2007年5月21日

    旅行向きのカメラとは

    私が旅行に行く度にたくさんの写真を撮ってくることはもうご存じだと思いますが、実際に旅先で写真を撮ってみた経験から、旅行に持って行くのに適したカメラとはどういうものかを考えてみようと思います。

    まず画質の事を考えると、そりゃもう一眼レフの方が良いに決まっています。持って行けるものなら私も一眼レフを持って行きたいですが、いかんせん荷物がかさばるのと、海外ででかいカメラを持ち歩くと狙われやすいという理由から、必然的に持って行くカメラは小さいものになります。できれば手首にストラップを付けて、本体を手で握れるぐらいの大きさの物がいいですね。

    また、ズームも必要なんじゃないかと思われるかもしれませんが、ズーム以上に必要なのは広角レンズです。大きな建物などを撮るときに、もうこれ以上後ろに下がれない、という状況が良く発生するのですが、広角撮影ができるとこの問題が解決します。折しも最近は標準的な35mmではなく、28mm対応をうたうカメラも出てきているため、こうしたカメラを選ぶのがいいかもしれません。もちろんズームも時と場合によっては必要ですが、3倍ズームができればそれほど困らないと思います。

    それから手ブレ補正機能ですが、これは薄暗い場所での撮影時には特に効果を発揮します。薄暗い場所では必然的にシャッタースピードが遅くなり、手ブレしやすいのです。しかしフラッシュや三脚を使うのがためらわれる場面も多いですから、こういうときに手ブレ補正は力を発揮します。手ブレ補正がないと1/60秒以下のシャッタースピードでは手ブレしやすくなりますが、手ブレ補正機能があれば、1/15秒ぐらいまではなんとか写すことができます。ちなみに感度をISO100からISO800などに変えればシャッタースピードは速くすることができますが、今度は画像にノイズが増えるので、これはこれで問題です。

    またこれに関連して開放F値(レンズの明るさの指標)も重要です。F2.8~F5のように表示されていることが多いですが、この値が小さいほど明るいレンズということになります。つまりシャッタースピードを速くすることができるわけです。一般にズームするほどF値は下がるため、先ほどの例だとテレ側でF5ということになります。私は近所で撮影するときはパナソニックのLUMIX DMC-FZ20という500万画素のデジカメを今でも愛用しているのですが、これはボディとレンズが大きい代わりに、F値が全域でF2.8という非常に明るいレンズなのが特徴でした。

    というわけで、去年海外に行くためにデジカメを買ったのですが、今回ドイツに行くにあたって新調しようかと考え中です。上記の条件を満たすカメラとして、パナソニックのLUMIX DMC-TZ3とリコーのCaplio R6のどちらにするかで非常に悩んでいます。サイズで言えばCaplio R6の方が圧倒的に小さくて良いのですが、レンズが暗いのがちょっとネックかなぁ。どちらかというとDMC-TZ3に気持ちは傾いていますが、どうしたものかな。