Prescott発表

IntelがPrescottこと90nm版Pentium4を正式に発表しました。主な特徴は各メディアで既報の通りですが、低電力トランジスタ、歪みシリコン、銅配線、低誘電(Low-K)層間絶縁膜を採用し、L2キャッシュが1MBに倍増され、新たにSSE3の13命令が追加されています。これだけを見ると良いことずくめのようですが、その一方でパイプラインが20段から32段に増やされていると予想されていて、その分クロックは上がりやすくなるものの、分岐予測のミスが大きなペナルティとなり、性能が上がらないとも言われています。実際ベンチマーク等も出始めていますが、L2キャッシュの倍増分の性能向上分が、ちょうどこのパイプラインの増加による減少分でチャラになっている感じですね。ですので現行Pentium4(Northwood)と同クロックであれば、ほぼ同程度の性能なようです。SSE3を使うソフトであればある程度の性能向上は期待できそうですが、現状ではあまり差はなさそうですね。ただまあ価格は現行品と同じになるようなので、特に買って損になるということはないと思います。まあ、PrescottはこのあとLGA775という新パッケージで提供される予定なので、私としては買うとしたらそっちが出てからになるでしょうね。でも、Prescottは発熱がすごいとの噂なので、ほんとAthlon64の方が良いかもしれないなぁ…。

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