南ドイツ・オーストリアの旅3日目(8/19) その1

頭痛が治まらないので薬を飲んでさらに横になり、6時半頃起床。たまってきた洗濯物を片付け、9時前にホテルを出発します。外の雨は上がっていましたが、午後からまた天気が崩れる予報だったので、できるだけ午前中に観光を済ませておかなければなりません。まずは朝食を食べられるお店を探していると、たまたまイートインできるパン屋を発見したので、ここで食べていくことにします。


↑甘かったですが、なかなかおいしかった。

パン屋を出て、今日もマカルト橋へ。昨日見落としていた、ザルツブルク生まれの巨匠カラヤンの生家を見ていくことにします。


↑生家に立つカラヤンの像。中には入れないので外から眺めてきました。


↑マカルト橋の欄干はこの通り、南京錠が鈴なりになっています。


↑マカルト橋から西側を眺めたところ。


↑マカルト橋を渡って西に少し行ったところにある、メンヒスベルクの岩山に作られたエレベーターの入り口。この上には近代美術館(MdM)があります。

エレベーターは有料なのですが、ザルツブルクカードが使えるので上ってみることにします。


↑メンヒスベルクからは城塞や川沿いの景色が一望でき、街の構造がよくわかります。

この展望台には5セント硬貨を機械で伸ばして記念メダルを作る装置があったので、試しにやってみました。人力でハンドルを回すのでちょっと力が入りますが、なかなかおもしろいものですね。美術館にはあまり興味がなかったので早々にエレベータを下り、昨日中に入れなかった大聖堂へと向かいます。


↑トロリーバス通り。道をふさぐように建っている建物が印象的です。


↑大聖堂の外観。音楽祭の会場となっているので仮設の階段が設置されています。


↑大聖堂の内部。メインのオルガンの他に、祭壇周りに4つの小さなオルガンが設置されています。


↑祭壇の天井部分。細かい装飾が施されています。

大聖堂には博物館が併設されているので、そちらにも行ってみることに。ここは別途入場料が必要ですが、ザルツブルクカードを使うことができました。ここでは日本語オーディオガイドを借りることができたのですが、展示物にはそこまで興味を引く物がなかったので、はしょりつつ見ていきます。しかし博物館からはオルガンの真横に出ることができたので、感動しました。


↑オルガン横からは大聖堂内を見下ろすことができます。


↑オルガンのコンソールと、横から見上げたところ。近くで見ると本当にでかい。

少し疲れたのでここでしばらく座って休憩した後、すぐ近くにあるザンクト・ペーター教会へ。ここは墓地が有名で、色とりどりの花で彩られていました。


↑墓地に観光客がいっぱいいるというのも不思議な光景ですが、確かに一見の価値はあると思います。


↑そしてザンクト・ペーター教会の外観がこちら。


↑内部は非常に装飾が多いのが印象的です。オルガンに時計が付いているのがおもしろい。

ザンクト・ペーター教会を出て、今度は大司教がかつて住んでいたレジデンツへ。しかしここも音楽祭の会場になっていて、居室の見学はどうやらできないようでした。レジデンツギャラリーという美術館は開いていたので入ってみましたが、それほど興味を引く絵はなく、早々に後にします。

そろそろ正午近かったので、ゲトライデガッセのノルトゼーでお昼ご飯を食べることに。ノルトゼーとはドイツ発祥の魚介類専門ファストフード店で、お総菜屋さんも兼ねているような雰囲気です。言葉がわからなくても、とりあえず指差せば目的の物が買えるので、気軽に食べたいときにはぴったりかもしれません。私はニシンのサンドイッチ(3.29ユーロ)を頼みましたが、意外とおいしかったです。しかしここのノルトゼーはゲトライデガッセのど真ん中という人通りの多い場所にあるので、店内は観光客でいっぱいでした。


↑ノルトゼーのニシンサンド。ニシンの塩気が全体をうまくまとめています。

ノルトゼーを出て、すぐ近くのSPARでレッドブルコーラを購入。初めて飲みましたが、ものすごく薬品っぽい味のコーラで、体に良いんだか悪いんだかよくわからない雰囲気です。しかし朝から頭痛で風邪薬を飲んでいたせいか、コーラとの相乗効果でものすごく眠くなってきてしまいました。

そしてSPARの上にある、モーツァルトの生家へ。とても狭い家なのですが中は観光客でいっぱいで、ほんとに身動きを取るのも一苦労です。写真撮影は禁止でしたが、展示物は髪の毛が残っているのがすごいなあと思った以外、特にめぼしい物はありませんでした。出口にモーツァルトチョコの看板が置かれているのはさすがですね。

モーツァルトつながりで、今度は再びマカルト橋を渡って対岸にあるモーツァルトの住居へ。ここは生家が手狭になった後に移り住んだところですが、第二次大戦で破壊された後別の建物が建っていたところを、20年ほど前に復元したとのことです。特に日本生命が多額の寄付をしたそうで、石版が飾られていました。


↑石版には第一生命の文字が見えます。

地球の歩き方には、日本語のオーディオガイドがあると書かれていたのですが、受付で聞いてみるとなぜか無いとのこと。案内板にもあるって書かれているのにおかしいなあと思いながらも、英語のガイドを借りて中に入ります。ザルツブルクカードが使えるとはいえ、ここは10ユーロ払って見るほど価値のある物はないように思えました。

住居を出て少し東に歩き、今度はモーツァルト小橋へ。ここも映画「サウンド・オブ・ミュージック」に登場しています。


↑モーツァルト小橋は歩行者専用の小さな橋でした。

少し時間に余裕があったので、足をのばしてカラヤンの墓に行ってみることに。カラヤンはかつてザルツブルク郊外のアニフ村に住んでおり、彼の墓もその村の教会にあります。25系統のバスに乗ると外がだんだん郊外の風景に変わって行き、15分ほどで最寄りのAnif Friesacherに到着。ここはザルツブルク市外のためザルツブルクカードが使えないので、別途運賃を支払って下車した後、すぐ近くにある教会を目指します。バスを降りると教会は進行方向右手側に見えていましたが、行き方がわからずちょっと遠回りをしていましました。

そしてようやくたどり着いたカラヤンの墓は想像以上に質素でびっくりしてしまいました。ちょうどこのころから雨がぱらついてきたので、巨匠の生涯に思いを馳せつつ、墓を後にします。


↑カラヤンが眠る教会と墓。質素ですがきちんと手入れされているようでした。


↑教会を出てすぐの交差点にある像。なぜカラヤンの横に日本人の像が?と思ったのですが、ソニーの社長だった大賀典雄氏はCDの開発等でカラヤンと親交が深く、カラヤンの死を見届けたのも彼だったそうです。そしてこのアニフ村にソニーのCD生産工場を誘致した功績で、ここに像が置かれているようですね。

雨はさらにひどくなってきたので、早々に引き上げて再びバスに乗ってザルツブルク市内に戻ります。

このあとザルツブルク音楽祭を堪能するのですが、それはまた次回。

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