2010年10月10日

    イタリア旅行7日目(8/28) その1

    旅の疲労もピークに達していたのか、目覚ましが鳴っても起きられず、7時過ぎにようやくベッドを抜け出してシャワーを浴びます。帰国が翌日に迫っていたので、帰りの飛行機のインターネットチェックインを済ませておこうとロビーに行くと、インターネット接続は有料でした。30分3ユーロって高いなぁと思いつつ、チェックインを済ませ、ついでにtwitterをのぞいていくことに。その後朝食を食べに食堂へ行きましたが、食べるものの種類が少ないのがちょっと不満でした。

    それからフロントで市営交通の12時間券を16ユーロで購入し、バス停へ。6系統のバスじゃないとヴェネツィア本島に行けないと思っていたのですが、たまたまやってきた66系統のバス(朝晩のみ運行)でも大丈夫なようだったのであわてて乗車。時刻は8時半ぐらいだったのですが、朝ラッシュのような感じで地元の人がたくさん乗っていました。そしてあたりは一面の霧!ホテルを出たときからどうももやがかかってるなあと思っていたのですが、本島が近づいても全く晴れる気配がなく、こんな調子で今日一日天気大丈夫だろうかとかなり不安になりました。

    終点のローマ広場でバスを降り、まずは2系統のヴァポレット(水上バス)に乗ることに。乗ってから気づいたのですが、カナル・グランデを通る右回りのルートを選んだつもりが、どうやら左回りのルートを選んでしまったようです。ただ環状運転しているのでどっちにしろ目的地まではたどり着けますし、どうせ急いでも霧のせいで何も出来なさそうだったので、のんびり行くことにします。左回りのルートは本島の外にでるので、ほとんど海を走っているような感じでした。


    ↑水上を走る生コン車。なかなかおもしろい光景でした。他にも大型船舶が行き来していたりします。


    ↑ヴァポレットの中はこんな感じ。行き先によって大きさにいくつかのバリエーションがありました。


    ↑本島の南側、ジュデッカ島にあるレデントーレ教会。2系統のヴァポレットはジュデッカ島の乗り場を経由していきます。


    ↑霧に霞むサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。

    サン・マルコでヴァポレットを降りましたが、この霧の中鐘楼に上っても何も見えないだろうなあと思い、まずはサン・マルコ寺院に入ることに。オープンする9:45ちょうどぐらいに着いたのですが、すでに入場待ちの長蛇の列が出来ていました。仕方なく最後尾に並ぶと、列のすぐ前は日本人女性の2人連れでしたし、中に入っても昨日全然見かけなかった日本人のツアー客がたくさんいたので、ついでに日本語ガイドさんの解説を聞かせてもらうことにします(笑)。撮影禁止だったので写真はありませんが、モザイク床がとても綺麗でした。他に宝物庫なんかも別料金で見学できるようだったのですが、特に興味がわかなかったので、外に出ることに。

    それからすぐ南側にあるドゥカーレ宮殿へ。この頃には霧も晴れてきていて、ほっとしました。


    ↑ドゥカーレ宮殿の中庭から北側を写した1枚。奥にはサン・マルコ寺院のドーム屋根が見えています。


    ↑前の写真の右側はこんな感じ。1階と2階は回廊になっています。


    ↑2階の回廊はこんな感じ。かなり広々としています。


    ↑海側はこんな感じ。左側にサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が見えています。とても開放的で良い眺めです。


    ↑サン・マルコ広場側。ほんとに人が多いです。

    建物だけでなく、大評議の間という柱のない巨大な広間に飾られた絵のスケールもすごかったです。そして運河を渡る「溜息の橋」を渡ると、向かいには牢獄が待っています。橋といっても2階の廊下からそのまま橋につながっていて、窓からわずかに運河が見えるような構造になっており、かつて囚人がここでヴェネツィアの景色を見納めて溜息をついたことから、この名が付けられたようです。先ほどまでの宮殿の豪華絢爛さから一変して、石造りの生々しい牢獄が広がる、異質な空間でした。囚人が残した絵などもそのまま残っています。このドゥカーレ宮殿は見所が多かったので、ヴェネツィアを訪れる方は行って損はないと思います。結局1時間ほど見学して、外に出ることにしました。


    ↑サン・マルコ広場のカフェ。奥で音楽の生演奏をしています。

    その後、ドゥカーレ宮殿と入場券がセットになっている、サン・マルコ広場西側にあるコッレール博物館へ。エアコンが効いていて快適でしたが、展示品は駆け足で見ていったので、正直あまり印象に残っていません・・・。

    そして再びヴァポレットに乗り、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島に向かいます。


    ↑ヴァポレットに乗り、ドゥカーレ宮殿側を振り返ったところ。


    ↑これから向かう、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が見えてきました。


    ↑サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会に到着!石の白さが印象的です。


    ↑対岸のサン・マルコ広場までそれほど距離はありません。水面が結構ぎりぎりなので、アクア・アルタの時はこのあたりも潮に浸かるのでしょうね。


    ↑市営交通のフェリーですが、こちらはヴァポレットと違ってカーフェリーでした。どこまで行くんでしょうか。


    ↑教会内部も白を基調とした清潔なイメージで、本島側の喧噪が嘘のように静かな空間でした。

    ほんとはここにある鐘楼に上りたかったのですが、運悪く昼休みに入ったところだったため、2時間近く待つのもなんなので、2番のヴァポレットに乗り一旦本島のザッテレに戻ることにします。


    ↑ザッテレの運河沿いに建つジェズアーティ教会。ここも歴史がありそうです。


    ↑とにかく暑いので、日陰に入りジェラートで一服。冷たくてほっとしますね。


    ↑ザッテレから少し入ったところの運河。生活のための船が至る所にありました。


    ↑ジュデッカ運河沿いの景色。とても綺麗ですが日当たりが良すぎてとにかく暑かったです。

    そろそろおなかが空いてきたので、少し北に入ったところにあったテイクアウトのピザ屋さんでピザを注文。出来合いのカットされたピザでしたが、ちゃんと釜で温め直してくれるのが良いですね。


    ↑これがそのハムとキノコのピザ。これで2ユーロだったら安いんじゃないかな。なかなかのお味でした。


    ↑このあたりも生活用の運河という感じがします。

    お昼を食べ終わってもまだ時間があったので、カナル・グランデ側の船着き場から1番のヴァポレットに乗ってリド島に行ってみることに。リド島は本島の南東に浮かぶ細長い島なのですが、市営カジノがあることで有名で、ヴァポレットの本数もやけに多いので気になっていたのです。リド島まで少し距離があるので、20分少々ヴァポレットに揺られます。


    ↑ちゃんと橋に船用の標識が取り付けられているあたり、さすがヴェネツィアという感じです。


    ↑カナル・グランデをどんどん下っていきます。ほんとに良い天気!


    ↑本島を離れ、リド島までの間は海の上を走っているような雰囲気になります。風がとても気持ちよかったです。

    そしてリド島に到着。ここまで乗ってくる地元っぽい人が想像以上に多かったことにびっくりしましたが、市営の海水浴場やスポーツ施設なんかもあるようなので、カジノ以外でも結構需要があるみたいです。そしてこの島では車が普通に走っていました。今まで車のない本島にいたので、これにもびっくりです。


    ↑リド島の船着き場前。なんというか・・・とてもリゾート地っぽい!

    リド島では特にすることもなかったので、あっさりと引き返すことにします。
    この後さっき行けなかったサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼に上ったりするのですが、それはまた次回。