2011年8月18日

    フランス・ワインの旅8日目(9/29)

    いよいよフランス滞在も今日が最終日です。6時半頃起床しシャワーを浴びたのですが、浴室から出るとドライヤーが見あたりません。これまで滞在したヨーロッパのホテルでドライヤーがないなんて経験はしたことがなかったので、まさかないとは夢にも思っておらず焦りました。とりあえず髪を拭いて服を着てフロントに借りに行ったのですが、なんとフロントにもドライヤーはないとのこと。前日の対応といいこの件といい、ほんとにこのホテルは最悪でしたね・・・。とりあえず髪は自然乾燥するに任せ、その間に荷造りをすることに。

    8時過ぎに外出し、駅まで向かう途中にあるカフェに入ってクロワッサンとカフェラッテを注文します。ここのクロワッサンは冷たいまま出てきたので、ちょっとがっかり。食べ終わってからパリ・リヨン駅に向かい、まずはこのあと乗る予定の空港行きのシャトルバスのバス停の位置をチェックします。しかし少し迷って見つけたバス停にはバスの発車時刻が書いておらず、ちょっと不安になります。


    ↑パリ・リヨン駅の駅舎。たくさんの人が行き交っていました。


    ↑駅構内の様子。この黄色い機械に切符を通して自分で刻印を入れないといけません。

    そのあと昨日と同じ24系統のバスに乗って中心部に出ようと思ったのですが、比較的近い所を走っている63系統のバスが先に来たので、そちらに乗ることに。このバスはセーヌ川沿いよりすこし内側の道を走るので、景色が変わっておもしろかったです。しばらくバスに揺られ、サン・シュルピス教会でバスを降りて、少し中を見ていくことに。ここはダ・ヴィンチ・コードの舞台となったことで有名のようですが、私は読んだことがないのでよくわからなかったのが残念です。


    ↑サン・シュルピス教会の外観。工事中だったのが悔やまれます。


    ↑内部の様子。ここはそこまで観光名所という感じでもないので、人影はまばらでした。


    ↑オルガンは大変立派なものでした。これは音を聴いてみたかったな。


    ↑翼廊から側廊を見たところ。かなり規模の大きな教会でした。

    それから、北にすぐのところにある、サン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。ちょうど入り口前には地元の子供達が集まっていたので、なにか礼拝でもあったのかもしれません。


    ↑教会内部は照明がついていて、独特の雰囲気でした。


    ↑ここのオルガンも立派だなあ・・・。


    ↑入り口の様子。ステンドグラスも少なく、意外と質素な教会でした。

    時間があんまりないので慌ただしく写真だけ撮り、今度はセーヌ川の中州、シテ島に向かいます。


    ↑シテ島に向かう途中にあったスーパー。右端にアーティチョークが積み上げられてるあたり、日本とは違うなあと感じます。

    少し歩いてシテ島に到着。まずはサント・シャペルに行こうと思ったのですが、ここは入場料がいるらしく入場待ちの行列が出来ていて、時間がもったいないのであきらめることに。その代わりに、シテ島の反対側にあるノートルダム大聖堂に行くことにしました。


    ↑シテ島の風景。この奥にサント・シャペルがあります。


    ↑セーヌ川沿いにはブキニストが使う緑色の箱がずらっと並んでいました。


    ↑サン・ミッシェル橋。左奥にノートルダム大聖堂が見えています。


    ↑そしてノートルダム大聖堂。広場は観光客でいっぱいでした。


    ↑大聖堂内部。さすがに荘厳な雰囲気です。


    ↑オルガンも聴いてみたかったなあ。


    ↑側廊にはステンドグラスや彫刻が並んでいます。


    ↑豪華絢爛なバラ窓のステンドグラス。素敵だ・・・。


    ↑横から見たところ。

    ほんとはもっとゆっくりしたかったのですが、帰りの時間がそろそろあぶなかったので、ここも慌ただしく後にします。最寄りのバス停も幸いすぐ見つかり、ほどなくやってきた24系統のバスに乗り、パリ・リヨン駅経由でホテルに帰還。それからあわてて荷造りをし、ホテルをチェックアウトして空港行きのシャトルバス乗り場に向かいます。しかし運悪くバスは目の前で出て行ってしまいました。仕方がないので次のバスが来るまでここで待つことに。ここのバス乗り場には時刻表がないので、一体次のバスがいつ来るのか、さっぱりわかりません。なので同じくバスを待っている女性に、もう何分ぐらいここで待っているかを聞かれたりしました。15分待ってこなかったのでたぶん次のバスは30分後だろうと思い、次は多分11:30頃だと思いますよ、と返事。

    そしてそろそろバスが来るかな・・・と思った矢先、バス停のある側道の入り口でなにやら事故があったらしく、パトカーがやってきて側道の入り口を封鎖し始めます。あれ、これはバス来たらどうなるんだろうと思っていたら直後にバスがやってきて、あろうことかバス停で待っている私たちを置き去りにして行ってしまうではありませんか!!もしかしてこの先の道路で停車して乗せてくれるのかな、という淡い期待もあったのですが、止まる気配もなくバスはあっさりと行ってしまいました。バス停には荷物の積み降ろし係の男性がいたのですが、彼に聞いてもわからないとのこと。先ほどの女性も詰め寄っていましたが、全くらちがあきません。ただでさえ1本バスを逃しているのにこれはまずい・・・!と思い始めたのですが、かといってRERと呼ばれる高速郊外鉄道で行こうとすると途中で1度乗り換えねばならず、急いでいるのにうまくたどり着ける自信がありません。そうこうしているうちに、同じくバスを待っていた別の男性はどこかにいってしまい、いよいよ途方に暮れそうになりました。そこでふと、この係員と言い合っていた女性も空港に行くんなら、同じタクシーで割り勘で行けないだろうかと思いつき、ダメ元でつたない英語で提案してみると、彼女にとっても渡りに船だったようで、あと何分か待ってバスが来なければそうしましょう、ということになりました。

    結局バスはやって来ず、私は彼女と共にタクシー乗り場に移動。タクシー乗り場の案内係の男性が荷物をトランクに積んでくれたのですが、どうやら私は中国人と思われたようで、中国語で話しかけられました。以前もこんなことあったなあと思いながら、反応に困りつつ日本人ですと説明。とにかく女性の荷物がすごい量で、トランクもパンパンでした。そしてタクシーに乗り込み、シャルル・ド・ゴール空港へと出発!

    車内では彼女と少し話をしたのですが、どうやらパリ在住の方のようで、これから海外に行くそうです。荷物が多かったので留学か何かかもしれません。先ほどのバスが行ってしまった件を信じられない、と私が言うと、その女性も”shame”だと言っていたので、よっぽど腹に据えかねていたんでしょうね。他に私が昨日までボーヌにいたことなどを話したりしていました。タクシーの運転手は結構なおじいちゃんだったのですが、高速道路をとにかく飛ばす飛ばす!そして約30分後の12:15頃、無事に空港に到着しました。運賃+荷物代で42ユーロだったので21ユーロずつ割り勘し、タクシーを降ります。シャトルバスでも16.5ユーロかかるところだったので、それほどかからずに済んだのはありがたかったです。それに日本人だけだとぼったくられる危険もあったので、同乗してくれる現地の人がいて本当に助かりました。そして女性とがっちり握手を交わして”Bon voyage!”と声をかけ、私もターミナルへと向かいます。

    到着したのが2Dターミナルというところだったのですが、私が目指す2Eターミナルへは歩くと少し距離がありました。12:50までにチェックインを済ませないといけなかったので、まずはセルフチェックイン機でチェックインを済ませますが、関空のようにチェックイン済みならビジネスクラスのカウンターで荷物をすぐ預けたりといったことはできず、チェックインを待つ長い列に並びます。途中で成田行きの乗客を優先して手続きしていたので、どうやら成田行きの方が先に出発するようでしたが、関空に行く乗客は回りにいなさそうだったので、ちょっと不安になります。結局12:50ぎりぎりに荷物を預け、出国手続き、手荷物検査を済ませて搭乗口へ。

    搭乗口近くにはLaduréeの支店があったので寄っていくことに。割れたマカロンの事を思い出し、ここにあるのわかってれば最初からここで買ったのに・・・と思いながらチョコを買うことにします。店員の東洋人ぽい女性に簡単なフランス語でこれをくださいと言い、お金を渡したのはいいのですが、肝心のチョコを受け取り忘れてしまい、その店員さんに日本語で呼び止められてしまいました。おおぅ、日本人だったのね・・・よけいに恥ずかしい(笑)。


    ↑シャルル・ド・ゴール空港2Eターミナル。なんだか近未来的な作りです。搭乗口はこの一番奥でした。

    搭乗口にはすでに行列ができていました。しかしここまで来てしまえばそんなに急いでも仕方がないので、自販機のエスプレッソを飲んで一息つきます。それから列に並びましたが、並んだ瞬間に回りの乗客から関西の雰囲気が!やぱり新婚旅行で来る人が多いのか、カップルが多い印象でした。そして無事に飛行機に搭乗し、自分の席に座って離陸を待ちます。定刻の13:50頃に飛行機が動き出し、無事に離陸。まずはアペリティフにシャンパンをもらい、その後しばらくして1回目の機内食が出てきました。


    ↑1回目の機内食。今回も選択の余地無く和食になりました。の割にはマカロニとかありましたが。水のペットボトルの手前にある容器が何かと思ったのですが、トマトベースのスパイシーな冷製スープでおいしかった。

    いつもは帰りの飛行機で大体気分悪くなって調子を崩すのですが、今回は大丈夫そうでした。隣の人がずっと寝ていたのでトイレに立つこともできず。ひたすら寝たりゲームしたりしていました。もう9月も下旬なのでさすがに高緯度地方でも日が落ち、あっという間に夜になってしまいました。そして着陸の1時間ほど前に2回目の機内食が配られます。


    ↑2回目の機内食。量も控えめでちょうど良かったです。左上のフルーツコンポートが、ネクターを濃くしたような感じでとてもおいしかった。

    そしていよいよ飛行機は着陸態勢に。しかし滑走路が見えてくると同時に機体にたたき付けるすごい雨粒が!こんな大雨の中着陸するのは初めての経験だったので、ちょっとどきどきしましたが、無事に関西空港に到着。なかなか出てこない荷物にやきもきしましたが、なんとか空港の外に出ると、涼しくはなっているものの湿気の多さに大阪に帰ってきたことを実感しました。そして梅田でこれまた前回と同じようにラーメンを食べて自宅最寄り駅へ。まだ外はすごい雨で、仕方がないのでスーツケースにビニールをかけて家に帰ることにします。

    というわけでフランス・ワインの旅はこれにて終了です。ボルドー・ブルゴーニュというフランスワインの二大産地をこの目で見て回ることが出来たのは、本当に貴重な経験となりました。残念ながらパリは駆け足での観光になってしまったので、今度行く機会があればもう少しゆっくりと見てみたいものです。