2010年10月12日

    イタリア旅行7日目(8/28) その2

    リド島からは1番のヴァポレットで一旦サン・ザッカリアまで戻り、そこから2番に乗り換えてサン・ジョルジョへ向かいます。


    ↑途中でグリマルディ・ラインと書かれた巨大なフェリーとすれ違いました。たぶんギリシャ方面に向かう船だと思います。甲板にはたくさんの人がいました。

    サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼に到着し、入場料を払って中に入るとすでに何人かの人がエレベータを待っていました。石造りの鐘楼に木製の階段が取り付けられた古めかしい内部構造に似つかわしくない、真新しいエレベータがかごを上下させています。ほんとによくこんなところにエレベータを取り付けたものです。ただ定員が少ない上にスピードも遅いので、上るまでには結構待たされました。

    上ってみると鐘楼は思ったよりも低かったですが、それでも眺望はすばらしかったです。人が一杯で身動きとるのも大変でしたが、風も涼しくて気持ちよかった。


    ↑サン・マルコ広場から西側方面。


    ↑サン・マルコ広場から東側方面。手前にヨットハーバーが見えます。


    ↑サン・マルコ広場をズームアップ。ここからでも人の多さがわかります。


    ↑アルセナーレ方面。


    ↑本島の東端方面。はるか向こうにはリド島が見えています。


    ↑ジュデッカ運河方面。手前にはサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会のドーム屋根が見えています。


    ↑上の写真の左側。細長いジュデッカ島が一望できます。

    360度のパノラマを存分に楽しみ、エレベータを下ります。下りるときもちょっと待たされました。


    ↑サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会内部の後方。扉から差し込む光がまばゆい。


    ↑扉の向こう側には船が行き交う運河が広がっています。

    サン・ジョルジョを後にし、再びサン・マルコ広場へ。今度はこちら側にある鐘楼に上ることにします。高さはこちらの方が高いのですが、料金もその分8ユーロと高めです。ここではエレベーターガールならぬエレベーターおじさんがいたのですが、エレベータが動いている間はずっと本を読んでいるのにびっくり。このおおらかさがイタリアらしいなぁ・・・。


    ↑まずは足下のサン・マルコ広場北側。こうやってみると本島も案外広く見えます。


    ↑サン・マルコ広場西側はカフェのテーブルが整然と並んでいるのが印象的でした。


    ↑サン・ジョルジョ・マッジョーレ島方面。ほんとに小さな島です。


    ↑左側から来たサン・マルコ運河が、ここで右手前側のカナル・グランデと後側のジュデッカ運河とに分かれます。奥はジュデッカ島です。


    ↑スキアヴォーニ河岸側。多くの船が発着していて、活気のある様子がよく見えます。

    鐘楼を降り、夕食を食べる予定のトラットリアの下見がてらあたりを散策します。


    ↑運河沿いの路地。路地というか建物の1階部分と言った方がいいような感じです。


    ↑内部はこんな感じ。落書きは気になりますが、風情があります。狭い土地を可能な限り広く使う知恵かなあ。

    トラットリアの場所も確認し、もう疲れていたのでこの後はヴァポレットに乗ってのんびり船旅をすることにしました。近くのサン・トマから2番のヴァポレットに乗り、まずはローマ広場へ。そこから1番に乗り換えて戻ってくる間に写真や動画を撮りまくりました。



    ↑リアルト橋をくぐった瞬間とくぐった後。橋をくぐるのは楽しいです。



    ↑これは横にカジノ・ディ・ヴェネツィアとACTVの文字があるので、カジノの送迎船かな?


    ↑そしてこれがカジノ・ディ・ヴェネツィア。夏の間はリド島のカジノの方が賑わっていると思うのですが、冬期は閉鎖されるためこちらのみの営業になるようです。




    ↑一番下はモトスカーフィという名の、いわゆる水上タクシーです。高いので利用する機会はありませんでしたが。



    ↑タクシーが船なんだったら、パトカーだって当然船です。



    ↑ヴァポレットからの景色。何本かの動画をつなぎ合わせてあります。

    そろそろ18時を回る頃だったので、少し早いですが夕食を食べに行くことにします。さすがにずっとヴァポレットに乗っていたせいで、降りてからもちょっとふらふらしていました。


    ↑これから夕食をいただく、トラットリア ドーナ・オネスタの外観。小さい運河に面しています。


    ↑店に入ったのは19時前でしたが、客は私一人でした。

    店に入ると、一番隅のテーブルに案内されます。店員さんが注文を取りに来たので、最後の日ぐらい贅沢をしようと思い、ムール貝とアサリのオリーブオイルがけと、イワシのパスタを頼んだのですが、なぜか出てきたのは小エビのカクテルと、ムール貝とアサリのパスタでした。大体日本語メニューもある店なのに指さして頼んだ注文を2皿続けて間違えるとはどういう事だー!それに私の座った席はハエが飛んでいて、すごく居心地が悪かったです。


    ↑アンティ・パストの小エビのカクテル。これはこれでおいしかったのですが・・・。


    ↑プリモ・ピアットのムール貝とアサリのパスタ。やはりヴェネツィアは魚介類が豊富です。肉に比べればちょっと高いですが…。

    さすがにセコンド・ピアットも間違えて持ってきたらわざとだろう・・・と思ってどきどきしながら待っていたのですが、さすがにこれはちゃんと持ってきました。


    ↑セコンド・ピアットのサーモンのハーブ焼き クリームソースがけ。ハーブが効いておいしかったです。

    サーブしてくれた人はとても愛想のいい人で、持ってくるたびに「オイシイ?」と片言で聞いてくれたのですが、奥にいるオーナーらしい人はほんとに無愛想で、店の名前がドーナ・オネスタなのにhonestyはないのか!?と思わず愚痴りたくなりました。まあでも料理はおいしかったですし、最後にサービスでアマーロ・モンテネグロというリキュールを飲ませてくれたので、行った時間帯が悪かったのだと思うことにします。値段的にはほかにデキャンタの白ワインとミネラルウォーターを頼んで46ユーロだったので、決して高いというほどではありませんでした。

    店を出るとまだ20時頃だったので、空は明るいままでした。でももうお酒も入っていますし、まっすぐホテルに帰ることにします。今日は迷うことなくローマ広場にたどり着き、バスに乗ってまっすぐホテルへ。

    明日はいよいよイタリアを発つのですが、それは次回のイタリア旅行記最終回で。