2012年3月

    長崎・佐賀旅行4日目(8/22) その2

    大浦天主堂下電停から5系統に乗り、再び西浜町へ。時刻は12時を回っていたので、そろそろお腹が空いてきました。今日は創業150年近い老舗の吉宗(よっそう)というお店でお昼を食べます。まず玄関をくぐって靴を預け、靴箱の番号札を拍子木のようにぱんぱんと鳴らして席まで案内してくれるのが、このお店の伝統なようです。最初そのシステムがよくわかってなくてきょとんとしてしまいましたが、外観も内面もとても風情のあるたたずまいでした。


    ↑吉宗での定番、茶碗むし・蒸寿し揃(1,260円)。

    茶碗蒸しはとにかくだしがうまくて、しかも具だくさんで食べ応えがありました。茶碗蒸しの具でキクラゲって結構めずらしい気がします。蒸し寿司もなかなかのお味でした。ちなみに路面電車の一日乗車券を持っていると、代金が10%引きになります。


    ↑吉宗の外観。とても歴史を感じます。

    満足して外に出るとぱらぱらと雨が降り出してきました。午後から雨という予報でしたが、にしても降り出すのが早すぎる・・・!とりあえずしばらくは路面電車の車内から観光しようと思い、まずは西浜町から蛍茶屋電停へ。ここは2~5系統の終点になっており、車庫もあります。


    ↑蛍茶屋電停では貸切列車がやってきました。なにかイベントでもあるんでしょうか。


    ↑3系統赤迫行き。これに乗って終点の赤迫まで向かうことに。


    ↑車内の様子。かなり年季の入った車両です。

    3系統は長崎駅前から浦上駅経由で北上するのですが、途中でかなりたくさん乗客が乗ってきて、千歳町で大量に降りていきました。そしてまもなくして終点の赤迫に到着。ここまで約30分の道のりでした。


    ↑赤迫電停。この時土砂降りの大雨で心が折れそうでした・・・。

    そして乗ってきた車両で折り返し、今度は松山町で下車。ちょうどタイミング良く雨も止んできたので、ラッキーでした。ここから少し歩いて浦上天主堂へと向かいます。しかし残念ながら今日は休館日らしく、中に入ることはできませんでした。


    ↑浦上天主堂の外観。ここはかつて原爆投下で破壊され、後に再建されたという歴史があります。


    ↑中に入れないので入り口から中を撮影してみました。ステンドグラスの美しさが目をひきます。

    浦上天主堂を見た帰りは原爆公園に立ち寄り、原爆投下時の地層の展示を見てから松山町電停に戻りました。その後どこに行こうかと思っていたら路面電車資料館の文字が目に入り、最寄りの浜口町は通り過ぎてしまったのでその次の大学病院前であわてて下車。しかしこのとき焦って車内でカメラを落としてしまい、ひやひやしましたが幸いカメラは無事でした。ここから浜口町までは大して距離もないので、歩いて戻ることにします。

    路面電車資料館は長崎西洋館という商業施設の3階にありました。パネル展示が中心ですが、古い車両の運転台やプラレールなども展示されています。展示を見ていると途中で女子高生2人組がやってきて、運転台でがちゃがちゃ遊んでいるのがおもしろかったのですが、それも2組続けてそんな感じで、路面電車愛されてるなーとなんだか不思議な感動がありました。


    ↑路面電車資料館は入場無料で特に係員がいるわけでもなく、自由に見て帰るスタイルでした。

    館内で路面電車のポストカードなどの関連グッズが1階のショップで売られていると書かれていたので、帰りにそこに立ち寄ってみたのですが、普通におしゃれな雑貨屋さんだったので路面電車のポストカード買うのはかなり気恥ずかしかったです(笑)。

    浜口町電停から3系統に乗り、公会堂前で下車。すぐ近くにある松翁軒本店のカフェでカステラを頂こうと思ったのですが、こちらも定休日!仕方ないので少し考えた末におみやげのカステラを買っていくことにします。試食もさせてもらえたのですが、本場のカステラはやっぱりおいしいなぁ。

    松翁軒を出てすぐそばの中島川沿いへ。ここは城崎のような風情のある景色で、特に日本初の石造りアーチ橋である眼鏡橋が有名なようです。


    ↑これが眼鏡橋。川沿いには柳が植えられていて、観光客も多かったです。

    先ほど購入したカステラが結構重かったので、ホテルにチェックインして荷物を置いてくることにします。どうも予約した部屋が手違いで満室だったらしく、ちょっと広い部屋に変えてくれました。これで3,500円は安いなぁ。そして部屋に荷物を置き、少し休んでから再び行動開始。市民病院前電停からオランダ坂へと向かいましたが、結構雨が降ってきてしまいました。


    ↑日本最初の鉄道は新橋-横浜間だと思っていたのですが、その7年前にグラバーがここでデモンストレーションとして汽車を走らせたのが最初だそうです。


    ↑オランダ坂。ここには東山手十二番館という異人館があるのですが、もう17時を回っていたので閉館していました。

    雨の中オランダ坂をてくてく歩いていると、朝グラバー園に向かうときに降りた石橋電停前に出ました。ここからまた路面電車に乗り、築町で乗り換えて思案橋電停で下車。すぐ近くにあるツル茶んという喫茶店に入り、ミルクセーキを頂きます。


    ↑これが長崎風のミルクセーキ。かき氷状になっており、練乳とレモンの風味でとてもおいしかったです。これなら全国に広まっても良いのにな。

    まだ時刻は18時を少し回ったぐらいでしたが、そろそろ夕飯を食べに行くことに。中島川沿いまで歩いて行き、賑橋近くの共楽園という中華料理屋さんへ。せっかくなので今日も長崎チャンポンをいただきます。


    ↑共楽園のチャンポンはあっさりしている中にコクがあり、とてもおいしかったです。アサリとタマネギが入っているのがポイントでしょうか。

    食べ終わってからは長崎駅前に出ておみやげ物を物色したりしましたが、そろそろ閉まる店も多くて、結局何も買えませんでした。その後ホテル近くの新地中華街にも行ってみましたが、こちらもおみやげ物屋は店じまいを始めているところが多かったです。


    ↑長崎新地中華街の入り口。夜は独特の雰囲気があります。

    その後ホテルに戻って唐津で買った松露饅頭食べながらネットラジオ聴いたりしていると、いつの間にか12時前に。
    明日は佐世保経由で平戸へと向かうのですが、それはまた次回。