空のようにチェックイン済みならビジネスクラスのカウンターで荷物をすぐ預けたりといったことはできず、チェックインを待つ長い列に並びます。途中で成田行きの乗客を優先して手続きしていたので、どうやら成田行きの方が先に出発するようでしたが、関空に行く乗客は回りにいなさそうだったので、ちょっと不安になります。結局12:50ぎりぎりに荷物を預け、出国手続き、手荷物検査を済ませて搭乗口へ。

    搭乗口近くにはLaduréeの支店があったので寄っていくことに。割れたマカロンの事を思い出し、ここにあるのわかってれば最初からここで買ったのに・・・と思いながらチョコを買うことにします。店員の東洋人ぽい女性に簡単なフランス語でこれをくださいと言い、お金を渡したのはいいのですが、肝心のチョコを受け取り忘れてしまい、その店員さんに日本語で呼び止められてしまいました。おおぅ、日本人だったのね・・・よけいに恥ずかしい(笑)。


    ↑シャルル・ド・ゴール空港2Eターミナル。なんだか近未来的な作りです。搭乗口はこの一番奥でした。

    搭乗口にはすでに行列ができていました。しかしここまで来てしまえばそんなに急いでも仕方がないので、自販機のエスプレッソを飲んで一息つきます。それから列に並びましたが、並んだ瞬間に回りの乗客から関西の雰囲気が!やぱり新婚旅行で来る人が多いのか、カップルが多い印象でした。そして無事に飛行機に搭乗し、自分の席に座って離陸を待ちます。定刻の13:50頃に飛行機が動き出し、無事に離陸。まずはアペリティフにシャンパンをもらい、その後しばらくして1回目の機内食が出てきました。


    ↑1回目の機内食。今回も選択の余地無く和食になりました。の割にはマカロニとかありましたが。水のペットボトルの手前にある容器が何かと思ったのですが、トマトベースのスパイシーな冷製スープでおいしかった。

    いつもは帰りの飛行機で大体気分悪くなって調子を崩すのですが、今回は大丈夫そうでした。隣の人がずっと寝ていたのでトイレに立つこともできず。ひたすら寝たりゲームしたりしていました。もう9月も下旬なのでさすがに高緯度地方でも日が落ち、あっという間に夜になってしまいました。そして着陸の1時間ほど前に2回目の機内食が配られます。


    ↑2回目の機内食。量も控えめでちょうど良かったです。左上のフルーツコンポートが、ネクターを濃くしたような感じでとてもおいしかった。

    そしていよいよ飛行機は着陸態勢に。しかし滑走路が見えてくると同時に機体にたたき付けるすごい雨粒が!こんな大雨の中着陸するのは初めての経験だったので、ちょっとどきどきしましたが、無事に関西空港に到着。なかなか出てこない荷物にやきもきしましたが、なんとか空港の外に出ると、涼しくはなっているものの湿気の多さに大阪に帰ってきたことを実感しました。そして梅田でこれまた前回と同じようにラーメンを食べて自宅最寄り駅へ。まだ外はすごい雨で、仕方がないのでスーツケースにビニールをかけて家に帰ることにします。

    というわけでフランス・ワインの旅はこれにて終了です。ボルドー・ブルゴーニュというフランスワインの二大産地をこの目で見て回ることが出来たのは、本当に貴重な経験となりました。残念ながらパリは駆け足での観光になってしまったので、今度行く機会があればもう少しゆっくりと見てみたいものです。

    フランス・ワインの旅7日目(9/28) その2

    マドレーヌ教会を出て一旦コンコルド広場に戻り、ここからあの有名なシャンゼリゼ大通りに入ります。


    ↑シャンゼリゼ大通り。マロニエの並木が綺麗です。はるか向こうに凱旋門がちらっと見えています。


    ↑歩道はこんな感じ。車の通行量は多いですが、歩道を散歩するのは楽しかったです。

    シャンゼリゼ大通りは思ったよりも長くて、コンコルド広場から凱旋門まで歩くと大体2kmほどあります。最初はただ広い道路の両端に並木道の歩道が続いているだけなのですが、途中から有名ブランドショップが増え始め、だんだんと賑やかに。途中何回か信号で道を横切りながら写真を撮り、少しずつ凱旋門に近づいていきます。


    ↑やっと凱旋門の手前まできました。結構大きいなぁ・・・。そして上にのぼっている人が多い!

    凱旋門のところはロータリーになっていて車の通行量が多いので、歩行者は地下道を通っていくようになっていました。地上に上がるとちょうど凱旋門の真下で、観光客もいっぱいです。上にあがるのはお金も時間もかかりそうだったのでやめておきましたが、天気が良ければ上からの眺めは最高だと思います。


    ↑凱旋門のまわりはロータリーになっていて、車の通行量がとても多かったです。これは今まで歩いてきたシャンゼリゼ大通り方面。


    ↑現地に行って初めて知ったのですが、凱旋門はこんな風に四本足(?)になっていて、いろんな方向から見ても門の形に見えるようになっています。

    その後凱旋門を離れ、シャンゼリゼ大通りから見て左方向にあるクレベール通りへ。通りに入ると観光客が激減し、地元の人とおぼしき人が時々歩いているだけなのにびっくりしました。まあお店の数もまばらだったので、ある意味当然かもしれません。この通りを1km少々直進すると、シャイヨー宮が見えてきます。


    ↑シャイヨー宮にはいろいろな博物館が集まっています。


    ↑同じくシャイヨー宮近くにあるシネアクアの入り口。水族館と映画館が複合した施設のようです。


    ↑シャイヨー宮の北西側からぐるっと回り込んで南東側へ。ここはパリ万博の際に作られたモニュメントだそうです。


    ↑そして同じ位置で振り返ると、そこにはエッフェル塔が!

    ここからイエナ橋を渡り、エッフェル塔の真下に向かいます。エッフェル塔は思ったより渋い色合いで、なかなかかっこよかったです。しかし橋のあたりからエッフェル塔のフィギュアを売る黒人がやたら多くて、ちょっと閉口しました。途中で警察でも来たのか、集団で猛ダッシュして逃げていくのが見えて、やっぱりぼったくり価格で売ってるのかなと思ったり。


    ↑エッフェル塔の真下も観光客でいっぱいでした。足の部分を斜めに上っていくエレベーターはなかなか楽しそうでした。

    そしてここで南米系とおぼしき家族連れに写真を頼まれたので撮ってあげることに。写真を頼んでくる人は怪しい人じゃないと思っているので、私もカメラを渡して一枚撮ってもらいました。エッフェル塔も天気が良ければ上りたかったのですが、時間もあんまりなかったので、下から眺めるだけにします。


    ↑真下から見上げたエッフェル塔。この鉄骨の幾何学構造がたまらんですね・・・。

    エッフェル塔の真下を通り抜け、その先のシャン・ド・マルス公園へ。ここも散歩をするには最高の雰囲気でした。


    ↑シャン・ド・マルス公園から見たエッフェル塔。これがベストショットかな・・・天気さえ良ければなぁ。


    ↑シャン・ド・マルス公園の突き当たりにあるエコール・ミリテール(旧陸軍士官学校)。

    ここから左に曲がり、ナポレオンの墓があることで有名なアンヴァリッドへ向かいます。するとその途中でLenôtreというマカロンのおいしそうなお店があったので、おみやげに買っていくことにしました。



    ↑アンヴァリッドを正面から見たところと、振り返って門を見たところ。門には警備員が立っていて、なかなかものものしい雰囲気です。


    ↑そしてたくさんの大砲が敷地の外に向かって並べられているのも印象的でした。

    結局時間が遅かったのでアンヴァリッドも入らず、そのまま北に歩いて行きます。セーヌ川を渡り、ようやく出発地点であるコンコルド広場まで戻ってきました。


    ↑交通量の多いコンコルド広場。


    ↑ゆったりと流れるセーヌ川。左側にエッフェル塔が見えています。

    せっかくここまで戻ってきたので、来る途中で行列が出来ていたマドレーヌ教会近くのLaduréeに寄っていきます。店内で少し並び、適当にマカロンを6つほど選んで買ったのですが、普通に紙袋に入れられてしまったので、これはお土産にするには無理があるな、と思い後で自分で食べる事にしました。

    帰りはマドレーヌ教会そばのバス停からバスに乗ろうと思ったのですが、目的のバス停がなかなか見つかりません。バス停を探している途中でたまたまフォションのお店を発見し、ちょっと入ってみることに。しかし店内は中国人と日本人ばかりで、どうにも居づらくて何も買わずに外に出ました。そしてバス停を無事発見し、ほどなくやってきた24系統のバスに乗ります。そろそろ帰宅ラッシュの時間で車が多く、所々渋滞していたのですが、24系統のバスは比較的空いている道を走っていくので、それほどひどく時間がかかるというほどではありませんでした。そしてパリ・リヨン駅でバスを降り、一旦ホテルに戻ることに。

    部屋で荷物を降ろし、フロントでおすすめレストランを聞いてみたのですが、そんなものはないとつれない返事。じゃあレストランのあるエリアはどの辺ですかと聞いても、ちっとも要領を得ないので、あきらめて手持ちのガイドブックに載っている近くの店に行ってみることに。お店の前に出ているメニューを見るとやや高めの値段設定だったので、ちょっと悩んで近くの他の店も探してみたのですが、あんまりこれといった店もなかったので、まあ最終日ぐらい少しぜいたくしてもいいかと思い直し、最初のお店”La Gazzetta“に入ることにします。中は少しこじゃれた感じの店構えで、少し緊張しましたが、表のメニューに書いてあった5皿39ユーロのコースと、コート・ド・プロヴァンスのマスカローネという赤ワインをグラスで注文しました。


    ↑サバの燻製焼き、キクイモとレモンのコンフィ添え。サバとレモン風味の甘いソースが意外と合っていました。


    ↑カキとトマトのエクラゼ、ズッキーニ添え。エクラゼとはつぶした、というような意味のようです。さっぱりした味でした。


    ↑干し草で調理され、ローストされたニンジン、セモリナミルクとクレソン添え。とでも言うんでしょうか。最初肉料理かと思って食べたら思いっきりニンジンだったのでびっくりしました。


    ↑サルト産牝鹿のステーキ、西洋ゴボウとエストラゴン、ピーマンとシナモン添え。これが今日のメインディッシュです。少し固かったですが、さすがのお味でした。このとき頼んだハウスワインもたぶんメルロー主体だと思うのですが、悪くなかったです。


    ↑西洋スモモのスープとミニミルクアイス。そして良く煮たリンゴをチョコレートに載せ、カタバミを添えたもの。アイスクリームがソースと相まって美味でした。

    最後にカフェ・ノワゼットを頼み、店を後に。この旅で初めての、洗練されたフランス料理を食べた気がしますが、確かにどれもおいしくて満足でした。全部で50.4ユーロ(約5,800円)ほどしましたが、料理の質を考えれば悪くなかったです。

    店を出て一旦途中まで帰ったのですが、メニューの写真を取り忘れていたことに気づき、あわてて店まで戻ります。もう時刻は21時を回っていて、あたりも薄暗くてそんなに治安が良いわけでもなさそうだったので、さっさと帰ることに。ホテルのフロントで無線LANのパスワードを聞き、部屋で少しネットにつないでから就寝。夜中まで周囲が騒がしいのが少し気になりました。

    翌日はいよいよフランス滞在最終日ですが、それはまた次回。

    フランス・ワインの旅7日目(9/28) その1

    夜中に目が覚めたので、風邪薬を飲んで再び就寝。なんとか効いてきたようで、まだ喉は痛いものの7時頃に起床してシャワーを浴びます。その後ロビーに行き、アドエスで無線LANに接続して帰りの飛行機のチェックインを済ませました。


    ↑前日買っておいた、朝ご飯のサンドイッチ。もうパンからして日本のものとは違います。残りは昼ご飯にすることに。

    一旦部屋に戻り、身支度を済ませて9時頃に外出。今日は11時にボーヌを出発する予定だったので、最後に街を見納めてくることにします。


    ↑ボーヌ滞在中に宿泊していたホテル セントラル。ボーヌはホテルが少ないので、あまり選択肢はありません。


    ↑前日訪れたオテル・デュー。やっと晴れ間も見えてきました。


    ↑オテル・デューの前にあるみやげ物屋。富士フイルムの看板はこんなところにもあるんだなぁ。

    その後前日も行ったスーパーに立ち寄り、おみやげ用のマスタードを購入。それから観光案内所に行き、ブルゴーニュのぶどう畑の地図(有料)を入手しました。ついでにここにはエスプレッソの自動販売機があったので、休憩していくことにします。ここは0.4ユーロと、駅の自販機よりも安かったです。

    そろそろ出発の時間が近づいてきたので、ホテルに戻り荷物をまとめてチェックアウト。ワインやらマスタードやらを買ったせいで、スーツケースが重くて石畳の道を歩くのが大変でしたが、なんとか駅に向かいます。駅には20分ほど前に着いたので、しばらくは写真を撮って時間をつぶすことに。


    ↑ボーヌ駅。私と同じように列車を待つ人が結構いました。


    ↑通過していった貨物列車。よく見ると貨物車には「DB」の文字が。ということはこれはドイツから来たのかな。


    ↑逆方向に向かうTER。ローヌ・アルプの文字が入っているので、リヨン方面に向かう列車でしょうか。


    ↑これから乗る11:05発のディジョン行きTERがやってきました。電気機関車がすごく無骨なデザイン。

    よく考えると、一昨日自転車と一緒に乗り込んだTERもこれと同じ列車でした。帰りはパリに直行するTGVがちょうど良い時間になかったので、一旦ディジョンまで行って、そこで乗り換えることになります。車内は空いていたので、適当な座席を見つけて座りましたが、スーツケースが重くて荷物棚に上げるのが一苦労でした。



    ↑TERの車内。一昨日乗った車両よりは古そうな感じでした。

    途中コート・ドールのぶどう畑は一面霧に覆われていて、全然視界がききません。こういう気候がワインの味に影響を与えているんだろうなあとか思いながら外を眺めていました。ディジョン駅手前には予定より10分ほど早く到着したのですが、信号待ちのせいかしばらく待たされ、結局予定より5分ほど早くディジョンに到着。一昨日と同じ列車のはずなのに、なぜか到着ホームは一昨日と違うところでした。ここで11:52発のTGVに乗り換えのため、ホームを移動します。



    ↑駅標と列車案内板。電気機関車にもペイントされているのが斬新だなぁ。

    しばらくしてTGVが到着。私以外にも結構ここから乗る人がいました。車内に入り、まずは自分の席を探したのですが、私が座るはずの席にはすでに見知らぬ誰かが座っています。まあ以前にもこんなことがあったので、またか・・・と思いながら、切符を見せて席を空けてもらいました。パリまでは2時間弱の列車旅ですが、途中パソコンやケータイの音を切らずに使ってる人が何人かいて、なかなかにぎやかでした。Windowsのおなじみの警告音が聞こえてきたときには思わず苦笑。車内では備忘録代わりのノートを書いたりうとうとしたりしているうちに、パリの街並みが見えてきました。そして13:30頃、パリ・リヨン駅の旧コンコース側に到着。

    パリ・リヨン駅の正面出口を出て、とりあえず今夜泊まるホテルを目指します。駅前は立体構造になっているので、地図がわかりにくくて仕方なかったのですが、まず階段を下り、ここかなと思う通りを歩いて行きます。道はすぐにわかったのですが、ホテルまでは5分少々とちょっと離れているようです。ホテルも名前が大きく出ていないのであやうく通り過ぎてしまうところでした。

    ホテルに入り、まずはチェックインしようと思ったのですが、手続きしてからなぜか10分ほど待たされました。フロントの人同士がずっと何やら話していたのですが、その後呼ばれ、どうやら部屋にトイレがあると書いてあるけど、実際にはトイレは共用だということのようでした。それで少しまけてくれるのならともかく、何もなかったのは納得がいきませんが、とりあえず前払いの宿泊費65ユーロをカードで払い、2Fの部屋へ。エレベータもないし、部屋に冷蔵庫もないし、ちょっと設備には不満が残るホテルでした。

    結局うだうだしているうちに14:30を回ってしまいましたが、これからパリ市内を観光してくることにします。しかし部屋を出てフロントに向かうと誰もいなかったので、仕方なく鍵を持ったまま外出することに。まずはパリ・リヨン駅に戻り、駅の中にある観光案内所で無料の地図をもらいました。あとバスの路線図も欲しかったのですが、ここにはないと言われたので、地下鉄のリヨン駅に降り、市内交通の案内所でもらうことにします。ついでに券売機で市内交通の1回券を2枚買い、再び地上へ。ここから24系統のバスに乗って市内中心部を目指すつもりだったのですが、バス停に着くとちょうど前のバスが出たところだったので、しばらく次のバスを待ちます。この24系統のバスはセーヌ川沿いを走るので、車窓からの景色を眺めるだけでも観光気分を味わえる路線です。

    やってきたバスに乗り、しばらくはガイドブック片手に観光気分を味わいながら西に進んでいきます。セーヌ川沿いにはブキニストと呼ばれる古本を売る露天商がずらりと並んでいてとても印象的。しばらくするとノートルダム大聖堂やルーブル美術館が見えてきて、テンションも上がります。そしてコンコルド広場でバスを降り、まずはマドレーヌ教会に行ってみることに。すると途中の道沿いに、店内に行列のできているマカロン屋さんがあり、思わず足を止めてしまいました。帰国してから知りましたが、ここは日本にも支店のあるLadurée(ラデュレ)だったようです。とりあえず今は何も買わずに店を後にし、マドレーヌ教会に入ることに。


    ↑マドレーヌ教会の外観。なんとなくギリシャの神殿っぽい?



    ↑入って正面と、祭壇近くの様子。完成したのが19世紀なので古さはありませんが重厚なイメージです。


    ↑オルガンの装飾も立派なものでした。

    マドレーヌ教会を出た後はシャンゼリゼ大通りから凱旋門、エッフェル塔とパリの観光スポットを巡りますが、それはまた次回。