イタリア旅行4日目(8/25) その2

ボローニャ中央駅に到着し、スーツケース抱えて階段を上り下りしていると、すっ転びそうになってしまいました。もう旅疲れでそろそろ足にガタが来ているようです。そんな中いきなり中国人とおぼしき中年の女性に中国語でなにやら話しかけられ、さらに混乱。”I can’t speak Chinese.”と言い残してその場を去りましたが、中国人に見えたのかなぁ・・・。でも確かにこのボローニャの街は大学があるせいか、外国人の姿は多かったように思います。あのサッカーの中田英寿もここボローニャでプレイしていたことがあるので、日本人にもおなじみの街かもしれません。イタリア料理好きな方なら街の名前が付いたスパゲッティのボロネーゼで有名な街と言えばわかるでしょうか。とにかくボローニャの街は活気があり、駅前のトラットリアではさかんにランチの呼び込みをしていました。


↑ボローニャ中央駅前のガッリエラ門。

今日滞在する予定のホテルは駅からちょっと離れたところにあるのですが、バスに乗るにも勝手がよくわからないので、歩いていくことに。街のマインストリートであるインディペンデンツァ通り沿いには、道路の両側にずっとショッピングアーケードが続いていて、ウィンドウショッピングするには最高の街だろうなと感じました。一応ホテルの場所はGoogleマップとストリートビューで確認はしてきたのですが、曲がる場所の確認のために地図を見ていると、地元の女性が「何を探してらっしゃるの?」と話しかけてこられたので「ホテルパラダイスです」と伝えると、「すぐそこよ」と教えてくださいました。この人に限らず、ボローニャには親切な人が多くて、とても好印象でしたね。

ホテルは裏通りにあったのでちょっと不安だったのですが、それほど治安も悪くなさそうで一安心。チェックインを済ませ、部屋へと向かいます。部屋は広くはないですが、落ち着いた小ぎれいな部屋でした。荷物を整理し、少し休んでからフロントへ行き、晩ご飯におすすめのお店を聞いてから外出。とにかく外は暑かったので、近くのジェラート屋さんでちょっと休憩します。


↑暑い日に食べるジェラートは格別ですね。

それから市内観光開始・・・といきたかったのですが、サン・ペトロニオ聖堂は15:30オープンなのでまだ開いておらず、市立考古学博物館は15時閉館なのでもう時間がありません。そして入り口を探してぐるっと一周した旧ボローニャ大学は、8月一杯休館ということがわかり、ことごとく行動が裏目にでる結果に。仕方なく市庁舎(コムナーレ宮)に入りましたが、この中にある市美術コレクションとモランディ美術館は、入館料も無料で、かなりたくさんの絵画を見ることができました。外がとにかく暑かったので、絵を見た後は少し建物内のベンチで休み、再び外へ出て散策開始。




↑街の中心部にあるエンツォ王宮殿とネプチューンの噴水、そしてポデスタ館。このあたりはたくさんの人でにぎわっていました。


↑ボローニャではこのようなショッピングアーケードが延々続いていました。とても風情があって良いですね。


↑アーケードの中の靴屋さん。ボローニャでも靴屋さんはよく目に付きました。セールの張り紙がしてあります。


↑サン・ペトロニオ聖堂の裏手です。この右側に旧ボローニャ大学の建物があります。


↑市庁舎(コムナーレ宮)はかつてこの街を治めた教皇代理使節の居館だったこともあり、立派な建物でした。

そうこうしているうちに15:30になったので、サン・ペトロニオ聖堂に入ることにします。内部は撮影禁止だったので写真はありませんが、構造はシンプルながら、その規模に圧倒されました。これでもまだ未完成なんだとか。その後少し歩いて近くのサン・ドメニコ教会へ。


↑サン・ドメニコ教会内部。白を基調としていて、清潔な印象を受けます。


↑オルガンはこんな感じ。やはりサイドにありました。



↑しかし祭壇はかなり豪華なイメージでした。天井のフレスコ画がすごい。


↑サン・ドメニコ教会の外観。近くにはおそらく聖ドメニコとおぼしき銅像が建っていました。

教会を出て、すぐそばのカフェで一服することにします。この旅初のエスプレッソを飲むことにしたのですが、立ち飲みと座って飲むのとでは値段が倍ほど違うのにびっくりしました。長居するつもりもなかったので立ち飲みを選びましたが、1杯1ユーロでなかなか安かったです。暑いのでコーラばかり飲んでいたのですが、エスプレッソ飲むとなんだか少し元気になったような気がしました。一緒に出された炭酸入りの水もおいしかったです。


↑このあたりのアーケードは駅近くよりもっと歴史がありそうな感じでした。

それからサント・ステファーノの教会群へ。11~13世紀に建てられた教会群を散策できるようになっているのですが、古くて物々しい、重厚な雰囲気が良かったです。しかし中庭では若い女性たちがポーズを撮って写真を撮りあっていて、ものすごい場違い感がありました(笑)。



↑レンガ造りの無骨な建物が印象的でした。


↑サント・ステファーノ通りは裏路地っぽい感じで、人通りもまばらでした。

このころもう私の足は限界に近づいていたのですが、ボローニャに来たからにはここに上らなければ・・・というわけで意を決して斜塔へ。高さ97mの塔に498段の階段で上るのですが、木製の狭い階段はなかなかスリリングでした。けれども意外とすんなりと屋上まで上ることに成功。


↑ボローニャの斜塔はこんな感じ。これはアシネッリの塔といい、すぐ横には半分ぐらいの高さのガリゼンダの塔があります。


↑内部の階段は木製で、スリル満点です(笑)。





↑屋上からの眺めは予想通りすばらしかったです。1枚目はウーゴ・バッシ通り。2枚目は聖堂があるマッジョーレ広場方面。そして街の向こうには真新しいビルが立ち並んでいるのが見えますが、おそらく国際見本市会場だと思います。

斜塔に上ったは良いものの、問題は下りでした。もう足ががっくがくで、何度も足を踏み外しそうになりながら降りていきます。ほんと冷や冷やした・・・。そして出口付近でなぜかジローラモ(似の男性)にたどたどしい日本語で話しかけられてびっくり。なぜか「アリガトウ」と言ってましたが、一緒にいた女性になにやらたしなめられていました(笑)。イタリアの街でジローラモ(似)に会えるとは!

限界に来た足を引きずりながら、なんとかホテルへ戻ります。風呂場で服を洗濯し、備忘録を書いてから夕食を食べに行くことに。その前にフロントで無線LANの接続申請をしたのですが、フロントの人がほんとに感じの良い女性で、ますますこの街が好きになりました。


↑ホテル近くのお店のショーウィンドウに飾られていたTシャツ。魚の名前が一杯プリントされていて、その下には英語で魚の名前が書いてあります。やはりアルファベット圏の人には漢字というものがクールに見えるのかもしれませんね。


↑ホテルの人に教えてもらった”trattoria dal Biassanot”で夕食をいただきます。ホテルから徒歩1分なので、酔っても安心(笑)。

ここのトラットリア、あまり店員さんは親切ではありませんでしたが(まあ大体どこもそうでしたけども)、食べ物はほんとおいしかったです。さすが美食の都ボローニャ!というわけでここから食べ物画像が続きますので、覚悟してご覧ください(ぉ


↑まず前菜はパルマ産生ハム。パルマはボローニャからほど近いところにあるのですが、これだけの量で5ユーロ(約680円)は安い。一緒に頼んだ白ワイン1/4リットルも3ユーロ(約400円)でしたが、生ハムとよくあってすぐ無くなってしまいそうでした。ちなみに水は有料(1.5ユーロ)です。


↑プリモ・ピアット(一皿目)は、ボローニャ風緑のラザニア。ミルフィーユのように折り重なった生地にはなにか緑の野菜が練り込んであり、その間にはミートソースがサンドされています。とても手がかかった一品で、仕上げに目の前でパルメザンチーズをかけてくれました。これは8ユーロ(約1100円)。


↑セコンド・ピアット(二皿目)は、ボローニャ風カツレツ。せっかくボローニャに来たので、ボローニャ風の物を二皿も頼んでしまいました。こちらはトンカツに濃厚なクリームソースがかかり、上に生ハムとチーズが乗った一品。カツとソースが良く合っていて、絶品でした。お値段も10ユーロ(約1350円)とそれなりでしたが、十分満足できる味でした。


↑最後に店の人に勧められるがままにエスプレッソを注文。口の中がさっぱりしますね。

というわけで満足してお会計をしようと思ったら、お店の人が忙しそうでなかなかつかまりません。やはりこちらの人は夕食を取る時間が遅いせいか、私が食べ終わった頃が一番忙しい時間帯だったようです。それでもなんとか会計をカードで済ませ、ホテルへ。少しネットにつないでtwitterをし、就寝。

明日は芸術の都フィレンツェへ遠征するのですが、それはまた次回。

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