2010年2月19日

    e-Taxで確定申告

    税制改正により、平成21年より上場株式の譲渡損と配当所得との間で損益通算ができるようになりました。要するに配当金の受け取り時に源泉徴収された所得税を、株の売却損と配当金を損益通算することにより取り戻すことができるわけです。ただし今回のみ確定申告しないとその恩恵にあずかれないということで、初めて確定申告をしてみることにしました。何せ株式の含み損が多いもので…(汗)。

    これを見越して、昨年末頃に所有していた株式をいくらか売却し、譲渡損を出しておきました。そしてせっかくなのでe-Taxを使ってみようと思い、住民基本台帳カードを作成し、電子証明書の発行も済ませておきます。そして源泉徴収票、配当金計算書、上場株式配当等の支払通知書、特定口座年間取引報告書などを準備し、確定申告資料を作成していくことに。

    まずはICカードリーダに住基カードをセットし、事前準備セットアップを行う必要があります。しかし私の持っているICカードリーダはWindows 7に対応しておらず、XP Modeでもドライバのインストールでこけてしまうため、仕方なくWindows XPを載せたサブマシンで作業をすることに。しかしこちらでも対応していると思っていたGoogle Chromeでは電子署名の付与で失敗してしまうため、くIEを使わざるを得ませんでした。

    それでもなんとかセットアップを済ませ、いよいよ資料を作成していきます。まずは源泉徴収票の金額をそのまま転記していき、その後でいよいよ株式関係の入力です。先に配当金計算書を企業ごとにまとめ、配当金額、源泉徴収された所得税、住民税にそれぞれ分けて集計しておき、これを分離課税の配当所得として入力していきます。また、証券会社から送られてくる上場株式配当等の支払通知書を元に、投資信託の配当所得も入力。その後、同じく証券会社発行の特定口座年間取引報告書を見ながら、株式の譲渡損を入力していきます。

    通常ならばこれで終わりなのですが、私の場合はバンガード ウェルズリーインカムファンドという外貨建の外国投信を持っているため、さらに外国税額控除(外国と国内で二重に源泉徴収された税額の一部を、所得税から控除できる)の入力もしていくことになります。以前はe-Taxでここまで入力できなかったのですが、今は入力できるようになっていて助かりました。証券会社の資料を見ながら、外国で源泉徴収された税額などを入力していくのですが、ここは参考になる資料も少なくてちょっと難儀しました。とりあえず申告所得額という欄の数字を入れていけば良いようです。また、この投信の分配金については公募国内株式投資信託の普通分配金と同じ扱いとなるため、先の配当所得の入力のところでも、他の投資信託の分配金と同じように入力しておきます。

    これでとりあえず入力は完了です。なかなかめんどくさかった・・・。e-Taxの場合は紙の資料の送付等は通常必要ないため、送信してしまえばそれで手続きは終了です(あとで資料の提示を求められる可能性はあるため、保存はしておかなけばなりませんが)。またe-Taxを使って確定申告をすると、最高5,000円の税額控除が受けられる特例があるため、それを含めると私の場合は1万円ちょい還付される計算です。結局申告をして約2週間後には税務署から国税還付金振込通知書が送られてきて、数日後には振り込まれていました。e-Taxを利用すれば3週間以内に還付が受けられるということだったのですが、確かに早かったです。

    今回初めて確定申告をしてみたわけですが、私の場合は仕事柄、確定申告資料を良く目にするので、一人でもなんとか申告することができました。しかし全く初めての方は、まず確定申告資料の見方を理解するのが大変かもしれません。そういう意味では初めての申告でいきなりe-Taxを使うのはハードルがちょっと高いかもしれませんね。便利は便利ですが、まだまだ改善の余地はありそうに思いました。でも一度慣れたら来年からはきっと楽なんじゃないかなあ。