2006年11月5日

    サディスティック・ミカ・バンド

    というバンドがかつて日本に存在しました(といっても私がそれを知ったのはごく最近の事なのですが)。リーダーはザ・フォーク・クルセダーズの加藤和彦、その他のメンバーはいろいろ入れ替わったりしているのですが、YMOの高橋幸宏がドラムを叩いていたり、高中正義がギターを弾いたりしていたわけです。特に「タイムマシンにおねがい」という曲が有名ですね。

    そのサディスティック・ミカ・バンドがキリンラガーのCM撮影依頼をきっかけに、ボーカルに木村カエラを迎えて再結成、というわけで今年の2月頃にそのCMが流れていたようなのですが、私はそれに全然気づいていませんでした。きっかけは忘れたのですが、最近このバンドの名前を聞くことがあり、調べていくうちに再結成のことを知りました。そしてその反響の大きさからCDが10/25に発売になったことを知り、思わず購入。前も書いたような気がしますが、私がこの手のCDを買うのはほんとに珍しいことで、今回も多分1年ぶりぐらいじゃないでしょうか。

    今回木村カエラが歌うバージョンを聴いて感じたのは、カエラの歌すごいなーということ。もともとうまいなあとは思っていたのですが、ここまで違和感なくはまるものなのか、ということにびっくりしました。カエラを選んだ加藤和彦の眼力はさすがとしかいいようがありません。そしてその他のメンバーも見た目は老けましたが、音楽はやはりすごい。この分野の音楽にそれほど詳しいわけではないのですが、ほんとに楽しそうにやってるなあというのが伝わってきます。

    ちなみに昔の映像がYouTubeにあがっていたので見たのですが、こんな音楽が1975年当時にあったのか、というのに驚きました。今聴いてもほとんど違和感がありません。もし解散せずにずっと存続していたら、もっと違った音楽史になっていたのかもしれませんね。