2011年4月10日

    フランス・ワインの旅4日目(9/25) その1

    なんだか夜中は外が騒がしかったのであんまり熟睡できないまま7時前に起床。ネットで調べ物したりシャワー浴びたりしているうちに8:30になったのでホテルを出ることにします。まずボルドーで日本人の方がやっているというワインショップを探してみたのですが、見つけられなかったので、あきらめて朝ご飯を食べるところを探すことに。大劇場すぐ横にあるテイクアウトも出来るカフェで、カフェオレとアーモンドのパンのセット 2.6ユーロ(約300円)を購入。パンはアマレットの香り(杏仁豆腐みたいな感じ)がしてなかなかおいしかったです。

    それから別のパン屋さんに行き、おみやげにボルドー名物のカヌレを2つ購入。ピーマンみたいな形をした焼き菓子で、1個1.6ユーロでした。その後歩いて昨日も訪れたサンタンドレ大聖堂方面に向かいます。


    ↑右下に見えるのは線路で、ここをトラムが走っています。トラムに乗りながら大聖堂を眺めることができるなんて良いなぁ。


    ↑すぐそばにあるペイ・ベルラン塔。上ると眺めが良いらしいですが時間がないので上りませんでした。左下にはHôtel de Ville電停が見えています。


    ↑大聖堂前を走るトラム(この写真の右側が大聖堂)。架線のない良さが最大限に生かされていると思います。


    ↑トラムの電停名にもなっているHôtel de Ville(市庁舎)。石造りの重厚な建物です。


    ↑近くのお店に飾られていたカレンダー。日本の味・・・?間違ってるわけじゃありませんが、絵がいかにもな感じ。

    その後、地図で見て気になっていた、カンコンス広場西側の三角地帯の真ん中に行ってみることに。するとそこにはCentre Commercial Les Grands Hommesというショッピングセンターがありました。中に入るとすぐカヌレ専門店のようなお店があり、普通のカヌレからすごく小さなカヌレ、そしてカヌレの焼き型まで、様々なカヌレ関連商品が売られています。カヌレはさっき買ったところでしたが、ここでもトラディショナル・カヌレというものを2つ買うことに。


    ↑ショッピングセンター近くにあるノートルダム教会。

    それからマグナムという有名なワイン専門店に行き、おみやげのワインを選びます。いろいろ悩んでいると店員の男性がやってきて話しかけられ、ちょっとわたわた。メドックのワインを探していることを伝え、ワインを指さしてたどたどしいフランス語で”Cépage?”(ブドウ品種の割合のこと)と聞くと、ちょっと難しい顔をされてしまったので、申し訳ないことをしたかな・・・と思ったり。そりゃすべてのワインのセパージュなんて覚えてるわけがないよなぁ。結局AOCサンテステフのワインを24ユーロ(約2,700円)で購入しました。お店には途中で日本人老夫婦も来ていたので、日本人観光客がよく立ち寄るスポットなのかもしれません。昔は日本人の店員さんもいたそうで、その頃に来たかったですね(その方が独立してやっているお店を、朝探していたのです)。

    まだ時間があったので、ホテル近くの本屋へ。街の普通の本屋なのですが、とにかく日本のマンガの品揃えに圧倒されました。結構日本で発売されて間もないマンガも目立つ中、キャプテン翼の単行本が異彩を放っています。しかし単行本は多いですが、欲しかったマンガ情報誌はあんまり置いてませんでした。もしかしたら違うコーナーにあったのだろうか・・・。マンガコーナーでは熱心に品定めをする少女の姿もあり、人気があるんだなぁと改めて感じました。とりあえず買う物がなかったので入った入り口から外に出ようとすると、進入禁止のマークが。どうやら出口はレジのあるところ1カ所だけのようで、何も買ってないとすごく出にくかったです。

    そしてホテルに戻り、支度をしてチェックアウト。トラムを乗り継いでボルドー・サン・ジャン駅に向かいますが、少しトラムが遅れているようで乗降客が多く、間に合うのかちょっと心配になってしまいました。幸い予定の10分前には駅に到着し、ここでフランス国鉄に乗り換えです。座席指定なので必要かどうかはわからなかったのですが、とりあえず駅入り口の刻印機に切符を通してから入場。


    ↑ボルドー・サン・ジャン駅。駅舎は一部工事中でした。


    ↑列車案内板。液晶表示というハイテクさにびっくりしました。ある意味日本より進んでるかも。右側がこれから乗る列車。左側はカキで有名なリゾート地、アルカション行きのTER(急行)です。


    ↑コンコースのアーチと大時計。こういう駅舎は日本にはほぼ皆無なのですてきだなと思います。


    ↑今日乗る列車の切符(今から乗るのは上の段の列車)。11:25ボルドー・サン・ジャン駅発の14:40パリ・モンパルナス駅着のTGV 8528号です。その右側に2等車の5号車、座席番号27番、窓際と書かれています。


    ↑改めて列車案内板のアップ。私が乗るのは5号車なので、Tという表示のあるあたりで待っていればいいことがわかります(ホームにはここが○号車乗車口、という案内はない)。にしても20両編成とはすごい・・・。


    ↑ホームには私と同じ列車を待つ人がたくさんいました。右端中央に青地に白文字でTと書かれた看板があるので、ここで列車を待ちます。

    ほどなく列車が入線し、車内へ。長距離移動者が多いのか、とにかく大荷物を抱えた人が多くて、車内の移動も一苦労です。列車内の座席は結構埋まっている感じで、20両もあるのにすごいなぁと感心。初めてのTGV乗車ということもあって、もうテンションが上がりまくりです。列車はほぼ定刻に発車し、結構なスピードで飛ばしていきます。このあたりはTGVの最高速度は出していないと思うのですが、それでも200kmほど出しているようで、ものすごく速く感じました。


    ↑TGVの車内。紫を基調にした割と新しい車両でした。進行方向が自分の向きと逆方向だったのを除けば、快適快適。


    ↑お昼ご飯代わりに先ほど買ったカヌレをもぐもぐ。初めて食べましたが、外見に反して中はやわらかい感じです。蜜蝋の独特の味がして、おいしいですがたくさんは食べられないかな・・・という感じ。

    発車してしばらくすると、ぶどう畑が見えてきます。ボルドーともお別れかあと思いながら、ぼんやり景色を眺めていましたが、なかなか車掌さんが検札にやってきません。ほんとにこの切符で大丈夫なのか不安なので早く来て欲しいのになあと思いつつ、結局検札に来たのは1時間以上経ってからでした。ちなみに乗ってから気づいたのですが、フランスの列車って左側通行なんですね。車もトラムも右側通行だったのに、列車だけ左って変わってるなぁ。

    だんだん景色に変化がなくなってきて、眺めているのにも飽きたので本を読んで過ごします。途中で風車が見えたので、思わずパシャリ。

    まさかとは思ったのですが、結局パリに着くまでの約3時間、途中駅は全くなくノンストップでした。パリまでは600kmほどあるはずなので、東京-大阪間をノンストップで走る感じなわけですから、改めてすごいなあと実感。

    パリからは列車を乗り継いでブルゴーニュに向かうのですが、それはまた次回。