2010年6月7日

    イタリア旅行5日目(8/26) その1

    昨日に引き続き、今日もアドエスのアラームは私を1時間早い5時にたたき起こしてくれました。いくらなんでもこれはひどい・・・と思い、フリーのアラームソフトをダウンロードすることに。明日こそは頼むぜ・・・。

    結局二度寝して6時過ぎに起床し、シャワー浴びがてら服を洗って食堂へ。あんまり時間がなかったのでばたばたと食べます。


    ↑食堂は小ぎれいな感じで居心地が良かったです。

    食べ終わると列車の時間まで20分しかなかったので、ちょっと小走りで駅へ。今日は一日、花の都フィレンツェ観光をするつもりだったのですが、とても良い天気で暑くなりそうでした。




    ↑ボローニャ中央駅の様子。ここからローマ テルミニ駅行きのES(ユーロスター・イタリア)に乗ります。

    ホームに着くと列車はすでに入線していました。ESはイタリア版新幹線のような存在で、他のローカル列車と違いぴかぴかで落書きもなく、エアコンも良く効いています。座席は2列のシートが向かい合わせになっていて、中央に折りたたみ式のテーブルが置かれていました。折りたたみといっても、使うときに手前に倒すだけのシンプルな構造で、パソコンを使っている人の姿がちらほら目に付きます。

    行く前は平地を走るイメージだったのですが、実際はトンネルの多い山岳地帯で、ちょっと意外でした。車内ではエスプレッソを売る販売員が来たりして、さすがイタリアという感じ。起きたのが早かったのでうとうとしていると、あっという間にフィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着。ホームで写真を何枚か撮ることにします。



    ↑ユーロスターの車体。イタリアらしいおしゃれなデザインだと思います。

    撮影を終えホームを歩いていると、中年の女性に呼び止められ、なぜか荷物運びを手伝わされるはめに。なんで私を選んだのかよくわかりませんが、まあ人助けできたんだからよしとしましょう。駅を出るとすぐ目の前に、駅名の由来となったサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の姿が見えました。


    ↑サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。ここは後で訪れることにします。

    駅を出て、まずはフィレンツェの象徴であるドゥオーモに向かいます。さすがフィレンツェ、街は観光客の姿で一杯で、日本人の姿もあちこちで見かけました。10分ほど歩いてドゥオーモに到着し、まずはクーポラに上ろうと思ったのですが、なかなか入り口を発見できません。結局ドゥオーモをぐるっと一周し、やっと入り口を発見。ここから463段の階段を上っていきます。


    ↑フィレンツェの象徴、ドゥオーモ。その規模にはただただ圧倒されるばかりでした。


    ↑クーポラの階段は狭いですが、頂上部分の一部を除いては一方通行なので、上から降りてくる人の心配がないだけ楽でした。

    歩いてると前方から日本語が聞こえてきたので、どうやら日本人旅行者のようでした。途中で一旦ドゥオーモの内部を見渡せる通路を通り、再び階段を上るとやっと頂上に到着です。朝っぱらから汗だくになりましたが、やはり上からの眺めはすばらしかったなあ。




    ↑1枚目が南側、ヴェッキオ宮方面。2枚目がドゥオーモすぐ横にあるジョットの鐘楼。3枚目がサンタ・マリア・ノヴェッラ駅方面です。とてもきれいな街並みでした。いろんな街で高いところに上っていますが、やはりフィレンツェは大きな街でした。


    頂上はこんな感じでした。まだ朝の9時台でしたが結構人がいたので、早い時間に行くのがおすすめです。

    景色を堪能し、そろそろ降りることにします。この時間になると上ってくる人も多かったです。そしてまたしても前方では日本語の会話が・・・(笑)。やはりフィレンツェは日本人観光客に人気のスポットなんですねー。


    ↑クーポラの出口を出ると目の前にジョットの鐘楼がそびえたっていました。ここも上ることができますが、さすがにしんどくてあきらめました。

    クーポラを出るとそろそろドゥオーモがオープンする時間だったので、そちらに向かうことに。しかしすでに長蛇の列が出来ていて、さすが観光名所!という感じでした。並んでいると絵や布を売る人、物乞いの人などがやってきてちょっと怖かったです。まあ私はお金持ってそうに見えないせいか、相手にされませんでしたが(笑)。

    中に入るとさすがに天井が高く、広々としています。華やかな外観とは対照的に、内部は質素な造りでした。


    ↑あれだけたくさんの人が並んでいたのに、中が広いので全然人の多さを感じません。天井もとにかく高い。


    ↑24時間時計文字盤、らしいです。こういうデザインはかっこよくていいですね。


    ↑天井のフレスコ画「最後の審判」です。描き込みがすごい。

    ここの地下には、ドゥオーモが出来る前に建っていたサンタ・レパラータ教会跡があるのですが、別料金だったこともあって見るのはやめて外に出ることに。ドゥオーモ前にある洗礼堂はまだ開いてないようだったので、オルサンミケーレ教会方面に向かいました。すると教会前にフィレンツェの国立美術館・博物館の入館予約ができるチケットセンターがありました。せっかくなのでメディチ家礼拝堂を予約しようとするとなにやら拒否されます。それなら、とアカデミア美術館を予約すると、係員がイタリア語でなにやら聞いてきます。最初なんのことかわからなくて?という顔をしていたら、今度は英語で聞いてきて、やっと時間指定を何時にするか聞いているのだと気づき、直近の11時を指定。しかしアカデミア美術館は10ユーロだと思っていたらなぜか14ユーロも取られました。どうやら予約すると4ユーロ余分に取られるようですね。とにかくフィレンツェは美術館や博物館が多く、行き先は絞ったもののかなりの出費を強いられました。

    せっかくオルサンミケーレ教会前まで来たのですが、11時まであんまり時間がなかったのでここは後回しにしてアカデミア美術館に向かうことに。10分ほど前に到着したので、11時まで前で待機します。時間になり、中に入ると空港ばりの手荷物検査があり、ちょっとびっくり。しかしフィレンツェの美術館や博物館ではこういうところが多かったです。このアカデミア美術館は、なんといってもミケランジェロの「ダヴィデ像」があることで有名なのですが、想像していたよりもスケールがでかくて、しばし見上げてしまいました。しかし逆に言うと他の収蔵品はあまり印象に残らなかったのも事実です。楽器の展示なんかはおもしろかったですけどね。

    アカデミア美術館を出る頃には、連日の旅疲れが出てきたせいか、かなりふらふらでした。とにかくどこかで休みたい・・・と思い、アカデミア美術館裏手のサンティッシマ・アンヌンツィアータ広場へ。ジェラート屋でバナナのジェラートを買って食べましたが、ちょっとくどい味だったかな。しかし座って食べていると物乞いがやってきたので、怖くなって別の場所へ移動。頼むから休ませてくれー!


    ↑サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場からドゥオーモ方面を望む。


    ↑広場の様子。この向こう側にアカデミア美術館があります。

    休んで少し回復したので、広場の名前の由来になっているサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会に入ろうとしたのですが、どうやらミサ中のようだったので、すぐ近くのサン・マルコ教会に行くことにします。ここも結局中には入らず、カヴール通り沿いに南下し、通り沿いにある観光案内所へ。ここで地図をもらい、先ほど予約できなかったメディチ家礼拝堂に向かいます。このあたりは露店が多く立ち並んでいて、とても活気がありました。礼拝堂の横にはサン・ロレンツォ教会がありましたが、ここは入場料がいるのでパス。でもあとから考えるとここは図書館があるらしかったので、入っても良かったかなあ。


    ↑サン・マルコ教会


    ↑手前がサン・ロレンツォ教会、奥がメディチ家礼拝堂です。周りは露店で一杯でした。

    9ユーロ払い、礼拝堂に入ります。ところどころ修復工事中でしたが、礼拝堂の石細工はすばらしいものでした。他にもミケランジェロの彫像があったりしたので、ここは見る価値がありましたね。撮影禁止だったので写真が撮れなかったのが残念です。

    礼拝堂を出てから、後回しにしていた駅前のサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ。ここも入場料がいりますが、フレスコ画がたくさんありました。そして教会の前は芝生のある広場になっていて、くつろいでいる人が多かったです。


    ↑サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

    もうお昼の時間でしたが、おなかもあんまり空かないので抜きにして次の目的地へ。教会から南下するとアルノ川にかかる橋が見えてきます。その先にサンタ・マリア・デル・カルミネ教会がありましたが、なにやら改装中で、礼拝堂でのフレスコ画の展示だけのようだったので、中に入るのはやめておきました。



    ↑アルノ川の風景。2枚目の向こう側に見える橋が、このあと行くヴェッキオ橋です。

    またちょっと疲れが出てきたので、気付けに近くのカフェでエスプレッソを飲むことに。ここは立ち飲みで0.9ユーロとなかなか安くて、店員の女性の愛想も良くて落ち着けました。やっぱりエスプレッソ飲むと元気が出てきますね-。

    このあとさらにフィレンツェ観光が続きますが、それはまた次回。