アルザス・リヨン旅行8日目(9/27) その1

とうとう帰国の日がやってきました。荷造りをしないといけないので6時半に起床し、シャワーを浴びてある程度荷物をまとめます。その後おみやげのチョコレートを買いにベルナシオンへ。Hôtel de Ville駅でトロリーバスから地下鉄A線に乗り継ぎ、Foch駅で下車します。

ベルナシオン(BERNACHON)はチョコレート好きの方はご存知かもしれませんが、フランスでは数少ないカカオ豆の焙煎からチョコレート作りをしているショコラトリーで、人気があるにも関わらずここ以外に支店を出さないため、なかなか手に入れることができません。また、ポール・ボキューズの娘がこのベルナシオンに嫁いでいるという縁もあり、ポール・ボキューズのデセールにも採用されています。実は昨日も下見に来ていたのですが、日中はお客さんでいっぱいなので、朝いちで買いにくることにしました。

さすがに朝9時前に着いたので、ゆっくりとチョコレートを吟味することができました。ベルナシオンのスペシャリテはパレ ドール(Palets d’Or)という金箔が少しちりばめられた円形のチョコレートなのですが、3個入りのミニボックスが3.5ユーロでした。このミニボックス、日本でバレンタインの時期に開催されているサロン・デュ・ショコラというイベントでも販売されたことがあるのですが、そこではなんと同じものが1500円(!)だったそうです。私はせっかくなので、このパレ ドールの375g入りと、ショーケースに並ぶチョコレートの量り売りでさらに375gを購入。あとミニボックスを3個購入し、しめて90.5ユーロのお会計でした。さすがに1万円分もチョコレート買ったのは初めてで、ちょっとどきどきします。帰国後さっそくパレ ドールをいただきましたが、外はパリッとした触感なのに内側がしっとりとしていて、そのシンプルだけど濃厚な味わいにすっかり魅了されました。そのほかにもオレンジピールの入ったもの、ヌガーの入ったもの、いろんなチョコレートを食べましたが、どれも本当においしかったです。ここには日本人の店員さんもいらっしゃるそうなのですが、まだ朝早いせいか、来ておられないようでした。でも観光客も多いからか、店員さんも嫌な顔一つせず対応してくれて、好感が持てます。

さて、ここベルナシオンでのお楽しみはこれだけではありません。ショコラトリーの隣にはBERNACHON Passionというカフェが併設されていて、こちらでチョコレートをいただくことができるのです。こちらは9時開店だったのですが、買い物が終わるとちょうど9時になっていたので、すぐ入ることができました。コーヒーを頼むだけでもベルナシオンのチョコレートを付けてくれるのですが、せっかくなのでケーキをいただくことに。カフェ・ノワゼットとケーキを注文したのですが、座席近くのショーケースに、旅行前ネットでベルナシオンのことを調べたときに見かけたケーキがあるのに気づき、これを下さいとアピール。どうやらケーキはその後店員さんがトレーに各種乗った状態で持ってきた中から選ぶ方式だったようで、そんなに焦って注文しなくてもよかったのですが、幸い通じたようで食べることができました。


↑カフェ・ノワゼットと、プレジダンというここのスペシャリテ。ケーキを頼んでもちゃんとチョコレートを付けてくれました。


↑このプレジダン(Président)というケーキはジスカール・デスタン元大統領をもてなすために考案されたことからプレジダン(英語で言うとプレジデント)という名前が付けられたようです。薄く削られたチョコレートがブーケのようで見た目にも美しいですし、中に入ったサクランボのコンフィがアクセントになっていて、決して奇をてらった味ではなく、しみじみとおいしいケーキでした。


↑内装も重厚で高級感漂うものでした。午後にはお客さんでいっぱいになるので、朝いちで来てよかった。

お会計も10.1ユーロと、これだけ素敵なケーキを食べられた割にはリーズナブルでした。たぶんパリにお店があったらこんな風にはいかないと思いますが・・・。
その後近くのカルフールに立ち寄り、カシスジャムを購入。それからFoch駅近くのチーズ屋さんでミモレットを200g買いました。それから再び地下鉄とトロリーバスを乗り継いでホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウト。スーツケースはもうしばらくフロントで預かってもらい、最後の市内観光に出発します。


↑今日が土曜日なせいか、ソーヌ川沿いにもパリのようなブキニスト(古本屋)が出ていました。


↑そしてその先ではマルシェが開かれています。


↑マルシェはやはりいつ来ても楽しいですね!魚や肉、そして様々な野菜が所狭しと並べられていました。アーティーチョーク(3枚目の写真の左から2つ目)なんかは日本でほとんど見かけない野菜ですね。


↑このようにソーヌ川沿いにずらっとマルシェのテントが並んでいます。ほかにも鳥の丸焼きやチーズ、サンドイッチのお店などがありました。

いったんソーヌ川を渡り、旧市街へ。昨日見つけたチーズ屋さんでミモレット200gとトム・ド・サヴォワというチーズを100g、そしてコンテ100gを購入。再びマルシェに戻り、ここのチーズ屋さんでさらにミモレット200gとロックフォールを100g、そしてイタリアのチーズですがグラナ・パダーノ(廉価版のパルミジャーノ・レッジャーノ)250gを追加で買いました。いくらなんでも買いすぎたかなと思わなくもありませんが、日本のほぼ半額以下で買えるのでついつい手が伸びてしまいます。

そろそろお腹が空いてきたので、リヨン美術館近くのCafé des fédérationsへ。しかしまだ12時になったところなのに予約でいっぱいと断られてしまい、仕方がないので昨日行けなかったLa Mère Jeanへ。今日は入れそうだったのですが、まだリヨン名物のクネルを食べていなかったので、お昼の定食でクネルがメニューに載っていた隣のChez Mounierへ。ここはリヨン滞在初日の夜にもお邪魔したお店なのですが、その時印象深かった陽気な男性店員さんが私のことを覚えていて、よく来てくれたとばかりに握手を求められました(笑)。


↑前菜は焼いた鶏レバーがたくさん入ったサラダ。こういう取り合わせは今まで食べたことがなくて斬新でしたが、悪くなかったです。ワインは気分を変えてロゼにしました。


↑そしてこれがリヨン名物のクネル! カワカマスなどの淡水魚のすり身を楕円形に成形し、オマールエビなどから作ったソースとともにオーブンで焼き上げられた一品です。リヨンではいろんなレストランを食べ歩いてきましたが、その中でもこれが一番おいしかった! すり身自体にそれほど味は付いていないのですが、とにかくソースとの相性が最高で、残ったソースもパンで全てさらってしまうほどでした。

クネルは作り方からしてはんぺんに似ているので、日本人にはとてもなじみやすい料理じゃないかなあと思います。もっと日本でも気軽に食べられるといいのになあ。


↑そんなクネルの付け合わせは、米とナスとカリフラワーでした。これも名脇役ですね。

それから写真を撮り忘れましたが、チーズは三度目のサン・マルセランでした。シェーブルチーズも選べたのですが、ヤギのチーズは癖があまり好きではないので、消去法で選択。


↑デザートはレモンチーズタルト。これは見た目通りさっぱりしておいしかったです。

定食とワイン1杯で20ユーロと、リーズナブルでありながらほんとにおいしいブションでした。人気店なので帰る頃にはお客さんでいっぱいになっていましたが、ここはリヨンに行かれる方にぜひお勧めしたいお店です。

その後新市街の南端を散策するのですが、それはまた次回。

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