フランス・ワインの旅6日目(9/27) その1

目覚ましの鳴る7時より少し早く目が覚めたので、ごそごそと起きだしシャワーを浴びます。8時半頃に外に出ると、予想はしていましたが雨がぱらつくあいにくの空模様。そしてとにかく寒い!とりあえずホテルすぐそばのカフェ兼バーのようなお店に入り、クロワッサンとカフェオレを頼みます。ここのクロワッサンは熱々でさくさく、しかも結構食べ応えのあるサイズでとてもおいしく感じましたし、カフェオレもエスプレッソ風の濃いコーヒーで目覚めの一杯としては最高でした。そんな素敵な朝食を取りながら、今日一日の計画を練ります。

まずはボーヌ中心部で一番の観光名所、オテル・デューへ。朝一で見たときはツアー客でごった返していたのですが、この頃には多少落ち着いていました。

ここは15世紀に貧しい者のために建てられた病院で、病院自体が所有するぶどう畑からできるワインの販売によって収入を得る代わりに、無料で医療を受けることができるようになっていました。現在では病院としての機能はなくなり、所有するぶどう畑の面積も減ってしまいましたが、今でもオスピス・ド・ボーヌのワインオークションは世界的に有名です。ここには日本語のパンフレットもあり、とても助かりました。


↑屋根が美しいオテル・デュー。この屋根はブルゴーニュ地方独特のものです。


↑建物に入ってすぐのところにある、貧しき者の広間。両側に病人のためのベッドが並び、一番奥にはチャペルがあります。中央の通路にはテーブルが置かれ、ここで食事をしたようです。


↑ベッドはこんな感じ。大部屋ですが、なかなか豪華なベッドです。


↑チャペル側から撮ったもの。天井が高く開放感があります。40年前まで実際にここが使われていたのにも驚きです。


↑一番奥にあるチャペル。ここが宗教と医療の共存する空間だったことがよくわかる施設です。


↑聖ユーグの部屋。ここは身分の高い者たちの病室だったようで、壁と天井の絵が見事です。


↑瀕死の病人を看護していた「聖ニコラの部屋」は、現在展示室になっていました。これは有名なオスピス・ド・ボーヌのワインです。毎年11月第3日曜日を含む3日間は「栄光の3日間」と呼ばれ、ブルゴーニュを代表するお祭りとなっているのですが、そのなかでもオスピス・ド・ボーヌのオークションは、注目のイベントとなっています。


↑かつてのオテル・デューの写真。左側に写っている井戸は現在もそのまま残っています。


↑ここは厨房です。右端についた自動人形がユーモラス。


↑白鳥の首の形をした蛇口がおもしろいような不気味なような・・・。


↑中庭の井戸。先ほどの古い写真にも写っていたものです。


↑中庭をぐるりと取り囲む回廊。2層構造になっていて、雨の日は上を通って移動していたようです。



↑配膳室と薬局。かつては薬が流通しておらず、ここで薬の製造をしていたようです。


↑改めて中庭。外の通りに面した左側の建物の屋根が質素なのは、ここに金目の物があるとみて狙われるのを避けるためだったそうです。

一通り見学を終え、特におみやげ等は買わずに外へ。すぐ近くのノートルダム教会へと向かいます。


↑なにやら工事中なのが残念でしたが、立派な外観です。


↑街の規模からすればかなり豪華な造りだと思います。


↑祭壇付近。ステンドグラスが目を引きます。


↑これは側面部にあるステンドグラスですが、やはりこの街の規模にしては豪奢な感じがします。


↑そしてオルガン。残念ながら音は聞けませんでしたが、これも立派なものです。

それからすぐ近くのワイン博物館へ。しかし間違えて裏口から入ってしまったようで、まずは屋外に展示してあったぶどうを搾る器具を見ることにします。



↑ぶどうを搾る搾汁機。昔使われていたもののようです。

その後ワイン博物館の中に入り、展示物を見ていきます。ここも各部屋ごとに日本の解説パネルが用意されていたので、助かりました。ぶどう栽培や収穫に用いる器具などの展示が多かったのですが、特に興味深かったのはワイン用の樽作りを紹介したビデオ。結構昔に作られたもののようで、親方と弟子の仕事の様子が少しコメディータッチなドキュメンタリーになっていて、つい見入ってしまいました。他にも昔の瓶やワイングラスも、少しいびつなところが味があって興味深かったです。


↑昔のワインラベル。100年ほど前のものもありました。

ワイン博物館を出るともう13時になっていました。お腹が空いてきたので、近くのパン屋でカレー味のサンドイッチとメレンゲのお菓子を買って一旦ホテルに戻ります。が、途中で道に迷ってしまい、気づいたらさっきまでいたパン屋さんの前へ(笑)。まるでマンガのような道の迷い方をしましたが、なんとかホテルに帰り着き少し遅いお昼にします。


↑泊まったホテルの部屋。一番奥まった部屋で入り口から遠いことを除けば、快適でした。


↑お昼に食べたサンドイッチ。とにかくでかい!カレー粉っぽい味のソースが塗ってあってなかなかおいしかったです。


↑一緒に買ったチョコチップメレンゲ。こちらも1ユーロで買った割にでかい!確か長さ20cm近くあったように思います。こんなのとても一度では食べきれない・・・。

この後はワインの試飲に回るのですが、それはまた次回。

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