2014年3月

    dynabook SS 1610 11L/2にLinuxを入れる

    8年前に買ったノートPC、dynabook SS 1610 11L/2は以前HDDをSSDに換装したこともあり、今でも割と快適に使用できていました。しかしOSがWindows XPなので、この4月でサポートが切れてしまうため、OSの変更を考えざるを得ない状況に。CPUがIntel Pentium M 733(1.1GHz)、メモリが512MBなのでさすがにWindows 7を入れるには非力ですし、そこまでお金をかけるほど頻繁に使用しているわけでもないので、Linuxの導入を検討することにしました。

    以前リビングで使用しているデスクトップPCにUbuntuを入れたことがあり、Ubuntuの派生ディストリビューションで軽量なものを選べば良いかなと思い、最初にlubuntu 13.10をインストールしようと思ったのですが、Pentium MはPAE(物理アドレス拡張)機能に対応していないようで、途中で止まってしまいました。仕方がないのでもう少し古いバージョンを入れることにしたのですが、その途中でwattOS R6というディストリビューションがあることを知り、こちらを入れてみることに。wattOS R6はUbuntu 12.04LTSをベースにしており、2017年4月まではサポートを受けられるようです。

    ISOイメージはライブCDの部屋さんから入手し、まずはCDドライブから起動させます。するとデスクトップにインストールアイコンがあるので、それをダブルクリックするとインストールがスタート。特に何も問題なくインストールが完了し、wattOSが起動しました。バッテリーの残量表示機能がはじめから付いていたりと、一昔前からは考えられないような至れり尽くせりぶりで、とても楽です。しかし無線LANだけは初期状態で認識してくれないので、ここだけは一手間必要でした。

    搭載している無線LANのチップはAtherosのAR5004X(AR5213とAR5112のセット)なのですが、まずこれを認識させるために、設定-Synapticパッケージマネージャからlinux-backports-modules-cw-3.12-precise-generic-pae(バージョンは新しくなってるかもしれません)をインストール。その後LXTerminalを起動して、sudo modprobe ath5kと入力して無線LANを認識すればOKです。設定-ネットワーク接続から無線LANの設定をするか、右下のトレイからネットワークのアイコンをクリックし、SSIDを選んで設定できます。しかしこのままでは次回起動時に自動接続してくれないので、sudo Leafpad /etc/modulesと入力して、最終行にath5kと書き込んで上書き保存すると、次からは自動的に接続されるはずです。ただし802.11aは使えないようです。

    wattOSはWindows XPと比べても動作が軽快なので、まだまだ使えそうですね。